アリス | #1☆2004.08/23(月)13:27 |
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ここは、南国の町マサラタウン。今も自然が残る、美しい町。 そこに、人一倍ポケモンの大好きな少女がいた。名前はハル。 「よーし、ピカチュウ、今日もおもいっつきり遊ぼう!」 ハルは相棒のピカチュウと、かれこれ十年近くこの町に住んでいる。 毎日が平和で、楽しい日々。だが、ハルはこの毎日に少し不満を感じていた。 「ねえ、ピカチュウ。私最近思うんだけどね、今の生活は楽しいよね。 でも、私、この広い広い世界で冒険してみたいの。だから、 一緒に行ってくれる?」 ピカチュウは、悩んだ。この町を離れるのは、すごくさびしい。 でも、ハルの決心は固い。ピカチュウは、悩んだ末、こくんとうなずいた。 「わーい!ありがとう。ピカチュウだいすきっ!!私一人前のトレーナーになって見せるからね。早速出発よ!」 ピカチュウはやれやれと思ったようだ。でも、元気なのがハルのとりえ なのだ。 ポケモンとトレーナー。その中には、いくつもの物語がある。 今日も、マサラタウンからひとりのトレーナーと、一匹のピカチュウが 旅立った。 |
アリス | #2☆2004.08/23(月)15:29 |
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「ふ〜っ。疲れた。」 一番道路を抜け、トキワシティ。空を見ると、真っ赤な夕日がはるかかなたに沈んでいる。 「もう夕方か…。ピカチュウ、今日はポケモンセンターに泊まろう」 ハルは、張り切りすぎて、疲れてしまったようだ。立ち止まり、ショルダーバッグからポケモンフーズを取り出し、ピカチュウの口にいれてあげた。 「ポケモンセンターは、もうすぐだからね。」 実は、トキワシティにくる途中、ハルは「運試し!」といってコラッタとバトルした。しかし、ピカチュウは今まで一度も戦ったことがなく、 あっさり負けてしまった。 「ごめんね。私のせいだ…。」 バトルに負け、落ち込んでしまったハル。いったいどうなる? |
アリス | #3☆2004.08/25(水)18:27 |
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ピカチュウは、やれやれというポーズをとった。 「ピカピ、ピカチュウ!」 そんな、気にしなくていいと言ってるらしい。ハルはピカチュウと十年近く一緒にいたので、言いたいことがわかるのだ。 「ありがと、ピカチュウ」 そう、ハルが言った側から 「助けてくれ〜!!」 という声が聞こえた。 「どうしたんだろ。ピカチュウ、行ってみよう!」 「ピカッ!」 ハルとピカチュウは声のする方へかけていった。 「助けてくれ!」 「おじさん、そのフロッピーをおとなしくこっちに渡しな!!」 そこにいたのは、オーキド博士と黒ずくめの男だった。 「ピカチュウ、あれオーキド博士じゃない。こんな所でなにやってるの かしら。おーいっ!オーキド博士!」 「ハッ、ハル。助けてくれ!!わしはこの男、いや、ロケット団に襲わ れているんじゃ!」 ハルは困っていた。もちろん、素手ではかなうわけないし、ポケモンバトルでは、さっき負けたばかりだ。 「どうしよう…」 「ピカ、ピカチュウ!」 「やってもいいのね!じゃあ、さっそくバトルよ!」 そういうと、男の前に、進み出た。 「私が相手よ。オーキド博士をはなして!」 「小娘が何をいう。まあいい。バトルをやってやろう。だが、お前が負 けたら、これはいたたくぞ」 「私が勝ったら、潔くあきらめてくれるかしら?」 「ああ、いいとも。バトル開始だ!いけっ、マタドガス!!」 「いけっ、ピカチュウ!」 |
アリス | #4☆2004.08/26(木)12:03 |
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「マタドガス、ヘドロこうげき!」 「ピカチュウ、交わしてでんきショック!」 ハルの指示通り、ピカチュウは攻撃を交わし、でんきショックでマタドガスをまひさせた。 「くっそ〜、こうなったらマタドガス、だいばくはつだ!!」 「どうしよう…。」 「ハル、落ち着くんじゃ。相手がだいばくはつする前に、倒してしまえ ばいいんじゃ!」 「ありがと、博士。ピカチュウ、もう一度でんきショックよ!」 「ピ〜カ〜チュウ!!」 ばりばり、という音とともにピカチュウの電撃が放たれた。 「ぎゃ〜っ、おぼえてろ。次こそは、お前なんかぎたぎたにしてや る!」 そう言って、ロケット団の男は去っていった。 「やった〜!!博士勝ったよ〜!」 「うむ。見事な戦いぶりじゃった。そうじゃ、お前さんにこれを授けよ う!」 「こっ、これは…」 オーキド博士が取り出したのは、ポケモン図鑑だった。 「わあ、博士ありがとう!私、これからもがんばりますね!」 「ああ。最高のトレーナーをめざしてくれ」 「はい!最高のトレーナーになります!」 「気をつけていってらしゃい」 ハルは、元気をすっかり取り戻した。 |
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