場所はホテルの一室。
シャルナークのアンテナを刺されたクラピカがレオリオと対峙している。


「…近づくな、レオリオ」
「…?どうしたんだ。お前大丈夫か?」(クラピカに歩み寄る)
「やめろ…!私は、私の体は…もうあいつの、シャルナークの物なんだ。
 (お前を傷付けてしまうかもしれないから)来ないでくれ…頼む…!」
「(な、なんだ?!一体どうしたんだクラピカの奴は?!あんな切なげな顔しやがって。
 それにシャルナークのものって………はっ!まさか?!)」
「ク、クラピカ、もしかしてお前!」(レオリオ後ずさる)
「…あぁ、そうだ」(必死で自分の体を抱き締めながら)
「…つらいだろうな。旅団の奴にいいようにされちまうなんてよ」
「そうだな、不覚だった。…お前にも迷惑を掛けてしまうな、すまない」
「謝る必要なんてこれっぽっちもねぇよ。それに迷惑なんかじゃねぇさ」
「レオリオ…」

「お前が他の男のもんにされちまったからって俺は全然気にしないからな!
お前のその傷つけられた心と体、責任持って俺が癒してやる!!!」
「何?いやちょっと意味がわからんぞ、それに癒すってどういうことだ
ついでになぜ腰に手をやっているのだその手をどけろ、やめろレオリオ!」
「こんなに怯えて…よっぽど酷かったんだな。大丈夫だ…俺は優しくしてやっからよ」
「ち、違うぞ!何を勘違いして…んっ…(なぜそこで抱き返さなければならない?!
シャルナーク!こいつの首を絞めるとか、殴るとか他にあるだろう?!)」
「クラピカ…」
「レオ、リオ…やぁっ…ん(なななんて声を出しているのだ私は!
こ、これは私の意志ではない、断じてない…この昂りもきっと…操られているから…そう)」

画面暗転。んで、終劇へ。


「わりぃ…まさか初めてだとは思わなかった…だってあんな紛らわしいこと言うからよ」
「……勝手に思い込んだお前が悪い!……そ、それにどこが優しく、だ」
「あー、なんだ、それは悪かった。こっちも歯止めが利かなくてだな…
…次はちゃんと優しくしてやるぜ?」
「な?!次などある、ものか…っはぁ」
「…そうだ、言い忘れてたけどな、さっきのお前すげぇ良かった。声も色っぽかったぜ。
あ、あと…」
「も…もういい、あれは操られていたからだ!だからその口を閉じろ!」
「別に恥ずかしがるこたねえだろ…それに、黙らせたかったらお前の口で黙らせてくれよ?」
「!…ふぁ…んっ…レオリオっ」

「なにやってんのよ、シャル」
「うん、鎖野郎の仲間を探るつもりだったんだけど、予想外の展開。
 …まあこっちも楽しませてもらったよ」
「一人で納得しないでよ」
「でも、僕は最初に抱き返した以外はほとんど何にもしてないんだけどね」
「??」