sky・POP | #1☆2005.05/21(土)09:05 |
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ここは、空気がとってもきれいなシダケタウン。そこに、1人のヒビキという女の子がいた。 ヒビキ「ももちゃん、お外で遊ぼっか♪」 ももちゃんというのは、相棒のゴニョニョのニックネ−ム。桃色だから、ももちゃんらしい。 もも「ゴニョ♪」 ヒビキ「わあ、今日もいい天気だね!」 ヒビキは、ゴニョニョを抱いて外に出た。 お日様がとっても元気に照っている。 ヒビキ「今日は何して遊ぶ?」 その時だった。野生のポチエナが数匹、2人の前に襲いかかってきたのだ。 ヒビキ「きゃああ!!」 もも「ゴ、ゴニョ・・!」 悲鳴というにはかぼそい声で、2人は叫んだ。 リンネ「キノガッサ、マッハパンチ!!」 ヒビキ「え…。」 助けてくれたのは、ヒビキのお姉ちゃんリンネと、相棒キノガッサ。 リンネ「ふう…、大丈夫だった?ヒビキ。」 ヒビキ「あ、ありがとう。お姉ちゃん。」 リンネ「私がたまたま外に出てたからいいけど、こういうときは、ちゃんと大きい声を出して助けを求めなくちゃ。」 ヒビキ「うん…、そうだよね…。」 もも「ゴニョ…。」 リンネ「・・学校でいじめられてるんだって・・?」 ヒビキ「……。」 ヒビキは、学校でいじめにあっている。よく物を隠されたり、机に落書きをされたり、さまざまだ。 リンネ「どうせまた、相手が怖いから、って、誰にも相談してないんでしょ。相手にも、やめて!って言ってないんじゃない?」 ヒビキ「……。」 リンネ「確かに、いじめは最低だ。最低なやつがやることだ。でもね、そいつに負けたままでいいの?おくびょうなままでいいの?」 リンネは、ヒビキの肩をポンっとたたいた。 リンネ「大丈夫!!ヒビキはなんも悪くないんだから!!だから、勇気を出しておくびょうを直そうよ。いざとなったら、お姉ちゃんがついてるし!ね!!」 続く |
sky・POP | #2★2005.05/21(土)13:53 |
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そして夜…。 ヒビキ「はぁ…、なんで私はこんなにおくびょうなんだろう…。」 もも「ゴニョゴニョ…。」 ヒビキ「そういえば、あなたと出会った時…。」 ヒビキはゴニョニョと出会った時の事を思い出していた。 それは、今から3年前、ヒビキが6歳のころの事だ。 ☆ ヒビキ「あれぇ、あなた迷子なの?」 おつかいの帰り道、けがをして動けなくなっているゴニョニョを偶然発見したのだ。 ゴニョニョ「ゴ…、ゴニョ…。」 ヒビキ「あっ、けがしてるじゃない!!手当てしないと!!」 ヒビキはそのままゴニョニョを抱いて家に向かい、手当てをした。 ヒビキ「これでよしっと…。ねえ、あなた1人なの?お友達とか家族はいないの?」 ゴニョニョ「ゴ…、ニョ…。」 ゴニョニョはその時完全におびえていた。人間を嫌っているようだった。ヒビキはそっとゴニョニョの頭を優しくなでて言った。 ヒビキ「大丈夫。私はあなたの敵じゃないよ。ね、仲良くしましょ。」 ゴニョニョ「ニョ…。」 ヒビキ「あなたって、おくびょうなのね。…、私もそうなの。だから、お友達だっていつまでたってもできないの。」 ヒビキはその小さい体で、静かに泣いた。 ゴニョニョ「ゴニョ、ゴニョニョニョ。」 そんなヒビキを見たゴニョニョは、なぐさめようとして涙を拭いてあげた。 ヒビキ「あ・・、ありがとう。優しいね。」 ゴニョニョ「ゴニョ〜。」 そして、いつまでたっても野生に帰ろうとしないので、ゴニョニョはヒビキの家族になる事に決定し、ニックネ-ムをつけてもらった。 そして、今に至る。 ☆ ヒビキ「そういや、出会ったころも、私達おくびょうだったよね?」 もも「ゴニョ。」 ヒビキ「さあ、明日も早いし、寝よう!!」 もも「ゴニョッ!!」 続く |
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