ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[531] ウォルスの旅、暗躍する二つの組織

アル・ベール #1★2005.08/13(土)16:10
1:マサラタウンからの始まり
 マサラタウン…始まりの町。ここに一人のポケモントレーナーがいた。ポケモントレーナーといっても、ポケモンを始めてて2週間。名は「ウォルス」という。14歳。彼はポケモントレーナーになって世界を旅するのが目的。しかし、今はマサラタウンで修行をしている。少しでもポケモンを育てておくと旅をしやすいからだ。旅が少しでも楽になるように、自分自身の体力作りもしている。そして、偉大なポケモン研究家のオーキド博士に最初にもらったポケモンは「ゼニガメ」。ウォルスの大事なパートナーである。
 そんな彼のライバルは「リュウ」。ウォルスと同じ14歳で、ウォルスより早く旅に出た。彼の夢はチャンピォンになること。彼のポケモンは「フシギダネ」。ウォルスとリュウは本当にいいライバルで、力、走り、体力など、さまざまな能力がそれぞれどちらかが少し上という具合。お互いにライバル意識はあるけれども、尊敬もしている。
 そんな彼がポケモンをもらって3週間…ついにウォルスが旅に出る。ポケモン図鑑やタウンマップ、きずぐすりなども貰った。
ウォルス「じゃあ、母さん、行ってくる。」
母「たまには顔見せてね。」
リュウの父「リュウにあったらよろしくな。」
博士「がんばってくるのじゃぞ。負けるんじゃないぞ!」
ウォルス「分かりました。…みんな元気で。」
相棒のゼニガメを連れて、ウォルスは町を出た。これから彼の旅が始まる…
ウォルス「さあ、がんばるぞ!!」
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アル・ベール #2☆2004.10/22(金)18:39
2:トキワシティ・前編
 ウォルスが町を出て1日、彼とゼニガメは野生ポケモンとのバトルを行いながら1番道路を抜け、トキワシティに着いた。途中で、「ポッポ」を捕まえた。野生ポケモンやトレーナーと戦い続けていたおかげで、ゼニガメはレベルぐんと上がり、「カメール」に進化した。もう夜なので、彼はまずポケモンセンターに行った。
 ウォルス「すいませーん。ポケモンを回復してくださーい。」
ジョーイさん「はーい。ゼニガメとポッポですね。」
???「ウォルス、久しぶりだな。」
ウォルス「!!…その声は…リュウ!!久しぶりだなあ!!…けど、どうしてお前がここに?俺より早く旅に出たのに…」
 リュウ「トキワシティにもジムがあるのは知ってるよな?」
ウォルス「ああ。勝てばグリーンバッチが貰えるんだよな。それがどうした?」
リュウ「前にここに来たとき、挑戦したかっただが、ジムリーダーがいなかったんだ。だから、ニビシティまでいって、先にそっちのジムリーダーを倒したんだ。」
ウォルス「おお!!すごいじゃん!ニビジムのジムリーダー・タケシを倒したのか!!バッチももちろん貰っただろ?見せてくれないか?」
リュウ「ああ、いいぜ。…ほい。これがグレーバッチだ。」
リュウはウォルスにバッチを見せた。
ウォルス「へええ〜。これがグレーバッチか…あ、そういば、なんで戻ってきたんだ?先に行けばいいのに。」
リュウ「もうジムリーダーが帰ってきてるかと思ったんだ。けど、まだ帰ってきてないらしいんだ。だから、もう町を出て先を急ごうとしていた時にお前がここに来たんだ。」
 ウォルス「それでか…そうだ!!バトルしないか?お前が先に出たんで、バトルしたことがなかったよな?旅に出る前は何回かやったけどさ!!旅に出て始めてのバトル!!やろうぜ!!」
リュウ「OK。ただ、もう夜だし、明日でいいよな?」
ウォルス「いいぜ!!」
 旅に出て始めてのライバルとのバトル。どちらが勝つのだろうか?それはウォルスも、リュウも知らない…
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アル・ベール #3☆2004.10/25(月)18:18
3:トキワシティ・後編・その(1)
 次の日の朝10:00…ウォルスとリュウのバトルが始まる…ウォルスの手持ちは、カメールと、ポッポ。対するリュウの手持ちは、「フシギソウ」と、「オニスズメ」、「トランセル」であった。ポケモンセンターのジョーイさんに審判を頼んだ。
 ジョーイさん「両者とも、準備はいいですか?」
ウォルス「オッケー!!」
リュウ「もちろん。ウォルスが2体しか持ってないんで、使用ポケモンは2体だが、ダブルバトルか、シングルバトルか、どっちがいい?」
ウォルス「シングルバトルだ!!」
リュウ「オッケー。」
ジョーイさん「では、試合開始!!」
ウォルス「いくぜ…いっけーポッポ!!」
リュウ「いけっ、オニスズメ!!」
 ウォルスは、ポッポ、対するリュウはオニスズメを繰り出した。
ウォルス「ポッポ、かぜおこしだ!!」
リュウ「オニスズメ、オウムがえし!!」
ウォルス「何…!?」
ポッポのかぜおこしは、オニスズメのオウムがえしによって出たかぜおこしにはね返されてしまった。
ウォルス「よけろ、ポッポ!!」
ポッポは、かぜおこしを間一髪でよけた。
リュウ「ちっ、かろうじてよけたか…」
ウォルス「すげーな、お前のオニスズメ…オウムがえしを覚えているとは…」
リュウ「そりゃー育ててるんだからな。」
ウォルス「なるほど…レベルでは、そっちの方が多少なりとも上なわけか…けど、俺たちは勝つぞ!!」
 レベルの差を痛感したウォルス。しかし、負けたくないという気持ちがウォルスを奮い立たせる…ウォルスはリュウに勝てるのだろうか?
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アル・ベール #4★2004.10/29(金)18:42
4:トキワシティ・後編・その(2)
 オウムがえしを覚えているリュウのオニスズメ。ウォルスはどうすればいいか、考えていた。そして…
 ウォルス「よし、決まった!!ポッポ!!たいあたりだ!!」
リュウ「オニスズメ!!つつくだ!!」
オニスズメのつつくと、ポッポのたいあたりが激突するまで、2、3メートルほどとなった。その時!!
ウォルス「ポッポ!!急停止して、かぜおこし!!」
リュウ「何!?…しまった!!オニスズメ!!オウムが…」
もう遅かった。ポッポのかぜおこしが、オニスズメに命中した。オニスズメはよろけた。
ウォルス「いまだ!!もう一度たいあたり!!」
ポッポのたいあたりが、オニスズメに当たった。オニスズメは倒れた。
ジョーイさん「オニスズメ、戦闘不能!!」
ウォルス「よっしゃ!!よくやった、ポッポ!!」
リュウ「くっ…戻れ!!オニスズメ!!」
リュウはオニスズメをモンスターボールに戻した。
リュウ「やるじゃねーか。だが、今度はこうはいかん!!いけ!!フシギソウ!!」
ウォルス「出たか、フシギソウ…今のリュウの切り札ってわけだ。とりあえず…ポッポ、かぜおこし!!」
リュウ「フシギソウ!!よけろ!!」
フシギソウはかぜおこしをよけた。
ウォルス「ちっ…そう簡単にはいかないか…それなら、ポッポ!!たいあたり!!」
リュウ「フシギソウ、はっぱカッター!!」
フシギソウのはっぱカッターを、ポッポはまともに受けてしまった。ポッポは倒れた。
ウォルス「ポッポ!!」
ジョーイさん「ポッポ、戦闘不能!!」
ウォルス「よくがんばったな、ポッポ…しばらく休んでてくれ……もうお前が頼りだ…いけ!!カメール!!」
リュウ「カメールか…相性的にいえば、こちらが有利だが…それでも手加減はしないぞ!!」
ウォルス「望むところだ!!」
 強敵、フシギソウを前にカメールを繰り出すウォルス。果たしてウォルスは、相性やレベルの差を乗り越えて、勝つことが出来るのだろうか…
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アル・ベール #5★2004.11/20(土)17:15
5:トキワシティ・後編・その(3)
 現在の戦況…ウォルス ポッポ(戦闘不能)カメール(戦闘可能・戦闘中)
 リュウ オニスズメ(戦闘不能)フシギソウ(戦闘可能・戦闘中)
 ウォルスとリュウのバトル…ウォルスはカメール、リュウはフシギソウで戦う…
 ウォルス「先手必勝だ!!カメール、たいあたり!!」
リュウ「フシギソウ、つるのむちでカメールを止めろ!!」
カメールがたいあたりで向かってくるのをフシギソウはつるのむちで止めた。
ウォルス「何!?カメール!!…くっそ…」
リュウ「フシギソウ、投げ飛ばせ!!」
カメールはつるのむちで投げられた。カメールは地面にたたきつけられた。
ウォルス「カメール!!大丈夫か?」
カメールはまだ戦えるようだった。
ウォルス「よし…じゃあ、もう一度たいあたりだ!!」
リュウ「フシギソウ、もう一度つるのむちだ!!」
またカメールは止められた。
リュウ「もう一度投げ…」
ウォルス「カメール!!こうそくスピン!!」
リュウ「なっ…」
カメールはつるのむちをこうそくスピンでふりほどいた。
ウォルス「いまだ!!もう一度たいあた…」
リュウ「忘れたか?この技があることを!!」
ウォルス「なにっ…まさか!?」
リュウ「そのまさかさ…はっぱカッター!!」
ウォルス「しまった!!よけ…」
ウォルスが言おうとしたときにはもう、フシギソウが繰り出したはっぱカッターが見事にカメールに命中していた。
ウォルス「カメール!!…まだ戦えるか?」
リュウ「もう無理だ…」
リュウの言ったとおりだった。カメールはなおも立とうとしたが、倒れた。
ジョーイさん「カメール、戦闘不能!!よって、勝者、リュウ!!」
ウォルス「カメール…よく頑張ったな…戻ってくれ…」
 ウォルスはカメールをボールに戻すと、立ち上がって、リュウに言った。
ウォルス「また、バトルしような。」
リュウ「のぞむところよ。…ポケモンを回復させたら、俺はいくぜ。」
ウォルス「そうか…俺もまたしばらくしたらトキワを出て、ポケモンをもっと育てて、お前に追いついてやるからな。」
リュウ「ああ…楽しみにしてるからな…」
 お互い相手の実力を認め合ったライバルであるウォルスとリュウ。そして、勝負に負けてしまったウォルスだが、自分の実力もどんな物か分かりかけてきた。いつか、リュウとの勝負に勝てる日が来るだろう…その時のためにも、他の相手に負けるわけにはいかない…
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アル・ベール #6★2004.11/07(日)22:16
6:トキワシティ・ポケモンセンターにて
 ウォルスとリュウがバトルし、結果はリュウの勝利となった。そしてその翌日10:00、リュウがトキワシティを出る…
 ウォルス「じゃあな。またどこかで会おうぜ。」
リュウ「ああ…じゃあな。」
 リュウは町をさった。ウォルスは、いつか必ず勝つと心に決めて、リュウを見送った。
 正午12:00になった。
 ウォルス「さてと…昼飯にでもするかな…ジョーイさーん、昼飯って作ってもらえるかなー?」
ジョーイさん「ええ。何がいい?」
ウォルス「それじゃあ…スパゲティで。味とかはジョーイさんにまかせるよ。」
ジョーイさん「分かったわ。ちょっと待っててね。」
ウォルス「OK。」
 その時、誰かが後ろからウォルスに話しかけてきた
???「君よね。昨日の朝ポケモンバトルしてたのは。」
ウォルスが振り向くと、ウォルスと同じくらいの背丈で、背中にリュックサックを背負っている女の子がいた。
ウォルス「そうだけど…君、誰?」
女の子「私の名前はエリーっていうの。君は?」
ウォルス「俺の名前はウォルスっていうんだ。ところで、俺になんのよう?」
エリー「あの、お願いと言っちゃ何だけど、あなたポケモントレーナーで旅をしているんでしょ?それで、一緒に旅についていってもいいかなって…」
ウォルス「いいよ。けど、ポケモンは持ってるよね?」
エリー「ええ。ちょっと待ってね。」
そういうとエリーはリュックサックからモンスターボールを2つ取り出した。
エリー「出てきて!!ピカチュウ、コラッタ!!」
エリーがそういってモンスターボールからポケモンを出すと、出てきたのは「ピカチュウ」と「コラッタ」だった。
ウォルス「へえ…ピカチュウは珍しいな…」
エリー「でしょ?ちょっと前に捕まえたんだけど、いろいろ大変だったんだから。」
ウォルス「エリーっていったっけ?本当に一緒に来るかい?」
エリー「もちろん!!」
 女の子のポケモントレーナー、エリーを仲間にしたウォルス。エリーのポケモンバトルでの実力は未知数だが、きっと心強い仲間となってくれるだろう…
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アル・ベール #7☆2004.11/07(日)22:44
7:トキワの森・前編
 ウォルスはエリーという女の子を仲間にした。そのウォルスとエリーは、ふたりが出会ってから翌日の朝、トキワシティを出た。
 ウォルス「さてと…ポケモントレーナーでもいないかな…バトルしたいし…」
エリー「別にバトルしなくてもいいでしょ?早くいきましょ。」
ウォルス「まっ、いいか…」
 そんな会話をしていた彼らは、しばらくするとトキワの森に入った。
エリー「なんかうす気味わるーい。」
ウォルス「大丈夫だって。幽霊が出る訳じゃあるまいし。」
エリー「そ、そうよね…」
その時、突然、声がした。
???「あの〜。」
エリー「きゃああ!!何?何?」
ウォルス「落ち付けって。…そこにいるのは誰だ?」
???「僕は虫取り少年のケン。10歳です。あなたたちは?」
ウォルス「俺の名前はウォルス。14歳だ。」
エリー「ああ、びっくりした…あっ、私の名前はエリーよ。私も14歳。ところで、私たちに何のよう?」
ケン「あなたたちはポケモントレーナーですよね?それなら、ポケモンバトルしませんか?」
ウォルス「ああ、別にいいけど、森を抜けてからでいいか?見えづらいんだよ…」
ケン「かまいませんよ。それなら、出口まで一緒に案内して上げますよ。」
ウォルス「そりゃ、助かる。」
エリー「ありがと。」
ケン「いいんですよ。僕もバトルしたいので。」
 10歳の虫取り少年、ケンにバトルを挑まれたウォルスとエリー。このケンの実力はどれだけのものだろうか?それは森を抜け、バトルをしてあかされる…
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アル・ベール #8★2004.11/09(火)17:10
8:トキワの森・後編
 虫取り少年のケンにバトルを申し込まれたウォルスとエリー。森を抜けてからバトルすることになったので、ケンが森の出口まで案内してくれるようだが、無事抜けられるのだろうか…
 ウォルス「なあ、ケン。まだ出口じゃないのか?」
ケン「もう少しだと思うんで…」
エリー「こんなうす気味わるくて、暗いとこ、早く抜けた〜い!!」
 その時、草むらから野生のピカチュウが飛び出してきた。
ウォルス「おっ、ピカチュウだ!!よし、捕まえよう!!いけ、カメール!!」
エリー「カメール!?ちょっと…相性悪いんじゃないの?」
ウォルス「大丈夫だって。まかせとけ。カメール!!こうそくスピン!!」
 カメールはこうそくスピンで、ピカチュウにつっこんでいった。だが、ピカチュウはよけた。
ウォルス「よけたか…それじゃあ…カメール!!威力を少し抑えて、みずてっぽう!!」
 そのみずてっぽうはピカチュウに直撃した。威力を押さえてたために、ピカチュウは1・2メートルだけ飛んだ。しかし、まだ倒れていない。
ウォルス「もうちょっとだな…カメール!!もう一回、威力を抑えて、みずてっぽう!!」
しかし、このみずてっぽうはよけられた。そして、ピカチュウの電気ショックが飛んできた。これはカメールに直撃した。
ウォルス「カメール!!大丈夫か?」
エリー「カメール、大丈夫なの?
カメールはまだ、大丈夫なようだった。
ウォルス「まだいけるか…よし、カメール!!あわだ!!」
このあわはピカチュウにヒットした。ピカチュウは倒れた。先ほどのみずてっぽうと、今のあわで、体力が無くなったのだろう。
ウォルス「それじゃあ…いけ!!モンスターボール!!」
モンスターボールがピカチュウに当たり、ピカチュウがボールの中に入った。
モンスターボールの音「フアン、フアン、フアン←(ボールが転がる音、アニメと同じ感じ)…フォーン←(ボールが止まった音)」
 ウォルスはピカチュウをゲットした。
ウォルス「やった!!ピカチュウをゲットしたぞ!!」
エリー「やったね、ウォルス!!」
ケン「よかったですね。」
ウォルス「ああ。」
 新たなるポケモン、ピカチュウをゲットしたウォルス。このピカチュウが、今後どのように活躍してくれるのか…さあ、出口はもうすぐだ。
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アル・ベール #9★2004.11/18(木)17:15
9:トキワの森を抜けて〜エリーVSケン・その(1)
 トキワの森を抜けようとしている途中、ウォルスはピカチュウをゲットした。そして、出口が近づいてきた。
 ケン「あっ、あれが出口です。」
ウォルス「おっ、やっとだな…」
エリー「やっとこの森をぬけられるのね〜。」
 そして3人はトキワの森を抜けた。
ウォルス「ふ〜。なんか疲れたな…まっ、大丈夫か。」
エリー「確かにちょっと疲れたわね…」
ケン「あの…」
エリー「何?」
ケン「疲れてる所申し訳ないんですが、バトルの方は…」
ウォルス「あっ、そうだ!!もちろんいいぜ!!シングルバトルで!!」
エリー「待って!!私にやらせて!!」
ウォルス「エリー!?い、いいのか?」
エリー「うん。大丈夫だって!!」
ウォルス「ケンは別にいいのか?」
ケン「ええ。いいですよ。」
エリー「じゃあ、決まりね!!ウォルス!!審判お願い!!」
ケン「お願いします。」
ウォルス「しょうがないなあ…じゃあ、両者とも、準備はいいか?」
エリー「ええ!!」
ケン「いいですよ。」
ウォルス「使用ポケモンは2体!!…では、試合開始!!」
エリー「いっけー、ピカチュウ!!」
ケン「いけ!!キャタピー!!」
 エリーはピカチュウ、対するケンはキャタピーを繰り出した。
ケン「キャタピー、たいあたり!!」
エリー「ピカチュウ、よけて!!」
 ピカチュウはたいあたりをよけた。
エリー「ピカチュウ!!電気ショック!!」
ケン「キャタピー、よけ…」
 電気ショックはキャタピーにヒットした。
ケン「キャタピー!!…大丈夫か?」
キャタピーはまだ戦えるようだった。
ケン「よかった…キャタピー!!もう一度たいあたり!!」
エリー「ピカチュウ!!10万ボルト!!」
ケン「えっ…?」
 10万ボルトがキャタピーにクリーンヒットした。キャタピーは倒れた。
ケン「キャタピー!!」
ウォルス「キャ・・キャタピー戦闘不能!!」
 ケン「戻って、キャタピー…少し休んでて…」
エリー「ピカチュウ、よくやったわ!!」
 意外(?)な実力を見せたエリー。…彼女の実力はどれほどだろうか…そんな事を感じたウォルスだった…
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アル・ベール #10☆2004.11/18(木)17:13
10:トキワの森を抜けて〜エリーVSケン・その(2)
 トキワの森を抜けて、バトルをしているケンとエリー。
現在の戦況…エリー ピカチュウ(戦闘可能・戦闘中)コラッタ(戦闘可能)
 ケン キャタピー(戦闘不能)???(戦闘可能)
 ケン「じゃあ、いけ!!バタフリー!!」
ケンの2体目のポケモンは「バタフリー」だった。
エリー「バタフリーね…じゃあ、ピカチュウ、でんこうせっか!!」
ケン「バタフリー、たいあたり!!」
 ピカチュウのでんこうせっかとバタフリーのたいあたりが真っ正面から激突した。
エリー「ピカチュウ、負けないで!!」
ケン「バタフリー、こっちも負けるな!!」
 真っ向からのぶつかり合いに勝ったのは、バタフリーだった。ピカチュウはかなりとばされた。
エリー「ピカチュウ、大丈夫!?」
 まだ大丈夫だった。
エリー「よかった…よーし、ピカチュウ!!10万ボルト!!」
ケン「バタフリー、よけろ!!次にねんりき!!」
 バタフリーは10万ボルトをかわし、ピカチュウにねんりきを喰らわせた。
エリー「ピカチュウ!!」
 バタフリーのねんりきによって、ピカチュウは倒れた。
エリー「ピカチュウ!!」
ウォルス「ピカチュウ、戦闘不能!!」
エリー「ピカチュウ…がんばったね。休んでて……がんばって!!コラッタ!!」
 エリーが出したのはコラッタ。エリーVSケン、勝つのはどちらか?そして、エリーのコラッタの実力は?
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アル・ベール #11★2004.11/25(木)14:43
11:トキワの森を抜けて〜エリーVSケン・その(3)
 エリーVSケン…ケンがキャタピーの次に出したのは、キャタピーの最終進化形・バタフリーだった。そしてそのバタフリーは、エリーのピカチュウを倒し、エリーが次に出したのはコラッタだった。
現在の戦況…エリー ピカチュウ(戦闘不能)コラッタ(戦闘可能・戦闘中)
 ケン キャタピー(戦闘不能)バタフリー(戦闘可能・戦闘中)
 ケン「コラッタか…バタフリー、たいあたり!!」
エリー「コラッタ!!よけてから、バタフリーにかみつくのよ!!」
ケン「え…?」
 バタフリーが接近してきた時に、すかさずコラッタはよけて、バタフリーにかみついた。
ケン「あっ!!…バタフリー!!」
エリー「コラッタ!!そのままバタフリーを地面にたたきつけて!!」
 コラッタがバタフリーを地面に放り投げた。バタフリーは地面にたたきつけられた。
ケン「バタフリー!!大丈夫か…?」
 まだ、戦えるようだった。
ケン「よし…バタフリー!!コラッタにしびれごな打だ!!」
エリー「コラッタ!!よけて!!」
 しかし、しびれごなは顆粒(小さい粒)、全部をよけられるはずがない。しびれごなを受け、コラッタの動きが遅くなった。
エリー「コラッタ!?」
ウォルス(エリーの負けか…)←(心で思ってること)
ケン「とどめだ…バタフリー!!もう一度たいあたり!!」
エリー「なんてね!!」
ウォルス・ケン「!?」
エリー「コラッタ!!からげんきよ!!」
 なんと、エリーのコラッタはからげんきを覚えていた。バタフリーがコラッタに接近する。
ケン「まずい!!バタフリー、止まれ!!」
 バタフリーはケンの声が聞こえなかったのか、そのままコラッタに向かって突進していく。コラッタにぶつかる瞬間…
「ドガッ!!」
ものすごい音を立てて、バタフリーが大きく放物線を描いて吹っ飛ばされた。バタフリーはそのまま地面にたたきつけられ、気絶した。
ウォルス「バ、バタフリー戦闘不能!!よって勝者、エリー!!」
エリー「やった!!」
ケン「バタフリー、戻って…よく頑張ったね。…エリーさん、すごいですね。凄い威力のからげんきだった…」
ウォルス「コラッタのとくせいのこんじょう、そして、からげんきはどちらとも、状態異常の時、技の威力が上がる…2つの威力アップが重なって、凄い威力を生み出した…と言ったところだな。そうだろ?エリー?」
エリー「正解!!よく分かったわね、ウォルス。」
ウォルス「馬鹿にするなよ。俺だってそのくらいなら分かるさ。」
エリー「そうね。…さあ、ニビシティに行きましょう!!」
 エリーVSケン、勝利したのは、エリーだった。ウォルスは、(エリー…まだ隠された実力がありそうな気がする…)と、心の底から感じていた…
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アル・ベール #12★2004.11/25(木)15:58
12:ニビシティ・前編・エリーの秘密
 トキワの森を抜け、ケンとエリーがバトルし、意外な実力を見せたエリーが勝利した。…彼らは、2番道路を抜け、ニビシティにたどり着いた。
 ウォルス「へえ、ニビシティって、結構広いんだな…」
ケン「では、僕はここで…このニビシティに僕の家があるので…」
ウォルス「ああ、そうなのか。…じゃあな、ケン。」
エリー「じゃあね。」
ケン「では…」
 そういうと、ケンは自分の家に向かって走り出していった。
ウォルス「さてと…ポケモンセンターに行くかな。」
エリー「そうね。それじゃあ、ポケモンを回復させたら、ちょっと私についてきて欲しいの。いい?」
ウォルス「ああ、別にいいけど…なんのようがあるんだ?」
エリー「それは、ついてきてからのお楽しみ!!」
ウォルス「へ…?」
 疑問を残したまま、ウォルスはポケモンセンターにいき、ポケモンを回復させ、エリーについて行った…
ウォルス「けど、一体何なんだ?エリー?」
エリー「ついてきたら分かるよ。…あっ、見えてきた。あそこよ。私がようがあるのは。」
とエリーがいうと、ウォルスはエリーの指さす方を見た。
ウォルス「え…!?これって…ポケモンジム!?まっ、まさかエリーが挑戦する訳じゃないだろうな?」
エリー「違うわよ。」
 そういうとエリーは、ポケモンジムの方に向かって走り出した。
ウォルス「えっ…?ま、待てよエリー!!」
ウォルスも走り出した。そして、ジムの前についたとき、エリーが、ジムのドアを開けて、
エリー「ただいま〜!!」
というと、中にいた30歳くらいの女の人が
女の人「おかえりなさい、エリー。」
といい、エリーを出迎えた。
ウォルス「へっ…?どういうことだ…?」
女の人「あら、そちらの男の子は…?」
エリー「あっ、そうだ。お母さん、この人はウォルス。トキワシティで出会ったんだ。…ウォルス、紹介するわ。私のお母さんよ。そして…」
???「お帰り、エリー。ん?そいつは…?」
 ジムの奥から出てきた人物をウォルスが見ると、なんとその人物はニビシティジムのジムリーダー、タケシだった。
エリー「あ、お兄ちゃん!!この人はウォルス。トキワシティで出会ったんだ。」
ウォルス「な…!?エリー、お前、ジムリーダーの妹だったのか?」
エリー「その通り!!」
ウォルス「そうか。それでエリーはあんな実力を持っていたのか…」
エリー「そ。お兄ちゃんに特訓して貰ったんだ。私は岩ポケモンを専門にしている訳じゃないけどね。」
タケシ「ウォルスと言ったな。君は何か可能性を秘めている。…どうだ。今日はここに止まって、明日ジム戦をしないか?バッチを賭けた公式戦だ。」
ウォルス「本当ですか?」
タケシ「ああ。使用ポケモンは2体、出すポケモンはよく考えておけよ。」
ウォルス「はい、絶対負けませんよ!!」
タケシ「元気がいいな。明日の試合が楽しみだな…」
 なんと、エリーは、ニビシティジムリーダー・タケシの妹だった。そして、ウォルスは、この翌日、ジムリーダー・タケシとバッチを賭けた試合を行う。果たしてウォルスは、ジムリーダーという強敵に勝つことが出来るのだろうか?
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アル・ベール #13☆2004.11/26(金)15:04
13:ニビシティ・後編・ウォルスVSジムリーダー・タケシ(1)
 なんとエリーはニビシティジムリーダー・タケシの妹だった。エリーの隠された実力はここにあった。…そして、今、ウォルスと、タケシの、ジムバッチを賭けた公式戦が行われる…
 タケシ「ウォルス。覚悟はいいか?」
ウォルス「ええ。もちろんです。」
エリー「それじゃあ、私が審判を務めるわ。審判なら、私も一応出来るわ。いいわね?」
タケシ「ああ、頼む。」
ウォルス「OKだ。」
エリー「では…これから、ニビシティジムリーダー・タケシと、チャレンジャー・ウォルスとの、バッチを賭けた公式試合を行います!!使用ポケモンは2体、途中、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められています!!両者とも、準備はいいですか?」
ウォルス・タケシ「ああ!!」
エリー「では、試合開始!!」
タケシ「ウォルス!!遠慮無くいくぞ!!いけ!!イシツブテ!!」
 タケシが最初に出したのは、「イシツブテ」だった。
ウォルス「イシツブテか…いけ、ピカチュウ!!」
 対するウォルスはトキワの森で捕まえたピカチュウを出した。相性でいえば、イシツブテの方が有利である。
タケシ「俺からいかせて貰うぞ。イシツブテ!!いわおとし!!」
ウォルス「ピカチュウ!!でんこうせっかでよけるんだ!!」
ピカチュウはいわおとしをよけた。
ウォルス「そのままイシツブテにたいあたりだ!!」
タケシ「イシツブテ、ピカチュウを受け止めろ!!」
ピカチュウがイシツブテにぶつかる直前、イシツブテが、ピカチュウをがっちりと手で受け止めた。
ウォルス「何!?…じゃあ、ピカチュウ!!電気ショックだ!!」
 ピカチュウが電気ショックを放った。しかし、イシツブテには全く効いていなかった。まだがっちりとピカチュウをつかんでいる。
ウォルス「な…?そうか、イシツブテはじめんタイプを持っているから、電気系の技が効かないんだった…忘れてたぜ…」
タケシ「イシツブテ!!そのまま投げ飛ばせ!!」
ピカチュウはイシツブテに思い切り投げ飛ばされた。壁に激突し、そのまま倒れた。
エリー「ピカチュウ、戦闘不能!!」
ウォルス「ピカチュウ!!…大丈夫だったか?」
ピカチュウ「ピ…ピカ…」
ウォルス「よく頑張ったな。休んでてくれ。」
そういって、ウォルスはピカチュウをボールに戻した。
ウォルス(つ、強い…ジムリーダーッてのは、こんなに凄い実力の持ち主ばかりなのか…?)
タケシ「さあ、次のポケモンを出すんだ。」
ウォルス「お前に託すぞ…いけ、カメール!!」
 ウォルスが次に出したのは相棒であるカメールだった。
タケシ「ほう、カメールか…」
ウォルス「…タケシさん。」
タケシ「なんだ?」
ウォルス「タケシさんは強い。さすがジムリーダー、実力もはんぱじゃない。…だが、俺は、俺のライバル、リュウ以外に負けるわけにはいかないんです!!」
タケシ「リュウ…?ああ、この間挑戦してきたな。かなりの実力だった。おかげでバッチを渡すことになったが…」
ウォルス「確かに、リュウはここに挑戦しにきて、勝ったんだな…トキワシティでバッチをみせてもらったしな。…なら、俺もここで勝って、バッチを貰う!!絶対に!!あきらめられないんだ!!」
 ジムリーダー・タケシの実力をかいま見たウォルス。しかし、リュウもここに来て、勝って、先に進んでいる。「ライバルにいつか勝つため、たとえジムリーダーでも、リュウ以外に負けるわけにはいかない!!」ウォルスは改めて決意した。そして、カメールはそのウォルスの思いに答えることが出来るのだろうか?
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アル・ベール #14☆2004.11/27(土)23:06
14:ニビシティ・後編・ウォルスVSジムリーダー・タケシ(2)
 ジムリーダーの実力をかいま見せられたウォルス。しかし、リュウ以外に負けるわけにはいかない!!という気持ちが、ウォルスを奮い立たせ、ウォルスは、一番の相棒、カメールを出した。
 現在の戦況…ウォルス ピカチュウ(戦闘不能)カメール(戦闘可能・戦闘中)
 ジムリーダー・タケシ イシツブテ(戦闘可能・戦闘中)???(戦闘可能)
 タケシ「イシツブテ!!たいあたりだ!!」
ウォルス「カメール!!よけずに、イシツブテを受け止めるんだ!!」
 カメールがイシツブテをつかんだ。
タケシ「イシツブテ、離れろ!!」
しかし、離れられない。カメールが、がっちりとつかんでいるからだ。
ウォルス「そのままイシツブテに、みずてっぽう!!」
 30センチとはなれていないこの状況で、イシツブテに、カメールのみずてっぽうがクリーンヒットした。噴出が数秒続き、イシツブテは倒れた。
エリー「イシツブテ、戦闘不能!!」
ウォルス「よっしゃ!!よくやった、カメール!!」
タケシ「イシツブテ、戻れ!!…さすがだな、ウォルス。まあ、エリーが認めた奴なんだから、当然といったところか。」
ウォルス「へっ…?どういうことだ?」
タケシ「エリーは、旅に出たかったらしいんだが、仲間が欲しいといっていたんだ。しかし、ニビシティには、もう旅にでる年頃の奴があまりいないんだ。だから、マサラタウンまで、一緒に旅に出る人を捜すといって、マサラタウンに向かったんだ。といっても、エリーも、なにか素質がある奴と一緒に旅をしたかったらしい。そこで見つけたのが、お前だったというわけだな。」
ウォルス「なら、リュウの方がよかったんじゃないじゃないか?事実、俺は、トキワシティでリュウに負けたんだ…」
タケシ「エリーも、一緒に旅に出たいと、リュウに頼んだんだ。しかし、リュウは、『ひとりで旅がしたいんだ。』といって、去っていった。」
ウォルス「そうか…けど、俺に素質なんてあるのか?リュウの方がやっぱり素質があると思うし…」
タケシ「エリーは、相手の素質を感じ取れるんだ。俺よりも。だから、素質のあるトレーナーなら、すぐ分かるんだ。以前にあったトレーナーに比べて、ある方なのか、ない方なのかとかな。」
エリー「実はね、ウォルス。あのとき、リュウとバトルしてるのをみた時、リュウより、ウォルスの方が、素質が上なのを感じ取ったのよ。リュウの素質は、お兄ちゃんと戦ったときにも感じ取ったけど、すごかった。けど、ウォルスとリュウがバトルしているとき、『ああ、この人の素質は、リュウを上回っているな』って感じたのよ。そして、『この人なら、一緒に旅をして、頼りになるし、私に何かあっても、絶対助けてくれるだろうし、一緒に旅をして、楽しくなりそうね。』って思ったのよ。だから、ウォルスについて行こうと思ったのよ。」
ウォルス「エリー…俺には、素質が本当にあるのか?」
エリー「ええ!!私だけじゃなく、お兄ちゃんまでもがいうんだもん、間違いないわ!!」
ウォルス「俺には、あるんだな、まだ自分の知らない力が…よし!!タケシさん、俺は必ず、あなたに勝つ!!」
タケシ「たくましいな…では、こちらも、切り札を出して、本気でいかして貰おうか!!いけ!!イワーク!!」
ウォルス「イワーク…これはさっきのイシツブテのように、一筋縄では、倒せないな…だが、俺たちは、絶対勝つんだ!!いくぜ、カメール!!」
 イシツブテを倒し、次にタケシが出したのは、イワークだった。イワークは強敵、簡単には勝てないポケモン。しかし、ウォルスは、かつてない意気込みで、強敵に挑む。このとてつも無い意気込みと信念は、ウォルスとカメールを勝利へと導いてくれるはず!!
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アル・ベール #15☆2004.12/09(木)17:13
15:ニビシティ・後編・ウォルスVSジムリーダー・タケシ(3)
 現在の戦況…ウォルス ピカチュウ(戦闘不能)カメール(戦闘可能・戦闘中)
ジムリーダー・タケシ イシツブテ(戦闘不能)イワーク(戦闘可能・戦闘中)
 タケシが出した2体目のポケモンはイワークだった。対するウォルスは、一番の相棒、カメールで強敵を迎え撃つ。
 タケシ「イワーク、カメールにいわおとしだ!!」
ウォルス「…カメール!!みずてっぽうで岩をイワークにはじき返せ!!」
 ウォルスの指示に、カメールは答えた。見事にいわおとしをはじき返し、イワークに、岩と水をぶつけた。
タケシ「イワーク!!大丈夫か?」
 イワークは大丈夫だというように、顔を縦に振った。
タケシ「よし、大丈夫のようだな。」
ウォルス「今度はこっちからいきますよ!!カメール、もう一度みずてっぽう!!」
タケシ「イワーク。岩でガードしろ!!それからカメールにたいあたり!!」
 イワークはそばにあった岩をしっぽで持ち上げ、みずてっぽうをガードした。そして、タケシの指示通り、カメールにたいあたりを仕掛けた。それはカメールにヒットし、カメールは大きくとばされた。
ウォルス「カメール!!」
カメールは立ち上がった。
ウォルス「よかった…」
タケシ「ほう、なかなか頑丈なカメールだな。しかし、もう終わりにする!!イワーク、アイアンテール!!」
ウォルス「イワークの顔にみずてっぽう!!」
 イワークのアイアンテール、カメールのみずてっぽうが、ほぼ同時に放たれた。先に当たったのは……カメールのみずてっぽうだった。その瞬間、イワークの攻撃は止まり、イワークが倒れた。
エリー「イワーク戦闘不能!!カメールの勝ち!!よって勝者、マサラタウンのウォルス!!」
ウォルス「よ…よっしゃー!!よくやった、カメー…」
 その時、カメールの体が光った。
エリー「こ…これはまさか!?」
タケシ「進化だ…カメールが進化するんだ。」
ウォルス「カメールが…進化…」
 そして、カメールではなく、「カメックス」が姿を現した。
ウォルス「カメールが…カメックスに進化した…すげーぞ、カメックス!!」
エリー「よかったわね、ウォルス!」
タケシ「うん、本当によかったな。…おっと、忘れるところだったな。…これが、ニビシティジムバッチのグレーバッチだ。」
ウォルス「よっしゃー!!さらに、グレーバッチゲットだ!!」
 激闘を繰り広げ、勝利したのはウォルスだった。そして、カメールもカメックスに進化した。遙かなる激闘を繰り返し、強くなっていくウォルスと、そのポケモン。きっと、どんな相手が来ても打ち勝てるはず…
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アル・ベール #16☆2005.01/21(金)21:05
16:ニビシティ・後編・出発
 ニビシティジムリーダー・タケシに打ち勝ったウォルス。ウォルスはポケモンを回復させた後、ニビシティを出ることにした。
 ウォルス「さてと…ポケモンも回復したし、行くか。」
エリー「そうね。」
ウォルス「エリー。お前はどうすんだ?」
エリー「私は…もちろん、ウォルスと一緒に行くわ。」
ウォルス「そうか。なら、行こうか。」
エリーが答えるとき、彼女の顔が赤くなっていた。そのことにウォルスは気づいていなかった。
 そして…
ウォルス「タケシさん、いろいろありがとう。」
タケシ「いや、別にたいしたことはしてないさ。」
ウォルス「いや、モンスターボールまで貰っちゃって…」
タケシ「ウォルス、君はまだまだ強くなる。そのためにも、もっともっとポケモンを捕まえて、バトルしていくんだ。そうしていけば、きっと、チャンピォンにも勝てるはずだ。」
ウォルス「そんな…照れるな。」
タケシ「はははは。じゃあ、エリーを頼むよ。ああ、そうそう。エリー。」
エリー「何?」
タケシ(お前、ウォルスの事が好きなのか?)←(耳元でしゃべってます。)
エリー「な…何を言ってるの!?冗談は…やめてよ…」
ウォルス「?…どうしたんだ?」
エリー「い、いや、何でもないわ!!さ、さあ、行きましょう!!」
ウォルス「あ、ああ。…では。」
 ウォルスとエリーはニビシティを出た。次に目指すのは、ハナダシティ。そこに待つのは水ポケモン使いのハナダシティジムリーダー・カスミ。しかし、その前に、おつきみやまを抜けなければならない。彼らは、無事にハナダシティにたどり着くことが出来るのだろうか?
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アル・ベール #17★2005.02/07(月)20:57
17:おつきみやま・ロケット団の元研究員(1)
 ニビシティを出た、ウォルスとエリー。彼らは、3番道路を抜け、おつきみやまの入り口まで来ていた。
 ウォルス「ふう。これがおつきみやま…」
エリー「そうよ。ここを抜ければ、ハナダシティに着くわ。」
ウォルス「よし、じゃあ、入るか。」
その時だった。
???「助けてくれー!!」
突然、洞窟の中から、人の悲鳴が聞こえた。
エリー「何?何があったの?」
ウォルス「わかんない。とにかく、言ってみよう!!」
エリー「うん!!」
2人が洞窟にはいると、洞窟の中は、まだ明るい方だった。彼らは、悲鳴の聞こえた辺りに来ていた。
ウォルス「えーと、この辺だったよな?」
エリー「ええ。たしか、この辺から…」
???「誰か、助けてくれー!!」
エリー「あっちだわ!!」
ウォルス「ああ!!」
その時、悲鳴の主がウォルス達に駆け寄ってきた。見ると、30代くらいの男だった。
???「あ、君たち!!助けてくれ!!」
ウォルス「何があったんです?」
???「私の名前はマクス!!奴らに追われてるんだ!!」
エリー「奴らって?」
マクス「それは…」
???「おっと…マクス…あまり、ベラベラとしゃべらん方がいいぜ…」
突然、黒服にジャンパーを着た男が現れた。
マクス「き、来た!!」
ウォルス「誰だ!?」
???「威勢がいいな、ぼうず…おとなしくそいつをこっちに渡しな…」
ウォルス「誰だと聞いてるんだ!!」
???「たく、しょうがねえな…近頃のガキは…いいだろう、教えてやる。俺の名は、ロザク。おい、ぼうず。お前の名前は?」
ウォルス「…俺の名前は、ウォルス。お前、何者だ?」
ロザク「俺か?俺は…ロケット団幹部。ロケット団幹部、ロザクだ!!」
そういうと、男はジャンパーを脱ぎ捨てた。下に着ていた黒い服の胸の辺りには、Rの文字が。
ウォルス「ロケット団!?まさか、あちこちで、事件を続発させてるって言う、あの集団のことか?」
ロザク「ほう、お前みたいなガキでも、知ってるのか…光栄だな。クククク…」
ウォルス「黙れ!!マクスさんに何のようだ!!」
ロザク「そいつは、元ロケット団の研究員だ。だが、いきなり、辞めるって言いだしやがった。昨日、一昨日に言った事じゃない。今日、ここでだ。その際、我らがねらっていたポケモンの化石を持ち逃げしやがったんだ!!」
ウォルス「マクスさん、元ロケット団って、本当なのか?」
マクス「…ああ、本当だ。化石を盗ったことも。」
ウォルス「一体、なぜ!?」
マクス「それは…」
ウォルス「話したくないなら、別にいいや。…ロザクと言ったな!!今、ここで、俺と勝負だ!!」
ロザク「ほう…俺に勝負をいどむってか…おもしろい。いいだろう。たたきのめしてやるよ!!」
 おつきみやまで、思わぬ出来事に出くわしたウォルスとエリー。それは、ロケット団の怪しい動きの一つだったのだ。ロケット団幹部のロザクに戦いを仕掛けたウォルス。しかし、このロザクとの戦闘中、思わぬ事が起きる…
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アル・ベール #18☆2005.02/07(月)21:54
18:おつきみやま・ロケット団の元研究員(2)
 ロケット団幹部、ロザクに戦いを挑んだウォルス。そして、ウォルスとロザクは、今、バトルを行おうとしていた…
 ウォルス「使用ポケモンは、2対2だ!!」
ロザク「いいだろう…来いよ!!」
ウォルス「ここで負けるわけにはいかないんだ…いけ!!ピカチュウ!!」
ロザク「ほう、ピカチュウか…じゃあ、俺は…いけ!!イシツブテ!!」
ウォルス「なっ…イシツブテ!?ピカチュウの天敵のタイプ、地面タイプを持つポケモン…」
 この時、ウォルスは、タケシのイシツブテに投げられ、ピカチュウが速攻で倒れたことを思い出した。
ロザク「そう。ピカチュウの様な電気タイプにとっては、天敵だ。…どうした?最初の威勢は何処へ行ったんだ?はっはっはっはっ!!」
ウォルス「なめんなよ…ピカチュウ!!こうそくいどうで、イシツブテを惑わせるんだ!!惑わせた後、その隙に攻撃だ!!」
ロザク「ふん…」
 ロザクは、全く動じず、黙ってみていた。ピカチュウがこうそくいどうでイシツブテの周りを素早く動き回り、イシツブテはピカチュウの早さについてこれないようだった。
ロザク「イシツブテ!!相手をよく見るんだ!!」
ロザクがイシツブテに叫ぶと、イシツブテは、ピカチュウをじっと見つめた。ピカチュウはイシツブテの周りをまだ回っている。
ロザク「相手が見えたら、そいつにたいあたりだ!!」
ウォルス「ふん、そんなことしたって、ピカチュウの素早さにかなうはずが…」
その時だった。今までじっとしていたイシツブテが、突然、走り回るピカチュウにたいあたりした。
ウォルス「なっ…!?」
そのたいあたりは、ピカチュウにクリティカルヒットし、ピカチュウはウォルスの後ろに吹っ飛ばされた。ピカチュウは壁に激突し、そのまま気絶した。
ウォルス「なっ…ピカチュウ!!大丈夫か?…ピカチュウ、休んでてくれ…つ、強い…」
ロザク「どうした。まだバトルは終わってねえぜ!!」
ウォルス「お前が頼りだ、いけ、カメッ…」
???「そこまでだ!!」
突然、何者かの声がした。足音が聞こえる。
ウォルス「だ、誰だ!?」
マクス「こ、この声は…」
ロザク「奴か…」
ウォルス「マクスさん、誰なんだ?」
マクス「奴は、ロザクと同じ、ロケット団幹部…その名前は、ルガイ!!」
ルガイ「そう、俺は、ロケット団幹部、ルガイ。ロザクとは同時期にロケット団に入った。」
姿が見えるほどに近づき、姿を見せたのは、ロザクと同じくらいの背丈で、年も、ロザクと同じくらいの、ロザクとは少し違ったジャンパーを着ていた男だった。クールな感じに見える。
ウォルス「で、そいつが、なんの用なんだよ…」
ルガイ「お前には関係ないことだ…ロザク、撤収命令が下った。この洞窟の中にいるしたっぱ達も含めてだ。」
ロザク「なんだと!?どういう事だ!!ポケモンの化石は、もういいのかよ!?」
ルガイ「さあ、俺も詳しいことは聞いてない。あの方からの、直々の命令だ。」
ロザク「あの方から…!?それは本当か?」
ルガイ「ああ。たった今、無線で連絡があった。」
ロザク「そうか、なら、仕方あるまい…おい、小僧。」
ウォルス「俺は、小僧じゃねえ。ちゃんと、ウォルスって名前がある。」
ロザク「ふん、口だけは達者だな。まあいい。命拾いをしたな。」
ウォルス「何が命拾いだ。こいつがいれば、お前らロケット団なんて、簡単に潰せる。命拾いしたのは、そっちだぜ。」
ロザク「ほう、そいつは頼もしいな…まあ、ボスにはかなうわけないけどな。はっはっはっはっ…ああ、そいつはもういい。化石もいらなくなったしな。」
ルガイ「ウォルスと言ったな。俺たちにむやみに関わらない方が身のためだぜ…」
ウォルス「そんなのは知るか!!俺は、お前達をぶっ潰す!!」
ルガイ「まあいい。ロケット団にはむかうと、どうなるか、また教えてやる…この俺の手でな!!」
そう吐き捨てると、ルガイとロザクは、闇の中に姿を消した。
ウォルス「見てろよ…今に、ぶっ潰してやる…」
 本来の目的とは、別に、また新たな目的を持ったウォルス。彼ならきっと、ロケット団を潰す事ができるはず…
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アル・ベール #19☆2005.02/11(金)18:57
19:おつきみやま・マクスがロケット団を辞めた理由と、ロケット団の目的
 おつきみやまの中で、化石をロケット団から奪った、元ロケット団研究員、マクスを助けるために申し込んだ、ロケット団幹部、ロザクとの戦闘中、同じくロケット団幹部、ルガイに止められ、ロザクとの決着がつかなかったウォルス。ウォルスは、エリー、そしてマクスと一緒に、おつきみやまを抜けていた。
 ウォルス「ふう。もう少しだな。」
エリー「疲れたわ…」
ウォルス「ところで、マクスさん。なぜロケット団を辞めたんだ?」
マクス「今日、ふと思ったんだ。奴らは、ポケモンを使って、何をやるつもりなんだろうとね。そして、ロザクに聞いてみたんだ。奴は幹部。ロケット団の事なら、かなり知っているはずだからね。」
ウォルス「で、どんな答えが?」
マクス「それを聞いて、ロケット団にいるのが、ばかばかしく思えてきてね。奴らは、ポケモンを使って、世界征服みたいな事をするつもりらしい。と言っても、征服するのは、カントーだけらしいがね。」
ウォルス「はっ、今どき、世界征服?なんだそれ?」
マクス「そうだろう。征服したところで、何になるんだか。そう思って、私は、ロケット団を抜けた。ああ、そうそう。私がロケット団に入ったのは、いろんな研究をさせてくれると聞いたからだ。」
ウォルス「そうだったのか…けど、ロケット団って、そんなにありきたりの事を考える奴らなのか…?」
マクス「私にも分からん。けど、一つだけ言えるのは、本当に奴らがカントーを征服したとき、カントー中の人々が、苦しい目に遭うだろう。いい思いをするのは、奴らだけだ。」
ウォルス「そうだよな…あと、奴らが化石を狙ってたのは?」
マクス「奴らは、ポケモンを使って、カントーを征服しようとたくらんでる集団。カントー中の珍しいポケモン、強いポケモンが今の狙いらしい。」
ウォルス「そうか…どっちにしても、奴らは必ず潰さなければならないな。」
エリー「そうよ!本当にカントーを征服されたら、私たちだけじゃなく、お兄ちゃん、ウォルスのお母さん、、ケン君、リュウ達も、奴らの犠牲者になっちゃうじゃない!!」
ウォルス「なーに、心配すんな。俺が必ず、奴らは潰す!!」
 家族のため、戦った友のため、改めて、ロケット団を潰すという目的を確信したウォルス。そのためには、彼も強くならなければならない…
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アル・ベール #20★2005.08/12(金)17:40
20:ハナダシティ到着
 おつきみやまでロケット団に遭遇し、元ロケット団研究員、マクスを助けたウォルス。ウォルス一行は、おつきみやまを抜け、ハナダシティに到着した。
 ウォルス「ここがハナダシティ…」
エリー「そうね。知ってると思うけど、ここにもジムリーダーがいるわ。名前は、カスミ。」
ウォルス「ああ。知ってる。確か、水タイプ使い。」
マクス「そうか。ウォルス君は、ポケモントレーナー。あちこちのジムを回ってるんだったね。」
ウォルス「ええ。」
エリー「ウォルスは強いんですよ。」
マクス「そうか。では、私は実家に帰るよ。」
ウォルス「あなたの実家って、何処です?」
マクス「タマムシシティだよ。では、健闘を祈るよ、ウォルス君。」
マクスはそう言い、去っていった。
 ウォルス「さてと…いきなりジム挑戦、といきたいとこだけど、ロザクと戦った時にピカチュウがやられたから、先にポケモンセンターだ。いくぞ、エリー。」
エリー「ええ。」
そう言い、彼らはポケモンセンターに向かった。
〜ポケモンセンター到着〜
ウォルス「これ、お願いします。」
ジョーイさん「はい、分かりました。しばらく待っててね。」
ウォルス「はい。」
エリー「どうする?」
ウォルス「そうだな…散歩でもするか。」
エリー「ええ。」
2人は散歩に出た。
ウォルス「ハナダシティって、ニビシティよりかは少し狭いんだな。」
エリー「確かにそうね。と言っても、あまり変わらないけど。」
ガシャン!!
突然、何かの割れる音がした。
エリー「え?何?」
ウォルス「あっちだ、行ってみよう。」
ウォルス達の向かった先には、一人の男(30代くらいだろう)と、2人の赤い服を着た男女がいた。
ウォルス「誰だあいつら…」
赤い服の女がしゃべった。
赤服の女「いいからこっちに渡してくれないかしら?」
男「やなこった。誰が渡すか!!」
赤服の男「ならば力ずくでも!!いけ、グラエナ!!奴からあの資料を奪い取れ!!」
ウォルス「な、なんだ!?見たことの無いポケモンだ!!何にしたって、危ない!!」
男「くっ!!」
ウォルス「いけ、カメックス、こうそくスピンでたいあたりだ!!」
グラエナがウォルスのカメックスにたいあたりされ、吹っ飛んだ。
赤服の男「グラエナ!!ちっ…おいこら、そこのガキ、じゃますんじゃねえ。」
ウォルス「何がだよ。この人を襲ってただけじゃんかよ。大体、お前ら誰だよ。それに、そのグラエナとかいう、カントーでは見かけないポケモンは?」
赤服の女「言葉遣いがなってない坊やねぇ。でもまあ、いいわ。答えてあげる。私たちは、マグマ団。」
エリー「マグマ団!?」
ウォルス「エリー、知ってんのか?」
エリー「ええ。このカントーより遠く離れた土地、ホウエン地方で暗躍している組織だと、お兄ちゃんが2,3度、連れてきたホウエンのジムリーダーに聞いたことがあるわ。」
マグマ団女「へえ。よくご存じで。光栄だわ。」
ウォルス「ホウエン?俺はよく知らねえが…で、なんでそのマグマ団が、カントーに来てるんだ?」
マグマ団男「お前のようなガキに説明する必要はあるまい。まあ、目的のため、とだけ言っておこうか。」
ウォルス「目的?なんだそりゃ?」
マグマ団男「それも説明する必要はないこと…」
ウォルス「じゃあ、この人を襲ったのも、その目的のためだって言うのか?資料を奪えとか言ってたが…」
マグマ団女「その通りよ。この男は、我々にとって大事な資料を持っているのよ。…さあ、お話はここまで。さっさと、その男の持っている資料を持ってきてくれないかしら。」
ウォルス「やなこった。どうせ、その目的って言うのは、悪いことなんだろうしな。そんな事をしようとする奴らに、それを手伝う事をしてたまるか!!帰れ!!ホウエンとかいう所に帰れ!!」
マグマ団男「ふう。やっぱ、力ずくじゃないと駄目か。」
ウォルス「なんだと?バトルでもするっていうのか?」
マグマ団男「その通りだ。まあ、お前のようなガキ、さっさと黙らせてやるがな。」
ウォルス「望む所だ。負けるもんかぁ!!いけ、カメッ…」
???「待て!!」
ウォルス「だ、誰だ!?」
 遠く離れた土地、ホウエン地方で暗躍しているマグマ団という組織がカントーに来ていた。ウォルスは、偶然に遭遇したマグマ団員とのバトルをすることになる。しかしその時、何者かがバトルを止めた。一体、誰だというのか?
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アル・ベール #21★2005.08/13(土)16:11
21:マグマ団を壊滅させた男、その名はユーリ
 ハナダシティに到着したウォルスとエリー。そこで、ホウエン地方という、カントー地方から離れた土地で暗躍していたマグマ団とバトルをすることに。しかし、その時、誰かがバトルを止めた。
 ウォルス「誰だ!?」
ウォルスが振り向いた先にいたのは、ウォルスより25センチほど背が高い、黒髪で額にゴーグルを付けている青年だった。その青年は、ウォルスとマグマ団の間まで歩いてきた。
???「マグマ団…一度解散したお前達がホウエンから遠く離れたこの土地まで何のようだ?」
マグマ団男「てめぇ、俺らを知っているようだな。一体なんなんだ?」
マグマ団女「!!…この男…この姿、この威圧感、この声…間違いない…カイザ(マグマ団男の名前)、あんたは7年前、マグマ団に入って無かったわね…こいつは、ユーリ!!7年前、我らの野望だったグラードン復活を邪魔し、我らを壊滅寸前にまで追いつめた…そして、マグマ団1代目首領、マツブサ様はこいつに倒され、我らは解散した…そうか、あの時はまだ12、13歳くらいの子供だった…それが今、カントーに来ていたなんて…思いもしなかったわ…」
ユーリ「へぇ…俺を知っているとは…ん?そうか、お前は確か、マツブサの秘書をしていた…確か名前は、アンナ。どおりで見覚えがあるはずだ…他の下っ端よりもなかなか手強かった覚えがある。」
カイザ「そんな強い奴だったのか…しかし、7年前、そんな事が…」
ユーリ「そうだ。7年前、俺はマグマ団の首領だったマツブサを倒し、お前達を解散させた…正確に言えば、バトルで俺が勝った後、マツブサが改心したため、自分でマグマ団を閉じたんだ。それなのに、あれから7年たった今、何故お前達が…?」
アンナ「私は、マツブサ様がマグマ団を解散したものだから、行くあてが無く、一人ホウエンをさまよっていた…その時、あるお方に拾われた…29歳で拾われるっていうのも、おかしな話だけどね。そのお方は、親切にして下さった。ポケモンバトルも一流だった。ある日、私がマグマ団だった事を話すと、あのお方はこう言った。『ほう…マグマ団ね…私も、実はマグマ団に入ろうと思っていた。しかし、入ろうと思っている内に、解散したことを知ったものだから、入るのを諦めた。…アンナ。君が望むのなら、私が新しいマグマ団を結成しよう。そして、新たな野望を見つけ、野望を達成しよう。』と。」
カイザ「まさか…」
アンナ「そう、そのまさかよ。そのお方は、マグマ団の現在の首領、『ヴァリス』様!!ついでに言うと、私はマグマ団の中の、表向きは幹部だけど、実はヴァリス様の秘書をしているわ。」
ユーリ「!!…なるほど…で、そのヴァリス様の、目的って何なんだ?」
アンナ「そこまでは教えられないわ。いくらあんたでも。…カイザ、こいつが出てきた以上、バトルをしても、勝ち目は無いわ。撤退しましょう。」
カイザ「ちっ、仕方ねぇな…」
そして、2人は何処かに去っていった。
ユーリ「待て!!…ちっ、あいつら…今度は一体何をしようとしてるんだ…追いかけようにも、さすがにもう追いつけないか…」
ウォルス「あの、あなたは一体…」
ユーリ「…大体、あの女が言っていた通りさ。」
ウォルス「それが本当だとしたら…そんな凄い人が、どうしてこのカントーに?…あっ、名乗りそびれました、ウォルスと言います。こっちはエリーです。」
ユーリ「ウォルス君にエリーちゃんか。宜しく。そうだな…まぁ、未知なる土地で旅がしたかったからかな。ホウエンでは見たことのないポケモンがたくさんいるようだし…」
ウォルス「なるほど…」
 ウォルスが出会ったまだどんな実力か分からない男、ユーリ。どんな実力の持ち主なのか?そして、マグマ団の目的とは?ロケット団とマグマ団、このカントー地方で、二つの野望が渦巻いている…
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アル・ベール #22★2005.08/15(月)17:16
22:7年前のマグマ団の野望とマグマ団壊滅(前編)
 ハナダシティに来て、カントーで暗躍する、ロケット団とは違う組織、マグマ団と、7年前、ホウエン地方を暗躍していたマグマ団を壊滅させた男、ユーリと出会ったウォルス達。マグマ団幹部が去った後、ユーリと一緒に、ポケモンセンターに戻った。そして、7年前の話を聞く。
 ウォルス「ユーリさん。7年前、あなたはホウエン地方で、マグマ団の野望を阻止し、マグマ団を壊滅させたとあの幹部が言ってました。7年前、そんな偉業を成し遂げたあなたが、かなりの実力者なのは分かります。そんな人がこのカントーに来ているのも、先ほど聞きました。それで、一つだけ教えて貰いたいんです。」
ユーリ「なんだい?」
ウォルス「7年前のマグマ団の野望というのは、何だったんですか?グラードン復活がどうとか…」
ユーリ「…いいよ。7年前、俺は…」
そしてユーリは、記憶をなぞるように話し始めた。
7年前、ユーリがまだ13歳の頃、ユーリは、今のウォルスのように、ホウエン地方を旅していた。その旅の途中、森でマグマ団に追いかけられていた研究員を助けた事が、ユーリとマグマ団の戦いの始まりだったのだろう。何の因果か、たびたび、マグマ団や、マグマ団の対立組織のアクア団と戦った。ほとんど、マグマ団やアクア団におそわれた人を助けたりだとか、偶然マグマ団とアクア団の戦いに巻き込まれたりした事による。ある時、マグマ団の基地に侵入し、聞いてしまったのだ。マグマ団は、古代のポケモン、グラードンというポケモンを復活させ、全世界を陸地にしようとたくらんでいた。反対に、対立組織のアクア団は、同じく古代のポケモン、カイオーガを復活させ、世界を海にしようとしていた。どちらのポケモンも、絶大な力を持つポケモンなので、復活させさせれば、それぞれの野望を叶える事など、たやすい事だということも知った。しかしどちらも、なんのためにそんなことをたくらんだのか、ユーリにも分からなかった。ただ分かったのは、このまま放っておくと、ホウエン地方どころか、この星さえも、とんでもないことになるということだった。だからユーリは、マグマ団、アクア団を壊滅させ、野望を阻止することに決めた。そして、幾多のバトルで鍛えられたバトルセンスを生かして、次々と下っ端や幹部を倒し、とうとう、マグマ団首領、マツブサの所までたどり着いた。その時に、今は新マグマ団の幹部兼首領秘書であるアンナと戦った。他の下っ端や幹部とは段違いに強かった。それでも、ユーリの育てたポケモンには歯が立たなかった。
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アル・ベール #23☆2005.08/24(水)18:30
23:7年前のマグマ団の野望とマグマ団壊滅(後編)
 ハナダシティで、ウォルスとエリーは、マグマ団と、7年前にそのマグマ団を壊滅させた、ユーリという青年に出会い、7年前の話を聞くことに。
 首領秘書のアンナを倒し、マグマ団首領のマツブサと戦うユーリ。しかし相手は、1つの組織の首領。その時、首領秘書であったアンナよりも、何十倍も強い相手。何とか、マツブサのポケモンを倒していったが、ユーリのポケモンも、かなりの数が倒されてしまった。残っていたのは、マツブサはバクーダ、ユーリは、ユーリが旅に出るときに初めて貰った、ジュカインだった。相性では、ユーリの不利。ただ、マツブサはそこに気をとられてしまった。無理もなかった。誰がどう考えても、マツブサの方が有利なのだから。しかし、ユーリのジュカインは、「めざめるパワー」と言う、使うポケモンによって、威力、タイプが変わる技を持っていた。そのタイプは、水。そう、炎、地面タイプを持つバクーダにとって、最も相性の悪いタイプ。自慢の素早さで、ジュカインはバクーダの炎技を避け、水タイプのめざめるパワーをバクーダに当てた。相性の悪いタイプの技を受けたのだから、ただじゃすまない。しかし、首の皮一枚でつながり、まだバクーダは倒れていなかった。不意を突かれたジュカインは、バクーダの炎技をまともに受けた。しかし、ユーリが旅をはじめたときから育てたポケモン。それでもまだ立ち上がれる。最後に、ジュカインの得意技である、渾身のリーフブレードをバクーダに当て、ユーリはマツブサに勝った。そして、マツブサは、ユーリの説得もあって、自分の企んでいた事は間違っていることに気付き、グラードン復活を中止し、マグマ団を解散させた…
 ウォルス「そんな事が…けど、組織の首領を倒してしまうなんて…やはり、あなたは凄い実力の持ち主だ…俺の何十倍も…しかし、その後、マグマ団は復活した…」
ユーリ「そのようだね…けど、今度は何が目的なんだろう…それが分からない。グラードンもここにはいないし…」
エリー「その辺は、悩んでも仕方ないわ…そうだ、ウォルス。あなた、ハナダシティジムには挑戦しないの?」
ウォルス「あっ、そういえば…マグマ団が現れたこともあって、忘れてた…」
ユーリ「そうか。君も、カントーで旅をしているんだったね…分かった。僕もついて行こう。」
ウォルス「えっ…?」
ユーリ「どのみち、カントーを旅するつもりで来たんだ。それなら、誰かと一緒に旅をした方が楽しい。」
ウォルス「そうですか。それなら…これから宜しくお願いします。」
ユーリ「こちらこそ、宜しく。」
 ハナダシティに来て、新しくユーリを旅の仲間にしたウォルス。彼は、7年前に偉業を成し遂げた男。きっと、ウォルスの旅を支えてくれるだろう…
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