ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[686] ☆ゴ→!ゴ→!ゴ→スト→ズ☆

味噌田☆葱恵 #1★2005.06/18(土)16:11
ゴ→!ゴ→!ゴ→スト→ズ
第一話☆売り上げUP大作戦!!

 〜序章〜
 話がややこしくならないように、まず登場人物を紹介しよう。 主人公は、アチャモだ。しかし、なぜか頭がカボチャだ。名前はパンプー・チャモ。♀。新聞記者。
 彼女はゴースト村という、おくりびやまの地下に位置する村に住んでいる。この村は、ポケモンのお化けの村だ。(だから、カボチャ頭のアチャモがいるのだ)
 
 その仲間、バンパイヤー・ゴロウ。♂。バンパイヤーのミズゴロウだ(名前のまんまだ)。黒いママントに身を包んでいる。主にツッコミ役だ。
いつもゴロウの近くには、くろまめというズバット(♂)が飛んでいる。
 
 もう一匹の仲間、デスゴットー・キーモ。♂。死神のキモリだ(名前が無理やりだ)。少しサイズが大きい黒い服を着ている。
 この4匹、通称ゴースト−ズ。ゴーストーズがドタバタコメディーをくりひろげる☆
 
 〜苦しき家計〜
チャ「う〜ん…」
 チャモがうめいた。眉間にしわがよっている(カボチャ頭にもしわができるんだ…)。
ゴロ「どうしたの?」
 ゴロウが問う。
チャ「それがね…」
 チャモが言いかけたときだった。
 ぐつぐつぐつぐつ…。後方で何かが煮え立つ音がした。 
チャ「…?」
 怪訝そうにチャモが振り返る。
 キーモがシチューを作っていた。実験用のなべで…。
 チャモのコメカミに青筋が浮かんだ(カボチャ頭にも、血管があるようだ)。
チャ「人が悩んでいるときに、実験道具使って何してんだ〜?!」
 チャモは、そうほえながらキーモに、とっしんした。

ゴロ「話を元に戻そう…」
 ゴロウがそれかけた話を戻した。
チャ「あ、うん…。それがね、私がかいてる新聞の売れ行きが悪いの…」
キー「それはチャモの問題だろ!!それなのになんで俺が八つ当たりされなきゃならないんだ!!」
 キーモは、根にもっているようだ。
チャ「うるさいわね!!それに、この問題は、家計の問題よ!!…何かいい考えないかしら?」
全「う〜ん…」
 一同、頭を抱えた…。
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味噌田☆葱恵 #2☆2005.05/08(日)17:07
〜作戦その1〜
ゴロ「そうだ〜!」
 そう叫んだゴロウに、期待の眼差しが向けられる。
ゴロ「チャモの新聞のいい(と思っている)ところを、どんどんCMすればいいよ!」
 なるほど、『短所をお補うより、長所を伸ばせ』とかいうやつだ。さすが、ゴーストーズのまじめ役。いいことを言うではないか。
 しかし、1匹だけがかしこくても意味がない。それに対して意見を言う側が、
チャ「いいことといえば、窓拭きに使えることよね」
キー「火をたくとき便利だ。シチューがおいしくできる」
 こりゃだめだ…。これでは、窓拭きや火をたくためだけのものになり、新聞というものではなくなってしまうではないか…。
ゴロ「確かにいいことだけど…。もっと、なんていうか…、新聞の内容でいい所はないの?」
キー「ないな」
 半秒もかからぬ即答だった。これには、チャモも怒る。
チャ「うるさい!あるわよある!たっくさんある!!たとえば…」
キー「たとえば?」
チャ「…」
 重い沈黙…。
ゴロ「…ほかにいい考えはないかな?」
 ゴロウはこの作戦をあきらめた。
チャ「あ!あったわ!あった!ハエをつぶすのに便利よ!!」
キ&ゴ「……」

 〜作戦その2〜
キー「作戦以前に、チャモの新聞そのものが問題だな…」
 キーモはぼそりとぼやいた。
ゴロ「まず、いいところをつくろうか…。やっぱり、ほかのライバルの新聞にはない新しい要素がないとね…」
 ちなみに、チャモの新聞は、他の新聞とはまったく異なるユニークなものである。新聞というより、無駄知識の塊みたいなものだ。
チャ「新しい要素ねぇ…」
 まず、新しい要素以前に『普通の』新聞にすべきだ。
キー「隣の田中さん情報とか」
 おい!
チャ「もう書いたわ」
 おいおい!!犯罪だろ!!
ゴロ「は〜…。もう買い物に行ってくるね…」
 そういい、買い物袋を準備をするゴロウ
チャ「あ〜♪私もいく!」
   つづく(汗)。
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味噌田☆葱恵 #3★2005.05/14(土)09:09
〜チャップリンあらわる〜
さて、ゴースト村ゆいいつのスーパー、☆ゴースーパー☆にきたゴースト−ズ一行。新聞のことなど、とうに忘れたチャモは、ゴロウにあれ買ってこれ買ってとねだっている。
 チャモたちがレジの近くまで来たときだ。
チャ「!? あっ!師匠!!」
 チャモがいきなり叫んだ。チャモの目線の先には、カボチャの姿をしたプリンが、メモ帳に何かを書き込んでいた。こちらに気づいたプリンが近づいてきた。
??「おはろ〜、チャモ」
 そしてわけの分からない混ぜこぜ言葉を使った。(おはようかハローのどちらかにしてほしい)
 さて、このカボチャのプリンの名前は、そのままで、カボチャ・プリンだ。チャップリンと呼ばれてるとか。
 プリンは新聞記者で、チャモの師匠であり、恩人だ。ゴースト村に来たばかりのとき、いろいろお世話になった。
プリ「どした?チャモ。新聞の売り上げでも落ちたか?」
 さすが、ししょう!当たっている!

 〜終章〜
見事チャモの悩みを的中させたプリンは、その後売り上げを上げるのに協力してくれるといった。

 2週間後…新聞の売り上げの仕送りが届いた。
チャ「うわぁ!すごい!前の2倍近くの売り上げになってる!!」
ゴロ「すごい!さすがは師匠だね」
黒豆「キッキ!」(くろまめは人の言葉をしゃべれない)
 躍り上がって喜ぶチャモたち。
キー「デモなんでこんなに上がったのかな?」
 キーモが素朴な疑問を口にした。そのとき、ゴロウが仕送りの中から手紙を発見した。
ゴロ「ん?何これ?」
チャ「?読んでみて」
ゴロ「『売り上げが上がっていて驚いただろう。でも私は、新聞の中身をいじったわけでも、押し売りに行ったわけでもない。ただ…」
チャ「ただ?」
ゴロ「…ただ、前の新聞の一面に大きく載っていたチャモの写真を消して、今人気のピカチュウとか、イーブイ系統とかの写真に変えただけさ』」
チャ「…」
キー「つまり、前の新聞の売り上げが悪かったのは、チャモの写真のせいだったんだな」
 フムフムと、おおいに納得するキーモ。チャモの中で何かがブチリと音を立てて切れた。
チャ「このがアア嗚呼亞亜ぁ〜ッッ!!」
 チャモの怒声は、ゴースト村に大きく響き渡ったと。
           ☆おしまい☆
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味噌田☆葱恵 #4★2005.05/17(火)19:43
ゴ→ゴ→ゴ→スト→ズ
第2話☆うごめくシチュー

 〜序章〜
 ゴオオォ
チャ「この!キーモ!逃げるな!!」
 そう吠えながらキーモにむかって炎をはくチャモ(注:比喩ではない)。
キー「逃げんと死ぬだろう!!」
チャ「なら死ね!」
 ドンガラガッシャーン
黒豆「キキーッ!」
 かわいそうに、くろまめが倒れたたなの下敷きになってしまった。
 さて、なぜこのようなことになったかというと、キーモがチャモの薬をシチューに入れたためだ。

ゴロ「ちょと!チャモ!落ち着いて!」
チャ「あの薬、高かったのよ!!」
キー「そんなに怒るなよ!大体、あのピンク色の怪しいやつ、何の薬だよ!」
チャ「使ったら、なんにでもできる魔法の薬よ!」
キー「うわ!嘘くせっ!!」
チャ「本当よ!」
 と、そのとき!
ゴロ「うわああぁぁ!!」
 ゴロウがすごい大声をあげた。その目は驚愕に見開かれている。

チャ&キー「何よ」「何だよ」
チャ&キー「…う、うわああぁぁ!!」

 いったい何が起こったのか!?
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味噌田☆葱恵 #5☆2005.05/18(水)18:03
〜はいずるシチュー〜

 チャモたちが見たものは、うごめくシチューだ。沸騰してぶくぶく泡を立てているのではなく、生き物のように気味悪くなべの中からはい上がってきているのだ。それはまるで、ベトベターのようだった。

チャ「なっ、なによこれ!!キーモがシチューに入れたせいよ!!」
キー「知らん!いったい何なんだ!?あの薬は!!」
 そう言いあううちに謎のシチューお化けはなべの中からぬけ出した。

 そしてすぐに、変化が起こった。
ゴロ「?!、うわぁ!!」
 シチューお化けはグニャグニャと何かの形に変身しはじめた。
キー「なんじゃこりゃぁ?!」
 変身が完全に終わったとき、キーモが素っ頓狂な声を出した。
 シチューお化けが変身した姿は、チャモに似ていた。しかし、どこかぬけおちたような、マヌケな顔をしていた。
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味噌田☆葱恵 #6☆2005.05/22(日)13:22
〜ナンニデモなるシチュー〜

 次の瞬間には、チャモをぬく全員が大いにふき出していた。
キー「あー、は、はっはこりゃ傑作だ!!そっくり!そっくりだ!」
ゴロ「あ、あはは!チャモごめん、でも、あはははは!!」
黒豆「きっききっき〜!」
 三匹がいきなり笑い出したため、しばしチャモはきょとんとしていたが、やがて意味が分かり、
チャ「っちょ、ちょっと!なによ!ぜんぜん似てないわよ!!何よこいつ!!」
 そう叫んで、偽チャモをすごい剣幕で睨みつけた。

 と、またシチューお化けに変化が起こった。グネグネ粘土のように形がかわっていく。
 チャモの次に変身したものは、部屋に飾ってあった壺だった。
少し形がいびつだ。
キー「ほう!」
 もう慣れたのか、キーモは素直に感嘆の声をあげた。
チャ「ね、ね!なんにでもできる魔法の薬だったでしょ!」
ゴロ「うん、すごいね。でも、いったい何なんだろう?生きてるっぽいし…」
 いったいこのおばけの正体は?!
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味噌田☆葱恵 #7☆2005.06/01(水)18:42
〜終章〜
 もう分かった人もいるかもしれないが、薬の正体はメタモンである。冷静に考えれば分かることである。
 しかし、興奮したチャモたちにはそれを見抜くことはできなかった。

 ピンポーン

 チャイムが鳴った。騒いでいるのにチャモたちのもとに、それは不思議なまでにはっきりとどく。
チャ「?、誰?」
 だれも許可を出さないのに、来訪者は遠慮なくあがってきた。
??「ろも〜、遊びに〜来た〜ですよぉ〜」
 間延びした声が響く。
 チャモたちの部屋いるにパッチ・スケルトンがはいってきた。
キー「何だ、パチスケか」
パチ「いらっしゃいですよ〜」
ゴロ「いや『おじゃましますですよ〜』でしょ」
 パッチ・スケルトン(愛称:パチスケ)はチャモたちの隣に住むパッチールの子供だ。しゃれこうべ(頭蓋骨)をかぶっているがおっとりしていてみんなから好かれている。

チャ「みてよ!パチスケ!すごいでしょ!これ、なんにでもなるのよ!」
 誇らしげに言うチャモ。不思議そうにつぼを見るパチスケ。
パチ「ん?これ、メタモンですよ〜?」
 オオ!チャモ達が一切分からなかった事をすぐに見抜いた!

 呆然とするゴーストーズ一連を尻目に、いつの間にか変身をといたメタモンは、ズルズルと開いた窓から出て行った。
      おしまい
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味噌田☆葱恵 #8★2005.06/02(木)17:15
ゴ→ゴ→ゴ→スト→ズ
      第三話☆憎しみと悲しみの痕
 〜序章〜
 憎い。
ただ、それだけだった。

 主は笑っていた。それは、嘲笑だった。
主はポケモンの頭部を鷲づかみにしながら楽しそうに笑っていた。そして、その手を離した。
 重力に従いそれは落下する。

     そして深い谷底に消えた。
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味噌田☆葱恵 #9☆2005.06/03(金)15:21
〜忘れない日〜
??「―――っ」
 がばり、とジュペッタのシークは身を起こした。そのあと小さく舌打ちをする。背中に汗をかいていた。
シー「またあの夢か…」
 そして忌々しげにつぶやいた。
??「まだあの日を覚えてるの?」
 窓際から声がした。
 シークはその問いには答えない。そのかわりに低い声で唸る。
シー「勝手に人の家にあがるな、アビリ」
 アビリと呼ばれたクチ−トは肩をすくめながら謝罪した。

アビ「ねえ、まだあの日のこと覚えてるの?」
 再びアビリが質問する。
 やはりシークは答えなかった。

 忘れるわけなかった 
  愛する主に捨てられた―――殺されたあの日を…!
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味噌田☆葱恵 #10☆2005.06/05(日)13:47
〜午後のひと時にて〜
チャ「あ!この写真なつかしい!」
 ゴーストーズ宅。チャモ、ゴロウ、キーモ、くろまめ、さらにパチスケまで混ざってなにやら見ている。
 それはアルバムだった。これはチャモがゴースト村に来る前、つまり、『生きて』いたころのものである。
 写真には茶髪のかわいらしい少女が写っていた。年の頃は12あたり。
ゴロ「この人、チャモのトレ−ナー?」
チャ「そう!やさしくていい人なのよ!」
 チャモが嬉しそうに主人の話をする。

パチ「あ、そういえばですよ〜」
 ふいにパチスケが口を開いた。皆の視線が集まる。
パチ「あの丘の上に蒼い家があるでしょ?ですよ(?)」
 パチスケは窓から見える蒼い家を示した。その家はきれいだが、全体が濃い蒼色のせいかどこかしら暗い感じがする。
パチ「あそこに住むシークさん、すごくいい人だけど、人間の話をするとすごい暗いというか、怖いというか〜…な顔をするんですよ〜」
キー「なんか、人に対して恨みでもあるんだろ」
 キーモが心底どうでもよさそうにいう。
 しかし、あとの四匹は心配そうな、残念そうな顔をしている。

 そのとき玄関のチャイムが鳴った。
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味噌田☆葱恵 #11★2005.06/05(日)14:08
〜午後のひと時にて・その2〜
玄関にはアビリが立っていた。迎えにいったキーモが変な顔をする。
キー「なんだ?アビリ。タダ働きはゴメンだ…」
 キーモはせりふを途中で紡いだ。アビリがキーモの首に鎌をあてたためである。
 ついでに、アビリはキーモの死神先輩であり、それを利用してキーモにタダ働きさせたりしているが―――それはまたの機会にお話しよう。

アビ「あなた達にお願いがあるんだけど―――」
 その言葉にキーモは顔をしかめた。お願い…つまり先ほどから話している、タダ働きである。
 しかし、首に鎌を当てられた状態で『お願い』を断る勇気はキーモにはなかった。
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味噌田☆葱恵 #12☆2005.06/06(月)16:43
〜アビリの『ゼロ円』依頼〜
キー「っで、『お願い』とは何だ?」
 『お願い』に皮肉を込めて――アビリはそんな皮肉にめげるようなポケモンではなかったが――キーモは聞く。
アビ「ちょうどさっき、シークの話をしてたみたいで、ちょうどよかったわ。
 ―――シークの人嫌いを直してほしいの」
 どうやってシークの話をしてたって、分かったのか?っと、疑問に思ったが、いつになくアビリが真剣だったのでキーもが真顔で問う。
キー「何かあったのか?」
アビ「ん、別に。ただ、最近よくうなされてるから」
 だから、何でそんなポケモンのプライベートのことをよく知っているのか?っと、思ったが『実は盗聴器を仕掛けてるの』とでも言われたら(…言いかねないから)怖いので、あえて聞かないことにした。

 アビリの依頼にチャモたちはすぐに乗ってくれた。
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味噌田☆葱恵 #13☆2005.06/10(金)15:53
〜シークたずねて12分〜
 シーク宅に着いたゴーストーズ&パチスケ、アビリ。
 
 先頭を切っていたチャモがインターフォンに手を伸ばして―――
チャ「って、どうするの?」
 後ろを振り返った。
パチ「やだなぁ〜チャモさん。そのボタンを押すに決まってるでしょう!まさかインターフォンの鳴らし方も知らな…」
チャ「そうじゃなくて!!どうやって人嫌いを直すのかってことよ!!」
ゴロ「チャモ、声大きい…」
 大声を出すチャモにゴロウが静止をかけるがチャモはますますオーバーヒートする。
チャ「だって、『人を好きになれ』って頭下げたところで、『はい、わかりました』って、了承する分けないじゃない!!
 ちょっと!キーモ!!やる気あるの!?あくびしてるんじゃな…」
 
 バタン
チャ「うぎゃ!!」
 そのときドアが開いて、ドアの前にいたチャモは顔を思いっきりぶつけた。
シー「あ、失礼…。とりあえずあがってください」
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味噌田☆葱恵 #14★2005.06/18(土)11:43
〜傷痕〜
ズズー…。
 嫌な沈黙だ。
 シークに招かれリビングらしき部屋に着いたチャモたち。パチスケが出されたお茶をすする音だけがむなしく響く。
 
シー「―――言っとくけど無駄だよ」
 口火を切ったのはシークだった。冷静で落ち着いた、しかし、絶対に譲らない頑固オヤジのような声音だ。
パチ「あぁ〜。聞こえてたんですか〜」
 場の雰囲気を無視する声で一人お茶をすすっていたパチスケが能天気に言った。そしてアビリもあきれたように言う。
アビ「まったく。いつまで引きずるのやらねぇ…」
キー「そもそも、なんでそこまで人が嫌いなんだ?」
 キーモの質問にシークがどこか遠い目をして語り始めた。

シー「俺はもともと人が大好きだった―――
俺の主はあるマフィアの部下だったが、そんなこと関係なく俺にすごく優しかった…」
 『かった』にちからをこめてシークは淡々と続ける。
シー「だが俺は、その主の手によって殺された…。
 どうやら俺は実験用に作られたクローンだったらしく、その結果の研究のために大事に育ててたんだそうだ。そして用済みになったから殺した。
 殺す際、主のほかにも何人か人がいたが、全員助けもせずに笑ってた」
 シークは話をやめた。淡々としていただけに、よけい切なく感じる。
 だれも、何もいえない…。パチスケでさえも黙り込んだ。
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味噌田☆葱恵 #15★2005.06/10(金)19:39
〜終章・A〜
アビ《なんだか、ねぇ》
 皆がなんて言えばいいか言葉をさがしているところを、当の依頼人であるアビリは他人事のように観察していた。
 何かが引っかかる。
 
 自分だって人間はあまり好きじゃないけが、かといって、あそこまで嫌いはしない。『どちらかといえば、嫌い』レベルだし、なぜ嫌いなのかと聞かれたら『なんか、えらそうでむかつくから』と、いうような理由だ。
 
 と、その時からまっていた糸が解けた気がした。
アビ「あ、もしかしてシーク、そこまで言っといてまだ主人のこと好きなんじゃないの?」
 いきなりのアビリの奇想天外の言葉にシークも含めて全員が驚愕を浮かべる。
キー「はぁ?!なんでそうなるんだ?!」
 素っ頓狂の声を出したキーモの首にすかさず鎌をたてながらアビリは続ける
アビ「だって変じゃない。
 『弱いものは強いものに殺される。それを当たり前として生きてきた。』ずっと前にマフィアのポケモンとして働いていたときどう思ったか聞いたときそう言ってたじゃない。それなのにそんなに恨むなんて。
 たしかに自己中心的な考えを持つ奴は自分が殺されたからって殺した奴を、恨むかもしれないけど、あんたちがう。本当はすぐに受け入れたはず。
 
 それなのにまだそのことを恨んでる。それは殺されたことが憎いよりも、大好きな主に裏切られて悲しいって事じゃないの?!」
 ふだん冷静で、というより冷たいアビリが珍しく熱く語っているという事実の驚きと、それ以上に真実に気づかされた驚きが同時に迫ってきた。
 
 そうだったのだ。自分は主を愛していたのだ。

 どれほど時が経ったか分からないが、呆然としていたシークが不意に口を開いた。
シー「そうだったのか…。」
 誰に言うでもなくつぶやくと静かにどこかに行ってしまった。

 残されたものは、一言もしゃべらずに黙って出ていった。
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味噌田☆葱恵 #16★2005.06/10(金)19:30
〜終章・B〜
 その夜のこと―――
 シークは久しぶりに良い夢を見た。人が笑っている夢を―――その人はまぎれもなく主だった。
 
アビ「良い夢を」
 窓辺に腰掛けたアビリは微笑みながらシークを見つめた。
 
 シークの口元にもまた、小さな微笑が刻まれていた。
      
        ☆おしまい☆
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味噌田☆葱恵 #17★2005.06/18(土)12:04
ゴ→ゴ→ ゴ→スト→ズ
特別編☆くろまめ戦隊マメンジャー

こんにちは!僕はくろまめです。
え?誰?なんて言わないでくださいね?(汗)
僕はゴロウのおともをしているズバットです。
 本日はなんだかカゲがうすい僕の話を聞いてくださいW(僕は人の言葉がしゃべれないからカゲが薄いのかな?)

ゴロ「え?何、出番がほしい?」
 はい。
 唯一僕の言葉がわかるゴロウ様が聞き返してきました。僕はすぐにに肯定します。
キー「ふーん。そう言ったんだ?そういえばこいつカゲ薄いな・・」
 しょぼん・・。やっぱり・・。
チャ「ん〜でも出番って言っても特に行事とかないからねぇ〜」
 しょぼん・・。そんなぁ・・。
 と、そのとき、
   ピーポー カンカンカン ファンファンファン 
 なにやら救急車や消防車、パトカーなどの音が立て続けに聞こえてきました。
 
 早速、野次馬に行きましたゴーストーズ一行。
見ると、うわああ、マンションが派手に燃えてますよ。
 聞く話によると、捕まっていた放火魔が脱走して、マンションに火をつけて逃走しているそうです。

チャ「ああ、これはやばいわねぇ…」
 チャモさんがひっそりぼやいたとき、
??「ああ、やばいよ。中に草ポケモンのナゾノクサが閉じ込められてるんだ…」
 消防隊のゼニガメさんが、後ろから相づちをうってきました。
チャ「それは大変…って、うそぅ?!早く助けなさいよ?!」
ゼニ「そうしたいんだけど、無理なんだよ。8階にいるから、飛行部隊の到着を待たなきゃいけないんだ…。あと5分はかかる」
 そんな〜…間に合わないよ!火はもう8階を侵食しているから、5分もたないよ!
 
 気がつけば、自分も知らないうちに、僕は8階めがけて飛びだしていました。
ゴロ「くろまめ?!危ないから戻って!」
 ゴロウ様が後ろで叫んでいるのがかすかに聞こえましたが、その時にはもう8階についてました。
 何となくだけれど、左から3番目の窓に入っていくと、中にナゾノクサさんが煙でも吸ったのか、倒れてます。
 急いで助けようと、頭の葉っぱを掴みましたが、僕の力では待ちあがりません(僕って非力だなぁ…)。
 あぁ、どうしよう!このままじゃ僕まで倒れてしまう!ヴ〜…。
 そうだ!『チョウオンパ!!』
 すると、1分も経たないうちに、たくさんのズバットがやってきて、ナゾノクサさんを安全な外に連れて行ってくれました。

 実は、ぼくはズバットの中でもえらい家の子供なのです。その僕の執事たちが、僕のチョウオンパを聞きつけて助けに来てくれた、ということです。
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味噌田☆葱恵 #18☆2005.06/18(土)12:23
その次の日…
ゴロ「あ!あ!見て!!この新聞のトップ!」
キー「ん〜?お、すげぇ!!」
チャ「くろまめ、お手柄ね!!」
 …え?
 何のことか分からないので、困惑する僕に、ゴロウ様が新聞をバッ、っと僕の前に開きました。
 そこには…
   『火事場の救世主!』
 と、大きく書いていて、たくさんのズバットが写っている写真が載ってました。

ゴロ「これで一躍有名スターだね!」
 嬉しそうにゴロウ様がおっしゃりました。
 けど…
キー「ん?でも肝心なくろまめ写ってないじゃねーか?」
チャ「あれ?本当だ!」
 …はは、本当ですね。ははは…はぁ…
  つづきま…せん  ☆おしまい☆
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味噌田☆葱恵 #19★2005.06/18(土)16:22
ゴ→ゴ→ゴ→スト→ズ
 第四話☆ゴースト村クイズ大会
 〜序章〜
チャ「う〜ん…」
 チャモがうめいた。眉間にしわがよっている(カボチャ頭にもしわができるんだ…)
ゴロ「どうしたの?」
 ゴロウが問う
チャ「それがね…」
 チャモが言いかけたときだった。
 ぐつぐつぐつぐつ…。後方で何かが煮え立つ音がした。
チャ「…?」
 怪訝そうにチャモが振り返る。
キーモがシチューを作っていた。実験用のなべで…。
 チャモのコメカミに青筋が浮かんだ(カボチャ頭にも、血管があるようだ)。
チャ「人が悩んでいるときに何やってんだ〜?!」
 そう吠えながらキーモにとっしん…しようとして

キー「っちょっとまったぁ〜!」
 直前でキーモが静止をかけた。なによ?と、チャモが口を尖らす。
キー「このパターンは一話と同じじゃないか?!…まさか」
チャ「…ま、また家計が苦しいんだ☆えへ♪」
 できるだけ可愛らしく言ったつもりだが、キーモは露骨に顔をしかめた。
ゴロ「また?なんで?なんか無駄遣いした?」
キー「俺はしてないぞ?断じて」
 と、なると…全員の視線がチャモに集中する。
チャ「あは☆高級メロン、美味しそうだから買っちゃった♪」
 できるだけ可愛らしく言ったつもりだが、みんなはすごい形相で「なんだと?!あの3万以上する奴か?!」「丸ごと一つ?一人で食べちゃったの?!」「きっきぃ〜!!」と、マシンガンのように不満を口にした。

 ようやく落ち着いたころ…
ゴロ「…さて、これからどうしようか?」
全員「う〜ん…」
??「それならですねぇ〜…」
キー「ウヲゥ?!」
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味噌田☆葱恵 #20★2005.06/22(水)13:49
〜クイズ大会〜
 振り返るとフライゴンのフロルが窓からのぞいてた。
フロルはゴースト郵便局のポストマンである。3年前にすなあらしに巻き込まれてゴースト村にきたのだ。
 また、かなり情報通であり、チャモに特ダネをよく協定してくれるのである。
フロ「それなら、明々後日にゴースト広場にてクイズ大会があって、それに優勝すると賞金10万円もらえますよ」
全員「じゅ、10万?!」
 10万円といえば、ゴーストーズのとっては大大金だ。

チャ「フロル!出場方法は?!」
フロ「うわ、出る気満々ですね。出場権は申込書を出した人しかもらえませんよ。確か今日〆切りでしたね」
チャ「うそ?!ど、ど、どうしよう?!フロル〜何とかならない?」
フロ「大丈夫、何とかしましょう」
チャ「わ〜い♪さっすがフロル♪」
 
 で、3日後…
キー「おお、すごい人…ではなくポケモンだな」
 ゴースト広場は黒山のポケだかりができていた。
と、そのとき、
??「おぅ、チャモ達じゃないか」
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味噌田☆葱恵 #21☆2005.06/22(水)13:48
〜チャップリン再来〜
チャ「!あ、師匠!!」
プリ「久しぶり」
 ポケごみに埋もれてしまいそうになりながらもプリンはチャモ達の元にやってきた。そして、チャモたちが首にしているリボンに目を落とす。
プリ「あ、チャモたちもクイズ大会に参加するんだ。家計が苦しいのか?」
キー「ああ、さすがだな。図星。って、チャモ達『も』?」
プリ「ああ、いや。私の知り合いのコダックもこの大会に出るんだ」
チャ「ふ〜ん。まあコダックに優勝はありえないわね」
 チャモの発言にプリンは苦笑いをした。

 ピンポンパンポ〜ン
『クイズ大会に参加する方は参加席についてください』

ゴロ「あ、来た来た。あそこだよ」
チャ「ああ、あれが参加席…って、多い!!」
 参加席は、ざっと数えて70はある。こんなたくさん参加者がいてはまともにできないのではないだろうか?

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味噌田☆葱恵 #22★2005.06/29(水)16:35
ぶっぶぅ〜
 びよ〜ん

 キーモが答えを間違えた瞬間、間の抜けた音がした。
それと同時に、いすに仕込まれたバネが跳ね上がる。キーモはお笑い芸人よろしく飛んでいった。

 べしゃっ、、、

 と、頭から落下したキーモは約10秒後にムクリと起き上がった。
キー《っ痛〜…なんなんださっきの問題!意味不明だ!》
 キーモが言うとおり、第一問目から難しい、と、言うよりも『そんなこと知るか!』って言いたくなるような雑学的な問題―――というと、世界一受け*い授業で雑学を教えている先生が不満を言いたくなるくらいのものだった。
 チラリと参加席を見ると第一問で二匹しか残っていなかった。
キー「お?」
 キーモは目を見張った。なんと、その二匹はチャモと、コダックだった。
キー「馬鹿があたる問題とかいう奴か?」
 キーモはボソリとつぶやいた。

 一方、チャモとコダックのバトルは白熱していった。
アナウンス「第二問、…で…な…はなんでしょう?」
チャ「ぺペロンチーノ!」
 ピンポーン
アナ「第三問、…が…になる…はいつ?」
コダ「紀元前3世紀!」
 ピンポーン
アナ「第四問、…は…という意味ですが…とはどういう意味でしょうか?」
チャ「おはようこんにちはこんばんはよろしくおねがいしますさようなら」
 ピンポ−ン

 …どんな問題なんだ…?
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味噌田☆葱恵 #23☆2005.07/01(金)18:20
〜終章…くだらないオチ〜
 朝からたくさんのポケモンが集まっていた広場のポケモンが、三割ほど減ったころ、ついに最終問題が出された。
アナ「日本で一番高い山は」
 お、まとも―――というより、常識的な問題だ。

チャ「富士山!」
 ぶっぶぅ〜
   びよ〜ん
     べちゃ
 チャモが答えた瞬間、いすごと飛ばされた。
チャ「え、え、え?なんで…」
 狼狽するチャモ。

 アナウンスが再びしゃべりだす。
アナ「ですが、世界で一番売れているがん保険は?」
コダ「ア*ラック」
 ぴんぽ〜ん!
 
 保険会社のCMかよ…。
  ☆おしまい☆

ゴロ「え?!これで終わり?!」
 うん、おわり♪
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味噌田☆葱恵 #24☆2005.07/02(土)15:29
ゴーゴーゴーストーズ
第5話☆ゴーゴー!GOーストバスターズ!
〜序章と1章の間〜
 GO−ストーズとか名乗ってる三人組がいるらしいけど、あんなの偽物よ!
 本物は私たち4人組み!『ゴーストーズ』よ!『GO−ストーズ』の奴らはただゴースとその進化系ってだけで『GO−ストーズ!』とか名乗ってるけど、私たちは、そんななんのひねりのない古っちいものとは違うNEWの本物よ!
 
>ゴーストーズメンバー
NO1・パンプー・チャモ
 プリティなカボチャアチャモ(チャモビジョン)
NO2・バンパイヤー・ゴロウ
 やさしい、ツッコミ役のバンパイヤミズゴロウ
NO3・くろまめ
 ゴロウのおともで、おぼっちゃまのズバット
NO4・デスゴットー・キーモ
 ちょっとむかつく死神キモリ(チャモビジョン)
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味噌田☆葱恵 #25☆2005.07/02(土)15:40
〜序章〜
チャ「はぁ?!偽者?!」
 ゴースト村西区パンプキン通り2丁目にチャモの声が響き渡る。
キー「ちまたでは有名な話だぞ」
 キーモが落ち着いて答える。
チャ「どこのどいつよ?!ゴーストーズの名をパチリやがったのは?!」
 ちゃもは雄雄しい罵声を上げた。

 最近『GO−ストーズ』というゲンガー・ゴースト・ゴースの三人組のうわさが流れていた。なんでも先月のマンションの大火事により住む場所がなくなった!!といって町内を暴れまわったらしい。
 だが、そんなことはどうでもいい!問題はチーム名だ。
 はじめの字が違うだけで、読み方はまったく同じではないか!!
 
 キシリ、と不吉な音をたてながらチャモが立ち上がった。
ゴロ「どこ行くの?」
 ゴロウが不安いっぱいの声で聞く。
チャ「GO−ストーズをぶっ潰しに行くわ」
 やっぱりそうか…と仕方なしについていくゴロウ。
 ここはついて行くべきなのか?と、めんどくさげに後を追うキーモ―――それぞれらしい反応である。
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味噌田☆葱恵 #26☆2005.07/03(日)13:31
〜会話文だけの2章〜
シャ「で、なんでこの俺、シャール・フィアが行かねばならん?」
チャ「だって、兄さんLV90以上じゃない」
シャ「俺は関係ないだろう」
チャ「もう!愛する妹がケガしてもいいの?!」
シャ「しるか」

ゴロ「うわ、チャモにお兄さんいるんだ!なんか足透けてるね。
…それにしても2人ともよく似てる…」
キー「口の悪いところがな」

シャ「…そうだな、いくらだす?」
チャ「ハア?!妹から金巻き上げる気?!」

ゴロ「う〜ん、アビリさんにも少しにてるかな」
キー「うん、チャモの『ただ働きさせようとするところ』とシャ―ルさんの『儲けようとする』ところがな」
黒豆「キ〜…」
ゴロ「え?『初登場なのにシャールさん悪キャラになってる』?…たしかに」
キー「でも、シャールさんは本当に強いぞ」

キー「お、話しついたようだな
おい、チャモどうだった?」
チャ「ふんだ!なによなによ!あんな兄の力なんて借りない!」
キー「ダメだったようだな」
ゴロ「これを機会に決闘なんてやめてほしいんだけどね…」
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味噌田☆葱恵 #27☆2005.07/04(月)10:05
〜主婦の必殺アイテム〜
ゴーストーズ一行はさまざまな店が立ち並ぶ商店がいに来ていた。
キー「で、チャモは何がしたいんだ?」
チャ「そりゃあ、対抗すべく武器を買いに来たのよ」
 チャモは語尾にハートマークをつけるような感じに愛らしく言った。しかし、その言い方はかえってゴロウを不安にさせる。
ゴロ「チャモ!だめだよ!それは、危ない!!」
チャ「大丈夫大丈夫」
 チャモは虫も殺さぬ優しい笑顔で店に入っていった―――入った店は普通のスーパーである。

キー「で、チャモは何がしたいんだ?」
 キーモが本日2度目のセリフをいったのも無理はない。
 武器を買うとか言っておいて、チャモは卵やコンニャクや大根、からしなど、おでんでも作るのか?ってものばかり買っている。ついでに、コショウとかタバスコも入っている。
チャ「だーかーらー、武器よ、武器!!て、キーモ!卵を馬鹿にしたわね!卵を体につけられたときの気味悪さを知らないの?!コンニャクは不意打ち用、大根は打撃用、コショウは敵の能力下げるようよ!タバスコ&からしなんて、飲ませたらハカイコウセンなみなんだから!」
キー「知るか!何の話だ!」
 なんと低レベルな…。
 ゴロウは小さく、万感を込めたため息をついた。
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味噌田☆葱恵 #28☆2005.07/09(土)16:01
〜終章〜
 武器を買い終えたチャモ達は、なんと、100円均一ショップから出てきたGOストーズにはちあわせした。
チャ「ここであったが100年目!勝負よ!」
シャ「おう!俺は、ゲンガー・シャドウス!!
お前らのうわさは聞いている!のぞむところだ!」
ゴロ《初対面なんだけどな…》
 ゴロウはチャモのせりふにツッコミたかったが、口には出さない。今は他人のフリをするのに精一杯だ。
 どうやら、GOストーズのゴースト・ファントムもゴロウと同じことを考えているのだろう。精一杯他人のフリをしている。
 
チャ&シャ「いざ!勝負!!」
 チャモは手にタバスコを、シャドウスは手になぜかボードを、持ち、今にも飛び掛ろうとしている。
 と、その時、
  ピピィ〜!!
ポリ「そこのアチャモ、キモリ、ゲンガー、ゴース!!喧嘩はやめろ!!」 
ポリスマンの、ガーディが笛を鳴らしながら近づいてきた。
 そしてパトカーも…
キー「え?俺も?!俺は無関係だ〜!」
 そうわめくキーモも、ガーディに袖をかまれながらパトカーに入れられ、どこかにいってしまった。
  
   ぶろろろ〜…

 そこには、他人のフリをしていたゴロウとファントムが残された…。
 ポン、と、ゴーストがゴロウの肩に手を置き、
ファ「愚痴を肴にお茶でもしません?」
 と、ささやいた。
ゴロ「そうですね…」

 その後、ゴロウ達はお茶を楽しんだそうな。

  ☆おしまい☆
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味噌田☆葱恵 #29☆2005.07/09(土)16:20
ゴーゴーゴーストーズ!
 第5,5話
〜序章と1章の間〜
 『ゴーストーズ』とか名乗ってる4人組がいるらしいが、あんなん偽物だ。
 本物は俺たち3人組!『GOストーズ』だ。『ゴーストーズ』の連中はただ化けモンに変装しただけで『ゴーストーズ!』とか名乗ってやがるが、俺たちは変装でもなんでもない、本物さ!

>GOーストーズメンバー
NO1・ゲンガー・シャドウス
 COOLなGOストーズ隊長のゲンガー(ゲンガービジョン)
NO2・ゴースト・ファントム
 気が弱いのにツッコミ役のゴースト
NO3・ゴース・スピリアル
 生意気で、暴れん坊なガキゴース

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味噌田☆葱恵 #30★2005.07/16(土)17:50
〜序章〜
シャ「アア?!偽者?!」
 ゴースト村西区幽霊通り5丁目にゲンガー・シャドウスの声が響き渡る。
ファ「ちまたでは有名な話ですよ」
 ゴーストがおどおどと答える。
シャ「どこのどいつだ?!GOストーズの名をパクリやがったのは?!」
 シャドウスが女々しくも身をよじりながら言った。

 最近『ゴーストーズ』というアチャモ、ミズゴロウ、ズバット、キモリの四匹組みのうわさが流れていた。なんでも、先週のクイズ大会に不満があって町内会に殴りこみにいったらしい。
 だがそんなことはどうでもいい、問題はチーム名だ。
 始めの文字が違うだけで読み方はまったく同じではないか!

 音も立てずに(といっても幽霊だからだが)立ち上がった。
スピ「どこいくの?」
 ゴース・スピリアルが好奇心いっぱいの声で聞く。
シャ「ゴーストーズをぶっ潰しにいく!」
 やっぱりそうだ!と、嬉しそうについていくスピリアル。ここはついていかなきゃだめなのかな?と、恐る恐るついていくファントム。―――それぞれらしい反応である。


〜会話文だけの1章〜
シャ「ん?いないな」
ファ「ここがゴーストーズの基地なんですか?」
シャ「いや、ここに俺の知人が住んでいるんだが…」
スピ「え〜?!そいつに手伝ってもらうの?!やだよー。俺1人でも十分だって!」
シャ「でも、4対3では分が悪い。それに町内会に殴りこんでいくほどのつわものだぞ?」
ファ「その人強いんですか?」
シャ「オウ!LV90以上だ!」
ファ「わあ!すごい!」
スピ「ふん!俺らと同じ初登場のくせしていいキャラなんてずるい」
シャ「たしかに。…でも、少し口悪いうえに、タダでは働いてくれないだろうな…」
スピ「に、してもこないね」
シャ「どこいってんだ?」
スピ「もういいじゃん!だから俺1人で十分だって!」
ファ「これを機会に決闘なんてやめてほしいんですけどねぇ…」
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味噌田☆葱恵 #31☆2005.07/18(月)12:40
〜100円必殺アイテム〜
GOストーズはさまざまな店が立ち並ぶ商店街にきていた。
スピ「っで、シャドウス兄ちゃんは何がしたいの?」
シャ「そりゃあ対抗すべく武器を探しに・・」
ファ「100均にですか?」
 そう、ここは商店街の中の100円均一ショップである。
とうてい武器になりそうなものはないのだが…。
 それに買い物かごの中に入っているのは、ただの糊やガムテープ、ホッチキスの芯やボードなどである。
 
ファ「それ、何に使うんですか?」
 ファントムが当然の質問をする。
シャ「だから武器だ!
 貴様、糊が体についたときの気味悪さを知らんのか?!ガムテープは敵の拘束用、ホッチキスの芯はマキビシがわりだ!
 それに、ボードの紙とか止めるストッパー!あれに指をはさむとハサミギロチンなみだぞ?!」
ファ「…」
 なんて低レベルな…。ファントムは小さく万感を込めた、ため息をついた。
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味噌田☆葱恵 #32☆2005.07/24(日)13:23
〜5話の終章の後〜
 街で喧嘩をしようとしたため、警察に捕まったチャモたち四匹は警察署についた。 
 5時間後…警察署から出てきたチャモ達の元に5匹のポケモンが現れた。
??「お前たちがゴーストーズとGOーストーズだな!俺たちは5匹組みの『5−ストーズ』!!名前をかけて勝負だ!」

全 「…」
 ヒュー、
 風が吹きぬける。
全 「もういいよ!!」

☆END☆
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ぴくの〜ほかんこ