ゴン、キルアと幻影旅団のリーダー、クロロとの人質交換から丸二日…。
高熱を出して寝込んでいたクラピカは、ようやく起き上がれるまでに回復していた。
ゴンとキルアは、富豪バッテラが募集しているG・Iプレイヤーの審査突破を目指し、
修行に集中している。そんな二人の邪魔にならないよう、クラピカは
ベーチタクルホテルに部屋を取り、そちらへ移っていた。
シャワーを浴びて汗を流し、濡れた素肌の上にバスローブをはおる。
冷えたミネラルウォーターのボトルを手に窓辺にたたずみ、夜景を眺めながら
これからのことに思いを馳せていると、ドアの外に人の気配を感じた。
「クラピカ、いるか?俺だ」
遠慮がちに問いかける声が聞こえる。
クラピカは電磁ロックを解除してドアを開け、心配そうな面持ちのレオリオを招き入れた。
「具合はどうだ?」
「ああ、もう大丈夫だ。迷惑をかけてすまなかったな」
「気にすんな…。それより、明日ヨークシンを発つのか?」
「ああ。ボスが帰郷しているからな。いつまでもここに居るわけにはいかないだろう」
「そうか…。またしばらく会えなくなっちまうな…」
寂しそうに呟いた後、突然レオリオは背後からクラピカを強く抱きしめた。

「な、何をする!放せ!」
クラピカは慌てて振り払おうとするが、レオリオの逞しい腕はびくともしない。
「そんなに抵抗すんなよ…」
レオリオはそう言って、クラピカの白い首筋にそっと唇を押し当てた。
「んっ…」
電流のような快感がクラピカの体を貫く。
レオリオの腕の中でもがきながら、クラピカは必死に動揺を抑えて言った。
「お前、自分が何をしているのか…」
「ああ、わかってる…。俺は…俺は…お前に惚れてんだ…」
「お前…何を…」
「惚れた女を抱きたいと思うのは、男の自然な心理だろうが…」
(…今、レオリオは何と言った…?女…?)
クラピカが恐る恐る振り向くと、いつになく真剣なレオリオの瞳が目に入る。
まっすぐ自分を見つめるその瞳に気圧され、クラピカは視線を落として呟いた。
「いつ…気付いた…?」
「ハンター試験の最中だな…。島で2人きりだった時があっただろうが…」
「何故だ…何故…」
「何となくだ…。牡の本能って奴かもな…」
そう言いながら、レオリオはゆっくりとクラピカの首筋に舌を這わせた。

「あっ…」
クラピカの体がビクンと跳ねる。
滑らかな肌を味わうかのように、レオリオの舌が何度も首筋をなぞっていく。
その度にクラピカの背筋をゾクゾクするような快感が駆け上り、レオリオに
身を任せてしまいたくなる。だが、彼の思うままに抱かれるのには抵抗があった。
快楽に溺れて自分が自分でなくなってしまいそうな…そんな気がした。
「…やっ、止めろ、レオリオ」
「…俺とじゃ嫌か?俺はお前のせいで、他の女はどうでもよくなっちまった…。
 おかげでずっと自己処理だぞ。お前のこと考えながら…。情けねえ話だがな…」
自嘲気味に呟きながら、レオリオはバスローブの隙間から両手を滑り込ませてきた。
左手で控えめに膨らんだ乳房を揉みしだき、右手で柔らかな太腿を撫で回す。
「…んっ…あっ…」
クラピカは体を強張らせ必死にその快感に抗うが、抗えば抗うほど
レオリオの愛撫は激しさを増し、クラピカの体を熱く燃え上がらせる。

蜜壷からはトロトロと蜜が溢れ、乾いていたクレバスをすっかり満たして、
今にも溢れ出しそうになっていた。
クラピカの体を貪るように弄りながら、レオリオは呻いた。
「お前もそうだろ…?お前も俺のこと考えて…」
「そ、そんなこと、あるわけないだろう!」
レオリオの言葉を遮って、クラピカは事実と違うことを口走る。
そうでもしなければ、レオリオにすっかり見透かされてしまいそうな気がしたのだ。
自分も彼と同じだということを…。レオリオの逞しい腕に組み伏せられ、
荒々しく犯される姿を想像しながら、何度も何度も自分の指で慰めていたことを…。
「ったく、素直じゃねえな…。んじゃ、体に聞くとするか…」
太腿を愛撫していたレオリオの右手が、付け根の方へと移動していく。
「やっ、止めろ…」
クラピカは必死に身をよじるが、その抵抗は徒労に終わった。
レオリオの指がゆっくりと濡れそぼったクレバスを往復し、溢れそうに
なっていた蜜を絡め取っていく。
「あぁっ…」
「…こんなになってるじゃねえか」
蜜で濡れた指先を目の前に差し出され、クラピカは頬を染めて顔をそむける。

「俺に抱かれたいんだろ…?」
レオリオの言葉を否定するように、クラピカは首を左右に振る。
「俺のこと欲しいって言えよ…クラピカ…」
「だっ、誰が…そんなこと…」
「何だよ…。体はこんなに素直なのにな…」
そう言って、レオリオは自分の節くれ立った指をクラピカの蜜壷に深々と差し込んだ。
「んぁっっ…」
いきなりの強い刺激に、クラピカは声をあげて体をのけぞらせる。
クチュ…クチュ…。
いやらしい音をたてながら指が抜き差しされる度に、蜜壷からは蜜が溢れ出て
クラピカの太腿を濡らし、レオリオの指を伝って滴り落ちていった。
「ほうら…どんどん溢れてくるぜ…」
「あっ…はぁ…やっ…止めろ…」

内側の肉ヒダを一枚一枚なぞるようなレオリオの指の動きに、抗う間もなく
クラピカはどんどん高みへと追いやられていく。
やがてクラピカの肉壁が収縮し、レオリオの指をキュッキュッと締め付けてきた。
絶頂が近いのだ。もはや自分の意思では昂ぶっていく体を抑えられない。
「あぁ…。頼む…もう…止めてくれ…」
クラピカは切なそうに喘ぎながら哀願するが、そんなクラピカを追い詰めるように、
レオリオは指の抽送を早めながら、乳房を弄っていた左手をクレバスへと移動させた。
そして指先でぷっくりと膨らんだ花芯を探り当てると、とどめとばかりに
絶妙なタッチでクリクリと擦りあげる。
「ひっ…!」
次の瞬間、クラピカは短く叫んでビクビクッと体を震わせた。
蜜壷と花芯とを同時に弄られて、絶頂に達してしまったのだ。

クラピカの全身から力が抜けていく。
自力で立っていることができずに体重を預けてぐったりしているクラピカを、
レオリオは軽々と抱き上げ、ベッドルームへ入っていった。
ベッドにそっとクラピカを横たわらせると、柔らかい唇に自分の唇を重ねて
ついばむようなキスをしながら、ネクタイを解き素早く着衣を脱ぎ捨てる。
それからクラピカの腰のベルトを解き、バスローブをゆっくりと引き剥がした。
透き通るような白い素肌が露になると、レオリオは思わず息を呑んだ。
控えめに膨らんだ乳房、薔薇の蕾のようなピンク色の乳首、細くくびれたウェスト、
ごくごく薄く生え揃った茂み、すらりとまっすぐにのびた脚。
熟していない青い果実のような、みずみずしい肢体が眩しい。
硬く目を閉じて無防備な姿を晒しているクラピカから、レオリオは目を離すことが
できないでいた。

(こんな姿を…見られている…)
目を閉じているというのに、クラピカはレオリオの熱い視線を感じていた。
「…そんな風に…見ないでくれ…」
「何でだ…?綺麗だぜ…クラピカ…」
「…止めろ…言うな…」
「すげえ…綺麗だ…」
レオリオはクラピカの胸元に唇を押し当てて、痕が残るように強く吸った。
「うぁ…」
「いっぱい…痕つけてやっからな…」
「よ、止せ…」
「お前は…俺のもんだ…」
レオリオは何度も唇を押し当て、 クラピカの胸元に薄赤い痕をちりばめていく。
やがて唇は少しづつ移動していき、控えめに膨らんだ乳房へと辿り着いた。
レオリオは愛しそうに頬擦りしながら、その柔らかな乳房を揉みしだく。
そして薔薇の蕾のような乳首をそっと口に含み、舌先で転がすように弄んだ。

「んっ…あっ…」
甘い吐息を漏らしながら、クラピカはレオリオの愛撫に身を任せている。
みるみるうちに硬く尖っっていく乳首の感触を楽しむかのように、レオリオは
左右交互に口に含んでは、チュパチュパといやらしい音をたてて吸い、甘噛みし、
唾液を塗りこめるように舐めまわす。クラピカは無意識のうちに、自分の腕を
レオリオの首に絡み付け、愛撫をねだるかのように彼を抱きしめていた。
乳房全体がねっとりとした唾液にまみれた頃、レオリオはようやく
そこを離れて、愛撫を下腹部へと徐々に移動させていく。
舌と唇による愛撫が薄い茂みに到達する頃、クラピカはレオリオの意図を察し、
わずかに残っていた理性が拒否の言葉を口にさせた。

「だ、駄目だ…そこは…」
「うるせーぞ」
レオリオは構わず強引にクレバスを押し拡げ、熱い吐息を吹きかける。
クラピカは慌てて脚を閉じようとするが、レオリオの腕に押さえられ、
蜜に濡れた秘所を彼の目の前に晒すしかなかった。
「…見るな…見ないでくれ…」
「何でだよ…ここも…綺麗だぜ…」
レオリオは茂みに顔を埋めると、細く尖らせた舌先を蜜壷の奥へと差し込んだ。
「はぁっ…んっ…」
レオリオの滑らかな舌の感触に、クラピカは自分でも信じられないくらい
甘い叫び声をあげていた。クラピカの内部に溜まっていた蜜がどっと溢れ、
レオリオの口腔に流れ込んでくる。
その甘酸っぱい蜜を、レオリオは喉を鳴らして飲み干した。
それから、ピンク色の花びらを丹念に舐めあげ、花芯を優しく吸い、溢れ出た
蜜を啜り取る。そんなレオリオの愛撫に反応し、クラピカは身悶えながら
ますます蜜を溢れさせた。

ピチャ…ピチャ…。
レオリオが蜜を舐める卑猥な水音が室内に響く。
レオリオの舌と唇がもたらす快感は、わずかに残ったクラピカの理性を吹き飛ばす
のに十分なものだった。悦楽の波に押し流され、クラピカの口からはレオリオを
煽るような喘ぎ声しか出てこない。
執拗な愛撫は、やがて乾いた疼きとなってクラピカを狂わせていった。
全身が熱く火照り、激しくレオリオを求めている。
「あぁ…。レオリオ…レオリオ…」
クラピカは熱にうかされたように彼の名を呼びながら、その髪に指を埋め、
舌の動きに合わせて淫らに腰をくねらせた。蜜壷からは止め処なく蜜が溢れ出し、
レオリオの口元をぐっしょりと濡らしていく。

「だいぶ充血してきたな…」
蜜で濡れた口元を拭いながら、レオリオがようやく茂みから顔を上げた。
「俺の方も限界だぜ…」
レオリオが上体を起こすと、荒々しくそそり立った彼の肉棒がクラピカの目に入る。
(あれが…私の中に入ってくる…)
だが不思議と怖れはなく、むしろ下腹部の奥の乾いた疼きを癒してくれる
ものなのだと、牝の本能が感じ取っていた。
レオリオはクラピカの蜜をたっぷりと肉棒に塗りこめ、蜜壷の入り口にあてがうと
クラピカの耳元で優しく囁いた。
「痛かったら…我慢できなかったら…言えよ?」
クラピカは目を閉じて無言で頷く。
「力抜けよ…。入れるぞ…」
レオリオはゆっくりと侵入を開始する。
「くぅっ…」
少しづつ抜き差しされながらじわじわと侵入してくる肉棒は、想像以上の苦痛を
クラピカにもたらした。下半身を引き裂かれるような痛みに、クラピカは顔を
歪ませる。

「…痛いか?…止めるか?」
レオリオが心配そうにクラピカの顔を覗き込む。
「…止め…ないで…くれ…」
「…おい…いいのか?」
「…来てくれ…レオリオ…」
「…わかった。もう少し辛抱しろよ…」
肉棒はすでに半分以上、クラピカの体内に飲み込まれている。
レオリオは残りをゆっくりと押し込んだ。
「うぅっ…!」
下腹部を貫く鋭い痛みに、クラピカは思わず叫び声をあげる。
「全部入ったぞ…クラピカ…」
あまりの痛みに声も出せず、クラピカはレオリオの呼びかけに
うっすらと涙を浮かべて頷くだけだった。
(やべえ…。もうイっちまいそうだ…)
レオリオは焦った。初めて男を受け入れたクラピカの内側はきつく、ぴっちりと
肉棒を締め付けてくる。レオリオの指ですでに絶頂に達していたせいだろうか、
とろけそうに熱い肉ヒダと相まって、責め苦のような快感をもたらしていた。

爆発しそうな肉棒を何とか押さえ込み、レオリオは呼吸を整える。
「…動くぞ?」
苦痛に顔を歪ませながら、クラピカは小さく頷いた。
肉棒がゆっくり抜き差しされる度に、鈍い痛みがクラピカを襲う。
レオリオの背中に腕をまわしてしがみつき、クラピカは必死に耐えた。
(こりゃ、たまんねえな…)
クラピカの体を気遣って、慎重に抽送を繰り返していたレオリオは、
ため息をついて動きを止めた。クラピカの苦痛に喘ぐ表情や、途切れ途切れに
漏れる吐息がなまめかしくて、気持ちがどんどん昂ぶっていく。
滅茶苦茶に腰を突き動かしたい…。
湧き上がってくる荒々しい衝動を、レオリオは必死に抑えていた。
(俺も辛いぜ…クラピカ…)
レオリオは天を仰ぎ、自分を落ち着かせるように深呼吸をしてから、
再び腰を動かし始めた。クラピカの体をいたわるように、ゆっくりと
肉棒をスライドさせる。

鈍い痛みに耐えるようにレオリオにしがみついていたクラピカは、
次第に痛みとは別の感覚が下腹部から拡がってくるのを感じていた。
(…あぁ…これは…)
レオリオの肉棒で自分の内側を擦られる度に、じわりと拡がってくるこの感覚…。
それはまぎれもなく快感だった。
苦痛に歪んでいた顔は悦楽に溺れる表情へと変わり、いつしかクラピカは
息を弾ませながら、自ら腰を振ってレオリオの肉棒を受け入れていた。
そんなクラピカの変化に気付き、レオリオは徐々に抽送のスピードを速め、
荒々しく腰を打ちつける。
ジュプ…ジュプ…。
レオリオが肉棒を押し込む度に、二人の結合部からは卑猥な水音と共に
大量の蜜が溢れてくる。レオリオの肉棒はよりいっそう熱く硬く膨れ上がって、
クラピカの肉壁を深々とえぐり、掻き回す。そんなレオリオの動きに合わせるように
クラピカも夢中になって腰を振り動かし、すすり泣くような喘ぎ声を漏らしていた。

レオリオの腰の動きが激しさを増していく。
クラピカの両膝を抱え、更に奥深くまで肉棒を送り込むと、クラピカは
体をのけぞらせて悦びの声をあげた。
高みへと押し上げられていくクラピカの肉壁は、肉棒に吸い付くように
収縮して、レオリオを激しく締め付け攻め立てる。
「レオリオ…。レオ…リオ…」
自分の限界を知らせるかのように、クラピカが切なげにレオリオの名を呼んだ。
「わかってる…。イクぞ…クラピカ…」
「ああっっ…!!」
レオリオが激しく突き上げた瞬間、クラピカはビクンビクンと体を震わせ、
再び絶頂へと昇り詰めていった。それと同時に、レオリオの先端からも
熱い粘液がほとばしり、クラピカの中へと注ぎ込まれる。

自分の中がレオリオの熱い粘液で満たされていく…。
(不思議だ…。こんな気持ちになるなんて…)
これまで自分の女の部分を疎ましくしか思わなかったのに、レオリオに
愛され昇り詰めたことで、その気持ちが薄らいだような気がする。
クラピカはたまらない幸福感を味わっていた。
余韻に浸るように二人はじっと抱き合ったままでいたが、しばらくして
レオリオがゆっくりと上体を起こした。
「今、抜くからな…。ちょっと我慢しろよ…」
レオリオがそっと肉棒を引き抜くと、破瓜の鮮血とお互いの体液とが
交じり合ったものが、クラピカの中からトロリと溢れ出てくる。
レオリオはそれを優しく拭き取ると、クラピカの傍らに寄り添って体を抱き寄せた。
子供をあやすように髪を撫でながら、レオリオがクラピカの耳元で囁く。
「…痛かったか?」
「…ああ。でも…」
「でも…?」
「……」
先程の自分の痴態を思い出し、クラピカは言葉が出てこない。
レオリオがニヤリと笑って、言葉を続けた。
「えらく感じてたよな…」

「そっ…それは…お前のせいだろう…」
あからさまなレオリオの言葉に、クラピカは頬を赤く染めた。
そんなクラピカをレオリオは宝物のように大切そうに抱きしめる。
「すげえ…よかったぜ…クラピカ…」
「だっ、黙れ。それ以上言うな」
「あー、これでかえって受験勉強に集中できなくなっちまう…」
「そんなこと知るか。自分で何とかしろ」
「なぁ…」
「何だ?」
「その…受験が終わったら…会いに行っていいか…?」
「好きにするがいい…」
そんなやり取りの後、二人はしばらく無言で抱きあっていたが、
レオリオが突然思い出したように、口を開いた。
「そういや返事聞いてねえぞ。お前、俺のこと…」
そう言いかけたレオリオの唇を、クラピカの唇が塞ぐ。
”好きだ”
クラピカの唇がわずかにそう動くのを、レオリオは感じ取っていた。