フラインゴ | #1☆2004.07/09(金)17:10 |
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1話 発見 昔々のムロタウン。ここにゲンとハツという老夫婦がいた。 ゲンは山へ木の実狩りに,ハツは近くの畑で汗を流していた。 しかしこの年,ムロタウンは恐ろしいほどの寒波に襲われてた。 ゆえに今年木の実がなかなかなかったのである。 しかしゲンはものすごく大きなモモンの実を発見したのである。 ゲン「おお!今年最高サイズのモモンの実じゃ!ばあさんに知らせなければ!」 こうしてゲンは町に木の実を売ることも忘れて家に帰った。 そして家でゲンはこのことを話した。 「今日,でっかいモモンの実を見つけたのじゃ」 「おお早速きりましょう。」 とハツが行ったときゲンは何かを思い出したようにこういった。 「そういえば,川から流れてきたモモンの実を切ったら赤ん坊が生まれたという話を聞いたことがあるが…」 「そんなこと関係ない早速切りましょう」 研ぎ澄まされた包丁で一気にモモンの実を切った 続く |
フラインゴ | #2☆2004.07/11(日)13:52 |
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第2話 始まり ハツが一気にモモンを切った。無論やわらかいモモンのみは真っ二つに切れた。 と思ったら上から3分目あたりで止まっていた。 ハツは驚いたようにこう言った 「はぁー硬いモモンのみもあるもんですね」 しかし包丁がモモンから跳ね返された。そしてまたハツが 「はぁーこのモモンのみは弾力性がありますね」 年寄りっぽくないことを言った次の瞬間 「ノシター」 とややごっつい声が聞こえた。ここはムロタウンとはいえ石の洞窟から離れたばしょであった。 「おじいさん…まさか,マクノシタとか言うポケモンじゃないでしょうか…でもどこから…」 その直後モモンのみが急に転がりだした! 「おばあさん!モ,モモンのみが!!」 2mほど転がって壁にぶつかってやっとモモンのみが割れた。 「ノシター ノシター」 そして生まれたのは桃太郎ではなくマクノシタだった。 しかしゲンとハツは驚きはしなかった。 なんと生まれたばかりのマクノシタはゲンとハツが驚く前に家の大黒柱でツッパリを始めたのだった。 続く |
フラインゴ | #3★2004.07/21(水)10:25 |
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第3話 決断 そしてマクノシタは1日中ツッパリをしていた。 彼らが腰を抜かしたのはその後だった。 翌日 ゲンはマクノシタを街に連れて行くことにした。 そして町長と話した。 「おぉ,ゲンさん。70にもなってポケモンですか?」 「いゃーいろんな理由でここに居るんです。」 「このマクノシタ…甘いにおいがするんですけど」 町長がそう突っ込んだ。モモンから生まれたなどといえないので 「さっきマゴのみを取ってきたのでこんななってるんです。」 滝のように出ている汗を抑えながら何とかごまかした。 「そういゃゲンさん。そのマクノシタ強そうだから折り入ってお願いがあるのですが・・」 「何ですか?」 今度は町長が汗でびっしょりだった」 「実は今年の寒波…噂によると海の上にあるオニゴーリヶ島から来ているといわれてるんです。」 「はぁー」 唐突だったのか,よく理解してない。 「要するに,そこに行けば寒波が止まるってわけですよ」 「ぉ…をぉー」 やっと理解した・・ようだ。 「でも,わがムロには闘太郎さんという闘技場長が居るではないか?」 闘太郎とはトウキの先祖である。チャーレムを器用に使う強豪である。 「いや,お願いしたのだが忙しいそうです。他の人はポケモンを使ったことないのでゲンさんしかお願いできる人はいないんです。お願いします!!」 2分ぐらい立ったろうかゲンがこくりとうなずいた。 「ありがとうございます。1週間後出発ということでお願いします。」 |
フラインゴ | #4★2004.07/21(水)14:27 |
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第4話 出発 …とは言ったもののポケモンなぞ使ったことないし第一この歳で海を渡れるかどうか… ゲンが一部始終をハツに伝えた 「はぁ〜 言ったからには行かなければなりませんねぇ」 ハツもため息混じりに言った。 翌日 夏であるムロに雪が降ったのだ。無論こんなことは初めてである 外に出るとポケモンたちが体を寄せ合いじっとしていた。 そしてゲンは遅い朝を迎え外の光景に目を疑った。 「な,な,なんと,雪が降っておる」 そして町長の言葉を思い出した。 「オニゴーリヶ島…か。行くしかないのか」 ゲンは今日出発することを決意した。 「おいばあさん。今日出発じゃ」 ハツは腰を抜かした。 「ぇ 今日いくんですか?」 「ぁあ〜もちろん」 そしてハツはそれを見越していたように 「今日行くとは思いませんでしたが行くということは信じてましたよ。さぁこれがマゴ団子とフィラ団子ですよ。」 実はハツ,ゲンが行くことを見越して徹夜で団子を作ってたのだ。 「ありがとう,ハツ」 そしてマクノシタを連れて行こうとしたがハツは 「マクノシタに名前をつけてはどうですか?」 といった 「無論。モモン太郎という名前をつけた。」 6文字ということは気にせずにゲン70歳のオニゴーリヶ島征伐の旅が始まった。 |
フラインゴ | #5☆2004.07/27(火)12:05 |
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第5話 犬 午前の雪も溶け陽気なモモン太郎を連れ海へとゲンは歩いていった。 すると突然 「バウッ バウッ」というやいなやフィラの実団子が入ってる袋を取ろうとした。 「あわわわわわわわわ モモン!!たいあたり!!」 無論ゲンはこんなこと初めてである。モモンも必死で 「ノシッ」「バウバウ」 ずっとツッパリで鍛えられていたため体当たり一発でそいつは飛んでった。 「ハウゥ ハウゥ」かなり苦しそうだ。 近づくとグラエナだった。しかもかなり痩せているうえこごえていた。 どうやらオニゴーリの被害者のようだ 「ほれ フィラの実団子とマゴの実団子だ」 するとグラエナはフィラの実団子を3個ほど食べて突然 「バウッ バウッ」と一吠えしてゲンに寄り添ってきた。 「ついていくか」ゲンの一言に 「ワオーン」と嬉しそうに遠吠えをした。 |
フラインゴ | #6☆2004.09/06(月)15:11 |
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第五話 仲間 新しい仲間。グラエナと共に旅をつづけているゲンであったがくだらない事が気になっていた。 「なんで『ももた』は包丁に耐えたのだろうか?」 ちなみに「ももた」とはモモン太郎の愛称である。 そんなこと考えてた矢先であるグラエナの毛が逆立った。 「ぐぅぅぅぅ…」 前から襲ってきたのはヤルキモノである。 「ヤルッキィ!!」と叫びながらグラエナに襲い掛かった。 すかさずゲンは 「ももた!!ねこだまし!!」 ひるんだ瞬間グラエナが飛び出してきてすかさずとっしん!! がセオリーなのだがとんでもないことを始めた。 なんと砂をかけて挑発をしたのだ。ももたは親だから言うことを聞いてたのだがグラエナは違う。彼はグラエナとは言え子供である。 ヤルキモノは怒って気合パンチを発してきたがグラエナは身軽にとんだ。そして急降下しながら突進をした。 ヤルキモノはうまく受け流しなんとゲンに突っ込んでいった。 びっくりした顔でそのままゲンは吹っ飛んでいった。大体50メートルぐらいであろうか。木の実団子が散ってった。 これに憤慨したももた。ヤルキモノにのしかかり気合パンチを打った。 「ヤッ…」 ヤルキモノは気絶した。 そしてももたは真っ先にゲンの元に向かった。しかしゲンの姿はない。ゲンはどこかに消えてしまったのである。 グラエナはというとなんと必死に団子をヤルキモノにあげていたのだ。まるで「ご主人飛ばした責任取ってもらうぞ」というように… 月が出てきたころヤルキモノは目を覚ました。 そこで見たのはグラエナに怒っているももたの姿があった。 ヤルキモノは必死に推理した。 「俺はあの老人を吹っ飛ばした。それであのマクノシタは怒ってるのだろう。でもあのグラエナはどうしたものか…」 そんなこと考えてた直後。ももたはヤルキモノにメガトンキックを食らわせてきた。病み上がりのヤルキモノはただではすまないと覚悟した。がそうではなかった。グラエナがももたの足をかんでいた。そして「俺が挑発して彼を憤慨させた。悪かったのは俺だ。でもゲンを飛ばしたことには変わりない。こいつも一緒にゲンを探そう。そして罪滅ぼしをしてもらおう」ということをももたに諭した。 ヤルキモノは半ば涙目であった。そしてももたに「お願いします。許してください。」と言わんばかりに木の実団子のほうにふらついていった。 ここでももたは悟った「新しい仲間だ。」 |
フラインゴ | #7☆2004.09/19(日)14:40 |
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第5話 捜索 そのころゲンはオニドリルの巣にいた。 なぜそうなったかと言うとヤルキモノから吹っ飛ばされたあと飛び散った木の実団子を取ろうとオニドリルが飛んできた。その背中にゲンは乗った。と言うことである。 しかしこのオニドリル。たいしてお人よしではないのである。無論ゲンを振り落とそうとした。しかしゲンはにやりとした顔で 「ついにあれを使うときがきた」と独り言をこぼした。 あれとはハツから貰ったロメの実である。そう安いものではないので木の実採りを職業としているゲンでも3つしかもって無いのである。 「オニー オニー」と叫んでいるオニドリルの口にロメの実を放り込んだ。すると暴れるのはとまった。 このロメの実。食べさせると12時間はおとなしくなると言うしろものだ。だが逆を言えば36時間後ゲンは「THE END」である。 そして今は夜の12時。うるさいオニドリルにまたロメの実をやった。 そのころ,ももたたちはゲンを探していた。睡眠返上である。 大きい声は出せないし暗い。3匹はグラエナの嗅覚だけで探している。 しかし限界だった。夜の3時。タイムリミットを21時間残して寝てしまった。 |
フラインゴ | #8☆2004.09/22(水)17:16 |
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第6話 再会 でも寝なかった奴がいた。ヤルキモノだ。 2匹が寝てる間にゲンがオニドリルの巣にいることが分かった。 でもどうしようもない。ゲンにあわせる顔が無いのだ。 そこでオニドリルに聞いてみた。 「おい なぜここにこの老人がいる」 「いやー 成り行きでこんなことに。降ってきたんですよ」 そしてゲンがここにいる理由を1時間えんえんと聞かされた。 「ロメの実もらってんの?いいなぁ」 「いや この恩は返さないといけないかもね」 「そうだ!!」ヤルキモノは叫んだ。 そのころ2匹は目覚めた。もう昼の12時であった。 「やばい!! て言うかヤルさんいないよ」 グラエナが言った 「探さなきゃ」 ももたもあいづちをうった。 なんか勝手にニックネームつけられてるヤルキモノがグッドアイディアを思いついたときこんな会話が交わされていた。 ヤルキモノは自分がオニゴーリを倒しに行くこと、仲間がいること、ゲンがみんなをまとめてること、そして自分がゲンをぶっとばしたことも… 「ついていかない?一緒に、それが一番の恩返しだと思うよ」 「いいけど…」意外とあっさり返事をした。 「その前に起こしたほうがいいと思うよ」ヤルキモノはびくっとした。 「う うん」 そしてオニドリルはゲンを起こした。起こすなりヤルキモノ「ごめんなさい ごめんなさい」と言い出した。 「はぁ?何のことじゃ?わしはそんな謝られる筋合いなんてないのに…」 そしてそれがヤルキモノにとっては見え見えのうそだということも分かった。彼はヤルキモノが探してきたことも悟ったのだ。 1人と1匹はオニドリルに乗って2匹を見つけた。見つけたところは海岸であった。オニゴーリヶ島が見える海岸で… |
フラインゴ | #9☆2004.10/08(金)11:10 |
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7話 対戦 とうとう島に行くことを決意したゲン一行は船を探していた。 そしてぼろいながら船を見つけた瞬間「見つけた!!」と言う声が聞こえた。 「あなたは誰ですか?」同時にそういった。 「拙者はツワブキ ワラビというものだ」侍風の男がそう言った。 「そなたは?」ワラビが聞き返した。 「ゲンというものだ。あの島に行こうと思い船を見つけたのだ」 「拙者は燃料にするためだ!!」 そしてワラビは連れてるももたに気づいた。 「勝負と言うのはどうでしょう」 ゲンも相手のエアームドに気づいた。 「いいですよ。」返事をした。 「4対4と言うのはどうでしょう」 「それは…」 ゲンは4匹持ってるものの技をあまり知らない。 「4対4でお願いします。」ゲンは半ばやけくそだった。 「行け!!エアームド!!」 「こっちはグラエナだ!!」両者はポケモンを出した。 「エアームド エアーカッター!!」 エアームドはいきなり切りかかってきた。 「グラエナ!!よけろ!!」 エアームドは地面にまともにぶつかった。グラエナが一枚上手だった。 「グラエナ!!すてみタックル!!」グラエナは地面に突っ込んだ。 鋼鉄の体であるエアームドもひとたまりも無かった。 しかしエアームドは起き上がってきた。確かにジャストミートだったが地面にはいつくばってたので衝撃が半減したのだ。 そればかりでなくグラエナはその衝撃で倒れてしまった。 「グラエナ!!休んどけ」 そして2番手のヤルキモノを出した。 「ヤルキモノ!!きあいパンチ!!」 今度こそエアームドは倒れた。 「やるな!!ゲンと言う者。それでは行け!!カブトプス!!」 「カブット!!」しなやかな体が出てきた。 「ヤルキモノ!!〜〜 なんかしてくれ!!」 ヤルキモノは戸惑った。ゲンはきあいパンチしか技を知らない。 「カブトプス!!切りかかれ!!」 ヤルキモノは一撃だった。 「これじゃ… オニゴーリヶ島にいけない」 |
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