「俺の顔に何かついてないか?」
「そうか?」
ベッドの上で寝ている俺を覗き込んでくるクラピカ。
隙あり。心の中でニヤリと笑った。
次の瞬間クラピカの両腕をつかんで寝そべってる自分の上に引き倒した。
「何をするのだっ」
「ははっ、騙された」
「お前だと思って油断したのが馬鹿みたいだ」
「今すごくムカつくことを言われた気がする」
それはともかく。
クラピカの胸が押しつぶされる柔らかい感触がする。
ついでにいうと彼女の頭はちょうど鎖骨の辺りにあって吐息がかかってくる。
あったかいなあ…
両腕を肩にまわして抱きしめてみたり。
「レオリオ?」
切れ長な目が上目遣いで俺を見てくる。
「………」
観念したように溜め息をついて目を閉じてしまった。が、満更でもなさそうだった。
少し顔が紅い気がした。