桐島明日香 | #1☆2005.05/21(土)15:03 |
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「うわ〜キレイな海!」 一人の少女がプテラに掴まって飛んでいた。少女の名前は、ユイ。 今年のカントー、ジョウトリーグの優勝者である。そして今ユイがいるところは、ミシロタウンの手前にある海の上である。どうして、そんなところにいるかとゆうと理由は数日前にさかのぼる… 〜数日前 マサラタウン〜 ユイはリーグが終わり自分の生まれ故郷に帰っていた。 ユイ「博士ー。私に用事ってなんですか?」 その日ユイは、オーキド博士に呼ばれていた。 オーキド「おー来てくれたか、ユイ。実は君に行ってもらいたい場所があっての」 ユイ「行って欲しい場所…ですか。」 オーキド「ああそうじゃ。ホウエンという地方なんじゃがな、そこにはカントーやジョウト地方にはおらんポケモンがおるらしいんじゃ。そこでカントー、ジョウトの二つの地方を制覇し、図鑑も集めていた君なら そこでもみごとやってくれるだろうとおもってな。」 ユイ「はぁ…別に大丈夫ですけど、カイトくんはこのこと知ってるんですか?」 カイトとは、ユイの幼馴染みでありリーグ準優勝者である。 オーキド「あいつはまだ修行中でな、帰ってきたら教えてやるつもりじゃよ。」 ユイ「わかりました。それじゃあ喜んでいってきます!」 …… と言う訳で、彼女は今ここにいるのである。 |
桐島明日香 | #2☆2005.05/21(土)17:31 |
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ユイ「あともう少しかな。ライト頑張ってね。」 ユイは飛んでいるプテラに話しかけた。名前は<ライト>というらしい。ライトは「大丈夫」とでも言うかのようにうなずく。 ユイ「あっ、見えてきた!博士が言ってたミシロタウンってあそこかな…よしっライト降りてみよっか。」 ライト「ギャウウウ(わかった)」 ユイ「よっと。」 そう言ってライトから手を離し、地面に着地した。 ユイ「ご苦労様ライト、ありがとうね。」 ユイはライトをボールに戻し、新たにまた別のポケモンをボールから出した。 ユイ「行こっかレイス。少し歩くよ。」 レイス「キュウ」 そう一声鳴いて頷いた。さっき出したポケモンはキュウコンである。名前は<レイス>である。 ユイ「え〜っと、たしかミシロタウンにオダマキって博士がいるから会いに行けって言ってたけど…場所知らないんだよね。どうしよっかレイス。」 しかし質問されたレイスもわかっておらず、困った顔をして首をかしげていた。 ユイ「やっぱレイスに聞いてもわかんないよね、ごめんね。とにかく、歩いて捜そっか。」 レイス「キュウウ!(うん)」 そうして、オダマキ博士を捜索(大げさ)しに歩き出した。 |
桐島明日香 | #3☆2005.05/21(土)19:19 |
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ユイ「少し歩いてみたけどそれらしきものが全然ないや。本当にミシロタウンってここなのかなぁ?」 レイス「キュウ?(本当に大丈夫)」 ユイ「さぁ〜、とにかくもう少し捜してみ…って、あったーたぶんあれだよ!」 そう言って目に入った建物にむっかって勢い良く走り出した。 ユイ「え〜っと、<オダマキ研究所>やったー!ビンゴやーっと見つけた。良かったねレイス」 レイス「キュー!(そうだね)」 ユイ「さてと、とりあえずは博士に言われたとおりそのオダマキって人に会わなくちゃね。」 そう言ってドアの前に立ってノックした。 ユイ「すみませーん。どなたかいらっしゃいませんか?」 ……応答なし。 ユイ「あれ?誰もいないのかなぁ」 その後何回かノックをしたが、結局誰も出てこなかった。 ユイ「もー!誰もいないんじゃ会えないじゃない!」 レイス「キュウキュー(まあまあ)」 その時 ?「わー!!」 どこかから男の叫び声が辺りに響き渡った。 ユイ「なっ何の声?!…いったい何処から!」 レイス「キュッ(言ってみようよ!)」 ユイ「そうだね。とにかく、行ってみよう!」 何処かから聞こえた叫び声。そのほうこうに向かってユイは、レイスといっしょに走っていった。 |
桐島明日香 | #4☆2005.05/22(日)07:38 |
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ユイ「ここら辺で聞こえたと思ったんだけど、見あたらないなぁ。聞き間違いだったのかな。」 ユイが考え込んでいたその時! ?「誰か助けてくれ〜!」 さきほど聞こえた男の声がまた聞こえてきた。 ユイ「やっぱり聞き間違いじゃない!それにさっきよりかなり近い場所みたい。」 そう言ってユイは声の聞こえたところまで走っていった。 ?「助けてくれ〜」 ユイが走って行くとポケモンに追い回されている男の人がいた。さっき叫んでいたのは、この男であった。 ユイ「あのー大丈夫ですか?」 ?「大丈夫じゃないよ!君トレーナーかい、だったら助けてくれ!」 ユイ「わかりました。少しまって下さい。」 そう言ってユイは、男を追いかけているポケモンの動きを見ていた。 ユイ(あんなポケモン初めて見た。あれが博士の言ってたこの地方にしかいないポケモン…だったら!) 考え込んでいたユイは急に動き出した。 ユイ「レイス!攻撃準備。あのポケモンを捕まえるよ。」 レイス「コォォォン(わかった)」 そう言ってレイスはかまえた。 |
桐島明日香 | #5☆2005.05/22(日)22:04 |
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ユイ「レイス、炎の渦であいてを弱らせて。」 レイス「コォン!」 ゴォォォ、と音が鳴りポケモンが炎の中に閉じこめられた。しばらくして炎が消えると中からふらふらしながら、ポケモンが出てきた。 ユイ「よし、今がチャンスね。」 ユイはそう言うとモンスターボールを投げた。少しの間ボールが動いた後、点滅も消え動きが止まった。 ユイ「やった!新ポケGET!なんかよく見ると結構かわいいv」 レイス「キュウ(よかったね)」 ユイは早速捕まえるこの出来たポケモンを、レイスと共に喜んでいた。 その光景をさきほどポケモンに追い回されていた男が眺めていた。 ?「もしかして、君が<ユイ>ちゃんかい?」 ユイ「ふぇ?まぁ一応そうですけど…」 ?「本当かい、いやぁ〜良かった良かった。私はオダマキと言うものなんだが、今朝オーキド博士から連絡があってね今日この地方に<ユイ>と言う腕の立つトレーナーが行くから会ってくれと、言われてね。急いで戻ろうと思ってたらそのポケモン、<ジグザグマ>と言うんだがそいつのしっぽを踏んでしまって追いかけられてね。や〜会えて本当に良かったよ。」 ユイ「はぁ。」 オダマキ「とにかく、研究所まで付いてきてくれ。」 と、オダマキに急かされユイは研究所まで付いていくことになった。 |
桐島明日香 | #6☆2005.05/23(月)10:02 |
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オダマキ「さぁ、ついた。入ってくれ。」 ユイ「はい…おじゃまします。」 オダマキ「あははは!そんなに気を遣わなくても大丈夫だよ。」 そんな会話をしながら二人は、研究所の中へと入って行った。 オダマキ「さてと…まずは君のそのポケモン図鑑を書き加えなくちゃな。」 ユイ「書き加えですか?」 オダマキ「ああ、オーキド博士に頼まれてね。この地方に来たら新しい図鑑をわたしてやってくれ、と言われて。だからその新しい図鑑に君が 集めたデータも移すんだよ。と、言うわけで君が今持っている図鑑を貸してくれないか。」 ユイ「わかりました。今出しますから、少し待って下さい。」 そう言ってリュックから今まで持ち歩いていた図鑑を取り出した。 オダマキ「すまないね。書き加えに時間がかかるからそこら辺で遊んでるといいよ。」 ユイ「はい。じゃあ外でも歩いてきます。行こうレイス。」 レイス「コン!(やったー)」 そうして二人(一人と一匹)は外に出た。 ユイ「あっ、そう言えばこの子どうしよう。」 ユイはそう言ってさっき捕まえたポケモンをボールから出した。 ユイ「たしか<ジグザグマ>って言ってたっけ。う〜んどうしよう。私今のポケモン以外はつれて行く気ないからな〜。預けようにもここの地方私のボックス無いしなぁ。」 ユイが考え込んでいると、ジグザグマがこっちを見てきた。 ユイ「キャア!やっぱりカワイイvv」 ユイはそう言うとジグザグマに抱きついた。一方その様子をみていたレイスは微笑ましげに眺めていた。 ユイ「あっそろそろ戻ろうかな。行くよレイス、ジグザグマ!」 そう言って元気よく研究所まで走って行った。 |
桐島明日香 | #7★2005.05/23(月)10:50 |
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オダマキ「ちょうど良かった。今書き加えが終わったところだよ。はい、これが新しい図鑑だよ。」 そう言ってオダマキはユイに図鑑を手渡した。 ユイ「うわ〜これが新しい図鑑…かっこいい!ってもうジグザグマのデータは入ってるんですね。」 オダマキ「あぁ。それで思い出したけど助けてもらった御礼になにかできないかい。」 ユイ「え?御礼ですか。え〜っとどうしようかな…あっそうだ!博士このジグザグマを預かってもらえませんか?」 オダマキ「別にかまわないが、そんなことでいいのかい。」 ユイ「はい!今はこれが一番のお願いです。」 オダマキ「そうか…なら、加えて君のボックスも作っておこう。明日には出来ると思うよ」 ユイ「本当ですか?じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらいます!ありがとうございました。」 オダマキ「こちらも、このジグザグマしっかりと預からせてもらうよ。」 そう言ってジグザグマを抱き上げた。 オダマキ「ところで。君はこれから何処にいくつもりなんだい?」 ユイ「それがまだいまいちこの地方のこと知らなくて…何処に行くとかまだ決めてないんですよ。」 オダマキ「なんだ、それならこれをあげるよ。」 と、言いなにかの機械のような物を取り出した。 オダマキ「これは、<ポケモンナビゲーター>略して<ポケナビ>と言う機械だよ。」 ユイ「ポケナビ?」 オダマキ「そうか、カントーやジョウト地方には無いんだね。」 そう言いながら、説明をし始めた。 オダマキ「この機械はタウンマップの機能があってね旅をするときにはすごく便利なんだよ。他にも色々な機能があるから旅の途中でためすといいよ。」 ユイ「ありがとうございます!」 そう言って早速マップ機能を見ていた。 ユイ「まだお昼過ぎだからコトキタウンってところまでは行けそうね。」 そう言うと図鑑をリュックの中にしまい行く準備をした。 オダマキ「言い忘れてたけど、実は二日ほど前に図鑑を持って旅に出た子がいてね。片方の女の子は私の娘でね、<ハルカ>と言う名前だよ。 もう一人の方はトウカシティジムリーダーの息子で、<ユウキ>と言う名前の子なんだが…両方とも新米トレーナーだからすこし心配でね だから、もし旅先で会うようなことがあれば年も近いし先輩として声をかけてやってくれないかい?」 ユイ「そんなことなら全然大丈夫ですよ!写真とかってないですか。」 オダマキ「あぁちょっと待ってくれ。」 そう言って写真を出してきた。 ユイ「わかりました。もし会えたら声を掛けてみます。ありがとうございました!」 ユイはそう言うと研究所のドアを開けレイスと共に走って行った。その様子をオダマキとジグザグマは見送っていた。 |
桐島明日香 | #8☆2005.05/23(月)16:42 |
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ユイは今101番道路をレイスと一緒に歩いていた。 ユイ「え〜と、まずはここら辺に生息してるポケモンを捕まえようかな…捕獲ならこの子たちね。レイスいったん戻って。」 そう言ってレイスをボールに戻すと新たに別のボールを二つ取り出し中からポケモンを出した。 ユイ「バイオ、リュオ捕獲するから頼んだわよ。」 バイオ「フリ〜(うん)」 リュオ「クー(任せて)」 そう鳴いた二匹のポケモンはバタフリーとブラッキーである。名前はバタフリーの方が<バイオ>でブラッキーの方が<リュオ>と言うらしい。 ユイ「よしっ!じゃあ早速草むらに入ってポケモンを捕まえよっか。」 草むらに入るとすぐにポケモンが飛び出してきた。 ユイ「やった。入ってすぐポケモンに会えるなんてラッキー☆あのポケモンの名前はっと…」 図鑑を開きポケモンに向けた。 ユイ「ヘぇー<ケムッソ>って言うんだ。しみ出した毒であいてを弱らせるか…なら直接はダメね。」 ユイはそうつぶやくと、図鑑を閉じポケモンに指示を出した。 ユイ「リュオ!黒い眼差しで逃げられないようにして!」 ユイがそう命令するとリュオは一歩前に出てケムッソをギンッとにらみつけた。するとケムッソは怖くなったのか動けなくなった。 ユイ「今ね。バイオ!フラッシュで目を眩ませて。」 するとバイオのからだがまぶしく輝いた。それをもろに見てしまったケムッソは怯む様なかたちになってしまい隙を作ってしまった。 ユイ「いけっ。」 ユイはそう言ってモンスターボールを投げた。しばらくしてボールの動きが止まった。 ユイ「やったぁ〜!二匹目GET」 みごと二匹目も捕まえたユイはこの後も一匹ポケモンを捕まえることが出来た。 ユイ「さてと、ここら辺のポケモンは全部捕まえたみたいだし、そろそろコトキタウンに行こうか。」 そう言って二匹の手持ちといっしょにコトキタウンの方向に走っていった。 |
桐島明日香 | #9☆2005.05/26(木)16:22 |
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ユイ「ふぁ〜やっとついた。ここがコトキタウンか、まだあんまり街って感じじゃ無いね。そだっ早くポケモンセンターに行こうっと。」 そう言ってセンターのある方向に歩き出した。センターは結構近くにあるため、歩いてすぐついた。 ユイ「この子たちをお願いします。」 ジョーイ「わかりました。少々お待ち下さい。」 ユイはポケモンを預けるとパソコンの置いてある場所に行った。 ユイ「え〜と、博士の言ってた私のボックスもうできてるのかな。」 そう言いながらパソコンの画面を見ると、名前があり、ボックスができあがっていた。 ユイ「やったーボックスもうできてる!博士明日ごろになるった言ってたけど。早くなったのかな?」 ユイが考え込んでいるとポケモンの回復が終わったので呼ばれた。 ジョーイ「ユイさーん。ポケモンの回復終わりましたよ。またご利用下さい。」 ユイ「はい。ありがとうございました。」 そう言ってポケモンを受け取った。 ユイ「さてと、この子たちを早速ボックスに預けなくちゃね。」 そう言うとユイはケムッソ、ポチエナの二匹のポケモンを取り出しボックスに預けた。 ユイ「ふぁ〜あ。泊まる部屋も頼んだし、ポケモンもここら辺の地域は捕まえたし、もうやることないや…少し早いけどご飯食べて寝ちゃおっと。」 ただ今午後6時過ぎ。たとえご飯をたべてからだとしても早すぎる時間である。しかし、そんなことをこれっぽっちも気にせずもうご飯を食べに行っていた。 |
桐島明日香 | #10☆2005.05/28(土)19:16 |
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ユイ「ん〜!もう朝か。」 ただ今の時刻は午前5時半である。ユイは寝るのも早ければ起きるのも早かった。それから部屋を出る準備をして、下におりて行った。 ユイ「さてとっ。まずはご飯でも食べに行こっと。」 そう言ってまた昨日の夜、食べに行った食堂へ行ってしまった。 …数分後 ご飯を食べ終わり戻ってきた。 ユイ「あーお腹いっぱい!あそこのご飯おいしいからいくらでも食べれちゃうから少し時間かかっちゃった…さてと、今日は何処に行こうかなっと。」 そう言ってポケナビを取り出し、マップを開いた。 ユイ「う〜ん。このまま進んでトウカシティに行くのも良いんだけどまた別のポケモンが103番道路にいるかもしれないしな。どうしよう…」 ユイはしばらく悩んでいた。そして ユイ「よしっ!先に103番道路に行こう。もしかしたらまだポケモンいるかもしれないしね。」 そう言うとポケナビで道を確認してから、103番道路に向かって歩き出した。 ユイ「さ〜ぁてとっ、早速捜してみようか。バイオ出てきて!」 そう言ってボールを投げ、バイオを出した。 ユイ「バイオまたポケモンを捜すからね。」 バイオ「フリ〜(オッケー)」 そうして朝からまた、ポケモンを捕獲するため捜し始めた。 |
桐島明日香 | #11☆2005.05/29(日)20:53 |
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ユイ「う〜ん、ここにはもう他ののポケモンいないのかなぁ。」 現在地は103番道路である。先ほどからずっとポケモンを捜しているが、この間捕まえた三匹以外まったく見つかっていないのであった。 ユイ「もうそろそろ102番道路に行こうかなぁ……って、あ〜!!」 別の方向に行くかどうかユイが迷っているとたまたま目に入った場所に色違いのポチエナがいた。 ユイ「すっごーい!色違いなんて、滅多にいないのに早速見つけられるなんて超ラッキー☆よーし!せっかく見つけたんだからちゃんと捕まえなきゃね。行くよ!バイオ」 ユイは意気込むと捕まえるためにバイオに指示を出した。 ユイ「バイオ、フラッシュで相手を怯ませて。」 バイオ「フリッ(わかった)」 そう言ってバイオが指示通りに技を出そうとした、その時… ?「チャル!ひっかくよ。」 と、急に横から声がして小さいひよこの様なポケモンが色違いのポチエナに攻撃をしてきた。 ユイ「な、な?」 ユイはふいの出来事に混乱してしまっていた。それは同じく先ほどまでポチエナと戦おうとしていたバイオも同じであった。 ?「よしっ、捕まえるわよ。いけっモンスターボール!」 先ほど横から攻撃をしてきた少女が捕まえようとボールを投げた。しかしとっさにそれに反応したユイは、 ユイ「そうはさせない!」 そう叫んでモンスターボールを思いっきり少女が投げたボールに向かって投げた。 ?「よーしそのままいけー!」 少女はポチエナに向かって行くボールを見て確実に捕まえられると思った…しかし急に横から別のボールが飛んできて自分が投げたボールにぶつかり、両方が一気に別の方向に吹っ飛んでしまった。 ?「なっなんでー?」 少女は急におこった事態に驚き唖然としてしまった。 |
桐島明日香 | #12★2005.05/30(月)21:37 |
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?「なっなんでー?」 少女は先ほど起きた事態が全く理解できずにいた。しかし捕まえられるまいとボールを止めたユイはしてやったりと言うような顔をしていた。 ユイ「ふ〜よかった…」 かなり安心したようだ。それにしても猛スピードで飛んでいくボールに見事、命中させたコントロールはかなり凄腕であることを物語っている。 ?「ちょっと!そこのあなた、人が捕まえようとしてたポケモンを横から取ろうとして良いと思ってるわけ?」 少女はようやく状況が理解出来たのかユイにむかって怒鳴りつけた。 ユイ「はぁ?何言ってんのよ!横から取ろうとしたのはそっちでしょ。勝手な言いがかり付けないでよ。普通悪いのはそっちなんじゃないの!」 ユイも負けじと言い返した。が、少女も負けていなっかた。 ?「そっちこそ何なのよ!絶対に私のほうが早かったわよ。」 ユイ「何ですって?自分が悪いの認めたらどうなの。」 こうした状態がしばらく続き二人のポケモンはあきれて見ていた。 〜数分後 ?「よーし、だったらこの勝負二人がボールを投げてゲット出来た方の勝ちってことでいい?」 ユイ「別にいいわよ。」 結局勝負方法はこれに決まった。それにしても二人が言い合いしている間ポチエナもよく逃げなかったものだ。 ?「じゃあ、せーのでいくわよ。」 ユイ「ええ、いいわよ。」 そう言って二人はボールを構えた。 ?「せーの!」 少女のかけ声により二人が同時にボールを投げた。そして二つのボールがあたり眩しい光幕のあとポチエナが消え二つのボールが転がっていた。 ?・ユイ「「どっち?」」 二人はそのボールを確認しに行った。 |
桐島明日香 | #13☆2005.06/02(木)21:27 |
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二人の目の前に転がる二つのボール、二人は自分のボールを拾い上げそれぞれの反応を見せた。 ?「あ〜あ、私の負けだ〜。」 ユイ「やっぱ腕は鈍ってないみたいね。」 結局ポチエナを捕まえることができたのは、ユイの方であった。 ?「それにしても、あなた凄いのね!さっきはあんなこと言ってごめんなさい。あなた名前はなんて言うの?」 ユイ「ユイって言うの。あなたこそ名前は?」 ?「私はハルカよ。よろしくね!ユイちゃん。」 ユイ「え〜!!じゃ、じゃああなたがオダマキ博士の娘さん?!」 ハルカ「へ?う、うん。まあそうだけど、どうしてユイちゃんが知ってるの?」 なんと先ほどまで言い合っていた少女はオダマキ博士に声をかけてあげるように頼まれていた、少女だった。 ユイ(あーそう言えばこんな娘だった……どうしてちゃんと覚えて無かったんだろう。あーもう!私のバカ×5) ユイは頼まれごとをちゃんと覚えることの出来なかったじぶんを攻めていた。 ハルカ「ユイちゃん大丈夫?どうしたの急に黙って。」 ユイ「あぁごめん。さっきの話の続きだけど実はあなたのお父さんに頼まれててね、ハルカちゃん最近トレーナーになったばかりでしょ。だから博士が心配しててここの地方に来た私に声をかけてあげるようにって言われてたの。」 ハルカ「へぇ〜そうだったんだ。まあとにかく、旅に出て早速友達が出来ちゃうなんてスッゴク嬉しいな!」 ユイちゃん「あはは、私も嬉しいよ。」 先ほどまでの言い合いが嘘のように二人とも和やかなムードになっていた。 |
桐島明日香 | #14☆2005.06/04(土)15:37 |
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ユイ「さてと、そろそろトウカシティの方に行こうかな。」 ハルカ「え〜もう行くの?せっかく話してたのに…」 先ほどまで話をしていたユイ達はそろそろ動き出そうとしていた。 ユイ「うん、残念だけど博士に頼まれてた人捜しがまだ残ってて後もう一人捜さなきゃいけないんだ。」 ハルカ「それってもしかしてユウキのこと?」 ユイ「そうなんだけど、どうしてハルカちゃんが知ってるの?」 今度はユイが驚かされた。 ハルカ「う〜ん実を言うと私とユウキって幼馴染みなんだよね、不本意だけど。この間お父さんにチャルを貰ったとき一緒に貰ったから、もしかしたらと思って。」 そう言いながらハルカはアチャモのチャルを抱き上げた。 ユイ「へ〜そうだったんだ。」 ユイはその話を聞いて自分の幼馴染みであるカイトのことを思い出していた。(カイトについては一番最初の話にちらっと説明が載ってます) ユイ(そう言えばカイトくん元気かなー?こっちに来てから全然連絡取ってないし) ユイがぼーっとしていると、ハルカが声をかけてきた。 ハルカ「ユイちゃん大丈夫?またぼーっとしてるけど。」 ユイ「へ?あっあぁ大丈夫×2私も幼馴染みがいたから今頃どうしてるのかなぁって考えてたんだ……そうだっ!」 ハルカ「なっ何?どうしちゃったの突然。」 ハルカは突然叫んだユイに凄く驚いてしまった。 ユイ「ハルカちゃんっ!ユウキくんと幼馴染みって言ったよね。」 ハルカ「う、うんそうだけど。」 ユイ「実は私ね博士に写真は見せて貰ったんだけど持ってるって訳じゃなくて顔とかうろ覚えなんだ。だからどっかで会ってもわからないと思うの。だからハルカちゃんにユウキくんと会えるまで一緒に行って欲しいだ。」 ユイがさっき突然叫んだのはこの思いつきがあったからだった。 ハルカ「そんなこと?全然オッケーだよ。むしろ私まだポケモンを全然捕まえて無いから心細かったんだ。一緒に行ってくれるなら嬉しいよ!」 ユイ「ホント!よかった〜。じゃああらためて宜しくね、ハルカちゃん。」 そう言ってユイは自分の手を差しのべた。 ハルカ「こちらこそあらためて宜しくユイちゃん。」 ハルカも自分の手を出し、握手をした。こうしてユイとハルカは一緒に行動することになった。 |
桐島明日香 | #15☆2005.06/04(土)19:15 |
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一緒に行動することになったユイとハルカはコトキタウンのポケモンセンターに戻っていた。 ハルカ「ねぇユイちゃん、どうしてユイちゃんてここの地方に来たの?」 ちょうどポケモンの回復も終わりポチエナもボックスに預けた後急にハルカが聞いてきた内容におもわず面食らってしまった。 ユイ「ふぇ?」 ハルカ「だからっどうしてここに来たの?何か目的でもあるの?」 びっくりした様子のユイにハルカはもう一度質問をした。 ユイ「え、え〜っとね。とりあえずはここの地方のポケモンのデータを集めることかな。」 ユイは戸惑いながらも説明を始めた。 ユイ「私ね、最初はカントー地方ってとこを旅してたんだけどそこでも博士に頼まれて色んなポケモン捕まえたりしてたんだ。その後、もう一つ別の地方にも行って集めてたの。だからここの地方でもその目的が入ってるの。」 ハルカ「へ〜だからあんなにボールコントロールがいいんだ…」 ユイの説明を聞いてハルカは今日の事を思い出し納得していた。 ユイ「それと、もう一つあるんだけど。」 ハルカ「えっ?何×2!」 興味津々でユイの話を聞いていた。 ユイ「えっとね、リーグ優勝なの。さっき言ったように別の地方を旅してたときも出てたんだ。だからここの地方にもリーグがあってレベルも高いって聞いてスッゴク出たい!っておもったの。だからそのために各ジムを回ってバッジを獲得するつもりなんだ。まあ今のところこの二つが私の目標だよ。」 ハルカ「へ〜すごいんだね!私も目的って言うか夢って言うかわかないけどそう言うのあるよ。」 ユイ「えっ何?」 ハルカの話を聞きそれが何かを知りたかったが、 ハルカ「もう遅いしまた明日教えたげる。おやすみ。」 ユイ「う、うんおやすみ…」 こうしてふたりともベッドに入り眠った。 |
桐島明日香 | #16☆2005.06/05(日)07:31 |
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ハルカ「ん〜よく寝た〜。」 昨日出会ったユイとハルカは一度ポケモンセンターに戻っておりそこに泊まっていた。 ハルカ「あーユイちゃんまだ寝てるや。ちょっと早かったかな〜?」 当たり前である。今の時刻は午前5時前いくらなんでも早すぎだ。 ハルカ「さーてとっ、暇だからここら辺でも散歩してこよーっと。」 そう言うと自分のポケモンの入ったボールを持って部屋から出て行った。しかしハルカの行動には全く気づきもしないでユイは眠っていた。 ユイ「う〜ん」 これから最低でも一時間は起きないだろう。 ハルカ「ここら辺で良いかな?出てきてチャル、ムース!」 そう言うと自分のポケモンを外に出した。出てきたのは昨日も連れていたアチャモと初めて見るケムッソである。 ハルカ「よしっ!じゃあちょっと特訓でもしよっか。」 そう言うと101番道路の方に歩いていった。 ハルカ「チャルはバトル何回かやったことあるけどムースはまだしてなかったよね。」 ムース「ケム〜(うん。)」 ハルカが言うとケムッソが頷いた。 ハルカ「ここら辺ならムースのレベルにちょうど良いし、いざとなったらチャルもいるしね。早速始めるよ!」 そう言って草むらに入って行った。少し歩くとポケモンが飛び出して来た。 ハルカ「うわっ!び、びっくりした〜。よーしムース始めるわよ。」 ムース「ケムッ(よし!)」 出てきたポケモンはジグザグマであった。レベル差は無いようだが素早さでは向こうが上のようだ。先手を打たれムースに攻撃をしてきた。 ムース「ケム〜!(うわっ)」 ハルカ「だっ大丈夫?」 攻撃を受けたムースに声をかける。するとまだ大丈夫なようで、起きあがった。 ハルカ「まだ行けるわね。相手の素早さを下げるわよ。糸をはく!」 ハルカが指示するとムースは口から大量の白い糸を出し、それを相手のジグザグマに絡みつけた。すると糸に巻き付けられ動けなくなってしまった。 ハルカ「チャーンス。ムース体当たり!」 指示通りジグザグマに勢い良く突っ込んでいった。それが見事急所にあたり戦闘不能になった。 ハルカ「あはは、ムースご苦労様。もう終わりだよ。」 そう言ってムースに近寄り抱き上げた。 ハルカ「さっ、ユイちゃん起きてるかもしれないから戻ろうか。」 そう言って二匹のポケモンと共にポケモンセンターの方に歩いた行った。しかし一方でユイはまだ夢の中、起きるにはもう30分かかるかもしれない…… |
桐島明日香 | #17☆2005.06/05(日)16:50 |
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ユイ「ふぁ〜よく寝た〜!」 ハルカが帰ってきて30分後ようやくユイが起きた。 ハルカ「あ、ユイちゃんおはよう。」 ユイが起きると、ちょうどハルカが部屋に入ってきた。 ユイ「おはよう。ハルカちゃん起きるの早いね、何時頃から起きてたの?」 ハルカ「ユイちゃんが起きる1時間くらい前だよ。ほら、急いで準備しないと、この後トウカシティに行くんでしょ?間に合わなくなっちゃうよ。」 そう言いながら自分も部屋を出られるように準備をしていた。 ユイ「あ、うん。急いでするから先に行ってて。」 ハルカ「わかった。じゃあ先に下りてるから。」 ハルカが下りていくとユイも急いで準備をし、リュックを持つと下におりていった。 …数分後 ハルカ「あ〜おいしかったvvv」 ユイ「でしょ〜?ホントおいしいんだよねここのご飯。」 ユイ達はセンターでご飯を食べ終わるとセンターを後にした。 ユイ「ねね、ハルカちゃんっ昨日言ってた目的って何?ブリーダーになりたいとか?」 ハルカ「えっとね、ポケモンの学者になることだよ。」 ユイ「学者?」 ハルカが言った答えをもう一度繰り返した。 ハルカ「そ、学者になりたいの。ポケモンってね結構奥がふかいんだよねー。こういう時はこうなるって私たちが分かってる場合でもそれまでと違ったことがおこったりとかまだまだ知らないことがいっぱいあるの!だからホウエンを旅して色んな勉強が出来たらいいな〜って思ってるんだ。」 ユイ「へ〜凄いなハルカちゃん。そこまで夢のこと考えてるんだ。」 ハルカの話を聞いてユイは感心していた。 ハルカ「そっ、そんなこと無いよ////」 ユイ「あはは顔真っ赤だよ。」 ハルカ「なっ、別に赤くなってなんか…それに!ユイちゃんの目的の方が凄いよ!」 ユイ「どういたしまして。そろそろ行こうか。」 このような微笑ましい会話をしながら通り道である102版道路の方に歩き出した。 |
桐島明日香 | #18☆2005.06/09(木)17:30 |
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ユイ「よーしっ!早速捕まえるぞー!」 102番道路についたユイはすぐにポケモンを捕まえようとしていた。 ユイ「リュオお願いね。」 そう言ってボールを投げブラッキーを出した。 ハルカ「わ〜その子初めて見た。昨日見たバタフリーみたいに別の地方のポケモン?」 急にハルカが興味津々にリュオを見ていた。リュオはじろじろ見られるのが苦手らしく少し不機嫌のような顔をしていた。 ユイ「そうだよ。ブラッキーっていうポケモンなんだ。名前はリュオだよ。この子結構人見知りが激しいから迂闊に手を出そうとすると噛みつかれちゃうから気を付けてね、本当は良い子なんだけど…」 そう言いながら頭を撫でるとリュオは嬉しそうに目を細めた。 ハルカ「へ〜そうなんだ。」 そう言ってハルカはまたリュオをまじまじと見ていた。すると、急にハルカが叫んだ。 ハルカ「ねねっ、ユイちゃん!他にもポケモン持ってる?」 急に叫んだハルカに驚きながらもユイは答えた。 ユイ「う、うんリュオも合わせて6匹持ってるよ。」 ハルカ「ホントッ?見せて×2」 期待を込めた目でユイを見た。 ユイ「いいよ。ちょっと離れててね。」 そう言って5つのボールを腰から外し投げた。するとハルカにとっては初めてのポケモン達がボンッ!と音を立てボールから出てきた。 ハルカ「スッゴーイ!!この子達みんなユイちゃんのポケモン?」 ユイ「そうだよ。みんなずっと一緒に旅をしてきた大事な仲間だよ。」 嬉しそうにユイが言った。 ハルカ「ユイちゃん、この子達の名前教えてくれる?」 ポケモン達を見ながらハルカが聞いた。 ユイ「いいよ。リュオとバイオはもう分かるよね?えっと右からエーフィのフィオ、キュウコンのレイス、ラプラスのヒスイ、プテラのライト だよ。」 説明しながら自分のポケモンを見回した。 ハルカ「みんな凄く育ってるね。ホント強そう。」 感心しながら見ていた。 ユイ「ありがと、ハルカちゃんも良かったらポケモンみせてくれる?」 そう言いながらリュオ以外のポケモンをボールに戻した。 ハルカ「うん、いいよ。3匹しかいなくて少ないけど。」 そう言うとボールを3つ手に持つと投げた。 ユイ「うわ〜この子達がそうなの?」 ハルカ「うん!そうだよ。特にこのサンドパンはサハラって言うんだけど小さい頃からずっと一緒なんだ。他のアチャモのチャルやケムッソのムースは最近会ったばかりなんだ。」 そう言ってサハラに笑いかけるとサハラも笑い返した。 ユイ「でも3匹とも凄く懐いてるみたいだよ。短期間でこんなに懐くなんてハルカちゃんいいトレーナーになれると思うよ。」 ハルカ「ユイちゃんに言ってもらえると嬉しいな。言い忘れてたけど私も一応バッジ集めるつもりなんだ。」 ユイ「え〜?!そうだったの?早く言ってくれれば良かったのに。」 ハルカの言葉にかなりびっくりしていた。 ハルカ「うん、言うつもりだったんだけど学者が夢なのにバッジ集めは変かな〜って思って…」 ユイ「そんなこと無いよ!むしろ一緒の目標があって嬉しいな。これからバッジ集め頑張ろうね!」 そう言って思いっきり笑った。 ハルカ「ありがとう。」 二人とも笑っていたしかしユイの突然の叫び声によりその和やかなムードは一瞬にして壊れた。 ユイ「大変!ポケモンの捕獲忘れてた…いそいでやらなきゃ。」 ハルカ「え、え?ユイちゃんちょっと待ってよ〜。」 急に草むらに走っていったユイの後を追いかけていった。 |
桐島明日香 | #19☆2005.06/11(土)15:13 |
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ユイ「今日も絶好調!だいたいは捕まえたかなーっと。」 数分前に捕獲を始めてからあまり時間は経っていないがここら一帯のポケモンはほとんど捕まえてしまったようだ。 ハルカ「ユイちゃんどんなポケモンがいたの?」 ユイが嬉しそうにしているとハルカが声をかけてきた。 ユイ「ん〜っとね、ハスボーにタネボーでしょ。後は全部同じポケモンだったよ。」 ハルカ「そっか、残念だったね。」 ユイとハルカが話していると急に声をかけられた。 ?「おい!そこのトレーナー、俺と勝負だ!」 ハルカ「はぁ?何よいきなり。」 ?「うるさい早くポケモンを出せ!」 ハルカ「ちょっと、人の質問にはちゃんと答えなさ…」 いきなり勝負と言われ少し頭にきたのか掴みかかろうとしたハルカをユイが止めた。 ユイ「ハルカちゃんっ!だめだよ、これはトレーナー同士バトルする時の決まりなんだから。相手に声をかけられたり目が合ったりしたらバトルしなきゃだめなんだよ。」 ハルカ「へ、そうなの?」 止められてもなお掴みかかろうとするハルカはユイの説明を聞いて驚いて動きを止めた。 ?「何だお前そんなことも知らなかったのかよ!素人以下の素人だよな、ホントに。こんな相手楽勝だぜ!」 二人の会話を聞いて勝負を仕掛けてきたトレーナーにハルカは大笑いされた。 ハルカ「な、何ですって〜?そこまでバカにされて黙っちゃいられないわね。その勝負受けるわ!絶対にあんたをボッコボコにしてやるんだから!」 バカにされてハルカが切れた。そのハルカの迫力に相手がたじろいだ。 ?「お、おう。もちろんそのつもりだ。だがボッコボコにされるのはお前のほうだからな!じゃあいくぞ。」 ハルカ「のぞむところよ。こっちもいくわよ。」 お互いに叫ぶと同時にボールを投げた。その光景を黙って見ていたユイとリュオは、 ユイ(ハルカちゃん大丈夫かなぁ〜…) と呑気に見物しようとしていた。 〜数秒後 ハルカ「ふふふ、まあざっとこんなもんね。チョロいチョロい。」 結果はハルカの圧勝だった。勝ったハルカはざまあみろと言うような顔をしていた。 ?「くっそー!おぼえてろよー!」 そう言ってトレーナーは向こうに走り去っていった。 ハルカ「ホンットに弱いわね〜。私の敵じゃないわ。」 ユイ「ハルカちゃん格好良かったよ。勝てて良かったね。そろそろトウカシティに行こうか。」 ハルカ「そうだね。」 見事バトルに勝ったハルカ、二人は歩いていった。 |
桐島明日香 | #20☆2005.06/18(土)19:00 |
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ユイ「あっ、見えてきた!あそこがトウカシティかな。」 トウカシティに向かって歩いてたユイは行く手に町のようなところを見つけ指をさして自分の隣にいるリュオに聞いた。 リュオ「クー(さあ?)」 リュオも首をかしげていた。すると少し後ろを歩いていたハルカが声をかけてきた。 ハルカ「うん、あそこであってるよ…ん?」 話をした後近くの草むらが、 ”ガサッ” っと音がした。 ハルカ「な、何の音?」 ユイ「?、ハルカちゃんどうかしたの?」 ユイには音が聞こえていなかったようだ。 ハルカ「どうかしたって、さっきそこの草むらで何か音が聞こえて…ウワッ!」 急に草むらからポケモンが飛びだしてきてハルカは驚いてしまった。 ユイ「何て言うポケモンなんだろう。」 ユイは驚きもせず図鑑を取り出し開いた。 ユイ「へ〜<ラルトス>って言うんだ。」 ハルカ「えっ、この子がラルトス?やったー!超ラッキーじゃん。早速捕まえるわよ…いけっムース!」 そう言ってムースを出した。 ユイ「ハルカちゃんそんなにこのポケモンが欲しいんだ…じゃあ私もラルトス捜そーっと。」 ユイは別のラルトスを見つけるため草むらに入っていった。 ユイ「ラルトスは〜どこかな〜っと、ん?」 何かに気づきそこを見ると一匹ラルトスがいた。 ユイ「ラッキーっと、早速いくわよ。リュオ!黒い眼差しよ。」 ギラッにらみつけられラルトスは動けなくなってしまった。 ラルトス「ラルッ」 ユイ「よーしっいけっ。」 そう言ってボールを投げた。ボールはラルトスにあたりボールにおさまりやがて動かなくなった。 ユイ「やったー!ラルトスGET」 ユイは見事ラルトスをゲット出来たユイはハルカのいる方向に歩いていった。 |
桐島明日香 | #21★2005.06/25(土)07:55 |
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ユイ「あ、ハルカちゃーん。」 先ほどラルトスを捕まえたユイは同じく別の場所でラルトスを捕まえようとしていたハルカのいた場所に戻ってきた。 ハルカ「あ、ユイちゃん!」 ユイの声に気付くと嬉しそうに振り返った。 ユイ「ハルカちゃんどうしたの?何か嬉しそうだけど…」 ハルカ「うん!実はね、さっきやっとラルトスをゲットできたの〜!」 そう言うとさっきよりも嬉しそうにしながらラルトスの入ったボールをユイの前に出した。 ユイ「へ〜そうなんだ。」 そう言いながらラルトスをしげしげと眺めていた。 ハルカ「そう言えばユイちゃんさっきまで何処に行ってたの?私がラルトスを捕まえてる時にはいなかったみたいだけど。」 ユイ「あぁ、実は私もラルトスを捕まえに行ってたの。」 ハルカは思いもしなかったユイの答えに思わず驚いてしまった。 ハルカ「ええ〜?!そうだったの?ラルトスって結構珍しいんだよ。捕まえられたの?」 ユイ「うん。捕まえられたよ。ほら、」 そう言ってラルトスの入ったボールをハルカの前に出した。 ハルカ「ユイちゃんってどうしてそんなに運がいいの?私ってすっごく運が悪いからユイちゃんが羨ましいよ…」 ユイが見せてくれたラルトスを見ながら深いため息をついた。 ユイ「そんな落ち込まなくても…ほら!ラルトスもゲット出来たことだし、そろそろトウカシティに行こう?」 必死にハルカを慰めながら進むことをうながした。 ハルカ「そうだよね…よし!じゃあ行こうか、トウカシティに!」 ユイ「そだね。行こうか。」 すっかり元気になったハルカは元気よく走り出した。 〜おまけ〜 ハルカ「ねえユイちゃん、ラルトスニックネーム付けた?」 走りながらユイに聞いた。 ユイ「そう言うハルカちゃんは付けたの?」 ハルカ「もち付けたよvルトスにしたのユイちゃんは?」 答えてもう一度聞き返した。 ユイ「私は自分の手持ち以外は名前付けないんだ。それに実を言うと今のポケモン達も最近変えたばっかりなんだ。メンバーをね。カントーの時とかは別のポケモンだったよ。」 ハルカ「そうだったんだ…あっもうそろそろだね。」 ユイとハルカはまた走っていった。 |
桐島明日香 | #22☆2005.06/30(木)18:47 |
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ユイ「へ〜ここがトウカシティか…なーんか微妙だな。」 ユイの付いてすぐの一言、これはかなり失礼である。 ハルカ「まあまあユイちゃんそんなに悪い町じゃないよ?それより早くセンターに行こう。」 元気よくセンターの方へ歩いていくハルカにユイはついて行った。 ユイ「あ、ちょっと待ってよ〜。」 〜数分後 ユイ「よしっ!ポケモンの回復も終わったしどうしよっかなーっと。」 少し暇そうに伸びをしながら呟いた。 ハルカ「ねぇユイちゃん、ちょっとルトスの特訓に行ってきたいんだけど、いいかな?」 腰にボールを付けながら聞いた。 ユイ「うんいいよ。いってらっしゃーい。」 手を振りながらハルカが出て行った。 ユイ「う〜んホント何しよう。まだあんまりこの地方の事知らないし行動のしようがないもんな〜。」 退屈そうに呟きながらリュオに聞いてみた。 ユイ「リュオは何かやりたいことある?」 リュオ「キュー(特にないよ)」 リュオも退屈そうに答えた。しばらくの間ボーっとしていたユイが急に何か思い出したように叫んだ。 ユイ「そうだ!ジムのことまだ調べて無かったんだっけ……今日はそれにしようかなぁ。」 自分の考えをどうかという風にリュオを見つめた。 リュオ「キューッ!(いいよ)」 そう言って頷くのを見ると勢い良く立ち上がった。 ユイ「よーしっ!じゃあ行くよ、リュオ!っと、たまには他のコも出したげなきゃね。フィオ出ておいで。」 そう言って軽くボールを投げてエーフィを出した。 フィオ「フィ〜(やったーユイちゃん散歩に行くの?)」 ユイ「あはは、それもあるけどジムのこと調べに行くんだよ。またジム戦の時は宜しく頼むよ。」 柔らかい表情をしてフィオを撫でた。 ユイ「さっ、二匹とも行くよ!」 リュオ「キュッ!」 フィオ「フィッ!」 走ってセンターを後にした。 |
桐島明日香 | #23☆2005.07/03(日)14:13 |
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ユイ「さてと、まずは人に聞いてみようかな。あ、すみませーん。」 とりあえず人に聞いてみることにしたユイは近くを通りかかった女の人に声をかけた。 女性「何かしら?」 ユイ「あ、あのここの町ってジムありますか?」 声をかけた女性は快く答えてくれた。 女性「ええ、あるわよ。センリと言うトレーナーがジムリーダーでね。たしか…ノーマルタイプ専門だったと思うんだけど。」 ユイ「ホントですか?!ありがとうございます!」 詳しいことまで教えてくれた女性にユイは嬉しそうに御礼を言った。 女性「別にいいわよ。大したことしてないしね。」 女性の方も笑って言った。 女性「そうそう、あなたここのジムに挑戦するつもりなのかしら?」 ユイ「まあ、そのつもりですけど…?」 なんでこういう事を聞くのか疑問に思いながらも一応答えた。 女性「そう。なら充分気を引き締めて行った方がいいわよ。ここのジムは相当強いからね。じゃあ頑張ってね、バイバイ。」 にこやかに去っていった。 ユイ「は、はぁ。さようなら…」 女性の言葉に驚きながらも手を振った。 ユイ「気を引き締めてか、そんなに強いのかな〜?」 見送った後も言葉を一生懸命考えていた。 フィオ「フィ〜?(ユイちゃん大丈夫)」 リュオ「クー?(どっか体でも悪いのか)」 悩んでいるとポケモンが心配そうに声をかけてきた。 ユイ「ん、ああ大丈夫だよ!悩んでてもしょうがないしハルカちゃん達の所へ行こう。」 〜数分後 ユイ「あ、いた。」 102番道路にいたハルカを見つけ声をかけようとした。しかし突然のハルカの叫び声で驚き立ち止まってしまった。 ハルカ「な、何であんたがいるのよ〜!」 ハルカは前にいる男の子を指さしていた。 ユイ「ん?あの子…」 ユイはその人を何処かで見たことがあるような気がした… |
桐島明日香 | #24☆2005.07/04(月)17:23 |
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ユイ「ん〜誰だっけかなー?」 ハルカが指を指している男の子を見て一生懸命思い出そうとしていた。 ?「何でって、ハルカに言われる筋合いないんだけど?」 ユイが考え込んでいると男の子の方からハルカに話しかけた。 ハルカ「な、何ですって〜?!あ、ユイちゃん!」 男の子の言葉に爆発しかけていたハルカはユイに気付いて声をかけた。 ユイ「ハルカちゃん、いったいどうしたの?ルトスの特訓してたんじゃないの?」 声をかけられハルカの方へ出て行った。 ハルカ「もー!聞いてよ、私がルトスを育てようとして草むらに入ったらこいつがいたのよ。ホント信じらんない!」 男の子の方を指さしながら言った。 ?「それはこっちのセリフ、最悪なのは俺の方だし。」 ハルカ「あーもー!いっつも憎たらしいんだから。」 お互いににらみ合っていた。 ユイ「あの〜、ハルカちゃん。この子誰?」 ケンカをしていた二人にユイは気になっていたことを少し控えめに聞いた。 ハルカ「あ、そっか。まだ紹介してなかったね。こいつはユウキ、この間言ってたムカツク幼馴染みだよ。」 めんどくさそうに指さしながら教えてくれた。 ユウキ「随分と失礼なご紹介で…そういうあんたも誰?」 少々ハルカの紹介の仕方に不満ながらもユイのことを聞いてきた。 ユイ「あ、ユイって言います。どうぞヨロシク。」 そう言って軽く頭を下げた。 ユウキ「ユイってもしかして今年のカントーリーグの優勝者?」 名前を聞いて驚くユウキに逆にユイとハルカが驚いてしまった。 ハルカ「何よユウキ、ユイちゃんのこと知ってたの?」 ハルカが思わず聞き返した。 ユウキ「知ってるも何も前にテレビでやってただろ?おまえみてなかったのか?」 ハルカ「何よ?悪かったわね〜。」 先ほどまで止まっていた言い争いがまた始まってしまった。 |
桐島明日香 | #25☆2005.07/10(日)20:07 |
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ユイ「と、とりあえずケンカはストップして!」 二人の間に入り一生懸命止めていた。 ユウキ「お、そうだった。で、あんたが優勝者なわけ?」 まだハルカは不満そうだったがそれを無視するようにさっきと同じ質問をした。 ユイ「え〜とまあ。」 ハルカのことを気にしながらも答えた。 ユウキ「じゃあ、準優勝者のカイトさんは!」 ユイの答えを聞いて期待を込めた様な目で聞いた。 ハルカ「カイト?誰それ。」 ユウキ「何だよお前そんなことも知らないのかよ!ホンット信じらんねーぜ。いいか?カイトさんっていうのはカントーリーグの準優勝者で、決勝では負けちまったけど本当にかっこよかったんだぜ!!俺はあの人に憧れてトレーナーになったんだぜ!」 ユイ・ハルカ「…」 カイトのことを熱く語るユウキを見てかなりあっけにとられていた。 ユウキ「で、カイトさんは今どこに?」 ユイ「え〜と、それが私がここに来るときに聞いたんだけど何か修行中だって。」 ユウキ「ええ〜?!じゃあ会えないのかよ。」 ユイの答えを聞いてかなりショックを受けていた。 ユイ「で、でも終わったら来るって言ってたよ。」 ユウキ「ホントか?やったぜー!」 さっきまで落ち込んでいたのに完全に元気になっていた。 ハルカ「このトレーナーバカ。」 『ボソッ』っとユウキを見て呆れたように呟いた。 ユイ「ハルカちゃんっ。」 一応失礼だと思い止めていた。 ハルカ「そう言えばそのカイトって人、前にユイちゃんが言ってた幼馴染み?」 ユイ「ふぇ?まあそうだけど。」 間抜けな声を出しながらも答えた。 ハルカ「へ〜あ・や・し・いvvv」 ユイ「な、ななな///カイトくんとはそんな関係じゃないよっ!」 ハルカ「へぇ〜どうだかね。」 かなりハルカにからかわれながら時間は過ぎていった。 |
桐島明日香 | #26☆2005.07/11(月)06:35 |
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ハルカ「そろそろ暗くなってきたしセンターに戻らない?」 ユイをからかって遊んでいるといつのまにか暗くなってきていた。 ユイ「そ、そうだね。」 一方遊ばれていた方のユイはかなり疲れていた。 ハルカ「そういえばユウキはどうするの?」 ユウキ「そうだな、特に急ぎの用とかもないし…そうだハルカ、お前俺の父さんに会ったか?」 考え込んでいると不意に何か思い出したらしく聞いてきた。 ハルカ「まだ会ってないけど。」 ユウキ「だったら一度会いに行ったらいいぞ。結構久しぶりだし、お前もバッジを集めるんだろ?」 ハルカ「あ〜そうだけど、まだまだセンリさんにはかなわないと思うし…」 ユウキに言われ行くか行かないかかなり渋っていた。 ユイ「会うだけ会ってみたら?知り合いだし、ジムに行ったら絶対にバトルしなくちゃいけないってこともないし。」 迷っているハルカに一応教えてあげた。 ハルカ「そうね。会いに行ってみようかな…でも、ユイちゃんもバッジ集めるんでしょ?私がここのジムを後回しにしたらかなり予定狂っちゃうかもしれないけどどうするの?」 一応会いに行くことにしたけれど自分に合わせると迷惑がかかるかもしれないので心配して聞いてみた。 ユイ「別にいいよ。最初からそんなに詳しいこととか全然考えてないしとりあえず全部のジムが回れたらたらそれでいいよ。」 ハルカの心配もとりあえず大丈夫そうだった。 ハルカ「ホント?よかったー。じゃあ走ってセンターまでレッツゴー!」 急に勢い良く走っていったハルカにビックリしていた。 ユウキ「あ、おい!ちょっとは他の人のことも考えろ!」 ユウキも後に続いて走っていった。 ユイ「あ、ユウキくんまで。ちょっと待ってよ〜!!フィオ、リュオ行くよ。」 主人の声に二匹のポケモンは頷くと走り出した主人の横について一緒に走っていった。 |
桐島明日香 | #27☆2005.07/16(土)16:52 |
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ユイ「ねぇ、ハルカちゃん。ここのジムを後回しにしたら次は何処に行くの?」 センターに着いたユイ達はゆっくり休んでいた。その時ジム戦のことを思い出し、ハルカに聞いた。 ハルカ「そうだなー、とりあえず次の町に確かジムがあったからそこがいいと思う。」 ユイ「そっかー。じゃあ早めに出発しよう?」 ハルカ「そうね。昼すぎまでにはつけるようにしよう。」 女の子同士で明日のことで盛り上がっているとユウキが話しかけてきた。 ユウキ「あんたに少し頼みがあるんだけど。」 会話をしていた二人は止めてユウキの方を向いた。 ユイ「わ、私のこと?」 一応自分の事だと思い聞いてみた。 ユウキ「そうだよ。あんたもバトル強いんだろ?良かったら俺とバトルしてくんない?」 ユイ「へ?い、いいけど。なんで私と。」 いきなりの挑戦に驚きながらも理由を聞いた。 ユウキ「今の自分の実力を知りたいんだよ。チャンピオン相手にどこまでやれるか。」 ハルカ「あんたじゃ無理に決まってるじゃない。どーせ手も足も出ないに決まってるわよ!昔っから私に勝てたこと無いくせに…」 ハルカが思いっきり否定の言葉でユウキをからかっていた。 ユイ「わかった。じゃあ、センターの裏手にバトルフィールドがあるから、そこに行ってやりましょう。バトル!」 どうやらバトルは好きらしくやる気が入っている。 ユウキ「よしっ!絶対に手加減するなよ。」 ユイの答えを聞いて負けじと意気込んでいる。 3人でバトルフィールドに向かっていった。 |
桐島明日香 | #28☆2005.07/24(日)14:58 |
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ユイ「ついたっ!ここだよ。」 ユウキとバトルすることになったユイ達は、センターの裏手にあるバトルフィールドに来ていた。 ハルカ「へぇ〜、結構広いんだ…」 ユウキ「お〜、初めてここに立つぜ…」 バトル経験の豊富なユイにとってはごく当たり前の場所でありかなり慣れている様だった。 しかし、見たことはあっても実物を間近で見たりましてや立ったことすらない二人にとっては、とても珍しい物であった。 ユイ「二人とも、そんなに驚かなくてもいいのに…」 そんな二人を見てユイは呆れているのか、苦笑いをしていた。 ハルカ「そんなことより早くバトルのルールでも決めたら?」 ユウキ「そうだな。じゃあ、使用ポケモンは三体までの入れ替えなし。こんなもんでいいか?」 一応簡単なルールを決めてユイに確認した。 ユイ「いいよ。じゃあハルカちゃん、審判やってくれないかな?」 ハルカ「オッケー!一度やってみたかったんだ〜。じゃあ二人とも位置について。」 喜んで審判をするハルカは早速張り切っていた。 二人が定位置につくと最初に出すであろうポケモンのボールを構えた。 ハルカ「ではこれより使用ポケモン三体、入れ替えなしの時間無制限のバトルを行います。」 バトルの説明をすると二人の確認をした。 ハルカ「始めっ!!」 ハルカが思いっきり手を挙げると二人とも最初のポケモンを繰り出した。 バイオ「フリ〜!」 ジグザグマ「ジグッ!」 ユイはバイオ、ユウキはジグザグマを出した。 互いにやる気満々といった感じでにらみ合っていた。 ユウキ「先手必勝!行け、ジグザグマ電光石火。」 ユウキの攻撃によって始まった。 |
桐島明日香 | #29☆2005.07/25(月)18:31 |
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ユウキ「よっしゃー!先制だぜ。」 ジグザグマで攻撃を仕掛けたユウキは先に攻撃が出来て喜んでいた。 ユイ「それはどうかしら?」 ジグザグマが勢い良く突っ込んで行っために、砂煙が立っていてよく見えなかった。 ユウキは成功していたと思い喜んでいたためユイの言葉に驚いた。 ユウキ「なっ、何だと!?」 よく見ると煙が晴れていくと共に笑っているユイと平気な顔をしているバイオ、目を回して倒れているジグザグマが目に入った。 ユウキ「いっ、いつの間に…」 倒れているジグザグマを見て開いた口が塞がらない様な状態だった。 ユイ「どんなに上手くいったと思っても、最後まで油断してはいけない。これはバトルにおいて常識だよ? バイオは浮いてるからジャンプしてきた時はどうしても動きが鈍る…そこを突けば簡単に倒せるわ。砂煙がたってたおかげでもっと簡単に出来たって訳。」 得意そうに笑いながらさっきの説明をしてバイオを見た。 バイオも得意そうにして張り切っていた。 ユウキ「くそっ!戻れジグザグマ。」 悔しそうに呟きながらボールに戻した。 ハルカ「一匹目戦闘不能!」 ハルカがジャッジしている間に新たにもう一個のボールを取り出していた。 ユウキ「次はこいつだっ。行けポチエナ!」 そう言うと思いっきりボールを投げ中からポチエナが出てきた。 ユイ「ポチエナか…少し扱いにくいな。」 用心深げにポチエナを見ていた。 お互いになかなか動こうとしていなかった。 |
桐島明日香 | #30☆2005.08/01(月)08:37 |
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ユイ「バイオ戻って。」 一度バトルをしたバイオをボールに戻し、また新しいボールを構えた。 ユイ「次はこの子よ!行けレイス!」 レイス「コンッ」 ボールから出てきたのはキュウコンだった。 レイスは出てくると相手のポチエナを静かににらみ付けていた。 ユウキ「次はキュウコンか。炎タイプだから不得意なタイプじゃないな。 ポチエナ、噛みつくだ!」 先に攻撃を仕掛けてきたのはまたユウキの方だった。 しかしレイスはポチエナがこっちに向かって来ていても、全く動こうとしていなかった。 ユウキ「何やってんだ?」 その様子にユウキもポチエナも驚いていた。 そうしたいる間にもどんどんポチエナが近づいて来た。もう少しで噛みつかれると言うところでユイが指示を出した。 ユイ「穴を掘る!」 ユウキ「なっ!」 ポチエナ「!?」 急に消えたレイスに驚いた。しかも標的がいなくなってしまったため、ポチエナは地面に正面から激突してしまった。 ユウキ「あ〜!ポチエナ大丈夫か?」 一応大丈夫らしくふらふらしながらも立ち上がる。 ユウキ「それにしてもいったい何処に…?」 ユウキもポチエナ辺りを見るが全くいる気配が無かった。 その時、ユイがまた指示を出した。 ユイ「レイス、そこよ。」 言うとポチエナの足下が少し動いた。 ユウキ「危ない、ポチエナ避けろ!」 レイス「キュウッ」 ユウキが気付くのが早かったため、ギリギリで避けることが出来た。 しかし、 ユイ「甘い!レイス、そのまま火炎放射よ!」 避けきったため少し安心していたのかこの攻撃は避けられず直撃して吹っ飛ばされてしまった。 ユウキ「ポチエナ、そんな…」 まともに攻撃をくあったポチエナは倒れていた。 ハルカ「二匹目戦闘不能!」 またしてもユイが勝った。 |
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