「なんで私がこんな格好をしないといけないんだ?」
レオリオの隣で不服そうな顔をしている少女は、着慣れない衣装を身に纏い、薄暗い川の土手を歩いていた。
「そりゃーおまえ、浴衣って言ったら男のロマンだろ。それに約束しただろ?」
医者志望のレオリオだったが、どうも最近勉強がはかどらないと聞いて、
クラピカは冗談のつもりで口約束をしてしまったのだった。
夏の模試でいい点が取れたら1つだけ頼みを聞いてやると。
結果的にレオリオのやる気に火をつけたことに成功したらしく、レオリオはきっちり良い点数を取ってきてしまったのだった。
彼の頼みは、浴衣を着て夏祭りに一緒に出かけること。
この衣装はハンゾーからわざわざ送ってもらったという。
どうやら今から行く夏祭りは、ハンゾーの母国風のスタイルだからということらしいが・・・。
白地に美しい紋様の入った浴衣で、クラピカの雰囲気にとても良く似合っていた。
「・・・・・」
じーっとクラピカを見つめるレオリオの顔を、クラピカは手で押しのけると、スタスタと祭り会場の方へと歩いていく。
「うっ・・・ちょっと待てよ!」
レオリオは咄嗟にクラピカの手首を掴むとぐいとひっぱったが、予想外に力を出してしまったのか、
勢いあまって土手の草むらへと転がり落ちてしまった。
「・・・痛い」
気づいた時にはクラピカの上にレオリオが覆い被さっている状態で、
しかも浴衣の裾は大きくはだけて、クラピカの白く細い大腿が月明かりに一層白く見えていた。
レオリオは何も言わずはだけた裾の中に手を差し入れると、下着に手を掛けた。
「いきなり何を・・・やめろ!」
クラピカはレオリオの下でじたばたと抵抗するが、レオリオの重さで身動きがうまく取れない。
「まあまあ。ほら浴衣汚れちまったし。それにココ、あんまり人通らないから大丈夫だって」
レオリオは強引に下着を脱がせると、今度は襟元をはだけさせて首筋に口付けた。
「そんなの理由にならな・・・あっ・・・」
浴衣の上から乳房に手をかけられ、思わず声を出してしまう。
「浴衣だったら全部脱がなくてもやりやすいしな。便利だろ?」
「・・・お前、最初からそのつもりで・・・」
にんまりと笑ったレオリオは、容赦なく浴衣の中へ触手をのばしていった。

膝の方から脚の付け根までゆっくりと掌を這わし、肝心の部分に触れずにまた戻っていく。
滑らかな白磁の肌の感触を楽しむレオリオを余所に、
クラピカはというと、焦らされるたびに秘所が熱を孕んで疼いてしまっていた。
内腿を撫でながら浴衣の上から胸の突起を舌で弄ってやると、必死に耐えて顔を背ける。
布越しではあるが徐々にそれは固くなり、レオリオの唾液でその部分だけ透けて月明かりの元に晒された。
いつ誰が側を通りかかってもおかしくない状況に、口唇を強く結んで必死に声を殺す表情も男を誘うものだった。
「なあ、我慢すんなよ。声出しちまえよ」
這わしていた手をいきなり秘裂へ沈ませると、クラピカはぴくんと体を反応させた。
「・・・んっ」
レオリオを押しのけようと伸ばした腕がわずかにたじろいだのをいい事に、
レオリオは体をさらにクラピカに押し付けて上半身の動きを封じると、
空いた手で自らの浴衣の前をはだけさせて、固さを帯び始めたモノを取り出した。
その先端を秘裂にこすりつけると、溢れ始めた愛液でくちゅくちゅと濡れた音がする。
「ダメだっ、レオリオ、こんな・・・場所でっ」
顔を赤らめながらやめてくれと懇願されたが、レオリオはもはや一度火のついた欲望を止めることはできなかった。
何よりいつもとは違う異国の衣装、そしてここは屋外である。
大きな声を出せば、誰かに聞きつけられてしまうかもしれない。
そんな状況が余計に欲を掻き立てるのだった。
「もう我慢できねえよ・・・挿れるぞ」
「あっ・・・やあっ!!」
先端を押し当てると一気に奥まで挿入すると、レオリオは急かされるように腰を前後させていく。
クラピカはレオリオの浴衣の胸元を掴んで、突き入れられる衝撃に耐える。
二人の激しい交わりに合わせて、周囲の草がかさかさとこすれる音と愛液が立てる水音が川辺に響き始めていた。
「んっ、あっ、やっ・・・はあっ、レオリオっ」
レオリオはクラピカの体を抱きしめると、上体を起こして無理やり向かい合った座位の形を取らせた。

根元までレオリオの肉茎を含み入れた秘所は熱く、しっとりと絡み付き収縮する。
クラピカは口唇を噛み、レオリオの浴衣の襟元を掴んで必死に快楽に耐えていた。
頬は朱に染まり、肌蹴た肩口は一層白く月明かりに照らされている。
レオリオはその白い肌に口付けると、下からクラピカを揺さぶり始めた。
突き上げと共に再び濡れた音が上がる。
「っ・・・いつもより熱いな・・・」
しっとりと肉茎を締め上げる膣壁は、蕩けてしまうのではないかと思うほど熱くたぎり、
少し肌寒い外気と相まってより一層際立っていた。
クラピカは時々バランスを崩してレオリオの胸元に上体を預けると、幾度も熱い吐息をこぼした。
「ん・・・はぁ・・・」
突き上げるたびに浴衣がさらにずり落ち、やがて小ぶりな乳房も露わになると、レオリオは乳首を口に含んで吸い上げる。
「レオリオ・・・あ・・・」
秘所からとめどなく愛液が溢れ、互いの浴衣を汚していく。
ここが外であるということを忘れて、二人は行為に没頭していった。


結局二人が離れたときには、すでに祭りは終わってしまっていた。
「終わっちまったか・・・」
すでに夜店も撤収してしまった祭り跡に、レオリオは残念そうに言った。
「あんな場所であんなことをするからだろう・・・まったく」
耳元でため息をつくクラピカに、レオリオはにやりと笑みを返す。
クラピカは行為直後は立てなくなってしまったため、レオリオにおんぶされて会場までやって来たのだった。
「じゃあ、ここで二人だけの祭りでもするか?」
どういう意味なのか理解できないでいるクラピカに、レオリオはおんぶしたままクラピカのお尻を撫でた。
「ふざけるな!」
クラピカは咄嗟にレオリオから飛び降りると、スタスタともと来た道を戻り始めた。
「おい、ちょっと待てって!」
レオリオが後を追って謝罪するも、クラピカはその後数日間口をきいてはくれなかった。