クラピカと付き合うことになった時に過去の女性関係も清算した
お互い忙しくて会えない日が続くと正直きついが一人で処理して我慢している
だから会えた時は当然抱きたいし一秒でも長く繋がっていたい触れていたいと思っている
人のそんな気も知らないで今日はそんな気分じゃないなんて言うなよ
俺は何時でもそんな気分なんだぞいったい何が不満なんだ
今迄は会うたびに求めていたが応じてくれたじゃないか
何か俺悪い事でもしたのか…?色々考えてみたが思い当たる節はない
強引な事はしたくないが今日で帰ってしまうんだろ?
暫く会えないかもしれないのに何もしないでバイバイは無理な相談だぜ
昨日は丸一日お前の気持ちを尊重してやったんだ俺の気持ちも考えてくれよ

レオリオ「俺に抱かれるのが嫌なのか?」

クラピカ「そうではない」

レオリオ「生理中なのか?」

クラピカ「違う」

レオリオ「じゃあ何でだよ」

クラピカ「…うまく言えないのだがそういう気分ではないのだよ」

レオリオ「やっているうちに気分なんて出てくるって」

クラピカ「……」

レオリオ「取りあえず服脱げよ」

クラピカ「…分かったよ」

クラピカは溜息交じりにそう返事をする
取りあえず少々強引にでも始めてしまえばムードなんて後から出てくると
レオリオは持ち前の楽観的思考を如何なく発揮して気の乗らない様子のクラピカをベッドに誘う
レオリオは早々と全裸になるとベッドに横たわりクラピカが来るのを待った
クラピカはベッドで待つレオリオの視線を気にしながら服を脱ぎ始めた


大好きな彼に抱かれる事が如何してこんなにも気が重いのだろう
遊び慣れた彼のキスやセックスの背景に感じる過去の女性の影に嫉妬している訳でもない
セックスが嫌いな訳でもない
求められる事自体は嬉しい筈なのに

レオリオに背を向けて服を脱いでいるとベッドの反対側に置いてある姿見がクラピカの目に入った

鏡に写った自分の姿は
色気のないスポーツブラにボクサーショーツ
割れた腹筋
張りのある胸筋
厳しい修行の成果の筋肉質な身体
戒めの楔を打ち込んだその胸はまな板のようなガッカリおっぱい

彼が何時も街角やネットや写真集等で視姦しているような豊満な肉体とは程遠い自分の身体

クラピカ「(オレの何処を好きになったのか?)」

何時もは平気で辛辣な憎まれ口をたたいているというのに
何故かこの手の質問はストレートにぶつける事が出来ないでいた

クラピカ「(これはひょっとしてオレには縁がないと思っていたオンナゴコロというものなのか…)」

処理しきれない初めての感情にクラピカは戸惑っていた
ふと背後から熱い視線を感じ振り返ると
レオリオがクラピカの頭の天辺から爪先迄舐める様な視線をにやけた顔で送っていた

レオリオ「(胸は小さいけどバランスの取れた良いカラダしてんな〜♪たまんねえな〜あー早く抱きてえ)」

レオリオはこの後始まる目眩めく行為への期待に胸と股間を膨らませるのだった
悶々と考え事をしている間服を脱ぎかけたクラピカの手は無意識のうちに止まっていたが
ベッドの上で全裸で待つレオリオの急かす様な表情を見てクラピカは脱ぎかけていたブラとショーツを素早く脱ぎ捨てベッドに潜り込んだ