ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[866] マジカルポット

ラティアス好き #1★2006.04/06(木)14:16
主なキャラクター
モココ♀のロコ(主人公)
グラエナ♂のラグ
フライゴン♀のフラン

<1,不思議なポット>
ある所に、森の中の湖のほとりで遊んでいるポケモンたちがいました。
モココのロコと、グラエナのラグです。
この2匹は、いつもなかよくあそんでいます。
と、ロコがバランスを崩して湖に落っこちてしまいました。
「ロコ!」
ロコはあわてて泳ぎましたが、上手く泳げずに、そのまま沈んでしまいました。
しかし、湖は以外に浅く、すぐ底に足がついてしまいました。
すると、きれいなポットが捨てられているのを見つけました。
「かわいいポットだな〜。もってかえろう。」
ロコはそう思い、ポットを持って上がってきました。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ。それに、こんなかわいいポット見つけちゃった!」
ロコが嬉しそうで、ラグはほっとしました。
そして、また2匹は遊び始めました。
と、そのとき、うっかりラグが、地面に置いておいたロコのポットを
足でたおしてしまい、中に入っていた水をこぼしてしまいました。
あっ、と思ったその時、
「うわっ!!」

-続く-
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ラティアス好き #2☆2006.04/06(木)11:52
<2,ポットの力>
「うわっ!!」
二人が驚いたのも当然、だって、水がこぼれた所から、
みるみる木が育って行ったんですから!!
「二人ともどうしたの?」
やって来たのは、フライゴンのフランです。
「立派な木だね。でも、こんな所に木なんてあったっけ?」
二人はしばらく呆然としていましたが、フランの言葉で我に帰りました。
「ううん。でも、私が拾ったポットに入ってた水がこぼれた所から、
すぐに木が生えて、こんなになっちゃったの。」
「ポットって?」
「ロコが湖で拾ったんだよ。」
「ふーん。それにしても不思議なポットだねぇ。」
「そうだね。いったいなんなんだろう。」
「そうだ!ロコ、コーじいにきいてみようよ。」
「そうしよう!!」
コーじいとは、昔からここに住んでいる物知りコータスです。
「コーじぃー。いるかーい。聞きたい事があるんだ。」
「なんじゃー。なんだ、ロコたちか。聞きたい事ってなんじゃ?」
「このポットのことなんだけど…。あれ?」
     
-続く-
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ラティアス好き #3★2006.04/06(木)18:09
<3,セレビィの落とし物>
「どうしたのさ。ロコ。」
「なぜか、さっきこぼれたはずの水が、またいっぱいになってるの。」
「それは、森のポットじゃな。でも、なんでこんなところに…。」
「森のポット??」
「そうじゃ。清らかな森のセレビィの持ち物なんじゃが…、そうだ!」
「え?」
コーじいによると、数年前、ここにセレビィが来て、この森を
作ってくれたそうです。
で、たぶんその帰りにあの湖に落としたんだと思うそうです。
「でも、ポットがないと3ヶ月くらいで森は枯れてしまうだろう。」
「?」
「この森のポットは、森林に力を与えているのじゃよ。」
ロコは、少し考え込んでから言いました。
「コーじい。私、ポットを返しにいくよ!」
「よく言った!俺もついてくぜ。」
「アタシも行く〜。」
「決まりじゃな。がんばるんじゃぞ。」
「ところで、ポットってこれだけなの?」
「いや、世界にはあと、水,炎の属性のポットがあり、
それぞれ形も能力も違っているのじゃ。そして、それらを全部まとめて
わしらは「マジカルポット」と呼んでおる。」
「へぇ〜。じゃあ、私たちいきます。」
そして、出かけようとしたその時、
「火事だ!!」

-続く-
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ラティアス好き #4★2006.04/16(日)15:57
<4,初めての救助>
「え!?」
「火事ぃ!?」
「むらの方からだよ。」
「助けにいこうにも、ここからじゃ遠すぎるよ。」
「みんな、あたしに乗って!」
フランのおかげですぐに村につくことができました。
「大丈夫ですか。」
「私は大丈夫だけど、娘がまだいるんです。」
答えたのはニドクイン。
「どうしよう…。」
「そうだ!いい考えがあるよ!」
ロコはそういうと、ポットの水をその子がいるという窓の下にそそぎました。
もちろん、そこからは木が育ち、枝葉を伸ばし、
あっという間に窓のとこまできました。
「さぁ、降りておいで。」
「だめだよ〜、こわいよ〜。」
「大丈夫だから!」
ニドランはせかされて、思い切って飛び降りました。
木の葉や枝がクッションになって、無事降りることができました。
その後、消防士たちがきて、無事火は消し止められました。
「みなさん、ありがとうございます。」
「いいですよ。それより助かってよかったですね。」
「あの〜、すみません。」
ふりかえると、いたのはヒトカゲだった。
「実は、やったの僕なんです。ぼく弱くて、その…」
「何?」
彼によると、技の修行中に枝に火をつけてしまい、
おもわずそれを蹴ってしまって、その火が家に引火したのだそうです。
「すみませんでした!」
「もういいよ。こうして助かったわけだし。」
「ありがとうございます。では。」
「じゃあ、わたしたちも。」
「じゃ〜ね〜。お姉ちゃんたち〜。」
「よかったね。あのこたち。」
「でも、ああいうふうに、困ってる人はいっぱいいるんだよね。」
「そうだ!この旅、長くなるだろうし、困ってるひとを
助けながらいこうよ!」
「うん、そうだね。私たち、そうすれば救助隊だよ!」
こうして、ロコたち3人は、救助という目的をくわえ旅を始めるのでした。

-続く-
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ラティアス好き #5★2006.04/17(月)21:28
<5,グラエナの弟?>
「完全に迷ったな。」
「フラン、道見つけた?」
「ぜんぜん。道らしき道がなくて・・。」
ここは樹海の中。
旅立ったと思ったらいきなり迷うロコたちでした。
ガサっ、草むらが揺れた。
その草むらからはひょっこりと灰色の耳が突き出している。
「まさか…」
「ラグ兄ちゃ〜ん♪」
「ひいぃぃぃ!!」
「あっ、待ってラグ!」
「えっ、えっ?」
状況が飲み込めないロコ。そこに、
「ラグ兄ちゃん行っちゃった。」
「あっあの、君は?ラグ兄ちゃんって?」
「僕はエナ。弟だよ。」
「ええぇぇ!!ラグって弟いたのぉ!!」
「ハァハァ、ラグ、連れてきたよ。」
「エナだぁぁ!!エナだぁぁ!!」
「ねえ、なんでそんなに嫌ってるの?」
「一緒に行動してりゃわかるさ。」
「はぁ。」
ということで、4人は一緒に行動することにしました。
「ねぇねぇ、なんで旅してるの?」
「ポットをセレビィに届けるんだよ。」
「なんで?」
「大切な物だから。」
「どういう?」
「だから…」
エナはさっきから質問ばかり。
これならラグもうんざりするはずです。
でも、視力と直感だけはいいみたい。
「あっ、街だ!」
「えっ?どこ?」
「むこうにあるよ。」
ロコとフランには見えません。
「さすが狼の弟…。」
「あいつは特別。生まれつきだよ。(俺にも見えん)」
「西だよ!西!あっち!」
「わかったよ。フラン、乗せて!」
「OK!」
4人はフランに乗ってひとっ飛び。
「ほんとだ〜。」
「街があるね。」
「でも、なんか様子が変だよ。」

-続く-
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ラティアス好き #6★2006.10/01(日)09:54
<6,ポケモンの隠れ家>
この街はなぜか家も道も全てが灰色と黒で、所々焼けこげています。
人の姿も見えません。
「火事でもあったのかなぁ〜。」
「火事ねぇ・・。」
「??お兄ちゃんたちどうしたの?」
↑ここで話がとぎれたのは、ロコたち3人が4話のヒトカゲを思い出したからである。
と、そこに・・
「何者だ!きさまら!!」
「!?」
「みんな、気をつけろ!」
「速くて見えないよ。」
「何者だ!答えろ!」
「俺たちは旅人だ。別に悪さしにきたわけじゃない。」
「…わかった。」
ゆっくりと空から降りてきたのはエアームドだった。
「俺はルドだ。突然攻撃してすまなかったな。」
「わかってくれればいいんだ。それより突然襲ってきて、なにかあったのか?」
「聞きたいならこっちへきてくれ。」
エアームドに案内され、4人は大きな館に入って行きました。
「おっ、ルド帰ってきたか。昼飯できてるぞ。えーと、そっちは?」
「俺はラグ。こっちは弟のエナ。」
「わたしはロコです。」
「あたしはフラン。」
「そうか、まぁこんなとこだがゆっくりしてけや。」
「ありがとうございます。ところで、なにがあったんですか?」

-続く-
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ラティアス好き #7★2006.10/01(日)09:57
<7,炎ポケモン襲来>
「それが…」
「その質問には私が答えましょう。」
そういって奥から出てきたのはサーナイトだった。
「あなたは?」
「私はリサといいます。」
「リサ、お前はいいんだぞ。」
「いいえ、ここは私の街ですから。」
「しかし・・」
「いいですか、じゃあ話しますよ。」
(うわぁ、ルドさんかわいそう、思いっきり無視されてる。)
「ここは、私が作った街なんです。前は栄えていたのですが、
ある日、火炎の国の人たちが来て襲ってきたのです。」
「それでこんなになったんですか・・。」
「この街で一番強いリサでも勝てなかったんだ。」
「でも、そもそもなんで襲ってきたの?」
「それが、わからないんです。」
「まぁ、考えるとしたら宝物庫の宝あたりか。」
「…なんだ?この音。」
「音?私には聞こえないけど・・。」
「なんか、火花が散るような…!!もしかしてさっき言ってた?」
「あいつら、来やがった!!」
「みなさん、逃げましょう。戦っても勝ち目はありません。」
「だめだよ、そんなの。なんだったら私たちも一緒に戦うよ!」
「…ありがとうございます。では、もう一度だけ抵抗してみましょうか。」
「そうだよ、みんなでならきっと勝てるよ。」
「よっしゃ、行くかぁ!」

-続く-
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[866]

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