彗風 月乃 | #1☆2005.07/29(金)14:42 |
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………登場人物……… 【名前】ゴールド ♂ 【性格】生意気で、ゲームが好き。勉強がだいっきらい。体育委員。 【名前】クリス ♀ 【性格】真面目で、学級委員長をやっている。本を読むのが好き。 【名前】シルバー ♂ 【性格】クールで、無口。成績は普通。美化委員。 ………物語……… 4月13日。今日は、ポケモン学校の始業式があった。 「うっわぁぁ!拙いな、寝坊しちったぁ!!」 ゴールドは、サクラの咲きあふれる道を走っていた。 キーンコーンカーンコーン 「やっべ!鳴ってる!!」 「おはよ、ゴールド♪」 ゴールドに声をかけたのは、クリスだった。 「お、おはよう・・」 「今見たけど私たち2組よ!」 「よぉ。」 「あ、シルバー!私たち、おんなじ組なの!よかったv」 「あ、そ。。」 ………続く……… |
彗風 月乃 | #2☆2005.08/08(月)09:43 |
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#第二話 「まったくもう!せっかく同じクラスになれたのに・・(くどくどくど)」 「そうだ!新しい教室行ってみようぜ!」 「ちょっと!!人の話聞きなさいよ〜!」 ゴールドはもういなかった。 「…私も行ってみるかぁ。」 クリスは校舎のなかに入っていった。 「あ、いた!ゴールドー!ゴールド?」 「…トイレ・・北階段近くのトイレの近くかよ・・」 「…!!」 クリスは絶句していた。 「い、いやねぇ、み、見間違いよ!あは、あはは・・」 一瞬、キーンという感じの耳鳴りと、空気がガラっと変わった。 「…忘れ物、したくねぇなぁ・・」 「そうね、見なかったことにして、体育館にいこ。」 クリスたちは体育館へ急いだ。 「ねぇ、ゴールド。みんな、あの教室行ったら、なんて言うんだろうね。(小声)」 「…。」 ・続く・ |
彗風 月乃 | #3★2005.08/29(月)10:27 |
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第3話 〜リーフver〜 「あぁ、みんなやっぱ気づいてたみたいだけど・・やっぱり、怖いなぁ;・・」 っと、クリスが言い出したとき。 「あ、クリスさん!」 「?イエローさん?」 クリスはイエローを見た。 「えっと、イエローさんは知ってると思うけど・・。ここの教室、あのトイレの近くなの。」 「え、あ、知ってます!」 「やっぱりぃー。」 「怖いですもん、あそこは。」 「やっほぉー☆リーフだよー><」 私は二人の仲に入った。 「あ、リーフ!リーフも気づいてるの?」 「もちろん!怖いし〜。」 「忘れ物したくないよねぇー。」 3人が話していると・・ 「こら!早く帰りなさい!!門が閉まるよ!」 「いゃ〜!帰りますーっ!」 5分後 「ぜぇ、ぜぇ・・何んとか帰れたわ。」 「でもこの学校、門閉まるの早いかも〜」 「そうですね、何ででしょう・・」 「今、五時ね。じゃ、また明日!」 「ばいばい、クリス!」 「さようならー!」 そういって、十字路で私たちは別れた。 でも知らなかった。これから、大変なことがあるなんて。 =続く= |
彗風 月乃 | #4★2005.08/29(月)10:28 |
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第4話 〜リーフver2〜(リーフ思考) 知らなかった・・ これから大変なことが起こるなんて―― その日の夜。 「リーフー!宿題済ませたー?やってからお風呂入りなさいよ〜!」 「えー、もう仕方ないな・・」 そう言って私はバッグの中に手を入れ、宿題だったプリントを探そうとした。ところが・・ 「なっ…ない!?」 私はもう一度バッグの中を見て、中身を全部出し、教科書1つ1つを開いた。 でも、なかった。 「忘れちゃったんだぁ…。あの教室に。あの時、急いでたからなぁ。」 あのトイレの話を思い出すと、怖くてしかたなかった。 「そうだ、クリスにいってみよ・・」 私は携帯のボタンを押し、クリスの携帯へ電話をかけた。 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪(携帯の着メロ) 「んぅ〜・・リーフ?何・・。」 よかった・・。出た。 「実はさぁ〜・・。宿題忘れちゃって・・一緒に行こう?」 「えぇ〜・・。私、もう寝なくちゃいけないの。朝早く起きて勉強するから・・。」 そうだ、忘れてた。クリスは私立の高校行くから勉強するんだ・・。 じゃ、どうしよう… イエローもそうだったし・・やっぱり一人・・。 ど う し よ う・ ・ ・ ・ ♯続く |
彗風 月乃 | #5☆2005.08/29(月)10:39 |
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#5話 「どうしよ〜。でも、明日みんなの前で恥じかくことになるしなぁ…。やっぱり取りにいこ!」 そういって私は家を出た。 真暗な外。怖くて泣き出しそうなのを堪えて、歩き出した。 校門をよじ登って越えて、学校の中に入る。 「とうとう来ちゃうんだよなぁ・・。怖い…」 1段ずつ、ゆっくりと階段を上る。もうすぐ、あのトイレが・・ 「み、見ない!!大丈夫よ、あは…」 そう言い聞かせつつも、私の耳の中に、鈴の音が響いていた。 「後ろ、後ろから・・聞こえるよ…。どうしよう・・。」 そう言って、つい後ろを見てしまった。 「っ…!!」 私は立ち止まった。ヒタ、ヒタと聞こえる足の音。自分のものではない。水の足跡。そして… 髪が長い、女の人の顔。 「いやあぁあぁあぁあぁあぁ!!」 #続く |
彗風 月乃 | #6☆2005.09/07(水)13:31 |
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#6話 「きゃあぁあぁあぁ!!」 私は一目散に駆け出した。そして、教室に入ると机の中からノートを出し、ノートを握り締めると急いで走った。 「もっ・・もう…大丈夫だよね?」 私はもう一度後ろを振り返ってみた。誰もいない。 「なんだ…。心配させちゃって。」 私はホッと胸を撫で下ろした。 でも、まだ響いていた。鈴の音 が… 「聞こえる、聞こえる…!!怖いっ・・!誰かあ!!」 私は大声で叫んだ。でも、その声は校舎のなかに吸い込まれていった… 「…」 失われていく記憶の中、リーフの耳の中に、笑い声が響いていた。 #続く |
彗風 月乃 | #7☆2005.09/10(土)13:28 |
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#7話 私はもう一度後ろを振り返ってみた。誰もいない。 「なんだ…。心配させちゃって。」 私はホッと胸を撫で下ろした。 でも、まだ響いていた。鈴の音 が… 「聞こえる、聞こえる…!!怖いっ・・!誰かあ!!」 私は大声で叫んだ。でも、その声は校舎のなかに吸い込まれていった… 「…」 失われていく記憶の中、リーフの耳の中に、笑い声が響いていた… 「…?」 気が付くと、花壇に倒れこんでいた。 そのとき、直感で花を持っていきたくなった。 プチッ その花を、便器に流した。 「ごめんね、これからも花を持ってくるから・・」 |
彗風 月乃 | #8☆2005.09/12(月)10:17 |
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#8話 それから、鈴の音はしなくなった。 でも、あれからあのトイレを見るとなぜか恋しくなる… 何でなんだろう… 「ねぇっ!リーフ!」 「何?クリス」 クリスがきた。 「ねぇ、あれから調べてみたんだけど・・。あの音の正体って…」 「うん、うん」 「あれって実は、トイレのドアにつけてあった鈴なの!」 「えぇえぇえぇっ!?」 「鍵がちゃんとしまらなくなっちゃって、それでその鈴をつけて『今、入っています』っていう印のつもりだったの!でもね、あんまり怖がられたものだから、鈴なんかもすべて取りはずしして、鍵もちゃんと掛けられるようにしたって!」 「へぇ〜。」 一応そう言っておいたけれど、本当は私、寂しかった。 あの女の人も居なくなっちゃうと思うと… |
彗風 月乃 | #9☆2005.09/17(土)10:39 |
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#9話 <もうすぐ最終回!> 「どうしたの?リーフ。」 「っああ、何でもないっ!」 「そう?なんか困ってた感じだったけど。」 「な、なんでもないよー!」 「おお〜い!クリス〜!」 廊下をゴールドとシルバーが走ってきた。 後ろにはイエローがゆっくりと走っている。 「あい゛でっ!!」 ゴールドはクリスの前で転んだ。 屋上。 「はぁ〜。秋っていいですよねー。」 「なんで?」 「涼しいし、たくさん食べれるし。」 「イエローって、そんなことばっか考えるよね、私は…」 続く |
彗風 月乃 | #10☆2005.09/25(日)14:14 |
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#10話 (最終回) 「私は、爽やかな秋晴れ、それと鰯雲かな!」 「クリスさんって、意外とロマンチックなんですね。もしかしたら幽霊だって見てたかもしれないのに。」 「そんなのみたくないわよ〜!!」 クリスは赤く染まった空に叫んだ。声が戻ってきた。 『そんなのみたくないわよ〜!!』 クリスとイエローは笑った。木魂の声が妙に変だったからだった。 「あの幽霊、ほんとはみんなのこと守りたかったのかなあ」 「え?」 イエローがぼやく。 「だってさあ、作者のタイトルからしてもそうだし、ね?」 「…そうかもしれませんね!」 次の日。クリスとイエローは花を買って、学校の花壇に植えた。 ただの草花だが、クリスとイエローにとってはかけがえのない、美しい花だった。 …透き通った心… Fin |
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