第5話「友情の輪」 

 [625]: りーふぃんす 
                                                                                             2003/02/10(月) 20:39:32 
 アスカは、体を透明にして飛ぶことができるポケモンだ。
 水葉たち一行は、透明なアスカに乗って、
 エンジュの上を飛びまわっていた?
 ふと、向こうに黄緑&水色の光が見えたとき、
 アスカが声をあげた。
 「ステイシー!
 キュラ!!」
 「あっ。
 ラティアスちゃん☆」
 「アスカちゃんよ、
 何度言ったらわかるの、ステイシー。」
 「いいじゃん、ラティアスちゃんで・・・・・。」
 「アスカの知り合い?」
 水葉が聞いた。
 「青いミュウのステイシーと、
 セレビィのキュラっきゅ。
 幻のポケモンには性別がない、と
 ヒトは言っているっきゅけど、
 ホントはステイシーが男の子、
 キュラが女の子なんだっきゅ♪」
 「ふうん、よろしくね・・・・・。
 あ、あれ、プラスルとマイナンじゃない?」
 「ああ、これね、プラスル♀のオレンジと
 マイナン♀のメロン。
 ホウエンから間違えてこっちに来てしまって、
 迷子になって泣いてたのを連れてきたのよ。」
 「プラ・・・・。」
 「マイマイッ。」
 「かわいそう。
 イスズを探したあと、ホウエンに
 連れて帰ってあげようか。」
 「賛成、っきゅ」
 「あれ?
 イスズって、ラティアスちゃんのお兄ちゃんの、
 ラティオス君じゃなかったっけ。」
 ステイシーが不思議そうにアスカを見つめた。
 「お兄ちゃん、ひとりで修行の旅に行ってしまったのだっきゅ。
 アスカをカンペキにひとりで守れるように。」
 アスカの瞳から、小さな小さな涙のかけらが一粒ポロリ。
 「なんか感動するわねぇ。
 あたし達も手伝うわ、イスズ君のこと。
 なにかあったら、アスカちゃん達を探して言うから。」
 オレンジは「プララ!」
 メロンは「マイ〜。」
 「ありがとうっきゅ。
 ホントありがとうっきゅぅ・・・・・。」
 「アスカ、泣かなくていいよ。
 ステイシー君も、キュラちゃんも、
 わたしも、サーラも、ツバサも、
 リーファも、シードも、ティアラも。
 そしてイスズ兄ちゃんも・・・・・!
 みんないるんだから。
 みんなトモダチなんだから。
 みんなアスカのこと
 大好きなんだからぁ〜〜〜〜〜・・・・・・・・・。」
 水葉まで大粒の涙で泣いた。
 アスカも泣いていた・・・・・。
 そこにいた全員、
 もう泣いてしまった・・・・・・・・・!

 こうして、水葉とアスカたちの友情の輪は、
 いつまでも限りなく広がっていくのでした。
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