ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[695] 永遠の約束(上)「完結」

ピッくん #1★2005.06/29(水)21:28
ピカチュウ、約束だよ。来年、またここで、会おうね。
…この約束は、永遠に果たされない。永遠に。

僕の名前は、たけ。ポケモンは、ピカチュウ。
「ピカチュウ、こっちおいで…。」
「ピカチュウ…お父さんの都合で、1年間、この土地を離れなければいけないんだ。ピカチュウ。君は、連れて行けないんだ。ピカチュウ。絶対、に1年後、ここで会おうね。絶対に。」


「たけ。出発の時間だよ。早く車に乗って。」
「うん。」
僕は車に乗った。車が、走り出した。ピカチュウが、小さくなっていく。見えなくなるまで、ピカチュウは、見つめていた。ずっと。ずっと。いつまでも。

(たけ君。どこいくの。)
ピカチュウは、まるでそんなことを訴えていたかのようにも思えた。

…半日後…

「ついたわよー。」
僕はその声で目覚めた。
もう寝るか。体が、重く沈んだ。

…次の日…

「おはよう。ピカチュウ…。」
そうか…ピカチュウはもういないんだ。
今までにない生活。そんな中で、僕は、生活できるのだろうか。
そんな心配を抱きつつ、一日が始まった。
YahooBB221028209033.bbtec.net
ピッくん #2★2005.06/16(木)00:01
…数ヵ月後…

「ピカチュウ…。」
「ここに来てから、ずっとこうなのよ。元気だしてよ。」
母が言った。
「でも僕には無理だ。ピカチュウがいない生活なんて。」
僕は思わず家を飛び出していた。
もちろん目指す場所は、ピカチュウのいる場所。

…あと1000キロ…PM0時10分

でも、とにかく歩き続けるしかないな。
歩いても歩いても終わらない道。あるのは、お金だけ、無駄な買い物はできない。
そして、毎日、毎日歩き続けた。

…あと930キロ…AM6時00分

3日たった。まだ先は長い。がんばろう。
(ファンファンファン)
ん?パトカー?そうか、お母さん、捜索願出したんだ。
「いたぞ。あそこだ。」
あ、みつかった。逃げなきゃ。僕は、どうしても、ピカチュウのところまでいくんだ、にげろ!
こうして、警察という、新たな敵が現れた。
YahooBB221028209033.bbtec.net
ピッくん #3☆2005.05/23(月)17:58
何とか、警察からは、逃げられた。でも、またいつ見つかるかは、わからない。気をつけよう。

…あと900キロ…AM10時00分

「ふう〜。今頃になって疲れが出てきたな。あ、そうだ。地図地図。あ、あった。えっと。メインロードと、×号線は、検問があるから通れないな。」

ガタッガタッ「痛っ。」(何で路地なんか。)
「いたぞっ。」
「げっ。みつかった。」
「ほらほら。パトカー乗って。」

…パトカーの中…
「ちょっとまってろよ。」
(よし。今だっ。)
「あ、逃げた!待て!」

…あと840キロ…AM8時40分
「さてと、急がなきゃ。」
YahooBB221028209033.bbtec.net
ピッくん #4★2005.06/15(水)23:59
「今度は、つかまんないように下水道を通ろう。」

タタタタッゴトッ
「いてててて。」
(ピカッ)
「まぶしっ。」
「みつけたぞ!お前の動きは、すべてわかっている。」
「後ろに戻れば…。」
タタタタタッ
「ふん、どうせ行く所は、わかっている。」

…あと800キロ…AM10時00分
「おい、起きろ。」
「ん?け、警察。」
「ピカチュウに会いに行くんだってな。乗れ。」
「え?」

「ついたぞ。」

そこには、雨が降っていた。
そして…そこには、何もかもがなくなってなっていた。
冷たい雨の中、僕は、呆然と立ち尽くしていた。
気がつくと、雨は上がって、空には、大きな虹がかかっていた。それは、まるで、ピカチュウの、微笑みのようだった。

それは、ピカチュウと別れてからちょうど…一年後のことだった。
YahooBB221028209033.bbtec.net
[695]

このページは http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/695.htm のアーカイブです。

ぴくの〜ほかんこ