ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[743] 最強トレーナー伝説

謎の人物 #1☆2005.07/14(木)04:41
第1話◇2回目の旅立ち!

「バンギラス戦闘不能!勝者メガニウム!よってポケモントレーナー・広喜!ジョウトリーグ優勝―ッ!」
ワーッ。
ポケモンリーグ会場に歓声の声が上がる。
「これぐらい楽勝、楽勝っ♪」
そう言って余裕の笑顔を見せた11歳の少年、名前は広喜。
たった今、ジョウトリーグのチャンピオンになったところだ。

その晩、広喜は自宅で、母と父と、隣のウツギ博士と晩ご飯を自宅で食べていた。
「広喜〜!よくやったわねぇー!母さん、広喜のこと見直しちゃったあ!」
「か、母さん…。あまり大声出さないでくれよ」
「あら、ごめんね!…それで今日からどうするの?」
「そうだなあー…今度はカントー地方を旅する!もう決めたんだ!」
広喜はすぐに答えた。もう前から決めていたらしい。
「あら、そうなのwwいつ旅に出るの?」
「もっちろん!明日さっ!」
「そんな早くに旅に出るのかい?」
今度はウツギ博士が聞いた。
「当たり前さ、博士!あっそういえば博士の娘さんも明日から旅に出るんだろ?」
「ああ、うちの娘は君と同じくらいで、まだ初心者なんだ。広喜君、いろいろ教えてやってくれよ。」
「まっかせとけ!」

次の日。
カチッ。
広喜は目覚まし時計を止めて、ベッドから飛び起きて、服を着替えた。
「よし、準備はばっちし♪母さん、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃーいww」

ウツギ研究所に着いた。
「さて、いよいよ二回目の旅立ちだね、広喜君!ほら、あまね、あいさつしなさい。」
ウツギ博士の娘もいた。11歳なのに背が140cm程で、色白で、おとなしそうな子だった。
「…あまねです。よろしくおねがいします。ッ///」
ウツギ博士の娘、あまねは照れくさそうに笑いながら、小さい声であいさつをした。
(…ふーん、この子はなんか弱弱しそうだな。よし、俺がしっかり教えてやらなくっちゃ!)
「俺、広喜!宜しく!」
大きな声でそう言うと、いきなりあまねの手を取って、握手した。
「〜///…」
あまねは白い頬を真っ赤に染めた。
「じゃあ、博士、行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。広喜君、あまねを頼んだよ!」
「任せとけって!」

「う〜!なっあまね、海を渡るのは気持ちいーだろ?」
「…うん!^ ^」
広喜は、手持ちポケモンのラプラスにあまねと二人で乗って、カントー地方へ続く海を渡っていた。
「広喜君…」
「なんだ?」
と、その時。
『バッシャーン!』
ものすごい音と共に、野生のポケモンが姿を現した。
「これは…マンタイン!」

続く☆
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謎の人物 #2☆2005.07/14(木)05:03
第2話◇あまね、初バトル!

「マンタイン、か…」
広喜はそう言うと、ライチュウの入ったモンスターボールを出して、戦い…はしなかった。
ライチュウの入ったモンスターボールをあまねに渡した。
「…?」
「あまね、お前、一度バトルしてみろよ!」
「えっでも…」
「大丈夫!俺がいるだろ?やってみろよ!やってみることが大事なんだ!」
「…うん!…行けっライチュウ!」
『ライ〜!』
モンスターボールから、勢いよくライチュウが出てきた。
「ライチュウ!…っ10万ボルト!」
『ライッ!』
ライチュウは、あまねの命令通りに動いてくれた。
ビリビリビリッ!
ライチュウの10万ボルトは見事に命中した。
『イン〜…』
マンタインは野生だったため、あまり強くなかったようだ。海に沈んでいった。
「やった…!ライチュウ!…。」
っばたん。あまねは倒れてしまった。
「あまね!大丈夫かぁ!?」


「…あれ…?どこ…?」
「お前の家だよっ☆お前が倒れたから後戻りして来たんだっ。」
あまねは、自分が初バトルをした、と自覚した時、興奮して倒れてしまったのだ。
「…ごめんなさい。せっかくあそこまで進んだのに…」
「いいっていいって♪それより、さっきのライチュウ、お前にやるよ!」
「…いいの!?」
「ああ♪だって、初めてなのにお前の言うことちゃんと聞いてくれたじゃん☆」
「…ありがとー!vvこれからよろしくね、ライチュウ!」
あまねはライチュウを抱き上げて、にっこり笑った。
「あ、笑った!あまねが笑った!」
「…何?私が笑ったらおかしい?;」
「い、いや〜、だって、お前が笑ったの初めてだもん。」
「…///」
あまねは照れ笑いした。

広喜の自宅。
「いいの?広喜君…自宅にまでおじゃましちゃって…」
「いいっていいって♪」
ピンポーン。
「はーい…って広喜!あら、かわいい女の子も一緒なのね♪二人とも上がって上がって♪」
…広喜の母の料理を食べてから、出発することにしたのだ。
「…おいしいねv広喜君のお母さんの料理ww」
「だろ?母さんの料理は世界一なんだ!…って俺何言ってんだろ///」
「あはは…」

…楽しい食事タイムも終わり、広喜とあまねは再び出発することにした。

続く☆
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謎の人物 #3☆2005.07/14(木)14:31
第3話◇広喜はサトシ!?

そんなこんなでカントー地方の22番道路まで来た二人。
「さあ、この道路を抜ければトキワシティだ…!」
とその時、一人の少年が走ってきた。茶色の髪で、キザな感じの奴だ。
「おやそこで何をしているんだい?サ〜トシ君。」
「サトシ君??俺の名前は広喜だけど…」
「おや、人違いのようだね。君がサトシ君にそっくりだったもんだから…俺はシゲル。では♪」
そう言うと、22番道路の端の方にある大きな建物の中へ入っていった。
「何だ?アイツ…」

トキワシティ。
「やっと着いたぁ〜っ!ゼーゼー、長かったなぁ〜!なっ、あまね!」
「うん…」
あまねも、白い頬を赤く染め、息を切らしている。
「ねえ、広喜君。あのお店、何かなあ?」
あまねはフレンドリィショップを指差した。
「ああ、あそこはポケモンの道具とか売ってるお店だよ!入ってみようか!」
『ガチャ』
広喜とあまねが中に入ったとたん、店員の男の人がこっちへ走ってきた。
「サトシ君!待ってたんだよ!」
「へ?」
「はい!これ、オーキド博士から頼まれた届け物!」
「ふ?」
「じゃ、オーキド博士に渡しといてね♪」
「ほ?」
ドサッ。大きなダンボール箱を渡された。

「なんっで俺がこんなこと〜!なんでどいつもこいつも俺をサトシとか言う奴と間違えんだよぉ!」
広喜は届け物を背負いながら、マサラタウンへ続く1番道路を歩いていた。
「なあ、あまね!」
「クスクスクス…広喜君、おかしいぃ〜!あはは…」
「何がだよぅ…ちぇっ」

マサラタウンへ着いた。
広喜とあまねはすぐにオーキド研究所へ向かった。
『カラン』
「すみませーん!なんか俺、人違いされて届け物を…」
オーキド博士は奥の方から走ってきた。
「おお!サトシ君、ありがとうよ!」
「はあ!?だから俺はサトシじゃありませんよお!」
「おお、人違いか…誰だか知らんがご苦労じゃった!」
オーキド博士は荷物を受け取った。
「それでいいのかよ博士…」
「…君たちには届け物のお礼にプレゼントをやろう!ほれ!カントー地方のポケモン図鑑じゃ!」
「わあ…!ありがとうございます!」
あまねにとっては初めての図鑑。あまねは大切にポケモン図鑑をバッグにしまった。

「ありがとうございます、博士!」
「いやいや、わしこそ届け物を持ってきてもらってすまなかった。」
「ではー!」
こうして、広喜とあまねのカントー地方の冒険が始まった。

続く☆
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謎の人物 #4☆2005.07/15(金)02:23
第4話◇ロケット団登場!あまねピンチ!

1番道路を抜けてトキワシティに着いた二人。
「…喉かわいたぁ〜…」
あまねは水筒のお茶を二口ほど飲んだ。
「あ、あまね!ポケモン達も休ませてやろうぜ!
あそこにいるジョーイさんにポケモンを預ければ回復してくれるぞ!」
「うん!」

ポケモンの回復をしている間、広喜とあまねはそこら辺をぶらぶらしていた。
「俺はちょっとトイレ行ってくる!」
広喜はそう言ってトイレの方へ走っていた。
「なんでトキワのジムは閉まってるのかなぁ?」
あまねがそう言ったときだった。
「いいこと聞いてくれるな、小娘!」
「誰…!?」
あまねが辺りを見回すと、黒い服と帽子に、赤い文字で「R」とかかれた
いかにも怪しそうな集団に囲まれていた。
「このジムはなぁ!俺達のボスが経営してんだ!おめーらみたいなザコに戦われてたまるか!」
「…私はザコかもしれないけど、広喜君はザコじゃないわ!」
「ふん!ガキが偉そーに言うんじゃねえ!」
と、その時。
「何やってんだよ、あまね…ってお前ら!もしかしてテレビで見た…」
広喜はこの集団をテレビで見たような気がする。
そう、ロケット団の悪事は毎日イヤというほどテレビでニュースになっているのだ。
「そうだよ!俺達は悪の組織・ロケット団だ!」
と。
「またロケット団ね!いい加減にしなさい!逮捕します!」
トキワシティの警察・ジュンサーが手錠を持って駆けてきた。
「おおっと!こんなガキ相手に何やってんだ俺。」
「早く逃げようぜ!」
タタタッ!
瞬く間にロケット団は逃げていった。
「ああ、また逃げられた!あなた、大丈夫だった?」
ジュンサーがハァハァあえぎながら言った。いや、ジュンサーだけでない。
町中の人がいつの間にか集まっていた。
「はい、俺もあまねも大丈夫です…さっきのロケット団て…。」
「そう、私達警察も、あいつ等の悪事にはほとほと困っているの!
…ところで、あなた達は旅の途中?」
「はい。」
「じゃあ、うちに寄ってかない?」


「美味い〜!このカレー!」
ジュンサーの交番で、カレーを3皿平らげた広喜。
「お前ら、美味しいか?」
『メガーww』
『ライーww』
ポケモンセンターですっかり回復した二匹は、ポケモンフードをがつがつ食べている。
「美味しそうねww」
あまねはにっこり微笑んだ。
「でも俺の母さんの料理の方が美味いぞー!」
「あらww…でも二人とも、ロケット団はいつ出てくるか分からないから油断はしないようにね。」
「はい!」

夕方。
「じゃあ、出発しまーす!」
「広喜君、頑張ってねー!」
「あまねちゃんもね!」
町中の人に見送られ、二人は2番道路へ足を踏み入れた。
「この先はトキワの森だぜ!」

続く♪
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謎の人物 #5★2005.07/18(月)01:17
第5話◇トキワの森での出来事

「そこの兄ちゃん!バトルしてくれ!」
「了解ー!」

広喜VS虫取り少年のバトル。あまねは審判。
広喜のメガニウムVS虫取り少年のバタフリー。
メガニウムのくさ攻撃はむし/ひこうのバタフリーにはほとんど効かない。広喜は必死で、くさ以外のタイプを指示する。
「メガニウム、のしかかり!」
『メガー!』
メガニウムの体がバタフリーの上にのしかかった。
『フリィィィィッ!』
「バタフリー、戦闘不能!メガニウムの勝ち!よって勝者広喜!」
審判のあまねが判定の声を上げた。
「やったぁー!」
「くそぅ!俺の負けだ…これ、賞金。」
「ありがとよ♪」
賞金の85円をポケットに入れて、広喜は歩き出した。
そう、二人はトキワの森に入ったばかりである。
「やった♪ここは虫取り小年とやらが多いなー。」
トキワの森は虫ポケモンが非常に多いため、虫取り少年も多いというわけである。
「広喜君w小年じゃなくて『少年』だけどねww」
「あ゛、誤字…」
薄気味悪く、広間なのに薄暗いトキワの森。
暗いところが苦手なあまねは、怖いのを我慢しながら広喜の後を着いていく。
が、少し歩いたところであまねはしゃがみこんでしまった。
「どうしたあまね?」
「なんか怖いなあ…」
「代譲部だって!」
「また誤字…『大丈夫』。どうやったらそんな字が出てくるんだろ…」
その時。
「君たち、ポケモントレーナー?」
マイクを持った女の人と、カメラを持った男の人に声をかけられた。
「?はい…って、もしかしてインタビュアーさん!?俺、テレビに出ちゃったりして!」
「はは…私達はインタビュアーよ。そこでっ!君たち、私達とダブルバトルしてみない!?」
「ダッ…ダブルバトル〜!?」
突然の依頼に驚く二人。
「えっと…いいです…けど…」
あまねが小さい声で答えた。
「やった♪じゃあ、早速!」

続く♪
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謎の人物 #6☆2005.07/15(金)14:20
第6話◇VSインタビュアー!初ダブルバトル!

「じゃあ、先手必勝♪こっちから行くぜ。行けっメガニウム!」
「わたしも…行けっライチュウ!」
広喜とあまねはモンスターボールを投げた。
『メガッ!』
『ライチュ☆』
「じゃあ、こっちも!行けっレアコイル!」
「出て来い、マルマイン!」
『ジージー』
『マル〜』

「メガニウム、マルマインにソーラービーム!」
『メガッ!』
メガニウムは太陽の光を吸収し始めた。
「ライチュウ、レアコイルに叩きつける!」
『ライ!』
ライチュウの叩きつけるは、見事命中…した。が、
レアコイルははがねタイプを持っているため、効果はほとんどなかった。
「今度はこっちの番よ!レアコイル!」
「マルマイン!」
「『W』だいばくはつ!」
『ジー!』
『マルッ!』
ドッカーン!ものすごい音がした。

「ああっ!」
「ライチュウ!メガニウム!」
広喜とあまねはポケモンに駆け寄る。
「これで勝負は決まりね!」

『メガ〜…?』
しばらくたって、メガニウムとライチュウは目を覚ました。
「大丈夫か?」
『メガー…』
「ほら、げんきのかたまり!」
広喜は、さっき森の中で拾ったげんきのかたまりをメガニウムに使った。
「ほら、ライチュウも…」
ライチュウにも使い、二匹とも回復した。
「良かったあ!」
二人が喜んでいるところへ。
「ごめんねー、さっきはやりすぎちゃったかも…」
「『かも』じゃねーよ!」
「ごめんね。じゃあ、早速インタビューに答えてくれる?」
「はい!」

続く☆
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謎の人物 #7☆2005.07/15(金)14:33
第7話◇初デート!?ニビ科学博物館!

「や…」
「やっと…」
「着いたあ〜っ!」
無事トキワの森を抜けて、ニビシティに着いた二人。もうくたくただった。
「ポケモンセンターで一休みしようぜ!」
「うん!」

ポケモンセンターで一休みしていた広喜とあまね。
「あ、見て見て!この町のジムリーダーが載ってるよ!」
あまねが指差した、ポケモンセンター内に貼ってあったポスター。
『ニビジムリーダー・タケシ。いわポケモンの使い手。』
「…なんか、本人も岩みたいだね。アハハ…」
「でも…強そうだな…さすがはジムリーダー。」
「…」
確かに強そうだ。二人とも同じ考えだった。
「…緊張をほぐそうか!さてと、この町の施設は…」
広喜はニビシティのガイドを読んでみた。
「ニビ科学博物館!あまね、行ってみようぜ!」

「いらっしゃいませー。見学料はお一人様50円ですー。」
「はーい。」
「あ、カップル様なら一組80円ですよーww」
「え゛…まあ、いっか♪安くなるし^ ^;」
なんかカップルに間違えられた二人だった。
「…なんかあのカップル可愛い〜っww」
「お似合い〜♪」
館内で見学していた人々は、広喜とあまねを注目していた。まるでイルカのショーみたいだ。
「ジロジロ見てんじゃねーよ…」
そこへ、見学者のひとりの人が話しかけてきた。
「ねえねえ、二人はいつから付き合ってるの?ww」
「はぁ!?」
そこへ、見学者全員が集まってきた。
「今デート中なの!?」
「将来結婚するの!?」
みんな、広喜とあまねをカップルと勘違いしているらしい。あまねは、顔を真っ赤に染めて下を向いている。
「どけー!俺らは見せ物じゃなーい!」
「あら、照れちゃってww」
「…くっそぉー!…あれ、何か変だな、俺…///」

続く☆
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謎の人物 #8☆2005.07/15(金)19:42
第8話◇VSタケシ!ジムバトルに初挑戦!

さて、やじ馬も去り、二人は科学博物館を出た。
…広喜もあまねも、お互い顔を赤くしてそっぽを向いている。
「…なあ、あまね。俺達ってカップルに見えるんかなあ…」
「…〜///」
広喜が無理に話そうとしても、無駄だった。結局沈黙のまま、二人はジムの前まで来た。
「さて、いよいよ初ジム戦だな!頑張ろうぜ!あまね!///」
「広喜君…語尾に何か付いてるけど、まあいいか…///」
ガラン。
「ジムの中まで岩だらけだなあーッ。」
「本当…」
と、二人の前に大男が現れた。
「誰だ?俺はニビジムのリーダー・タケシだ。」
「うわぁ、強そう…」
「ふん、体の割に細目なやつが相手か…俺は広喜!こっちはあまね!このジムに挑戦に来たんだ!」
「…よし!その挑戦、受けてやる!」

「では、これよりニビジムのバトルを行う!制限時間は5分!では…」
カン!
「こっちから行くぜ!行けえっメガニウム!君に決めたっ!」
「出てきて!ライチュウ!」
『メガッ!』
『ライチュッ!』
「こっちも行かせてもらうぞ!イワーク!イシツブテ!」
『イワ〜。』
『ワッシャイ!』
「イシツブテにイワーク…!?あまね!電気技は地面には全く効果がない!」
「ええっ!?どうしよう…」
そういっている間に…
「イワーク!地震攻撃だ!」
『イワ〜!』
地面が揺れだした。
メガニウムはなんとか持ちこたえているが…
『ラ、ライチュ〜…』
「ライチュウ!大丈夫!?」
ライチュウは戦えそうにない。
「あまね!後は俺に任せろ!メガニウム!イシツブテにソーラービーム!」
『メガー』
ソーラービームはイシツブテに命中した。
「イシツブテ、戦闘不能!残りはイワークのみ!」
「くっ…イワーク、しめつける!」
『ワ~ク!』
イワークが迫ってくる!
「メガニウム、よけろ!」
『メガ…』
メガニウムは何とかよけた。が…
…ドサッ。メガニウムは倒れてしまった。地震のダメージとソーラービームで体力を使い果たしたらしい。
「メガニウム、戦闘不能!イワークの勝ち!よって勝者タケシ!」

「ああ、俺負けちゃったんだ…」
広喜がそう言ったときだった。
「勝負は確かに負けた。だけどお前一人でも戦おうとする、
そんな一途な思いが俺の心を動かした。だから…これ。」
そう言ってタケシが差し出した物はー。
「グレーバッジ!」
ニビジムのバッジだった。
「いいんですか!?これ…」
「ああ。彼女を守ろうとするお前の熱心さ。このバッジこそその証だ。」
「ありがとうございます!…だからカップルじゃないったら…」

さて、次の町・ハナダシティへ向かう二人。
だが、その前にはおつきみやまという難関が立ちはだかっていた。

続く♪
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謎の人物 #9☆2005.07/15(金)20:50
第9話◇ロケット団、再び登場!

「兄貴。あのジャリボーイ達はこっちへ向かっております。」
「まずい。早いこと化石と月の石を探し出せ!また邪魔されてはたまらん!」

3番道路。
「わあ、可愛い〜っ!」
そう言ってあまねが抱き上げたポケモンはふうせんポケモン・プリンだ。
『プリッ!』
プリンもあまねになついているようだ。
「プリン、このボールに入ってくれる?」
そう言ってあまねはバッグからモンスターボールを出した。
『プリ〜ww』
プリンは潔くモンスターボールに入ってくれた。
「プリン、ゲットだぜ〜!…なんてね☆///」
あまねはそう言うと照れ笑いした。

「さあ、おつきみやまの入り口だ!」
二人は恐る恐る中へ入った。
「結構明るいんだな…」
と。
「君たち!ここで何をしているの?」
突然二人の前に白衣を着た男の人が現れた。
「だっ誰!?」
「ああ、僕は勇人。おつきみやまでポケモンの研究をしているんだ。」
「へえ。どんな研究ですか?」
広喜が聞くと、勇人は話し出した。
「実はね、この山にはピッピがいるんだけど、ピッピは月曜日の夜、
巨大な月の石を囲んで踊りをすると言われているんだ。それが何を意味するのか…」
「そうなんですか。…って、今日は月曜日!あまね、夜までここにいて、ピッピのダンス見ようぜ!」
「うんww」
「あ、それからこの山には化石があるんだけど、その化石の研究もしたいんだ…」
「へえ〜…」

夜になった。
「これが…これが巨大な月の石…」
勇人は月の石に見とれている。
すると―。
『ピッピー!ww』
ピッピがたくさん集まってきた。
「わあ、可愛い!」
ピッピはみんなでダンスを踊っている。
その時。
「その月の石はいただくぜ!」
どこからか声がした。
「誰だ!」
広喜が辺りを見回した。すると、ロケット団がいつの間にかそこら中にいた。
「ロケット団!」
「その月の石はいただくぜ!この化石と一緒に!」
「…その化石は僕が研究に使う…!返してよ!」
「やーなこった♪さあ、月の石をよこせ!」

思いもかけなかったロケット団の再登場。広喜、あまね、そして勇人の三人は―!?

続く。
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謎の人物 #10★2005.07/15(金)21:16
第10話◇ピッピのゆびをふる!

「ロケット団!化石を返せ!メガニウム!君に決めた!」
『メガー!』
「メガニウム!化石を取り返してくれ!」
『メガッ!』
メガニウムは必死でつるのムチで化石を叩き落とそうとする。だが…
ロケット団は巧みにかわす。
「どうしよう…」
その時。
『ピー!』
ピッピたちが一斉に鳴きだした。いや、鳴き出しただけではない。
『ピッピッピッピ…』
ピッピたちは指を振り出した。
「これは…ゆびをふる!」
勇人が叫んだ。
「ゆびをふる!?」
「そう。指を振っていろんな技をランダムで出すという技なんだ!」

『ピッピッピ…ピーッ!』
ピッピたちが叫ぶと、辺り一面光に包まれた。
「うわぁぁ!なんだぁ!?」
「ゆびをふるの効果だよっ…眩しっ…」

どのくらい時間がたったのだろう。
「あれ…ロケット団は…?」
広喜とあまね、勇人はおつきみやまの出口、4番道路にいた。ロケット団もピッピもいない。
「どうしてここに…!ピッピの『ゆびをふる』でテレポートが出たんだ!」
「あっそうだったのか!」
「ピッピが助けてくれたのねwwありがとう、ピッピ。」
あまねが、おつきみやまを眺めながら言った。
「化石までここにあるよ…ピッピが取り返してくれたんだ…じゃあ、君たち!僕は研究を続けるよ!じゃあね!」
勇人はそう言うとおつきみやまへ戻っていった。
「さようならー!…さて、ハナダシティはもう目の前だ!行こうぜ!」
「うんww」

続く。
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謎の人物 #11★2005.07/16(土)11:13
第11話◇栗色の髪の少女(キャラ提供:ハルアイs)

4番道路。
「段差が多いよぅ〜…」
広喜とあまねは一歩一歩足元を確認しながら前へ進む。
「さあ、ハナダシティはもうすg…ああっ!」
広喜が足を踏み外し、段差から滑り落ちそうになった。
ぐっ。
「へ?」
何者かに腕をつかまれた。おかげで段差から落ちずにすんだが。
「誰だ?」
広喜が横を見てみると、桃色のバンダナをした女の子がいた。
栗色の髪に面長の顔。服は上着はすそとえりが黄色、全体は黄緑に色取られている。
「んもう、大丈夫?僕…」
「はっはい…」
「あ、私は里緒!よろしくね!あなたの名前は何かな?」
「俺は広喜!こっちはあまね。今からハナダシティに行くところだ。」
するとその女の子、里緒は微笑んだ。
「あたしはジョウト出身。カントー地方に観光&バトルに来たのw」
「へっへえ…って俺とあまねもジョウト出身だぜ!」
「うっそお!同士がいて良かったあ〜!」
と、広喜の頭にある提案が浮かんだ。
「!そうだ、里緒!俺とバトルしてくれよ!」
「ああ♪それを言ってくれるのを待ってたのwOK!」
里緒は初めからバトルを楽しみたかったらしい。
「でもあたし、並外れな根性だからねw」
「おう!俺だって根性だけは百人力だ!」
…広喜と里緒はいいコンビになりそうだ。あまねはその光景を複雑な目で見ていた。
「広喜君…」


「さあ、どっちが勝つかな?もちろん私w負けるなんて私のプライドが許さないわよw」
「こっちこそ負けないぞー!」
「んじゃ、先手必勝♪出てきて、ピジョット!」
「こっちも!出て来い!作者に忘れられてたラプラス(爆)!」
広喜と里緒はお互いモンスターボールを勢いよく投げた。
『ピジョーッ!』
『ラプーッ!』

「俺は絶体…絶体に負けないぞ!」
「広喜♪『絶対』。誤字っ子は熱いバトルまでも台無しにw」
「くそう!ラプラス!れいとうビーム!」
「ピジョット!飛んでかわすのよ!」
『ピジョゥ!』
ピジョットは大きな羽を広げて空へ舞い上がった。
「なっ…」
ラプラスのれいとうビームは見事に外れ、地面が凍ってしまった。
「そっそんな…」
地面が凍ってしまったら、ラプラスはなかなか動けない。
「んなバカな…!」
「さあ、どうする?広喜。」

続く。
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謎の人物 #12★2005.07/16(土)01:20
第12話◇あまねのキモチ

「ラッラプラス!氷の上をすべって移動するんだ!」
広喜は叫んだ。だがラプラスはなかなか動けないでいる。
「さあ、ピジョット!つつく攻撃!」
『ピジョッ!』
つつく攻撃が命中した。
「続いてかぜおこし!」
ゴー。
『ラプ〜…』
ラプラスは弱ってきた。
「ラプラス!あきらめるな!」
「さあ、ピジョット!とどめのドリルくちばし!」
『ピジョーッ!』
くちばしが迫ってくる。
「ラプラスー!あきらめるな!ラプラスーッ!」
『ラッラプッ!』
ラプラスはかろうじでドリルくちばしをかわした。
「なっ…!?」
ドリルくちばしが外れたおかげで、地面の氷にひびが入った。
「やった…!ラプラス!氷を砕け!」
『ラプッ!』
ガッシュガッシュ…氷が砕かれていく。
「負けるもんですか!ピジョット!隙を見てからげんき!」
『ジョッ!』
「あっ…ラプラスかわせ!」
『ラッ…』
ラプラスはかわそうとしたが、遅かった。
『ラプ〜@@』
ラプラスは倒れた。
「ラプラス、ラプラス!くそうっ俺の負けだ…」
「やったあー^▽^よくやったわね、ピジョット!」
『ジョーww』

とりあえず、ハナダシティでポケモンを回復させることにした。
「さっきはやり過ぎちゃったかもぉ…ごめんねー△ー」
「そっそんな、落ち込むことないって!なっ、あまね!」
「…うん」
ポケモンをジョーイに預け、食堂で昼食を食べていた。
「私、ちょっとトイレ行ってくるねww」
里緒はイスから立ち上がってトイレへ行った。
「…あまね、なんか嫌なことでも?」
さっきから様子がおかしいあまねに広喜は聞いた。
「だ、だって広喜が里緒さんとばかり話してるから私はのけ者みたいで…」
あまねはふてくされながら言った。
「…っは!何を言い出すかと思えば…ゲラゲラ^▽^;別にお前をのけ者になんかしてないから安心しろって!」
「そう?」
そこへ里緒が戻ってきた。
「お待たせー。ところでハナダシティの次はどっち方面へ行くの?」
「うーん…クチバ方面…かな。」
「っそ。あたしは違う道なんだ…ここでお別れだね。じゃあね」
「またどこかで会おうねww」
「うん!」

続く♪
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謎の人物 #13☆2005.07/16(土)11:51
第13話◇ハナダジムの災難

里緒と別れ、二人はいよいよハナダジムに挑戦することにした。
「今度のジムリーダーは水ポケモンの使い手だって。」
『ジムリーダー・カスミ。水ポケモンを操るおてんば人魚!』
「掲示板にこ〜んな自信たっぷりな紹介まで…よし、絶対『ブルーバッジ』もらうぞ!」
「うんw」
二人は早速ハナダジムを訪れた。と、ハナダジムの前には信じられないほどの行列が出来ていた。背伸びをしてやっとジムが見えるくらいの行列が。
「あ、あの、この行列は一体…?」
と、一番後ろに並んでいたおじさんに声をかけられた。
「おや、ぼうや、知らなかったのかい?今日はハナダジムで水中ショーが行われるんだ。チケットも全部売切れてしまってね。あ、おじさんチケット間違えて三枚も買っちゃったからあげるw」
「えっいいんですか!?」
「いいよww」

というわけで行列の一番最後に並んだ広喜とあまね。
「これから6時間待ちかぁ〜。水中ショーってどんなだろうな…」
「ジムバトルは出来ねぇ〜のかよぅ…」

6時間後。
「お客様、お入りください。」
「つ、疲れた〜!足が痛ぇ〜!」
客席に座った二人。一番最後だったから、席も後ろだった。

ショーが始まった。
ジムリーダーのカスミは、人魚姫になって水ポケモン達と踊っている。
「わあ、綺麗〜ww」

〜ハナダジム水中ショー〜
ある海の底に、美しい人魚姫がいた。その人魚姫は毎日水ポケモン達と楽しく暮らしていた。
ところがある日、水ポケモン達をさらいに盗賊が国を襲う…
「盗賊のご登場♪…って、この盗賊…ロケット団!!」
なんと悪役は真の悪役が演じている。水ポケモンを盗むのが目的に違いない。
「ちょっ…そいつらはロケット団だ!近づくな!」
広喜はそう叫ぶと、舞台の方へ走っていった。
『おお!観客の少年が舞台へ走っていった!しかも悪役はロケット団だとか!』
ナレーターがそうマイクで叫んでいる。あっという間に会場は大騒ぎだ。
「なんだって!?それは面白そうだ!見とこうぜ!」

「ちょっ…ロケット団て…アンタたち!ここのポケモンに何かしたら許さないわよ!」
カスミが叫んだ。
「ふん!いちいちひっかかるほうが馬鹿なんだよ!マタドガス!やっちまいな!」
「カスミさん、下がってて!行け、ラプラス!」
『ラプゥ!』
なるほど、広喜は水の中でも巧みに移動できるラプラスを出したのだ。
「ラプラス、水ポケモン達を守れ!」
ラプラスは水ポケモン達を背中に乗せ、水槽から出てきた。
「こちらも!出てきなさい、パウワウ!」
カスミはモンスターボールを投げた。
『パウワウ!』
「オーロラビーム!」
『パウー!』
パウワウのオーロラビームはロケット団のマタドガスに命中した。
「うっうわぁ、マタドガス!」
ロケット団はそちらに気を取られている。
「今のうち!ライチュウ、10万ボルト!」
あまねもライチュウを出し、ロケット団にとどめをさした。
『ライ〜』
バリバリバリッ!
「うわあ!」
よほど10万ボルトが怖かったのだろう。ロケット団は逃げていった。
「ふぅ…カスミさん、大丈夫?」
と。
「素晴らしい!」
「こんな素晴らしいショーは初めてだ!」
歓声と共に大拍手が送られた。広喜とあまねはぽかんとした。
「ジムを救ってくれてありがとう。これはお礼。」
カスミはそう言うと、ハナダジムのバッジ、ブルーバッジを出した。
「え…これ!」
「いいの。ジムを救ってくれたのはあなた達でしょ。」
カスミはにっこり微笑んだ。
「あ…ありがとうございます!」

「…なんか今日は凄かったなぁ!ジムを救うなんて」
広喜は余韻の笑顔を見せた。
「まあね…さて、次の町は…クチバシティ!」
あまねはめがねをかけてタウンマップを見ながら言った。
「よし、今度も頑張るぞ!」

続く☆
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謎の人物 #14★2005.07/23(土)11:06
第14話◇タマムシシティで

ヤマブキシティに着いた二人。
「でも、今ジムは閉鎖中だって。だからあえてえクチバ方面って言ったんだけど…って広喜?」
「わっ、でっけー町!」
広喜はなんかあまねの話をまったく聞かずに、町中走り回った。
「広喜ったら…」

…「おっかしいなあ。」
なんか、シルフカンパニーとか、施設が全て閉まっている。
「…原因はタマムシシティにありそうだな。」
「広喜、分かるの?」
「俺のカンがそう言ってる。」

タマムシシティ。
「こんな広い町、原因を探れる?」
「大丈夫だって!」
なんだかんだ言いながら、町中歩き回る二人。
「お前達も出てこいよ。一緒に原因を突き止めようぜ。」
『メガ!』
『ラプーw』
「わたしも!」
『ライ〜』
『プリッ』
「みんなで協力し合おうぜ!」

「タマムシマンションは何もないなあ…」
そう言いながらあまねは、マンションの屋上まで来ていた。
「よし、屋上の家を訪ねたらもう別の施設へ行かないと…」
『ピンポーン』
「ふぁーい。…おや、かわいいお譲ちゃんじゃないか!」
「…///えっと、ヤマブキシティの事件について調べているんですが、何か知りませんか?」
あまねは聞いてみた。が…
「知らねぇー…まあ、調査頑張ってちょwwこれは応援のキモチだ。」
ポスッ。あまねの目の前にモンスターボールが。
「いっいいんですか?」
「ああ、持ってけ。」
男はそう言うと、中へ入っていった。
「3匹目のポケモン…ww何かな?」
モンスターボールを投げてみた。すると…
『ブイブイーww』
♀のイーブイだった。
「可愛い〜wwよろしくねww」
『ブイー』

広喜は、タマムシデパートで調査を続けていた。
「誰も結局知らないじゃんかよぉ…」
広喜はそう言ってしゃがみこんだ。
その時。
「広喜様でしょうか…?」
店員らしい男の人に声をかけられた。
「はい?そうですが…」
「この町のジムリーダー、エリカ様がぜひあなたとお話したいようで…」
「…俺と?」
「はい。」
そこへジムリーダー、エリカが来た。
着物を着ていて、お嬢様タイプの女の子だ。
「えっと、広喜様…ですね。私、実はあなたがこの町に来た時からずっと見ていまして、それで、ヤマブキシティの事件の調査をしていると聞きまして、それでぜひ協力したくて…ww」
「…それで?」
「…タマムシゲームコーナーに行ってまいりましょうww」

続く。
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謎の人物 #15★2005.07/18(月)13:27
第15話◇ロケット団アジト発見!

「…タマムシゲームコーナーは最近どうやら風紀が乱れているようでして…私も気になっておりました。さあ、行きましょうww」
「…」
広喜はエリカと共にタマムシゲームコーナーへ向かった。
と、デパートを出たところで偶然、マンションを降りてきたあまねと鉢合わせた。
「あまね!今からタマムシゲームコーナーへ行くんだ!」
「そう…じゃあ、わたしも行く。」

ゲームコーナー。
「いらっしゃあせー。」
「…やっぱり雰囲気がなあ…アヤシイ」
壁紙の前に、黒い服を着て、サングラスをかけたいかにも怪しい男が立っていた。
「おい!お前ら…ここで何している!…え、俺か?俺はなあ!このポスターを見張ってるんだ!大丈夫!心配するな!ポスターの裏に秘密のスイッチなんてないから!…あ゛」
なんて馬鹿でマヌケなロケット団。自分から堂々と秘密を漏らした。
「♪ロケット団様ww俺は広喜といいます。ずばり!あっちに秘密の階段がもうありますよww見張ってる時に壁にもたれてスイッチを間違えて押したそうですなww…では行くぞ!あばよ!馬鹿でおろかなロケット団!」
「あっ待て!小僧!」
広喜はそう言うと超特急で階段を駆け下りた。エリカとあまねも後から走ってきた。
「ここ…ロケット団共がうじうじいる…ここはアジトか!?」
なんだかそうっぽい。なんてったって秘密の階段だったそうだし…
「よし!ここにいるロケット団を全員倒すことにしよう!」
「よおし!」

続く。
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謎の人物 #16☆2005.07/18(月)20:00
第16話◇アジトを壊せ

「マタドガス、スモッグ!」
「イーブイ、でんこうせっか!」
シュッ。
『マータドガースorz』

「アーボック、かみつく!」
「ラプラス、のしかかり!」
ドシン。
『シャーボック…orz』

タッタッタ…広喜、あまね、エリカの三人はアジト内を走り回る。
「このアジト、広すぎだよ…」
「ところでロケット団のボスって…」
その時。
「いいこと聞いてくれるじゃねーかよ小僧!」
頭上で声がしたかと思うと、ロケット団のひとりが飛び降りてきた。
「俺がまけたら俺達ロケット団は潔く解散してやるよ!」
「本当か!」
「ああ。」

バトルが始まった。
向こうもさすがに強い。広喜もあまねもエリカも苦戦している。
『メ、メガァ…』
最後のポケモン、メガニウムまで倒れてしまった。
「メガ…ニ…ウム…」
広喜は絶望してしまった。もう戦えるポケモンはいない。
「さあ、とどめだ!サイドン、小僧達を踏み潰してやれ!」
『ドーン!』
サイドンの足が迫ってくる。
(俺達もう…ここで終わりなのか…?そんなの…そんなのは嫌だ。俺は…俺はどんなことがあってもあきらめない!)
広喜がそう強く思ったときだった。
ピカーッ!
「うわなっなんだ!?」
眩い光が辺りを包む。光に目がくらんで、さすがのサイドンも身動きが取れなくなった。その光の力は、とても強かった。光とともに―…
『ミュウーッ。』
「…!!ミュウ…』
そう、それは幻のポケモン・ミュウだった。
「ミュウ…幻の…ポケモン…」
エリカは空に浮いているミュウを眺めながら言った。
「ミュッミュウ!お願いだ!俺達を助けてくれ!」
と。
「誰?」
何か後ろにいたような気がしたあまねが振り返ると、ミュウツーまでいた。
『お前らが…人間か。』
「おっお前ら何してる!早くミュウとミュウツーを捕らえろ!」
ロケット団はあたふたしている。
『お前達人間…一度だけ、助けてやろう。』
そう声がした瞬間、辺りは再び眩い光に包まれた。

「あれ?ミュウは?ミュウツーは?」
あまねが辺りを見回すと、元のゲームコーナーにいた。
秘密のスイッチも、階段もない。
「あれっ?」

広喜もあまねも首をかしげた。
「きっと、ミュウさんやミュウツーさんが助けてくださったんですわww」
「そうか。また、会えるといいなー…」
「では、私はもう失礼致しますww」
エリカはジムまで帰っていった。
「…ミュウ、ミュウツー、ありがとう…」
広喜とあまねは顔を見合わせてにっこり笑った。

「あっいっけなーい!ジム戦!」
あまねが大声で叫んだ。
「ああっ!まずクチバシティまで戻ろうぜ!」
広喜とあまねは急いでクチバシティまで走っていった。

続く。
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謎の人物 #17★2005.07/21(木)08:15
第17話◇月と太陽、光と影

「クチバジムのオレンジバッジ。」
「タマムシジムのレインボーバッジ。」
「セキチクジムのピンクバッジ。」
「ヤマブキジムのゴールドバッジ。」
「グレンジムのクリムゾンバッジ。」
「…っよし、後は一個、トキワジムのグリーンバッジだ!」
そう、あれから月日は流れ、もう二人ともバッジを7個まで集めていた。
「じゃあ、今からトキワシティまでレッツゴー!」

今、二人はグレンじまにいた。
「なあ、しばらくここでのんびりしてから行こうぜ!」
「うんww」

広喜とあまねは、ポケモン研究所を訪れてみた。
「おじゃましまーす…って、勇人さん!?」
おつきみやまで一緒に戦った勇人は、ここで研究を続けていたのだ。
「やあ、広喜君、あまねちゃん!久しぶり!」

勇人と、三人で食事をしながら話していた。
「それで研究は?」
「そう。それでさ、この研究所の裏に、大きな屋敷があるだろ?」
「ああ、はい。」
「あの屋敷に、この町のジムリーダー、カツラさんの親友だった研究者が以前住んでいたんだ。」
「へえ。以前ってことは、今はもう住んでいないんですか?」
すると、勇人は少しうつむき加減になって答えた。
「うん…それでカツラさんは心を閉ざしてしまったんだよ。」
「はあ…。」
勇人は、また笑顔に戻って話し始めた。
「ところでさ、あそこに住んでた研究者は、偉大な研究者だったんだよぉ!そんな人が住んでた屋敷だから、何か研究材料になるものが残っているかもしれない。行って見ようかw」
「はい!」

お屋敷。
「近くで見るとでっけぇー!」
「本当…。」
「じゃあ、4時にこの入り口で待ち合わせね。」

広喜は、屋敷のをうろうろしていた。すると―。
「…?なんだ、この日記…」
ホコリだらけの机の上にノートがおいてあった。
「なになに…」
『1月3日 ジャングルの奥地で新種のポケモンを発見』
「…」
次のページをめくってみた。
『1月6日 新種のポケモンを私は「ミュウ」と名づけた』
「ミュウ…?」
『1月30日 ミュウが子供を生み、私は子供をミュウツーと名づけた』
「なんだこの日記…!?」
『2月29日 ミュウツーの力は強すぎる!我々の手には負えない!』
「…」
『7月23日 ミュウツーとミュウを我等は五十年後に人間として生まれ変わるようにして二匹を封印した』
『五十年後…生まれ変わったミュウとミュウツーは戦いを続けるであろうか…』

パタン。
広喜は日記を閉じた。
「俺の生まれた日…××××年の7月23日…!!」
広喜の生まれた日は、二匹が封印されたちょうど五十年後の同じ日だった。
「ま、まさか…な」
と、ノートの隅に何かが書いてあった。
「…?」
見てみると…
『ミュウとミュウツーは再び会わぬようにお互いジョウトとカントーに出生させることにした。ミュウはジョウト、ミュウツーはカントー。封印が解けると元の姿に戻るように…』
「…」
広喜は、持っていた携帯で、ジョウト地方長に電話をかけてみた。
「あ、あの…ジョウト地方に××××年7月23日生まれの人はいませんか?」
電話の向こうの地方長は、すぐに名簿をもってきた。
「えっと…7月の…23日…いや、君しかいない。広喜君、君だけだ。」
「…はい」
広喜は電話を切った。
「そんな…この姿は仮なのか…?俺は人間じゃないのか…?ミュウ…なのか…?」

続く
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謎の人物 #18★2005.07/20(水)11:39
第18話◇ミュウとミュウツーと勇者

「そんなバカな…俺がミュウだなんて…」
と、広喜の脳裏に、ある記憶が蘇った。

その昔。
自分はジャングルの奥地で静かに暮らしていた。
ある日、研究者らしき人たちに捕らえられ、研究所らしきところでまつげを一本抜かれた。
その後自分は逃げ出し、またジャングルにいた。が、研究所に何か異変を感じ、空を飛んで研究所までやってきた。
すると、ミュウツー、自分のコピーが大暴れしていた。その力は強大なるもので、自分と互角だった。その力により、研究所は破壊され、残るはミュウツーのみだった。
コピー、ミュウツーは言った。
『ミュウ…私はお前から作られた。人間に作られたコピーだ。私に命を授けたお前達へ復讐をいつか考えていた。今こそまさにその時だ!』
ミュウツーは巨大な光の玉をぶつけてきた。自分は逃げ回るが、ミュウツーは容赦なく戦いを挑んでくる。自分は仕方なく、戦いを引き受けることにした。
二匹の強大なる力は、たちまち世界を吹き荒れる嵐に巻き込んだ。
「もう…やめろ!やめるんだ!戦って戦って…何が得られるんだ!」
一人の男がそう叫ぶと、二匹の戦いの真ん中へ飛び込んだ。
『何っ…』
その男は閃光の力で石へと化した。

『我々はコピー…だが生きている。我々は生きている…ミュウ…お前も私も…50年後にまた会おう…』
ミュウツーがつぶやくと、一面が光に包まれ、そこにはもう何も残っていなかった…

石へと化した男は「伝説の勇者」と呼ばれ、歴史書にその名が載せられた。
そしてミュウとミュウツーは…
50年後に会おう―そう約束して、世界から消えた…

「広喜ー?」
あまねが部屋へ入ってきた。
「もう、4時過ぎてるよ!早くおいでよ!」
「あ、ああ…」
広喜は慌てて部屋から出た。
(俺がミュウ…それは事実…事実は受け入れないと…)
広喜はなぜ自分がミュウであらなければならないのか葛藤を抱えながら事実を受け入れようとする。
「あまね…」
「ん?」
「俺…ミュウ…なんだ。」
「ええ?広喜が?じょっ冗談でしょ…?」
「いや…本当だ。」
広喜は全てを話した。昔のこと。日記にかいてあったこと…
「…」
あまねはショックで黙り込んだ。
「あまね…でも、事実なんだ!これは…」

続く。
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謎の人物 #19☆2005.07/21(木)08:43
気が重くなってきたかもなので番外編。

最強トレーナー伝説 番外編〜これまでの旅・クチバ前編〜

「はあ…遠かったなあ…」
「では早速ジム♪」
二人がジムの中へ入ると、ジムはゴミ箱だらけだった。
「なっなんじゃこりゃ…」
すると、中にいた紳士が言った。
「このジムは仕掛けがしておりまして…まずゴミ箱の中から2つのスイッチを見つけなければなりません。」
「そんなあ…」
二人は秘密のスイッチを探してジムをうろうろしていた。
「早くバトルしてぇ〜よぉ〜!」

…20分後、やっとこさスイッチを発見した二人。
スイッチを押すと、ガゴンという音と共に、巨体な男が現れた。
「Hello!I am Mathisu♪nice to meet you!your name?」
「へ?へ?」
突然大男が英文を話しだしたので戸惑う広喜。
「I am Amane.this is Hiroki.nice to meet you too!」
戸惑う広喜に対してあまねは英語をすらすら話し出した。
「あまね…お前英語はなせるのか…?」
「うん♪ちょっとだけね…」
「へえ…俺は英語苦手…あ、でも母の遺志を次ぐ少女の夏菜は英語得意だってよ!」
広喜はなぜか別世界の人間のことを語った。
「へえ…って誰よそれ…」
なぜ広喜が母少キャラを知っているのかは永久に謎だ。
「…じゃなくて!俺達バトルしにきたんだ!」
広喜が言ったが、大男は日本語も話せるようだ。
「ああ、そうだったのね、坊やww分かった!バトルしてやるよ!」

「これよりジムリーダー・マチスVS広喜のバトルを行う!ではバトル開始!」
「行けっメガニウム!」
「へい、こっちも行かせてもらうぞ!出て来い、ライチュウ!」
『メガー!』
『ライーww』
「ラッライチュウ…!?」
あまねは不安になってきた。
手持ちはライチュウ、プリン、シャワーズの三匹だ。
プリンはあまり先頭経験がないし、シャワーズは相性が悪い…

バトルは進む。ライチュウの10万ボルトはメガニウムにはあまり効かないせいか、メガニウムはなんとか持ちこたえている。だが、ライチュウは体力もほとんどないのにかなり素早く動く。
「ライチュウ!のしかかりだ!」
『ライー!』
ライチュウののしかかりはメガニウムの上から直撃した。
『メ、メガァ…』
「メガニウム!」
『メ…ガ…』
ばたん…

ポケモンセンター。
「大丈夫か、メガニウム?」
『メガ…』
頭や足に包帯を巻いたメガニウムは、申し訳ないという風な顔をしている。
「謝らなくていい。お前はよく頑張ったぞ。」
『メガー…』
「なっメガニウムw…あまね、お前行ってこいよ。」
「え…」
「負けてもいいから一度やってみろよ!」
「…うん!」

後半へ続く。
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謎の人物 #20☆2005.07/22(金)01:49
クチバ編・後半。

「ではこれよりマチスVSあまねのバトルを行う!制限時間は5分!」
「出てきて、シャワーズ!」
「へい!カモン、ライチュウ!」
『シャワッ!』
『ライ〜!』
両者、ポケモンを出した。シャワーズが圧倒的に相性は悪い。
「先手必勝!シャワーズ、ハイドロポンプ!」
『シャワー』
ハイドロポンプはライチュウに少しかすれた程度だった。
「こっちも行くぜい!ライチュウ、叩きつけるだ!」
『ラーイー!』
バシン。ライチュウの巨大な尻尾はシャワーズに叩きつけられた。
『シャワッ…』
何度も叩きつけられている。何度も、何度も…
「シャワーズ!いやっ…」
「ライチュウ、とどめだ!10万ボルト!」
『ライーっ』
バリバリバリッ!
ジムの窓ガラスも割れるような勢いで10万ボルトの電撃がライチュウの体から噴出された。
「勝負、ジ・エンドだな。…!何っ…」
なんとシャワーズは生きていた。どうやらシャワーズには頭の部分に避雷針のような部分があって、そこに電気を吸い込んだため、平気らしい。
「なっ…ライチュウ、も一度10万ボルトだ」
『ライッ…』
ライチュウはさっきの10万ボルトで電気を使い果たしたらしい。
『ライ〜…』
電気だけでなく、体力ごと使い果たしたライチュウ。目を回して倒れてしまった。
「なっ…」
「勝負あった!ライチュウ、戦闘不能!シャワーズの勝ち!よって勝者あまね!」
「やったー!シャワーズ、よくやったわねww」
『シャ〜ww』

「これは勝利の証だ。」
オレンジバッジを受け取るあまね。
「〜…オレンジバッジ、ゲットかもぉ〜!」
あまねは某アニメの台詞まで言って、勝利を喜んでいる。
『シャワ〜』
シャワーズも喜んでいる。
「ありがとう、マチスさん!さようならー!…よし、広喜が待ってるわ!急がないと…」
あまねはシャワーズと共に広喜のいるポケモンセンターへ向かった。

番外編・終わり
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謎の人物 #21☆2005.07/25(月)21:40
第19話◇真夏のある日

ミーンミーン…
真夏の朝。セミの鳴き声がうるさい。
あまねは一人、グレン島の海ぎわを歩いていた。
「ああ、暑い…」
髪のほてりも忘れて、水色のサンダルをカツカツいわせながらあまねは歩いた。
「カントー出身の広喜に似ている男の子…いや、男の子とは限らないわ…」

広喜はまだポケモンセンターで寝ている。
「あー、暑い〜…」
汗ぐっしょりになりながら、広喜はとんでもない寝相で寝ている。
「俺…本当にミュウなのか…ミュウツーと再会すれば封印は解けて、人間の姿には戻れなくなるのか…」
広喜は、これだけたくさんの人間がいるのに、低い確率で自分がミュウに当たったことに怒りや葛藤を覚えた。
「どうして俺がミュウなんだよ…どうしてだよ…なぜ俺がミュウであらなければいけないんだよ…!」


ぷに。
「え?」
あまねはいきなり、後ろから頬をつつかれた。
「相変わらずほっぺやわらかいね〜wwあまねはww」
「さっ…沙奈!」
あまねがジョウトにいた時、仲良しだった沙奈だった。沙奈は「ナナシマ」というところに住んでいて、あまねとは文通の仲だった。
「どうしてここにいるの?沙奈。」
「えへへーww今来たところよwナナシマからここは結構近いものww」
「へーww」
「…で、あまね。あたしは、何か力になれないかと思ってやってきたの!」
「え…」
「何か力になれることはない?」
「う〜ん…^^;えっと。あのねー…」


「で、そいつはお前のダチか??」
「そう。」
ポケモンセンターの食堂で朝ごはんを三人で食べていた。
「沙奈っていいますぅ〜。」
「へえー…」
実はさっきあまねは、沙奈に広喜の事情を話したのだ。
「広喜さん、よかったら私も力になりたいな♪いい?」
「あ、ああ…」
広喜はなんだかむしゃくしゃして昼ごはんのおにぎりを三つ口の中に詰め込んだ。

「う〜ん…具体的にどう動けばいいんだろ…」
あまねも沙奈も広喜も困り果てていた。
「仕方ないか…じゃあ、先にトキワジムに挑戦して、殿堂入りの後にミュウツーを探そう。」
実はもうポケモンリーグは2ヵ月後に迫っていたのだ。

続く。
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謎の人物 #22☆2005.07/27(水)13:16
第20話◇最後のバッジ

そんなこんなでトキワシティ。
「ここのジムリーダーは…あれ?影で顔が見えないなあ〜」
「そういえば、ここのジムはいつも閉まってるって…」
そう言いながらあまねがジムのドアに手を触れると、開いた。
「開いた。」
「ジムの中は別に普通だ…。」
その時。
「よく来たな…お前達。」
広喜が振り返ると、ロケット団のボス…と見られる男が立っていた。
「私はお前等とバトルできるのをずっと楽しみにしていた。心配はない。バトルで負けたら私達ロケット団は潔く解散してやる。」
「本当か?」
「ああ。」

「ではこれよりジムリーダー・サカキVSポケモントレーナーの広喜のバトルを行う!」
バトルが始まった。
「出て来い!ラプラス!」
『ラプー!』
「では私も。サイホーン出て来い!」
『ホーンッ!』
「へへっ。相性ならこっちが有利だぜ!ラプラス、ハイドロポンプ!」
『ラプー』
ハイドロポンプが繰り出された。
「サイホーン、転がるだ!」
『ホンッ』
サイホーンは高速で転がりだした。高速で回転しているため、ハイドロポンプが当たってもへっちゃらだった。
「何っ…。」
「サイホーン、そのまま転がれ!」
ドンッ。ラプラスはハイドロポンプをかわされた上に、転がるを食らった。
「そっそんな…ラプラス!」
最後のジムバトルは、大きな試練となった。

続く。
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謎の人物 #23★2005.07/27(水)21:17
第21話◇負けられない戦い

「くっ…ラプラス、れいとうビーム!」
ゴォー…床がたちまち凍ってしまった。
「あっ余計に転がりやすく…」
「へっ!サイホーン、もう一回転がれ!」
『ホォーン…』
(おっ…)
ところが、上手く転がることができない。
実は、れいとうビームと同時にゆる〜くみずでっぽうを飛ばしていたのである。地面タイプのサイホーンはうまく転がれなかったというわけである。
「今だ!ラプラス、のしかかり!」
『ラプー』
ドシッ…巨体のラプラスにのしかかられたら、いくらサイホーンでも逆転は無理だ。
『…ホォ〜ン…』
サイホーンは倒れてしまった。
「サイホーン、先頭不能!ラプラスの勝ち!よって勝者広喜!」

キラン。
広喜の手の中に緑色のグリーンバッジが光る。
サカキは、遠くを眺めながらつぶやいた。
「俺は…一からやり直さないとな…」
「おいサカキ!約束どおりロケット団は解散だぞ!」
「…ああ。…本日を持ってわがロケット団は解散だ!」


「やっとバッジが全部そろったし、ロケット団も解散したし、後はポケモンリーグだねv」
あまねがにっこり笑った。
「ああ、いよいよポケモンリーグだな…」
「広喜、頑張ろうね!」
この後、悲劇の展開を引き起こすことになろうとは、誰も思わなかった。
そもそも、カントー地方の旅に出ること自体が間違いだったのに―。

続く。
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謎の人物 #24☆2005.07/29(金)17:16
第22話◇消えない虹

「カントーの8つのバッジを見せなさい。」
ぱかっ。箱の中には、カントーの8つのバッジが光っていた。
「よろしい。」
いよいよポケモンリーグだ。あまねは沙奈と一緒に広喜の応援をすることにした。
「頑張ってねw」
「おう!」
そこに。
「久しぶりね!」
「りっ…里緒!」
里緒まで応援に駆けつけてくれた。
「俺…頑張るぞぉー!」


「4回戦勝者広喜!明日は決勝戦!」
ワーッ。会場に歓声の声が上がる。広喜はもう準決勝まで勝ち進んだのだ。
「明日はいよいよ決勝戦か…」

ポケモンセンターで一休みしていた広喜。
「でも…これで優勝したらミュウツーを探しに行かないとな…ところで対戦相手は…」
そういって画面を見てみると―。
「ッ…サト…シ?」
身なりが自分と似すぎている男が対戦相手だった…。
以前、オーキド博士やシゲル、町の人たちに間違えられた…
「これ…まさか…」
ミュウツーという単語が、広喜の頭をよぎった。
「まさ…か…な」

次の日。
サトシが自分の目の前にいる。
「お前…誕生日は?」
恐る恐る広喜がサトシに聞く。
「…7月…23日…」
サトシはぼそっと答えた。
「―…」
広喜は唖然とした。自分の目の前に…自分のコピーがいる…
「そんな…お前は…」
「…」
サトシは何も話さない。

「これよりカントーポケモンリーグ決勝戦を行う!では―…スタート!」

続く
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謎の人物 #25☆2005.07/29(金)17:34
最終話◇また、宇宙のどこかでめぐり合うまで。

サトシはモンスターボールを出さず、じっとしている。その瞳は、憂いを帯びたような眼差しだった。
「…サトシ…」
広喜は自分のコピーと戦うなんて、以前と同じことの繰り返しになっているような気がした。
「俺さぁー…闘いなんかしたくないんだ。///」
「…?」
広喜はそういうと、サトシの方へ駆け出した。
「お前さ、俺のコピーだからって、ずっと生きてる価値を探してたんだろ?そんな必要なんてないんだよ!お前はお前、俺は俺だからさw」
「…」
「なっ?お前はそれに独りぼっちなんかじゃないぞ。俺がいるから。今までよく我慢してたな!」
サトシは何も話さない。ただ、さっきとは違う希望にあふれた瞳だった。その瞳からは喜びの涙がにじんでいた。
「…ありがとう」
サトシは小さな小さな声で言った。小さな小さな声だけれど、心のこもった声だった。
そのとたん。リーグ会場中に光が満ちた。
「なっ…なんだぁ!?」

光が消えた時、広喜とサトシの姿はなかった。だが、そこにはミュウとミュウツーがいた。
「我々はこの世でたった一匹しかいない…生きている。この世界のどこかで…このことはここにいる人間達は忘れたほうがいいのかもしれない。」
ミュウツーは言った。
「今、全ての記憶が消える!」
ミュウツーは叫んだ。叫ぶと一瞬、目の前が真っ白になった。
「我々はこの世界のどこかで生き続ける。ミュウ、お前もだ。」
ミュウはこくんとうなずいた。ミュウとミュウツーは空の果てへ飛んでいった。
「また会おう…宇宙のどこかでめぐり合うまで…」

「あれぇ?なんで私達ここにいるのかなぁ?」
あまねはなぜ自分がポケモンリーグ会場にいるのか分からない。
「本当ー…じゃあ、帰ろうよw帰って、ゆっくりお茶でも飲まない?」
「そうねw」
あまねと沙奈、里緒はゆっくり家へ帰ろうとした。
「あれ…?」
あまねは何かに呼ばれたような気がして後ろを振り返った。
「伝説の…ポケモン…」
そう。あまねは遥か遠くの空に、伝説のポケモンが飛んでいるのを見た。
「ミュウと…ミュウツーだ…」
そう、ミュウとミュウツーはこの世界のどこかで仲良く住んでいるに違いない。
「ううん。あれは…広喜とサトシだ…」
そう、覚えていたのはあまねだけだった…。

あれから50年。
広喜とサトシ、いや、ミュウとミュウツーの話は伝説に残った。
今や61歳のあまねは広喜とサトシの話を本にしたのだ。
一緒に旅をしたこと…思い出を本に詰めたのだ。
その本は、全国3200000部達成となり、大ヒットした。
本の名前は…「最強トレーナー伝説」。
http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/743.htm (→ほかんこ)
を押せば、その本は読むことが出来るかもしれない。
その本を、ミュウとミュウツーはどこかで一緒に読んでいるのだろうか…。
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