五行龍 | #bak1☆2004.07/24(土)17:51 |
---|
第一話 少年の思い ここは山奥にある村、ホウプタウン。 そこにある小高い丘で少年と少年のポケモンが話をしている。 「あーあ、早く冒険にでて、いろんな所に行ってみたいなぁ」 「(そうだね。でも、村の掟で15才にならないと冒険できないんだよね)」 「うん。早く3年経たないかなー」 この村の一族一人一人には、不思議な能力がある。だが、それがあまり世間に知られていない、と言うより知られてはいけないのだが。 まあ世間に知られないようにするために15才にならないと冒険が出来ない、と言うわけではなく、単なる村の掟でそうなっている。 ちなみにこの少年、スロウは現在12才。一族の少年で、ポケモンと話が出来るという能力を持つ。 「スロウ」 突然自分の名前を呼ばれて吃驚してスロウは、慌てて振り向く 「わああ…あれ、兄さん!」 スロウが兄さんと呼ぶこの男、ハイドといい、16才。1年前に旅立ったのだが、今は事情があり村に戻ってきている。その事情はいずれわかるだろう。 「またアブソルと雑談してたのか?こんな所で」 「雑談じゃないよ。それに話す場所なんて何処だっていいじゃないか」 「雑談じゃない、と言うことは冒険の話だな」 「え・・あ、うん。早く3年経たないかなーって。それより兄さんは何で村に戻ってきたの?」 「ん。お前は俺が戻ってきてほしくなかったのか?」 「いや・・そういう意味で言ったんじゃ・・。で、何で?」 「ま、大した事じゃないんだが、俺がいない間にお前がどれだけ成長したかを確かめに来たんだ」 さっき言った事情とは、この事である。 「え!そういうことは早く言ってよー」 「いやあ、お前が随分と話に夢中だったもんだから、話かけにくかったんだ」 「よーし!これまで兄さんに勝ったこと無いからなー。今日こそは絶対に勝ってやる!」 「いい意気込みだな。だが、俺もそう甘くは無いぞ」 2人は戦闘をする構えに入った。 「いくぞスロウ!」 「こい!」 そして2人はモンスターボールを空中に投げた。 |
このページは http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/427.htm のアーカイブです。