渡辺 | #1☆2004.01/17(土)22:02 |
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第1話「旅立ちの日」 ―ある日のことです。雪がしんしんとつもる寒くて静かな朝、一件の 家に灯りがともりました。チルットという、青くて小さな男の子が すんでいるお家です。そこでは、家族そろって話をしていました。 チルタリス「本当にだいじょうぶ?ぼうや。無理しなくってもいいのよ。」 チルット「とんでもないよ、無理だなんて。ぼくは本気だよ、お母さん。男の腕をみがくため、長い間旅にでる…そんなの男の人にはあたりまえだとぼく思うんだ。」 チルタリス「でもあなたの年じゃ…だってまだ10歳じゃないの。」 チルット「大丈夫だよ。10歳なんだから旅にでなきゃ…そう自分で思ったんだもん。心配しないで、かならずいきて帰ってくるから。」 チルタリス「…そうね、あなたを信じるわ。でもね、あなたのお父さん、それで亡くなったのよ。お母さんは、あなたにそんなおもいさせたくないの。お父さんのようになってほしくない…。でも、あなたがそこまで言うなら、もう止めなんかしないわ。がんばるのよ、自分で決めた未来はさいごまでやりなさいね!!つらくなったらいつでも帰ってくるのよ。」そう、そんな話をしていました。 チルット「うん、がんばるよ、……でも、本当に生きるか死ぬか わからないんだね…。そう、旅はつらい。でも、やってみるんだ。 ぼくは、お父さんをこえてみせる!お母さん、ぼくもう1つやりたいこと あるんだ。それはね、あの伝説のポケモン、カイオーガにあうこと。その 2つのしめいをはたすまで、かえってはこないよ。」 チルタリス「わかったわ。いってらっしゃい。自分を信じるのよ。あなた はやればできるんだから…。ポケモン、だれだってがんばれば できないことないわよ。さあ、準備はこれでいいわ。」 チルット「うん。ありがとう、お母さん。じゃあぼくいくよ!!!」 こうして1人のポケモンが大きな冒険へと旅立ったのです。 |
渡辺 | #2★2004.01/18(日)17:17 |
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第2話「新たな仲間」 チルットがまずいったのは「101番道路」です。チルットは1人ではなく、 2人や3人で旅をするのが好きです。あまり1人でいると、なんだか孤独 を感じてしまうからです。 チルット「だれかいないかな…」 ???「君、もしかして旅の途中?」 チルット「えっそうだけど……誰???」 ???「ぼくジグザグマ!!1人ぼっちで寂しいんだ。でも多分君も1人なんでさびしいんでしょ?ねえ、ぼくも連れてってよ。君の旅に」 チルット「う、うん。そうだね。君のいうとおりさ。ぼくも1人だとさびしいんだ。はっきりいわせてもらうと。」 ジグザグマ「やっぱり!じゃあなおさらだよ。ぼくらは2人で旅をする 仲間だね。でも、101番道路にいても何にもないよ。はやくコトキタウン にいこう?あそこならポケモンセンターやショップがあるよ。」 チルット「ふうん。ミシロタウンは両方ともないからな。コトキタウン って大きいの?大きくなきゃポケモンセンターやショップはないもん。」 ジグザグマ「大きくはないよ。でも、ここからずぅ〜っとさきに、サイユウ シティっていう、すごい町があるんだって!そこにはチャンピオンロード やあのつよ〜い四天王がまってるところもあるそうだよ。」 チルット「えー四天王って超強いあの人たちのこと〜?うわ〜今はとても戦えないや。…そうだ、ジグザグマ。あのさ、四天王も強いけど チャンピオンっていう、四天王よりはるかに強いひとがいるんだってね! ぼくびっくりしたよ。」 ジグザグマ「うん。そうだよ、いまからでも修行しないと…… っあそうだチルット。早くコトキタウンにいこうよ!」 チルット「あ、そっか…そうだね。いこうか、ジグザグマ」 チルットは新たにジグザグマを仲間に加え、コトキタウンへとむかったのでした |
渡辺 | #3★2004.01/19(月)19:55 |
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第3話「ふうさされた先には・・」 チルットとジグザグマがコトキタウンにやってきたときです。 ???「あっもしかしてあなたたちはトウカシティにいくの?」 チルット「えっ(トウカシティってどこだろう)」 ジグザグマ「あぁそうさ。ちょっとそこをどいてくれないかな。」 ???「もちろんそうしたいわ。でもわたしはこれが仕事なの。… 自己紹介わすれたけど私はミロカロスよ。今日でこの仕事は終了なのに、 夜までやらなきゃいけないのよ。しかも1日中眠れないの。」 チルット「でももう夜の7時だよ。」 ミロカロス「まあ、まだ7時?あと何時間あることか…」 ジグザグマ「でもどうしてそこまでしてトウカシティを守るの?」 ミロカロス「守ってるんじゃないわ。ただ…」 チルット「ただ…どうしたの?」 ミロカロス「ただトウカシティにあの連中がこなきゃよかったのに。」 チルット「連中ってもしかして、グラエナたちのこと?」 ジグザグマ「どうなの?ミロカロス。」 ミロカロス「まったく正解だわ。そうなの、グラエナたちなの。まったく このごろ悪さばっかして…」 チルット「…………よし、ミロカロス。ぼくらがそいつらを追いはらうよ。それなら通っていいだろ。」 ミロカロス「そうね、それならいいわ。ついでだけどわたしも行くわ。 だってまえにもそんなことをいってトウカシティにはいって、死んでしまった旅人がいたわ。もうなにも罪のない人を死なせなんかしないわ。」 ジグザグマ「グラエナたちをおっぱらえば、君も仕事しなくてすむだろ?」 チルット「そうだよ。そんなふうになったら、ぼくらとたびに出ようよ!」 ミロカロス「ええ、いいわ。じゃあいきましょうか。」 3人はトウカシティへむかいました。はたして、3人の運命は? |
渡辺 | #4★2004.01/19(月)19:57 |
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第4話「グラエナたちをおっぱらえ」 チルット、ジグザグマ、ミロカロスの3人が、トウカシティにやってきました。ミロカロスのいったとおり、グラエナたちは町じゅうあらしまくっています。 チルット「ちょっと君たち、なにしてるの?平和なトウカシティをこれ以上あらすなら、ぼくたちが許さないよ!!」 グラエナ「ああ?なんだと?」 ミロカロス「だから、あんたたちこのトウカシティをあらしていいだなんてだれがいったのよ!直ちに作業を終了して。さもないといたいめにあうわよ………!!」 グラエナB「ふん、俺たちはトウカシティをぶっ壊し、そこにアジトを作るんだぜ!なんか文句あるか!」 グラエナ「よけいなことをくちにするな、グラエナB!!!」 グラエナB「すいません。」 グラエナ「…まあいい。言ってしまったのはしかたないからな。 じゃあこういうのはどうだ?おれたちが出すクイズに全部当たったら作業を終了する。もし1問でもまちがえたら、作業続行だ!!」 ジグザグマ「くっ…がんばるぞ〜」 グラエナC「まずは俺からのクイズだ。木は冬眠するか?しないか?」 ジグザグマ「…わかったぞ!木も冬眠するよ。あってるだろ?」 グラエナC「くっ正解だ。…ボス、すいません」 グラエナB「よ〜し。こんどは俺だ!!俺が今思っている数字は?」 ミロカロス「4567万1289」 グラエナB「…?こいつポケモンじゃねえよ!!」 グラエナ「フフ・・ついに俺がこのクイズを。よし、じゃあ地球から太陽まであるくと何年だ?」 チルット「4300年だよ」 グラエナ「…にげろ…こいつらただものじゃねえ」 こうしてグラエナたちはにげていったのでした。 |
渡辺 | #5☆2004.01/19(月)20:21 |
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第5話「トウカの森で」 チルットたちは、トウカシティの事件を解決し、104番道路へとむかいました。104ばん道路から、トウカの森にいき、さらにトウカの森をぬけて道路へ。そして道路からカナズミシティに行きたいと思ったのです。 チルット「う〜ん、たしかに104番道路からトウカの森にいけるんだけど、いったいどこにあるのやら…。」 ミロカロス「そうよね。なかなかみあたらないわね。」 そのときです。 ???「なーんだ、トウカの森への行き方ならしってるぜ!」 ジグザグマ「…えっ?」 ???「おれポチエナ!教えてやるからついてこいよ。」 チルット「うん、ありがとう。じゃあお言葉にあまえて…」 ジグザグマ「ま、まあたまにはこういうこともいいかな」 ポチエナ「こっちだぜ。さあ、はやく!」 ミロカロス「あ、ちょっとまってよ〜!」 そして…… チルット「ここが…トウカの森…か。」 ジグザグマ「な、なんかうすぐらいよ?」 ミロカロス「まだお昼なのに…」 ポチエナ「トウカの森っていつもこうなんだよな」 ???「あ、もしかして旅?いいなぁ〜。ねえ、私もつれてって!」 ポチエナ「お、アゲハントじゃねえか。」 チルット「アゲハント、おいでよ。いっしょにたびしよう!」 アゲハント「じゃあつれてってくれるのね!ありがとう。」 ミロカロス「いいわ。旅はたくさんの人といったほうがいいしね。」 ジグザグマ「そうだよ!」 ポチエナ「さあ、出口だ!」 チルット「やっとか。長かったなぁ」 こうして5人は104番どうろへいったのです。 |
渡辺 | #6☆2004.01/20(火)15:28 |
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第6話「大きな町カナズミシティ」 5人はトウカの森を無事ぬけ、104番道路へきました。 ポチエナ「じゃあ、がんばれよな!おれはもどるけど…」 チルット「…えっ、いっちゃうの。ぼくらと旅にでてもいいのに。」 ジグザグマ「そうだよ。もっと多いほうが旅だってぼくらだって楽しいんだ。ねえ、いかないでポチエナ。」 ミロカロス「そうよいかないで。」 ポチエナ「おれも一応案内人なんだ。それよりおまえらはカナズミシティにいくんだろ?おれのことよりたびのことを考えていけよな。」 アゲハント「あっ!まってポチエナ。行かないで」 そう言ったときにはもう遅かったのです。 ???「しかたないさ。こんなこと旅にはあってあたりまえなんだからな。それに、悲しみを強くかんじ、それをがまんすることで、一つ大人になれるんだと思わないか?」 チルット「…悲しいけどあなたのゆうとおりだよ。」 アゲハント「そうね。とんなことぐらいがまんしなきゃ!」 ???「そんな元気を忘れないことだな。さらばだ!」 そう、いいのこして男はとんでいきました。 ジグザグマ「さあ、三人とも、カナズミシティにいこうよ」 ミロカロス「え、ええ。でもさっきの人誰なのかしらね。ここらへんではみかけない人だったけど……」 4人がカナズミシティにむかうと…。 チルット「うわぁ〜大きな町だなぁ…なんかぼくおなかすいたよ。」 アゲハント「わたしも。どっかで食べましょうよ。」 ジグザグマ「あっ。3人ともあれみて!」 ジグザグマが指を指した先には、なんとグラエナたちがデボンと書いてある荷物をまるでぬすむかのようにかかえて走っていくではないですか チルット「グラエナたちの奴…よし、追いかけよう!」 4人は空腹のことも忘れてグラエナたちを追いかけていったのでした。 |
渡辺 | #7★2004.01/29(木)14:52 |
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第7話「デボンの荷物をとりかえせ」 4人はカナズミシティからカナダシトンネルへ行きました。 チルット「くそ〜グラエナたち、どこいったんだろう?」 ミロカロス「そうねえ、ここに来たのは確かなんだけど…」 アゲハント「もうカナダシトンネルからでちゃったとか?」 チルット「そうなの・・かな?まあいいや、とにかく探してみようよ!」 ジグザグマ「あっ見て見て!ほら、グラエナたちだよ。やっぱりデボンの荷物をぬすんだんだな〜!許せない!!!!」 ミロカロス「前もアジトを作るとかなんとかで、トウカシティを荒らしてたし…まったくこりないやつらよね」 アゲハント「へえ〜あいつらそんなことまでしてたんだ!ずっと前にもトウカの森の木を何十本か折っていたのよ!!!!」 ジグザグマ「ほんっとにこりないやつらだな〜(怒)」 チルット「ちょっとちょっと!!やめなよ〜」 グラエナ「あぁ?…ってお前らはこないだの…しかもアゲハント!お前までまざってんのかよ…」 チルット「わかった?わかったなら作業を中止するんだね!」 グラエナB「くっ…どうします?ボス。」 グラエナ「フフフ。そこまでゆうのならしかたない。こないだはクイズでやすやすとやってやったが…。今度は子どもだからといってようしゃはしないぜ!今度の俺たちをあまくみんなよ」 グラエナB「ボス〜今日はやめておきましょうよ。もしバトルなんかして まけたら…それにデボンの荷物なんか何がはいっているかわからないんですよ。どうせくだらないものだと思うけど……」 グラエナ「ああ!そうか…あいつらって強いのか?しかたない。・・ ・・も、もうこんなもんいらない!返してやるよ!」そういってグラエナはデボンの荷物をおいて逃げていったのです。 チルット「ふう。荷物を取り返せてよかった。」 |
渡辺 | #8★2004.01/29(木)15:09 |
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第8話「デボンコーポレーションにて」 チルットたちは、無事に荷物をとりかえし、カナシダトンネルからでてきました。今度は、これがどこのものなのか、探さなくてはいけないのです。 チルット「とりかえしたはいいけどさぁ〜これってどこの荷物なんだろうね。…あっデボンって書いてあるよ!!!」 ジグザグマ「デボン…あっそうか!!わかった。デボンって、デボンコーポレーションのことだよ!!…たぶん。」 アゲハント「そのデボンなんとかっていうのはなんなの?」 ジグザグマ「デボンコーポレーション。会社の名前さ。ぼくらがカナシダトンネルへむかうとき、ちらっとみえたんだよ!」 ミロカロス「じゃあこれがどこのか、もうわかっちゃたわね」 チルット「ねえ、みて。だれかこっちにくるよ!!」 ???「お〜い、デボンの荷物をとりかえしてくれて、どうもありがとう」 チルット「あなたは?」 ???「ああ、名はなのれませんが,一応デボンコーポレーションの社員でして………っあそうだ!はい、これおれいにって社長が申しておりました。ああ、これはがくしゅうそうちというんです。」 アゲハント「がくしゅーそーちね。わかったよ。」 社員「あ、私がいるとめざわりでしょうので、では」 チルット「いっちゃった……。」 ジグザグマ「いいじゃないか。さ、次の町にいこうか!」 こうして4人は次のまち、ムロタウンへとむかったのです。 |
渡辺 | #9★2004.01/29(木)15:36 |
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第9話「再会の時」 チルット、ジグザグマ、ミロカロス、アゲハントの4にんは、カナズミシティから、どうしたらムロタウンにいけるのか、大変悩みました。 チルット「どうしたらいいかな〜みんなどう思う?」 ジグザグマ「う〜んぼくにもよくわからないな」 ミロカロス「たしかムロタウンって海にうかんでるんじゃなかった?」 アゲハント「うみ?…あっそうだ!ふねがあんじゃん!!」 チルット「船……あっああ、104番道路の船のこと。でもあれはよそさまの船だよ。かってにかりるのはよくないよ…」 アゲハント「そうかなぁ〜じゃあおよいでいこうよ!!」 ミロカロス「泳ぐって…ここからムロタウンはかなり遠いのよ。 泳いでいけるわけないわよ。」 アゲハント「そうなんだ。じゃあさ、やっぱり船を借りようよ。」 ジグザグマ「どうなってもしらないぞ、ぼくは。」 チルット「まあいっか。アゲハントのいうことだし、なんとかなるだろう」 そして104番道路… アゲハント「あった〜!ふねあったよ3にんとも!さあはやく〜」 ???「あ、アゲハントじゃんか!」 アゲハント「えっ!なあに?…ああ、ポチエナ!」 ポチエナ「あ、チルット!!!ジグザグマ!!ミロカロス!」 ミロカロス「えっポチエナ…なの?」 チルット「…!!!ポチエナ〜!!あいたかったよ」 ジグザグマ「ひさしぶりだね、ポチエナ」 ポチエナ「ああ。…さ、ムロタウンにいくなら、さっさとのりな!!」 チルット「え?この船ポチエナの船なの??」 ポチエナ「そうだけど…それがどうしたんだ?」 チルット「だったらわざわざ断らなくていいんだ…」 ポチエナ「そんなこといってると、ほら、出発するぜ!!」 チルット「あ、うんいまいくよ〜」 こうして5ひきは長い船旅にいったのです。 |
渡辺 | #10★2004.01/29(木)17:26 |
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第10話「長い船旅」 5人はムロタウンへ行くため、ポチエナの船にのって船旅を楽しんでいます。しかし、楽しんでいるのは、ポチエナとチルットくらいでした。 ミロカロス「あ〜あついわ。これだから船はいやね、まったくひあがっちゃうじゃあないのよ〜」 アゲハント「なんかつまんなーい。あ〜あ〜船ってほんとにただようだけでさ!!こんなんなら泳げばよかったな。」 ジグザグマ「う〜気持ち悪いよぅ、誰か水〜水ちょうだい」 ポチエナ「ふぅ。ジグザグマは船酔いだしミロカロスはほぼひあがってるし、アゲハントは自分の都合だけで船にケンカ売ってるし……。 みんな元気ねえな。こんなに船旅は楽しいのに…」 チルット「でもポチエナ。やっぱ楽しいと思うのはボクときみだけなんじゃないの?みんなつらそうだし。」 ポチエナ「そうなのかなぁ。でも、こんなのでへこたれてちゃ、ムロタウンに着いたときにはどうなってんだかさ………」 ジグザグマ「水ちょうだいってば!!!う、気持ち悪〜い」 チルット「あ、ごめんねジグザグマ。はい、お水」 ミロカロス「あ〜あっつい〜ねえチルット、わたしにも水」 チルット「う、うん。はい。あ、アゲハントもいる?」 アゲハント「なに?ああ、お水?ほしいほしい。なんかあつくってさー」 ポチエナ「おれたちも飲むか、チルット」 チルット「うん。そうだね、水分補給は大事だもんね!!!」 ミロカロス「んん?あ、あれみて!ほら、東のほう………」 チルット「え?あ、あれはなんなんだろう?」 チルットたちが見たのは、なんとホエルコのたいぐんです。 ポチエナ「あれじゃ先に進めねえな。どうしようか?」 さあたいへん!チルットたちはこれからどうなるんでしょうか? |
渡辺 | #11★2004.01/29(木)17:56 |
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第11話「海の冒険」 チルットたちが海を渡っていると、ホエルコがじゃまして通れない!さあ、チルットはどんな行動をとるのでしょうか? チルット「あちゃ〜。あれじゃ通れないよなぁ〜。どうしようか考えないとな…。あっそうだ!そうだよ!ねえポチエナ!ダイビングをして海底もぐってさ、それでホエルコがじゃましてるところの下を通ろうよ。ね、いい考えでしょ?…ポチエナ?」 ポチエナ「うーん、でもこの船でダイビングなんてできたかなぁ?沈む船じゃあるまえし……。」 チルット「ダメかぁ〜…………あ、じゃあこれはどう?あのさ、まず船をおりて、ぼくとアゲハントは空を飛ぶから、ミロカロスはダイビング。ちょうどホエルコは眠ってるし、ジグザグマとポチエナはホエルコを起こさないように上を渡るんだ!!」 ポチエナ「おお、それいい!!さんせい!!!!!!」 アゲハント「わたしもさんせーするよ!」 ミロカロス「いいわね。さんせい」 ジグザグマ「さーんせーい!!」 5人はさっそく船をおりて、チルットがいったとおりにしました。チルットとアゲハントはそらをとび、ミロカロスはダイビング。ポチエナとジグザグマはホエルコの上を通ります。するとなんとか成功!!5人はそこから泳いでいきました。 ジグザグマ「どうせおよぐんじゃないか〜」 チルット「そうだね…でも、これでいけるよ。」 みんな一安心。ふとまえをみると…。 チルット「みんな、ほら、ムロタウンだよ!!!やっとついたんだ!」 ジグザグマ「ふぅ、船旅は終わった……」 アゲハント「やったームロタウンだー!!!ん〜潮風が気持ちいね」 ポチエナ「やったな、チルット!!!がんばれな」 チルット「うん、いろいろありがとう!!」 チルットたちはポチエナとわかれ、そしてあらたな町、ムロタウンにやってきたのでした。 |
渡辺 | #12☆2004.01/30(金)21:03 |
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第12話「フラッシュってどんな技?」 チルットたちは、今夜一晩、民家に泊めてもらうことにしました。 おなかいっぱいごちそうしてもらったあと、ジグザグマがなにげなく1りごとをいったときからがはじまりでした。 ジグザグマ「そういえば、この先にあるいしのどうくつってフラッシュがないとおくに進めないんじゃなかったかな?」 アゲハント「えっ。フラッシュ???」 チルット「フラッシュってなあに?」 ミロカロス「たしか秘伝技だったわね。フラッシュって。」 主人「そうよ、秘伝技の1つがフラッシュなの。」 チルット「秘伝技ってなんですか?聞いたことはあったんだけど」 主人はすこし自慢そうに、こういいました。 主人「ん〜じゃあおしえるわね。長いかもしれないけど、ちゃんとききなさいね。…あのねえ、秘伝技っていうのは、とくていでは忘れられない、特殊なわざなの。とはいっても、ある人物は忘れさせてくれるんだけどね。あと秘伝技は、技マシンみたいに、つかいきりじゃないのよ。つまり、わすれさせても、また再生できるって感じね。フラッシュはね、暗い所を明るくしてくれるのよ。あ、いっておくけど、秘伝技でおぼえたのは、普通の戦闘でもつかえるの。フラッシュのばあい、普通の戦闘で使用すると威力はないけど、あいてのめをくらませて、命中率をさげるのよ!」 チルット「う〜ん、つまり、おぼえればいいんですね?」 主人「あっ、いいわすれたわ!あのね、ただ覚えさせたってむりよ。つかうには、ナックルバッジが必要になるの。」 ジグザグマ「ナックルバッジって?」 ミロカロス「ナックルバッジっていうのは、ムロジムにあるバッジのことよ!フラッシュが戦闘以外で使用可能、人からもらったポケモンがLv30までゆうことをきくようになるわ!」 チルット「なんかそれほしくなってきちゃったな。ムロジムにあるんだってね?いこうよ〜ムロジムに!ナックルバッジてにいれよう!」 アゲハント「そうね!ナックルバッジってきいただけでほしいわ!!」 4人はいうまもなく、ムロジムへむかいました。 |
渡辺 | #13☆2004.01/31(土)17:00 |
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第13話「フラッシュはどこにある?」 チルットたちは、ナックルバッジを手に入れるべく、ムロジムにやってきました。しかし、チルットはあることに気づきませんでした。 チルット「フラッシュが使えるようになれば、どれだけいいことか・・」 ジグザグマ「そうだよね〜。あーはやくほしいなぁ」 アゲハント「あっ。あー!!」 チルット「どうしたの?アゲハント。いきなり声なんかあげて」 アゲハント「たしか民家のお姉さんいってたよね?秘伝マシンは技マシンと同じようなものだって……。」 ジグザグマ「それがなんなの?アゲハント」 ミロカロス「あっそうか!!技マシンってたしか拾ったりもらったりするものよね?そうすることでバッグに入るんだから……」 チルット「あっ!!わかったよ。つまり、秘伝マシンもひろったり、もらったりしてはじめてバッグに入るんだね!」 ジグザグマ「ってことは、はじめからバッグにはいってるんじゃないんだね。そう考えると………」 アゲハント「つまり、ナックルバッジを手に入れるまえにまずは秘伝マシンをゲットしろってっことになるわけね!!」 ミロカロス「そうくると、まず私たちがしなくちゃいけないこと、わかるわよね。」 チルット「うん、わかったよ。まずは秘伝技をてにいれるんでしょ?」 4人はジムからでてくると、さっそくさがしはじめました。砂浜、海の底、家のなか……。全部探したけれど、どこにもありませんでした。 ジグザグマ「おかしいな……。どうなってるんだろう?」 アゲハント「あっそうだ!!この近くに、石の洞窟があるってしってる?」 チルット「そういえば、きいたことあるような…ないような。」 ミロカロス「もしかして、そこにあるかもしれないわね。」 ジグザグマ「……行くの?」 チルット「…しかないでしょ?」 アゲハント「ねえ、だったらいこ?」 4人はさっそく石の洞窟へむかいました。 |
渡辺 | #14☆2004.02/01(日)08:35 |
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第14話「石の洞窟はしずかな洞窟」 チルットは、仲間とともに石の洞窟まできていました。秘伝技のフラッシュが、ここにあるときいたからです。 チルット「あ〜。石の洞窟にフラッシュなんてあるのかな?さっきから探してるのに、まったく見つからないや。ねえ、みんな。本当にここにあるんだっておもう?」 ジグザグマ「だんだん思えなくなってきたな……ぼく」 ミロカロス「ここになかったら、どこにあるのよ!!」 アゲハント「知らないね、そんなこと。それよりさ、ここはこんなに暗いのよ。もし下に落ちてて私たちが踏んじゃうことってよくあることよ?」 チルット「……ふんではないと思う。」 アゲハント「えっ。なんで??」 チルット「だってもし踏んだとするよ。だったら踏んだとき音がすると思うんだ。けど、さっきからここにはボクたちの声しかきこえないだろ?踏んだとしても、あまりにも静かすぎるとおもうけど?」 ミロカロス「あなたのいうとおりだわ、チルット。たしかに私たちは踏んでないわよ。でも、違うケースだと、踏んだかもしれなくなるのよ。あのね、もし秘伝マシンがうすっぺらい紙だとするわ。チルット、あなたこれを踏んで音がすると思う?しないと思う?」 チルット「……するけどきこえないんだと思う。」 アゲハント「紙ってふんでもあ〜んまりおとしないよね。」 ミロカロス「ええ。でも秘伝マシンはうすっぺらくないから、おとがしないかぎり、ふんでいることにならないわ。」 ジグザグマ「……あっ!みんな、だれかがさけんでるよ!!」 チルット「誰かって誰が……」 ミロカロス「たぶん助けをよんでいるんだわ!!」 チルット「はやくたすけなきゃ…ぼく行ってみるよ。」 アゲハント「あっ私も行く〜」 ジグザグマ「ぼくだって!!」 ミロカロス「……まって!3人とも」 4人は声のするほうへかけていきました。 |
渡辺 | #15☆2004.02/01(日)08:55 |
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第15話「声がする先には」 チルットたちは、こえのするほうへどんどんかけてゆきます。 ???「たすけて〜ここからだして」 チルット「わかった!!今だしてあげるからね。」 ジグザグマ「きみ、なんて名前なの?」 ???「ぼくハスボー。このおとしあな深くてでられないんだ。」 ミロカロス「もう心配しないでね。私たちがいるから…」 ハスボー「きみたち、旅してるの?」 アゲハント「うん、いちおう…。でもそれがどうしたの?」 ハスボー「……僕も…いれてくれないかな。」 チルット「…あっいいよ!!ハスボーはフラッシュって技おぼえてるね?」 ハスボー「うん。覚えてる……けど?」 ジグザグマ「じゃあなおさらいいよ!4649ね!ハスボー」 ハスボー「えっ4649?」 チルット「あっああ、4649っていうのは、よろしくってこと。」 ミロカロス「…わかんないことあったらなんでもいってね。」 ハスボー「あっきみたちはいしのどうくつをぬけたいんだね?」 アゲハント「ピンポーン。そうなの、でも、ナックルバッジがないとな」 ハスボー「ナックルバッジなら黒いへんな人たちが、とってってたよ。」 ジグザグマ「……(怒」 チルット「それってグラエナ…のわけないよね?」 ハスボー「そうかも。……あっあの人たち悪いひとなの?」 ミロカロス「いっしょにストーンバッジをもってなかったかしら?」 ハスボー「さあ?もってたかな?」 アゲハント「どっちでもいいけど、許さないわ!!!!!!!!!!!」 チルット「みんな、いこうよ。グラエナをさがしに!!」 全員「おっー!!!」 5人はゆくてもわからないグラエナたちをおいかけていきました。 |
渡辺 | #16☆2004.02/02(月)19:50 |
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第16話「ゆく先のない冒険者」 チルットたちは、またグラエナたちを追いかけていました。 チルット「なんか、これで3どめわるさしてない?まったくこりないんだから。」チルットはふきげんでした。 ジグザグマ「しかもぼくらのゆく先々で悪さしてるし…」 ハスボー「でも、あの人たちっていったいなにが目当てであんな悪いことを………」 ミロカロス「そうよね。なんか理由があってやってるんだろうけど。」 アゲハント「理由って、たとえば?」 ミロカロス「う〜ん。たとえば、悪いことをすればほおびがもらえるとか。 それでなければ……」 チルット「思ったけど、すごく高価なほうびでないとあんなにしないよ。」 ジグザグマ「いったいそれは………ん?」 ガザゴソ どこからもなく聞こえる音。 チルット「だれか……いるの?」 ???「はい、ぼくは旅のとちゅうのタネボーです。」 ハスボー「タっタネボー!!きみだったんだね!」 タネボー「ハスボー…。きみも旅にでたんですね。」 ジグザグマ「2人とも友達なの?」 ハスボー「うん!!!一番のともだちだよ!」 ミロカロス「そう……タネボー、あなたもはいらない?」 タネボー「えええええっ!!こんなぼくがいいんですか……?」 チルット「うん、いいよ。あっタネボー。」 タネボー「はい!なんでしょう、チルットさん!」 チルット「かたいなぁ。チルットでいいって。あのさ、タネボー。ここに、こんくらいの黒い人みかけなかった?」 タネボー「あっ。それなら……………」 アゲハント「…みたの?」 タネボー「あっ…いえ、みてはいませんが、そんなかんじの人が3人、なにやらもって西のほうに……ですね。」 チルット「……ぜったいそれだ。」 ジグザグマ「さあ、いこうみんな。西のほうにさ!!」 チルットたちは、新たにタネボーを仲間にし、グラエナをさがす旅を続けたのでした。 |
渡辺 | #17☆2004.02/06(金)08:37 |
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第17話「悪さをする理由」 チルットたちは、いしのどうくつからムロタウンにもどってきました。 チルット「ねえ、どうしたら次の町にいけるのかな?」 ハスボー「きみたちはどうやってここまできたの?」 ジグザグマ「どうやってって船できたけど……」 ミロカロス「それしか道のりがなかったのよ。」 タネボー「じゃあ次の町へも船でいくのでは……」 アゲハント「ええっ!そんな、船なんてとっくに戻っちゃったわよ」 チルット「……まてよ、ここからつぎのまちにいくには船が 必要なんだったら、グラエナたちはどうやって?」 ハスボー「この町にまだいるのかもしれないよ!船がないかぎり、向こうへはいけないよ!!」チルットたちは、この町にグラエナがいるとわかりました。さて、グラエナたちはいったいどこに? ジグザグマ「いたいた、いたぞ〜!!」 チルット「いたの?どこに………」 ジグザグマ「ほら、ここに………」 グラエナ「くっまたおまえたちか…ええい、今度こそ!!」 ミロカロス「ちょっと待ちなさい!!」 チルット「……ききたいことが…あるんだ。あのさ、 いつもいつもどうしてこんなことをしてるの?理由を教えてよ!!」 グラエナB「そんなこと、お前たちなんかに」 グラエナ「まて、グラエナB。教えてやるから、静かにしろ。おれたちはなぁ、ボスがいるんだ。そのボスがあいにく病気で、いつもねこんでいる。」 ハスボー「わかったぞ!その病気をなおすくすりを買うお金がないんでしょ。だからこうかなものをぬすんでそれを売りにだし、買ってもらったそのお金で、薬をかおうと思っているんだな」 グラエナ「そのとおり、よくわかったな。」 アゲハント「でもぬすむのはいけないわ。犯罪だもの」 グラエナ「おまえのゆうとおりだが、おれたちはこのまま続けるぞ」 そういってグラエナはバッジをおいて逃げていったのです。 チルット「そうか……そんなかこがあったんだ。」 タネボー「……………」 |
渡辺 | #18☆2004.02/10(火)19:01 |
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第18話「電話のむこうには誰がいる?」 チルットたちは、バッジを無事にとりかえしましたが、なんだか無理矢理やっているようなきがし、いしのどうくつへいく元気がなくなりました。 そんなわけで、いしのどうくつはあとまわしにして、カイナシティへ行く船をだすために、ポチエナと連絡をとることにしました。 チルット「なにか連絡できるものはないかなぁ?」 ミロカロス「トランシーバーなんてどうかしら?」 ハスボー「ぼく、それ持ってるよ。いつもタネボーと連絡とってるの。」 タネボー「はい、ぼくら二人は離れていても会話できるようにと、トランシーバーを持ってるんですよ。」 アゲハント「へえ。それって、1つでも会話できんの?」 ハスボー「とんでもない。電話とおなじように、かけるほうと受け取るほうで持ってないと会話はできないよ。」 アゲハント「それじゃあ携帯電話をかわんないじゃないのよ。」 ジグザグマ「じゃあ駄目だね。」 チルット「ポチエナってトランシーバー持ってるのかな。」 アゲハント「もってないんじゃないの?」 チルット「可能性ははじめからないわけじゃないだろう?」 アゲハント「そりゃ、そうね。」 ハスボー「じゃあかけてみてよ。このボタンを押すと通話できるよ。」 ピッ チルットはボタンをおして、そっと耳をすましました。 チルット「もしもし?チルットです。そちらの船を借りたいんだけど。」 ?「ああ、チルット?いいぜ、今そっちに行く。」 ピッ 向こうからきれる音がしました。 チルット「本当に………ポチエナだったんだろうか。」 ジグザグマ「来てからのお楽しみってやつだよ。チルット。」 しばらくしてから……。 ポチエナ「おーい、チルット。俺を呼んだのはおまえだな?」 チルット「そうだよ!!あっポチエナ。新しくハスボーとタネボーが加わったんだよ!!どんどんにぎやかになるんだ。」 なんと電話の向こうはポチエナだったのです。まったくチルットたちは運がいいですね。 |
渡辺 | #19☆2004.02/13(金)14:12 |
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第19話「波の通い路」 チルットたちは、ポチエナと連絡をとる事が無事できました。 ポチエナ「さあ、行くんだったら早く乗りな!」 チルット「ジグザグマ、今度は船酔いしないでね。」 ジグザグマ「う、うん。でも不安で胸がいっぱいで……。」 ハスボー「ポチエナ、この船はカイナシティにいけるの?」 ポチエナ「ああ、カイナっていったら、ここから約10kmくらいだから、 多分平気だと思うけど……でも」 アゲハント「でもなあに?」 ポチエナ「でももし途中で嵐が来たらたいへんなことになっちまう。」 ミロカロス「今は9月だから、ちょうど台風シーズンなのよねぇ」 チルット「なんとかなるよ。きっと嵐なんてこないさ。」 タネボー「そ、そうですね!!」 ミロカロス「完璧にそうと決まれば文句はないんだけど……」 チルット「……」 ポチエナ「じゃあそろそろ出発するぞ!」 ジグザグマ「酔いませんように……」 チルットたちを乗せた船は、小さな波にのりました。 アゲハント「今日もお日さまは元気ねぇ!!」 ハスボー「暑いよ〜。僕船の中に入るよ。」 チルット「もう入るの?」 タネボー「僕も遠慮します。」 アゲハント「あたしも入る。なんか暑いから…」 ジグザグマ「ボクも入ってるよ。船酔いしちゃうから……」 ミロカロス「私も入るわね、チルット。」 チルット「みんな入ってしまった。こんなにいい天気なのにな…」 ポツン チルット「あれ…雨だ!!」 チルットは船の中に入ろうとしました。しかしいきなり突風が吹いて、 チルットは飛ばされそうになりました。 チルット「ポチエナ〜みんな助けてよ〜」 ポチエナ「どうしたチルット……ああ、ついにおきてしまったか、嵐が!」 さて、チルットたちはこれからどうなってしまうのでしょう。 |
渡辺 | #20☆2004.02/13(金)20:32 |
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第20話「最後の手段」 チルットたちが船旅を楽しんでいたとき、いきなり嵐がおとずれました。 それは、今まで見たことも聞いたこともないようなものすごい嵐です。 そんな嵐の中、チルットは1人外に残され、飛ばされないよう必死にもがいていました。ポチエナも外にでて、チルットを助けようと必死でした。 ハスボー「もう我慢の限界だ。僕も手伝う!!」 ハスボーは船の中からでようとしますが、ドアを開けたときの突風で、中に押し戻されました。 ジグザグマ「なんて嵐だ!チルットー!今いくぞ!」 今度はハスボーよりも重いジグザグマがでようとしますが、これまた引き戻されます。アゲハントも挑戦しますが出るまもなく飛ばされました。 ミロカロス「私、いってみるわ!3人がだめなら私が行く!」 とやる気満々のミロカロス。早速でてみるとこれまた突風。でもそこがミロカロスです。長い体と重い体重により、なんとか外へ出られました。 ミロカロス「大丈夫?2人とも!」 チルット「うん。でも……このままじゃ……、カイナシティに…いけないよ!」 ミロカロス「………そうだ!私にのってちょうだい!!みんな。ちょっとつらいかもしれないけど、これしか無いわ!」 ハスボー「でもそれじゃ君が…」 ミロカロス「私は大丈夫。さあ、みんな乗って!」 タネボー「本当に平気なんですか?この嵐の中……」 アゲハント「ここでのらなきゃカイナにいけないのよ!!」 みんなはミロカロスに飛び乗りました。 ミロカロス「さあ、ちゃんと捕まっててね!」 チルット「うん、わかったよ。」 ポチエナ「大丈夫。出発してくれ!!」 ミロカロス「じゃあいくわよー!!」 この時のみんなは、もう身も心も凍りついていました。しかしそんなことをいってはいられません。大粒の雨と突風に巻き込まれながらもみんな必死でした。氷点下2度の寒さと−1℃の海。凍りかけたその海を、今日も命しらずのものたちが海を越えて、新たな町へと旅立つすがたは、誰にもみえてはいませんでした。 |
渡辺 | #21★2004.03/11(木)09:03 |
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第21話「潮風の吹く海岸で」 7人はこれでもか、というぐらいに頑張っていました。嵐の吹く中、海岸を求めるチルットたちの姿は、誰にも見えていませんでした。 チルット「せめて、船でも通りかかってくれればいいのにな…。あ〜なんだかもう冷たすぎて手の感覚がしなくなってきちゃったよ。」 ポチエナ「もうちょっとだからな、みんな。それまでたえるんだ。」 アゲハント「寒い〜。よりによってな〜んでこんな時に嵐なんてくるの」 ハスボー「運悪いなぁボクたち。さっきまで晴れてた天気がこれだもん。」 タネボー「1難去ってまた1難……というのがありますからねぇ」 ミロカロス「………」 ジグザグマ「どうしたの?ミロカロス。急に止まって。」 チルット「そうだよ。どうしたの?」 ミロカロス「ここから先には大きな渦があって進めなくなっているの。」 ポチエナ「そうか…。」 アゲハント「進んじゃえばいいじゃない?」 ハスボー「むっ無茶だよすすむなんて!やめたほうがいいよ…?」 アゲハント「だってここにじっとしてても終わらないわよ。」 ジグザグマ「そりゃようだけど無理だよこんな大きな渦だもん」 ミロカロス「私やってみるわ。」 ハスボー「えっ!駄目だよミロカロス。やめたほうが得だよ」 バサーン と、大きな波がミロカロスを渦に落としました。 チルット「うわぁ〜」 ―そして チルット「んん、ここはどこ?」 ?「やっと起きたかい?」 チルット「あなたは?それに…ここはどこ?」 ?「私はプラスル。ここはカイナの海岸さ。」 ハスボー「ウウ……ここは?」 チルット「カイナの海岸だって。」 ハスボー「じゃあぼくらは……カイナシティにきたんだ!!」 ハスボーはさっきの事を忘れているかのように喜びました。でも、本当は深く心に刻み込まれていたのです。あの怖かった嵐の出来事が…。 |
渡辺 | #22☆2004.02/14(土)09:12 |
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第22話「マイナンのサイコソーダ」 チルットとハスボーはみんなを起こしました。ジグザグマ、ミロカロス、 アゲハント、タネボー、ポチエナの5人です。 ポチエナ「にしてもさむけがしないか?」 チルット「そう?暑いと思うけど?」 ハスボー「ねえみんな。あそこでサイコソーダ飲まない?」 ミロカロス「そうしましょう。」 みんながお店に入ると……。 タネボー「誰もいませんね。お留守でしょうか?」 アゲハント「おかしいわねぇ。お〜い!」 ジグザグマ「うるさいんだよ。アゲハント。こまく破れそうになったよ」 チルット「本当にいないのか、確かめてくる。」 チルットは店の奥へたしかめに行きました。 ?「サイコソーダですか?今販売禁止ですよ。」 チルット「えっ。」 ?「ああ私はマイナン。ここを営業してるんですけど、売上なくってねえ」 ジグザグマ「ぼくらでよかったら手伝いますよ?」 マイナン「いいです。売上がないのは商品のせいですから。」 ポチエナ「売上がないのは商品が駄目なんじゃなくて、自分の努力が駄目だからなんですよ。」 チルット「そうですよ!だってお母さんいってた。『ポケモン、誰だってがんばればできない事はない』って。マイナンさんもきっとそうですよ!」 マイナン「みんな……。」 ミロカロス「だから、私たちにも飲ませてください。」 マイナン「はい!7人ぶんですね」 しばらくして― マイナン「はい、サイコソーダ完成!」 ハスボー「うわぁおいしい〜」 タネボー「ボクごのみの味です。」 マイナン「よかった〜」 チルット「これからも営業がんばってくださいね!」 マイナン「はい。今日はありがとうございます。」 アゲハント「じゃーね!」 みんなはこうしてマイナンのサイコソーダの美味しさを知ったのでした。 |
渡辺 | #23☆2004.02/19(木)10:01 |
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第23話「ポチエナの船」 チルットたちは、カイナシティにやってきました。 ポチエナ「あ〜俺の船が……」 チルット「えっ!?ああ、そっか。あの嵐のあとどうなったんだろう」 アゲハント「なくなったんじゃないの?」 ジグザグマ「もうっ。アゲハントはいつもこうなんだから〜!」 ミロカロス「そんな悪い想像をすると本当になるわよ。」 ハスボー「ミロカロスの言い方ってよくないかも……」 チルット「みんな、そんなこと言ったらポチエナがかわいそうだよ」 ポチエナ「いいんだよ、別に。気にしてないから。」 タネボー「今日は一晩休みましょう。明日探せばいいですよ。」 ジグザグマ「そういう問題かなぁ〜?」 アゲハント「あ〜疲れた。」 みんなはポケモンセンターで休みました。そしてその夜のこと… チルットはこっそりおきて、外にでてみました。静か過ぎる町は、チルットたちには似合いません。 チルット「さてと……海岸へ行ってみようっと」 チルットは海岸へ向かいます。そしてそこで信じられないものを目撃してしまいました。 チルット「これは……ポチエナの船?」 そう、そこにはこなごなになった船がおいてあったのです。 チルット「かわいそうだなポチエナ……」 チルットはポケモンセンターへ戻りました。―そして明るい朝日がのぼります。チルットが起きたときには、もうみんなは目が覚めていました。 チルット「おはよ…。ってえ〜」 チルットはテレビで放送している番組をみてびっくりしました。 ポチエナ「なに?海岸で船を発見……」 ミロカロス「ポチエナのふねかしら?」 チルット「いってみよう。」 みんなは海岸へ向かいました。ポチエナは、海岸へついたとき、想像以上のことにびっくりしました。 ポチエナ「俺の船が……粉々に!」 チルット「……ポチエナ、ボク、見えなかったよ。」 チルットは必死にポチエナをなぐさめます。でも、ポチエナはただボーっとしていました。さてこれからチルットたちはどうなるのでしょうか? |
渡辺 | #24☆2004.02/27(金)17:49 |
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第24話「出会いの数だけある別れ」 ポチエナは、もう自分がどうなっているのか、理解のしようもありませんでした。ただ、うつむいて、黙っているでけでした。砂嵐が吹き、みんなは30秒ほど息ができませんでした。 チルット「ポチエナ……大丈夫だよ」 ハスボー「元気ださなきゃ!」 アゲハント「あんたの船はきっと天国に……」 ジグザグマ「アゲハント!1時間だまっててくれよ!きみが話すのはよけいなことじゃないね」 ミロカロス「これ以上はなしたら、どうなるかわかってるわね?(怒)」 アゲハント「……」 ハスボー「2人とも!きみたちの言うことも、ポチエナを傷つけるんだ!」 ミロカロス「ごめんなさい…」 タネボー「みんなそういうことはやめてください!静かにすればいいんですよ!」 チルット「みんなうるさいよ?(怒)」 ジグザグマ「ご、ごめん(チルットが怒ったの初めてみた)」 ミロカロス「(チルットって結構コワイわ)」 ポチエナ「…………みんなにこんなこと話したくないけど、おれ、ここのタイトリップ号で働く!」 チルット「えっ……っていうことは」 ポチエナ「みんなと別れるのは寂しいよ。でも、このままじゃ、1人がつらくなってしまう、大人になれないと思うんだ。」 チルット「それがいいよ、ポチエナ。ボク、いつかポチエナと別れる日がやってくるとわかっていたんだ。がんばってね!」 アゲハント「あんたならできるわよ!」 ミロカロス「がんばってね!おうえんしてるから……」 ジグザグマ「ポチエナ。」 タネボー「ポチエナさんなら出来ます!」 ハスボー「バイバイ、ポチエナ」 チルット「そして……さようなら、ボクらのお兄さん」 こうしてチルットたちは、ポチエナとわかれたのでした。 |
渡辺 | #25☆2004.03/19(金)09:57 |
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第25話「110番道路のサイクリングロード」 ポチエナと別れてから、チルットたちは110番道路に来ています。 チルット「なんにもおこる気配がないな……」 ジグザグマ「それどういうこと?チルット。」 チルット「だって、今日の新聞記事にのってたんだ。110番道路でなにかが起こるって。なんだったかわかんないけど、確かに書いてあったよ。なんか……サイクリング………とか」 ミロカロス「それってサイクリングロードのこと?」 ハスボー「なにそれー?」 ミロカロス「サイクリングロードっていうのは、自転車にのって走る所なの。昨日工事が終わったみたいだけど、まだ使えないらしいわ。」 アゲハント「自転車なしじゃ入れないの?」 ミロカロス「あたりまえでしょ。でもあそこに集まるのはトライアスロン をしている人だけだわ!」 チルット「とらいあすろん?………ああ、ウォーキングしたり泳いだり、自転車にのったりするひとのことだね」 ミロカロス「ウォーキングしたり泳いだり、自転車にのったりする人のことは、基本的にトライアスリートだけどね。」 ジグザグマ「自転車かぁ〜持ってもいないし乗れないし……」 アゲハント「超ダサクない?あたしたちって……」 タネボー「ださいというか……なんていうか……」 チルット「なんかさ、いいコトなしだよねぇ。これじゃあ次の町キンセツシティにいけないな」 ?「あの……自転車ならここにありますよ?」 ハスボー「あっ!あなたはさっきの……」 チルット「知ってるの?ハスボー。」 ハスボー「うん、さっき海岸にいた人だよ!」 ?「ボク……キャモメっていいます。ここに貸し出し自転車があるので・よかったら使ってください」 アゲハント「ふうん。てかあたし自転車のれないんだなぁ」 キャモメ「ええ!す、す、す、すいません!すぐもどします……」 チルット「ううん。べつにいいよ。それより、キンセツシティに行く方法、しらないかな?」 キャモメ「キンセツ……シティ……」 キャモメはじ〜っとかんがえこみます。はたして答えはでるんでしょうか? |
渡辺 | #26☆2004.04/01(木)08:01 |
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第26話「水辺を泳いでいざ!キンセツシティへ」 ずっと黙り込んでいるキャモメの口からは、答えはでるんでしょうか? チルット「どう?行けそうにない?」 キャモメ「………う」 ジグザグマ「どうしたの?」 キャモメ「うわ〜んごめんなさ〜い…ぼくも知らないんですぅ」 キャモメは泣き出しました。 ミロカロス「う〜んこまったわねえ……」 ハスボー「キンセツシティに行く方法も分かんないし」 アゲハント「キャモメは泣いちゃうし」 タネボー「どうしたらいいのやら……」 チルット「あ……キャモメ、大丈夫だよ。どうにかいく方法を考えるから。……………あ」 ジグザグマ「チルット、なんか思いついた?」 ミロカロス「そのようね。」 チルット「ねえ、ミロカロス……きみには悪いけど…」 ミロカロス「なに?用ならなんでも言ってよ。」 チルット「あの……水辺を……泳いでいけないかと思って………」 ミロカロス「私が?」 ジグザグマ「う……そりゃやめようよ〜。船酔いするから」 アゲハント「船に乗るんじゃないのよ。」 ミロカロス「わかったわ。みんな、私に乗って!」 ハスボー「本気?……なの?」 タネボー「まあ、そうってことです!」 ジグザグマ「うう…のるのか?」 アゲハント「あったり前よ!さ、さ、乗って乗って」 チルット「キャモメも乗りなよ!まだ乗れるよ」 キャモメ「いいですよ」 アゲハント「ならいっちゃお〜♪」 キャモメ「う……乗らせていただきます!」 こうしてみんなそろって水辺の旅。さて、キンセツシティへいけるんでしょうか? |
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