【ぴくし〜のーと】
【ほかんこいちらん】
【みんなの感想】
ピアピア | #1★2008.02/05(火)20:52 |
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小説の感想、質問、アドバイスはコチラ http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/hello/2385.htm …1… ここは、リネン村。ポケモンだけが住む世界。 そこに、広場へと走っていく1人の少女がいた。 「きゃ〜っ、集会に遅れちゃう!」 彼女は、フシギダネのぼたん。この物語の主人公だ。 「何とか間に合った…」 そこには、すでにたくさんのポケモンがいた。 「それでは、集会を始める。今日は大事な話があってこの集会を開いたんだ。 実は…、村の宝のリネン玉が無くなった。このままでは、村が滅びる。」 周りはザワザワとざわめいていた。 (う…うそ、私はこの村が大好きなのに…) 「では、集会を終わりにする。解散」 ぼたんは、ショックで動けなかった。 「ねぇ、これはどーすればいいの?私にできることは無いの?」 ぼたんは、昨日のことが気になってしかたがなかった。 「そうだな…。そうだ!君、玉を探しに行ってくれないかい?多分、飛び散ってカケラになっているだろうな…。」 (えっ?) 「何で私が行かなきゃならないの?」 「じゃあ、ぼたんちゃん、君はこんな村が嫌いかい?」 「いや、そんなことは…」 「じゃあ、決定!いなかったんだ、行ってくれる人!」 (うそ!…でも、誇りに思える!) ガチャッ 「お、親父?何してんの?」 彼は、フウガ。ヒトカゲの男の子。 「それが…」 その話を聞いたとたん、フウガは、 「ふうん、おもしろそう。行ってみてもいいか?親父」 「ああ、もちろん!しっかり女の子を守ってやるんだぞ!」 「分かってるよ。」 (お…、男の子も一緒なの!?) そして、翌日。 「ぼたん!怪我しないようにね!」 「人に迷惑かけないようにね!」 「うん、わかってるよ。」 そしてフウガが、 「じゃあ、また」 と言うと、村を旅立っていった。 |
ピアピア | #2☆2008.01/20(日)19:17 |
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…2… 今はリネン村近くの森にいた。 歩いている2人は、とても気まずかった。 それもそのはず、2人はどちらも初対面だったからだ。 気まずい空気の中、ぼたんが、明るく話しかけてきた。 「あ…あのさ、名前なんて言うの? 私はぼたん。長いつきあいになると思うから、よろしくね。」 「俺は…フウガ。よ、よろしく…」 フウガは、顔を赤くしていた。 そこに、何かがすごい勢いで走ってきた。そして、ぼたんにぶつかった。 「きゃあ!」「おい、大丈夫か?」 そこへまた、何かが走ってきた。その走ってきた人は、つまづいて転んでしまった。 「だ、大丈夫ですか?」 「えぇ。それよりも、追いかけなきゃ…」 「何をですか?」 その人、ロコンのフィニは、その訳を話した。スリに財布を奪われたそうだ。 「ん、あれ?さっきぼたんにぶつかってきた人は、手に赤い財布を持っていたような…」 「じゃあ、私たちが追っかけてきます!だから、フィニさんはそこで待ってて!」 こうして2人は、スリを捕まえに走っていった。 |
ピアピア | #3★2008.02/03(日)17:33 |
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…3… 「どこだ?財布を奪ったやつは!」 「もう、けっこう逃げてるよ、どーする?」 手がかりも何も無い中、2人は途方に暮れていた。 ガサガサッ むこうの茂みから、何らかの音がした。 「あっちから音がした!行ってみよーぜ!」「ま、待ってよ」 フウガが行った先には、赤い財布を持った怪しい男がいた。 「お…、お前か!財布を奪ったのは!」 「その通りだ、そこのガキ!でも、返すわけにはいかないね♪」 その男はそう言うと、攻撃をしかけてきた。 「バブルこうせん!」 「ぐっ…、こっちも!ひっかく!」 フウガは戦っている。だが、ぼたんは立ち止まったままで動かない。 「おい、ぼたん!お前も戦えよ!」 「だって…、私、戦ったことが無いの!だから、どーすれば良いか…」 そのとき、男はフウガに向かってみずでっぽうを発射した。それも、しっぽめがけて…。 バシャッ 「うう…」 「フ、フウガ!」 そしてその男は、倒れたフウガを踏みつけ、 「そこの弱虫、こうなりたくなかったら、さっさとしっぽを巻いて逃げるんだな」 (もう私には、頼る人なんていない…。逃げてばっかりじゃダメなんだ!) 「つ、つるのムチ!」 その男の手に向かって攻撃をした。そして、「痛っ!」手元から財布を落とした。 「永遠に眠りなさい!ねむりごな!」バタッ ぼたんはとどめをさすと、財布を持って走り出した。 「ん…、こ、ここは?」 フウガは目を覚ました。もう朝になっている。 「ここは、私の家。具合はどうかな?昨日はごめんね。危険なめにあわせちゃった。でも、感謝してるよ、ありがと」 そう話すのはフィニ。 「い…、いや、そんなことはありませんよ」 とフウガは照れながら言うと、ぼたんにこう言った。 「わりぃ、カッコ悪いところ見せちまったな」 「私のほうだって…、いくじなしでごめんね。それから、カッコ悪く何か無いよ!女の子、守れてるじゃん」「…そうだな」 そこにフィニが何かを持ってきた。 「これ…、お礼なんですけど、こんな物でよかったらどうぞ」 フィニの手には、きれいなカケラがあった。 「このカケラ、リネン玉のだ!」「ほ、ホントだ!」 1個目のカケラを手に入れ、2人は喜んでいた。 怪しげな影が、近寄っていることも知らずに…。 |
ピアピア | #4☆2008.01/25(金)20:36 |
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小説デビューしちゃいました、ピアピアです。 書き忘れていたので、ここにプロフィールを書いておきます。 楽しんで読んでくださいね。 <登場人物 紹介> ぼたん/フシギダネ ♀ リネン村に住む。 明るく、活発な性格。 フウガ/ヒトカゲ ♂ リネン村に住んでいて、村長の子供。 普段はクールで照れ屋。料理が趣味。 |
ピアピア | #5☆2008.01/30(水)20:47 |
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…4… 森の奥の奥に、小さな小屋があった。ドアには、「ご自由にお使いください」と書いてあり、中には誰もいなかった。 「おぉ、ここ良いじゃん。今日はここに泊まるか。」 「うん」 2人はさっそく小屋に入り、フウガは夕飯を作り始めた。 しばらくたって、料理が出来上がった。「はい、今日は野菜炒めね。」 「おいしそ〜っ、食べよ食べよ」 2人が食べようとしたとき、ドアをノックする音がした。 「はーい、どなたですか?」 ガチャッ ドアを開けると、かわいらしいワタッコが立っていた。 「あの、夜分すみません。私、セルシアと言います。この森に散歩にきたんですけれど、気がついたら、もう夜で…。お願いします、ここに泊めてください!」 「えぇどうぞ。私たちも旅の途中だったので」 そして、セルシアを含めた3人で、夜を過ごした…。 「…ん」 先に起きたのは、フウガだ。気づくともう朝。 それから、セルシアの姿がなく、代わりに手紙が置いてあった。 手紙には、こう書いてあった。 「ぼたんさん、フウガさんへ 昨日はどうも、ありがとうございました。お食事までいただいてしまってすみません。 私は先に帰ります。この恩は一生忘れません。では。 セルシアより」 (セルシアさん、帰ったんだ…。よかった) ぼたんもそれに気づき、安心した。 朝食はパンだった。ぼたんは、パンを食べながらこう言った。 「あのさぁ、なんでリュックからカケラのケースが出ているのかな?」 「え、そーなの?」 フウガはケースを取り、開けてみた。 (!?)なんと、手に入れたカケラがなくなっていたのだ! おまけに、ケースにはふんわりとした綿がついていた。 「な、なんで…」 付いていた綿を見て、「もしかして…」と2人は思い、フウガは父へと電話をかけた。 「も、もしもしっ、親父、俺だけど…」 フウガはそのことを話した。 「盗まれてしまったのか…。 実は、それを盗んだやつは…」 続く |
ピアピア | #6☆2008.02/03(日)20:14 |
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…5… 「実は、それを盗んだやつは…」 ぼたんも、フウガも、そのことが知りたくってしょうがなかった。 「誰だよ!?早く言ってくれ!」 「…そいつはブラック団。ずっと前から悪さをしているグループで、今はそのカケラを奪おうとしている。 そして、お前達のいる周辺では、ワタッコのセルシアという人物がウロウロしているらしい」 (じゃあ、あの「泊めてください」ってのは…、あの、ケースに付いていた綿は…) 「全部演技で、あの、あの、セルシアさんが盗んだんだ…!」 今思ったら、セルシアを信頼していいのかが分からず、目から涙が出てきた。 「でも、今ならまだ間に合う、取り返しに行くんだ!」 「…うん、じゃあ」と涙をこらえながら、電話をきった。 しばらくの間、2人はショックで動けなかった。特に、フウガは。 「ねぇ、そろそろ行こうよ?このまましていたって、何にも変わらないよ?」ぼたんがそういって、立ち上がった。 「ねぇ、どうしてそんなに泣いてるの?何かあったの?」 すると、フウガが顔を上げ、こう言った。 「俺は、今おふくろがいない。昔、俺に嘘をついて、出ていったんだ。ちょっとお出かけしてくるね、フウガ ってね。 そのことがあってから、しばらくは人を信じることができなかった。だから、俺は嘘が嫌い。大嫌い。 でも、こうして泣いてても変わらないよな。行こう、ぼたん」 「…うん!」ぼたんは、とびきりの笑顔で答えた。 それから小屋を出て、2人は走り出した。 ただ、セルシアというワタッコを探して。 カケラを取り返すため。 「い、いた!」 目の前には、「B」の字ペンダントをした、ワタッコ、セルシアがいた。 セルシアは、生意気そうな顔をして、こう言った。 「あー、久しぶり…、なんて言うと思った?残念ね、違うわよ。ハッキリ言うけど、あんた達、しつこい!ついてこないでよ!」 フウガは言い返すように言った。 「こっちこそ。よくもだましたな!カケラは返してもらうぜ!」 「うふふ、返してあげてもいいわ。でも、私に勝ったらね!」 ぼたん・フウガVSセルシアの、バトルが始まる…! |
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