クラピカは眼に触れられるのを嫌がる

当然と言えば当然なのだが、僕が異常に彼女の眼に執着してしまうことも一端としてある
事の最中、彼女の眼も赤々と輝く
それを見ると眼に舌を付けたくて堪らなくなる
強引な行為で疲労させ、油断した所へ瞼に指をそえる
薄皮を剥くように指で開く
「あっあ、よせ…」
きっとこの眼はクラピカの根幹なのだと思う
その不可侵な部分に干渉するのだ、こちらの体温も上がる
ゆっくりと舌を這わせた、もう味も分からぬ程猛っていた
「…っう」
舌の生温さに驚いたのかもしれない

舌の先端で水晶をつつく「はっあ、あぁ、う」
隙間に差し込み動かす
「くぅ〜…ふー…」
涙の出口に吸いつく
「ひぃ……んぅ」
瞼を唇で挟む
「…ぅふ、ぐうう」
睫毛を弄ぶ
「あぁっいっ」
眼球を動く限り転がす
最も憧れた部分をひたすら堪能した

「あぁぁっううん、うあぁ」
どんな気分だろうか、口の次に過敏な粘膜だと言われてる器官
そして踏み込まれることを頑なに拒んできた大切な場所
まるで蹂躙されるかのように、好きにされている

宙を掻く手も止まり、呻くことすらしなくなった
気が済んだ頃にはクラピカは人形のようになっていた

ただ片目からは僕の唾液の混じっているであろう涙がするりと流れ落ちていた

全てを手に入れたような気分だった

いや、まだもう片方

これからは触れることを拒まれることはないだろう、と僕は思った