緑角 | #1☆2004.02/05(木)18:09 |
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プロローグ …いくら眠った…? …このひざし…グラードンは生きていたのか… …いくら眠った…? …この暴風…レックウザは生きていたのか… …いくら眠った…? …この雨…カイオ−ガは生きていたのか… 海、陸、空で、同じ時に、同じ出来事が起きた。 「おはよう…」 小さな小さな命が、目を覚ました。 彼の名を、「ジラーチ」と言った。 ジラーチは、長い長い1000年の眠りから、目が覚めた。 町から、2匹のポケモンが飛び去った。 「デンセツ…イマダイキルトハ…」 宇宙で、ポケモンが言った。 7匹のポケモンは、あえて、「伝説」ポケモンだった。 伝説ポケモンは、「普通の」ポケモンとはちがう。 「伝説」に名を残し、めったに人前に現れない。というか現れない。 小さな命で、大きな力をもった、「ありえないはず」のポケモンだ。 たとえば… カイオ−ガとコイキング。 同じ水タイプでも、強さはまるで違う。 グラードンとフライゴン。 フライゴンの方がタイプが多いが、能力ののび、覚える技のダメージの大きさが、「伝説」のグラードンの方がうわまわっている。 レックウザとギャラドスが戦ったとしても、きっと、レックウザが勝つだろう。 しかし、はっきりいって、「何よりも強い」ポケモンはいない。 伝説なのに、何よりも強くないポケモン。 伝説は、普通よりちょっと強いだけで、まぁ、5レベルのジラーチ対100レベルのフライゴンでは、フライゴンが勝つ。 だから、弱いうちは伝説のポケモンも、普通のポケモンと変わりはない。 そんな、伝説のポケモン達のストーリー。 |
緑角 | #2☆2004.02/06(金)17:59 |
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第1話 伝説って…? 「…。けっきょく、伝説ポケモンだからと言って、普通のポケモンに負けちゃ、伝説ポケモンとして恥じをかくことになる。…いやだめだ、セベン、ダーナン、ガナシュをライバルに認めた俺、何言ってるんだ」 カイオ−ガが、ためいきをもらした。 「なにか言ってるんでしょ」 「わあ!…おどろいた。なんだ、ガナシュじゃん」 セベンはグラードン、ダーナンはレックウザ、ガナシュはジラーチの事。 「もう。1000年眠る私も、最初は普通のポケモンに負けたわよ。わかる、ゼネス?」 ゼネスはカイオーガ。 「わかってら…。ガナシュ、お前はいいよな…。あいつ…、セベナウスにいつも会えるんだもんな」 「ああ、セベナウスね。うん、あいつがいればヒマなことはないわ。セベナウスったら、いっつもひっくりかえるんだもの」 セベナウスは…秘密。宇宙の伝説のポケモン。 「ガナシュ…セベナウスいなくてさびしくない?」 「ゼネス、私もいつまでも子供じゃないわ。セベナウスはどっちかっていうとドジでおもしろいけど」 「けど?」 「案外弱いところもあるのよ」 「どこが?」 「ゼネス…。子供ね…。ボソ…。ゼネスと同じ所。あいつは力が弱くて、私とのコンビでもルナトーンにやられてんのよ」 「ガナシュが助けないからじゃ」 「ムカ!あれはあいつの特訓で、本当にやばくなった時だけ助けるの!あいつ…。体力たくさん残ってると思ったら、ねんりき1撃よ?」 「セベナウス、おもしれ〜」 「でもね、ゼネス。セベンも、ダーナンも、あの2匹…。レイズとリュエンネにやられたこともあるのよ」 「え、レイズとリュエンネに!?勝てなかったとのか…ボソ…俺でも勝てなかったけど…ボソ」 「でも、セベンも、ダーナンも、最初は普通のポケモンと変わりはなかったのよ。でも、ゼネスも頑張れば強くなるよ、がんばってね、んじゃ、これにて失礼させてもらうわ、息が苦しい」 ガナシュはテレポートで行ってしまった。 レイズとリュエンネは、レイズがラティオス、リュエンネはラティアス。 「…元気にしてるかな、セベナウス…」 |
緑角 | #3☆2004.02/07(土)10:58 |
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第2話 ガナシュの戦闘豆知識 翌日、ガナシュがゼネスの巣へたずねて来た。 水タイプは何故か肺と鰓が両方あるらしく、ガナシュは陸地へゼネスを呼んだ。 「何の用、ガナシュ。まさか、ここで戦うなんていう気?」 「言ったでしょ。私はもう子供じゃないわ。そんなちんけなお遊び、あきちゃったわ。そこで、ゼネスに戦闘豆知識を授けるわよ」 「え…ええ…」 実はゼネスは大の勉強嫌い。水タイプは電気タイプに強いなんて考えているほど。 と、そこへ、 「セベン、お前にゃ負けねーぞ!」 「ダーナン、お前にもな!」 「あ、ダーナン、セベン」 ダーナンとセベンがやってきた。 「よぉ、ガナシュ、ゼネス」 「いいところに着ましたね、ダーナン、セベン」 「どーしておれがいつも後なんだよ!」 セベンは誰に言われても誰かの1番後に呼ばれるのでした。 「もう、来るわよ…。レイズとリュエンネにてつだってもらい、ついに出来上がった『ガナシュの豆知識』が…」 「どんな内容だ?」 「レイズとリュエンネを倒すのよ!」 そこへ、レイズとリュエンネが来た。 「ふ…。我々兄妹を倒そうと言うのか。名は、我が妹よ?」 「兄上、ダーナン、ゼネス、セベンです」 そこですかさずセベンがツッコミ。 「どーしていつもいつも俺だけ最後なんだよぉ!(`Д´)」 「れいとうビーム×2」 「そんな…ばかな…」 ゼネスの冷凍ビーム×2が一発で兄妹を倒しましたとさ♪ 「まぁ…。ゼネス、これなら勝てるわ。さぁ、自信を持って、堂々とね。じゃぁ」 「あ…ダーナン、続きやろうぜ」 「OK」 皆、わかれた。ゼネスはためいきをもらした。 「ゼネス?どうしたのだ、ためいきをついて」 「あ…お前は…!」 |
緑角 | #4☆2004.02/07(土)15:47 |
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第3話 セベナウスの復讐・逆襲 「セベナウス…!」 「ヒサシブリナルナ、ゼネス。キサマハ、ワレトオナジクライノツヨサトキク」 「セベナウス、何故宇宙から降りてきた…!?人に見つかったらヤバ…」 ゼネスは、壁に叩きつけられた。なかなかのハンドパワー…!? 「イマハ、ソレドコロデハナイ。デンセツノポケモンタチ、オマエノシンユウガ、ウチュウノバランスヲクズシタ。コレヲギャクシュウセズニイラレヨウカ」 「なら…親友を呼び、セベナウスの逆襲を止めるまでだ!ギルネス(ルギア)!ヴィアン(ホウオウ)!セイティ(スイクン)!クレニア(エンテイ)!グレイス(ライコウ)!ネイジニア(フリーザー)!ジェイギリウ(ファイヤー)!ディフウィン(サンダー)!グレイトパス(ミュウツー)ダーナン!ガナシュ!セベン!レイズ!リュエンネ!来い!!」 ゼネスの親友って、やたらと多いですね…(汗) 「この俺を呼ぶとは…相手は?」 「セベナウスだよ、ネイジニア」 「お、グレイトパス、ディフイン、セイティ、久しぶり!」 というふうにみんな懐かしがって、戦う気配が全く無い。 「おい、懐かしがるな!セベナウスの逆襲を止めるんだ!」 ゼネスがそう言って、みんなは相談した。 そして、作戦A、B、Cを考えた。 作戦Aは、 クレニアとヴァインとジェイギリウがセベナウスの動きをほのおのうずで止める。 そして、超高熱の後、ギルネスとセイティがハイドロポンプ。 また、クレニアとヴァインとジェイギリウが、ほのおのうず。 大分弱ったところを、ネイジニアがふぶきで渦を凍らせる。 そして、残った皆で氷を割り、観念するまで続ける。 という作戦。 そして、いよいよ作戦開始。 ところが、ほのおのうずは外れるわ、ハイドロポンプも外れるわ、全然作戦は上手くいかず、グレイスや、ネイジニア、ディフウィンが弱ってきた。 「さて、ここらで作戦を変えるかね…」 「よし、作戦B、開始!」 さぁ、作戦Bはセベナウスに通用するのか!!? |
緑角 | #5☆2004.02/08(日)15:20 |
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第4話 念力まう−怖い怖い念力の戦い 作戦Bは、単純…?だった。逃げ回って逃げ回ってセベナウスを疲れさせ、降参させる作戦。 しか〜し! ゼネス、セベンは足が遅く逃げきれなかった。 と、言う訳で 「作戦C、開始!」 と言うかゼネスとセベンが逃げきれないのはわかっていて、これも作戦Cにつながる軍師?のように頭の良いギルネスの策略だったのだ。 ゼネスが、水を操り、東に水の結界をはった。 セベンが、砂を操り、西に砂の結界をはった。 そして、セベナウスは逃げ場を失った。 そして、ギルネスを先頭に、セイティ、ディフウィン、グレイス、ネイジニア、ダーナン、ガナシュ、レイズ、リュエンネが水の結界から中に入り、ヴァインを先頭に、クレニア、ジェイギリウが砂の結界から中に入り、グレイトパスは後から結界を破るため外に残った。 そして、グレイトパスが、水の結界に右手、砂の結界に左手を突っ込み、手から念力を出し、結界の中をはりめぐるようにくるくるとかきまわした。 ギルネスが、仲間だけ念力があたらないように1匹1匹に泡のようなバリアをはって、結界の中で暴れまくった。強い結界は、中から攻撃を受けて破れることはなく、はねかえって見方のバリアに当たって、はねかえって、セベナウスに当たり、たいていはセベナウスに大ダメージを与えることがあった。が… ギルネスが自分のバリアを薄めてしまい、セベナウスに大打撃を与えられ、皆のバリアがすっと消えてしまった。 セベナウスが、サイコキネシスをでたらめにやりながら金縛りをしているようで、みんなは凍ったように動かない。 すると、念力がセベナウスに当たり、セベナウスはやっと言った。 「ワカッタ。シカタナイ」 セベナウスは、すっとテレポートで行ってしまった。 「よかったよかった。じゃ、皆、帰っていいよ」 ゼネスがおちついてそう言っていた。 |
緑角 | #6☆2004.02/09(月)21:26 |
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第4話 ちょっと、ガナシュ…? ゼネスは、ごつごつした岩の間から、ずずずっと身体を引きずって朝のためいきをもらした。 昨日は、コイキングの群にまきこまれて、ギャラドスに散々にぶちのめされたからだ。 「ガナシュの戦闘豆知識やらせてもらおうっと」 ゼネスは、まず、ガナシュがよく来るみなみのことうに行ってみたが、ガナシュはいないので、マボロシじまに行った。 ゼネスは、深いところから、様子を探った。 ガナシュは、誰かと話しているようだ。 ゼネスは、海面に3m離れた所まで行った。 いくら水圧が高かろうても、巨体のゼネスにはどうってことなかった。 そこで、ゼネスは思わず、 「しっぽが6本のキュウコン!?」 と叫んでしまった。 そして、海から顔を出してぼーっとしていると、 「私にむかってしっぽが6本のキュウコンなんて失礼ねぇ。私は、色違いのロコンよ。はじめてですね、ゼネスさん。私はさなりってゆーの。そのまんまさなりってよんで」 「あ、ごめん、さなり。はじめまして。名前は知っているようだね」 「なにごちゃごちゃ言ってんの?私にゃさっぱりぱりぱりぱりさいは」 「わっはっはっはっは!!」 そのとたん、ゼネスとさなりが顔をあわせ… ゼネスはぷいっとそっぽをむいた。恥かしそうに顔を赤くしながら。 さなりは恥かしくって、顔を真赤にして、うつむいた。 「お、ラブラブカップルの誕生だ。ハイ、結婚行進曲。ターンタータターンタータータターン。この世に彼氏と彼女が1組増えました!」 「彼氏(彼女)じゃねぇッ!」 バコッバコッ 「あ、ガナシュ、ごめん。つい…」 「私を怒らせたらどうなるかわかる…?」 「ヤベッ。ガナシュがキレた…」 ガナシュが、完全に自分をなくすと、小指1本で木を100本倒すことができるので、とても怖い。 「ひぃ!お助け!」 「逃げろ!」 「逃がさないわよ!」 2対1のおいかけっこが始まりましたとさ♪ |
緑角 | #7☆2004.02/10(火)16:32 |
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第5話 伝説大会 明くる日、ゼネスはガナシュに一発殴られただけで許してくれた。 そのかわり、大きなこぶができた。 セベンと、たたかったりもした。 そして、ダーナンからも、たたかいの申し込みも出た。 ガナシュから、1枚の手紙が送られてきた。 内容は。 【ゼネス様へ。貴方は、セベンとも、ダーナンともたたかいましたね。貴方は、相性でたたきつぶす事ができました。私からもたたかいの申し込みをしたいと思います。しかし、ただのたたかいではものたりません。今度、ホウエンスタジアムで伝説大会が開かれるんです。セベン、ダーナンも呼んでください。私は、セベナウスも呼びます。大会のチケットを、3枚つけておきます。フィールドは、大陸、海底、天空、宇宙の4つです。ルールは、もう1枚を見てください。】 「ふんふん♪」 (伝説大会ねぇ…。おもしろそうじゃん) ゼネスは、良い機嫌で手紙を読んでいた。 ガナシュからの申し込みなんて、1000年に1回くらいだから、とてもたのしみだし、ガナシュは、あと1日…あと1話ぶんしかいられないし。 ゼネスは続きを読んだ。 【ルールは、なんでもありです。スキルスワップも使用可能です。大会は、1日です。…貴方が一番心に残るたたかいになるように…ガナシュより】 「…って…スキルスワップつかえねえよ…」 でも、大会なんて久しぶり…何万年もやっていなくてとてもたいくつだったから、まぁ、許してやった。 大会は明日だ。セベン、ダーナンにもチケットを渡し、万全になるように、ゆっくり休みをとった。 何も知らないまま、寝てしまった。 大会の途中でアクシデントがおきるなんて知らずに… 次回は最終回。何故かと言うと…ガナシュ(ジラーチ)がもちません。プロローグから数えると、次回が7日目です…。 |
緑角 | #8☆2004.02/11(水)09:04 |
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すいません、前で7日目でした… 最終回 伝説を支配すもの−ガナシュの眠り− 今、ホウエンスタジアムで、大陸のフィールドで、セベンとダーナンが戦っている。セベンはじめんタイプのくせに、汗がキラキラと光っている。得意技の「じしん」がダーナンには効かないからだ。 たまに、ダーナンが「そらをとぶ」、セベンが「あなをほる」で、フィールドに誰もいなくなることもあった。 そして、激戦の末、セベンのPPがつき、わるあがきで倒れ、ダーナンの勝利となった。 「ぬ?なんだなんだ!?」 不思議な服を着た人間が押し寄せてきた。 「逃げろ!奴らは我らを捕まえる気だ!」 セベナウスが、テレポートして、皆元いた場所に戻った。 「あれ、ガナシュは…?」 夜だった。1000年彗星に1線の光が、1直線に橋を作っていた。 やがて、光は消え、ガナシュは大急ぎでテレポートして、別れを告げに来た。 「もう、もたないわ。また会おうね、皆。じゃ、おやすみ…」 ガナシュはそう言って、眠りのまゆになった。 そこに、不思議な服を着た人間が、来た。 「負けるもんか!」 ゼネスは、大きな体をゆすれるだけゆすって、「怒りのしおふき」を使った。ゼネスはすばやく、ダーナンは離れていたので、セベンの特性、「ひでり」で、…太陽は輝かないけど、月が強い光を放ち始めた。 消えかけた1000年彗星も、最後の力で「怒りのしおふき」をパワーアップさせた。 「帰ろう…いつまでもここにいられぬ…」 セベナウスも、1000年彗星が消える前に帰らないとすごいことになる「らしい」。 すごい光は消え、伝説のポケモン達も、すみかに帰り、眠った。 人に見つからないように。 でも、こう見えても伝説のポケモンも弱いうちはね。 普通のポケモンと変わりはない…と言うか、 ま、ほんの1部の人しか見られない珍しいポケモンで、弱いうちはそんなに強くないってコト。 伝説・ポケモン達の話 完 |
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