レン・アスカ | #1★2005.08/26(金)23:19 |
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登場人物 シア・・主人公で11歳の女の子。あることがきっかけで旅を始める。 アユム・・シアを助けた人。14歳でオーキド博士のもとで一人前の研究者になるため修行中。 鈴姫・・ある人の本名(姫様) 托人・・鈴姫のお目付け役でありおつきの人(家来) 朱理・・鈴姫の義理の姉 〜プロローグ〜 私は11歳のときスピアーの大群に襲われて死に掛けた。 でもそのころにはもうシアは親に捨てられていて心配をしてくれたり助けに来ようとしてくれた人などいなかった・・ でもそんなときポケモン研究者だったあなたに助けられた。 その時が私と彼の初めての出会いだった・・ そして私の願いはただ一つあのころの世界にもどすこと・・ 〜第一話〜 シアは森の中をさまよっていた。 だがその森ではときどきスピアーが縄張り争いをしていた・・しかしシアはそのことを知らないまま森を歩いていた。 そしてその森に住んでいるスピアーたちは自分たちの縄張りを荒らされたと勘違いをしてシアに襲い掛かった。 「ブーン」「えっ!」まわりをみるとスピアーの大群だった。「そんな、何で?」その間にもだんだんとスピアーは迫ってくる、そして一匹のスピアーがシアに襲い掛かろうとしたとき 「ヒノアラシ、ひのこであのスピアーの大群を追い払え」一人の男の人がヒノアラシに指示を下した。 「ヒノッ」 それに答えてヒノアラシはシアのまわりにいたスピアーを追い払った。 「あの人は、誰?」シアは緊張のいとがきれその場で気を失った。 「おい、まぁしかたないか」そのまま彼はヒノアラシとシアを連れて自宅へと向かった。 その道中シアは「私を捨てないで」と気を失っているにもかかわらず頬に涙を伝わせながらつぶやいていた。 |
レン・アスカ | #2★2005.08/19(金)15:06 |
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〜第二話〜 彼女はベットの上で目を覚ました。 しばらくぼぉっとしていたが俺があの子の視界はいった瞬間完全に眠りからは覚醒したようだ。 俺が「大丈夫なのか?あんた」と聞くとすぐに「その問いかけは私に対する問いかけですか?」とかえってきた。 それに対して俺はすぐに「あんた以外に誰がいる」と答えた。 そうしたら「ここはどこですか?」と聞いてきたので「俺の家だ」と答え「ココアでも持ってきてやる」といったら彼女は俺の服の袖をひっぱった。 だが「すぐもどってくる」といったら離してくれた。 もどってきたとき彼女は泣きそうだった。 「おい、どうしたんだよ」といったら「もうもどってきてくれないと思ったから」といった。 そのとき俺はあの言葉を思い出したそしてこいつの中には大きな闇みたいな世界があると確信した・・『私を捨てないで』・・あんたを知るために「あんたの名前は?」・・あんたを救うために「私はシア・・あなたは?」・・俺は「アユムだ、覚えておいて損はない」・・何をすればいい? |
レン・アスカ | #3★2005.08/19(金)15:07 |
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〜第三話〜 私がもうもどってきてくれないと思ったと言ったら彼の表情が少し曇った。 私は名前を聞かれたときこの人に名前をいいのかためらったでもこの人なら私を光の世界へ導いてくれるとそう思えたから信じれたから名前を教えた。 そしてあなたも名前を教えてくれたそして言ってみた「私を助けてくれてありがとうアユム」と・・それは私にとって誰かの名前を呼んだのは初めてだった。 そしてアユムは「ちょっとついて来い」といったそして着いた場所は(オーキド研究所)だった。 そこから庭に出てアユムは「こいつらは俺のポケモンだ」と言った。そしてその中いた一匹のイーブイを抱き上げた。 「こいつは最近タマゴから孵ったイーブイだでそこでだ、こいつをシアにやる」そういってアユムは私にイーブイを手渡した。 はじめてポケモンを抱きしめてその暖かさが懐かしくて涙が出てきた。 そしたらイーブイが私を心配そうに見上げてきた「大丈夫だよ」というとイーブイは柔らかく微笑んだ。 そしてアユムにもありがとうっていったら「あぁ」っていう言葉がかえってきたそしてアユムもこちらを見て微笑んでいた。 |
レン・アスカ | #4★2005.08/19(金)15:08 |
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〜第四話〜 「じゃぁそろそろ研究所にもどってオーキド博士にでもあいさつするか」そういってアユムは立ち上がった。 「ねぇ、このイーブイには名前ついてるの?」私はとっさにそう聞いた。 「まだついていない、だから考えてやったらどうだ?そいつの名前」 腕の中にいるイーブイを見て私はこう答えた 「じゃぁこの子の名前はキラがいい」するとアユムは否定するでもなく肯定するわけでもなく「そうか」と答えた。 そして「でもなんでキラなんだ?」と聞いてきた。 「何時までも光のキラキラとした世界の中で生きてほしいから・・だからこの子の名前は『キラ』」 そういうとまたアユムの顔は少し曇ったけどすぐに「そうか」といって歩き出した。 |
レン・アスカ | #5★2005.08/19(金)15:09 |
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〜第五話〜 研究所に入ると白衣を着た人が丁度4つのモンスターボールを抱えて帰ってきた。 「ねぇ、あの人誰?」見たことはあるのだけれどどうしても思い出せなかった。 「あの人がオーキド博士だよ」するとオーキド博士はようやくこっちに気づいた。 「おお、来ておったのか、今日は遅かったからもう来ないものだと思っておった、ん、そのこは誰じゃ?」 「この子はシアといって昨日、あの森でスピアーに襲われかけてたところを助けたんです」 「そうか、大変じゃったの、おや、そのイーブイは君によく懐いとるようじゃの」 そういわれて私はキラを見た。だがキラは眠っていた。 「でも眠っているのに何で私に懐いているとかわかるんですか?」 私はオーキド博士にそうきいた。 「安心して君の腕の中で眠っておるからじゃよ」とオーキド博士にそういわれて私はとても嬉しかった。 「そうだ、この子の名はキラと言うんです」 「そうか、それはきっとキラも喜んどるじゃろ」とそのあともオーキド博士とシアの会話は続きアユムは完全にかやの外だった。 |
レン・アスカ | #6★2005.08/19(金)15:10 |
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〜第六話〜 「ところで博士その4つのモンスターボールはなんなんですか?」 ずっと会話にはいれていなかったアユムが言葉をはっした。 「おおこれか?よくぞ聞いてくれた、この子達は今度新しくポケモントレーナーになる人にあげる初心者向けのポケモンじゃよ」 「「というとヒノアラシ、ワニノコ、チコリータですか?」」 二人は同時に同じ質問を博士に返した。 「おお、そうかアユムはエンジュシティから来たんじゃったの、ジョウト地方では最初の三匹のポケモンはアユムやシアが言った通りかもしれんがカントー地方ではヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネなんじゃよ。そういえばシアはどこから来たのじゃ?」 「私は・・」 「私もエンジュシティから来たんです」シアは言葉と言葉の間に少し間をあけたがちゃんと自分がどこから来たのか言った。 だが言い切ったあとのシアは無理に微笑んでいる感じがした・・ そう思うのは俺だけだろうか・・ |
レン・アスカ | #7★2005.08/19(金)15:11 |
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〜第七話〜 「ブ〜ィ」小さな欠伸をしながらキラは目を覚ました。 「キラよく眠れた?」 シアがそう話しかけると「ブイブイ♪」キラも返事を返した。 その直後「おじい様〜」そういって一人の男の子が入ってきた。 「あ、アユムさんも来てたんですね」そういってからその男の子は私のほうを見た。 「おじい様、アユムさん、この人は?」 「この子はシアちゃんというんじゃ、今日の朝早くアユムが見つけてきたんじゃ」 「そうなんですかアユムさんもなかなかやりますね」ニヤリとした笑みを浮かべながら彼はアユムの方を見た。 「そんなんじゃない、ただ危なかったところを助けただけだ」 アユムは必死で弁解していた。 「じゃ僕に振り向かせて見せてもいいんですね?」 「それは・・だめにきまってるだろ」... などしばらく少年とアユムの言い争いは続いた。 その間私とオーキド博士は二人の言い争いを聞いていた。 「ああ言いながらあの子はアユムのことを尊敬しとるんじゃよ」 オーキド博士はそういっていた。 |
レン・アスカ | #8★2005.08/19(金)15:12 |
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〜第八話〜 しばらく男の子とアユムをみていると男の子がいきなりこっちに来て言葉をはっした。 「はじめまして僕はシゲルです、あなたの名前は?」 「私はシア、・・よろしくね?」 シゲルはシアがよろしくといったあとに何故?をつけたのか悩んでいたがシアがずっとこっちを見ていたので「じゃあシア、これからよろしく」と言って返事を返した。 「そうだこれから僕と水ポケモンを見に行かないかい?」 それに対しシアは「私、いってもいいの?」「いいにきまってるじゃないか、僕たち友達なんだから」 その言葉にシアは「友達・・私、シゲルと友達」と言って喜んでいた。 「そうだシアそれとシゲル3時までにはもどってこい、わかったなそれとキラはおいていってくれ眠っていて餌がやれなかったから」 そういってアユムとキラと博士は私たちを見送った。 「アユムよこれからシアをどうするつもりじゃ?」 見送ったあとすぐに博士はそう俺に問いかけてきた。 アユムはキラに餌をやりながら「とりあえず帰ってきてからいろんなことを聞こうと思います。ひっかかることが沢山あるんで・・」 そういってアユムはシアの帰りをまっていた |
レン・アスカ | #9★2005.08/19(金)15:14 |
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〜第九話〜 いっぽう近くの川ではシゲルは釣りをシアはそれを見ていた。 そして川の反対側にも男の子が一人居た。 「何でお前がここに?」 「それは僕のせりふだよサ〜トシ君」 シアはその男の子の視界に入っていなかった。 「俺は水ポケモンと遊びに来たんだ」 「僕達もだよ」 「俺のほうが先に見つけるんだ」 「いや僕だね」 「俺だ!」 「僕だ!」 言い争っていると二人の釣竿が同時に揺れた。 二人が同時に引き上げると釣竿に引っかかっていたのはモンスターポールだった。 「僕が先だった」 「いや俺のほうが早かった」 「だからはなせ」 「そっちこそ」 そういいながら二人は走っていた。 シアがその二人に追いついたときにはモンスターボールは二つに割れていた。 そして二人は仲直りをしたあとだった。 「俺はサトシ、君は?」 男の子がシアに聞いた。 「私はシア」 「これからよろしくな」 「そうだシアもうそろそろ帰らないと」 「うん、サトシバイバイ」 「またな」 そして研究所にむかった。 |
レン・アスカ | #10★2005.08/19(金)15:15 |
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〜第十話〜 研究所につくとオーキド博士がまっていた。 「おお、帰ってきたなキラとアユムは居間におるぞ」 「キラ・・アユム」 そういってシアは嬉しそうに居間にむかった。 「シゲルよ外はどうじゃった」 「特に何も無かったですよ、でもサトシとは会いました」 「そうか、じゃあこれからわしのすることを手伝ってくれるかの?」 「はい!」 シゲルも久しぶりに頼まれたことが嬉しかった。 シアが居間にはいるとすぐにキラがシアに飛びついた 「ブイ〜」 「キラ、会いたかった」 そういってシアはキラを抱きしめた。 「やっと帰ってきたかキラがずっと寂しがってたんだそれとそっちに座れ」 「うん」 そういってシアはキラを抱きしめたままソファーに座った。 「お前にいくつか聞きたいことがある」 「何?」 「お前は何故あんな朝早くに森にいたんだ?」 「それは木の実をとるために・・」 「あの森に木の実はならない、マサラタウンに住んでいる人なら誰でも知っていることだ、だがそれを知らなかった、なんであの場所にいたんだ、どうしてそんな嘘をつく」 アユムは辛そうにシアにといただした、その言葉にシアは悲しそうに俯いていた・・ |
レン・アスカ | #11★2005.08/19(金)15:16 |
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〜第十一話〜 まるでそのまま時が止まったかのように静寂な時間が続いた。 「私は意味のない、存在してはいけない子だから・・やっと逃げてこられたのに、やっと私を信じて必要としてくれる人と出会えたと思ったのに・・!」 「おい、俺はそんなつもりで言ったんじゃない」 「なにも知らないくせにわかったような口を利かないで・!」 そういってシアは居間から飛び出した。 俺はすぐに追いかけようとしたがキラが行く手に立ちふさがった。 キラは涙目で俺に威嚇していた。 そしてキラはしばらく威嚇したあとシアを追いかけていった。 シアがやっと口を開いたと思ったらその言葉は発せられた思いはまるで俺に裏切られたとでもいうような内容だった。 俺はしばらくその場から動けなかった・・ |
レン・アスカ | #12★2005.08/19(金)15:18 |
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〜第十二話〜 「アユムよそこで何をしておるのじゃ?」 後ろにいた博士に話しかけられた。 俺は博士の声で一気に現実世界に引き戻された。 「シアはどうしたのじゃ?話は解決したのか?」 博士は何も知らないから俺に普通に話しかけてくる、何時もの俺なら普通に受け答えできたのだろうが今かたりかけてくる博士の質問は俺にとってただ俺を攻める言葉でしかなかった。 「シアは出て行きました」 俺は言った。 でも本当はこんなこと言いたくなかった。 俺はシアのこと知りたかっただけなのに結果シアを傷つけた。 俺はあせったのかもしれないな・・ 「そうか・・ではアユムお前はこんな所でなにをしておる。早くシアを追いかけぬか」 博士は俺に言い聞かせるように言った。 「けど俺は・・」 ≪またそうやって全てを諦めるのか≫ そういいかけたときハヤトさんの声が聞こえた。 ≪お前は今まで何のためにジムで修行した、なんのために研究所で学んでいる・・すべては自分の手で守れるものを守るためだろう・・またここで昔のように逃げるなら俺がお前に言ったことを思い出せ・・≫ 「『自分の翼が折れるまで飛び続けろ一度決めたことはやり通せ自分が悔やむことの無いように』か・・博士、俺行きます」 「そうかしっかりとシアを守って来い」 そういってまたアユムも旅立った。 |
レン・アスカ | #13★2005.08/19(金)16:56 |
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〜第十三話〜 そのころシアは研究所を何も考えずに飛び出してきたことを後悔していた。 「どうしよう・・お金もリュックも持ってきてない・・キラもいない」 ≪それにみんなも心配してるかな・・でも私は他人だし気にしてくれるなんてありえないよね、アユムだってけっきょく私を最後まで信じてくれなかった・・≫ そんなことを考えながら、でも着実にシアは研究所から遠ざかっていた。 そんなときキラの声が聞こえた・・ 「キラ?でもそんなわけない、だってここは研究所でもないしまずキラが私を追いかけてくる理由なんて無い」 そういった瞬間シアの肩に何かがのった。 シアが自分の肩をみるとキラがシアのリュックを首にかけてのっていた。 「なんで?私といるよりあっちにいたほうがいいし、何よりあなたには待っててくれる仲間がいる、なのにどうして?」 シアは泣きながらキラに訴えた すると「また泣いてるの?」という声が頭の中で響いた。 「誰かいるの?」 そういって周りをみるが何もいなかった。 「まさかキラの声?」 そう言うと今度は「うん、そうだよ。この声は僕の声、僕はテレパシーで人に語りかけることができるんだ」 「でもそんなこと、テレパシーで会話できるポケモンもいると聞いたことがあるけれど、それができるのはエスパーやゴースト、悪など空間を操ることのできるポケモンだけだと姉様も言っていた・・でもキラはノーマルタイプ・・そんなことができるわけない」 「シアお願い、僕を信じて、そして今から僕の思いを言うから聞いてほしいんだ」 |
レン・アスカ | #14★2005.08/22(月)17:33 |
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〜第十四話〜 「まずさっきのシアの質問だけど僕の両親はエーフィなんだ。それでだかわかんないんだけど僕は自分の意思でテレパシーをつかえるんだ。けどそのことに母さんが気づいて「自分のトレーナー、つまりもっとも信用できる人か本当に困った時しかその能力は使ってはいけません。もしそれ以外のときに使って悪用されてはいけないから・・それだけは約束してちょうだい」で言われたんだ。だから今まで話せなかったんだ、ごめん」 キラは自分の今使っている能力についてシアに語った。 「でもじゃあ何で今その能力をつかってるの?」 シアは困っている時でもないのに能力を使っていることを疑問に思った。 「だってシアは僕のトレーナーそして一番大好きな人で一番信用できる人だから。それに今使うべき時だと思ったから、だから僕も着いて行っていい?」 キラは自分の思いをシアにしっかりと伝えた。しかし・・ 「私はキラをおいて出てきたんだよ!?それに私よりもアユムのほうがちゃんと世話もしてくれるし大事にしてくれる、キラが私を大好きな分けないじゃない!それに私にはキラの傍にいる資格なんて無いそしてキラが私についてくる理由も無い」 今のシアは全てが信じられなかった。そしてキラさえ拒絶した。 「シアは絶対に僕のことを大事にしてくれる。アユムは僕を世話をしてくれていただけで本当のトレーナーじゃない。それにあの時は仕方なかった、あの時はシアも必死だったんだ。だから僕は置いて行かれたんじゃない、それに僕はシアにたとえ好かれていなくてもずっとシアについて行く、僕がシアを好きだから、それが理由だよ」 キラはもう一度あきらめずに自分の思いを伝えた。もう一度信じてくれることを願って・・ 「本当に着いてきてくれるの?私頼りないし嫌なやつだよ?」 シアはキラの思いに少しずつ心を開き始めた。 「僕は着いていくどんなことがあろうと」 この言葉が引き金だったかのようにシアは泣きながらキラを抱きしめながらこう言った。 「私を信じて、追いかけてきてくれてありがとう・・」と。 こうしてシアはもう一度キラを信じることができた。 |
レン・アスカ | #15★2005.08/23(火)15:34 |
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〜第十五話〜 キラがシアに追いついたときアユムはピジョットにのってエンジュシティに向かっていた。 「たぶん出て行って向かうのは家だ・・エンジュから来たんだ、きっとひこうタイプのポケモンぐらい持ってるだろう」 そういってアユムはエンジュに向かっていた・・シアがカントーにいると知らずに・・ いっぽうシアとキラは絆を確かめ合ったあと森にいた。 「ねぇシアちょっとあっちにいこうよ」 キラはシアにお願いしていた。 「どうして・・?」 「あっちからおいしそうな匂いがするんだ。だから、ね」 ほら、シアもというように語り掛けたあと香りのする方向に行ってしまった。 「まって、キラ」 そういってシアもキラのあとを追った。 キラに追いついたと思ったらキラはエーフィとブラッキーと一緒にポケモンフードを食べていた・・ 「ここは?・・キラ!」 「シア!このポケモンフードがいい匂いの元だったんだ!」 キラは言いながらも嬉しそうに食べていた。 それを眺めていると後ろから声を掛けられた。 「このイーブイあなたのポケモン?」 |
レン・アスカ | #16★2005.08/23(火)15:35 |
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〜第十六話〜 後ろを振り向くと女の人が立っていた。 「あなたは?」 女の人に問いかけた 「私は羅希。ポケモンブリーダーをやっているの」 「私はシアです」 「そう、よろしくね。そうだあの子あなたのポケモン?」 自己紹介が終わったあともう一度同じ質問をされた。 「あ、そうだった。キラ、こっちに来て」 キラはシアの腕の中にはいった 「あの、キラがご迷惑掛けてすいません」 シアが頭を下げていると上から声が降ってきた。 「迷惑なんてぜんぜん。それとその子キラっていうのね」 「はい、あのポケモンフーズは羅希が作られたんですか?」 「えぇ、でもどうして?」 「キラがいい匂いがすると言ったし美味しそうだったから・・」 シアはさっきの光景を思い出した。 「あれは最近つくったの。喜んでもらえてよかったわ」 そういって羅希はキラの頭をなでた。 「そうだ、お腹空いてない?キラちゃんはさっき食べたけど」 「私は大丈夫です」 しかしそういった瞬間シアが倒れた。 シアが目を覚ますとエーフィとキラが視界に入った 「フィー」 エーフィが鳴くと羅希が部屋に入ってきた 「ここは?羅希さんの家?」 「えぇここは私の家。それより大丈夫少し熱があったけど?いきなり倒れるんだから」 そういって羅希はシアの傍まで寄ってきた。 「さぁ、これでも食べて。ちょっとお話しましょ」 「ありがとうございます」 そういってシアはおかゆを食べ始めた |
レン・アスカ | #17★2005.08/23(火)15:35 |
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〜第十七話〜 「で何してたの、あんなところで。はい、薬飲んで」 シアはその質問をされた瞬間あの時の出来事を思い出した。 「町に行こうとしてたんです。でも途中でキラが香りをたどって行っちゃって」 「そうだったの。道理であんなに息が切れてたのね。でも町って言ったらトキワシティのことかしら?」 羅希は納得したあとさらに疑問を投げかけた 「いえ、ヤマブキシティに行こうと思ってるんです」 「そうだったの、でもここからヤマブキは遠いわよ。空を飛ぶが使えるポケモン持ってないの?」 「私、カントーに来たの最近でポケモンはキラだけなんです」 シアは薬を飲み終わった後そういった 「困ったわね、私も飛行タイプもってないのよ。とりあえず今日は泊まってその間に考えておいて」 シアたちにとっては嬉しいことだった 「いいんですか?」 「その体じゃ無理よ。今日はしっかり体を休めたほうがいいわ。これから技の修行をするんだけど見る?」 「ぜひ、キラもいいよね」 『シアが見たいって言うんなら』 「ありがとう」 シアはキラに了解を得たあと庭に向かった やっとエンジュにたどりついたアユムはまず自分の家に向かった。 シアの家がどこにあるか知るために・・ ところが途中で誰かに呼び止められた 振り返ってみるとそこには・・ |
レン・アスカ | #18★2005.08/23(火)16:47 |
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〜第十八話〜 「あー!アユム帰ってたんだ〜久しぶり」 一人の女の子がアユムの傍にかけ寄った 「何であんた俺のことを知ってるんだ?」 アユムには身に覚えが無かった 「もしかして忘れちゃったの!ミリノだよ」 「あぁ、今思い出した。家の隣に住んでたな」 やっとアユムはミリノのことを思い出した 「ひどいよ、あれほど遊んだり私の作ったご飯食べたのに・・」 ミリノが少ししょんぼりするとアユムは 「本当に悪かった、でも一つ訂正しろ。俺が作ったご飯をお前が食べたんだろ」 とあやまったがしっかりと訂正もいれた 「あーばれちゃったか!てっきり覚えてないと思ったのに、それより何かあった?」 ミリノはつまんなそうに言ったあと本題に移った 「あぁ、ある人の家を探しに、な」 アユムは急に思いつめた表情になった 「ある人?有名な人とか?」 「いや、エンジュに住んでたシアっていう人の家だよ。ミリノわからないか?」 ミリノが知っているかも知れないという可能性にかけてアユムはたずねた 「残念ながら私は知らないけど、マツバさんなら知ってるかもよ」 ミリノは一つの提案を出した 「そうだな、一回行ってみるか」 アユムはミリノの提案に乗ってみることにした 「ねぇ、私もいっていい?久々だし、シアさんってどんな人かも知りたいし」 ミリノはシアがどんな人なのか興味心身だった 「しょうがないな」 アユムとミリノはそのままエンジュジムを目指した |
レン・アスカ | #19★2005.08/24(水)13:01 |
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〜第十九話〜 一方シアとキラは技修行を見ていた 「じゃあ技の特訓はじめるけど今日はエーフィね」 羅希達は何時も通り修行をはじめた 「エーフィ!サイケこうせん」 「フィー!」 最初は綺麗にできていたのだがすぐに光線がでなくなった けれど・・ 「やったわ!エーフィ!少しだけど出来たじゃない」 「フィ〜」 羅希とエーフィは少しだったが技が成功したことに喜んでいた 「すごいですね!こうやってポケモンたちは技を覚えていくんだ・・」 『どうしたの?気分でも悪くなった?』 キラはシアが突然元気がなくなったことを心配していた 「久しぶりだね、ジムに来たの」「あぁ」 ミリノとアユムはジムを眺めて懐かしさを言葉にしていた 「入るか」 扉を開けるとすぐにマツバがいた 「おや、君達はアユムとミリノか、久しぶりだな」 マツバは二人に気がつき声をかけた 「今日はどうしたんだ?」 マツバは二人に尋ねた そう二人は困ったことや悩み事があるとここを訪れていたのだ 「今日は聞きたいことがあってきました、マツバさんはシアとゆう人を知っていますか?」 アユムは単刀直入にマツバに尋ねた 「あぁ、知っているよ。彼女はすごい人だからね」 「どんな人なんですか?」 「それは・・」 |
レン・アスカ | #20☆2005.08/24(水)13:53 |
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〜第二十話〜 「彼女が姫だからだよ」 アユムの心の中でその言葉が繰り返された・・ 「姫って、あの、偉い人の娘のこと?」 ミリノはこの町にそんな人がいたことに驚いていた 「でもそんな豪邸あったっけ?」 ミリノは心当たりを探したがそんなものに覚えは無かった 「いや、違う。たぶんマツバさんが言っているのは洋館に住むお姫様ではなく城、つまり殿様の娘だ」 アユムはシアの正体に驚きながらもその地位を理解した 「あぁそうだ、スズの塔の近くにある森を抜けるとまぁ、俗に言う平安京みたいなところに出る。そこが彼女の本家だよ」 マツバは家の位置を説明した 「あそこが・・シアの家・・」 「アユム知ってるの?」 「あぁ、俺が両親と兄貴が俺を事故で失ったってことは知ってるだろ?」 「えぇ、あの時はびっくりしたわよ。だってアユムが誰かに引き取られちゃってそしてある日突然帰ってきていきなり「俺はこれから修行にでる」なんて言い出すんだもん」 ミリノはそのときのことを思い出すと 「じゃぁもしかして引き取られてた家ってそのお城なの?!」 とアユムに問いただした 「そのとおり、となるとあの人がシアの母さんだったのか・・」 「ということはアユムはシアさんのお母さんに引き取られてたの?!」 ミリノはただ驚くしかなかった 「たぶんな、でもあの人はもう死んだ。俺の所為でな・・」 アユムは過去を思い出していた 「まぁそういうことだ。俺がまだ知っていることもあるがそれは自分達が自ら知ったほうがいいだろう、とりあえず今日は家でゆっくりして明日にでも行って来い」 マツバはそうはいったものの心では こいつらだけで行かせても大丈夫なのだろうか・・と心配していた |
レン・アスカ | #21☆2005.08/24(水)23:02 |
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〜第二十一話〜 シアは朝早くに出かける用意を済ますと寝ているキラを抱きかかえて部屋を出た すると 「あら、シアちゃんもうおきてたの?」 羅希が改めて時計を見ると朝の4時だった 「ずいぶん早いのね。もう出かけるの?」 「はい、本当にありがとうございました。」 シアが礼を言ってそのままいこうとすると羅希が 「どうすることにしたの?」 とたずねた 「このままジョウトのキキョウシティに帰ろうと思います」 「そう、じゃあこれを持っていって」 そういって羅希はポケモンフーズをシアに渡した 「これは・・?」 「あの時キラちゃんが気に入っていたやつよ、こうなるだろうと思って朝作ったの」 そういって羅希はシアとキラを見つめた 「ヤマブキまでは私の知り合いが乗せていってくれるから」 「知り合い?そんなの申し訳ないです」 「でも、昨日の夜中に来てくれてもう外で待ってるわ」 羅希はほら、というように玄関の扉を開けた すると黄緑色の髪の毛の人がポケモンと一緒に待っていた 「やぁ、君かい?ヤマブキまで行きたいという人は?」 「ええ、そうだけど」 「そうか、僕の名前はシュウ、あなたの名前は?」 「私の名前はシアです。そのポケモンは?」 シアは人物についてはわかったけれどまだ知らないポケモンのことをたずねた 「あぁ、こいつはフライゴンさ。そしてこいつでヤマブキまでいく」 そういってシュウはフライゴンに乗った 「さぁ、シア達ものって」 そして手を差し伸べた シアは生まれてはじめてポケモンに乗った 「シュウ君、それじゃ頼んだわよ!シア気をつけてね」 そういって羅希と別れた そしてフライゴンはシア達を乗せてヤマブキへと飛び立った |
レン・アスカ | #22☆2005.08/25(木)13:17 |
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〜第二十二話〜 「あの、シュウさん。本当によかったのですか?」 「もしかして、君をつれてヤマブキまで行くってことかい?」 シュウはシアに質問を質問で返した 「はい、やっぱりご迷惑ですし・・」 「そんなことはないさ、実は僕もエンジュまでいかなければならないんだ」 「なにをされに行かれるのですか?」 「コンテストさ。今度はエンジュシティで開かれるんだ」 シュウが言った言葉の中にシアが耳にしたことが無い言葉があった 「コンテストって何なのですか?」 シアがそのことをたずねるとシュウはびっくりしていた 「コンテストっていうのはポケモンバトルとは少し違うものでポケモンの技の表現を審査して勝敗をきめるんだ。で一番に輝くとリボンを一つもらえる。そしてそのリボンを五つ集めるとグランドフェスティバルという会場に出場できるようになるんだ。そしてグランドフェスティバルで一番に輝くとトップコーディネータになれるんだ」 コンテストのことを語っているときのシュウの表情はすごく楽しそうであり真剣だった 「凄いですわね。私もかげながらシュウさんを応援させていただきますわ」 {私(わたくし)?} シュウは心の中でシアの一人称が変わったことに疑問をいだいていた だがシアは気づいていなかった 自分の一人称が変わっていることも、言葉遣いも変わっていることも そしてアユムたちも例の城へとたどりついていた |
レン・アスカ | #23☆2005.08/25(木)21:23 |
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〜第二十三話〜 「ねぇ、どうやって中に入るのよ!なんか門番いるし」 そんなの簡単だ、俺はここに住んでたんだぜ。ついてこい絶対大丈夫だ」 アユムは自慢げにいったあとミリノの手を引いて門番の前まで行った 「なぁ、托人様を呼び出してくれないか?」 「貴様は何者だ。名を名乗れ」 門番は一瞬たじろいたがすぐに名を聞いた 「俺はアユムという、でこいつはミリノ。托人様にはアユムっていったら分かると思うぜ」 門番はそれを聞いて伝令係に伝えた するとすぐに伝令係が帰ってきて 「どうぞお通りください」 と言った後 「托人様のところまでご案内いたします」と言って連れて行った 「托人様、一行を連れてまいりました」 「そうか、ご苦労だったな。お前は持ち場に着け。アユムとミリノ様は入って来い」 そしてアユム達は部屋に入った 「久しぶりだな、歩。それとはじめましてミリノ嬢」 托人は爽やかな笑顔で出迎えた 「あぁ、今日は聞きたいことがあってきた」 そうアユムがいったあとミリノが 「はじめましてミリノといいます」と挨拶をした 「あぁ、そう硬くならなくていい。で話というのは?」 そう返ってきた言葉にミリノは安心して 「もっと怖い人だと思ってた・・」 と知らず知らず言っていた。アユムがそのあと 「おい声に出てるぞ」といったとき 托人はクスクスと笑っていた 「托人はシアという人をしっているか?」 アユムが真剣な面持ちで聞くと 「知っているよ。それとシアという名は本当の名前ではない」 その言葉にアユムは驚きを隠せなかった 「彼女の本当の名は鈴姫」 |
レン・アスカ | #24★2005.08/25(木)22:14 |
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〜第二十四話〜 「それでどうして歩はシアを知っている」 そう托人が聞くとアユムは我に返ったように 「俺はシアにマサラタウンであったんだ、それにじゃあなんで偽名を使う必要がある。なんであんな、あんなところにいたんだ俺はどうすりゃいいんだよ!」 アユムにはもう何が何なんだか分からなくなっていた 「それは鈴姫様が自分が能力をとんでもないことに使っていたことをしってここから逃げた、いや追い出されたからだ。そして菘様、つまり姫様の母上が亡くなってからというもの後妻の朱熹様が実権を握った。なぜなら殿は正妻の菘様よりも朱熹様を愛したから朱熹様の願いを絶対に叶えていた。であとあと邪魔になる姫様を使うだけ使って追い出したってわけだで家を出た姫様は見つからないように偽名を使っている」 托人が一通り説明を終えるとミリノが 「じゃあシアさん、ううん鈴姫さんはここには帰ってきてないの?」 と半ば叫ぶようにしていった 「あぁその通りだ、まさかマサラタウンからも追い出したのか!」 「あぁ、俺が追い出した」 アユムは絶望に追い込まれていた。それを聞いて托人は 「前にいったな。俺は鈴姫を傷つける奴は許さないと」 静かに怒っていた 「しばらくは泊まっておけ聞かねばならぬこともある、ミリノ嬢しばらくそいつを頼む」 と言い残し部屋を出て行った そんなころシュウとシアはコガネの駅についていた 「リニアは速かったですわね」そうシアが言うと 「そうだね。シア、君には好きな人がいるのか?」 といきなりすごい質問で帰ってきた 「いますわ。今まで小さなころから傍にいて気がつかなかったけれど離れてからやっとわかったの、じゃあ今までありがとう私はキキョウだから」 お別れをしようとするとシュウが最後の質問として聞いてきた 「その人の名前は?」 「名前は・・「托人よね、お久しぶりシア、いえ鈴姫。あなたをキキョウにいかせることはできないのエンジュに帰ってもらうんだから」 そういって一人の女と男が二人の行く手を阻んだ |
レン・アスカ | #25☆2005.08/26(金)16:47 |
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〜第二十五話〜 「いやぁ、来ないで」 シアはその二人をみて叫んだ 「シア!あなた達は何者なんですか?」 「私は朱理、その子の姉です。でこっちが私の付き人の練磨。そしてその子の名前はシアではなく鈴姫っていうの。ねぇ、一緒に帰りましょ。母様達も心配してるのよ。ね、」 シュウはその説明を受けてシアの状態をみていた 「嫌です、私は絶対に帰らない。何でまた、私のこと一度捨てたくせに!私を捨てた人たちが心配なんてするわけありません!」 そこにシュウがこっそりとシアに聞いた 「君の本当の名前はシアじゃないのか?そしてあいつらの言っていることは正しいのか?」 「私の名前は鈴姫です・・そしてあの人たちが言っていることも正しいけれど、母様達も心配しているというのは絶対に嘘です」 シュウはその言葉を聞いていて後ろに練磨がいることに気がつかなかった 「ごめんな」 そういって練磨は鈴姫とシュウを気絶させた 「じゃあ、行きましょう練磨。その黄緑色の髪の子も連れてらっしゃい」 「わかりました」 そういって朱理と練磨はエンジュへと二人を連れて行った そのころ城には一羽のオニスズメが手紙を朱熹に届けていた 「そう、やっと捕まえられたのね。手間がかかるんだから。托人にも知らせないと。それに歩にもね」 そう言って部屋へと出向いた 「托人さん、失礼していいかしら」 その来訪者に驚きながら扉をあけた 「鈴姫が帰ってくるわ、だから歩さんとそこのお付きの人と一緒に鈴姫のお部屋に来なさい。いいですね。あと歩さんお久しぶりね。どういう理由でここに来たのか知りませんけどもうここにはあなたの居場所はなくてよ。それでは先ほどのことお忘れなき用に」 そういい捨てた後部屋から出て行った |
レン・アスカ | #26★2005.08/26(金)18:59 |
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〜第二十六話〜 「鈴姫さんが帰ってくるんだ!アユム、会えるんだよ?嬉しくないの?」 「いや、托人の話ならシア、いや鈴姫が自分から帰ってくることは絶対に無い」 アユムは大体の話が分かったからこそ、鈴姫が帰ってきても嬉しくなかった 「俺にもあまりわからないがとりあえず鈴姫様の部屋に行くぞ」 その托人の声がきっかけで三人は鈴姫の部屋へといった 「ここが鈴姫様のお部屋?私の部屋と全然違う」 ミリノはその部屋の広さに驚いていた 「あたりまえだ。俺達と身分が全然違うだろ」 アユムは驚いているミリノに突っ込みをいれた 部屋の中にはもう朱熹がいた。そして三人も部屋に入って待っていると叫び声が聞こえてきた 「お願い、はなして、無礼者!卑怯よ」 その声が聞こえた後すぐに「失礼します」という言葉とともに扉が開いた そして鈴姫が部屋に入れられた後扉は閉められた 鈴姫は歩を見つけると驚いていた 「アユム!なんでここに」 そう叫んでいると 「はしたないですよ鈴姫!さっきからみっともない。あなた達ご苦労様だったわね、楽にして頂戴、鈴姫と黄緑色の彼もそこに座りなさい」 托人は朱熹と朱理をずっとにらんでいた 「鈴姫本当にあの時はごめんなさい。でも私も考え直したのよ。もうあんなことはさせないわ、それにあなただって旅なんてつらいでしょう?菘様にも悪いことをしたと思っている。だからここにもどってきて頂戴?それにあなたの力が必要なの」 それを聞いて鈴姫は 「私は私を利用したあなたとその娘の姉上、そして母上を殺した父上を私は一生許さない!だからここにも帰らない!」 それを聞いて朱熹は一つの指示をだした すると練磨はキラにむけて鉄砲を撃った |
レン・アスカ | #27★2005.08/26(金)20:04 |
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〜第二十七話〜 「パンッ」 「キラ!」 鈴姫はキラに覆いかぶさった 「鈴姫!」 鈴姫はキラをかばって撃たれたと自分で思っていた しかし痛みは無くかすった後さえなかった けれど後ろから人が倒れた音がした、後ろを振り向くと托人が血を流して倒れていた 「鈴姫様、怪我はないですか?」 「托人!今助けるから」 鈴姫はそういったあと傷口に手をかざした すると鈴姫の手にやわらかい光が集まり傷は消えた 「あれはなんだ?」「傷が消えた・・」「あの光は・・」『どういうこと?』 この能力をしらないアユム、ミリノ、シュウ、キラはそれぞれ疑問を抱いた 「なんで、どういうつもりなのですか?」 「ポケモンは道具。私達と一緒にいていいはずが無いでしょう」 朱熹は何の迷いも無く言い放った 「そんなわけない、ポケモンにも心はあります!」 「そのポケモンのせいですね。ならそんなポケモンなんて!」 そうしてまたキラに発砲した だがあたったのはキラではなく鈴姫だった・・ 『鈴姫、そんな、いやだよ』 「ヒノアラシ!えんまくだ」 アユムは指示を言い放つと 「今のうちだ逃げるぞ!」 といってカイリューに自分とミリノとヒノアラシが乗り そしてシュウもフライゴンにキラと一緒に乗った 托人も同じくピジョンに鈴姫と一緒に乗ると それぞれ飛び立った 「これからどうする?」 と托人が聞くとアユムが 「マサラタウンに行く」と言った |
レン・アスカ | #28☆2005.08/26(金)21:18 |
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〜第二十八話〜 「おのれ、だが手負いは追わせた。練磨お前はただちに鈴姫をここへ連れ戻せ」 「そうはいかない」 朱熹が命令をしたとき殿、つまり鈴姫の父が現れた 「さっきの音はなんだ?それにさっき3匹のポケモンが鈴姫と托人達をのせて旅立った。いったいなにがあったのだ」 「それは・・鈴姫に帰ってきてとお願いしただけですのに托人がいきなり発砲したんですそれで逃げさりましたものですから・・」 朱熹は現実とは違うことを言った。しかし・・ 「いえ、違います。お願いをされたのは本当ですが発砲したのは俺です。しかもそれは指示あってのこと・・鈴姫様はあなた達を許さないと帰らないとおっしゃいました、それで自分の思うようにいかなかった朱熹様は俺に発砲しろと命じたんです」 朱理の家来だった、仲間だったはずの練磨が裏切り真実を語った 「貴様、最初から裏切るつもりだったのか!」 「もともと俺は菘様の付き人だった。菘様の亡くなった今は鈴姫様の家来です」 「あなたは私を信じてくれるでしょ?」 そういって朱熹は殿に助けを求めた 「いや、全て知っていた。しかし鈴姫に手が伸びぬうちは目をつぶってた。私は本当におまえを愛していたから。だが鈴姫に手を伸ばしたのだからもう見過ごすことはできぬ。お前と朱理を島流しの刑に処す」 そう言われた時朱熹は近くにあった弓をとり托人にむけて何本も放った その矢は見事に托人やピジョンに刺さった その攻撃によりピジョンは地に落ちてしまった 「くそっ、「ピジョンのもとへむかってくれ」」 「なんてことをするのだ。練磨よ今すぐ鈴姫と托人のもとへいけ」 そういわれた練磨はすぐにむかったしかし・・ 托人の命はそう長くなかった |
レン・アスカ | #29☆2005.08/26(金)22:34 |
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〜第二十九話〜 ピジョンは地に叩き付けられても托人と鈴姫を落とさなかった 「ありがとう・・ピジョン助かったよ、もう戻ってくれ」 そういって托人はボールに戻した そして練磨やアユム達、殿は追いついたが托人と鈴姫を部屋に上げただけであとは静かに見守っていた 「鈴姫様・・俺はあなたのことが好きでした。ずっとお仕えしていたときも離れていたときも俺は最後の瞬間までずっとあなたのことを愛しています」 もう托人にはわかっていた。自分の命がもう続かないことも 「托人、私もあなたをほんとうに好きだったよ、ほんとに一番愛してたよ・・」 そして鈴姫にも感じ取れていた托人の命が長くないことも自分の命が長くないことも・・ アユムやミリノそして練磨、シュウ、キラはその光景を静かに見ていた 「鈴姫、俺は今、あなたに思いを伝えられて、そして思いも報われて最高に幸せです」 そういって托人と鈴姫は口付けを交わした そして托人は息を静かに引き取った 「托人?嘘だよね、嘘って言ってよ!いっ・・て・・よ」 そういっている間にも血は流れ続けていた。そして鈴姫も倒れた 「アユム・・私が、望んでいた・・ポケモンと人が、仲良く・・暮らしている、世界を・・実現させて・・母上が生きていたころのような・・それが、私の、最後の願いだから・・」 そういったあと托人をみて 「ねぇ、キラ・・。私ね・・今度・・生まれてきたら、一番・・好きな人の・・傍にいて、ずっと私が守るの・・」 『うん、きっと守れるよ・・』 キラも涙ぐんでいた 鈴姫の最後が近づいていたから・・ 「私も・・最後の、瞬間まで・・あなたを想っています、托人・・」 そういってまた鈴姫も息を引き取った・・ |
レン・アスカ | #30☆2005.08/26(金)23:18 |
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〜第三十話〜 あれから時は流れ・・世界は鈴姫がのぞんだポケモンを道具として扱わない人が多い時代へとなっていた 「ピカチ、ルマーご飯よー」 「ピカ!」 「ルリ!」 ミリノの声を聞きつけたピカチとルマはミリノのほうへ走った その2匹の頭には花冠がのっていた 「お前らはいつもラブラブだな」 そのアユムの言葉にルマは素直に喜んでいたがピカチは頬を染めて下を向いていた 「お、照れてるのか?」 その言葉にピカチはアユムに電気ショックをあびせた 「ピカチ、ルマお疲れ様。おかげでまたリボンゲットできたよ」 そうミリノはあれからトップコーディネータとなりまたリボンを集めているのだった 「そういえばシュウはどうしたんだ?」 「あれからまたいろいろ旅をしてるって。たしか今はホウエンに言ってたと思うよ」 「それじゃ、サトシと会うかもな、そういえば托人や鈴姫、キラはどうしてるんだろうな」 そう、またキラも鈴姫のあとを追うように一年後はやり病でこの世からいなくなった 「きっと托人さんと鈴姫さんとキラはどこかで幸せにしてるんじゃないかな」 「あぁ、そうだな」 そういって二人は空を見上げた |
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