四次試験の後。
最終試験に向けてハンター協会の用意した飛行船で最終試験会場へ向かっていた。
俺は夕飯のあと、ついウトウトしてしまい
ゴンに起こされたような気もしたけれど
そのままぐっすり眠ってしまっていたらしい。
ベッドで大の字になって目覚めると
薄暗い部屋の中でクラピカが読書をしていた。
「あれっ?俺、どんくらい寝てた?ゴンとおっさんは??」
「ああ、キルア…目が覚めたか
ゴンとレオリオは風呂だ
ゴンが一緒に行こうとずいぶん声をかけてたけど
寝ていたから追いて行かれたのだぞ」
「そっかー・・・・まあいいんだけど」
「まだ出て行って15分程だから追いつくんじゃないか?
一緒に入って来たらどうだ??」
「・・・・俺がいるとジャマ?」
「いや、そういうワケではないが
あとで一人で風呂に行くのもつまらないだろう?」
風呂なんてどうでもいいんだ
せっかく二人っきりになったんだし
有効活用しなきゃ
文庫本に視線を落とし上着を脱いでタンクトップ姿のクラピカを
じっくり堪能しつつ
「ねー、俺にもおっぱい見せてよ!」
「・・・・は?」
「は?じゃねーよ!ゴンには見せたんだろー!!
いーじゃん!俺にも見せてよ!!」
「・・・・っ!」
バタンと手元の文庫本を閉じ
カッと顔を染めクラピカがキっとにらんでくる
「ゴンから聞いたのか?」
「そーだよ でもアイツもベラベラしゃべったわけじゃないから
叱らないでやってよ!
俺が無理矢理聞き出したようなモンだからさ」
「・・・・・はあ」
これ見よがしに大きなため息をついて見せるクラピカに近寄り
手持ち無沙汰な文庫本を取り上げてサイドテーブルにおいてやり
さっきまで俺が寝てたベッドへ強い力で引き寄せる。
「わっ!・・・・・バカ何するんだ!」
そのまま無防備に俺の上にドサっと落ちてきたクラピカ
へへっ
ちょうど俺の顔のあたりに胸があたってる
やっぱ小さくてもやわらかいんだ
「いい加減にしろ、キルア・・・」
あきれ顔で俺の上から立ち上がろうとするのを更に引っ張ると
今度は俺の上には落ちないように体を翻されてしまった。
でもその分ベッドの空いたスペースに仰向けに倒れてしまった。
真っ白なシーツに沈むクラピカの体勢がくずれて
タンクトップのすそがまくれ上がり
しろいお腹が見えてる
「クラピカあ、いいじゃん・・・・ずりいよ、ゴンだけ・・・」
言いながら俺はすそに手を伸ばした。
すかさずその手を握り込まれ
「み、見せたくて見せたわけじゃないんだ
アクシデントだったから忘れてほしいんだ・・・」
真っ赤な顔で瞳もじんわりと赤く染めながら訴えて来る。
「今、この状況もアクシデントだろ?見せてよ・・・」
握り込まれた手にぐっとちからを入れて
すそをずりあげる。
キレイなお腹の面積が広がりなだらかな丘が見えて来る。
「キルアっ・・・見て楽しいものじゃないしやめてくれ
どうしてもそういったモノが見たいのならば
レオリオの雑誌でも見せてもらったらどうだ?
わたしのなんて見てもっ」
「楽しいか楽しくないかは俺が決めるしあんたのだから見たいんじゃねーか!!」
「あっ・・・!」
ぐじぐじ言うクラピカにイラついて
力ずくてタンクトップを上までめくりあげると
想像していた以上にキレイて小さくてまあるいぷるんとしたおっぱいが
目の前に現れた。
ばっと真っ赤な顔でそっぽをむいちゃってかわいい反応だな
「ねえねえ!乳首がツンってしてるのって俺に見られて興奮してるの?」
「あんた震えてるけどおっぱいもちょっと震えててかわいい」
あんま調子に乗ってると泣いちゃったりするのかな??
顔を覗き込もうとしたら
廊下から
「キルアってばまだ寝てるのかねー?大きいお風呂、気持ちよかったねー!」
ゴンのはしゃいだ声が聞こえてきてハっとした瞬間に
クラピカは俺の腕からすりぬけタンクトップをなおし
俺を突き飛ばした。
ガチャッ
「あーやっぱりまだ寝てた!今、起きたとこ???」
ゴン達が出て行った時と同じ様に
ベッドに大の字になってる俺を見てゴンが言う
「そのようだぞ」
平静をとりつくろったクラピカが勝手に答える。
「お前、こんな時間にがっつり寝て
夜中にぎゃーぎゃー騒ぐなよー??」
「うっさいなおっさん!老人だから眠りが浅いだけだろ!!」
やっべ・・・
俺、仰向けになってるけどめっちゃ勃ってんじゃん!!!
ダボついたパンツで助かったぜ。
バっとベッドからおきあがり
「んじゃー俺も風呂行って来るわ!!一人だしつまんねーから
すぐ出て来ると思うけど!!」
「もー!だから一緒に行こうって起こしたのにー!」
「わりーわりー」
ゴンとへらへらやり取りしてると
また読書をしてるクラピカが目に入る。
さっきの事なんてまるで無かったかのようにしてるけど
なんだよ。
やっぱり乳首たってんじゃん!
さわりたかったなー!
ちぇっ!
end