ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[602] POCKET☆DREAM〜第一章〜

みけっと #1★2005.01/05(水)17:46
---はじめに---
アイス島の抹茶村に 一人の少女がいた
彼女の名前は幸 物語の中心 主人公である
幸は ポケモンと一緒にいろんな旅や冒険がしたかった
しかし 作法などが厳しい家に生まれたためポケモンのことを口にできなかった

幸が探しているポケモンは ラルトス
いつも作法の本を買わされている書店で
ふと目に入った本があった その本はポケモンについてのものだった
幸は 内緒でこの本を購入し ポケモンのことを勉強していたのだった
そして 一番好きになったのがラルトスだったのだ
だが せっかく勉強しても実物を見てみなければ何の意味にもならない
家を出るときはいつも護衛がついてくる
少しでも不自然な行動をとると 絶対に母に言いつけるに決まっている

この物語は 幸が旅に出る直前から始まる
どんな展開になるかはまだわからない
ここから先の未来は誰も知らないのだから…
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みけっと #2☆2005.01/03(月)21:02
---第一話---
幸 「決めたわ 私家出する!」
幸の家の裏口は 警備が手薄なのだ
そこからなら 簡単に出て行けるだろう
家出を決行するのは今日の夕方 夕方なら人も少ない

そして夕方
幸 「えいっ!」
窓枠から屋根へ降りる そして地面へと降り立った
幸 「今なら誰もいないわね」
そうつぶやくと 幸は裏口から走っていった

ここは 幸の家の近くにある森
今は夜 目の前は真っ暗で何も見えない
幸 「どうしよう ここで野宿するわけにもいかないし…」
あたりには 何の気配もない 明かりもぜんぜん見えない
幸 「私 もうここで死んでしまうのかしら せめて本物のラルトスにだけでも会いたかったな…」
ガサッ ガサガサッ
幸 「何 何なの!?」
「ラ…ラル」
幸 「え この声は まさかラルトス…?」
このラルトスは幸の悲しい気持ちを察知して
慰めるために恐る恐る近寄ってきたようだ
幸 「私を… 慰めてくれているの?」
「ラルラルッ」
幸 「仲間に 私についてきてくれるの…?」
人間の言葉なんか通用するわけがない と思いながら
幸は 問いかけてみた これ以上ラルトスに心配をかけないようできるだけ明るい口調で
すると 奇跡だろうか ラルトスが微かにうなずいたのだ
幸 (自分からついて来てくれるなんて…)
うれしさのあまり 涙があふれてきた
こうして 幸はラルトスをパートナーにすることができたのだ

---続く---
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みけっと #3☆2005.01/04(火)18:37
---第二話---
幸 「また分かれ道なの!? 幸恵 今度はどっちだと思う?」
幸は何回か分かれ道に突き当たり そのたびに幸恵に聞いてみた
幸 「よしっ じゃあ右で!」
幸恵 「ラルッ!」

一向に夜は明けない だんだん気温も下がってきた
幸 「寒っ… 幸恵は大丈夫?」
今になって幸は 家出したことを後悔した
もっと綿密に計画を練っていればよかった
そうすれば こんなことにはならなかったのに…と

幸 「もうだめ 私歩けない…」
幸恵 「ラル?」
幸 「あ 朝日・・が…見える」
バタッ
幸恵 「ラル! ラルラルッ!」
一体 幸の身に何が起こったのだろうか!?

---続く---
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みけっと #4☆2005.01/04(火)20:43
---第三話---
幸恵は 懸命に幸を起こそうとするがおきてくれない
どうやら この過酷な寒さに耐えられず気を失ってしまったようだ
サク サク サク…
幸恵 「…!」
姿は見えないが 遠くから何者かがこちらへ近寄ってくる
サク サク ガサッ ガサガサッ
「どうしたんだ!? 君 しっかりするんだ!」
幸恵 「ラル…」
「君は ラルトス… この子のパートナーなのかい?」
幸恵は少し迷った ポケモンの言葉が通用するのだろうか…
思い切って幸恵は これまでのことを話し始めた
道に迷ってしまったこと 幸が気を失ってしまったことを…

「よし これをその子の耳につけて」
幸恵 「ラル…?」
「あ 僕がつけるからこの子を起こしてみて」
幸恵 「幸 起きて 幸ーっ!」
幸 「ん… 幸恵?」
「気がついたんだね 幸さん 大丈夫?」
幸恵 「とても心配してたんだよ?幸」
幸 「え… 幸恵がしゃべ」
「理由は僕が話すから 落ち着いて!」
幸 「あの… あなたは?」

幸たちの前に 現れた見知らぬ人
彼はいったい何者なのだろうか…

---続く---
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みけっと #5☆2005.01/05(水)12:32
---第四話---
幸 「あの… あなたは?」
翼 「僕は翼 君見たところものすごく田舎から来たみたいだね」
幸 「どうしてそんなことわかるのよ!」
幸恵 『待って 幸 落ち着いて!』

翼の話では 今 ポケフォンは旅の必需品だとのこと
ポケフォンは 人とポケモンが言葉を交わせるようになる道具
2人に1人がこれを身に着けているようだ
翼 「それに この森は田舎のほうに続いているんだ」

ガサッ
幸恵 『ちょっと待って とてもいやな感じがするわ』
幸 「何ですって!? 翼さん 気をつけて!」
幸恵 『… もう遅いみたいね』
翼 「遅いって一体何が…?」
幸恵 『敵に 囲まれています 敵は30人ぐらいいるでしょう』
「ちっ もうばれていたのか」
翼 「お前たちは まさかエパ団…」
「ご名答! そこのラルトスは頂いていくぞ!」

幸たちの前に 突如現れたエパ団 彼らの目的は幸恵のようだが
一体 何の目的のためなのだろうか…

---続く---
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みけっと #6★2005.01/05(水)14:25
---第五話---
「ご名答! そこのラルトスは頂いていくぞ!」
翼 「幸さん気をつけて! こいつら服装とか変わってるけれど 意外に強いんだ!」
「変で結構 これは由緒正しき制服なのだよ」
幸 「幸恵は渡しません 失礼ですがお引取り願います」
翼 「幸さん ここはいったん逃げましょう! 出て来いタツぴょん!」
タツ 『ご主人 お呼びで?』
翼 「ここから一番近い町に飛んでいってくれ!」
幸 「ちょっと待って 私も一緒に!?」
幸恵 『当たり前です それともエパ団に捕まりたいのか?』
幸 「でも…」

バサッ フワ
タツぴょんの体が宙に浮いた
それから少しして 幸の体が揺れだした
幸恵 『どうしたの幸 なんだか様子が変よ?』
幸 「もうだめ 私高所恐怖症なのに…」
幸恵 『幸!? あ 気絶しちゃった』
翼 「だから幸さんは 嫌がっていたのか」

タツ 『ご主人 あと少しでアイス島の中心 バニラシティですよ』
翼 「あいつらも 追ってきてないようだしひとまず着陸しよう」
ブーン ブルルルルッ
翼 「何だと!? まだ追ってきていたのか!」
「あれぐらいでエパ団が追いかけてこないとでも思ったのか?」
シュイーン ガシッ
幸恵 『放して 放してよ!』
翼 「ラルトスを放せ!」
「そうはいかん これはすべてボスのため…」
翼 「くっ フィぴょん! サイコキネシス!」
フィ 『了解!』

グラッ グラグラッ
ヘリが大きく傾いた どうやら操縦できなくなったようだ
フィ 『ラルトスを返せー!』
フワッ ポスッ
フィぴょんのサイコキネシスで開放された幸恵は タツぴょんの上に着地した
「今回はこれぐらいにしといてやる 覚えてやがれ!」

翼の活躍によりなんとかエパ団を追い払うことができた
幸たちの旅はこれからどんな方向に進むのだろうか

---続く---
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みけっと #7☆2005.01/05(水)16:28
---第六話---
「今回はこれぐらいにしといてやる 覚えてやがれ!」
バニラシティ上空で繰り広げられたこのバトルを バニラシティの人々も見ていた
ここバニラシティは 一見とても栄えているように見えるが
エパ団による被害も一番ひどいところだった
タツぴょんがシティに降り立ったときも
まるでどこかのスターがやってきたかのように歓迎してくれた
翼 「すみません どこかにポケモンセンターはありませんか?」
幸恵 『翼さん ここは?』
翼 「君たちはここに来るのは初めてだったね」
幸 「ん… ここは? …!」
幸恵 『やっと気がついたのね幸』
幸 「翼さん! おろしてください 恥ずかしい!」
翼 「ポケモンセンターまでこうしていきますから」
幸 「今すぐおろしてください!」

幸恵 『幸ったら ここにつくまでずっと叫びっぱなしだったわね』
幸 「だって 恥ずかしかったんだもん」
幸恵 『見てるこっちのほうが恥ずかしかったわ』
翼 「君たち 大事な話があるんだけれど いいかな?」
翼が怒ったような口調で言ったので 二人とも黙ってしまった
二人がきちんと聞いているのを確かめると 深刻な顔で話を始めた
翼 「あたしの本名は 実樹 女の子なんでス♪」
幸 「翼さんが!? 冗談はやめてくださいよ」
実樹 「どこが冗談に見える? まあ改めてよろしくネ☆」
幸恵 『これが 大事な話なんですか?』
実樹 「ううん 幸恵ちゃんは知ってるよね さっきのこト」
幸 「さっきのことって 何のこと?」
実樹は さっきのことを事細かに話した

ようやく幸も状況を飲み込めたようだ
幸 「それで これからどうするつもりなんですか?」
実樹 「どこかに エパ団をやっつけるための組織があるみたいなノ」
幸恵 『それを探しにいくのですね なら私も手伝います』
幸恵いわく 自分の仲間のラルトスたちを呼び
特殊な音波を出し 位置を特定するようだ
実樹 「その作戦 頂き! 早速実行しまショ☆」

エパ団を倒し 平和を守るために立ち上がった幸たち
果たして無事に組織を見つけられるのだろうか

---続く---
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みけっと #8☆2005.01/05(水)21:31
---第七話---
実樹 「その作戦 頂き! 早速実行しまショ☆」
こうして 幸恵が考案した作戦を試すことになったのだが
実行してから 早1時間…
幸 「ねー まだ見つからないの?」
幸恵 『見つかったわ! 場所はチョコタウンだわ!』
幸 「みんなありがとう! 私 実樹さんに伝えてくるね!」

ガチャガチャッ ドンッ!
実樹 「ど、どうしたの幸ちゃん! 何かわかったノ!?」
幸 「あの チョコタウンにいるんだそうです」
『それが チョコタウンだけじゃないみたいなのです』
幸 「あなたは…?」
美優 『私は美優 こちらは美沙ですわ』
実樹 「チョコタウンだけじゃないってどういうことなノ?」
美沙 『実はね…』
美沙の話によれば 特に強い音波を感じるリーダー的存在が
3つの町に分散しているとのこと
美優 『どちらにせよ この3人はとても頼れる存在となるでしょう』
幸 「要するに みんな説得して仲間になってもらえばいいんでしょう?」
幸恵 『そういうことになるわね それと2人もついてきてくれるって』
実樹 「そうとなれば 早速出発しなきゃネ!」

美優 『皆さん 準備はいいですね?』
幸恵 『OKみたいです』
美沙 『いくわよ! テレポート!』
シュインッ

幸 「あの ここがチョコタウン…?」
美沙 『そんなわけないじゃない! きっと失敗したんだわ』
美優 『おそらく 何者かが私たちの邪魔をしたようですわ』 

テレポートが失敗 何者かによる邪魔など
幸の運命は 悪い方向に傾いてゆく
果たして 無事に3人を見つけ出すことができるのだろうか

---続く---
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みけっと #9☆2005.01/06(木)17:23
---第八話---
美優 『おそらく 何者かが私たちの邪魔をしたようですわ』

なぜかこの島の周りだけ 黒い雲が覆っている
目の前には どこまでも砂漠が広がっている
「わざわざ ご訪問いただきまことにありがとうございますっ!」
幸 「エパ団! 何するのよ放して!」
幸恵 『狙いは私たちラルトスたちなのでしょう 幸を放して!』
「そうもいかないのよね」
憎らしい声が聞こえてくる やがて 声の主が姿を現した
久美 「私は久美 このエパ団のボスです」
実樹 「ボス? ということはここが本部なのネ!」
久美 「実は 彼女がどうしても必要なのよ」
実樹 「なんですっテ!?」
美優 『みなさん 何をしているんですか! 幸さんが建物の中に連れて行かれたのですよ!』
久美 「あなたたちには もう少しここで待っていただかなくてはね 全員かかれ!」
建物から無数のエパ団員が飛び出してきた
実樹 「こうなったら 強行突破しかないみたいネ!」

一方 幸は…
ピルルルルッ ピルルルルッ
団員 「おっと 呼び出しか ちょっとここで待ってな」
幸 「ねえ 何の呼び出し? 何の呼び出し?」
団員 「うるさい! 黙れ小娘」
幸 「教えてよ! 教えて教えて教えて!」
団員 「早く行こうぜ ボスに怒られちまう ちゃんと待ってるんだぞ!」
幸 「ふえーい」
タタタタッ
幸 「私がおとなしくしてるわけないじゃない エパ団って相当馬鹿みたいね」
ドカッ バキッッ
幸 「みんな待っててね! すぐ助太刀に行くわ!」

今度は ラルトスたちだけでなく幸までも狙い始めたエパ団
彼らは 実樹を容赦なく打ちのめそうとする
実樹たちは 大丈夫なのだろうか

---続く---
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[602]

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