ゾルディック家に向かう列車の中―。
クラピカは夜中に目が覚め、何か飲もうとベットから抜け出す。別室に行くとゴンが一人でソファーに座り、窓の外を見ていた。
「どうしたんだ、ゴン。眠れないのか?」
「あ…クラピカ。うん、何だか目が冴えちゃって。」
「…そうか。」
クラピカはキッチンスペースでホットミルクをつくり、それを二つのマグカップに注いだ。そのひとつをゴンに手渡し、隣に座る。
「温まるぞ。気持ちもゆったりする。」
「ありがと、クラピカ。」
ゴンはかすかに微笑むが、どこかぎこちない。二人は白い湯気が出ているミルクに口をつける。ミルクをすする音が止まると、沈黙が流れた。
「…キルアのことが心配なのか?」
「……うん、…オレ、友達なのに、何もしてあげられない。こうしている間にも、キルアは…」
「ゴン、気持ちは分かるが、キルアの家に着かないとどうしようもできない。今はゆっくり身体を休めるんだ。骨折した腕もはやく治さなくては。」
「…うん、そうだよね。クラピカの言う通りだ。ありがとう、クラピカ。」
「どういたしまして。さあ、早く寝たほうがいい。朝には到着だ。」
「ねえ、前から思ってたんだけど、クラピカってミトさんみたい。」
「ミトさん…ゴンを育ててくれた叔母君(おばぎみ)だな。」
「うん!やさしくて、でもきっぱりしているところもあって…うまく説明できないんだけど、何か似てるんだ。」
「そうか…ゴンをこんなにまっすぐに育てた叔母君だ。きっと素敵な方なんだろうな。ありがとう、何だかうれしいよ。」
クラピカはゴンに微笑みかける。ゴンはもじもじとし、少しためらってから口を開いた。
「……ね、クラピカ…。お願いがあるんだ。」
「何だ?私ができることなら何でも聞くぞ。」
「本当?」
ゴンは顔をぱあっと輝かせる。
「ああ、本当だとも。」
「あのね、ぎゅってして欲しいんだ…。 小さい頃に眠れないときは、ミトさんが抱きしめてくれたのを思い出して…。お願い、クラピカ…」
ゴンのまっすぐな瞳に、クラピカの母性が刺激される。
「…もちろん大丈夫だ、ゴン。さあ、おいで…」
クラピカは、ゴンを自分の胸の中に引き寄せ、やさしく抱きしめた。
「クラピカって、ミトさんと同じ匂いがする…」
「ゴン…」
クラピカはより強くゴンを抱きしめる。ゴンはクラピカの左胸に耳を押し当てた。
そして、骨折していない方の手がクラピカの右胸に添えられる。
(!!)
さっきまで寝ていたため、普段下に着込んでいる白のシャツの下は
さらしを巻いていない状態だった。
布越しにゴンの手を感じる。
「…クラピカ、あったかい。」
ゴンはとろんとした目で、子どもが母親に甘えるようにクラピカの胸をまさぐる。
その緩やかな刺激に、クラピカの乳首は主張をしはじめる。
「……ちょ…ゴ…ン…」
「…?…クラピカのここ、何だか尖ってきた。」
クラピカの乳首は完全に立ち、服の上からでも確認できた。ゴンは布越しにクラピカの乳首をつまむ。
クラピカは電気が通ったように身体をビクリとさせる。
「……んっ…そこ…はダ…メだ…」
クラピカは自然と声がかすれ、息が荒くなる。ゴンはその反応に驚くが、
それと同時に自分の動悸がどんどん早くなっているのを感じていた。
(…何だこれ…身体が熱くなってきた…)
ゴンの手は自然に、クラピカの胸を揉みしだく。その手は止まらない。クラピカの声が漏れる。
「…ぁっ……だっ…め……」
その声は、今までゴンが聞いたことのない甘い、悲鳴に似たものだった。
ゴンは体の中心がむずむずして熱くなってきたのを感じていた。
たまらずクラピカの服をたくし上げる。すると、桜色の頂のある白いこぶりの胸が現われた。
小さい頃に見たミトさんの胸より小さいけれど、とても柔らかそうで、きれいだと思った。
ゴンは本能的に、乳首を舐めて吸い上げる。
「…あ…んっ!……は…ぁっ……ゴ…ン…!!」
「…ク…ラピカ……!!オ…レ……おかしい……どうしたらいいの……?」
クラピカの太股には、堅くなって主張してゴンのものが当たっている。
初めて勃起というものを経験したのだろう。ゴンは自分の身体の変化に戸惑っていた。
「……ゴン…」
クラピカはまとっている衣服を脱ぐと、その様子に見とれているゴンの服も脱がせていく。
「…クラ……あっ…!!」
ゴンのモノはまだ少年そのものといった感じで、まだ毛も生えていない。
しかし立派にそそり立ち主張してる。そっと触れると、ゴンは身体を反らせた。
「ぅあっ…!!……オ…レ……!!」
「ゴン…ここだ…」
クラピカはゴンを組み敷き、手を自分の秘部へと導く。
「!!…びしょびしょ…それに……何だかぬるぬるしてる…」
ゴンの愛撫により、クラピカの秘部には大量の蜜があふれていた。
「……ここで繋がるんだ……」
クラピカはゴンの上にまたがり、腰を沈めた。
大人になりきってない小ぶりなモノは、ちゅるんとクラピカの中に納まった。
「……ク…ラ…ピカ……の中…熱い…!!」
「…ゴ…ンも…熱い…」
クラピカは腰を上下に動かす。最初は小刻みに、どんどん激しく。
その度に胸がかすかに揺れ、声が漏れる。
「クラピ…カ…きれい……」
熱に浮かされたようにゴンがつぶやき、下からクラピカの胸を揉む。
「…あぁっ…ゴ…ン……」
クラピカに更なる快感が加わる。愛液が溢れ、ソファーを濡らす。
「…オ…レ……もう……おかしくなり…そうだ…!!」
ゴンはもう限界に達しようとしていた。
「大…丈夫だ……そのま…ま…私に任せ…て」
クラピカはそのまま腰を埋め、ゴンとより深く結合した。腰をグラインドして自分の中をかき混ぜる。
「はあっ……ああああぁっ………!!」
ゴンは果て、クラピカの中に熱い液体を放出した。
「ああぁ…!!ゴン!!」
クラピカはゴンの上でのけ反る。
次の日の朝―。
「おっ、早いなクラピカ。」
「……おはよう、レオリオ。ちょっと眠れなくてな。」
あの後、ゴンは寝り込んでしまい、クラピカが服を着せてベットまで運んでやった。
クラピカは、あっという間に果ててしまったゴンでは達することができず、一人悶々とした朝を迎えた。
(しかし…ゴンと会うのが気まずいな……私はどうしてあんなことを……!!
ゴンはまだ幼い少年だというのに……)
道徳心がちくちく痛む。
「おはよう!!レオリオ、クラピカ!!」
「今日も元気だなーオイ!!」
「(どきっ)……おはよう…。」
レオリオがトイレに行くと、クラピカはゴンに小声で聞く。
「……ゴン……昨夜のことだが……その…」
「ああ!ミルクありがとう!!おかげでぐっすり眠れたよ!!」
「…え、あ、ああ。どういたしまして。…その後のことだが…」
「え?その後何かあった??」
「……覚えてないのか…?」
「?うん。だってあの後すぐ眠れたよ。今朝も起きたらすっっごいすっきりしてたし!!
…ん?でもどうやってベットまで行ったんだっけ…」
「!!いや、何もなかった!!!
ゴンは自分でベットまで行ったんだ!!きっと寝ぼけていたのだろう!!」
クラピカはほっとして胸をなでおろす。
(よかった…覚えてなくて。)
しかしこの後、ゴンがソファーの染みを発見し、無邪気に「これは何の染み?」と聞いてくる。
そしてクラピカは大層あせるのであった。
<おわり>