ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[761] ルギア君とヒース様!?

ルギア君 #1★2005.08/03(水)18:26
第1章 ヒース様について

ここは、バトルフロンティアのひとつであるバトルドーム。
そう、あの有名なドームスーパースターであるヒース様のいるところである。
手持ちのポケモンは、まだ誰にも知らされていない。
なぜなら、まだ1回もバトルに参加していないからだ。
ドームのロビー。ヒースが登場する。
ヒースのファン「わーっ!!ヒース様!」
ヒース「サインとかは、あとでやってやるから、今はちょっと待っててくれ。」
ヒースのファン「はーい!」
受け付けにむかって、
ヒースは「なあ、今すごいトレーナーいないかい?」
と、言った。
受け付け係「うーん…ユウキさんがとても強くて、もう6回もトーナメントで優勝してますね。」
ヒース「そろそろ出番だな。準備しておくか。」
ヒースのファン「ヒース様、かっこいい!」
ヒース「ありがとう!今度は、バトル場でな!」
と言って、ヒースは、待機場に向かった。

係員「予想どおりですね。ユウキさん勝ち進んでます。」
トーナメントは決勝戦へと進んでいた。
審判「サファイアのフライゴン、戦闘不能!ユウキ勝利!」
ついに、究極のバトル(?)が始まる!
ヒースがバトル場に登場。
観客「わーっ!!ヒース様ー!」
ヒース「わー、できるだけ頑張るからみんな見ててね!」
審判「ユウキ対ヒース試合開始!」
ユウキ「ゆけっ!ラグラージ!」
ヒース「ゆけっ!ラグラージ!」
解説員「おっと、ラグラージ対ラグラージ…じゃない!!ヒース様が言ったポケモンと実際に出たポケモンが違っている!!」
ヒース「あれ…」
審判「では、ラグラージ対ルギア戦闘開始!」
ルギア!?
解説員「ルギアだー!!ルギアは本来出られなかったはずではなかったのか!?」
ユウキ「ラグラージ、れいとうビーム!」
ヒース「しょうがない…ルギア君、めいそうだ!」
ルギアのニックネームはどうやら「ルギア君」と言うらしい。
解説員「ルギアのめいそうはうまく決まったー!」
ルギア君「…うわぁ」
解説員「れいとうビームもよく効いている!おっと、ルギアは凍り付けになってしまった!!」
ルギア君「…」
ヒース「ルギア君、頑張れ!自分の力で氷を溶かすんだ!」
ユウキ「続けて行け、れいとうビーム!」
ルギア君「…(ふがー!)」
解説員「ルギアは凍ってしまって動けない!」
ルギア君「…(ぎゃあ)」
解説員「ルギアは凍っているが…判定はどうなるんだろうか…」
審判「…ルギア戦闘不能!」
観客のほうからブーイングが巻き起こった。
ヒースは、審判に、こそこそと「やっぱりこのバトル辞退します。」と、言った。
審判「本当にいいのか?」
ヒース「はい。」
解説員「おっと、ヒース様が、バトル場から出ていってしまった!試合放棄なのか!?」
審判「ヒース様のご好意により、ユウキ勝利とする!」
観客「わーっ!ヒース様ー!」
審判「ヒース様の代わりにこれを渡そう。」
ユウキは、審判から、銀のシンボルをもらった。
観客「わーっ!ユウキ様ー!」
おっ、ユウキさんのファンもいるんだ…
ヒースは待機場にもどって、鬱(うつ)状態となっていた。

ルギアは凍ったままだ。
ルギア君「…(早く治してよ!)」
ヒース「…(私にお願いするときは、「治してよ」じゃなくて、「治してください」でしょ!)」
すごい以心伝心の力だ。
ルギア君「…(すみません。治してください。)」
ヒース「…(わかったよ。ほらよっ!)」
ルギア君「ヒース様、そんなに落ち込まなくてもいいのではないでしょうか。」
ヒース「うーん…」
ルギア君「だって、歓声浴びたじゃないですか…」
ヒース「それは、審判がああ言ってくれたからな…。それに、口ではああ言ってても本心はどうなっているかわからないし…。」
ルギア君「そうですか…」
ヒース「他のブレーンはしっかりやってるらしいじゃないか…私だけがこんな目に会うのは非常につらいよ…」
ルギア君「…まあ、誰だってそんなことはありますよ。今回のことは気にしないで、次回十分注意すればいいじゃないですか。」
ヒース「そうだな。そうします。もどれ、ルギア君!」
ヒース「よし、ボールにペンで『ルギア君』と書いておくか。」
というわけで、次からはこのようなミスはなくなったといわれている。
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ルギア君 #2★2005.08/03(水)18:26
第2章 日本語の教え方(!?)

そういえば、何でルギア君は日本語話せるんだろう?
ヒース「それは、私が特訓させているからさ。」
ふーん…
ヒース「まあ、結構大変ですけどね。なにせ、全員やってますから。」
えーっ!?
ヒース「ゆけっ!ラグラージ、ルギア君、ボーマンダ、リザードン!」
ラグラージ「ヒース様、なんでしょうか?」
ルギア君「…」
ボーマンダ「敵はどこだ!?」
リザードン「敵なんていませんよ…」
でも、どうやって…?
ヒース「それは…」

――もともと、私は教える気などほとんどなかった。たまたま、書類を書いていたら、私のラグラージが興味深そうな顔で私を見ていました。「なんて書いてあるのか知りたいか?」と聞くと、うなずいていたので、教えることになった。
まずは、日本語の発声の練習からだった。「いろはにほへと」の方がリズミカルでいいので、そっちを使った。
「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす。」
全部一度にいえなくてもいいから、少しづつ言えるように、って言ったら、2日後にはぺらぺらにしゃべられるようになってました。じゃあ、次は何かというと、私のあとにつづいて真似していってごらん、って言った。
「おはようございます」
「おはようございます」
すごすぎだ…私が困りました。
「昨日、ラグラージはボーマンダと遊んでいたんでしょ?」
「昨日、ラグラージはボーマンダと…ううん、遊んでないよ」
なにー!?
「本当?」
「うん」
もう、会話が成り立ってしまいました。
「だって昨日、ボーマンダをボールからだしてないよ。」
「そうだったっけ…」
まだ、少し不自然かな?
結局同じように、ボーマンダとリザードンもやってしまいました…。

ルギア君の話が出てないけど、どうして?
ヒース「それは、ルギア君はあとから捕まえたからさ。」
じゃあ、ルギア君のためにもう一回やったんだ…
ヒース「そうですね。まあ、偶然ルギア君もとてもうまくて、3日で上達してしまいましたが。」
ヒース「リザードン、ボーマンダにかえんほうしゃ!」
リザードン「本当にやっちゃっていいんですか?」
ヒース「ああ」
ボーマンダ「うわー!かわせー!」
ヒース「ラグラージ、ルギア君に、れいとうビーム!」
ルギア君「うわっ!」
ルギア君「こんなことで日本語がうまいことを説明しなくてもいいのでは…」
ヒース「まあ、そうだけど…」
ルギア君「もっとましな説明の仕方はないんですか?」
ヒース「まあ、このほうがおもしろいでしょ?…あ!」
ヒース「この本、見たかったんでしょ?」
リザードン「あ、それは!」
ボーマンダ「待て、リザードン、先に俺が見るんだから!」
文字も読めるんですか?
ヒース「まあ、今ではひらがなぐらいは読めますね…」
(リザードンは)「こら、ボーマンダ!」
(と言って、火で本を燃やしてしまった。)
ボーマンダ「リザードン!真っ黒になっちゃったじゃないか!」
リザードン「真っ黒でも読めないの?」
ボーマンダ「真っ黒な本なんて読めるか!」
ヒース「まあまあ…また買ってくるよ」
ボーマンダ「わーい…」
ラグラージ「僕も読みたいです!」
ヒース「きみの分も買ってくるか」
まあ、知識の方はまだまだですかね…
ヒース「まあ、そうかもね…」
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ルギア君 #3★2005.08/03(水)18:27
第3章 ルギア君との出会いについて

さっき、ルギア君はあとから捕まえたって言ってたけど、どうやって捕まえたんですか?
ヒース「まあ、こんな感じです。」

――それは、私が南海を旅していたときだ。アーシアという島があって、そこの伝説でルギアがいると話を聞いた。出発予定だった日が来たが、外は連日大嵐で出発できなかった。しかし、無理矢理出発した。ルギアに会いたいからなんて思っていなかった。が、自分の目の前に迫力ある姿でルギアが登場したのでポケモンをだす気もなく、ルギアに圧倒されて、立ちすくんでいました。頑張って、ラグラージを出したら、ラグラージもすくんでました。
「ルギアが襲ってくるぞ!気を付けろ!」
「はい、ヒース様!」
「ラグラージ、れいとうビーム!」
ルギアは、かぜおこしを使ってきました。
「ひるまずにれいとうビーム!」
攻撃はあたった。みごと、ルギアは凍ってしまった。どうせなら、と思って、
「ゆけっ、ハイパーボール!」
とボールを投げると、見事捕まってしまった。ほとんど運命だったみたいに感じられた。世界に1匹しかいないルギアを、捕まえちゃってよかったのかと不安になった。しかし、私は決めた。伝説ではないのを、伝説にするということを。アーシア島の人たちに秘密でもって帰ったのだ。もちろん、彼らは今では私がルギアを持っていることは知っている。でなければ、いまここで話してはいないだろう。アーシア島の人はとても親切だった。誰も私の手から海へ帰そうとはしなかった。彼らは理解したのだ。私がジラルダンのようなよこしまな人とはまったく違うということを。もしかしたら、彼らは、ジラルダンのような人がいることを知らないかもしれない。どちらでも、アーシア島の人たちが、私がルギアをもつことを許可してくれたことに、感謝している。

そうなんだ…頑張ったね。
ヒース「まあね…。」
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ルギア君 #4☆2005.08/03(水)18:28
第4章 ヒース様の昔

昔の話である。もちろん、バトルフロンティアなどない。
ヒースは自分の生れ故郷を旅しようとしていた。シカトキという島に住んでいる。そこにはヒースの家の他に、風力発電所と海水をくみあげるポンプしかない島である。
ある日、ヒースが食料調達のために、釣りをしていると、何かが引っ掛かった。頑張ってあげてみると…
ミズゴロウだった。
これが、ヒースが初めてポケモンに出会ったときであった。かわいそうに見えたので、ミズゴロウを釣り針から外して、逃そうとした。
が、逃げてくれなかった。困ったので途方に暮れていると、ミズゴロウが家のなかに入ってしまったので、おいかけた。ミズゴロウは家の中をしきりに探しているが見つからないようだ…
気になったので、
「何を探してるの?」
と聞いてみた。すると、
「…ミズ!」
どうやら見つけたようだ。そこには、ヒースの親が使っていたモンスターボールがあった。
親はいない。だいぶ前に事故で亡くなっていた。
ミズゴロウは足でボールのスイッチを押して、中に入ってしまった。ヒースは、ボールのスイッチを押してみた。中からミズゴロウがでてきた。ミズゴロウは、ヒースのポケモンになったことがうれしいらしく、ヒースのまわりを走り回っている。
ヒースはいまだになんのことだかわからないで、立往生していた。
ミズゴロウはヒースに飛び付いてきた。
「…そうか、俺のポケモンなのか…」
やっと気が付いたようだ…。
「…どうしよう…」
戸惑いはつづいていた。
ヒースは、ボールにミズゴロウを戻さなかったので、次の日、起きてみると、ミズゴロウがいなかった。家をでてみると、近くの海で、魚を探していた。ミズゴロウは、魚を見つけては食べていた。仕方ないので、ヒースは、釣りで魚を探した。すると、ミズゴロウは、近くを探して、見つけた魚を殺したあと、ヒースの釣り竿の針に引っ掛けてくれた。ヒースはぼーっとしていたので、引っ掛けられたのに気付かなかった。ミズゴロウは怒って、釣り糸を引っ張った。すると、ヒースごと海へ落ちてしまった。
「あっぷあっぷ…」
ミズゴロウは「まったく、気付いてよ!」みたいなことを、言っていた。
なんとか助かった…
そんなことをして、時間はすぎていった。
その夜、ヒースはミズゴロウに言った。
「こんな辺鄙(へんぴ)なところにいないでどこかに行きたくない?」
「ミズ…」
「よし、じゃあ、決まりだ。明日、旅に出発しよう。」
本当にミズゴロウの気持ちが分かって言ったのかはわからない。
「もどれ!ミズゴロウ!」
そして、ヒースはポケモントレーナーとして、目覚めたのである。

つづく
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ルギア君 #5☆2005.08/08(月)18:27
第4章 第2話 マザミ島

シカトキ島を離れて、旅をすることになった、ヒースとミズゴロウは、とりあえず、食料調達用のボートで、ワナオキ島へむかった。なぜなら、そこからあちらこちらの島へ行けるからである。
ワナオキ島に着いた、ヒースとミズゴロウは、船着場にむかった。そこで、情報を集めるためだ。
ヒース「すみません。駆け出しトレーナーなんですが、どうすればいいと思いますか?」
案内人「そうだねえ…まずは、マザミ島に行ってみたらどうだ?あそこのタンポポは初心者向きで、いいという評判だ。」
ヒース「そうですか…ありがとうございます。」
案内人「マザミ島へは、4番のマザミ島行きの船に乗ってくれ。チケットはあるか?」
ヒース「いいえ。ありません。」
案内人「トレーナー達はみんなこのキュウリューパスを持っている。きみにも渡そう。証拠が必要だな。何か持っているのか?」
ヒース「このミズゴロウを。」
案内人「よし、持っていきな。」
案内人「幸運を祈る。」

ヒース「4番乗り場はここか。」
船がいたので乗ってみた。
だいぶ人が乗っている。多くはトレーナーのようだ。バトルをしている光景も見られる。
ヒース(こんだけトレーナーがいれば船は赤字だろうな…)
少年「トレーナーでしょ?バトルしよ?」
ヒース「(まだ一度も戦ったことないんだよなあ…)まあ、いっか…」
少年「じゃあ行くよ!ゆけっ、ケムッソ!」
ヒース「ゆけっ、ミズゴロウ!」
少年「ケムッソ、たいあたり!」
ヒース「自分の思うように戦ってこい!」
ミズゴロウのたいあたり!
ヒース(たいあたり…か…)
ケムッソのたいあたり!
少年「ケムッソ、いとをはく!」
ヒース「ミズゴロウ、たいあたり!」
ミズゴロウのたいあたり!
急所に当たった!
ケムッソ動けない!
ケムッソ戦闘不能!
少年「負けちゃった…きみはきっと強いトレーナーになれるよ!あまりないけどあげる。」
ヒースは、賞金50円を受け取った。
船乗り「マザミ行き出航しまーす!」
汽笛「ぼーっ!」
…こんな感じで、マザミ島に着いた。
船乗り「マザミ島に着きました!あせらず、ゆっくり降りてください!」
マザミ島。サンゴのきれいな島。海のなかはほとんどサンゴで魚も少しはいるが、ここは、山へ行くほうがよいとサンゴの保護団体らしい記述とともに看板がたっている。だが、ジムリーダーのタンポポもサンゴのポケモンを持っているらしく、功を奏していないようだ。
どうしようかと、迷っていた。船を降りたみんなはあちらこちらに分散してしまったので、みんなが行く方向に行くことができなかった。
観光案内人「よかったら、マザミ島を案内しましょうか?」
ヒース「そうですか…ありがとうございます。」
観光案内人「では、まいりましょう。…ん?トレーナーさんですか?」
ヒース「まあ、そうだな…。」
観光案内人「そしたら、ポケモンがでたらよろしくお願いします。」
ヒース「はい…」

観光案内人「ここは、ポケモンセンターです。無料でポケモンを治療してくれます。」

観光案内人「こちらは、フレンドリィショップです。旅や生活に必要なものを取り扱っています。」

観光案内人「ここは…マザミ島のマザミジムです。リーダーのタンポポさんは岩タイプの使い手だそうです。」
ヒース「ここがジムか…」

観光案内人「こっちはマザミ島の小さな山です。この奥に水晶のとれる水晶鉱山があります。」
ヒース「行くんですか?」
観光案内人「まあ、行きましょう。ポケモンがでるかも知れませんので、注意してください。」

観光案内人「この山には岩タイプ、草タイプと格闘タイプのポケモンが生息しています。」

ヒース「うわっ!」
観光案内人「あ!野生のナゾノクサが飛び出してきた!」
観光案内人は野生のポケモンと出会ったとき、バトルコメンテーターになるらしい。
ヒース「ミズゴロウ、たいあたり!」
観光案内人「ミズゴロウのたいあたり!…普通にきいた!」
観光案内人「野生のナゾノクサのすいとる攻撃!」
観光案内人「効果は抜群だ!」
観光案内人「野生のナゾノクサはミズゴロウから体力を吸い取った!」
ヒース「…逃げていいですか?」
観光案内人「いいですよ。」
ヒース「ミズゴロウ、逃げるぞ!もどれ!」
観光案内人「うまくにげきれたー!」

観光案内人「水タイプなんだ…ナゾノクサには気を付けてくださいね。」
ヒース「水の弱点は草か…」
観光案内人「先へ行きましょう。」
…そんなわけで水晶鉱山に着いた。
観光案内人「おみやげになるような水晶はとれていますか?」
鉱夫「少しあるぞ!こんなんでどうだ?」
観光案内人「いいですねぇ…差し上げましょう。」
ヒース「ありがとうございます。」
…そして、ヒース達は、なんとか戻ってこれた。
…ポケモンセンター。
ジョーイ「ようこそポケモンセンターへ。ここでは、ポケモンの回復をいたします!」
ジョーイ「ポケモンを回復しますか?」
ヒース「はい。」
ジョーイ「では、お預かりします!」

ジョーイ「お待たせいたしました!お預かりになったポケモンはみんな元気になりました!」
キュウリューでもジョーイさんの言うことはほぼ同じようだ。
ヒース(さて、タンポポとかいうジムリーダーに挑んでみるかな…?)

つづく
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ルギア君 #6★2005.08/11(木)19:58
第4章 第3話 タンポポ、そして…

ヒースは、ただ1匹のポケモン、ミズゴロウを連れてマザミジムのタンポポに挑もうとしていた。
マザミジム。タンポポさんの弟子はいないようだ。
タンポポ「そこのきみ!挑戦者かな?」
ヒース「あ、はい…」
タンポポ「よし、じゃあ、戦うか!」
初心者向けのわりには、厳しそう…。
タンポポ「ゆけっ!イシツブテ!」
ヒース「ゆけっ!ミズゴロウ!」
タンポポ「イシツブテ、たいあたり!」
ヒース「ミズゴロウ!自分を信じて全力で戦え!」
イシツブテのたいあたり!
普通にきいた!
ミズゴロウのたいあたり!
効果はいまひとつのようだ!
タンポポ「まだまだかしら…」
タンポポ「イシツブテ!まるくなる攻撃!」
ヒース「ミズゴロウ、相手はかたい岩だ!たいあたりはきかないようだぞ!落ち着いて考えるんだ!」
ミズゴロウは考えている!
イシツブテのまるくなる攻撃!
イシツブテの防御力があがった!
ミズゴロウは何か思いついたようだ!
ミズゴロウのみずでっぽう!
効果はばつぐんだ!
相手のイシツブテは倒れた!
タンポポ「うーん…ゆけっ!サニーゴ!」
これか、サンゴのポケモンって…。
ヒース「みずでっぽうか…もういちど考えてみたらどうだ?」
ミズゴロウは考えている!
タンポポ「サニーゴ、たいあたり!」
サニーゴのたいあたり!
普通にきいた!
ミズゴロウは考えている!
何も思いつかないのか!
タンポポ「攻撃させてもらっちゃうわよ!」
タンポポ「サニーゴ、ねをはる攻撃!」
サニーゴのねをはる攻撃!
サニーゴは地面に根をはった!
ミズゴロウは考えている!
何か思いついたようだ!
ミズゴロウのどろかけ!
効果はばつぐんだ!
相手のサニーゴは根から養分を吸い取った!
タンポポ「サニーゴ、たいあたり!」
ヒース「ミズゴロウ、どろかけ!」
どっちが先かによって、勝負が決まる!

ミズゴロウのどろかけ!
効果はばつぐんだ!
相手のサニーゴは倒れた!
タンポポ「ふう…あなたの勝ちね。」
タンポポ「じゃあ、このクリスタルバッチを授けよう!このクリスタルバッチを持ってるトレーナーはポケモンの防御力が少しあがるよ。また、戦闘中じゃなくても、フラッシュが使えるようになるよ。」
ヒース「ふむふむ…」
タンポポ「あと、これもあげるね。」
ヒースは「わざマシン39」をもらった。
タンポポ「その中身は『がんせきふうじ』だよ。岩で攻撃して、たまに相手のすばやさを下げることがあるよ。」
ヒース「ふうーん…」
タンポポ「いい勝負だったよ。また戦おうね!」
ホウエンではここで、ポケナビというマシーンが登場するらしいが、キュウリューにはどうやらないようだ。
ヒースが出口を出ようとすると、誰かが入って来た。
???(A)「大変です!あそこでサニーゴをたくさん採ろうとしている人がいます!」
タンポポ「今行きます!」
ヒース「俺もついていくか…」

???(A)「あそこです!」
タンポポ「何してるんですかぁ!」
???(B)「採ってちゃ悪いか!?サニーゴ持っている人にいわれたくないよ!」
???(A)「とにかく、やめなさいよ!ここは保護地区なのよ!」
サニーゴを採ろうとしていた人は「そんなの知るか!俺はただポケモンがほしいんだ!」と言って、海のなかに潜ってしまった。
ヒース「そうだ!」
???(A)「?」
ヒース「これをこうして…」
ヒースは、持っていた釣り竿の糸の先にミズゴロウの入ったボールをはずれないようにしっかり取り付けた。
ヒース「ほらっ、何でもいいなら、これをあげるから、戻ってきてよ!」
そして、ヒースはボールのついた釣り竿をそのサニーゴを採ろうとしていた人の近くに投げて仕掛けた。
タンポポ「人でも引っ掛かるのかなあ…?」

???(B)「ん?これは…モンスターボールか…」
ヒース「引っ掛かった、引っ掛かった!」
???(B)「中は…ミズゴロウか…まあ、いいや、もらっていくか。」
ヒース「今だ!」
そう言って、釣り竿を引っ張った。
ヒース「重い…」
???(B)「うわっ!」
???(A)「それ、みんなで引き上げるよ!」
???(B)「わーっ!」
サニーゴを採ろうとしていた人はみごと岸に引き戻された。
ヒース「もどれ、ミズゴロウ!」
???(A)「いやあ、ありがとう!」
???(A)「私、アザミっていいます!キュウリューのこの辺一帯を巡視してます!」
アザミ「彼はロケット団の一人のようですね。結構いるので注意してくださいね。」
タンポポ「はい。」
ヒース「はい…」
アザミ「その格好からすると、…ヒースさんですね?」
ヒースはもとからあの派手な服を着ていたようだ。
アザミ「言われなくてもわかりますよ。お父さんだって、そんな格好していたんでしょ?」
ヒース「…」
アザミ「まあ、頑張ってくださいね!私はリシュ城で待ってますから!」
ヒース「リシュ城か…」
アザミ「あ、バッチ8個持ってないと入れませんよ!それから、キュウリューのジムリーダーはタンポポさんのような単純に戦うだけの人ばかりではありませんよ!」

ヒース「よし、アザミさんのところまで頑張るかぁ!」
これよりアザミさんはヒースの永遠の目標であり、ライバルとなった。
ここにはもう何もないので、ヒースはワナオキ島へ戻っていった…。

つづく
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ルギア君 #7★2005.08/16(火)21:59
第4章 第4話 トダイ島

ワナオキ島まで戻ってきたヒースは次のジムのある島へ行こうとしていた。
ここは船着場の案内所。
案内人「おっ、きみか!今度はなんだい?」
ヒース「マップはありますか?」
案内人「ああ、あるぞ。」
ヒースは、キュウリューマップを手に入れた。
案内人「次か…次は…」

アザミ「こんにちは。」
ヒース「アザミさん…」
アザミ「トダイ島のナバナさんなんかどうかしら。」
ヒース「ああ、ありがとう…」
アザミ「まあ、頑張ってね。」
案内人「トダイ島へは、あっちの東側の船着場から出てるよ。」
というわけで、東側の船着場に行こうとしたが、途中でこんなのに出会った。
威勢のいい人「へい!そこのきみ!おいしいさとうきびはいらないかい?」
ヒース「…」
威勢のいい人「そのままで食べるのは難しいけど、1本10円でどうだ?」
ヒース(絶対安すぎるでしょ…怪しい…しかもさとうきびのまま売るなよ…)
威勢のいい人「ポケモンに食べさせるんだ。コンテスト会場に、これをすりつぶして固めてポロックにする機械があるからさぁ!まぁ、これは『トダイのさとうきび』だ。」
ヒース「バックに入らないよ!」
ここで言うバックに入らないとは、文字数が入らないのである。すべての道具は7文字以下でなければいけませんから。
威勢のいい人「じゃあ、いいんだな!後悔しても知らないぞ!」
と言って、どこかへ行ってしまった。
結果的にヒースはだまされなかった。
さて、東側の船着場に着いたヒースはさっそくトダイ行きの船に乗った。
またヒースはバトルをしたりして過ごした。
トダイ島に着いたヒースは、あたり一面さとうきび畑だったことに少し驚いた。
さとうきび畑の向こうにぽつんとポケモンセンターがあった。
さっそく、そこへ行ってみると、ジョーイさんのほかには誰もいなかった。
ジョーイ「こんにちは。トレーナーさん。みんなポケモンをさがしに、さとうきび畑の中に行ってますね。」
ヒース「いいんですか?」
ジョーイ「地主さんに許可もらってますので、今のうちに行ってポケモン探してきたらどうですか?」
ヒース「そうですね。」
ジョーイ「ポケモンを回復してさしあげましょうか?」
ヒース「お願いします。」
ジョーイ「では、おあずかりします!」

ジョーイ「おあずかりしたポケモンはみんな元気になりました!」
ジョーイ「さとうきび畑の中では、このボールを使ってポケモンを捕まえてくださいって地主さんに言われました。」
ヒースは、サファリボールを30こもらった。
ジョーイ「ではがんばってくださいね。」

さとうきび畑。臨時サファリゾーン。さとうきびの背が高いので、他に誰がいるのかわからない。
もしかしたら、ロケット団もいるかもしれない。
めずらしいポケモンもいるらしく、おわったときに、どれだけめずらしいポケモンがとれたのか、勝負するらしい。
さっき、さとうきびをくだいて固めてポロックにすると言っていたが、あれは間違いで、砂糖を煮て溶かしてアメ状にして固めたものをポロックと言うらしい。
ポロックの味は人間にはわからないほど微妙だが、ポケモン達は簡単に見分けられるという。
ポケモン達もさとうきびはあまり好きではないので、こんなふうにさとうきび畑のなかに放し飼いにしても問題ないそうだ。

何かがいた。ヒースはそれがなんというポケモンなのかわからなかった。
とりあえず、ボールを投げてみた。
捕まらなかった。
ポケモンは逃げずに尊敬の眼差しでこちらをみていた。
ヒースはもういちどボールを投げた。
捕まった。
このようにして、ヒースは何匹かのポケモンを捕まえた。
アナウンス「時間でーす!ポケモンセンターに戻ってきてください!」
というわけで、ポケモンセンターに戻ってきた。
ポケモンセンターには、数人のトレーナー達が集まっていた。
ジョーイ「では、ポケモンめずらしさバトルをはじめましょう。」
このバトルはジョーイさん主催のようだ。
ジョーイ「では、まずそちらから捕まえたポケモンを出してください。」
虫取り少年「僕はこれとこれだ!」
キャタピーとケムッソだった。
ジョーイ「キャタピーが31点、ケムッソが16点で合計47点!」
タンパン小僧「俺はこれとこれだ!」
アメタマとジグザグマだった。
ジョーイ「アメタマ…アメタマが55点、ジグザグマが11点で66点!」
タンパン小僧「やったー!」
お嬢様「私はこのポケモンですわ。」
キモリだった。
ジョーイ「キモリは53点ですね。」
お嬢様「あら、負けてしまいましたわ。」
ヒースの番だ。
ヒース「俺はこれを!」
いったいなんだったのだろうか。
ジョーイ「…タツベイ…いるなんて聞いてなかったけど…56点。ヒトカゲは62点。あわせて118点。」
地主さんらしい人「ちょっと1匹だけ…」
ジョーイ「そうですか…。では、あなたの優勝です!」
タンパン小僧「ショック〜!」
みんな「おめでとう!」
ジョーイ「景品としてこれをさしあげましょう。」
ヒースは、「ひでんマシン05『フラッシュ』」を手に入れた!
ジョーイ「つぎいつやるかわかりませんが、また参加してくださいね!」
地主らしい人「よろしくね。」
だいぶやさしそうだ。
地主「今回の秘密のアイテムは…」
地主「キモリだー!!あとで持ち物をご確認ください。」

こうして、ヒースは仲間にヒトカゲとタツベイを増やして、トダイのジムへむかった。

つづく
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[761]

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