ポケモン二人旅 

 [897]: ティー 
                                                                                             2003/03/22(土) 19:30:48 
 「ピッピだ!!」
 ハヤトは一言そう叫んだ。
  「ピッピ?...ピッピ!!」
 草むらから離れたところでハヤトを見ていたシンイチも、すぐにかけよった。

  そう...そこでのびていたポケモンこそ、ピッピだったのだ!!

  「おい、ハヤト!! ゲットだ!」
 シンイチはハイになって我を忘れているハヤトに、そう言う。

  「おぉぉ...っと、そうだった!!」
 シンイチの声に我をとりもどしたハヤトは、そう言ってリュックからモンスターボールを取り出す。

 そして、ハヤトは掛け声と共にモンスタボールをピッピに投げる。
  「いっけ〜!! モンスターボール!!」

 数歩先にいるピッピはすでにのびている。 ボールが当たらないはずがなかった。

 が! ...しかし、モンスターボールはピッピには当たらなかったのだ。
 いや、正確には、ボールが手から放たれなかったと言ったほうがいだろう。
 ハヤトは、笑みを浮かべて、手にボールを持ったまま、投げるポーズで固まっている。

  「...ハヤト?」
 シンイチが、おかしな格好で動かないハヤトに呼びかける。
  「どうしたんだよ? 投げないんか?」
 おかしいと思ったシンイチは、そう言いながらハヤトの肩を叩く。
  
  すると、そのままのポーズで、ハヤトは地面に倒れたのだ!!

  「うわ!」
 思わずシンイチは声を上げる。 ハヤトの体は完全に固まっているのだ!!
  「なななななななななんだこりゃ!!」
 さすがにこれには、シンイチも取り乱し、今の状況に混乱する。

 と、その時、
  「悪いが、そのピッピをゲットさせるわけにはいかんのでね。」
 混乱しているシンイチのもとに、何者かの低い声が、空から降ってきたのだ!!
 その声の下方向に、シンイチは振り向く。
  「だだ、誰だ!!」
 混乱しているせいか、非常に高い声で、シンイチはそう言う。

  「てや!」
 そして、その声の主はそう掛け声をかけると、木の上から飛び降りてきたのであった。

  続く

 ん〜なんかきわどくなった。<アセ
 とりあえず、載せときます。
 「いっけ〜!! モンスターボール!!」...ありきたりかな〜。<苦笑