ぴくの〜ほかんこ

物語

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[654] 鍵師〜Memory of a key〜

烈火 #1☆2005.03/19(土)14:46

プロローグ〜
ここは、ポケットモンスター(通称ポケモン)と人と自然が調和した世界。人々は、ポケモンを仲間にしたり、一緒に仕事をするパートナーにしたりとする。
また、この世界では、「Key」というものがあり、Keyを操る鍵師と呼ばれるものが数人いる。Keyを扱うものは、人目につかずに生活する。…。
この物語はKeyを操る鍵師を目指す少年がホウエン地方を旅する話。
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烈火 #2★2005.08/26(金)19:36
#1 空にて
「確かここら辺なんだけど…。もうちょっと、上昇してくれ」
カイリューはコクリとうなずきすごい勢いで急上昇していった。

「はい。ストップ!」
そういうと、カイリューは勢いを残したまま浮上した。
勢いついているものだから、当然背中に乗る水和の体ががくんと揺れた。
「もうちょっと丁寧に止まれないかね。」
冗談交じりでカイリューに水和が話しかける。
”黙って乗ってろ。クソガキ”
「あいかわらず、性格悪いぞ」
”おたがいさまだ”
ボーマンダは汚い口調で水和に言った。

…。なぜこの少年はポケモンとしゃべれるのだろう?
それは、少年がKeyを操る鍵師だからである。

「んー。あったあった。北西側のタウンに下りてくれ。」
”あいよ”
そう水和がいうとまたすごい勢いで、水和を乗せたカイリューは
降りていった。
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烈火 #3★2005.08/26(金)20:52
#3 タウンにて
水和の体がガクンとゆれ、カイリューは地面に止まった。
「ウツギ博士から教えてもらった研究所ってどこらへんだろう?」
水和はそんな独り言を言っていると
「よく育ってるカイリューだね。もしかして、ジョウト地方の方かな?」
水和が後ろを向くと、そこには短パンに白衣、
ショルダーバックを肩からかけた研究員らしくない
研究員がたっていた。
「あなたがオダマキ博士ですか?」
「っていうことは、君はウツギ君がいっていた水和くんだね?」
「はい。ホウエンを旅したいのでポケモン図鑑を更新してもらえませんか?。」
「了解。じゃ研究所へ行こうか」

          研究所

「ウツギ君から聞いたけど、リーグには挑戦しないのかい?」
「リーグは遠慮しておきます。僕宛に変わった手紙が届いたので…。」
「手紙?リーグが一般市民に手紙は出さないはずだが」
「そうですよね。でも不気味なんですよね、内容が」
そう言って水和がカバンから白い一通の手紙を出した。
そこには、
”    白の力を持つものよ。  
     今危機がきている。
  そなたの力を貸していただきたい。
      ルグナ            ”
そう書かれていた。

                       つづく
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烈火 #4★2005.08/26(金)21:03
#4 手紙 そして鍵
 
「ルグナ…。リーグにはそんな四天王はいたかな?
調べてみるよ。明日報告するから。」
「ありがとうございます。」
挨拶はしたが、明日では遅い。ものすごく嫌な気がする。

「ところで、白の力っていうのが気にかかるね。」
「たぶん鍵のことだと思います。これでも僕鍵師なので」
「鍵師?なんだいそれ?」

水和は一から話した。
鍵師とは、鍵を操るジョブ(職)のことで、いろんな色があるということ。
色ごとに効果がちがい、使い道もちがうということ。
使うごとに多くの精神力を使うこと。
生まれつきの能力がある人でないと、扱うのはとても大変なジョブであるということ。

とにかくすべてを話した。
「ほぉ。ジョウトには風変わりなジョブがあるんだね」
「ホウエンにもありますが、知られてないんですよね、あまり」
「水和くんはどの色のkeyかい?」

水和はいうのに息が詰まった。
水和が使うのはわシロのkeyとシャドー(影)。無にする力。
なぜなら、通常の鍵より、数倍に危険だからである。

                     つづく
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[654]

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