結花 | #1★2007.02/10(土)12:53 |
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初めて作る物語は主人公レイちゃんのホウエン地方の冒険物語。 『お姉ちゃんを探して』という物語です。 主人公レイは桜色の長髪の持ち主で愛ポケモン アチャモの『フレイア』といつも一緒です。ウチには母と姉ヒバリと妹エリサの4人で暮らしていましたが、ある事件がきっかけでヒバリは誘拐されてしまいました。 警察にも頼んだのですが結局手がかりも見つからず数年が経ち、レイはフレイアと共にヒバリを探す旅にでることにしたのです…という感じです。レイちゃんのパーティは私の今持っているポケモンです(ニックネームも同じ)書くのが遅くなるかもしれませんが…頑張って書きたいと思います。 レイ:主人公。ちょっと鈍感で優しい娘。 桜色のロングへアが自慢。 ヒバリ:レイの姉。ロケット団に誘拐された。現在行方不明。 エリサ:レイの妹。病弱で自宅治療中。プリン♀の『ユメ』はエリサ唯一のポケモン ミーシャ:レイの母で元トレーナー。男勝りな性格で地上最恐の母。 エドワード:レイの父。今トクサネシティに単身赴任していてなかなか帰って来れない。 でも度々電話やメールはまめにする。 リクト:レイに一目惚れ(?)をする蒼色の髪の少年。 |
結花 | #2☆2004.12/19(日)10:29 |
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〜第一話 旅立ち〜 ここはコトキタウン。のんびりとした小さな村だ。 そんな村に一人のトレーナーが旅立とうとしている。 そのトレーナーの名はレイ。 見送りには母ミーシャと妹エリサが来た。 「レイ…気をつけて行きなよ?」 母も昔トレーナーだったのでいろいろと聞いていたが、不安みたいな様だ。母の後ろにはその時のパートナーだったキュウコンとマリルリとブーピッグがいた。 「大丈夫だよ、お母さんv」 レイはエリサの頭を撫で撫でした。 「エリサ。お母さんの言う事を聞くんだよ?」 エリサはにっこりと笑みを浮かべて‘うん!”と言った。 「じゃあ…そろそろ行くね」 するといきなり(ォィ)モンスターボールからアチャモ♀のフレイアが飛び出してきた。 「ダメでしょ〜フレイア。いきなり出てきて…」 「チャモチャモ!」 フレイアは母と妹に‘いってきます”と言っているようだった。「フレイア。レイの事を頼んだよ?」(笑) 私がフレイアに面倒みられるのか…?と思いつつ、レイはフレイアと共に旅にでた。大好きなお姉ちゃんを探す為に…《つづく》 |
結花 | #3☆2004.12/19(日)18:17 |
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〜第二話 突然の出逢い〜 コトキタウンから旅立ったレイは取りあえずポケモンを捕まえつつヒバリを探すことにした。フレイアだけじゃ不安だしねvv 「フレイアは炎だから…」 「チャモチャモ!!」 レイはよそ見をしながら歩いていたのでフレイアが呼んでいるのに気付かなかった。そんなフレイアはご立腹してレイを草の茂みに押し込んだ(爆) 「フレイア〜、何する…」 すると奥から小さなものが出て来た。その正体は… 「ラルぅ〜」 なんと野生のラルトスが現れた!(RPG風) 「ら、ラルトス?!」 しばらくラルトスの様子を見る事にしたレイとフレイア。 どうやらこっちに気付いていない様子だ。 だがレイに異変が… 「欲しい…可愛い…」 何とゲットしたくなったのだ。あの可愛い姿に心を奪われたのだ(笑) 「よーしッ!ゲットするぞ…」 レイがゲットしようとしたら、ラルトスの目の前に紫色の衣装を纏った美女が現れた。 「こいつがラルトスか…」 美女は確認し終わったら一個のモンスターボールを投げた。 モンスターボールからグラエナが現れた。グラエナを見てラルトスは凄く脅えていた。 「グラエナ!すなかけ!!」 グラエナはラルトスに砂をかけた。これで命中率が下がった。 「今だっ!!」 美女が空のモンスターボールをラルトスにぶつけようとした時 「フレイア!ひのこ!」 空のモンスターボールにひのこを当て、何とかラルトスをゲットされずにすんだとき、レイは姿を現した。 《つづく》 |
結花 | #4★2004.12/21(火)10:33 |
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〜第三話 レイVS謎の美女〜 「…お前、何者だ」 女はラルトスをゲットできなかったからか、レイを睨み付ける 「私はコトキタウンのレイ。このラルトスは私が狙っていたの」 すると‘レイ”という名前に反応したのか、女は一瞬表情を変える。 「そうか…お前が…」 レイは?を浮かべる 「お前の事は後でいい。今はこのラルトスをゲットするまでだ!」 女は隙を見てラルトスゲットに強行突破(?)に出た。 「しまった!フレイア、ひっかく!」 フレイアのひっかくはグラエナに見事命中し、グラエナは倒れてしまった。 「グラエナ!しっかりしろ!」 「勝負あったみたいね」 レイは女に言ってやると、女は悔しそうにその場を立ち去った。 『‘レイ”…。でも何処かで聞いた事のある名だ…』 女はレイの事を心の隅にそう思っていた。 一方レイとフレイアは何とかラルトスをゲットされずにすんだことに一段落した。 「…よかったぁぁ〜。(私の)ラルトスがゲットされずに…」 ‘ゲットされずにすんだ”と言おうとしたらレイの袖を‘くいっ”と何かが引っ張った。 どうせフレイアなんだろうと振り返ると、そこにはレイの天使(爆)がいた。 「ら…ラルトス?!てっきり逃げたのだと…」 ラルトスは自分の事を必死で守ってくれた事に感謝し、あの時のレイがたくましく見えてカッコ良かった事に感激したのだ。 「ラルラルゥ〜」 あまりに可愛過ぎるので遂に… 「ラルトス。あんた、私と一緒に行く?」 「ラルッ?!」 いきなり言い出したものだからラルトスも驚いている。 するとラルトスは快く縦に頷いた。 「本当に?!」 「ラルゥ〜♪」 レイはラルトスを高く抱っこした(ただの‘たかいたかい”です) そしてラルトスに名前も付けた。 「今日からお前は‘ジブリール”だよ!天使のように誇り高く、気高いポケモンになるんだよ!」 レイとラルトス改めジブリールを微笑ましい表情(かお)でフレイアは見つめていた。 「やっと見つけた…」 そしてその光景を一人の少年がずっと見ていた…《つづく》 |
結花 | #5☆2004.12/21(火)12:20 |
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〜第四話 碧色の髪の少年〜 見事ラルトス(以下ジブリール)をゲットしたレイはウキウキ気分でカナズミシティに辿り着いた。 「ポケモンセンターに行かなきゃ♪フレイアもジブリールも疲れてるだろうし…」 レイはさっきの女を思い出していた。 「あの人…何で私の名前を聞いて驚いたんだろ…」 すると(また)勝手にフレイアが出てきた。 「チャモ〜」 どうやらレイの事が心配らしく出て来たようだ。 「フレイア…」 レイはフレイアを抱っこした。 「そうよね。今分かんない事を考えても何も始まらないしね。」 「チャモチャモ♪」 「ありがと♪フレイア。じゃあジブリールも一緒にご飯食べよっか!」 食堂でオムライスを5皿も平らげたレイ(食い過ぎ)は今日はポケモンセンターで休むことにした。 レイはフレイアとジブリールのモンスターボールを持ってジョーイさんのいる受付にやって来た。 「すいません。このコ達をお願いしたいんですけど」 「はい。ここに名前をお願いします」 するとジョーイさんが差し出した紙にレイはスラスラと記入した。どうやらポケモンが回復した時の呼び出しに使うんだとか。 全部書いた私はジョーイさんに返した。 「はい、ありがとう…って貴方がレイちゃん?」 「え?あ、はい。私がレイですけど…?」 ジョーイさんが入口付近のイスに座っている蒼色の少年を指差しながら言った。(人を指差してゎいけませんょ!ジョーイさん!) 「あのコが桜色の髪の女の子が来たら呼んでくれって言ってたから…」 レイはその少年をじっと見つめていた。 「(…こいつ誰?私しらないし…)」《つづく》 |
結花 | #6★2004.12/22(水)11:35 |
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〜第五話 レイと青春と恋心〜 レイが謎の蒼色の髪の少年をじっと見つめてた(というか睨んでた)ら少年は視線に気付いたのか、レイを見つけるとマッハ2の速さ(早)でレイの元に近づく。 「貴女が桜色の姫か…近くで見ると凄く綺麗だ…」 少年は一人でブツブツ何かを言っていたが、レイは訳が分からなかったので立ち去ろうとした。 「な、何だかお取り込み中悪いけど私は「待てよ。」 ガシッ!! レイは少年に手首を捕まれた。レイはかなりドキドキしていた。 「(ちょ、ちょっとぉ!私見知らぬ少年に手首捕まれたよぉ!!落ち着け私、レイ!ちょっと落ち着けぇ…)」 レイの顔がトマトみたいに真っ赤になっていると 「あの…レイ、大丈夫ですか?」 名前、呼び捨てられちゃったYo〜ぉぃ(焦)(レイ心の叫び) 「は、ハイ…ダイジョウブです…(////)」 大汗を掻いているレイにハンカチを差し出す少年。 「これ、使って。」 「あ、ありがと…貴方の名前は?」 レイは差し出せれたハンカチで汗を拭きながら少年に聞く。 「俺『リクト』っていうんだ。よろしく」 さわやかな笑顔についつい‘こちらこそ…”と小さく呟いた。 そろそろ本題へ… 「じゃ、じゃあリクト。何で私の事を探してるの?」 と、レイが聞くと即答で 「一目レイを見てから可愛いって思ってさvv」 語尾に何か付いているが、まぁ気にせずに聞く。 「じゃあ何で私の事を知っているの?」 とリクトは 「決まっているじゃないか。俺レイの事ずっとつけてたんだ」 それはストーカーじゃないか…と思うレイをよそにリクトは話し続ける。 「そう、あれはついさっきの事なんだ…」 話は長くなりそうです…(Byレイ) 《つづく》 |
結花 | #7☆2004.12/22(水)12:18 |
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〜第六話 君の瞳に恋してる〜 そう、あれは忘れもしない、つい12時間3分29秒前の事… 〜回想中〜 リクトはコトキタウンを過ぎた草むらに入っていた。 「くっ…ポケモン達がたくさん出て来る…」 すると、リクトは一個のモンスターボールを取り出した。 「出て来い!『シルキィ』!!」 呼ばれて出て来たのはミズゴロウだった。 「ゴロォ!」 どうやらこのミズゴロウは♂で「がんばりや」な性格らしい。 「シルキィ、みずでっぽうだ」 「ゴロゴロ!」 シルキィのみずでっぽうが炸裂した。 その時だった。 リクトが何かの気配を感じたのだ。 「シルキィ、もういい。」 シルキィがみずでっぽうをやめると、草が覆い茂っている所へ急ぐ。シルキィもリクトの後をついていく。 「何がいるんだ…?」 リクトが草の茂みから見たものは… 「私はコトキタウンのレイ。このラルトスは私が狙っていたの」 まさに運命だった(爆)まさかあんなに可愛らしい天使が地上に舞い降りていたとは…(ぉぃ) 「フレイア、ひっかく!」 リクトはバトルを一部始終みていた(詳しくは第三話を見てね♪) 「ゴロぉ〜…」 レイ達が立ち去ってからもう2時間が経っていた。 リクトはレイの可愛らしさに呆然としていたのだ。 シルキィはすっかり呆れていた(慣れているらしい) 〜回想終了〜 「…というわけだ。」 「何威張ってるのよ!」 まさか、謎の女とのバトルから見ていたとは思っていなかったレイはポケモンセンター内で叫んだ。 すると、ジョーイさんが二人のところにやってきた。 「二人とも、仲がいいのはいい事だけど、ここは公共の場だからお外で話してくれないかな?」 「「はい…」」 とりあえず、レイとリクトは外に出た。 近くにベンチがあったのでそこに座った。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * しばしの静寂を破ったのはリクトだった。 「なぁ、レイ…俺も一緒に旅に行ってもいいか?」 レイはどうして?、と聞いた。 「俺、ただ呆然と町から町へと放浪してたんだけど、レイを一目みて、何か探しているな…って思ったんだ。だから俺はレイの夢を一緒に叶えたいんだ。」 すると、レイは小さな声で 「いいよ」 と答えた。するとリクトは嬉しそうにレイの手を握った。 「マジで?!ありがとう〜レイvv」 …とどさくさにまぎれてレイに抱き着いた。 「…何してんのよ(怒)」 満月の夜。 この静かな晩に鈍い音が聞こえたとか(笑) 「レイ…マジ、痛いッス…」(泣) [リクトが仲間に加わった☆]《つづく》 |
結花 | #8☆2005.01/08(土)18:17 |
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〜第七話 桃色の幼い双子〜 翌日、レイとリクトはカナズミシティのポケモンセンターから出発し、とある草むらに入っていた。 「草ポケモンや虫ポケモンがいるぅ〜」 レイがちょっとビビりながら草むらの中を進んでいくと… 「俺のレイが汚れるっ!!」 …と、リクトがレイに抱き付くと 「どこ触ってるのよ〜!!(怒)」 と、このようになるのだ(笑)今の声にビックリしたポケモンがいた。 「みゃあ〜」 何とエネコが現れた!!しかも仔猫だ。 一番に気付いたのはリクトだった。 「エネコだ。可愛いなぁ〜ここに生息しているみたいだな」 リクトがエネコを抱き上げると嬉しそうに鳴いた。 「エネコ可愛い〜vv私ゲットしたいなぁ〜vv」 とハートを飛ばしながらエネコを抱っこするとリクトが拗ねた(笑) 「エネコの奴〜…俺でさえ(?)してもらったことないのに…」 すると奥からまた 「にゃ〜」 またエネコが現れた!!でもレイが抱っこしているエネコとはちょっと違っていた。 「エネコか…」 するとリクトの空のモンスターボールが一個落ち、それを楽しそうに遊んでるエネコ。すると… ポチっ(モンスターボールを押す音) ポォン(入る音) …。 モンスターボールが動かなくなった。どうやら(間違えて)ゲットしてしまった様だ。 「あれ?リクト、何かゲットしたの?」 レイが後ろからエネコを抱きながら話し掛けたのでリクトは戸惑いながら言う。 「あぁ。こいつが間違えて入ったんだ」 と言うとエネコを出す。エネコは元気よく鳴いて出て来た。 「エネコ?!リクトもゲットしたんだ〜。私もこのコをゲットしたんだよ(^^)」 実はリクトが拗ねてる間にレイはエネコをゲットしていたようでした(笑)ちなみにレイのエネコは♀で『がんばりや』な性格で、リクトのエネコは♂で『ゆうかん』な性格だそうだ。 リクトのエネコはレイのエネコを一目見るなり、楽しそうに遊び出したのだ。どうやらこのエネコ達は双子でリクトの方がお兄ちゃんらしい。 「ニャあ」「みゃあ〜」 二匹の楽しそうに遊んでいる光景をレイとリクトは微笑ましい表情(かお)でみていたのだった。木の陰であの女がレイを見ているとは知らずに…《つづく》 |
結花 | #9☆2005.01/15(土)15:01 |
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〜第八話 レイが旅をしている理由(わけ)〜 Wエネコをゲットしたレイとリクトは、このままだとややこしくなるというので名前をつけることにした。 「じゃあこのコは…『フローレン』にしようかな?」 レイはフローレンを抱き上げると可愛らしく「ニャ〜」と鳴いた。 一方リクトのお兄ちゃんエネコは… 「じゃあ…『キラ』かな?」 リクトはキラを撫で撫でするとキラは嬉しそうだった。 「これでフローレンとキラは間違われないね!!」 とレイが言う。すると二匹は 「「ニャー!!」」 と声を揃えて鳴いた。よほど仲がいいみたいだ。 「レイと俺がお揃いのポケモンか…。愛の力って凄いなvv」 …と、どさくさに紛れてレイの隣で肩まで抱いてるリクト氏。 「なッ、馬鹿な事言ってない!」 勢いでリクトの手を払い除けたレイ。するとリクトは思いもしなかった事を言うことに。 「なぁ…レイって何で旅してんの?」 ギクッ!! レイは動揺した。その様子をフローレンは心配そうに見ていた。 「あ…ぃゃさ…レイ、ポケモンマスターになりそうなタイプじゃないからさ…変な事聞いてゴメンな」 リクトはレイに謝ると、レイの重い口はやっと開いた。 「ううん、いいの。リクトに話してなかったもんね。じゃあ教えてあげるね…」 レイの故郷はコトキタウン。 小さな赤い屋根の一軒家がレイの家。 レイには元ポケモントレーナーで今は主婦をやっている、レイ曰く至上最恐の母ミーシャ、美人でポケモンブリーサーを目指す姉ヒバリ、病弱だが素直で優しい心を持つ唯一のポケモン、プリン♀の『ユメ』と仲良しの妹エリサの4人で暮らしている。 レイの父エドワードはトクサネシティという所で単身赴任しているので滅多に帰って来れないのだ。 レイとヒバリはいつも遊んでいる広場でポケモンバトルをしていた。 「出ておいで!フレイア!」 「ちゃも〜!!」 レイは父からの誕生日にオダマキ博士という友達から貰ったというポケモン・アチャモを使っていた。 「『フィリア』!」 『フィリア』とはヒバリが一生懸命に育てたアゲハントのことだ。 「フレイア!つつく!!」 レイは指示するがフィリアには届かなかった。 「フィリア!いとをはく!!」 ヒバリは隙を逃さずチャンスとした。フレイアは糸で自由を奪われた。 「そのままふきとばしよ!!」 「フゥゥ〜!!」 フィリアはフレイアをそのまま吹き飛ばしてしまいました…。 「フレイア〜」 「ゴメンゴメン。今連れて来るよ。フィリア行こう」 ヒバリとフィリアはフレイアを探しに行った。が、それが最後になるとは思わなかったレイだった。《つづく》 |
結花 | #10★2005.04/30(土)15:55 |
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〜第九話 悲劇の過去〜 フレイアは結構広場の奥にいた。ヒバリは優しく糸を解いてあげていた。 「ゴメンねフレイア。よし、出来た!」 フレイアは元気良くレイの元へ走って行った。 その時だった。ヒバリは何者かに口と鼻を当てられ、フィリアは既に捕まえられていた。この状況を何とかしようと思ったヒバリ。一方姉が戻って来ないことに気付いたレイは恐る恐る奥の方へ行ってみると 「レイ来るな!」 ヒバリの声に思わず立ち止まった。ヒバリの声を聞いて母ミーシャは駆けつけた。 「何か騒がしいと思えば…私の娘が世話になったみたいね」 レイは驚いて声のする方へ振り返る。 「…おかあさん」 ミーシャはモンスターボールを出すとキュウコン・メガニウム・ブーピッグ・サクラビス・サンダース・カイリューが出て来た。 「こいつ…一旦退くか」 だがミーシャは怒鳴るように 「お前達行きな!」 と指示をした。ポケモン達が飛び掛ろうとした時、誰かが煙玉を投げポケモン達の視界を奪って逃げたのだった。ヒバリとフィリアを連れて…。ヒバリの当時の年は18だった。 すぐ警察がやって来たが手がかりは何も無かった。母は声に出さずに泣いていた。至上最恐の母が泣いているなんてレイも悲しくなってきて泣いてしまった。そんなレイを母は抱いてくれた。 「レイ…恐かったね…母さんがいるからね…」 レイは幼心に姉を必ず探そうと決意したのだ。《つづく》 |
結花 | #11☆2005.01/25(火)19:01 |
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〜第十話 突然の再会〜 レイは俯きがちでリクトに話す。リクトはその場に立ち上がって 「そっか…レイ、辛かったな。俺もレイに協力するからな」 だから安心しろ、と言うと優しく抱き締め…ようとした時、 ガサガサッ 何かが動いた音が聞こえた。だがその正体はどこにも見えない。 するとレイは丁度真後ろに振り返った。 「…お前…」 さっきの正体はあの女だったのだ。 だがちょっと様子がおかしい、そうリクトは感じた。 そんなリクトをよそにレイは戦闘心を高める。 「また貴女なの?!私に何の用なの?!」 レイは3つのモンスターボールを高く投げる。 順番に『フレイア』『ジブリール』『フローレン』だ。 すると女も何も言わずにモンスターボールを3つ投げる。 グラエナと最近捕まえたらしいヒンバスと、もう一匹はレイとリクトに衝撃を受ける。 「フィィィ〜!!」 「「!!??」」 何とレイの姉ヒバリの愛ポケモン アゲハントの『フィリア』だったのだ。フィリアを見て二人は、特にレイは言葉も出ないほどの衝撃だった。 「ど…どうして…フィリア…」 レイの驚いた顔を見た女はクスッと笑う。 「私はロケット団幹部コードネーム『紅(くれない)』そして… 私の本名はヒバリ。」 レイは更に衝撃を受けた。まさか自分の姉が目の前にいる。しかもロケット団の幹部。そんな事実を受け入れることが出来るだろうか…いや、出来ないだろう。 しかもずっと探してた姉とこんな形で再会するとは思わなかったレイはショックのあまり倒れそうになった。それをリクトが何とか抱き留め、混乱しているレイを優しく包み込み紅…いや、ヒバリをキッ、と睨み付ける。 「フフ…いい表情(かお)。特に…レイ」 レイはヒバリに呼ばれビクッとする。レイの瞳には涙が溜まっていた。 「貴女にいい物あげるわ」 するとヒバリはヒンバスをレイの方へ蹴った。 「このヒンバス、役に立たないからあげるわ。もう必要ないし」 すっとレイを抱き留めていたリクトは怒りを増すばかり。 「お前ッ!!仮にもレイの姉なんだろっ!!レイが可哀想じゃないか!!」 するとヒバリは思いもしない事をいう。 「私はレイの姉などでは無い」 「な…どういうことだ!!」 リクトが叫ぶ。だがヒバリは悲しそうな表情をしながら言った。 「私も…定かでは無いのだ。私は本当にヒバリという人物なのか…」 どうやらこの様子だと記憶を無くしているようだった。 その後ヒバリは何も言わずにその場を立ち去って行った。 レイとリクトはその場に立ち尽くしていることしか出来なかった…《つづく》 |
結花 | #12☆2005.01/31(月)21:57 |
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〜第十一話 姉への思い〜 あれからレイはショックでそのまま気を失ってしまった。 リクトはレイを(お姫様)抱っこし、これから行こうとしていた『ムロタウン』に向かう事にした。 「ハギじいちゃん!急いでムロに連れてって!」 実はリクトとハギ老人は顔見知りなのだ。 「おぉ、リクトか。お前の頼みだったら…ってその娘は?」 ハギ老人は気を失っているレイに目を配る。 「この娘は…俺の大事な娘なんだ。今すぐ行けそう?」 するとハギ老人、血が騒いだのかもう準備をしていた(早ッ) そしていつものあの言葉… 「いくぞ!ピーコちゃん!」 キャモメの『ピーコ』ちゃんが元気よく鳴いたのだった。 「ん…」 あれから4時間。レイはようやく目を覚ました。 だが、レイはここはどこなのか把握出来なかった。 「ここ…どこだろ…」 記憶をたどってみると… 「…おねえちゃん」 姉ヒバリの事を思い出す。やはり数年離れていても姉妹。 きっと心配しているのであろう。その時、ノックを叩く音が聞こえた。 「あ、はい」 レイは返事をすると、外から急いでリクトが入ってきた。 「レイ!大丈夫なのか?」 リクトは持っていた包帯・氷水・タオル等を乱雑に置いてレイの側に近寄った。 「ありがとう。もう大丈夫…っ」 `もう大丈夫だよ’と言おうとしたらリクトがレイを抱き締めていた。 「…リクト…?」 「俺…心配だった。レイが…可哀想で…俺…「ちょっと待った」 リクトの甘い囁き…じゃなくて励ましの途中に灰色の髪の男が立っていた。 「…貴方は?」 レイはその男を見る。すると 「…き、君。名前は?(////)」 何だかレイに見つめられて照れている様子。 そんな様子にご立腹なリクト。全く気付いていないレイ。 何だか嵐が起こりそうな予感です《つづく》 |
結花 | #13☆2005.04/30(土)15:43 |
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〜第十二話 最強、現る〜 「私は…コトキタウンのレイ」 レイは素直に自分の名を名乗ると灰色の髪の男は少し目を見開いた。 「コトキタウン…?!ということは君がエドワードさんの娘さん?」 男はレイの父エドワードを知っているようだ 「あ、はい…エドワードは私の父です」 すると、男はレイの肩を掴んで勝手に喜んでいた。 「やっぱり!目のあたりが似ているもんな!!…あ、申し遅れたね。僕の名はダイゴ。よろしく」 するとリクトがかなり驚いた。 「ダイゴ…って確かポケモンリーグの現チャンピオンの?!」 ダイゴは、クス…と笑ってみせる。 「よく知ってるなぁ。僕は鋼使いのダイゴだよ」 レイの隣でワーワー叫んでいるリクトをよそに、レイは… 「…ご、ごめんなさい。私、ポケモンリーグに興味なくてダイゴさんのこと全然知らなかった…」 そう、レイはあくまでも姉ヒバリを探している旅に出ているのでポケモンマスターになろうなんて考えてはいないし、おまけにコトキタウンは田舎なのでそういう情報もないのだ。(というか単にレイが天然な為だが…) 「でもどうしてダイゴさんがレイに?」 リクトが言った。確かに今日会うまで何も関係は無いはず。 それをダイゴの重い口が答えた。 「実は…レイちゃんのお姉さん、ヒバリについてなんだ」 《つづく》 |
結花 | #14☆2005.04/30(土)16:08 |
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〜第十三話 ダイゴとヒバリの関係〜 「な、何だって?!」 ガタッ!! リクトは思わず立ち上がった。レイもかなり驚いている様子。 「何で…ダイゴさんがお姉ちゃんを…知ってるんですか?」 ダイゴはさっきとは凄く哀しげな瞳をしたが、フッと笑ってみせる。 「実は…僕とヒバリは婚約者だったんだ」 二人―特にレイは驚いて言葉も出てこなかった。それでもダイゴは話し続ける。 あれはダイゴが17歳の時だった。 当時はトクサネの宇宙研究所で働いていた。 ダイゴの上司であるエドワードはダイゴにとって尊敬する人物であった。そんなダイゴを見てエドワードはちょっと思いもしないことを考えついたのだった。 昼休みになり、ダイゴとエドワードは一緒に社員食堂でご飯を食べることになった。 「そういえばダイゴ。お前、仕事に熱心なのは結構だが…彼女はいないのか?」 ブーッ!!(////) いきなり不意をつかれたダイゴは思わず飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった(汚) 「な、なッ…エドワードさん!!何でそんなこと…「で?いるのか?いないのか?」 エドワードは質問攻めすると、ダイゴは根負けする。 「前に…いましたけど…今の仕事が忙しくなって浮気されて別れましたよ」 軽く笑っていたがエドワードには悲しそうな目をしてて可哀想に思った。 「実は俺の子供達、全員娘なんだが一番上がダイゴと同い年なんだ。最近彼氏と別れたみたいでな…付き合ってみる気はないか?」 エドワードはニコニコと笑っていたが、ダイゴは断ろうとした。 「一度も会ったことも無いのに付き合えって言われても…」 困りますよ、と言い切ろうとしたダイゴだったが、いつもかけているロケットペンダントの写真を見せた。 「この紫の髪が長女ヒバリだよ」 ダイゴはヒバリの写真を一目みるなり…彼女に心を奪われていた(笑)《つづく》 |
結花 | #15☆2005.05/04(水)17:02 |
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〜第十四話 好きor嫌い〜 「とにかく絶対に認めないからね!!」 ガチャン!!(受話器をおく) その夜、ヒバリは父が一方的に決められた結婚相手のことでもめていた(汗) 「お、お姉ちゃん…どうしたのさ」 レイは恐る恐る聞いてみた。ヒバリは父に対して怒りを露にしていた。 「勝手に決められた婚約者と明日会えって言われたのよ(怒)」 「えっ?!お姉ちゃん、結婚相手がいるの?!」 レイは驚いていたが、ヒバリは明日、絶対に断ろうとしていた。 次の日、トクサネシティ着の船に乗ったヒバリ。 何だかうかない表情(かお)になっていた。 「はぁ…婚約者か」 ため息をつくなり、モンスターボールからアゲハントのフィリアを出す。 「フィィィ!!」 フィリアは相変わらず元気そうだ。フィリアはヒバリの元気が無いことに気づくとすぐに心配そうに慰めようとする。 「フィ〜…」 「フィリア…ありがと」 フィリアのおかげで少し元気を取り戻したら、すぐにアナウンスが鳴る。 『間もなく、トクサネシティに到着します。』 「あ、もう着くんだ。フィリア、準備しなくちゃね」 ヒバリは鞄を取りに行った。 * * * * * * * * * * * * * * * 「おぉ、ヒバリ!!もう着いたのか」 ヒバリの父、エドワードが迎えにやってきた。 「う、うん…。で、その婚約者とやらは?」 ヒバリがキョロキョロと見渡していると… 「エドワードさん!」 向こうから灰色の髪の毛の青年が息を切らして走ってきた。 「はぁはぁ…。あ、ゴメンなさい。ちょっと寝坊してしまって…僕がダイゴです」 ヒバリはちょっと第一印象めちゃカッコいい!!と思いつつ、素っ気無い素振りをする。 「え、えぇ。私が娘のヒバリです」 二人は握手を交わす。この出会いが二人を大きく揺るがすなんて思いもしなかったのであった《つづく》 |
結花 | #16☆2005.05/08(日)18:07 |
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〜第十五話 嫌よ嫌よも好きのうち?〜 あれからドギマギしているダイゴ&ヒバリは話すこともなく、ただエドワードの後をついていくだけだった。 そんな二人をみて、エドワードが気をきかして二人っきりにしようとしてこんな事を言う。 「さてと…そろそろ仕事に行くかな。あとは、若い二人に任せておくとするか…」 するとダイゴは慌てた様子でエドワードにすがる。 「(ちょっとエドワードさん!!僕と彼女を二人っきりにするんですか?)」 エドワードはニコニコしているのにダイゴは焦っていた。 「だって俺仕事だし」 ダイゴがウダウダしていると後ろに取り残されたヒバリは 「あ、あの〜…ダイゴ、さん?」 いきなりご指名された(?)ダイゴは内心凄く驚いていた。 「え、あっ、は、はい!」 取り乱しまくりのダイゴを見て、ヒバリはクスッと笑う。 「フフフ…ダイゴさんって…何か面白い」 ヒバリの笑顔を見たダイゴは、一瞬可愛いと思った。 そんな雰囲気を壊すこと無く、エドワードは静かに仕事へ向かった。もちろん、その後二人がすぐに付き合うことになったのは言うまでもない…。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 「そんなことがあったのか…」 一部始終話を聞いたレイとリクト。ちょっと意外だったなぁと思っていたみたいだ。 「それにしても…レイちゃんとリクトくん。昔の僕らみたいだ」 (////)(////) 二人は思わず顔が真っ赤になっていった。 「そうですかぁ?いやぁ〜、俺らってお似合いなのかなー」 リクトが焦り半分、照れているのをレイは見破っていた。 「な、何言ってるのよ(汗)」 そんな二人のやり取りを見ていたダイゴは思わずとんでもないことを口にだしたのだった。 「…もしかして二人って付き合ってるの?」《つづく》 |
結花 | #17☆2005.05/21(土)16:23 |
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〜第十六話 ほんとはね…〜 「えっと…」 ダイゴの質問にレイとリクトは戸惑う。 別に付き合っているわけじゃない(というかリクトがレイに片想い中)なので、どう言ったらいいのかわからないようだ。 「ダイゴさん…俺…」 ポン!!(モンスターボールが勝手に開く音) いきなりフレイアとジブリール、そしてフローレンが出てきた。(久しぶりの出演(笑)) 「みんな〜。勝手に出てきたの〜?」 みんなはレイを心配しているようで、レイの側から離れない。 「レイちゃんのポケモンか。皆レイちゃんに懐いているね」 ダイゴはウンウン、と頷いていた。 すると、 コンコン(ノックの音) 部屋に入ってきたのはジョーイさんだった。 抱えているのは姉ヒバリが虐待してたあのヒンバスとロゼリアだった。 「レイちゃん。大丈夫?」 ジョーイさんが心配していたようだ。 「ありがとうございます。もう、大丈夫ですから」 レイはわざと力こぶを作るようにした。 「あと、この子たち回復したんだけど、貰い手が見つからないのよ」 ジョーイさんはヒンバスとロゼリアの貰い手を捜していたようだ。よく見ると、傷つけられた跡が何気に残っていた。 姉が傷つけたポケモン達だってことをレイは知った。 「レイちゃん、どっちかでいいから引き取れないかしら?」 レイは迷っていた。 『このヒンバス、役に立たないからあげるわ。もう必要ないし』 …レイの中で何かが吹っ切れた。 「ジョーイさん!私、ヒンバスを引き取るよ」 レイは決めたのだ。ヒンバスを大事に育てようと。 そして立派になったヒンバスをヒバリに見せて、思い出させようと…。 「なら、俺はロゼリアを引き取ろうかな」 、とリクト。草系欲しかったし…と呟いていた。 こうしてまた仲間が増えたレイとリクトだった。《つづく》 |
結花 | #bak18☆2005.05/23(月)21:50 |
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〜第十七話 この想いの行き場〜 次の朝 レイはヒンバス、リクトはロゼリアを引き取ることになった。 ちなみにヒンバスとロゼリアは共に♀だった。 レイとリクトはダイゴと別れる時にポケナビに登録しあった。 「僕もヒバリのことを調べて見る。もし分かったことがあったら連絡するよ」 そう、言い残してレイとリクトはダイゴと別れた。 今は船の二人部屋の中。 レイはまた名前を考えていた。 「ん〜…じゃあ『モルフィン』ってどうかな?」 レイはリクトに尋ねるが、リクトは上の空だった。 「り、リクト?」 レイはリクトの目の前に立って見るとリクトはようやく気づく。 「うわっ。レイ、驚かすなよ…」 レイが上目使いぎみで言う。 「だって…せっかくこのコに名前つけてあげてるのにさ…」 すると、レイはグス…と泣き出してしまった。 そんなレイを見てリクトは慌ててしまう。 「あっ、いや、その…レイ、泣くなって。れ、レイ」 ぎゅっ レイは今、自分がどのような状況にいるのかわからなかった。 「り、く…と?」 ドキドキ レイの心臓はリクトに聞こえるんじゃないかと思う位、脈を打っていた。 「レイ…ごめん。俺、ちょっと考え事してて…」 リクトはレイに謝る。レイは言おうとしたときだった。 「「…。」」 レイは、呆然としていた。何故ならレイの唇にリクトの唇が重なっていたからだ。それはほんの数秒だったのだが二人には数十分に感じただろう。我に戻ったリクトはレイを引き剥がした。 「レイ…っ俺、レイに…」 そう言い残すとリクトは部屋から出て行ってしまった。 レイは呆然と立ち尽くしていた。 今はお姉ちゃんのことを探さなきゃいけないのに… お姉ちゃんのことを考えなきゃいけないのに… 何で…リクトのことが頭にいっぱいになってるの…? 船のデッキに出たリクト。 「はぁ…」 リクトはため息をつく。その時、ミズゴロウの『シルキィ』が出てきた。 「…俺、レイにとんでもないことしてしまった…」 「ゴロォ?」 シルキィは無邪気な表情で?を頭の上に浮かべている。 その時だった。 ダンッッ! 「誰だっ!」 リクトとシルキィは警戒した。デッキに立っている人物とは 「ふふ…私だ」 レイの姉ヒバリだった。何やら企んでいるような笑みを浮かべていた。そして今の状況をレイは知る余地がなかった…《つづく》 |
結花 | #bak19☆2005.06/01(水)19:18 |
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〜第十八話 フレイア、炎の進化〜 何か嫌な予感がしたレイはデッキへと向かう。 するとリクトとヒバリの姿を見つける。 「お姉ちゃん…」 レイは困惑ぎみだった。そんなレイを見てヒバリはモンスターボールを手にした。出て来たのはヒバリの愛ポケモン アゲハントのフィリアだった。 「フィィィ〜」 フィリアは雄叫びと共に姿を現す。 レイは戸惑っていた。 「フィリア、かぜおこし」 ヒバリの命令でフィリアはかぜおこしをレイにする。レイは立ち尽くしていた所をリクトに庇ってもらい、何とか助かる。 「チッ…貴様」 ヒバリは舌打ちをする。すると、今度は 「いとをはく!」 フィリアはいとをレイとリクトに向かって吐き出した。 2人は何とかかわすが、不意をつかれリクトは糸に捕まってしまった。レイは捕まっていないが、時間の問題だ。 「レイ…逃げろ」 リクトは小さく言った。でも、心優しいレイはリクトを見捨てることが出来なかった。 「お願い、フレイア!」 するとフレイアは元気良く飛び出して来た。 「チャモ!」 フレイアはとても元気だ。レイはフレイアに指示しようとしたら 「今だ!」 ヒバリが攻撃し、フレイアは呆気も無く糸に捕まってしまった。 「チャモッ」 フレイアは何とか無事だがうまく動けないでいた。 「これで終わりだ…レイ」 ヒバリがレイに近づこうとしたとき、 「チャモー!」 フレイアの周りを光が包み込んだ。 そして、姿を現したのは、一回りたくましくなったフレイアだった《つづく》 |
結花 | #bak20☆2005.06/03(金)17:18 |
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〜第十九話 取り戻せ!姉のキオク・前編〜 「フレイア…あなた…」 何とフレイアはアチャモからワカシャモに進化したのだった。 「シャモシャモ!」 やはりたくましくなっているようだ。 「ワカシャモ…」 ヒバリは眉を寄せ、フィリアをモンスターボールに戻す。 「どうも分が悪いようだ、今日はこの辺にしておく」 すると、ヒバリの首に黒がかかった紫色の結晶のネックレスを見につけていることに気づく。 「お姉ちゃん…これ」 ネックレスに触れようとしたとき、 バチバチッ!! 「きゃあ!!」 レイが触れようとしたら結界がはっていて、思わず吹き飛ばされてしまった。 「レイ!」 リクトはレイの側に駆け寄る。 レイの身体を支えるようにする様子を見て、ヒバリは昔を思い出しかけた。 『おねえちゃん!ヒバリおねえちゃん』 「っぅあぁっ!!」 ヒバリは結界の効果で倒れ込んでしまった。 レイはヒバリの側に近寄りたかったが、さっきの結界で力が奪われほとんど残っていなかったため、動けなかった。 「おねえちゃん!ヒバリおねえちゃん!」 姉が倒れ、苦しんでいる姿を見ているせいで涙が流れた…《つづく》 |
結花 | #bak21☆2005.06/05(日)21:27 |
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〜第二十話 取り戻せ!姉のキオク・後編〜 「お願い、離して!リクトぉ!」 レイは泣き叫んだ。必死に姉の元に行こうとした時、 パシン!!(レイの頬を叩いた音) リクトは思わず手を出してしまった。 「…っ」 レイは何も言えなかった。ただ、涙を流すだけだった。 「冷静になるんだ。レイ、落ち着くんだ」 リクトはレイの両肩をがっしり掴んで真っ直ぐレイを見た。 レイは涙を流し、「ごめんなさい」と小さく呟く。 一方、ヒバリは気を失っているようだ。 レイとリクトはヒバリを保護しようと、連れて行こうとしたら 「お二人さん、ちょっと待ちな」 レイとリクトの前に別のロケット団と思われる男が現れた。 どうやらこいつも幹部のようだ。 「ヒバリは渡せないよ」 その男はヒバリを連れて帰ろうと、抱えて行こうとしたら 「だめぇ!」 レイは叫んだ。 「お姉ちゃんを返して!」 力の限り叫んだ。すると男はニヤリと笑った。 「そうか。お前がヒバリの妹レイか…」 するとヒバリをその場に落とした。いや、叩き落したと言った方が正確だろう。 「ならば貴様をヒバリの代わりに連れ去ってやる!」 何と男はレイを代わりに連れ去ろうと襲い掛かってきた。 リクトはレイを守ろうとした時だった。 「サンダース!でんきショック」 バリバリッ レイと男の間に電撃が走った。その方を見ると…《つづく》 |
結花 | #bak22☆2005.06/05(日)21:39 |
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〜第二十一話 怒りの拳〜 「お母さん…どうしてここに…」 そう、サンダースに電撃を出させたのはレイとヒバリの母ミーシャだったのだ。 「父さんから聞いたよ。レイ、ご苦労さん」 すると母は、レイに滅多に見せない笑顔を見せた。 「そこの青年…リクトくんだっけ?」 リクトはミーシャに呼ばれ、「はいっ!」と緊張してしまう。 「…レイを任せる」 そう言うと、男の方を向き、睨む。 男は同様もせず、あっ気らかんとしていた。 「君がヒバリとレイちゃんのお母さんかぁ。「年」なんだからあんまり無理しちゃ駄目だぜ、「オバサン」」 プチっ(怒) ミーシャの中で何かが切れた。 レイは禁句を言った男を見て「もう駄目だ…」と呟く。 「…貴様ぁ…何ていいやがったぁ!!」 ブシッ!!(殴った音) ミーシャは自分を年寄り扱いする人(男女無差別)に切れ、喧嘩を売ってるのだ。 「全員出てきやがれ!!」 すると、サンダース以外のキュウコン・メガニウム・ブーピッグ・サクラビス・カイリューが現れた。 「お前…絶対に許さん」 リクトはさっきのミーシャと全然人格が違うことで脅えて顔が真っ青になっていると、 「お母さん…もう止まらないよ;」 だが、ここでミーシャの口から思いもしない言葉を聞くことになる。 「絶対に許さん…お前はあの時ヒバリを誘拐した張本人だからな…」《つづく》 |
結花 | #bak23☆2005.06/08(水)17:12 |
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〜第二十二話 真実〜 「お母さん、どういうことなの?!」 ミーシャは怒りながら言った。 「そのままだよ。こいつがヒバリを誘拐したんだ。そうだろ」 すると、男はニヤニヤ笑い出した。 「はははは…。そうだよ。俺がヒバリを誘拐したんだ」 軽々と言った男に対しミーシャは怒りが込み上がってきた。 「まぁ落ち着けよ。最初はあまりに可愛いから俺の恋人にしようと思ったけど、トレーナーの才能もあったからロケット団に入れればかなりの力になると思ってね」 ミーシャは限界だった。レイにはそれがわかっていた。 「…っ貴様ぁ!!」 ミーシャは怒りに任せ、男に向かって走ろう…とした。 すると、懐かしいあの澄んだ声が聞こえた。 「ミーシャ、落ち着くんだ」 何と、研究所に戻ったはずの父エドワードとレイの妹エリサだった。 「お母さん、落ち着いて」 エリサは泣きそうになりながらもミーシャを宥める。 「ゴメン…」 エリサは生まれつき身体が弱く、病気がちだったのだが、唯一のポケモン プリン♀の「ユメ」のおかげで順調に回復に向かっているのだ。ミーシャは健気なエリサを見て、優しく抱きしめた。 「美しき親子の愛…ってか。ふざけるんじゃねぇよ!」 男が逆ギレしてこっちを襲い掛かろうとした、その時。 「フィリア!ぎんいろのかぜ!」 ぎんいろのかぜが男とレイ達の間を吹く。 レイは風が吹いた方向を見ると… 「話は全部聞いた。今度はこちらからいかせてもらうよ」 「フィィィ!」 ネックレスを無残に投げ捨て、あのいつかのたくましく、そして優しい姉ヒバリがそこにいた…《つづく》 |
結花 | #bak24★2005.08/03(水)19:52 |
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〜第二十三話 雲雀(ヒバリ)〜 「くっ。記憶がもどったか」 男は悔しそうだ。でもレイはとても嬉しかった。 「お…ねえ…ちゃ…ん」 するとヒバリが振り向いた。そこにはさっきまでの、ロケット団幹部「紅」としてのヒバリはいなかった。 「レイ…おっきくなったね」 レイは大粒の涙を流した。 「うん…おねえちゃん…」 リクトはレイに優しく包み込む。するとヒバリは 「リクトくん…レイを頼むね」 にこ、と笑いかけるとさっきの男の方を向き、キッと睨む。 「ヒバリ。俺はお前がほしかった…やっと俺のモノにしたと思ったのに…」 男が逆切れしているとヒバリは冷静に言い切る。 「別にあんたのモノになった覚えはない。むしろ迷惑だ」 すると男が 「くそぅ!どけ!」 「フィィ!」 男はフィリアをどかし、ヒバリを直接襲い掛かった。 「おねえちゃん!」 ヒバリが顔をふせたその時だった。 「ユレイドル、がんせきふうじ」 男の前に岩石が塞がり、ヒバリは助かった。 そしてヒバリの肩をそっと支える人がいた。 「…ヒバリ、久しぶりだな」 その人の名は、ダイゴだった。《つづく》 |
結花 | #bak25☆2005.09/30(金)14:46 |
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〜第二十四話 あなたとなら〜 「ダイゴさん!」 レイが叫ぶ。やはり、ダイゴだという事を認識したヒバリ。 「ヒバリ…」 ダイゴはヒバリに近づく。 ヒバリは会えて嬉しいはずなのに、今まで自分がしてきたことを振り返ると、怖くなった。 「だ、ダイゴ…わたし…」 恐怖のあまり、震えるヒバリをダイゴが優しく抱きしめる。 「大丈夫だ。俺はずっとお前のそばにいるから」 ヒバリは安心したのかすぅっと涙を流す。 すると男が意識を取り戻す。 「いてて…。ってお前はチャンピオンのダイゴ?!」 するとダイゴはヒバリから離れた。 「俺が現チャンピオンのダイゴだ。俺の婚約者のヒバリを誘拐し、記憶を消しロケット団幹部にした奴はお前だな」 この時のダイゴはとてもたくましく見えた。 「ダイゴ…」 ヒバリは涙を流しながら呼んだ。 するとダイゴは再びヒバリの方を振り向き、手を差し伸べた。 「行こう。君さえ居てくれるなら俺は何もいらない」 ヒバリは涙を拭き取って、ダイゴの手を取った。 「私…あなたが側にいるのなら…あなたとならどこへでも行くわ」《つづく》 |
結花 | #bak26☆2006.12/21(木)14:02 |
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〜第二十五話 危機〜 「ヒバリの記憶が戻ってしまうし…全てお前のせいだ!!」 男は逆ギレしてレイに襲い掛かってきた。 それを見ていたリクトはすかさずボールを投げた。 「シルキィ!」 するとシルキィが出てきて、男にみずでっぽうをくらわすとそのまま倒れ込んでしまった。 すると「ま、参った!降参する…」とやけにあっさりとしてた。 レイとリクトはお互いのポケモンをモンスターボールにしまった。が、そのチャンスを男は狙っていたのだ。 「マタドガス!ねんまくだ!」 男は既にボールから出して、物陰に隠していたマタドガスに指示し、レイ達がいた所をねんまくでいっぱいにした。 「きゃああっ!」 誰かの叫び声がした。ねんまくが引けると、何と男はレイを人質にしていたのだった。 「レイ!」 リクトが助けようとすると 「おっと、坊や。動くんじゃねぇよ。動いたらこのコがどうなってもいいのか?」 男は最後の手段に出たようだ。 レイを人質にすれば、リクトは勿論家族も手を出せないと思ったのだった。 「貴様…」 リクトは怒っていた。 「お前らの他のポケモンも全部しまえ!こいつの命が惜しくないのか!」 男は言うと、リクト以外のポケモンもしまった。 男はレイを道連れにして逃げようとしていた。 海の向こうにはギャラドスがいた。レイはすぐに見つけた。 「(ギャラドス…ということはこいつは私を道連れに?! ここでなんとかしなきゃ私も皆も危ない…)」 レイは密かに覚悟を決めた《つづく》 |
結花 | #bak27☆2006.12/21(木)14:28 |
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〜第二十六話 さようなら〜 レイはモンスターボールを1コ手にすると、隙間から出した。 出てきたのは可愛らしいフローレンだった。 「フローレンねこのて」 そう、レイはポケモンにわざを出して、自分も受けるかもしれないのに攻撃を指示したのだ。 「にゃ!」 フローレンが出したのはジブリールのねんりきだった。 ねんりきでレイと男を引き離し、リクトがレイを受け止めた。 「レイ大丈夫か?」 男は相当イカれてきたようだった。 「こうなったら…」 船の外からギャラドスが現れた。 「エネコにはかいこうせんだ!」 フローレンでもこのはかいこうせんを受けたら瀕死どころではない。下手すると死んでしまうかもしれない。 先程のねこのてで体力が余ってないので逃げる元気もなかった。 「逃げて!」 はかいこうせんが発射したと同時にレイは滑り込むように代わりに攻撃を受けてしまった。 レイはその場に倒れ込んでしまい、リクトが抱きかかえる。 「リクト…」 「どうしておまえが…」 「こうするしか方法…なかったのよ…」 レイは笑っていた。そして 「リ…ク、ト」 リクトは次の瞬間、衝撃を受けた。 「すき」 と一言残してレイは力尽きた《つづく》 |
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