こーちょー | #1★2008.12/20(土)10:55 |
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ある町の博物館で事件が起きた。展示物がほとんどなくなっているのだ。 警察は捜索を始めた。しかし、犯人が博物館に入ったあとは全く見られなかった。犯人は以前数えきれないほど宝を盗んだ者と同一人物だと考えられた。 …何も探せないまま夜は過ぎていった… ライチュウ「あら、また盗まれちゃったの?しかも今度はこの辺の博物館だって。」 ピカチュウ「ママおはよー・・え?!また盗まれちゃったんだ。警察だめじゃん」 ライチュウ「それほど犯人がすごいってことだよ。ほら、もう10時よ。早く準備しな」 ピカチュウ「うるさい!!まだ起きたばっかなんだよ!!」 10歳のピカチュウはこの町の学校に通っている。弟のピチューは5歳。ピカチュウは弟のことがあまり気に入らない。 ピカチュウ「準備完了!!いってきまぁす!!」 ピチュー 「まって兄ちゃん!!僕もいく!!」 ピカチュウ「だめ!」 ピチュー 「なんで?ねぇいいでしょ!お願い!!」 ピカチュウ「やだ!!いってきます!!」 ピチュー 「まって!!あっ・・いっちゃった…」 ピカチュウはおくれて集合場所に着いた。 ゲンガー 「あっピカチュウだ」 ピカチュウ「はぁはぁ・・おまたせー」 メタモン 「待ってたよ遅かったね。」 ピカチュウ「ゴメン、寝坊したし、ピチューがうるさかったもんで。」 ゲンガー 「まっいいよ。とにかく遊ぼう。何する? グレイシア「ゲーセン行かない?」 メタモン 「ゴメン、金持ってない。」 グレイシア「じゃぁおにごっこは?」 ピカチュウ「疲れるよ!!」 メタモン 「かくれんぼは?疲れないよ。」 ゲンガー 「虫にさされるの嫌だ」 グレイシア「ボールでなんかしようよ。あっみんな持ってないんだよね?じゃぁ…」 メタモン 「僕がなるの嫌だよぉ!!」 なかなか決まらないなかピカチュウの前を茶色い浮かんでいるものが通り過ぎていった。 ピカチュウ「なんだろあれ?泥が浮かんでる…」 メタモン 「どれ?あーあれ」 ゲンガー 「そうだ!!あれを追いかけるのはどう?」 ピカチュウ「いいね!!冒険みたい」 4人はその不思議なもののあとを追うことにした。 |
こーちょー | #2☆2008.11/05(水)19:43 |
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泥は森の中に入った。森の中を長く歩き続ける。 ピカチュウ「どこまでいくんだろう…」 切り株の前で泥の動きが止まった。すると切り株が浮かびはじめたのだ!!泥は切り株の下の穴に入っていった。4人は口を開けながら固まっていた。 ピカチュウ「こんなかに入ったよ。切り株開くのかな?」 ゲンガー 「ピカチュウが開けてよ!!」 ピカチュウ「ええっ?!」 ピカチュウはとまどった ピカチュウ「な、なんで俺が?!」 メタモン 「だって一番切り株に近いんだもん」 ピカチュウ「…ふん!!じゃぁ開けてやるよ。みてな、ちゃんと」 ピカチュウは切り株に手をあてた。そして、持ち上げた… 開いた!! グレイシア「わぁすご〜い」 穴の中にははしごがあって奥深くまで続いている。4人は穴の中に足を入れ、はしごを下り始めた。結構寒い。 …4人は広い部屋にたどり着いた。 この部屋は誰もいなくて静かだ。ゆっくり足を進めて、ドアに近づいていった。ピカチュウがドアを開けた。そのとたん4人の顔が変わった。一歩も動かない。 ドアの向こうに広がっているのはなんと数え切れないほどの宝だった!!そのなかに見覚えのあるものも入っていた。 ピカチュウ「これ…博物館にあった」 グレイシア「ということは…まさか…」 メタモン 「よしっ!!全部とって警察にわたそうぜ!!」 ピカチュウ「はっ?」 メタモン 「そうすれば僕たちこの国、いや世界の有名人になれる よ!!いこう!!」 ピカチュウ「なにいってんだメタモン?無理だろそんなこと!! …おいっ!!」 メタモンははしゃぎながら宝のほうへ向かった。同時に3人がメタモンを追いかける。メタモンは硝子の入れ物に近づいた。・・そのとき ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ… 大きな音が流れ出した。それでもメタモンはのんきだ。 ゲンガー 「メタモン!!逃げようよ!!なにやってる!!」 メタモン 「だってまだちょっとしか拾ってないんだよ。敵が来たら倒 すの」 ピカチュウ「相手は大人だよ?無理に決まってる!!」 足音が大きくなってくる。 メタモン 「ぼくね、トラックに変身できるから全部持って帰れるよ」 ピカチュウ「メタモン!!」 ヘルガー 「ガキども!!ここはお前らの遊び場じゃねぇ!!」 あちこちの扉からヘルガーやデルビルがやってきた。逃げ場はない。 ピカチュウ「どうしよう…」 |
こーちょー | #3☆2008.11/15(土)15:17 |
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ヘルガーたちが近づいてくる。もうどうすることもできない。ようやくメタモンは宝を拾い終えた。体がずいぶんと大きくなっている。 メタモン「みんなー!拾い終わっ…」 ヘルガー「チビ!それを返せ!!」 メタモン「やだ」 デルビル「いいから返せ!」 ヘルガーたちはもう目の前にきていた。 ピカチュウ「メタモン!トラックでもなんでもいいから変身しろ!」 メタモン「やだ、めんどいよ」 そういった瞬間、1匹のヘルガーがとびかかってきた。続いて次々とほかの敵がとびこんでくる。硝子が割れ、ものすごい音が部屋いっぱいに響く。 ピカチュウ「メタモン!!変身しろって!!」 メタモン「んもーわかったよぅ」 メタモンは3人を乗せ、部屋を抜け出した。同時にヘルガーたちが追いかける。 …複雑な道ばかりが続いていた。どこまであるのだろうか? メタモン「疲れたよぉ、まだなの?」 グレイシア「止まっちゃだめだからね!」 敵との距離は縮まっていくが、いつまたどこから敵が出てくるのかは分からない。そのまま真っ直ぐ走っていく。 いきなりメタモンの足が止まった。 グレイシア「どうしたの?」 メタモン「いっ・・いきどまりだ・・」 ピカチュウ「えぇっ?!」 しばらくみんな黙り込んだままだった。後ろからの足音が大きくなってくる。 ピカチュウが口を開いた。 ピカチュウ「…戦うしかないよ」 ゲンガー「でも無理だって…」 ピカチュウ「じゃぁ、どうするの?一緒に倒れるの??」 グレイシア「ピカチュウ・・私行く」 声が震えていた。 ゲンガー「そうだよね、行くしかないよね。」 メタモンを置いたまま3人は手をつないで歩き出した。 |
こーちょー | #4★2008.11/22(土)09:14 |
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足音はしだいに大きくなってきた。そして敵はあっという間に3人の目にはっきりと見えるほど近づいていた。 デルビル「盗んだのはどこだ?」 ピカチュウ「し・・知らない」 ヘルガー「言わないとどうなるか分かってるのか?」 グレイシア「本当にしらないって…」 ヘルガー「とにかくお前らは邪魔だ!」 ヘルガーは3人を通り抜けようとした・・メタモンが危ない!! ピカチュウはそのヘルガーの足をつかみ、噛み付いた ヘルガー「あだぁぁっ!!」 それを見たデルビルらは3人を攻撃した。3人は目をぎゅっとつぶって 腹に力をいれたまま動かなかった。 …そのとき すごい爆音が地べたをたたきつけた。それは部屋いっぱいに響いて…やがて消えた。静かになった。 3人はそっと目を開けた。立っている敵は1人もいなかった。 メタモン「みんなー!!」 後ろからメタモンが走ってきた。 メタモン「すごいね!みんな。一発でやられちゃったね!」 ゲンガー「…でも俺たちは何も…」 メタモン「えっ?どうみてもみんななんか攻撃してたよ。無意識にやっ ちゃったんじゃないの?」 3人はポカンとしていた。 |
こーちょー | #5★2008.11/24(月)09:23 |
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その日から何日か経った。それからはしばらく物が盗まれるという事件はなかった。今日もピカチュウはマンガを読んでいる。 ピカチュウ「あー飽きた」 ピカチュウはマンガを本棚にしまった。ドンと音がして上においてあった虹色のプレートが落ちる。これはピカチュウの父が仕事帰りに拾ったものだ。急いで拾おうとするが…プレートはあっという間に割れてしまった。 コロン「あだぁっ!!」 それと同時に声が聞こえ、なかから光のような綺麗な玉が転がり落ちる。ピカチュウは飛び上がった コロン「いってぇ」 玉がころころと動く。ピカチュウは恐る恐る中を覗き込んだ。 ピカチュウ「…誰かいる?」 コロン「いるよ!!ずぅっと前からとじこめられてんだ!!」 ピカチュウ「ずっと前から?」 コロン「うん。お前の父ちゃんが俺を拾ったときよりもずぅっとずぅっと前から。だから昔のことあんまり記憶にないんだけど。 俺はな、こう見えてもいろんなところが見えるんだ。まぁ俺がここにいるときお前が泥棒やっつけてたりお前の父ちゃんが仕事してたりそんなことなんだけど。だからお前のことは何でも分かってるよ。なぁピカチュウ、とにかくこの変な玉を割ってくれないか?ここからでたいんだ」 ピカチュウは玉をそっと持って力いっぱい地面にたたきつけた。しかしどんなにたたきつけても玉には傷一つもつかない。 コロン「いでぇいでぇ!!やっぱりいい!!やめてぇ!!」 ピカチュウは玉をそっとおいた。しばらくして初めてピカチュウが玉に話しかけた。 ピカチュウ「ねぇ・・誰なの君?」 コロン「コロンといいます。」 ピカチュウ「コロン?」 コロン「人間からもらった名前。本当の名前は知らない。」 ピチュー「コロン?かわいいね」 気がつくとピチューがいた。 |
こーちょー | #6☆2008.11/28(金)20:18 |
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ピチュー「それで、いま兄ちゃんが泥棒やっつけたところはどうなってるの?」 コロン「うーん…」 >泥棒のアジトにて フーディン「えぇっ?!宝が子供らに全部とられたってぇ?!」 チャーレム「申し訳ございませんでした…」 フーディン「それだけで済むと思ってんのか?おらぁ宝がなきゃ生きられないのによぉ!!」 チャーレム「…」 フーディン「もうこのままじゃおらの息子らみんな捕まっちゃうじゃねーかよ」 チャーレム「ではお父様伝説のポケモンを我々の見方につけるっていうのはどうでしょう?」 フーディン「できるのか?そんなこと」 チャーレム「でで・・きますともっ!勿論」 ビリリダマ「おじい様私伝説のポケモンと知り合いでありますよ」 フーディン「!!本当?」 ビリリダマ「ええ。デオキシスといいまして人を操れるんです。そいつを使ってピカチュウの身近な人を操るば宝を取り返すのも簡単ですよ。」 ピカチュウ「…ということはもっと泥棒はいたってわけ?!」 コロン「うん。50人ぐらいの大家族らしいよ。」 2人は顔を見合わせた ピチュー「じゃぁさ、兄ちゃん取り返したの預かったとこいってさぁ、宝を安全なところにうつしとけば?ほら、あそこにすっごい丈夫そうな倉庫みたいなのあったじゃん」 ピカチュウ「でも鍵はどうすんの?」 コロン「お前が持っとけ」 ピカチュウ「えっ!!そうしたら僕狙われるじゃん!!」 コロン「だからお前が持つんだよ。このまえたくさんのヘルガーらみんな倒しちゃったじゃん?」 ピカチュウ「でもあれなんにもしてないって…無意識にやったんかもしれないけど。」 コロン「あのね、本気で攻撃したいって思ったでしょ?あの時。あーゆーときは自然に攻撃しちゃってるってことがよくあるんだよ。だから襲われたらそう思うだけでいいんだ。それと、もっと自分に自信をもちなよ。怖がっていたらなんにも出来ないからさぁ。」 |
こーちょー | #7★2008.11/30(日)21:01 |
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ピカチュウは倉庫の前にいた。袋をもって倉庫に放り投げている。 ピカチュウ「…あいつら手伝いくらいしろよ…」 倉庫にいれ終えて、ひとつため息をついた。鍵をバックにいれそのまま部屋を出て行く。 しばらく商店街をふらふらと歩いていた。 セラピー(ラルトス)「あっピカチュウ!ちょうどいい所にいた」 ピカチュウ「おっセラピー、どうしたん?」 セラピー「うっ・・おっちょっとバック貸してくれない?」 ピカチュウ「いいよ」 そういってバックを手渡そうとしたが…手が止まった。セラピーの様子が怪しく感じた。 セラピー「どうしたの?はやくちょーだい」 背後に人の気配がした。…セラピーが操られている!!思わずピカチュウの毛から電気が流れだした。 デオキシス「うひゃぁ!!」 声がして透明マントがひらりと落ちる。セラピーの顔が元に戻った。 デオキシス「なにすんだぁ!!俺はここにいただけなのに!!」 ピカチュウ「だってコロンから聞いたもん。お前人を操れるんだろ?それにこのマントも明らかに怪しいし。」 デオキシス「ここコロンって…それアル…」 そういう間にピカチュウはボルテッカーでデオキシスにとびかかった。デオキシスはディフェンスフォルムでそれを受け止める。ピカチュウは建物につきとばされた。 デオキシス「俺にも攻撃させてくれよな」 サイコブーストを繰り出した。今度はちゃんとよけられた。 …怖くなんかない、本気で攻撃したいんだ!! すさまじい爆音が響く。さすがにデオキシスもこれには驚いた。 デオキシス「やるなぁ、小僧」 セラピーはずっとそれを見つめていた。少し震えている。 戦いは激しさを増していた。もうそこらへんの建物はほとんど壊れていた。2人もかなり傷ついている。 スピードフォルムに変身したデオキシスは目に見えない速さでピカチュウを押さえ込んだ。 デオキシス「もう終わりだピカチュウ宝を返せ」 ピカチュウ「やだ」 デオキシス「まだ返せないのか」 サイコブーストを繰り出そうとしている。ピカチュウは攻撃しようという気もなくなった。 そのとき、サイコブーストがデオキシスの手から消えた。デオキシスのめが次第に細くなっていく。 バタン ピカチュウ「お、重っっ!!こいつ何トンあるんだよ!!」 セラピー「ピカチュウ?」 デオキシスの後ろにはセラピーがいた。どうやらセラピーがデオキシスに催眠術をかけたらしい。 セラピー「ごめん、なにもできなくって…」 ピカチュウ「いいんだよ。助けてくれたんだし」 セラピー「ありがとう。かっこよかったよ。」 セラピーの顔が赤かった |
こーちょー | #8☆2008.12/06(土)16:12 |
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ピチュー「ただいまー」 コロン「おっ、おかえり。ねぇねぇピチューいいこと教えてあげよっか?」 ピチュー「いいこと?何々??」 コロン「あのね…ピカチュウの好きな人のことなんなんだけど…」 ピカチュウ「なにを話しているのかな?」 いつのまにかピカチュウが帰っていた。しかし、2人は気づかない。 ピチュー「誰々??」 コロン「セラピーなんだって!!」 ピカチュウ「コロン?」 コロン「しかも両想いらしいよ!!・」 ピカチュウの目つきが変わった。少しずつコロンに近づいている。 ピカチュウ「言ったね?」 コロン「はい」 コロンも少しずつ後ろに下がっていく。 コロン「ごめん!!お願い許して!!欲しいものなんでもあげるから。ねっ?あっおかしはどう?ぇだめ?じゃぁ・・うわっ!!」 コロンは窓の外に落ちた。ピカチュウが窓を閉めようとする。 ピカチュウ「明日の朝まで拾わないからね。」 コロン「ちょっ、待って!!今だけ言いたいことがある」 ピカチュウ「なんだよ?」 コロン「あのミサイル団のことなんだけど…」 ピカチュウ「なにそれ?」 コロン「あっ言ってなかったっけ?あの泥棒のこと。人間界の悪者の名前から考えたんだって。んで、それが…」 フィーデン「奪われたものなんかもうどーでもいい!!俺にはもっと欲しいものがあるんだ!!」 チャーレム「お父様、そんなにその機械をお使いになられますと目を悪く…」 フーディン「うるさい!!今見つけたんだ!!ほら、火山の置石」 チャーレム「え?見つけたんですか?あらまぁすごい」 フーディン「明後日には出発して欲しいんだが。」 コロンから出動して欲しいといわれ、ピカチュウ、ゲンガー、グレイシアはメタモンのバスに揺られながら目的地へと向かっていた。窓の外をずっと見ていたグレイシアが喋りだした。 グレイシア「ねぇ、あれあやしくない?」 大きな火山の入り口に大勢の人が集まっている。 チャーレム「では戻るぞぉ」 先頭には綺麗な石を抱えたチャーレムがいた。大勢の人がそれを聞きマントをかぶると、一瞬にして姿が消えてしまったのだ。 ピカチュウ「明らかにあいつらだ。あの岩に隠れてよう。足音が聞こえたら攻撃すればいい」 ゲンガー「どうしたん?いつものピカチュウとは違うよ」 ピカチュウ「え?あぁいや…」 |
こーちょー | #9☆2008.12/09(火)20:16 |
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ピカチュウたちは何分も待っていた。しかしなかなか足音は聞こえてこない。そのとき、何者かが4人の頭上をとびこえていった。 エクス(パチリス)「そこでずっと待っていても何にも出来ないよ」 それだけいって走り去ってしまった。 ピカチュウ「なんだ?あいつ」 4人は立ち上がった。 坂を下りたところでエクスの足が止まった。 エクス「そこにいるのはわかってる。姿を見せろ!!」 そういうと高く跳びあがり光を放ちながら地面に飛び込んだ。地割れが起き始めマグマが吹きあがる。次々とミサイル団の姿が目に見えてくる。 グレイシァ「カッコいい…」 ピカチュウ「みとれてる場合じゃないよ!!」 4人も走り出した。 エクスはピカチュウをちらりと見た。 エクス「今からサンダートラストやるから。よく見とけ」 エクスは毛を逆立てた。電気が流れる。そのまま目に見えないほどのスピードでミサイル団の間を通りぬけて行った。 気がつくと手に火山の置石を持っていた。 エクス「俺はこれを火山に戻してくる。お前はあいつらを捕まえてろ」 ピカチュウ「あ…あ分かった」 戦いはまだ続いていた。ミサイル団はもう弱っている。 ピカチュウ「あいつら意外と弱いんだね…」 そのとき地面が揺れだした。地割れがさらに激しくなる。 ヒードラン「もう我慢できない!!だれだぁこんなとこで騒いでいるのは!!」 グレイシア「きゃぁぁ!!」 熱風がうずを巻き始めた。ピカチュウたちはそのなかに引き込まれていく |
こーちょー | #10☆2008.12/09(火)20:17 |
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ピカチュウたちは何分も待っていた。しかしなかなか足音は聞こえてこない。そのとき、何者かが4人の頭上をとびこえていった。 エクス(パチリス)「そこでずっと待っていても何にも出来ないよ」 それだけいって走り去ってしまった。 ピカチュウ「なんだ?あいつ」 4人は立ち上がった。 坂を下りたところでエクスの足が止まった。 エクス「そこにいるのはわかってる。姿を見せろ!!」 そういうと高く跳びあがり光を放ちながら地面に飛び込んだ。地割れが起き始めマグマが吹きあがる。次々とミサイル団の姿が目に見えてくる。 グレイシァ「カッコいい…」 ピカチュウ「みとれてる場合じゃないよ!!」 4人も走り出した。 エクスはピカチュウをちらりと見た。 エクス「今からサンダートラストやるから。よく見とけ」 エクスは毛を逆立てた。電気が流れる。そのまま目に見えないほどのスピードでミサイル団の間を通りぬけて行った。 気がつくと手に火山の置石を持っていた。 エクス「俺はこれを火山に戻してくる。お前はあいつらを捕まえてくれ」 ピカチュウ「あ…あ分かった」 戦いはまだ続いていた。ミサイル団はもう弱っている。 ピカチュウ「あいつら意外と弱いんだね…」 そのとき地面が揺れだした。地割れがさらに激しくなる。 ヒードラン「もう我慢できない!!だれだぁこんなとこで騒いでいるのは!!」 グレイシア「きゃぁぁ!!」 熱風がうずを巻き始めた。ピカチュウたちはそのなかに引き込まれていく |
こーちょー | #11☆2008.12/13(土)10:33 |
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ピカチュウは目を開けた。本がぎっしりと並べられた本棚に囲まれている。 ピカチュウ(どこだろここ…) しばらくするとドアからペルシアンが入ってきた。しかし、ペルシアンは全くピカチュウに気付いていない。 ピカチュウ「あの…」 ペルシアン「おぼっちゃま!!どこにいらっしゃいますか!!」 ピカチュウ(は?おい、まてよ!!) ピカチュウはペルシアンを追いかけるのに必死だった。 ピカチュウ「すいませんっ!!あの、ここって…」 そのとき、ペルシアンがくるりと向きを変えた。すると、こっちへ向ってきたのだ! ピカチュウ「ひゃあっ!!」 ペルシアンはピカチュウの体を通り抜けていった。 ピカチュウ(あれ?) ペルシアン「あっ、そこにいらっしゃいましたか。」 そして、本を読んでいる小さな男の子の方へかけだしていった。 ピカチュウ(もしかして…幽霊になったとか?いやっ、ないだろそんなの) ピカチュウは男の子の読んでいる本を覗き込んだ。 {ヤドキングの王冠・1020年、ヤドラ王国ではヤドキングが政権を…} ピカチュウ(ひゃぁっ!!むずっ!!) ペルシアン「おぼっちゃま、お忙しいところすいません、誕生日プレゼントはお決まりになられましたか?」 男の子「これがいい。サーナイト王妃のネックレス。」 そういって差し出した紙にはずいぶんと上手な絵が描かれていた。 ペルシアン「すごいお上手ですね。しかし…」 男の子「分かってるよ。冗談だって。あの新しく出た時代小説がほしい。」 ペルシアン「かしこまりました。」 ペルシアンは部屋を出て行った。 ピカチュウ(ここにいてもつまんないな。ぼくも出よ) ここは豪邸のようだった。カーペットの敷かれた階段を降りていく。下から人の声がした。 ドーブル「えっ!!息子さんが長寿の薬を飲んだんですって?!」 グランブル「うん。ジーランスから珍しいお茶だってもらったんだけど、まさかそんなものだったとは思わなかったね。」 ドーブル「ほぉ。あと何年生きられるんです?」 グランブル「200年は…」 ドーブル「200年?!」 グランブル「すごいでしょ。あっ、いま息子はあの本がいっぱいある部屋にいるからね。あとで会ってほしい。」 ピカチュウは2人の会話に耳をかたむけていた。 セレビィ「ピカチュウ!」 ピカチュウ「?!」 びっくりして振り向く。後ろにはセレビィがいた。 セレビィ「ごめん、私タイムスリップしようとしたときちょうどぶつかっちゃったから。大丈夫?」 ピカチュウ「僕に話しかけてるの?」 セレビィ「そう。」 |
こーちょー | #12☆2008.12/14(日)21:02 |
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セレビィ「私、セレビィっていうんだけど、タイムスリップすることができるの。あっ、君の名前は知ってるよ。ピカチュウでしょ?ここらへんでは有名だから。」 ピカチュウ「そ、そーなんだ。で、ここはどこ?」 セレビィ「50年前のフーディンの家。」 ピカチュウ「えぇぇ!?」 セレビィ「で、さっき君があった小さい男の子が今のフーディン。昔っから歴史と宝物が大好きだったんだよ。」 ピカチュウ「へぇ…」 セレビィ「んじゃそろそろ現代にもどろっか。」 周りは一瞬にして森となった。 シエラ(シャワーズ)「ピカチュウ!!」 ピカチュウ「シエラ?」 シエラ「心配したんだよっ!いきなり上から落っこちてきたんだから。セレビィも大丈夫?」 セレビィ「いや、私は全然…」 3人は森から離れ、町を歩いていた。もうずいぶんと暗くなっていた。 セレビィ「ねぇ、なんかおかしくない?」 シエラ「え?」 セレビィ「こんなに暗いのに電灯がついてないよ。」 たしかにそうだった。普通この時間帯には電気はついているはずだ。 シエラ「もしかして、ロトムがいたずらしてるとか?」 ピカチュウ「ロトム?」 シエラ「うん。電脳界っていう広い場所があって、あういう電灯からはいることができるんだけど。そこにロトムっていうのが住んでるの。いたずら好きで、たまにこういう電気をつないでる線を切ったりして遊んでたりすることがあるんだって。」 ピカチュウ「じゃ止めなきゃ!!」 セレビィ「待って!!普通の人は電脳界にはいれないんだよ!!」 シエラ「いや、でもポリゴンZに頼めば、入れるかもしれない。あのこの家、近いから。」 ピカチュウ「そのポリゴンなんとかの家ってどこ?」 シエラ「あの赤い屋根の家を右に曲がって、まっすぐ行ったところにあるんだけど…」 ピカチュウ「分かった!!行ってくる!!」 セレビィ「まってまって!!私たちも行くって!!」 しかし、もうピカチュウの姿は消えていた |
こーちょー | #13★2009.01/08(木)14:32 |
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ポリゴンZ「エッ、ロトムガココニキタッテ?!」 ピカチュウ「うん、だから助けが必要なんです!!手伝ってください!おねがいします!!」 ポリゴンZ「ソレダッタラ、イカナクチャイケナイヨナ…」 ピカチュウ「ほんとですか?!ありがとうございます!!」 ポリゴンZ「イヤ、ソンナニオレイヲイワナクテモ…」 そのとき、さっきまで付いていたテレビの画面が消えた。 ポリゴンZ「ヤバイ、モウココマデキチャッテル」 ポリゴンZはテレビのほうへ向きを変えた。 ポリゴンZ「ノッテ」 ピカチュウ「え?いいの?僕重いよ」 ポリゴンZ「イイノイイノ、僕感覚神経ナイカラ」 ピカチュウ「そうなの?んじゃ」 ピカチュウはポリゴンZのうえにのってみた。ポリゴンZはテレビに向かっていく。すると、まるで水のようにテレビの画面が2人の間をすりぬけた。…シエラのいってた通りだった。電脳界は限りなく広い。 ポリゴンZ「アァホントウニ…」 あちこちにつながられている線が全部といっていいほど切られてしまっていた。しかし、ロトムの姿はどこにも見えない。 ポリゴンZ「タブンアノアナノナカニニゲタンダヨ」 ピカチュウ「穴?」 ポリゴンZ「アレ。電脳界ト普通ノ世界ノ出入り口ニナッテイルンダヨ」 ピカチュウ「へぇ。んまぁとにかく探してみよーよ」 2人は電脳界を出たり入ったりして、ロトムを探していた。しかしなかなか見つからない。 ピカチュウ「ねぇ、本当にロトムっているのかね?ねぇZ?(いつの間にかこんな呼び方をしていた)」 ポリゴンZ「…」 ピカチュウ「あれ?Z?!」 ポリゴンZ「捜索中…」 ピカチュウ「どうしたの?!Z?!」 ポリゴンZ「捜索完了!!」 ピカチュウ「え?」 ポリゴンZ「破壊光線!!」 すると、線がくずれ、なかから影が見えた。 ピカチュウ「ロトム!!」 ロトムはきゃぁきゃぁ騒ぎながら穴の中に逃げ込んだ。 ピカチュウ「逃がすか!!」 2人も穴の中に入っていく。穴の外は誰かの部屋だった。ロトムは冷蔵庫に入っていく。ポリゴンZが近づいた瞬間冷蔵庫の扉が開いた。 ピカチュウ「うわぁっ!!寒っ寒っ」 吹雪が舞いあがる。そのあいだに今度はランプの中に入った。 |
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