ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[459] もうひとつのポケモンストーリー

アリス #1☆2004.08/23(月)13:27
ここは、南国の町マサラタウン。今も自然が残る、美しい町。
そこに、人一倍ポケモンの大好きな少女がいた。名前はハル。
「よーし、ピカチュウ、今日もおもいっつきり遊ぼう!」
ハルは相棒のピカチュウと、かれこれ十年近くこの町に住んでいる。
毎日が平和で、楽しい日々。だが、ハルはこの毎日に少し不満を感じていた。
「ねえ、ピカチュウ。私最近思うんだけどね、今の生活は楽しいよね。
 でも、私、この広い広い世界で冒険してみたいの。だから、
 一緒に行ってくれる?」
 ピカチュウは、悩んだ。この町を離れるのは、すごくさびしい。
でも、ハルの決心は固い。ピカチュウは、悩んだ末、こくんとうなずいた。
「わーい!ありがとう。ピカチュウだいすきっ!!私一人前のトレーナーになって見せるからね。早速出発よ!」
ピカチュウはやれやれと思ったようだ。でも、元気なのがハルのとりえ
なのだ。
ポケモンとトレーナー。その中には、いくつもの物語がある。
今日も、マサラタウンからひとりのトレーナーと、一匹のピカチュウが
旅立った。
p101-dnb02yokoni.kanagawa.ocn.ne.jp
アリス #2☆2004.08/23(月)15:29
「ふ〜っ。疲れた。」
一番道路を抜け、トキワシティ。空を見ると、真っ赤な夕日がはるかかなたに沈んでいる。
「もう夕方か…。ピカチュウ、今日はポケモンセンターに泊まろう」
ハルは、張り切りすぎて、疲れてしまったようだ。立ち止まり、ショルダーバッグからポケモンフーズを取り出し、ピカチュウの口にいれてあげた。
「ポケモンセンターは、もうすぐだからね。」
実は、トキワシティにくる途中、ハルは「運試し!」といってコラッタとバトルした。しかし、ピカチュウは今まで一度も戦ったことがなく、
あっさり負けてしまった。
「ごめんね。私のせいだ…。」
バトルに負け、落ち込んでしまったハル。いったいどうなる?
p081-dnb14yokoni.kanagawa.ocn.ne.jp
アリス #3☆2004.08/25(水)18:27
ピカチュウは、やれやれというポーズをとった。
「ピカピ、ピカチュウ!」
そんな、気にしなくていいと言ってるらしい。ハルはピカチュウと十年近く一緒にいたので、言いたいことがわかるのだ。
「ありがと、ピカチュウ」
そう、ハルが言った側から
「助けてくれ〜!!」
という声が聞こえた。
「どうしたんだろ。ピカチュウ、行ってみよう!」
「ピカッ!」
ハルとピカチュウは声のする方へかけていった。
 
「助けてくれ!」
「おじさん、そのフロッピーをおとなしくこっちに渡しな!!」
そこにいたのは、オーキド博士と黒ずくめの男だった。
「ピカチュウ、あれオーキド博士じゃない。こんな所でなにやってるの かしら。おーいっ!オーキド博士!」
「ハッ、ハル。助けてくれ!!わしはこの男、いや、ロケット団に襲わ れているんじゃ!」
ハルは困っていた。もちろん、素手ではかなうわけないし、ポケモンバトルでは、さっき負けたばかりだ。
「どうしよう…」
「ピカ、ピカチュウ!」
「やってもいいのね!じゃあ、さっそくバトルよ!」
そういうと、男の前に、進み出た。
「私が相手よ。オーキド博士をはなして!」
「小娘が何をいう。まあいい。バトルをやってやろう。だが、お前が負 けたら、これはいたたくぞ」
「私が勝ったら、潔くあきらめてくれるかしら?」
「ああ、いいとも。バトル開始だ!いけっ、マタドガス!!」
「いけっ、ピカチュウ!」


 
p070-dnb04yokoni.kanagawa.ocn.ne.jp
アリス #4☆2004.08/26(木)12:03
「マタドガス、ヘドロこうげき!」
「ピカチュウ、交わしてでんきショック!」
ハルの指示通り、ピカチュウは攻撃を交わし、でんきショックでマタドガスをまひさせた。
「くっそ〜、こうなったらマタドガス、だいばくはつだ!!」
「どうしよう…。」
「ハル、落ち着くんじゃ。相手がだいばくはつする前に、倒してしまえ ばいいんじゃ!」
「ありがと、博士。ピカチュウ、もう一度でんきショックよ!」
「ピ〜カ〜チュウ!!」
ばりばり、という音とともにピカチュウの電撃が放たれた。
「ぎゃ〜っ、おぼえてろ。次こそは、お前なんかぎたぎたにしてや   る!」
そう言って、ロケット団の男は去っていった。
「やった〜!!博士勝ったよ〜!」
「うむ。見事な戦いぶりじゃった。そうじゃ、お前さんにこれを授けよ う!」
「こっ、これは…」
オーキド博士が取り出したのは、ポケモン図鑑だった。
「わあ、博士ありがとう!私、これからもがんばりますね!」
「ああ。最高のトレーナーをめざしてくれ」
「はい!最高のトレーナーになります!」
「気をつけていってらしゃい」
ハルは、元気をすっかり取り戻した。
p076-dnb14yokoni.kanagawa.ocn.ne.jp
[459]

このページは http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/459.htm のアーカイブです。

ぴくの〜ほかんこ