ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[428] ドリーム★ドリーム

帆志 #1★2004.07/31(土)11:07
☆★プロローグ★☆
現実世界に生きる少年少女、『燕』と『皐』。
何でもない、普通の10歳の子供だ。

しかし、彼らはこれから不思議な体験をする事になる。
現実には起こりそうにもない、未知の体験を。

この2人は、どのように困難に勝ち抜いて行ったのかー・・。
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帆志 #2★2004.07/29(木)13:13
☆★第1章 タイムスリップ!★☆
???「燕〜?今日は映画見に行くんじゃなかったの〜?」
早朝。1件の家の下で、女の子がそう叫んでいる。
少女は、茶髪で水色のピンをしている。長袖の白い服で、水色のスカートだ。
その時、家の窓からパジャマ姿の男の子が顔を出す。
この少年が『燕』らしい。
???「ごめ〜ん!今起きたから、もうちょっと待ってろよ!」
そう言って、燕は窓を閉める。
???「燕はいつもこうなのよ!せっかく、ポケモンの映画に誘ってあげたのに。」
そう、2人はこれから、『ポケットモンスター』の映画を見に行くのだ。
燕が出てくる。
燕も茶髪で、半袖の青い服に紺色のズボンを履いている。
???「やぁっと出てきた!早く行きましょう!」
駆け出す2人。実は、2人は幼馴染なのだ。
燕「あ、皐。こっちから行った方が近道だぜ。」
そう言って、細い道を指差す燕。
皐「そうなの?大丈夫?」
心配そうに訊く皐。
燕「大丈夫だって!こっちこっち!」
2人はその道に入る。かなり薄暗い。まるで、夕方のようだ。
その時、眩しいほどの光が2人を包む。
燕「ほら!大丈夫だったろ!」
皐「でも・・様子が変よ。いくらなんでも明るすぎない?」
確かに、太陽の光とは違う。その数倍は明るい。
次の瞬間、その光が2人を吸い込む。
皐「な、何!?・・きゃぁーっ!」
燕「うわぁーっ!」

2人が居る場所は、不思議な空間だ。
どうやら、燕も皐も浮いているようだ。
燕「スッゲェ!浮いてるぜ!」
皐「う、うん・・。あ、あれ見て!!」
皐が指差した所には、1匹のピンク色の体をした、不思議な生き物がいた。
???<<気が付いたのですね。私(わたくし)は『エリル』。>>
『エリル』と名乗った生き物を見つめる2人。
燕「なぁ・・あれ、ミュウみたいだよな。」
そう、2人の目の前にいる『モノ』は、ポケモン・『ミュウ』だったのだ。
エリル(ミュウ)<<よく気付いてくれました。あなた方の名前は?>>
透き通った青い瞳で2人を見つめるエリル。
燕「オレは燕!10歳!」
皐「あたしは皐。同じく10歳よ!」
うなずくエリル。
エリル<<燕に皐。あなた方を、これからホウエン地方に招き入れましょう。>>
2人は驚きを隠せないようだ。
皐「ホウエン地方って・・あれは空想の世界でしょ?」
エリル<<いいえ。あの世界は、何千年もの未来に実在する場所です。>>
燕「マジ?じゃぁ、ポケモンもいるのか?」
ゆっくりとうなずくエリル。
エリル<<では、参りましょう。>>
そう言うエリルを止める皐。
皐「ち、ちょっと待ってよ!荷物も何もないし、心の準備が・・」
エリル<<荷物は用意してあります。では行きますよ。>>
そう言うと、エリルは小さな声でこう言った。
エリル<<時の神よ。この者達を未来へ導きたまえ。名を燕・皐。ポケモンを愛する2人に光栄を!>>
その時、時空間がうねりだす。
燕「うわぁっ!」
皐「な、何!?」
2人に、エリルが冷静に声をかける。
エリル<<燕、皐。ポケモンをこよなく愛しているあなた達なら、きっと使命を果たせるでしょう。>>
燕「使命・・?」
その時、2人の前に青空が広がる。
皐「上空!?」
2人は下へ、下へと落ちていく。
燕「ちょ、ストップ!ストップー!」
地面にぶつかる直前、2人の体が青い光で包まれ、ふわりと浮いた。
エリル<<ホウエン地方に着きましたよ。>>
燕&皐「「エリル!!」」
どうやら、2人はエリルの『サイコキネシス』で助かったようだ。
燕「良かったぁ!」
ホッとする燕。
皐「エリル、ここはどこなの?」
エリル<<ですから、ホウエ・・>>
燕&皐「「そうじゃなくって!!」」
エリルの言葉を、2人がさえぎる。
エリル<<?どこの町かと言う事ですか?>>
皐「(エリルって、意外にボーッとキャラなのね。)」
エリル<<ここは『ミシロタウン』。あなた方の旅は、ここから始まるのですよ。>>
それを訊き、2人は顔を見合わせ、大声を上げる。
燕&皐「「旅ィーッ?!」」
     ☆★つづく★☆
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帆志 #3★2004.07/31(土)11:05
☆★第2章 ホウエン地方の真相★☆
口を開けたまま、エリルを見つめる2人。
エリル(ミュウ)<<驚くだろうとは思っていました。無理なお願いかもしれません。ですが・・あなた方しかいないのです。>>
皐「聞いてあげたいのは山々なんだけど・・あたし達に出来るのかしら?」
燕「そうだよな。オレ達は、ここに住む人間じゃないんだぜ?」
複雑な気持ちの燕と皐。そんな2人に、エリルは悟ったように言う。
エリル<<…ここに住まないあなた方だからこそ、この使命をやり遂げる事が出来るのです。>>
燕「オレ達だからこそ・・?」
皐「エリル。もう少し詳しく話して。」
エリル<<分かりました。>>
ゴクリとつばを飲む、燕と皐。
エリル<<この世界、一見平和そうに見えますが、裏側では大変な事になっているのです。>>
悲しそうな表情を見せるエリル。
エリル<<実は、レックウザというポケモンが、オゾン層で暴れ続けているのです。>>
燕&皐「「レックウザ・・?」」
エリル<<はい。名は『リーガル』。彼は、グラードンの『コルス』と、カイオーガの『レイトル』を味方にしています。>>
燕「両方、伝説のポケモンじゃないか!」
皐「そんなポケモン達が味方についているの・・ッ?」
うなずくエリル。
エリル<<ですが、大丈夫。こちらにも、ラティオスの『ティオス』、ラティアスの『ティアラ』がついています。>>
ホッと息をつく2人。
エリル<<それに・・あなた達の仲間も、その頃は協力してくれるでしょう。>>
皐「仲間?」
エリル<<えぇ。それに・・あなた方本来の力も発揮されるでしょう。>>
燕「力?どんな力?」
眼を輝かせる燕。
エリル<<その事については、また話しましょう。・・そこで・・あなた方へのお願いというのは、リーガルを捕獲する事なのです。>>
これには、2人も数倍驚いた。
燕「そんな・・オレ達が?!」
皐「アッチにはコルスとレイトルもいるんでしょ?」
エリル<<大丈夫。あなた方には、それ以上の力があるから・・。それに、このままでは地上にまで被害が及びます。>>
なぜか、エリルの言葉は2人を安心させている。
燕「・・分かった!」
皐「エリルがそこまで言ってくれるのなら。」
エリル<<!ありがとうございます!・・リーガルを捕獲するには、まずそれなりの力が必要です。>>
燕「そうだよなー。」
納得する2人。
エリル<<・・ポケモンリーグに挑戦して下さい。きっと、かなりの力を得る事が出来ます。>>
皐「分かったわ。・・どうすればホウエンリーグに出れるの?」
そこで、2人はハッとした。エリルの姿が消えている。
燕「エリルッ!?」
エリル<<私には、行かなければならない所があるのです。後は、誰かに訊いて下さい。・・後でそこの研究所に行って下さいね。>>
・・そして、エリルの声が聞こえなくなった。
皐「仕方ないわね。研究所に行きましょう。」
燕「そうだな。」
2人はエリルと別れ、研究所へと足を運んだ。
     ☆★つづく★☆
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帆志 #4★2004.08/07(土)11:38
☆★第3章 現実世界へ★☆
燕「すいませ〜ん・・」
2人は研究所に入った。
しかし、そこは真っ暗である。何もない。
皐「何ここ?」
その時、明るい光が2人を包んだ。まるで、ここへ来たときのように。
燕「なんだ!?」
皐「まさか・・」
2人が眼を開けたとき、そこは『あの』道だった。
皐「近道しようと来たとこ・・」
燕「きっとオレ達、夢見てたんだな。
皐「・・そうよね。ポケモンの世界になんて、行けるわけないわ。」
2人は口々に言った。
燕「あ、ポケモンの映画!!」
皐「忘れてたぁ!急ごう!始まっちゃうよ〜。」
2人は駆け出す。きっと、この日のことは忘れないだろう。

・・そして10年後。
2人は、まだあの日の出来事を覚えていた。
永遠に、あの記憶は生き続けるのだ。きっと、きっと…
     ☆★完結★☆
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[428]

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