「お呼びでしょうか、お坊ちゃま」
-クラピカ一緒に寝よう
「いけません、メイドは休む時には自室でと仰せつかっております」
-内緒、内緒にするから
「昨晩で最後とのお約束です」
-じゃあ僕がクラピカのお部屋にいく
「いけません、あのような狭苦しい部屋にお坊ちゃまを招き入れるわけにはいきません」
-平気だよ
「いけません、いい加減お一人で寝られるようになられませんと」
-でも、寂しいよう
「…」
-このベッドも部屋も広くて一人じゃ寂しい
「…仕方ありません、御両親もお忙しい身の上なのです」
-うん、分かってる…
「何よりお坊ちゃまの為に働いておられます」
-うん…
「御両親もお坊ちゃまにお会い出来ずお辛い筈です、ですから私めをお世話にこちらに寄越したのです」
-うん、だからクラピカが居てくれたら寂しくないよ
「…」
-お願い
「…」
-だめ?
「…少し、お待ち下さい」
-えへへ
「寝間着ではありませんし下着も今日一日着けて汚れています、構いませんか?」
-うん、平気だよ
「では、失礼致します」
-もっとこっち
「はい」
-ギュッとして
「はい」
-あったかいな、クラピカ良い匂い
「お褒め頂いても何も出ませんよ」
-明日は一緒に遊ぼう、川に行こうよ
「その前にしっかりお勉強を済ませてからですよ」
-はーい
「お食事も好き嫌いなく食べて頂きますよ」
-うん、分かった
「お片付けも」
-うん
「御両親が戻られるまでにご立派になられますように」
-うん…ねぇクラピカ
「はい、何でしょう」
-ずっと一緒にいてね
「……はい、いつもお側に」
-…
「おやすみなさいませ、お坊ちゃま…良い夢を」