めめ | #1☆2008.10/18(土)11:29 |
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〜出会い〜 vol1 ココ「おうふくビンタっ!」 もう!またポッポがでてきたっ!もうわたしの体はボロボロよ。 ポッポ「つつく!」 くっ…このポッポわたしより強い…もうだめだ…。目の前がくらくらしてよく見えない… ―――バタッ… ポッポ「エネコのお前はいつも俺より弱いな!」 バサバサ… ポッポはそう言い捨てていってしまった。 ココ「くっ…くそう…おぼえてやが…れ…」 そのままわたしは意識を失った。 しばらくすると、なんだか体が軽くなった。 ?「ね…ねぇ!大丈夫?」 ココ「…!?あ…あなたは!?」 なんだろ?こんなポケモン見たことが無い! ?「わたし?えへへ…わたしはミミロルのモコよ。あなたが道で倒れてたから…助けたんだけど。」 ココ「…ぇ…?あ…ありがとう…。あのっ…。」 ミミロルって…?こんな色だっけ?とふと思った。 モコ「あ…わたしの色?」 わたしはコクっとうなずいた。 モコ「わたし…小さい頃から体の色がみんなと違ってて…よく人間に狙われてたの。つまり、わたしは色違いってこと。」 ココ「…そっか…大変だったんだね。」 …しーん。沈黙がしばらく続いた。 ココ「…ぁっ!わ…わたし…そろそろいくねっ!ありがと!じゃぁ…。」 この沈黙に耐えられなかったわたしは立とうとした。 ―――ズキッ!! ココ「った…。ぅぅ…」 モコ「あっ!?大丈夫ですかっ!?」 ココ「ぅん…もう少しここにいて、いいかな?」 モコはとても嬉しそうな顔をして、大きく首を縦にふった。 しばらくして… モコ「あのさっ…。」 ココ「ん?なに?」 なんだろ?モコが不自然だな。 モコ「もっと向こうのしげみの方いける?」 ココ「う…うん。じゃあいく?」 ――すた、すた、すた。もう普通に歩けた。 モコ「あの、お願いがあるんだけど…いい?」 ココ「いいよ!なに?なんでもいって。」 モコは安心した笑顔をわたしに向けた。 モコ「叶えたい願い事ってある…?」 わたしはしばらく考えて… ココ「あるよ。ポッポのヤツをぶっ潰してやる!」 モコ「っじゃぁ!わたしと一緒に願い石を探さないっ?」 ココ「いっいいよっ!でも…願い石って?」 モコ「あのね。まぼろしじまって所の中心にあるらしいの。」 ココ「へぇ〜…じゃぁ、がんばっていこうね!」 モコ「うんっ!よろしくっ!」 ココ「よろしくっ!」 わたしたちはこうして出会った。 |
めめ | #2☆2008.10/19(日)20:50 |
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〜願い事〜 vol2 ココ「そういえば、モコの願い事って何なの?まだ教えてもらってないよね?」 あはは、また今度ねっ!とモコにごまかされてしまった。顔が少し赤くなったのは気のせいかな…?と思っている間にモコが、 モコ「っさぁ!行こっか♪」 は…はやっ!? ――すた、すた、すた。 モコ「ねぇ、さっきわたしの願い事聞いたでしょ?わたしの願い事はね、友達が欲しいって事!」 わたしはびっくりした。色違いってめずらしいから、みんなが集まってくると思っていた。 わたし色違いでしょ?だから…昔から仲間はずれだったの。と、明るくいっていたが、顔は悲しそうだった。そしてしばらく歩くと、 モコ「あぁ!橋が壊れてるっ!?」 えっ!?うそ!!2人だけじゃ、こんなのどうにもならないよ。ほんとにどうすればいいのかな? モコ「っじゃぁ!2人で手伝ってくれそうな人(ポケモン)探そう!」 いい考えっ!そうしよう! 2人で走っていると、 モコの足がわたしの足に引っかかった! うわぁ!2人で転んでしまった。 ?「だ…大丈夫かよっ!?」 モコ「あ…あなたはっ!?」 ?「俺はデルビルのブラック!」 ん?デルビルのブラックって? …!?ブラックは昔引っ越したやつだ! ココ「ぁっ!?じゃぁ!この人(ポケモン)に頼もう!」 他にポケモンいなさそうだし、しょうがない! ね、ねっ!近くに友達いる?と聞いてみた。 ブラック「ぅ、ぅん。まぁ、いるけど?」 ココ「じゃぁ、呼んでくれない?」 ブラックはまぁ、いいけど?と不満げにいった。 ――プルルル、プルルル…。 ブラック「あ。もしもし。いまから来いよ。じゃ。」 ブラックー!と誰かが走ってきた。 ブラック「あ、ちょっと手伝ってくんない?」 来るのはやっ!?どこに住んでるのっ!? ?「いいよ…?」 ブラック「あ、コイツはポチエナのジャック。」 よろしくとジャックは短くいった。 なんか、優しそうだけど…2人あわせてブラックジャックじゃんっ!わらえるよ〜! モコ・ココ「よ、よろしく。」 みんなで走って橋の所についた。 モコ「ここの橋がこわれちゃってるから、木を切ってもらおうと思って切って!」 ジャック「いいよ。いあいぎりっ!」 ――ばったーんっ!! ブラック「俺らがやってやったんだから、俺らも一緒に冒険いかせてくんない?」 モコ「ぇっ!?ブラックとジャックも一緒に行ってくれるの!?う…嬉しい!ありがと!いいよねっ!ココ!!」 わたしは言われるままに首を縦にふった。 モコの顔がかなり赤かった。ブラックか、ジャックが好きなのかな?ブラックだったら…どうしよう。あっ!なんでこんなこと、考えるんだっ!わたし、もしかして!いやいや。そんな事は…。 と、とにかく、こうしてわたしはモコの願い事を知った。あとは、わたしの心のモヤモヤをなんとかしよう! |
めめ | #3★2008.10/22(水)15:48 |
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〜初恋〜 vol3 モコ「い、意外に木をわたるのって難しい…」 ふらふら…わたしもさっきからずっと思っていた。足が痛くなってきたなぁ。 ドンッ!モコの肩がわたしの肩にあたった。その瞬間、 ココ「きゃっ!?」 ぎゅっと近くにいたブラックを引っぱってしまった。 ブラック「うわぁっ!?」 わたしとブラックは真っさかさまに落ちてしまった。 …やばい。下には岩が…。もうだめだ。そう思った瞬間! ジャック「これにつかまれっ!」 投げられたのはロープだった。 ――ガシッ! ブラックがそのロープをつかみ、わたしの手をつかんでくれた。 ブラック「ぁ、あげてくれ。ジャック!」 ブラックは手が赤くなっている。 ココ「だめっ!ブラック。わたしの手をはなして!ブラックまで落ちちゃうよぉ。」 わたしとブラックのつないだ手は今にも離れそうだった。 ブラック「いいから、つかまってろ!」 ココ「ブラックぅ…」 ――スルスル。 ロープが上がっていく。 ブラック「た…助かった。よかったな。」 ココ「ぅ、ぅん。ごめんね。わたしのせいで…」 モコ「へ、平気っ!ごめん。わたしが肩ぶつけちゃったからだよね!ほんとにごめんね!」 ココ「ううん!助かったし!それなら、ブラックにあやまって!あと、ジャックありがとう。」 ジャック「いや。仲間を守るなんて普通の事だろ?はは。」 そして、わたしたちは木をわたった。 わたしはずっとニコニコだった。わたしはブラックが好きなんだ。だって、この笑顔がなによりの証拠だもん。 |
めめ | #4☆2008.10/22(水)16:35 |
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〜暗号〜 vol4 木をわたり終えると、洞窟が見えた。 ブラック「今日はここで泊まる事にしよう。」 ドキッ!?自分の気持ちに気付いてしまったわたしはブラックが話すごとにドキドキしてしまう。 モコ「うん!そうしよ。」 ジャックとわたしがうなずくと4人で中に入った。 ココ「思ったより広いね。」 みんなもうなずいた。 ジャック「おいっ!?あれなんだ…?」 そういえば、さっきから奥に光るものが見えている。宝石のようなキラキラしたものがあるようだ。 ブラック「宝石かもな!行ってみようぜ。たくさんありそうだぜ。」 モコが一番先に走っていった。それに続いてわたし、ブラックとジャックは並んでいる。宝石のようなものは結構遠くにあるようだ。ようやくついたと思ったら、 ココ「この、宝石って言ってたやつ、何かの暗号だよっ!」 光っていたのは暗号のような文字だったのだ。 ジャック「こ…これって!?おいっ!ブラック!!」 ジャックがブラックをグイと引っ張り暗号を見せた。ブラックも目を開いたまま止まっている。 モコ「どうしたの?この暗号がどうかしたの?」 ジャックとブラックは目を合わせ、うなずくと話し始めた。 ブラック「この暗号が俺が引越した理由なんだ。この暗号を見つけろとある日手紙が来た。なんかの冗談かと思っていた。次の日電話がきたんだ。この暗号を探し当てたら、どんな願いも叶えてやる。と言われた。そして、俺は1つ暗号を見つけたんだ。そして場所を教えた。そしたら、次の日その場所には暗号がなかった。電話で聞くとお前の願いなど叶えるとはいってないといわれたんだ。そして、願いを叶えたかったら自分で探せと言われ、電話が切れてしまった。」 悲しそうな顔でうつむいていた。わたしはじっとみつめていた。 ジャック「俺も同じことがあったんだ。だから、2人で探していたらココとモコに会ったって事。」 モコがそうだったんだ。と言った。その瞬間 ――ゴゴゴゴゴゴゴゴ… 地面がゆれ、地割れした。ブラックとモコは向こうの、ジャックとわたしは反対側の穴に吸い込まれてしまった。 ココ「いったぁ…」 気がつくと地上から数十mは落ちていた。 ジャック「いってぇ…う、ちょっと…降りてくんない?」 わたしはジャックの上に乗っていたようだ! ココ「あっ!?ご…ごめん…」 わたしはスタッとジャックの上から降り、ジャックを起こした。 ジャック「どうする?ブラックとモコが…」 わたしはうつむいていた。不安だったのだ。モコがもし、ブラックを好きだとしたら、わたしはどうすればいいのだろう…わたしは諦めるしかないのか。このまま、わたし達が一生会えなかったら…この冒険は終わってしまうのか。どうすればいいか分からなかった。ジャックの心配している事さえ気付かずに…。 |
めめ | #5★2008.10/24(金)19:34 |
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〜ヤミラミの家族〜 vol5 ジャック「ま…まぁ、とにかく、行かないと」 ジャックが重い口を開いた。 ココ「う…うん。そうだね。行かないとだよねっ!?」 わたしはみえすえた笑顔を作ってジャックへ向けた。 気がつくと、向こうに通じる道があった。 ――すた、すた、すた… わたしの足は遅かった。なんだか、凄く重く感じたのだ。 ジャック「大丈夫?出来るだけ急ごう。」 わたしは首を縦にふったが、内心いやだった。なぜかというと、モコとブラックがもし、仲良くしている所を見たら、泣き出してしまうかもしれない。もしくは、そのまま走ってどこかへいってしまうかもしれないから…。 ジャック「モコとブラックもう外に出れたかな?」 わたしはあはっと笑い。無表情になった。もう外にでてるのかなぁ…?今どこにいるんだろう…。 ――ザワザワ…ザワザワ… ココ「なにっ!?このポケモンの泣き声っ!?」 わたしとジャックが顔を合わせ、急いで声のする方に行った。 もしかしたら…ブラックとモコがいるかも…!? わたしの予感は外れた。なぜなら、そこには、ヤミラミの家族がいただけだから。わたしがそのままいこうとすると… ジャック「あの…困っているようですが、どうかなさったんですか?僕達にできる事ならなんでもします!」 ジャックがヤミラミ達に声をかけてしまった。 ココ「な!?なにのんきな事いってんのっ!?逃げるよっ!」 ヤミラミの家族はあっというまにわたしとジャックを取り囲んだ。 ヤミラミ「へっへっへ…では、最近エサが無くってお腹空いてたんだよね〜。ケケケケケ…。」 やばいっ!?ジャックが話しかけるから…。わたし達はここで死んじゃうんだ…。 ヤミラミ「みだれひっかきーっ!」 ――キラーンっ!! ココ・ジャック「きゃぁーっ!?・うわぁーっ!?」 だっ!誰かの足音が聞こえた。 ブラック「まてーっ!」 この声は…ブラック!?でも、これじゃ…ブラックと…モコまで死んじゃう。 ココ「来ちゃだめぇっ!」 わたしの声はむなしく、ブラックとモコは走ってくる!? もうだめだ…!このままみんな死んじゃうっ! |
めめ | #6☆2008.10/26(日)13:07 |
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〜リーフィアとたまご〜 vol6 ヤミラミ「ぅぃー!エサが来る来る♪好都合!」 ヤミラミ達がニカニカしている。 ?「ちょっと待ちなさいよ!」 誰かの声が響いた。 ?「ヤミラミ!こんなに大勢でひきょうよ。」 たしかに、ヤミラミは七匹で、こっちは四匹。ひきょうだ。 ヤミラミ「リ…リーフィア!?なぜこんな所に。」 あの声の持ち主はリーフィアだった。 ?「わたしの名前はリーフィアじゃない。ミントよ!」 リーフィアのミントは膨れている。 ヤミラミ「い…いつ帰ってきた!?」 ニヤリと笑うと、 ミント「わたしと張り合う気?昔みたいにやられたい?」 と意地悪そうに言った。ヤミラミは顔を真っ青にして、一目散に逃げていった。 ミント「みんな大丈夫?大変だったね。」 ヤミラミと話していた顔とは全く違う優しい顔になっていた。 ココ「あ…ありがとうございます。」 わたし達はペコっとお辞儀した。 ミント「いっかい外にでよっか。」 そういったミントの後にみんなが付いていった。 モコ「あぁ〜なんだか、外に出るの久しぶり〜♪」 わたしもなんだか外にでるのは久しぶりのような気がした。 ブラック「まぶし〜…。」 ジャックとブラックは目を細めている。 ミント「みんな、大丈夫?わたしは急いでるから、そろそろ行くけど…気をつけてね!」 といってかけていってしまった。 ココ「あぁ…行っちゃったね。」 わたし達はちょっと残念な顔をして、歩きだそうとした瞬間。 ――コロコロ… 何かがわたしの足に当たった。 ココ「あ!?『たまご』だぁ!!」 わたしの足元にあった『たまご』を拾いあげながら言った。 モコ「わぁ♪いいな。いいな。わたしにちょうだい!」 おねだりをしてきたけど、 ココ「だぁめ!わたしが育てるのっ♪」 と断った。モコの顔はムスッと怒っていた。 ――ゴロゴロ… すると、モコの足元にも、ブラックとジャックの足元にも『たまご』が転がってきた。 モコ・ブラック・ジャック「あ!?『たまご』だ!」 この『たまご』たちはどこからきたんだろう…ま、いっか♪ ココ「このたまご、だれが一番にかえるか競争しよ♪」 みんなは笑顔でうん。と答えてくれた、もっともっと仲間が増えるんだ!この先楽しみな事がいっぱいだぁ!あの時モコに出会えてよかった。あの時、一緒に冒険に行くって決めてよかった。でも、お母さん、お父さん、心配してないかな?何にも言わずに出てきちゃったから…。今度手紙を出そうかな。わたしが絶対一番になってやる! |
ぽぽ | #7☆2008.11/01(土)12:07 |
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〜影〜 vol7 ココ「ねぇ、ねぇ!このたまごどれくらいで孵化する?」 みんなはわたしを見て笑った。 モコ「あははっ!まだまだだよ〜。焦らない、焦らない♪」 わたしはもうっと膨れた。 ココ「みんな、ひどいよ〜。なんで笑うのぉ?も〜ぅ!」 ――ドンッ! わたしがそう言って歩いていると、何かが当たった。 ?「ぉいっ!どこ見て歩いてるんだっ!」 バッ!ニカっと何かはわたしの持っているたまごを取って走っていこうとした。 ココ「…ちょ…っ!返してくださいっ。」 わたしと何かはたまごの取り合いになった。わたしがたまごを引っ張ると、もの凄い力で引っ張り返された。 ココ「きゃっ…!やめてよ!」 わたしは何かを蹴った。 ?「うぁあ!いってぇえ!」 何かはたまごをバッとはなして走って行った。 ココ「はぁ…はぁ…はぁ…なんだったの…?」 みんなはアッと声をあげた。わたしはみんなが指さすたまごを見た。たまごにはヒビがはいっていた。 ブラック「おいっ!?どうするんだよ!?」 みんなは慌てている。わたしは、 ココ「やったぁ!いっち番のり〜♪」 みんなは驚いた顔をした! ジャック「あ!?そういえば!お前ーせこいぞー!」 ――パキパキ… ココ・モコ・ブラック・ジャック「!?!?」 ……? ブラック「?な…なんだ?」 ――ピョンっ♪ ブラック「うわっ!?」 たまごから飛び出したのは、、、 ココ「イーブイっ!?」 イーブイはわたしのところに飛びついて来た。 ココ「この子の名前はラブ♪」 わたしは勝手に生まれてきたイーブイに名前をつけた。 ラブ「まま!まんま〜」 えぇ!?わ…わたしがママ!?ラブはブラックのところに行き、 ラブ「ぱぁぱ。」 と言ったえ…ちょちょちょwそしたら…わたしがママ、ブラックがパパ!?えぇwwうそぉ! ブラック・ココ「え!?ふ…夫婦ぅ?」 わたしとブラックは目を合わせました。わたしの顔は赤かったかも。2人であははと笑いました。 ラブ「ね、ね、高い高いちて。」 そういわれたので、ブラックは高い高いをしてた。わたしは一番にうまれてきたラブに感謝だな。 |
ぽぽ | #8☆2008.11/07(金)19:10 |
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〜イーブイズ〜 vol8 ココ「みんなのたまごかえるのおっそーぃ!」 ブラックとジャックはムッとした顔をした。モコは笑ってる。 ジャック「お前はずるしたから最下位な!へへ…」 ブラックとジャックは大笑いしだした。わたしは抱いているラブを見つめてから言った。 ココ「ブラックとジャックのばーか!ラブがいじけちゃったじゃない。もう!」 わたしは首をフンッと勢いよく振った。ラブがうつむいている。 と、思っていると…モコとブラックとジャックのたまごが割れだした。 ――ピキ、ピキ、パキ、パキ… モコ・ブラック・ジャック「!?!?」 ココ・ラブ「え、ぇえ!?」 ――ピョン、ピョン、ピョンっ♪ イーブイズ「まんま!ぱんぱ!ねんね、にんに♪」 一匹のイーブイはモコに、一匹のイーブイはブラックに、そして最後の一匹はジャックに飛びついた。あれっ…ちょっとまった! ココ「ねぇ、その子たち、ラブより大きくない!?」 みんなはびっくりしてラブを見た。 ブラック「たしかに…。俺らよりかなり早く生まれたからな。」 わたしがラブを見ると全然平気って顔をしていた。みんなが自分のイーブイを見て、 モコ「この子は女の子だから、ネラにしよ!」 みんながどんどん名前を付けていく。 ブラック「こいつは男だからバルでいっか♪」 ジャックは自分のイーブイを見てポカーンとしている。 モコ「どうしたの?ジャック?」 ??? ジャック「お…俺のイーブイ…まつげが長い。♀だぁ!?」 モコとブラックとわたしとラブとネラとバルはジャックのイーブイをのぞきこんだ。 ジャックのイーブイはどっからみてもまつげが長く、すらりとしていて美系だった。女の子に違いない! ココ「この子、どっから見ても、女の子にしか見えない!女の子だよ。」 イーブイを見つめ、しばらく黙り込んだ。そして、 ジャック「じゃあ、こいつの名前は、ルビにするっ!」 きっぱり言い切った。ルビ、その子にとっても似合う名前だった。 ラブ「ネラ、バル、ルビ!よろちくねっ♪」 ネラとバルとルビに向かってラブが可愛く首をかしげて言った。 ネラ・バル・ルビ「うんっ♪よろちく〜。」 四人合わせて『イーブイズ』みんな大きく育ってほしいな。 ラブはこれから辛い事が起こるとはまだ知らない。 わたしさえも気付かなかった。あの時、気付いてあげられなくてごめんね。 |
ぽぽ | #9☆2008.11/17(月)16:42 |
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〜ラブの危機〜 vol9 ココ「っじゃぁ!みんなおとなしくしててね〜♪いってきます」 今日は買い物の日。まだ小さいイーブイたちは危ないから置いてきた!もっと大人になったら連れて行こう。 イーブイズ「いってらっしゃーい☆」 わたしは微笑むと先に歩いていたみんなのところへ走った。 ――クルッ!ネラとルビがいきなり振り返った。 ネラ「ちび〜、どけよっ!」 ルビ「くすすすす…目障りだよ?」 そういってラブを思いっきり押し倒すと行ってしまった。 バル「大丈夫?手かして。」 ――パシンッ!バルの手をはたいていた。 ラブ「ぁっ…ごめん。もうわたしに近寄らないで…。」 そういうとラブは木の陰にこもってしまった。 ネラ「くすす…面白い!もっとやろうよ★」 苦笑いをしてルビはこう言った。 ルビ「もうやめない?だって今日で10日目だよ?なんか…見てられないよ。だからっ…」 ネラはルビを凄い顔で見て、 ネラ「じゃぁ、やめれば?裏切り者じゃん。」 ルビは黙りこんでしまった。 ネラ「ねぇ!おちびさ〜んっ!ちょっとこっちきて。」 そういうとネラはむりやりラブを引きずりだした。 ――ばっしゃ〜。 ネラ「頭覚めた?今は冬だから、風邪ひくかもね〜♪」 ラブの上からは大量の水が流れた。 ルビ「…っ!?あたい…もうこんなのやめる。つらいよ。傷つけあうなんて、友達じゃん!」 ラブの手をぎゅっとにぎり、ルビは駆け出した。 ネラ「裏切ったんだぁ〜。あっそ。じゃあ、もう知らないから。」 ラブとルビが走って行くほうにネラは突撃した。 ――どすんっ! ラブとルビの目の前が真っ暗になった。崖から落ちていた。 ズザザザザぁ…。 ルビはなんとかもちこたえたが、体が小さいラブは真っ逆さまに落ちていく。 ラブ「こわい…まだ死にたくないよ。誰かたすけてぇ!」 シュン、シュン、シュン。 何かがラブのところに走ってくる。でもあと三十センチで地面があるっ!間に合うのかっ!?それとも…。 |
ぽぽ | #10☆2008.11/19(水)14:40 |
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〜恩人〜 vol10 ――ガバッ! ミント「ふぅ〜…危なかった。大丈夫?ラブ。」 ラブ「あ…ありがとうございます。あのっ…なんでわたしの名前知ってるんですか…?」 このリーフィアはいつかのミントだ。なぜミントが自分の名前を知っているのかが不思議なラブは迷わず聞いた。 ミント「だって…ラブ、あなたの親はわたしなの。ネラもルビもバルもみんなわたしの子よ。」 びっくりしすぎて何も言えずにポカーンとしている。 ラブ(なんで…?わたしのママは…ココママじゃないの?わたし、だまされたの?ねぇ、ココママ、どっちなの?) ミント「でもね、ラブ。わたしじゃ育てられないの。だからね、ココさん達にさずけたの。おねがい。ココさん達をせめないで。」 ラブ「わ…わたしは、ミントさんに捨てられたんだ。だから、優しいココママが拾ってくれたんだ。わたしは、親から見捨てられた子だったんだ。かわいそうなたまごちゃんだったんだ!?」 ――ダッ!ラブはどこに行こうとも思わず、ただただ走った。もう自分1人だけでいられるところに。だれもこない自分だけの世界に行こうとしていた。 子供にとって一番辛い事。それは、いじめなんかじゃなく、親から見捨てられることだった。 ラブ「うわぁん。わたしは…見捨て…られたんだ。捨てられたんだ。ミントさんの…子供だったんだぁー。うわーん!ママの子じゃないんだー。」 ラブは思いっきり泣いた。さっき我慢していた分思いっきり。一生分の涙を使うくらいに。 ルビ「――ラブ…?どうしたの?こんなに泣いて…。」 ラブの頬をつたった涙をルビは優しく拭いた。 ラブ「わたし…達。親に捨てられたんだよ?ルビもきいてたでしょ?」 ルビは小さく首を縦に振り、 ルビ「ラブ?幸せって、今しかないかもしれないんだよ?その幸せを無駄にしちゃだめだよ。今が幸せなら前なんてどうでもいいの!また幸せがくるように、今の幸せを思う存分あじわって。前の事をかんがえるよりも、先の事をかんがえよう。ね?みんなの所へ戻ろう?」 ラブはさっきよりも凄く綺麗な涙を流していた。涙がこのまま枯れてしまいそうなくらいいっぱい。宝石のように美しくでも優しさがあるルビのおかげで自分を取り戻せた。 ラブは首を縦に大きく振った。 ラブ(ルビ、ありがとう。そしてみんな、ごめんね。わたしはもうだめみたい。いままでありがとう。ココママ、ブラックパパ、モコさん、ジャックさん、意地悪ネラ、優しいバル、わたしの実の親のミントさん、そして…わたしを救ってくれたルビ。みんなみんな、バイバイ。) ――バタッ。鈍い音とともにラブは倒れた。 ルビ「ラブっ!?ラブ!ねぇ、起きてよ!どうしたの!?いやだよ…友達なのに、どうして?まだ天国なんかに行っちゃだめだよ!!」 |
ぽぽ | #11☆2008.11/20(木)14:17 |
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〜夢(前編)〜 vol11 ルビ「ねぇ…n…」 ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ここからはラブの夢に入ります♪ プワーン。プワーン。 ラブ「うわぁ!?綺麗〜。フワンテがいっぱぁい!」 そこは夢のような国だった。家はお菓子で出来ていて、海には人魚が住んでいた。フワンテが風船のようにカラフルで、たくさん飛んでいた。そして、道の周りには豊かな自然。その先にはお姫様が眠っていそうな美しいお城があった。 ラブ「ルビの瞳みたいに綺麗な石がある!?えへ。お土産に持って変えろ♪」 ?「あらっ!?まだこんなに小さいのに…。」 ラブ「あれ?あなたはだぁれ?」 そこには見たこともない美しいポケモンが立っていた。 ?「ぁっ!申し遅れました。ミュウのサファイアです。」 ラブ「わたしラブ!サファイアみたいに綺麗な瞳だね。わたしの友達のルビって子はね、ルビーみたいに綺麗なんだ。羨ましいな♪」 ラブは凄く幸せそうな顔でしゃべった。 サファイア「そうなんですか…。ラブさんもかわいいですよ。ぁ!ラブさん、ここに来たばかりですね?まだ、体の色が濃いです。早く帰った方がいいです。出口まで一緒に行きましょう!」 ラブ「うん。もう少ししたら帰るよ♪」 ラブの暢気な顔にサファイアは頭に血がのぼってしまった。 サファイア「だめです!今すぐ…じゃないと、もう一生ルビさんと会えませんよ。わたしのようにならないで下さい…。」 サファイアの目には今にもこぼれそうなほどの涙が溜まっていた。 ラブ「サファイアさん…のように…?」 あのサファイアのような瞳から大粒の涙が一粒、零れ落ちた。 サファイア「立ち止まって話してたら、もっと泣いてしまうので、歩きながら話します。だから…お願いです。早く帰ってください。ラブさんとラブさんのお友達のルビさんの悲しい顔を見たくないんです。」 ラブはサファイアからどんどん落ちていく涙をみながら、うなずいた。ラブとサファイアは歩き出した。 サファイア「わたしにもとってもとっても大事な友達がいたんです。でも、わたし達はケンカをしてしまって。わたしは前も見ず走ってったんです。わたしは都会にすんでいて、ちょうどその時、車とぶつかって、わたしはもう、ここの住人になりかけました。その時、さっきのわたしのように声をかけてくれた綺麗な方がいらっしゃって、わたしも『帰りなさい』と言われたんです。でも、わたしは帰りませんでした。ここがあまりにも綺麗で。しばらくたって気付いたんです。体の色が薄くなってる…と。わたしは夢中で駆け出しました。このままでは帰れなくなる。そう分かったからです。もう一度、友達にちゃんと会って謝りたいのにと思いながら。でも、わたしの体の色はどんどん薄くなって、やっとドアに着いたと思ったら、わたしの体の色はなくなり、ドアが消えてしまいました。そしたら見えたんです。わたしのお葬式で泣いている友達の様子が。もういくら謝っても、友達には通じなかったのです。だから!わたしはあなたにこんな後悔してもらいたくないのです!ここがそのドアです。さぁ、入ってください。」 ラブはドアにはいっていくと同時に ラブ「最後に教えて、ここはどこなの?」 ときいた。サファイアの悲しい顔が遠ざかっていく行く。サファイアが何か話した。 サファイア「ここは…てんご…く…でs…。」 どんどんサファイアから離れていって、声が聞こえなくなってしまった。サファイアは手を振りながら、涙を流しているのに気が付いた。 ラブ「サファイアっ!わたしは一生あなたを忘れない。ずっとずっと友達だから――!!」 ラブは思いっきり叫んだ。サファイアは泣きながら、誰かに腕をつかまれ行ってしまった。 ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー〜ー ココ「あ!?目が覚めた!よかったぁ〜。」 わたしはラブを思いっきり抱きしめた。 ラブ「サファイア…あの黒い手はなんだったんだろう?」 わたしの腕のなかにいるラブはつぶやいた。そして、手の中のあの石を見た。サファイアの瞳の色に変わっていた。そして、裏を見ると、ありがとう。と書いてあった。 ココ「サファイア?誰の事?」 ラブは寂しそうな顔をして「天国の友達」とつぶやいた。そして、天国であった事、全てを話した。 モコ「昔、聞いたことあるよ…。」 モコが話し始めた。その黒い手がなんなのかを。(次回に続く) |
ぽぽ | #12★2008.11/21(金)16:43 |
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〜夢(後編)and最高の仲間〜 vol12 モコ「昔、聞いたことあるよ、わたし。」 みんながいっせいにモコを見る。もちろんわたしも。 モコ「昔、おばあちゃんから聞いたんだけどね、天国の人が、勝手に天国に行った人を現実に帰しちゃうと、魔王の手下がきて地獄に連れて行かれて、焼き殺されちゃうんだって!サファイアさんは…魔王につかまったんだ…。ラブを現実に帰すかわりに自分から、犠牲にになったんだね。」 モコの口からはこれ以上も何個も何個も残酷な言葉が出てきた。 ココ「ちょっと!モコ!もうやめなよ。ラブを攻めてるみたいじゃん。ラブ…泣いちゃってるよ。」 モコが黙り込んだ。いつもなら真っ先に謝るのに…一体どうしたんだろう? ココ「モコ…?どうかしt…!?」 モコはいきなりラブの手を掴むと無理やり石を取った。 ラブ「ゃっ…!返してよぉ。」 モコはうつむいたまま、言った。 モコ「これ…願い石。わたし、ずっと探してたの!やっとやっと、願いが叶う!」 モコの様子がおかしい。 ――ベリベリベリ! モコはミミロルなんかではなく、ミカルゲだった。 ミカルゲ「あとは、お前をさらっていくだけだ!」 わたしはミカルゲにさらわれた! ココ「ちょっと…!モコ…。はなしt…」 ――ゴンー! わたしはミカルゲに強く叩かれた。 しばらくすると目が覚めた。目の前には傷だらけになったみんながいた。 ココ「――ぇ…!?みんな…どうしたの?」 思わず声がかすれた。 ブラック「『どうしたの?』じゃねぇだろっ!助けてやったのにさ…。」 ブラックは頬をすこし赤らめて、言った。 ココ「ありがとっ♪みんな!モコは…もう…いない…の?」 わたしは泣きそうになりながら言った。 モコ「そんなことないよっ☆石はミカルゲにもって行かれちゃったけど…あのミカルゲはわたしじゃないよ。だまされたの。」 ココ「よかったァ!みんな!もうわたし、信じること忘れないから…1回だけモコを信じれなかったこと…許して!」 わたしはみんなに精一杯の大きな声と精一杯の笑顔で言った。 みんな迷わず『うん!』と言ってくれた。 ――ん?な…な…なんで!ジャックとモコが手をつないでるのっ!? モコ「あ…これ?あたし達、両思いになれたんだ♪」 ぇえぇえぇえぇえぇえ〜!?うっそ!?早っ; ココ「そ…そうなの!?あはは…じゃあ、わたしたちも両思いだったら、付き合っちゃう?」 わたしはノリで人生初の告白をした。ブラックが顔を真っ赤にして、いった。 ブラック「ま…まァ、いいけど…な?」 かっこつけてるけど焦っててかっこ悪いし!もう。 わたしは思いっきりブラックに抱きついた。モコとジャックまでビックリしている。でも、ブラックが抱きしめ返してくれた。 ブラック大好き。世界で一番大好きだよ。もう、願い石なんて必要ない。だって、ここに最高の仲間がいるんだから! |
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