ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[732] 森閑の旅立ち

SAKI #1★2005.07/03(日)12:03
≪序章≫ 森閑の決意

舞台は、ポケットモンスター、通称ポケモンの歴史が刻まれる「ジョウト地方」。
名も無き森閑の村で、今1人の少女が旅立とうとしていた――…

「…じゃあ、行ってくるね」
少女が、寂しそうに微笑む。そのとき、少女の若草色の髪を、風が乱した。
「ハヅキ、本当に大丈夫?1人で旅なんて、出来る?」
少女――「ハヅキ」の母親が、何度も娘の顔を心配そうに覗き込む。
「大丈夫だってば。母さんは心配性なんだから…それに、1人じゃないよ」
ハヅキは、傍らにいるポポッコの頭を、ぽんぽんと叩いた。
『ポポッ!』
ポポッコは、母親を安心させるように笑って見せた。
「そうだったわね。セピアがいるのよね」
母親が微笑みながら、ポポッコの「セピア」の頭を撫でた。
「ハヅキ」
父親が、娘の瞳を真っ直ぐに見つめる。娘もまた、父親の瞳を見つめ返した。
「父さん…」
「ハヅキ、ここはお前の家だ。疲れたら、いつでも帰って来いよ」
ハヅキの瞳が揺れた。
「…うんっ!じゃあ、行ってきます!父さん、母さん!」
ハヅキは、長い髪を揺らしながら手を振り、歩き出した。
セピアも、ハヅキの横をふわふわと飛んで行った。

「…行っちゃったわね」
「ああ」
娘が見えなくなった道を、じっと見、振っていた手を下ろす。
「今は、祈ろう。ハヅキに幸多からんことを」
「そう、ね」
母親は微笑むと、2人で一緒に家の中へ戻った。
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SAKI #2★2005.07/04(月)19:48
≪第1章≫ 新しい世界

そろそろ村の出口に差し掛かると言うとき、ハヅキは後ろを振り返った。
そして、モンスターボールの中にいるセピアに視線を移す。
ハヅキは、ずっと昔に父親から貰った、「PLT」のスイッチを入れた。
PLTは、ポケモンの言葉を訳してくれる、ポケモントレーナーのお役立ちアイテムだ。
「…セピア、聞こえる?」
『うん、聞こえるよ。ねえ、ハヅキ。早く村の外に出ようよ!』
セピアの好奇心が、ハヅキの背を押す。
ハヅキは、思い切って外へ飛び出す。今まで14年間、村の外へ出るのは、これが初めてだ。

「うわ、眩しい…!」
溢れんばかりの太陽の光に、ハヅキは目を細める。
『明るいねぇー♪』
「ほんと。…でもここ、どこなんだろ…」
見たことの無い風景に、ハヅキとセピアは目を丸くする。
潮の香りがする。どうやら、海に面しているようだ。
『誰かに訊いてみよーよ!』
「それがいいわね!…ねぇ、キミ。ちょっといい?」
ハヅキは、近くを通りかかった少年に声をかける。
瑠璃色の髪を、額に付けている緑色のバンダナで止めている。
少年の深い青の瞳は、真っ直ぐにハヅキを捉えている。
「…何だ?」
「あの…ここ、何て言う町なの?」
その質問に、少年は表情を変えずに答えた。
「ここはヨシノシティだ」
「ふーん。そう言う名前なの」
聞いたことの無い町の名前に、ハヅキは考え込んだ。
「…お前、ヨソモノか。どこから来た?」
今度は少年が尋ねてきた。
ハヅキは戸惑った。あの村に名前は無い上、「村のことは内密に」となっている。
「言えない」
「…まあ良い。ついて来い、オレがいろいろと教えてやる」
少年は、黙って顎で杓った。
「あ、ありがとう。えっと…」
「…ヒロ」
「ヒロって言うの?あたしはハヅキ。よろしくね」

ヒロが黙って歩き出し、前方でこっちを見て立っている。
ハヅキも慌てて、ヒロの後を追いかけた。
そんなこんなで、ハヅキはヒロに、いろいろと教えてもらうことにした。

「…それにしてもヒロってば、何も話さないのね」
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SAKI #3★2005.07/04(月)19:57
≪第2章≫ 夢への旅路

美しい海が見渡せる浜辺。
2人の少年少女が、砂浜で話し入っている。

「…つまり、ポケモントレーナーの目的は、ポケモンチャンピオンを倒すことなのね」
「…そんなところだ」
ハヅキは、ヒロから「ポケモントレーナーの心構え」を教わっているところだった。

ポケモントレーナーの主な目的は、ポケモン界の頂点に立つ「ポケモンチャンピオン」を倒すこと。
そして、そのためには、世界各地にいるジムリーダーを倒し、ジムバッジを手に入れなければならない――…

それが、「ポケモントレーナーの名誉」と言うものだった。
「じゃあ、あたしもジムバッジを集めようかなー」
「オレもそれを勧める。トレーナーとして一人前になりたいのなら、な」
ヒロが、淡々と言った。
『面白そう!ハヅキ、そうしようよ!ねっねっ?』
モンスターボールの中で、セピア(ポポッコ)が同意を求めている。
『絶対にそれがいいって♪』
「そうねぇ…」

セピアの強い希望により、ハヅキのポケモンジム挑戦が決まった。
「…ところでアンタ、トレーナーとしての腕前はどうなんだ?」
「えっ…」
唐突に話題を変えられ、ハヅキが意味を理解するのには、暫くかかった。
腕前は、村では中の上と言うところだった。
「どうかなァ…強くもないし、弱くもないし…」
「…すなわち普通と言うことか」
ハヅキは、こくりと頷いた。
「そのままでは、ジムリーダーに勝つことは難しいだろうな」
そう言うと、ヒロは少し離れた位置まで歩いて行き、止まった。

「出番だ、スィング!」
ヒロが宙高く投げたモンスターボールから出てきたのは、ピジョンだった。
「アンタもポケモンを出せ。アンタの腕前を試してやる」
「…っ」
ハヅキは迷ったが、モンスターボールを手に取り、中央のボタンを押して大きくする。
「出てきて、セピア!」
青白い光を帯びて、セピアが飛び出す。
『久しぶりのバトルだー♪腕がなるぅーっ!』
『ポポッコか。全力で行くぞ!』
スィングの視線はセピアに注がれ、両者既に戦闘体勢にはいっている。
「…始めるぞ。本気を出せよ」
「もちろん!望むところよ!」
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SAKI #4★2005.07/05(火)20:55
≪第3章≫ 初めてのバトル!そして…

「先手を打たせてもらうぞ。スィング、『でんこうせっか』だ」
『了解だ。…『でんこうせっか』!』
スィング(ピジョン)が、目に見えない速さで突進してくる。
「あのピジョン…スィングだっけ?スピードは伊達じゃないわね」
『ハヅキったらぁ!そんな呑気なこと、言ってる場合じゃないよぉ!』
そうこう言いながら、セピア(ポポッコ)はスィングの攻撃を、ひらりとかわす。
「セピア、『メガドレイン』で相手の様子を窺うのよ!」
『分かった!行くよっ、『メガドレイン』!』
セピアが攻撃を仕掛ける。
『オレに、こんな子供騙しの攻撃は通じねェぞ』
相手にはヒットしたようだが、その効果は薄いようだ。
スィングは、「余裕」の表情を浮かべている。
「…やっぱり、相性的にも不利、か」
ハヅキは、顎に手を当てる。
「さあ、どうする?アンタに勝ち目は無い…」
ヒロが挑発するように言ったが、
「それはどうかしら?勝負はまだ始まったばかりよ」
と、ハヅキが遮った。
(とは言ったものの、反撃は難しいわね。…そうだ!)
「…勝負はここまでだ。スィング、『つばさでうつ』で決めろ!」
ハヅキが、パッと顔を上げたのと、ヒロが指示を出すのとは、ほぼ同時だった。
『終わりだっ!』
スィングの翼が、セピアへと迫って来る。
『ハヅキぃっ!』
「セピア、『はねる』のよ!」

ハヅキのとっさの指示で、セピアは空高く跳び上がった。
「…何だ?」
「セピア、今よ!『しびれごな』!」
スィングが、勢い余って地面へ激突する。体勢を立て直す前に、『しびれごな』が降り落ちて来る。
『!しまった…!』
スィングが苦しそうにもがく。
「スィングっ…」
「貴方のスィングのスピードは、確かに速い。…でも反対にそこを抑えれば、あたしにチャンスが来る、ってわけよ!」
ハヅキが勝ち誇ったように言い放った。
「く…!」
『やったぁ♪ハヅキ、あったま良いー♪』
セピアが、ぴょんぴょんと跳ねている。頭の花が、左右に揺れる。
「さあ、トドメよ!セピア、『たいあた』…」
「『つばさでうつ』っ!」

その瞬間、勝負がついた。スィングには、まだ動く力が残っていたのだ。
相性が悪いこともあって、セピアは力尽きた。5メートル程飛ばされた後、目を回している。
「セピア…ごめんね。ゆっくり休んでて」
ハヅキはモンスターボールを取り出す。赤い光線を浴びたセピアは、中へと戻された。
「負けちゃった、か。あたしは…油断しちゃってたのね」
困ったように、ハヅキは笑みをこぼした。
「アンタが強くなったときに、また戦おうぜ。ここから一番近いジムは、キキョウシティのキキョウジムだ」
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SAKI #5★2005.07/06(水)17:46
≪第4章≫ ポケモンの生命(いのち)

ヨシノシティを後にしたハヅキは、次の目的地「キキョウシティ」を目指していた。
ヒロからもらった地図によれば、町はまだまだ先らしい。

「…あれ?」
ヨシノシティを離れて1時間ほどしたとき、ハヅキは足を止めた。
モンスターボールの中で、セピア(ポポッコ)が鳴き声を上げた。
「ほら見てセピア、家が建ってる。…誰か住んでるのかな?」
ハヅキの視線の先には、確かに山小屋のような家が建っている。
屋根に突き出た煙突から煙が上がっているのを見ると、人が住んでいるらしい。
「セピア、休憩がてらに寄ってみようか!」
『うん♪いいよ、行こう!』
セピアが言い終わる前に、ハヅキは家に向かって走り始めていた。

コンコン☆
ハヅキが手の甲で、ドアをノックした。
ほどなく、人がドアに寄って来る足音が聞こえてきた。
ドアが開くと、そこには40代前半辺りと思われる男性が顔を出した。
「おや、キミたちは?」
「いきなりごめんなさい。少しだけ休ませてもらえませんか?」
ハヅキが、上目遣いで男性の顔を覗き込んだ。
「キミたち、旅の人だね?いいよ、遠慮なく上がっておいで」
男性は、快く家へ招いてくれる。少し横へどいてくれた。
「ありがとうございます!…おじゃまします」
ハヅキは、一歩家へと踏み込んだ。

家の中は、実にシンプルだ。
本当に生活に必要なものしか、置かれていないのだろう。
そんな中、ハヅキは、ふと家を眺める視線を止めた。
「あのぅ…セツさん、あれ、何ですか?」
ハヅキが、大切そうに置かれているタマゴを指差す。
「あぁ、それはポケモンのタマゴだよ。何のポケモンかは、現段階では分からないのだけれど」
「セツ」と名乗った男性が、微笑みながら言った。
「ポケモンのタマゴ!?すごい、これが…?」
『すごい、私も初めて見たよぉ』
ハヅキはタマゴの前まで行き、その神秘にため息をついた。
モンスターボールの中で、セピアもタマゴに見入っている。
「私はポケモンのタマゴを研究しているんだ。今は、そのタマゴを孵そうとしているんだけど…」
「…何か、あったんですね?」
セツの深刻そうな顔を見て、ハヅキが言った。

「あぁ。研究の結果、タマゴは『心の温かいトレーナーのそばに居ないと孵らない』ことが分かったんだよ」
「『心の温かいトレーナーのそば』…?」
「つまりタマゴは、『心の温かさ』で孵るということなんだ」
セツが頷きながら言う。
「しかし私は、ここを離れるわけにもいかない。誰かに…そうだ!」
セツは、ハヅキの肩を、ぐわっとつかむ。
「ひゃっ!?」
「頼む。ハヅキちゃん…と言ったね。このタマゴを預かってくれないか?」
「えぇっ!?」
「キミならタマゴを大切にしてくれそうだし、安心だ。孵ったポケモンは、キミに育ててもらってもいい」
その言葉に、ハヅキは、ぴくりと反応した。
ポケモンが孵る瞬間を見たいし、何より仲間に出来るなら申し分ない。
「分かりました!私が預かります!」
「おぉ、そうか!助かるよ。じゃぁ…はい」
セツがタマゴを手渡してきた。タマゴの温もりを感じる。
「お、重…!」
「ちょっと重いが、このケースに入れれば、持ち運びも便利だし大丈夫」
そう言うとセツはタマゴをケースの中に入れてくれた。案外、安定しているようだ。
「ありがとうございます。それじゃぁ…」
「お礼を言うのは私の方だ。本当にありがとう。タマゴが孵ったら、いつでもいいから戻ってきてくれるか?」
「分かりました」

セツが手を振っているのを横目に、ハヅキはキキョウシティへの旅路を急いだ。
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SAKI #6☆2005.07/07(木)20:19
≪第5章≫ いきなり登場!フリージャーナリスト、リコ!

お日様が、ちょうど頭の真上で照っている。
ハヅキは一休みして、昼食タイムをとっていたところだった。

「ん〜っvこのモモンの実、最高♪」
モモンの実をほおばって、ハヅキはほほに手をあてた。
『でしょ?私が見つけてきたんだよ〜♪』
セピア(ポポッコ)が、えっへん、と胸を張って見せた。
「えらいえらい。あたしの好みをよく知ってたわね、セピア」
『とーぜんだよ♪』
セピアの頭を、ぽんぽん、と叩いた後、自分の傍らにあるタマゴケースに視線を移した。

ケースの中には、不思議な模様のタマゴが置いてある。
『…このタマゴ、どんなポケモンが孵るんだろうね』
ハヅキの心中を察したのか、セピアが言った。
「この際、どんなポケモンが産まれてもいいわ。…無事に孵ってくれれば」
『…ハヅキらしいね』
セピアが『くすっ♪』と笑った。

「…さぁ、そろそろ出発しましょ」
セピアをモンスターボールに戻した後、ハヅキはタマゴケースを抱えた。
「ちょっと待ってくださいっ!ハヅキさん!!」
声をかけられたかと思うと、ハヅキの前にマイクが差し出された。
「ひゃっ!?」
「あ、いきなり失礼しました。私、フリージャーナリストのリコと言います!」
いきなり現れた、「リコ」と名乗る女性。
髪は黒のセミロング。服装は、オレンジのシャツに水色ジーパンなサンダル履きだ。

「フリー…ジャーナリスト?」
ハヅキが、おうむ返しに訊(たず)ねた。
「えぇ。各地のトレーナーを取材して回ってるんです。あなたを取材してもよろしいでしょうか?」
「…えぇ、いいですよ」
ハヅキは快く承諾した。
どんなことでも、取材されることに悪い気はしない。
「ありがとうございます!それでは早速…ジュン!」
リコがいきなりポケモン、「ジュカイン」を出したものだから、ハヅキはびっくりだ。
「え…えぇ!?」
「ハヅキさんも、ポケモンポケモン!フリージャーナリストたるもの、バトルでトレーナーの実力を確かめなければいけません」
リコは戦う気まんまんだ。

(取材を受けちゃったんだし、やらなきゃダメよね…)
1つため息をつくと、ハヅキはモンスターボールを握り締めた。
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SAKI #7☆2005.07/08(金)18:01
≪第6章≫ VSリコ!白星なるか――

「出番よ、セピア!」
セピア(ポポッコ)が、高い鳴き声を上げて登場する。
「ハヅキさんのポケモンはポポッコなんですね。メモメモ」
リコは、ポケットからメモを取り出して、何やら書きつづっている。

「…さあ、ハヅキさん!全力で来てください!」
「もちろんよ!…セピア、『フラッシュ』!」
セピアから、明るすぎる光が放たれる。秘伝技、「フラッシュ」だ。
『っ…何も見えない…!』
ジュン(ジュカイン)が、手で顔をおおう。
「あのポポッコ…『フラッシュ』が使えるんですね」
リコは、忙しくペンを動かしている。
『お前…メモなんかしてないで、さっさと指示を出せ!』
ジュンがイライラと言った。
「分かってますよ!…さあ、一気に行きます!」

「ジュン、『リーフブレード』!」
剣(つるぎ)となった葉っぱが、セピアへ向かってくる。
「『はねる』のよ!」
『おっけ〜♪そぉれっ!』
セピアが空高く跳ね上がる。お得意の「はねる」だ。
太陽の光とセピアの体とが、ピッタリと重なった。
「そのまま『たいあたり』!」
『…!?』
不意をつかれたジュンは、バッタリと倒れこんだ。
「ジュン…!」
『大丈夫だ。まだやれる』
すくっと立ち上がったジュンを見て、リコが胸をなで下ろした。
「さすがハヅキさん。私が目をつけただけはあります。ですが…」
リコの表情が、余裕の表れとなった。

「ジュン、『でんこうせっか』!」
その指示が飛んだとたん、ジュンの姿が見えなくなる。
「なっ…どこに行ったの!?」
「は〜い♪前にご注意くださぁ〜い♪」
リコが笑ったとき、ジュンの姿が現れた。…セピアの真ん前に。
『きゃっ…!』
セピアが悲鳴を上げる。「でんこうせっか」がヒットした。
「セピア!大丈夫?『こうごうせい』よ!」
セピアの体が輝いて、みるみるうちに回復していく。
「トドメよ。『たいあたり』っ!」
セピアの全ての力をこめた「たいあたり」がヒット。ジュンは鈍い音を立てて倒れた。
「ジュン…!私の負けです。素晴しい戦略でした」
目を回しているジュンをモンスターボールに戻しながら、リコが言った。
「勝った…!」
ハヅキが、よろこびの歓声を上げた。
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[732]

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