ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[23] 小さな村で毎日過ごして…。

まっすぐま☆ #1☆2003.07/21(月)18:28
ふーっ。
アタシはミュウ。
ウパー、ブラッキー、ポチエナと仲がよくって、
毎日遊んでケンカしてたりするんだ。
といっても、ケンカはほとんどアタシじゃないけどね。
ウパーのコウスケ君と一緒に、
ブラッキーのマユとポチエナのカツマのケンカをとめるんだ。
ん?アタシ?アタシはノゾミ。
(※自分をイメージしましたけど、本名じゃありませんから♪(当たり前)ぁと、他の登場人物(人?)も友達をイメージしましたが名前は違います。)
ウパーのコウスケ君は、どこかぬけてておもしろくって、
お兄さんのヌオーさんは村一カッコイイらしいけど……
会ったコトないなぁ。
ブラッキーのマユは、少し気が強いところもあるけど、
とっても優しいんだ。
ポチエナのカツマは好きな人がたっくさんいるって、
マユが言ってた。スポーツが好きで…。
今日はこんな4匹の物語……。

今日も晴れてて、あ゛ー。気もちぃ…。
眠たくなっちゃうけど、今日はコウスケ君と遊ぶんだもんね。
寝ちゃったらダメダメ。首をブンブンッ!ほっぺパシパシッ!

雲はゆっくりゆっくりと空を流れて行って……。
んぁーっ。見てたら眠くなってきちゃうなぁ……。
マユの苦労が分かるよう……。
マユはブラッキー。マユは夜行性なのにムリヤリ昼間起きてる。
そして夜寝てる。

いろいろ考えてみるけど…。
うーん…眠くなってきちゃうなぁ……。
えっとー…約束の時間まであと二十分。
こんな長いようで短いハンパな時間はちょっと嫌い…。
ミュウはミュウらしく、のんびりきままじゃないと、
ダメなのかな…。

ん?あれってコウスケ君?
まだ十五分もあるし………。うーん。行ってみよ。
「おーい。コウスケ君ー!」
コウスケ君がキッととまって、聞き返す。
「何?」
…えっ?何って…どうしよう…。なんて言ったら良いのかな…。
コウスケ君は笑ってそのとき言ったんだ…。
「でも丁度いいや、遊ぼ。」
丁度いいって…え…約束忘れてたの…?
それとも……?

よく分かんないけど…まぁ、遊べたしいいよね……。


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まっすぐま☆ #2★2003.07/21(月)21:52
ひーっ。
私ブラッキー。
ウパー、ミュウ、ポチエナと仲がよくって、
毎日遊んだりケンカしてたりするんだ。
といっても、毎日ケンカしてるのはいつも私とカツマ。
ミュウのノゾミとウパーのコウスケは、何かと気が合って
私たちとは正反対。話してると楽しいらしいんだけど…。
ウパーのコウスケは、どこかぬけてておもしろくって、
お兄さんのヌオーさんは村一カッコイイらしいけど……
会ったコトないから、保証はできない。
ミュウのノゾミは、おもしろくって、あわてんぼ。
いっつも中で慌ただしくしてる。
けど、いざというときゃたよりになんだから♪
ポチエナのカツマは好きな人がたっくさんいるの。
そしてなにかと意地悪してくるっ。
だから仲がちょっと悪いんだけど………。
今日は、こんな4匹の物語…。

いつもの原っぱに、いつもの四匹組で、いつものように遊んでる
あっvVきれいな花発見vV
歩いて近付いて行った私をおいこした黒い影。
「うーん。この花はあのコへのプレゼント…っと。」
プツンッ(花をつむ音)
プツッ(私がキれた音)
「ちょっとカツマッ。それ、私が見つけた花!返して!」
あーっ。コウスケなら許せるのにカツマじゃ許せない!
「何云ってんだい、これは僕がみつけた花さ。
 こうして今も、僕が持っているじゃないか。」
そっ、それをいわれちゃぁ……。
ちらっと見てみればコウスケたちは
「あの雲、おいしそうだね〜…。」
「わたがしになればなぁ……。」
もうっ。な〜にのんきなこと云ってんのっ。
ノゾミまでぇ〜……もういいんだからっ。

「それでも早く見つけた人の勝ち!」
「早い者勝ちだろ?」
ん〜っ。悔しいよぉっ。こうして口論が始まるの…。

(こっからはナレーターとなります)
コウスケたちはやっと、またケンカをはじめたと知って、
「またやってるね〜……。」
「ね…。」
「とめんの難しそうだなぁ〜……。」
「なぁ……。」
とかのんきな言葉とあいづちで立ち上がる。
その時、カツマが花を落としてしまった。
丁度コウスケの足モトに………。
「んぁ〜…花だぁ…。」
ノゾミも反応
「ホントだ。キレイだねぇ〜。」
コウスケは少し考えて、
「ノゾミ、やる〜。」
と、ノゾミにプレゼント。でもノゾミは知ってる。
「自分がいらないからただ他人にあげた。」そんだけだってコト
(マユ復活!)
カツマと私は口があーんぐりっ。
だって、私たちのケンカ、まるで無意味じゃない。
今までのは何だったの………?
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まっすぐま☆ #3★2003.07/21(月)21:55
はーっ。
オレはウパー。
ブラッキー、ミュウ、ポチエナと仲がよくって、
毎日ケンカしてたり遊んでたり……。
といっても、オレはノゾミとマユvsカツマのケンカを止めるだけだけど…。
ん〜?オレ〜?オレはコウスケ。ウパーのコウスケさ〜。
兄さんは村一カッコイイとかウワサされてるけど…ゼンゼン…。
カッコイイとかじゃないと思う〜けど優しい〜。
ミュウのノゾミは、何かと気の会う奴で〜…
何かと遊ぶより話す方が多い〜…。大人な意見でビッチリ決めてくる…。
足が速くって…追い付けない〜。
マユは〜気が強くって〜
いっつもカツマと口ゲンカしてる……。
けど…きっとカツマとホントは仲良しなんだよ〜…。
カツマは親友…。
ただ…最近は恋とやらに忙しいみたいで…構われてない〜…。
マユともいそがしそうだし〜……。
今日はこんな4匹の物語……。

いつものように、いつもの原っぱに行って、
いつものように、マユとカツマは口ゲンカ。今日はなんだろ。
…でもやっぱりうるさいよぉ……。
ぁっ……。ノゾミ発見〜。遊んでもらお〜。
「ノゾミ〜お〜い〜」
気付いてないのかな…そのまま行っちゃう〜…。
後をつけてみよう……。ノゾミに悪いけど…。

着いた場所は…お墓ぁ?
ここ、何かでそうで怖いなぁ…。ノゾミ、止まった…。
「リョウ、花だよ…一人で今までよくがんばった……。
 もうすぐ一緒だよ…ずっと一緒に暮らすんだ………。」
え〜?もうすぐ一緒…?お墓の中の人(ポケモン)と一緒に暮らすにはぁ……。
!・!・!・!・!・!
ノゾミ、どうする気だろう……。
まさかっ。その時、ノゾミがハサミを取り出した。
「やめろよ〜っ。」
思わず飛び出て行っちゃった……。
ノゾミは、「ン?」と不思議そうに花のくきをきって墓に供えた。
「え…うそ…。」
目が点になっちゃった…。
訳を話してみたら、ノゾミは……。
「キャハハハハハハハハ!」
大笑いされた。そんなに笑わなくっても、いいじゃないのさ〜。
ノゾミは、その後に一つ付けたした。
「でも…少し落ち込んでたはでたかな。
 今日は弟の命日だから…………。」
悲しい日だったんだぁ…ノゾミにとって…。
僕の心配大ハズレ。でも、覚えとかなきゃぁ〜…。
この日がノゾミの弟の命日だったってコトを〜……。
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まっすぐま☆ #4☆2003.07/27(日)19:15
ほーっ。
ぼくはポチエナ
………終わり。
そんなワケないでしょ。
ウパー、ミュウ、ブラッキーと仲がよくって、
毎日遊んだりケンカしたりする。
毎日ケンカすんのはぼくとマユだけど。
ん?ぼく?ぼくはカツマ。
ウパーのコウスケはどっか抜けてる親友
ウパーの兄さんのヌオーは村一カッコイイらしいが……
ようわからん。
ミュウのノゾミはとにかくのんびりしてたりハッチャカメッチャカだったりなやつで笑い方は「キャハハハハ。」と壊れやすい。
ミュウなもんだから、時々コウスケに助けてもらって
人間からにげてるらしい。
ブラッキーのマユは、よきケンカ相手
なんでイイか?そりゃ秘密さ。
今日はそんな4匹の物語……。

今日は何の日だか知ってるか?
祭りの日だ祭りの日。花火の祭り。
ゆかたきてるヤツもいるけどぉ……とりあいず、
ぼくらの中にはいなさそうだな。
着れるといったらノゾミくらいなんだけど。
ノゾミとコウスケはあっちをふらりこっちをふらり
まとまんないモンで、2つに別れることに。
あまりもんのマユと組むことに。微妙に嬉しいかも………。
そんとき、可愛いコが横を……。
プッツリ
「ん?」
振り返ればオニの目のマユ。これはかなりヤバい。
逃げようかと後ずさりしたとき、放送があった。
「では、そろそろ花火のお時間となりまーす!」
これは利用するしかない。マユの怒りをおさめなくてゎ……。
「なぁ、マユ、花火見に行かね?」
なんでだか、キュウに熱くなってきた。
マユは紅くなってあたりを見回していた。きっと必死にノゾミ達を探しているらしい。
いないとわかると
「ぅン……。」
(後から知ったがコウスケたちはこのころチャッカリと特等席にいたらしい)

ギュウギュウづめの中を進んで行く。
少しすいたところに出た。ここならば……。
マユと並んで座る。こうしてみるとマユって少し……
ブルブルブルブル…そんなわけ…。
帰りは、コウスケたちのことはすっかり忘れていた。

(マユと二人で花火を見てたとこをバッチリ見られてたと知ったのは二週間ごでした……)
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まっすぐま☆ #5★2004.02/24(火)19:31
この村に、こう、いつもの四匹がいて…。
それがあたりまえだけど…。もうすぐおわっちゃう…。

「引っ越し?」
「…そう…。」
母さんが、悲しそうに云ってる。本当なの…?
「もうすぐね、人間に見つかりそうなのよ。だからね…。」
…次に母さんの言った言葉は聞いてない。悲しくって家、飛び出ちゃったから…。

いくら石を蹴ったって、いくら空を見上げたって、涙はいっくらでも流れてきて…枯れることを知らないみたいに。
『もう、この丘から見下ろす景色はみられないんだ…。』
そう思えばまた涙して。
コウスケ達に会えば、もう二度とこの顔も見られないんだ…とさよならしてから涙して。

弱虫だから、言えないよ。

怖くって、言えないよ…。

それから一か月…。
そろそろ危なくなってきた。今は冬…ほわほわな綿のような雪がふりつもって、人間はなかなか入って来れないみたいで。
少しおちついてきたけれど。
お願いこの冬…終わらないで…。この冬…ずっと続いて…。

そんなの無理なお願いだって、わかってた。
わかってたけど悔しくなって。
ばかだね私は…。なんでだろう…かなわないと分かっているのなら、最初から望まなければ良いのにね。

「あと、一週間くらいしたら、この村、でるからね。マユちゃん   
 たちに挨拶しておくのよ。」

…怖くって言えなかった。六日たった日も言えなくって…。
明日出ていってしまうかもしれないのに…。
不思議と涙は流れてこない。もう枯れてしまったのかな…。
泣けよと言われれば泣けそうだけど、もう涙なんてながしたところでどうにもなってくれない。
涙一滴で、時間が少しでも巻き戻せるなら、いくらでも泣いてたろうにね。

「ノゾミ、私ら、はなれたって友達よ?」
マユが笑ってた。
「絶対に、忘れないよ。」
カツマが照れくさそうにしてた。
「帰ってこれるなら、いつでも来て。遊びにきて。」
コウスケも一生懸命笑ってた。
昨日、言えた。もうサヨナラだよって。
そのまま泣いて飛んで帰っちゃったのに、みんな優しいね。
こうやって見送ってくれるんだ。

でも、私は知ってた。
絶対に忘れないよと言いながら、いつかは絶対にわすれてしまうむなしさ。
その時は宝のようだった思い出も、いつかは笑い話になってしまう悲しさを。
でも、この三匹なら忘れないよね。笑わないよね。
アタシ、一人前になったら帰ってきても、いいよね…。

その日までは、さよならだよ。

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まっすぐま☆ #6★2004.02/24(火)19:33
桜の花びらが、クルクル回ってくさむらにおちた。

…アタシは、もう一人前のミュウになった。
あれから、皆から別れて三年。

……村についたのは、もう夜だった。
満月の月の光が、桜をてらしだした。

「だれ。」

ふいにかけられた声に、聞き覚えが有った。
「マユ!?」
ふりかえると、ブラッキーがたっていた。
そのブラッキーは、少し驚いたように近付いてきた。
「…ノゾ…ミ?」
なんども何度もうなづいた。自然と笑ってた。
そのブラッキーはうれしそうに笑うと、
「そうなのね!ノゾミなのね!?」
と笑い出した。マユだ。マユだよう……。
今度はいつの間にか泣いてた。

「……ふ〜ん…。そう…。」
アタシたちは話した。引っ越してった後のこと、違う街での生活、そのあとの村の様子。
カツマのコトを聞いた時、マユがキュウに悲しい顔になった。
「……?」
マユは、また耳をたてて指差した。
「あそこらへんにいると思う。」
指の先は、満月。
「きっと、天から見てるよ。」
天から…?もう、ここには、いないの……?
マユは無理して笑い出した。それでも目から光る筋がつたってて…。
「じゃ、じゃぁ…コウスケは?」
……笑うのをやめて、涙を拭いながら静かに云った。
「うん?コウスケなら、後ろよ?」
びっくりして振り返ると、コウスケが座って………た?
そこには見たことも無いポケモンがすわってた。
「進化、したのよ。コウスケ…。」
頭がツルツルしてて、目が点で……。
「…コウスケ、だよ。ヌオーに進化したんだ…。」
ウパーのころの記憶しかないアタシには、違いがありすぎて、何にも云えなかった。

コウスケは隣に座ると、独りごとのようにつぶやきだした。
「帰って、きたのか……。遊びに…きたのか…。」
前と変わって、男の子らしくなってきたなぁ…。と思った。
「帰ってきた…なぁ…ぁ〜なつかし…。」
からかって、こっちもつぶやいてやった。コウスケは少しこっちをみると、また満月を見上げて云った。
「じゃ、これからもまた四匹そろうんだな。」

ちゃんとカツマまで入れてあげられるコウスケは優しいって思った。でも、絶対に抜くことのできない仲間、友達であることに変わりはないのだから、なにもおかしくない。

また、帰ってきた…この地へ、そしてこの場所へ。
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