ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

連載[1079] 時間をこえて

花音 #1★2007.06/03(日)20:23
☆〜序章〜☆
耳をすませばポケモンの 「伝えたいコト」 が分かる少女、星羅。
ポケモンを可愛がり、バトルなど1度もしたことが無い星羅は、ある日、一人の少年と出会う。
引越しをして別れを告げた2人だったが、星羅は忘れていない。
それから5年…星羅の旅の物語。

        第1章 ☆〜旅立ち〜☆

―竜くん…自分が弱いばかりに突き放してしまった男の子。
 強くならなくちゃ。 変わった私を見てもらえるように…

 時計  「ジリリリリン!!ジリリリ (停止) 」
 星羅  「う〜ん、うるさいなぁ…ってもう8時?!急がなきゃ!」
ここはマサラタウン。
今日は、星羅の出発の日。
お母さん 「遅いわよ、星羅。研究所、寄るんでしょ?」
 星羅  「うん! あれ?シルク〜?どこ〜?!」
“シルク”と呼ばれているポケモンは、パウワウ。
5歳の時におぼれかけたのを救ってくれた、言えば星羅の「親友」とも呼べる存在だった。
お母さん 「あら、シルクだけでいいの?ほかの皆は?」
 星羅  「いいの!シルクだけで十分! じゃぁ、いってきまぁ〜す!」
オーキド研究所の集合時間は…8時。
もう、15分も遅れている。
 星羅  「博士、いますか?」
星羅は、オーキド博士を呼んだ。
『ここを出発する時、研究所によってほしい。』
そういわれていたのだ。
オーキド 「おぉ、星羅か。実はな、この 「ポケモン図鑑」 を持っていってほしいのじゃ。」
そういって、博士は1つの機械を差し出した。
 星羅  「何ですか、これ?」
オーキド 「これは、ポケモンを見ると自動的に記録してくれる機械じゃ。
      これに、出来るだけたくさんのポケモンを記録してほしい。」
 星羅  「はい!分かりました!私、頑張ります!」
星羅は、「簡単な事」だと思って引き受けた。
本当ならもっと大変な仕事である。
オーキド 「よし、それなら一つ、覚えてほしい。
      どこかに、「セレビィ」と言うポケモンがいるらしい。
      時渡りポケモンといってな…」
これを聞いた星羅は、今度は「大変な仕事」と思った。
 星羅  「分かりました!覚えておきます! では…」
オーキド 「気をつけていくんじゃぞ〜!」
こうして、星羅は冒険の旅に出た。
大きな事態に巻き込まれる事も知らずに…
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花音 #2★2007.06/04(月)10:21
第2章 ☆〜新たな仲間〜☆
星羅   「さぁ、ここがトキワシティだよ! 少しや休もうか、シルク!」
1番道路では、星羅はたくさんのポケモンを倒してきて、パウワウはもう疲れきっていた。
星羅は、トキワシティに大きな建物を見つけた。
星羅   「?これは何だろう。GYM…ジム?!ここってジムがあるんだ…」
星羅は、ジムを見るのは初めてだった。
パウワウ 「キュ〜、キュウウ!!(ねぇ、開いてるよ!入ってみようよ!)」
パウワウは、中に入りたいようだ。
 星羅  「う〜ん、まぁいいか!よし、行こう!」
パウワウ 「キュ〜!(オ〜!)」
ジムの中は真っ暗で、所々に窓があったが、閉まっていた。
星羅   「…暗いなぁ。少し、窓を開けよう。いいよね?誰も居ないし…」
星羅は、窓の方へ歩いていった。
                ☆ゴツン!!☆
星羅は、何かにぶつかった。
星羅   「いたたたた…何?コレ…」
ぶつかったのは、古い銅像だった。
銅像は少し欠けていたが、はっきりと男の人が彫られ、その下には文字が刻まれていた。
星羅は窓を開けた後、銅像の文字を読んでみた。
星羅   「えっと…「トキ……リーダ……カキ」か…
      古いんだろうなぁ、読めないよ。」
パウワウ 「キュ〜、キュキュウ!(ねぇ、ちょっと星羅!)」
パウワウが、突然騒ぎ出した。
星羅が振り向くと、そこにはポケモンが立っていた。
星羅   「ピカチュウ…どうしてココにいるんだろう?」
ピカチュウ「ピィ〜ッカチュウ!(そこをどいてッ!)」
そういって、ピカチュウはシルクに“でんきショック”を放った。
星羅   「シルク、よけて!」
パウワウ 「きゅっ?!(えっ?)」
パウワウには、“でんきショック”がよけられなかった。
星羅   「シルク、大丈夫?」
星羅は、パウワウに駆け寄った。
パウワウ 「きゅう!キュウ、きゅきゅう!(大丈夫!それより、このピカチュウ…)」
星羅   「えっ?」
星羅は、ピカチュウを振り返った。
ピカチュウの左耳は、少し切れている。
星羅はピカチュウの方へ歩いた。
ピカチュウ「ピッ!?(!?)」
ピカチュウはいかくしたが、それ以外は何もしなかった。
星羅   「すぐに手当てしてあげるからね。よいしょ…」
星羅は「キズぐすり」を取り出して、ピカチュウに使ってあげた。
ピカチュウのキズの痛みは消えたが、痕が残ってしまった。
星羅   「さあ、もう大丈夫!じゃぁね、ピカチュウ。」
星羅は行こうとした。 が、さっきのピカチュウはついてきた。
星羅   「一緒に来たいの?」
ピカチュウは、すっかり星羅になついたようだ。
ピカチュウ「ピッカァ〜♪(うん、つれてって♪)」
星羅   「じゃぁ、名前を付けてあげなくちゃ。え〜っと、チュチュ!チュチュでいい?」
星羅はピカチュウに「チュチュ」という愛称を付けた。
ピカチュウ「ピカッ!(うん!)」
ピカチュウも気に入ったようだ。
星羅   「よ〜し、私の仲間を紹介するね。
      この子は、「シルク」。パウワウなんだけど、小さい時に助けてくれたの。」
パウワウ 「キュウ!(よろしくね!)」
ピカチュウ「ピッ、ピカチュウ!(うん、よろしく!)」
こうして、星羅に新しい仲間が出来た。
星羅   「よし、目指すは「トキワの森」!行こう、シルク、チュチュ!」
パウワウ 「キュウ!(オ〜!)」    ピカチュウ「ピカ〜!(いこう!)」
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花音 #3★2007.07/01(日)15:43
第3章 ☆〜森の人影〜☆

星羅   「ここがトキワの森だね! 行こっみんな!」
星羅はトキワの森に入っていった。しかし、ポケモン達はついてこない。
星羅は聞いてみた。
星羅   「どうしたの? どうしてついてこないの?」
その言葉に、ピカチュウは思いがけない返事をした。
ピカチュウ「ピカ…ピカピカッ(ここは…私のふるさとなの。)」
ピカチュウは言葉を続けた。
ピカチュウ「ピカピ、ピカピカ、ピッカッチュウ…!
      (でもね、この間から人が居るの。ずっと…!)」
ピカチュウはそういうと、うつむいたまま黙ってしまった。
星羅には、なんとなくだが、あの時のキズがここでのことだとわかった。
そこで、パウワウが言った。
パウワウ 「キュウ、キュキュウ!
      (そういえば、ポケモンが居るような気がしないね。)」
パウワウは、「森にポケモンが居ない」と言う。
星羅は言った。
星羅   「わかった!調べてこよう。来たくなかったら…ここに居ても良いよ。」
そう言い残して、星羅は森へ入っていった。
その後から、2匹はついてきた。
星羅   「…森が静まり返ってる。確かに、ポケモンはいそうにないなぁ。」
星羅は不安を感じながらも、奥へ進んだ。
歩き出してから、どのくらい時間が経っただろう。
森は、分かれ道が多くなった。
そのせいか、星羅は道に迷った。
星羅が道を戻ろうとした、そのときだった。
“もうこの森に用はない。戻るぞ”
男の声だった。
ピカチュウは、その声に怯えてうずくまっている。
星羅は、草の茂みから様子をうかがった。
男は、黒く、胸に赤い“R”の文字がある服を着ていた。
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[1079]

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