薄闇の中に、白桃の様な尻が揺れている。
ちょうど、男の目の高さ辺りで、突き出されたそれは、
誘うように揺れている。
その若い桃を頂点になだらかな白い背中は下り、
金髪の小さな頭は、小刻みに動くが
ノストラードの開かれた脚の間に納まっている。
ぴちゃぴちゃぴちゃ
濡れた音が照明を消した室内に響く。
寝台の上に柔らかな月光が降り注ぎ
クラピカの白い身体を照らし出して、
淡く輝いている様に見せている。
下には、脱ぎ散らかされた衣服が影の中に沈んでいた。
柔らかい舌が男のモノを舐めあげる。
裏筋に沿い先端から根元まで。
根元から先端まで。
白い顔からチロチロ覗く赤い舌が糸を引きながら蠢いている。
亀頭までを口に含み舌先で先端をノックしたかと思うと
吸取るようにすぼめたりする。
そのまま頭を前に動かし、口内いっぱいまで含む。
そうしてまた吸いながら頭を引く。
何度も何度も。
ぬめぬめと唾液にまみれて抜き差しされるソレは
その度に勢いが増し大きくなる。
ノストラードは何もしない。
ただクラピカのするに任せている。
自分の娘と対して歳の変わらないだろう目の前の
若い身体に、彼はいっさい手を触れてはいない。
それでも、自身の行為に興奮するものか、
彼女は激しく腰を揺らす。
触れられない事によって、身の内にわだかまった熱は
出口を求めて奔走する。
脚の付け根を擦り合わせるように、くねりながら振られる腰。
得られない刺激に彼女は身体を支えていた腕を
ノストラードの足に絡ませ、
上体をシーツにこすり付ける。
つんと立ち上がっていたピンク色の先端を
シーツに擦りつけ、鼻からくぐもった喘ぎを漏らしながら
得られぬ快感を切望してヨガルその姿は
十二分に扇情的で
老獪なノストラードの我慢も限界にきていた。
「もういい」
絡まっていたクラピカの腕を外し、上体を起こさせる。
胡乱気な顔を向けるクラピカの腰をつかみ身体を反転させ
後ろ向かせた。
「つづけろ」
そうして自身は寝そべる。
行為を続ける為にノストラードを跨ぐ。
乳首を腹に押し付け太股に腕を絡め
男を咥えようとする
その姿勢は充分に濡れてひくついている秘所を突き出させる。
ノストラードは目の前に迫るはちきれんばかりの桃尻を掴み
顔に引き寄せた。
「あ!」
いきなり秘所を舐めあげられ
思わず叫ぶ。
「あっ・・あ・・あ・・あ・・っ」
一気に与えられた、待ち望んでいた刺激に
意識がくらみ、彼女は何も出来ず屑折れてしまった。
愛液は迸りのストラードの鼻先を濡らす。
撒き散らかされる女の匂いに
男の意識も沸騰する。
いきり立つ男のモノが、必死にしがみ付く彼女の顔にあたる。
ねっとりと秘所を舐めあげる熱い舌。
散々彼女の入り口を弄んでから
彼女の中に侵入して内部をも舐め回す
柔らかいようでざらっとしたモノが内部で蠢くその感触に
彼女は何も考えられない、翻弄され、ただ喘ぐだけ。
目からは涙が、唇から唾液が、顔に当たるペニスからは先走りがこぼれ
クラピカの顔をべチャべチャに飾る。
ノストラードも、クラピカが下腹に擦り付けてくる乳房や乳首、流れる唾液の感触に、
ペニスにかかる熱い吐息や、ときおりあたる柔らかい唇、硬い歯の刺激に張詰めて、
直ぐにも突き入れたい衝撃に駆られていた。
だが、しがみ付いたクラピカが離さないので、体位を変える事が出来ない。
そのもどかしさが、行為を荒々しくする。
言葉にならない声がひっきりなしに洩れる。
男が思わず歯を立てたその瞬間、一際甲高く叫んだクラピカは硬直し、
彼の太股に絡んだ腕を思い切り締め上げる。
やがて、糸が切れた人形のようにノストラードの上に沈んでいく、
その倒れてきた彼女の顔に、ノストラードの精液が降り注がれた。
クラピカは精液まみれになった顔をノストラードの太股に、
ノストラードは愛液まみれの顔をクラピカの太股に埋めたまま、
波打つシーツの上に果てている。
月光が照らしだす陰影は、絡み合う体の境界をぼかし
隠微に闇の中に浮かばせていた。
終