ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

連載[835] ラティ・マジック

ヒナ #1★2007.03/29(木)12:24
第一話  不思議なポケモン

ここはポケモンしか住んでいない国、ポケモンランド。
ここまで平和な国は、多分ここだけだと思う。
大きな事件もおきなければ、自然災害やらポケモン同士の争いなんて聞いたことがないもん。
でも僕は、絵本の中みたいなハラハラドキドキの冒険もしてみたいな。
冒険じゃなくてもいいから、たとえば…。…とりあえず今は眠い。お昼寝をしよっと。

「Zzz…。」

ああいい気持ち。風はさわやかで、おだやかだし、芝生がいい感じに布団になってくれてる。

そんな時に、おっきな声が聞こえた。

「おーいモモ、あそぼーぜ!」

!! なに!?
こんな時に大声で呼ばれたら誰だって驚くよね。
それに今の僕は寝起きだもん。目も前がふにゃぁ〜とする。
どんどんはっきり見えてくると誰が僕を呼んだのかがわかった。

「ようやくおきたか?ねぼすけだなぁモモは。」

「ワドゥ、せっかくいい感じで寝てたのに…!」

僕を起こした張本人はヒトカゲのワドゥ。
昼でも真っ赤に燃える尻尾の炎が印象的

…あ、紹介が遅れちゃったね。
僕はイーブイのモモ。好きな食べ物はカレーにトマト。
運動神経はいいほうだよ。

「まぁまぁいいじゃんか。それよりほら、遊ぼうぜ!」

「…遊ぶけどさぁ。」

寝起きにいきなり起こしたのに全然反省してない。
だってこんなにいい昼寝日和だったのに…。あれ?

「ワドゥ…あれ、なんだろう…?」

「へ?…なんだ、あれ?」

そらに、何かが落ちてくる。
地面に近づくにつれてダンダンゆっくりと…。
あ、見えなくなった。

「…。ワドゥ、行ってみようよ!」

そう言うと、僕は真っ先に走り出した。
運動神経はいいほうって行ったよね。その中でも足の速さは自身があるんだ。
遠くでワドゥのあせった声が聞こえる。
いきなり僕が走っておいてかれたからだろうけど…。まぁ、気にしない気にしない♪
 
「はぁはぁ…。思ったより近かったなぁ。」
    
僕よりだいぶ後についたワドゥ。
強がってるけどすごいしんどそう。

それはそうとさっきの落ちてきたものってどこだろう?

「あれ?これか??落ちてきたものは…。ってゆうかこれって…ポケモン!?。」

空から落ちてきたポケモンは、全体的に黄色くて、小さくて、ところどころ黒い。
あ、知ってるこのポケモン。そうだ。これは…

「ピチューだ!!」

僕が言うまえにワドゥが言った。
むぅ、僕だってわかってたのに…。

「でもなんで空から落ちてくるんだろう?」

そう考えていると、ピチューが目を覚ました。

「え・・?ここはどこ?」

なんだかこんらんしてるみたい。よくわからないことを言い出している。
大きさは僕と同じくらいだろう。
ぼく、イーブイでも特別小さいほうだもん。

「ここはポケモンランド。ところで君は誰?いきなり空から落ちてきたけど。」

とりあえず説明して、ピチューについて聞いてみる。
    
ピチューはすこしおちついたらしく、ゆっくりはなしてくれた。

「ぼくの名前はルナ。でも考えてみると名前以外何にも覚えてないんだ…。」

「??これって、キオクソウシツってやつか?こまったなあ。…そうだ!!ものしりのじいに聞いてみるのはどうだ?」

「あ、ワドゥ、それいい考え!!」

じいとは池の近くに住むフーディンじいさんのことだ。とってもものしりで、わからないことがあると、みんなすぐにじいのところにいく。
ちなみにみんなは「じい」と、呼んでいる。

「そうと決まったらすぐに行こう!!」

ぼくはルナが何か言うまえにルナをひっぱりじいのところへと走っていった。
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ヒナ #2★2007.04/13(金)19:08
第二話  とうちゃく!

走っている間、ぼくはずっとわくわくしていた。
だって平和すぎるポケモンランドでおきた事件なんだもん。
はらはらドキドキの冒険じゃなくてもこれで十分面白い!

「モモ速いぞ〜(泣)」

ワドゥの声が小さく聞こえる。
まぁ、気にしない気にしない♪

あれ、ルナはどこへ行ったの?
走るのに夢中になりすぎて、ルナを握っていたはずの手は何も持ってない。

「あれ?ルナどこ!?」

「よんだぁ??」

ルナはぼくのちょっと後ろで走っていた。
ルナってけっこう足速いんだ。ワドゥはだいぶ後ろで走っているのに。

そんなことばかり考えていたからか、じいの家につくのが早く感じた。

「ついた、ここだよルナ。」

「??ここがさっき言ってたフーディンじいさんの家?二人の話がよく分からなかったから…。」

そっか、ルナはじいのこと知らなかったんだっけ。
じいはポケモンランド一のものしりで有名だからつい何もいわずにここにきちゃた。  

モモ 「いきなりごめんね。ここはものしりのフーディンじいさんが住んでいるんだ。もしかしたらルナのこと何か知っているかと思って。」

と、ここで僕はじいのものしり武勇伝を知ってる限りはなし始めた。

「本当、もうすごいんだよ!どんなことを聞いても詳しく教えてくれるの!このまえなんかね…」

ここで、荒い息とともに、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「ぜぇぜぇ…もうだめ…。」

そう、僕たちのずっと遠くで走っていたワドゥだ。
ワドゥはつかれきったみたい。ちょっと急ぎすぎたかな。

さて、みんな来たところだしそろそろじいの家の中へ入ろうかな。

「じい〜。ききたいことがあるの〜。いる〜?」

    ひとまずじいを呼んでみた。すると、

     ガチャッ ギィィー

じい 「おや?モモじゃないか。ワドゥもいるな。…?そこのピチューはどちらさんかな?」

モモ 「ここのピチューはルナっていうんだ。ききたいことってルナのことなの。」

じい 「まあ、中にお入り。」

モモ&ルナ&ワドゥ「はーい」
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ヒナ #3★2007.02/12(月)09:33
第三話   新キャラ登場

    家に入るとずっといたらしく、暖炉には火がついている。
    
ルナ 「あったか〜い。」

    ルナは和らいだ顔でそういった。
    そういえばルナにあって急に寒くなったっけ、風が出てきて…。

ワドゥ「ん?コップがひとつ多い。だれかきてんのか?」

    僕の考えをさえぎるように、ワドゥがじいに聞いてきた。
    ワドゥはまだしんどいらしく、荒い息がこっちまで聞こえてきてる。
    まぁ、全力疾走でここまで来たもんね。
    
    ワドゥのことは置いといて、僕は机の上を見た。
    このログハウスの家にあったおしゃれなコップにはいろんな実の葉っぱをブレンドして作った紅茶が注がれている。
    たしかに一つ多い。

じい 「あぁ、今日は娘がきててな、さっきトイレに行ったん
だよ。」

    すると、向こうからタッタッと足音が聞こえてくる。
    ドアからうすいピンク色のモココがでてきた。

ユウ 「あら、じいのお客さん?自己紹介しなきゃね。私はユウ。よろしくね。」

    やさしそう。でもなんでじいの娘がモココなんだろう。
    (じいはフーディンじいさんのニックネームなの)

モモ 「始めまして。ぼくはモモといいます。そしてこっちのヒトカゲがワドゥ。ピチューがルナといいます。」

ワドゥ&ルナ「始めまして。」

    少し緊張しながらぼくたちは自己紹介した。
    三回くらいかんじゃったのはここだけの秘密(汗)

じい 「まぁいすにかけて話そうか。ききたいことがあるんだろ。」

    あっ、そうか。忘れてた。
    ぼくらはいすにすわって、話を始めた。

モモ 「あのね、ルナとはさっき知り合ったばっかりなの。」

    この言葉をはじめに言い、僕はさっき起こった出来事を話しはじめた。
    ルナには記憶がないこと、そして空から落ちてきたこと。
    
    ユウさんは驚いているけど、じいは真剣に話しを聞いている。
    話し終えると、じいはゆっくり口を開いた。

じい 「ルナの目は、変わっているな…。」

    へ??ルナの目!?
    不思議に思った僕らはみんなでいっせいにルナを見た。
    あ、じいの言ったとうりだ。
    ルナの目は、深く、透き通るような緑色をしている。
    ピチューに限らず、こんな目をしたポケモンは見たことがない。

じい 「やっぱり…こんな話を知ってるかい?」

    じいは、何かお話をするとき、いつもここから始まる。
    でも、僕らは全然意味がわからない。
    
ワドゥ「え、じい、どうゆうことなんだ!?ルナの目の色と、その話は関係があるのか!!?」

    ワドゥが我慢できないと言うようにじいにきいた。
    じいはいまだにおちついている。

じい 「大丈夫。この伝説はかならず何かのヒントを得るだろう。」

    ヒント?どうゆうこと??

じい 「では話そう。ラティ族の切なく、悲しい伝説を…。」
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ヒナ #4★2006.03/19(日)22:06
第四話   ラティ族の伝説(読みやすくしています)

じい 「昔、自然災害がひどく、ポケモンは絶滅寸前だった。
    
    そんな時、神は一部のポケモンに魔力をあたえたのだ。
    
    だが、自然災害は魔力を持ったポケモンを必要とせずに、なくなった。
   
    魔力を必要としないポケモンは、魔力を持つことにより、本当のポケモンではなくなり、魔力をふうじる事によって、人間にもなった。
  
    だが、人間にもなりきれなかった。
  
    どちらにもなりきれなかったラティ族は、自分らの魔力を使い、ラティ族だけの世界を作った。
 
    もう人間にもポケモンにもあえない世界をな…。これで伝説は終わりだ。」

モモ 「…そんな伝説があるんだ。」

ルナ 「でもなんでその伝説を話したの?」

ワドゥ「でもまぁ、何かヒントになるのは間違いないんだよな。」

    でもなんの意味があるんだろう…。

じい 「お、今日はもうおそいから帰ったほうがいいな。」

    時計を見るともう六時だ。

モモ 「あ、ほんとだ。じゃあもう帰るね。じいありがとう!」

    ぼくらは帰っていった。


ユウ 「じい。あなたほかの事もっと知ってるんじゃない?」

じい 「…。ははっユウにはうそつけないな。でもこれでいいんだ。あの子らの道は、あの子らで開かなきゃ意味がないんから…。」
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ヒナ #5★2006.03/20(月)20:52
第五話   実は大食い

    あたりは夕日で赤く染まっている。
   
    ぼくの頭の中にはラティ族の伝説でいっぱいだ。

モモ (いったいルナと何の関係があるんだろう…。)

         ぐぅぅうう〜

ワドゥ「あら?」

    ガクッ。もう、緊張感がぬけるなぁ。

ワドゥ「あぁ、腹がへったなぁ。」

ルナ 「ほんとほんと。でもぼく食べるとこないんだよな…。」

モモ 「そっか。あ、そうだ!ぼくの行きつけのお店があるんだけどそこで食べない?」

ワドゥ「あ、あそこか?いいな、食べよう!久々にあれ、見てみたいし。」

ルナ 「あれってなに?」

    ぼくはワドゥと顔をあわせてこういった。
 
モモ 「あのね、そこのお店で15分で大盛りカレーを食べたら賞金がでるの。」

ワドゥ「モモはそこでよく賞金を稼いでるんだ。」

ルナ 「ふーん。じゃあぼくもそこで挑戦しよっかな。」

ワドゥ「でもはんぱないぜ。モモはバケモン級だけど…。」

モモ 「バケモンってひどっ!」

    そう話してたらお店についた。

モモ 「ようし、ついたぞ〜。」
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ヒナ #6★2006.03/22(水)15:37
第六話   ルナもとくい?!

    ガラガラガラ
    ぼくらが入ると、お店のポケモンや、先にきていたポケモンが、いっせいにぼくを見た。
    
店長 「やあ誰かと思えば(いっき食いのモモ)じゃないか。」

    と、話しかけてきたのは、この店の店長とシェフをやっているバリヤードさん。カレーライスを作るのが得意だからみんなライスと呼んでいる。
    ちなみに(いっき食いのモモ)は、ここのお店でのぼくの称号。カレーを一気に食べるから店長やほかの常連さんにそういわれてる。

モモ 「ライスさん久しぶり。じゃあいつものチャレンジコースお願いね。」

ライス「店つぶさない程度にな。ワドゥとそこのピチューさんはなんにするかい?」

ワドゥ「おれはカツカレーにする!」

ルナ 「ぼくはルナって言うの。あとぼくはモモと同じのにするね。」

ライス「お?チャレンジコースか。あれはむずかしいぞ。負けたら五千円払わないといけないしな。」

ルナ 「でもやってみるよ。」

ライス「おお、いい根性だ。じゃあ作るからしばらくまってな。」

    ルナもチャレンジコース。大丈夫かなぁ…。

ライス「はいっおまち!!カツカレーとチャレンジコース。」

    ライスが作ったチャレンジコースは、ぼくの半分くらいの大きさ。
    この大きさはすごいけどルナはやるきまんまん。

ライス「じゃあいくぞ。よーいスタート!」

    ガブッ…ごっくん

モモ 「ごちそーさま☆」

ワドゥ「はやっ!」

ライス「あいかわらずだなぁ。ルナのほうは…げっ?!」

    見るとすごいいきおいで食べてる…。
    早食いだったらぼくよりすごいかも。

ルナ 「終わりー♪」

ワドゥ「は、早い…。」

モモ 「まだ10分なのに。」

ライス「(早食いのルナ)だ…。」
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ヒナ #7★2006.03/27(月)21:05
第七話   今日の終わり

    賞金一万円二匹で二万円がでた。
    (早食いのルナ)の称号を得たルナは、満足そうな顔をしている。

ライス「ルナ、すごい早食いだな。バケモンがいっぴき増えてうちは大赤字だ。(苦笑)」

ルナ 「大丈夫。今度来たときはカレー一万円分を食べるから。」

ライス「ちゃっかりしてらぁ」

    ルナはぼくの家で寝泊りすることになった。
    そしてぼくの家についた。

モモ 「ルナついたよ。ここがぼくの家。」

ルナ 「おお。けっこう近かったね。」

    ちなみにワドゥはもう家に帰ってる。
    ぼくの家は、白くて丸い。えんとつもある。

ルナ 「おじゃましまーす。モモって一人暮らし?」

モモ 「うん。ぼく、親の記憶なくて…。」

    そう。ぼくには親の記憶がない。
    きずいたらここにいたみたいな、覚えているときからここに一人で住んでいた。

ルナ 「あっ、もうこんな時間。寝なきゃ。」

    時計を見るともう九時。

モモ 「ほんと、寝る準備するね。」

          準備中…

ルナ 「おやすみー。」

モモ 「おやすみー。」
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ヒナ #8★2006.12/30(土)09:18
番外編 

    こんにちは、ユウです。
    今回は、番外編ということで、じいの家にきている私のことについてお話します。

    私は、誕生日は4月2日、A型のお羊座です。
    職業は探偵をやっていて、どうじに推理小説も書いてます。

じい 「ユウ〜。ご飯だぞ〜。」

ユウ 「あ、は〜い。」
   
    机を見ると、かぼちゃの煮物とお味噌汁が並んでいます。

ユウ 「わぁ、どっちも大好物!じいありがとう。でも料理くらい私が作ってもよかったのに。」

じい 「いや、今日はユウがはじめてうちに来た日だからな。」

ユウ 「そうなんだ。…私が来たときって、どうやってきたの?」

    実は私、捨て子なのです。
    じいは私にいやな思いをさせたくなくて、あまり教えてくれません。
    
じい 「…まあ知らなくてもいいじゃないか、私はユウのこと家族としてみてるんだから。」

ユウ (家族?)  ズキン

    何でだろう。急に胸がいたい…。

じい 「ユウ?どうしたんだ?ご飯がぜんぜん減ってないが…。」

ユウ 「ううん。大丈夫だよ。まったくじいは心配性だね。」

    じいに(家族)といわれた瞬間胸がしめつけるように痛くなりました。
    私、もしかしてじいのこと…。

じい 「そうか、それならいいんだが…。」

ユウ 「そうそう、気にしない気にしない♪わぁ、味噌汁すっごくおいしい〜。」    

    家族と思われてても、この思い、いつかかなうといいな♪
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ヒナ #9★2006.04/06(木)17:48
第八話   夢の中
 
ルナ 「ここは、どこ?」

    そこは、真っ暗な中に満月の月明かりだけが光ってる。
    モモも、ワドゥも、いない。
    がけの上に一人の女の子がみえる。

ルナ (だれだろう。いってみよう。)

    近くまでいくと、月明かりにてらされて、女の子が見える。
    髪は金髪で、ふわりとパーマがかかっていて、帽子をかぶってる。
    でもなぜか、泣いている。

ルナ (何で泣いてるんだろう。)

女の子「…ごめん、ご…めんね」

    よく聞こえなかったが確かにこういってた。

ルナ 「なんでないてるの?」

    そういったそのとき、目の前がぐらぐらした。
    場所は変わって、むらさき色の変なうずにかこまれている。

   「こいつ、空から落ちてきたんだぜ、バケモノだ。」

    すがたは見えないけど、そう聞こえてくる。

ルナ 「なにいうの!?あ、モモ!!」

    少し先に、モモがいる。

ルナ 「モモ!よかった。モモいたんだ…」
   
    モモがいた。それだけでとっても安心した。
    しかし、次のモモの一言で、ぼくは、安心が悲しみに変わる。

モモ 「…空から落ちてくるなんて、キモチワルイ。」

ルナ (キモチ…ワルイ…?)

    モモは、それだけ言うと、向こうへ歩いていった。

ルナ 「まってモモ、まって!」

    モモはかまわず向こうへ行く。

ルナ 「モモォォ〜!!」

    はっ、みると場所はモモの家。夢をみてたみたい…。もう朝だ。
    モモは、驚いた顔でこっちをみてる。

モモ 「…なに、ルナ…?」

ルナ 「いや、悪い夢をみてたみたい。」

モモ 「そっか、よかったぁ。ぼく、なにか悪いことやったのかとおもった。」

    モモは、安心しきった顔だ。
    でも、ぼくの頭の中は…。

ルナ (ぼくは、バケモノ…。)
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ヒナ #10☆2006.04/08(土)10:32
第九話   ポケモン広場

    なんか、ルナの様子が少しおかしい。
    まぁ、悪い夢をみただけって言ってるし、大丈夫だよね。

モモ 「ところでね、今日はみんなにルナのことを紹介しようと思ったんだ。」

ルナ 「えぇ!?あ、うん、いいと思う。」

    ??、やっぱりなんか変。
でもまだあったばかりだし、しょうがないよね。

モモ 「それじゃあ、早速いこー!」

ルナ 「ふぇ!?いまから〜!!?」

    ぼくは無理やり、ご飯を食べてるルナをひっぱり、ワドゥの家へ走っていった。

モモ 「ついた!ワドゥ、あそぼ〜。」

    カチャッ キィィーと、ワドゥが顔を出した。

ワドゥ「おぉ、今日はどこにいくんだ?」

モモ 「じゃあルナのことみんなに紹介したいから、ポケモン広場にいこ。」

ワドゥ「OK、そうと決まったら先に行かなきゃな。」

    そう言うと、ワドゥはポケモン広場の方向へ走り出した。
    まぁすぐに追いつくけど。

モモ 「ルナ、ぼくらもいこ。」

ルナ 「…うん。」    

    ??なんかおとなしい。
    まぁいいや。

モモ 「こっちこっち!」
 
    ぼくはルナをひっぱり、ポケモン広場へと走っていった。
    
    もうワドゥを追いこし、ポケモン広場についた。

モモ 「ついたよ!」
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ヒナ #11☆2006.04/10(月)23:06
第十話  新キャラ登場

    ポケモン広場には、すでにたくさんのポケモンが集まっていた。
    ここは、みんなの遊び場でもあるし、引っ越してきたポケモンとかはここであいさつすれば、すぐに友達ができる社交場
でもある。

モモ 「あ、アーヌにリリもきてたんだ。」

    と、ぼくが呼んだのはアチャモのアーヌにルリリのリリ。

アーヌ「うん。絵のデッサンを探しにリリちゃんときてたの。ところでモモは誰かと遊びにきたの?」

モモ 「ううん。それもあるけどピチューのルナを紹介しに来たんだ。」

ルナ 「…。」

    まだ様子がおかしい。よっぽど怖い夢だったのかな。
    
アーヌ「はじめまして、私はアーヌ。趣味は絵をかくこと。よろしくね。」

リリ 「私はリリ。よろしく。ルナってどこから来たの?」

ルナ 「!?」

    急にルナの顔がまっさおになった。

モモ 「ルナ、どうしたの?」

ワドゥ「きっとはじめてあうポケモンで緊張してるんだよ。ルナはな、昨日空から落ちてきたんだぜ。」

ルナ 「!!」

アーヌ「え!?空から!?」

    ワドゥとアーヌの声はポケモン広場にひびいた。
    みんなルナをみている。
 
ワドゥ「そう。それがな…」

    と、ワドゥが言いかけたとき、

ルナ 「うわあぁぁん!!」

モモ 「ルナ!?」

    ルナは向こうへ走っていった。

モモ 「まって!ルナ!!」
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ヒナ #12☆2006.04/19(水)16:22
第十一話   

    ぼくはルナを追いかけ走っていった。
    ルナの行くほうは泉のほうだ。

    泉についた。ルナの走る音は聞こえないから、ここらへんにいるだろう。

モモ 「あ、ルナ!!」

    泉の前でルナは泣いていた。
    よかった。ルナがいた…。

モモ 「ルナどうしたの?急に走ったりして…。」

ルナ 「…。」

    ルナはまだ黙ってる。
    なんだかイライラしてきた。

モモ 「何か言ってよ!そんなのルナらしくない!!」

ルナ 「ぼくらしいって、どうゆう事なのさ!!まだあって一日しかたってないのにそんなの言い切れないよ!!」

モモ 「!?」

    たしかにそうだ。
    ぼくら、まだあったばかり。よく考えると自己紹介すらしてない。
    なのにぼくがかってに性格を決め付けたりして…。
    
ルナ 「どうせぼくは…。空から落ちてきたバケモノだよ…。気持ち悪いバケモノだ…。」

モモ 「??」

    なんでそうなるの?
    …あ、今日の夢。きっとルナは、夢の中で空から落ちてきたことをせめられたんだ。
    それで、ワドゥが空から落ちてきたことを言ったとき。

ルナ 「どうせ、ぼくなんて…」

モモ 「そんなことないよ。ルナはぼくの友達。バケモノには友達がいないよ。」

ルナ 「でも…。」

モモ 「ルナはバケモノじゃないよ。だってぼくが友達だもん。」

ルナ 「モモ…。」

    そういってぼくらはポケモン広場に戻ってきた。
    すると…

アーヌ「ルナどこにいってたの!?ルナあっとゆうまに人気者よ。」

ルナ 「ふぇ!?」

   「ようおまえ、空から落ちてきたんだってなぁ、すげーピチューなのに空を飛べるのか。」

    と、ゆうかんじにルナはすっかり人気者になっていました。
    あとで自己紹介しなきゃな。
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ヒナ #13☆2006.05/12(金)19:38
第十一話  ワドゥスペシャル!

    今日は、とつぜん雨が降り、家の中で改めて自己紹介をすることになった。

    ワドゥがきて、すぐに雨が降ったからワドゥは帰るに帰れない。(ヒトカゲだから)
    晴れてたら「ポケモン広場」に行きたかったけどな。    
    ほら、にぎやかな声が聞こえてくる♪

ルナ 「えぇぇ〜!ワドゥって五つ子の弟妹がいるの〜!!」

ワドゥ「あぁ。これでも毎日飯作ってんだぜ。」

モモ 「家事も全部ワドゥがしてるんだよ。」

ルナ 「すごいー。・・あれっ?お父さんやお母さんは?」

    そのあいだ、少しの沈黙がながれた。

ワドゥ「おれに・・父さんや母さんはいないよ。」

ルナ 「そ、そうなんだ・・。あ!おなかすかない?カップラーメン食べようよ。」

    ・・!!
    ルナはこういった。・・が、その瞬間。ぼくは「やばい!」と思った。
    そしてワドゥは・・

ワドゥ「カップラーメンなんか食べるかー!!」

ルナ 「ワ、ワドゥ!?」

    うわぁ、やっちゃった。
    やばいなぁ、ひとまずぼくは・・

モモ 「あ、今日モーモー牛乳の安売りの日だった!ちょっと買ってくるね。じゃあ!」

    ガチャッ バタン

ワドゥ「・・モーモー牛乳の安売りは明日だ。」

    ワドゥ、おちついたみたい。
    よかったぁ。

ワドゥ「さっきは怒りすぎた。ごめん。」

ルナ 「いや、いいよ。でもなんで、さっき怒り出したの?」

ワドゥ「この話を、しなきゃいけないか。」
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ヒナ #14★2006.05/26(金)20:14
第十二話   ワドゥスペシャル!

    ぼくは、ぜんぜん意味が分からなかった。

ルナ 「この話…?」

ワドゥ「あぁ、おれの、昔の…話だ。」

    
    まだ おれも 弟妹も小さいころ ちゃんと親はいた。そう あの日までは 幸せだった…。

ルナ 「あの日??」

ワドゥ「あぁ、親は、いなくなったんだ。」

ルナ 「!!」

    あの日 親は 二人っきりでドライブに出かけた。
    帰ってくることはなかった。
    行方不明になったんだ。

    理由は分からないが おれは 帰ってこないその日から 絶望した。

ワドゥ「なんで…なんで俺がこんな目に…!!」

    そんなことばかり考えていた。ただ それだけを…

    そんなある日 モモにあったんだ。

ルナ 「それで、どうなったの!?」

    おれが考えていた モモのイメージは 
    (へらへら笑ってる 平和なやつ)
    だった。

    おれの気持ちなんか知らないで平和そうに…

    あいつが…モモが笑うごとに いらいらしていった。
    その怒りが とうとう爆発した。
    おれは モモの胸をつかんでさけんだんだ。    

ワドゥ「いいよなぁ!!悩みもなくへらへら笑えるやつは!おれの悲しみも知らないで!」

    だが みんなが驚いている中 モモだけは表情一つ変えなかったんだ。 そしておれに こういった。

モモ 「本当に、悲しんでいるのはきみだけ?」

    その一言だった。
    今まで聞いた中で 一番冷たい言葉だった。

ワドゥ「あたりまえだ!ほかに誰が…、 !!」

    その時俺は、ようやく思い出した。
    そう、弟妹の存在を…
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ヒナ #15☆2006.05/27(土)10:58
第十三話   ワドゥスペシャル!

ルナ 「弟妹…。いままでどうしてたの?」

ワドゥ「さぁ、わからない。ぜんぜん覚えていないんだ。それで…」

    おれは モモをつかんでいた手を離し 走って家まで急いだ。

    なぜかモモも すぐ俺についていったんだ。
    ほかのやつらは ついて行ったのもいたが 追いつけなくてあきらめたそうだ。
 
    そういえば モモに走りで勝ったの あの時が初めてだったけ。
  
    走っている間 おれは自分で自分が嫌になり 後悔した。
ワドゥ「何でおれは、自分だけが不幸だと思ったんだ!?弟妹だって、つらかったのに…!!

    家のドアを勢いよく開け ひとつだけ電気のついた部屋をあけた。
    すると 変わり果てた姿のあいつらがいた…。

弟妹 「あ、兄ちゃん…お帰り…。」

    栄養失調。医者にそういわれた。
    あたりを見渡すと 大量のカップラーメンが山になっていた。
    一日一個 五人で分けていたんだ。

    その後すぐ病院へ行って 弟妹はじき 退院した。
    それから おれはもう弟妹を見捨てない と決めたんだ。

ルナ 「そうだったんだ。だからカップラーメンも…。」

    そのあいだ、沈黙が流れた。

モモ 「たっだいま〜!!タイムサービスで木の実いっぱい買えたよ〜♪」

ルナ&ワドゥ「うわぁっ!!」

    いきなりでおどろいちゃった。

ルナ 「びっくりした〜。」

ワドゥ「いきなりおどろかすな!」

モモ 「あら?そんなこと言っていいのかな?弟妹が聞いてますよ♪」

弟妹 「兄ちゃん迎えに来たよ〜!!」

    モモの向こうから元気いっぱいの弟妹が顔を出した。

ワドゥ「え!?危ないだろうが!尻尾がぬれるぞ!!」

弟妹 「へーきへーき♪じゃあ帰ろう。」

    そのままワドゥは帰っていった。
    雨はいつの間にか、やんでいた。
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ヒナ #16★2006.08/07(月)18:16
第十四話   嫌な夢

    ここは、どこだろう。
   
    病院の 手術室だ。
  
    誰かの声が聞こえる。

   「くそっ!失敗だ!メイ、メイ〜!」

    メイ!?ま、まさかこれは…。

すると、目の前に血だらけの、青いメリープが現れた。

   「メ、メイっ!!」

    思わずそう叫んでしまった。
    青いメリープは、何かしゃべっているようだ。

    青いメリープの口調に合わせて、頭に言葉が響いてくる。
    
    ワタシ アナタノコト ユルサナイカラ ゼッタイニ ゼッタイニ・・

    そこで目が覚めた。
    目の前に、ピンク色のモココがいる。

ユウ 「おはようじい。わぁ、どうしたの?つかれきった顔して。」

    味噌汁のにおいがする。もう、朝か。

じい 「いや、大丈夫だよ。」
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ヒナ #17☆2006.07/01(土)10:38
第十五話   

    雨はすっかりやんで、今日はいい天気だ!
    
    ポケモン広場には、また後で行くことにして、じいの家へ行った。
    ちなみにアチャモの「アーヌ」とルリリの「リリ」ちゃんも一緒なんだ。

    じいの家に言ったら、ユウさんが迎えてくれた。

ユウ 「あら、こんにちは。遊びに来てくれたのね。今、部屋の整理をしてるから少し汚いけどいいかしら?」

モモ 「全然いいよ。じゃあ、おじゃましまぁす。」

    部屋は汚くはないけど、アルバムであふれていた。

アーヌ「すごい、じいの家ってアルバムがいっぱいあるのね。」

リリ 「白黒の写真まであるです。」

    みんな、思い思いの感想を述べている。

ワドゥ「あ、ユウさんも写ってるぜ。」

    本当にいろんな種類の写真がある。
    始めてユウさんが立ったときの写真、じいの誕生日に撮った写真。これは…あれ?

モモ 「ねぇ、この写真なんだか変じゃない?」

ルナ 「え?どこが?…あっ!!」

    ぼくが見つけた写真は、大きく、三人が写っている白黒写真。
    そこに書いている文字は、
   「始めての家族写真」
    
リリ 「何で家族写真があるんですか!?まえ、じいのお嫁さんは卵を産んだときに死んだと聞いています。」

ユウ 「えぇ!?」(そうゆうことになってたんだ…。)

ワドゥ「あっ!!みんな見ろよこれ!」

    そういってワドゥが指をさした写真には、メリープが写っていて、こう書いていた。

   「娘、メイ誕生」

みんな「メイって、だれ!!?」
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ヒナ #18☆2006.07/11(火)13:07
第十六話  

    ぼくが見つけた写真には、「メイ」(メリープ)という、ぼくたちの知らないポケモンがいた。

アーヌ「…ユウさんは、このポケモン知ってるの?」

    あぜんとしているぼくたちの中で、しゃべりだしたのは、しんちょうなアーヌ。
    まだ動揺しているらしく、一言一言ゆっくりしゃべりだした。

ユウ 「いや、メイなんてポケモン、知らないわ。」

    ユウさんも、おちついて答えているけど、声が震えてる。
    あれ?こんなに騒いでいたのに、一匹いない。そう、このなぞの答えを知っている人が…。

モモ 「じいは、どこ?」

    自然に出た言葉。その言葉にみんな反応する。

ワドゥ「そうだ!じいはどこだ!?じいならメイのことを知っているはずだ!」

ユウ 「あぁ、じいは、確か買い物に出かけたわ。今日は、あれを買って行かなきゃいけない所があるって。」

ルナ 「あれ?あれって何??」

ユウ 「さあ、行かなければいけない所も教えてくれなかったから…。」

    じいが、ますます怪しくなってきた。そのとき…

じい 「ただいま。なんだ、みんなきてたのか。でも私は行くところがあってな、遊べれないんだよ。」

    じいが帰ってきた。みんなは探るようにじいをみつめている。
    

リリ 「じい、メイってポケモン知ってるですか?」

    いきなりリリちゃんが聞いてきた。
    その瞬間、じいの表情が変わった。
    れいせいなじいが、あんな表情を見せるのは、初めてだ。
    そして、じいのお決まりのせりふ。

じい 「こんな昔話を知ってるかい?」

    この言葉を言うじいの表情は、寂しそうに感じた。
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ヒナ #19☆2006.07/20(木)12:30
第十七話   じいの過去

ワドゥ「きょ、今日は…どんな物語、…なんだ?」

    暗い空気にのまれながらも質問するワドゥ。
    でもこの空気は変わらなかった。

じい 「この物語は…、愚かな医者の犯した物語だ。」

    じいがそういった瞬間、ユウさんの表情が激しく変わる。
    何でかは、まだ分からなかった。

じい 「では話そう。」

   
    昔、ある医者と、その妻に子供のポケモンが住んでいた。
    子供のポケモンは、「メイ」といい感情や体調によってからだの色が変化する、不思議なポケモンだった。
   
    三匹はいつも幸せに暮らしていたんだ。
    その時は、まだ誰も知らなかった。あの後あんな不幸なことが起こることを…。

    そんなある日、メイと妻は、遊園地に行くことになった。
    医者は、仕事を休めなく、いっしょに行けなかった。     
        
           悲劇は突然訪れた

 
    医者のもとへ、いきなり重症患者が二匹おくられてきた。
    医者は目を疑ったろう。
    なんせ、その重症患者は妻と娘、「メイ」だったんだから。
    
    妻は救急車の中で息を引き取った。
    医者に残ったのはメイだけだ。

    メイは緊急手術をすることになった。
 
    
    冷静になろうとしても震えが止まらない手

    あまりに突然で混乱する頭

 
    ピー

    医者…私は、妻も、メイも助けれなかった。

    今でも忘れられない、あのことを…。
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ヒナ #20☆2006.08/12(土)08:45
第十八話   もうひとつの昔話

ルナ 「そ…んなことが…あったんだ…。」

    涙と動揺をを必死にこらえてルナが言った。

    あれ、でも…じいのお嫁さんって、ユウさんを生んだ時に亡くなったんだよね。
    と、ゆうことは…

モモ 「じいってふたまた!?」

    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ プハッ

    いきなり出たぼくの言葉にみんな大笑い。
    ひどいよみんな、そんなに笑うなんて!!
    
    ぼくの顔は赤面状態!

アーヌ「モモ、それはないわよ(笑)」

リリ 「じいは、そんなことするようなポケモンじゃあ、ないです(笑)」

ワドゥ「いくら、ユウさんはどうしたんだ、といっても…(笑)」

ルナ 「あははっ、モモ変なの(笑)」    

    みんな語尾に(笑)をつけながら話してくる。
    うぅぅ…。そんなに笑わなくてもいいじゃんかぁ!!

モモ 「じゃあユウさんは、どうやって生まれたのさ!」

   「うぅっ」

    ほら、みんな笑いながらも説明できないじゃんか。
    でもほんとになんでなんだろう…。

ユウ 「それはね、もうひとつ昔話を聞いたら分かるわ。ねえ、じい、そろそろ教えてくれない?私を拾った時の話…。」

    いつものユウさんとは、ちょっと違うふいんき。
    いったいどうしたんだろう…。
  
じい 「いいだろう。では話そう。あの後の続きを…。」
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ヒナ #21☆2006.08/26(土)08:31
第十九話   薄ピンクとのであい

    私は、あの日から何度も何度もくやんだ。
    毎日、毎日メイが青くなった体で訴えてくるんだ。
    ゼッタイユルサナイ、と…。

    それと同時に私は、毎日毎日墓参りに行った。
    さみしいきもちと、許してほしいきもちがあったんだろう。
    
    毎晩くやみ、毎朝墓参りに行き、昼には何をしていたか思い出せない。
    日々やつれていく。そんな毎日だった。

    そんなときだ。ユウに出会ったのは。

    あの日はいつものように、墓参りへ言った。
    いつもより早く出かけていた。なんとなくだが。

    見て驚いたよ。妻とメイの間に、薄ピンクのモココがいたんだから。

    そのモココはとても弱っていた。
    私がいつもどおりに墓参りにいっていたら、すでに死んでいただろう。

    あんなとこで弱っているのを拾ったのも、また運命。
    
    育てているうちに、傷は癒え、わたしはそのモココに助けられて、今ここにいる。
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ヒナ #22☆2006.09/18(月)12:08
第二十話

じい 「これで、今日の昔話は終わりだよ。」

    いつものやさしい声が頭の中に響いてくる。

アーヌ「え!?え、あぁ…うん。」

    へんじをしたのはアーヌだけ。

    頭がどんどん混乱してくる。
    どうしよう。まず、どう言ったらいいかわかんない。

モモ 「んっと…、じいには家族がいて…。」

    とりあえず、昔話をおさらい。
    混乱した頭でやっとできたこと。

ルナ 「でも、事故にあっちゃったんだよね。」

ワドゥ「そんで、墓参りに行くと。」

リリ 「薄ピンク色のモココさんがいたです。」

アーヌ「あれ?でも、薄ピンク色のモココって、もしかして…」

    もしかして…。

   「ユウさんは捨て子!!?」

    見事にみんなの声がそろった。

ユウ 「ええ。私はじいに助けてもらったモココよ。」

    ユウさんは、にっこりと笑って、答えた。

        
じい 「では、墓参りに行く用意をしようか。みんなも、手伝ってほしいんだが…。」

   「もちろんやるよ!!」

    またもやみんなの声がそろう。
    僕たちって、ナイスコンビ?
  
モモ 「じゃあ、何をやればいい?」

じい 「では、鍋に水を入れて、煮干でだしをとってくれないか?」

アーヌ(煮干でだし!!?)

ルナ 「ぼくはぼくは?」

じい 「ルナは…材料を切ってくれ。」

ワドゥ(ざいりょう!!?)

    トントントン チーン

    そしてお墓につくと…

じい 「毎年、二人には大好きだった味噌汁を供えてるんだ。」

リリ 「きっと喜んでるです♪」

    この日は、とりあえずいろんなことがありました。
    きっと、二人とも、笑顔で笑ってる。 
    
    でも、アーヌとワドゥが固まってたけどどうしたんだろう。
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ヒナ #23★2006.11/04(土)20:27
第二十一話   真っ赤なベレー帽をかぶり

    こんにちは!
    私はアチャモのアーヌ。
    今日は、私の目から見たみんなを紹介したいと思います。

    まず私のこと。
    私は、親はいるけど、仕事が忙しくて、ほぼ「単身赴任」(たんしんふにん)状態。
    でも、なるべく私といるように、努力しているから、全然さみしくないよ。

    得意なことは絵を描くこと!
    いつもかぶってる真っ赤なベレー帽が宝物なの。
    将来は画家になりたい!
    だから、よくポケモン広場でみんなにモデルになってもらってるの。

    ところで私は、そのポケモン広場にいるんだけど…、あ、きたきた。

モモ 「アーヌ〜!!おっはよう!」
 
このこは、イーブィのモモ。
    元気いっぱい食いしん坊で、とっても足が速い。
    特徴は、そうだな…普通のイーブィより、ひとまわり小さくて、たまに目の色が変わる気がする。
    きのせいかな?

ルナ 「走りすぎておなか痛い〜(泣)」

    こっちはピチューのルナ。
    モモと同じく足が速くて、食いしん坊らしい。    
    特徴は透き通るような緑色の目で、ルナにはすごい秘密があるんだよ!
    なんと、記憶を失ったまま、空から落ちてきたの!!
    その時私はいなかったけど、おっこちて痛くなかったのかな?

ワドゥ「や、やっとおいついた…。」

    で、走ってきてしんどそうなのが、ヒトカゲのワドゥ。
    親は行方不明で、五つ子の弟妹と暮らしてる。
    家事をひとりでして、健康的なご飯を欠かさず作ってるから、この中では一番家庭的。
    特徴は…真っ赤なしっぽの炎。私がいままで見た中では、一番赤々しくもえている。
 
    いつの良く遊ぶこの三匹。でも一番仲がいいのはやっぱり…。

リリ 「みんなおはようです〜!」

    そうこのこ、ルリリのリリちゃん!
    ポケモン広場では、一番幼くて、みんなのアイドル! 
    リリちゃんは知らないと思うけど、リリちゃんのファンクラブまであるんだよ。
    いつもしっぽに乗ってて、なぜかふわふわ浮いている。
    しっぽから降りると、尻尾だけが上に上がるらしい。
    とくちょうは、周りをひきつけるメロメロフェロモン?(笑)

アーヌ「おはようみんな。今日はどこに行く?」

ルナ 「じいの家がいいな。」

    じいとは、湖のほとりにある一軒家にすむ、フーディンさん。
    ものしりで、おじいさんみたいだから、みんながじいといっているだけで、実際はそこまで年を取っていないみたい。

モモ 「いいね、いこう!」

    言い出したとたん、モモは走り出していった。
    まったくすぐ走るんだから。
    
    私も急いで追いかけなきゃ。急ぐから続きはまた後でね。
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ヒナ #24☆2006.12/08(金)16:03
第二十二話  続 真っ赤なベレー帽をかぶり

    はぁはぁ、しんどい…。

    運動が得意なほうでない私は、一番最後について、もうへとへと。
    じいの家の前には、じいとリリちゃんが待っていてくれた。

じい 「おつかれ、中にクッキーがあるから、いそがなきゃモモたちに食べられるぞ。」

リリ 「早くいこうです。」

    え、クッキー!?クッキーは私の大好物。
    でも大変!!モモとルナならゆっくりたべても持つのは五分!!

アーヌ「大変大変たいへ〜んリリちゃん早く行こう!!」

リリ 「はいです!」

    タッタタッタター  

アーヌ「みんなまって!!」

    と、言ってみたものの、ときすでに遅し。
    満足そうな顔をしたモモとルナとワドゥが机の上にある大きいお皿の前に座っていた。

モモ 「アーヌ遅いよ〜。ぼくたちでクッキー全部たべちゃった♪」

ルナ 「おいしかった〜。」

ワドゥ「リリちゃんの分も、もうないぞ。」

    やっぱりない!うぅ…クッキー大好きなのに…。

ユウ 「まぁまぁそんなこと言わずに、どんどん焼いているからどんどん食べてね。」

    と、新しく焼いたクッキーを持ってきたのはモココのユウさん。
    ふつうのモココよりうすいピンクの体と、優しく鋭い性格の持ち主。
    ユウさんは、小さい時にじいに拾われた捨て子なんだって。
    
    そんなことよりも、クッキーだ!
    
アーヌ「わぁ、ありがとうユウさん。おいしっそ〜う♪」

リリ 「あってよかったです〜。」

    いすに座り、私たちはクッキーをほおばった。
    そして私は、ちらりとユウさんのほうを見る。

    なぜそんなことをしたのかって?
    それはね、私、ユウさんがじいのこと好きなの知ってるからなんだ。
    ユウさんから直接聞いたわけじゃないけど、なんとなくふいんきで…。
    でも、私の推理は間違ってないと思う。

    
    その後私たちは、じいに昔話をしてもらい、楽しく遊んだ。
    
    あぁ、今日も楽しかったな。
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ヒナ #25☆2007.03/03(土)14:48
第二十三話

 「ねえ、みんなの苦手ってって何?」

その日はちょうどモモの家で遊んでいたころ。
家にはアーヌ、リリちゃん、ワドゥ、モモ、そして僕の五人だった。

聞いてきたのは以外にもモモ。
いや、以外…なのかな?今までそうゆう質問は好奇心旺盛なリリちゃんがしてきたからそこまで珍しくもないかも。
むしろリリちゃんがいなかったら代わりにモモが真っ先にききそうだもんね。

 「え、モモ。何で急に??」

すかさずアーヌが問い返す。最近アーヌの性格がうらやましくなってきた…。
    
 「え、いや…なんとなく。みんなの苦手も友達なら知っとくべきかなぁ〜と。」

後半のセリフは言い訳っぽい。
僕が思うに、思いついたから聞いただけだろう。

 「まぁいいんじゃないか?おれは…カップラーメンと、海と、湖…後は雨かな?」

ワドゥの苦手なものはしかたがないものばっかり。
海や湖などの水系はしっぽの火が消えちゃうもんね。
カップラーメンは…僕も前、事情を聞いた…。

 「リリは…えっと…なにもないです。」

だんだんリリちゃんが暗くなっていくのがよくわかる。
でも、苦手なものがないって、おちこむ以前にいいことなのでは…?

 「私は、幽霊とか、グロテスクなものとか…。」

まだ苦手なものはあるのだろうけど、アーヌはここで口を止めた。
なんでだろう?

 「ふむふむ。ぼくは毛虫に、クモに、ムカデ。で、ルナは?」

モモにきかれ、僕はすかさず考えてみる。
…あれ?そういえば、ぼく…。

 「んっと…わかんない。」

みんなはさらりと、

 「そっかー。つまんないのー。」
と。

そのうち今日は時間がたち、もう真っ暗になった。
みんなはもう帰ることになり、僕とモモは見送ることに
みんな、どんどん小さくなり、遠くでワドゥのしっぽの火だけがわずかに見える。

 「あ、ルナ見て、満月がきれい。」

 そういわれ、上を見てみる。   バタン

 「ルナ!?大丈夫!!?」

  かすかな意識の中で、僕は確信した。

  ボクノニガテナモノハ マンゲツダ
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ぴくの〜ほかんこ