「クラピカ、嫁にしてくれええっ」
ガシッと腕を掴む
「断る」即答。
「クラピカを嫁にしたら●●なことや▲▲なことをいっぱいしてもらってそれからそれから…」
クラピカは冷たい目でこちらを一瞥し、携帯電話を取り出した。
「もしもし?警察か?私の隣に頭の可哀想なな奴がいるんだが迎えに来てやってくれないか」
少しも可哀想には思っていなさげな口調で淡々と述べていく。
ああ、このままでは変態の烙印を押されて刑務所に送られる!
「警察送りはいやだああっ」
携帯に手を伸ばして必死に電源を切ろうとするが彼女は表情一つ変えずに器用に上半身だけ動かしてよけた。

「くそっ、かくなる上はクラピカを殺して俺も死ぬっ!
そして天国で結ばれて●●なことや▲▲なことをいっぱいしてもらってそれからそれから…」
「貴様の頭はそれだけか」
「がはっ」
一瞬で首を絞められた。
「叩きと半殺し、どちらがいい?答えろ」
こちらの目を見て問う。
答えろといわれても…
ギリギリと音がしそうなぐらいに力が込められているせいで答えられない。
「はげkごrねいあ」
「どちらなのかはっきりしろ」
ブンブン首を振って取り合えず解放してほしい意思を伝える。
「あ、すまない。喉を締め付けられていては答えられないな」
はっとしたように目を丸くして腕から解放する。
「死ぬかと思った」
「どちらがいいんだ」
元のように冷たい表情に戻して再び訊いた。
「ああ、俺は叩きも半殺しも嫌だよ?痛いのは嫌い」
この言葉が最悪の結末を生んだ。
なにやら背筋に寒気がすると思ったらいつの間にかクラピカが背後に回っていた。
目には見えないがきっとオーラが全開になっているに違いない。
「そうか。そんなに私に殺されたいか……」
声のトーンが数段落ちた。
目の錯覚か、クラピカの背景には炎が燃えているように見えた。
あまりの恐ろしさにこちらも必死で命乞い。
「ぎゃーすんません死にたいとは言ったけどクラピカも一緒じゃないとだ」
「最期に言いたいことは何かあるか?」俺の言葉は無視。
「言いたいこと…クラピカ、(放送禁止用語のオンパレード)!」
聞いたとたんにクラピカが口の両端だけ吊り上げた笑顔をこちらに向けた。てか、目が笑ってない。
(聞かなければよかった…)
クラピカは心の中でこんなことを思っていたらしい。
「地獄に落ちろっ」
ぺちこーん
「ぎゃっほおおおおっ」
悲劇的な(?)俺の人生はクラピカの一撃で幕を閉じたのだった。
Bad end





ある意味Happy end