ポケットモンスター 二人旅!! [699]: ティー 2003/02/18(火) 21:53:57 「なぁ...。」 ふと、隣を歩く 麦藁帽子をかぶった小柄な少年 に、ハヤトは尋ねた。 「ん? なに?」 それにこたえ、麦藁帽子の少年 シンイチ は、こうゆっくりと聞き返した。 「...俺たちって...遭難して、どれぐらい経つ?」 「約3週間!! これで、128回目。」 シンイチは、そう即答した。 「そうか...。」 ハヤトは、苦笑交じりに手拭いで汗を拭くのだった...。 ここはお月見山,ニビシティと、ハナダシティの境にある広い山脈だ。 そして、どうして少年二人が、この山脈で遭難しているのかというと...。 ことの始まりは、ニビシティのポケモンセンター それは、二人がジム戦を終えて、ポケモンたちと共に休息をとっている時におきた...。 「お月見山の近くで,ピッピを見たんだよ!」 そう、旅をするトレーナーたちの一人がひときは大きな声でジョーイさんに話しかけていたのだ。 ピッピとは、希少価値の非常に高い珍しいポケモンとして有名であり、 このポケモンを知らないトレーナーは一人としていないだろう。 そして、この言葉にすぐさま耳を傾けたのが、ハヤトだった。 「ピッピだって!?」 ハヤトは、すぐさまその男に飛びついたのだ。 「ピッピといえば、ものすごく希少価値の高いポケモンですよね!?」 すると、男はハヤトに振り返った。 「おぅよ! 坊主、詳しく知りたいか?」 妙に大きな声で男は喋る。 「ぜひとも、その場所を教えてください!」 「ちょっとハヤト! やめろよ!」 かなり、嫌そうな顔をして、シンイチが割ってはいる。 かなりうさんくさい...。っとシンイチは思っていたのだ。 確かに、夏であるというのに、黒い帽子にトレンチコートを着込み、 おまけにちょび髭まではやしている。 怪しいと思わないハヤトの方が、おかしいといえばおかしいのだった。 しかし、そんなシンイチのことは気にもせずに、ハヤトはこの男から、 ピッピを見たという詳しい場所を聞き出したのだ。 そしてお月見山...。 ハヤトの強引さもあり、登山バスを使って、 その日のうちにお月見山まで二人は来たのだ。 「さぁ〜ピッピをゲットするぞ〜!!」 ハヤトは妙にやる気だった。 もちろん、シンイチはかなり不機嫌モードに入っていたのは言うまでもないだろ...。 こうして、二人はお月見山へ入って行ったのだが...。 途中で道を失い、帰り道も分からなくなって、めぐりめぐって遭難状態となってしまったのである。 続く 第1話は中途半端ですが,長くなったので、この辺で終わりにさせていただきます。<ぇ゛ 感想とか暇があったら書いてもらえるとありがたいです。 少しずつ、人物設定は分かっていくように書いていくつもりです。 それでは、また!