ラティアス好き | #1★2006.04/06(木)14:16 |
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主なキャラクター モココ♀のロコ(主人公) グラエナ♂のラグ フライゴン♀のフラン <1,不思議なポット> ある所に、森の中の湖のほとりで遊んでいるポケモンたちがいました。 モココのロコと、グラエナのラグです。 この2匹は、いつもなかよくあそんでいます。 と、ロコがバランスを崩して湖に落っこちてしまいました。 「ロコ!」 ロコはあわてて泳ぎましたが、上手く泳げずに、そのまま沈んでしまいました。 しかし、湖は以外に浅く、すぐ底に足がついてしまいました。 すると、きれいなポットが捨てられているのを見つけました。 「かわいいポットだな〜。もってかえろう。」 ロコはそう思い、ポットを持って上がってきました。 「大丈夫?」 「大丈夫だよ。それに、こんなかわいいポット見つけちゃった!」 ロコが嬉しそうで、ラグはほっとしました。 そして、また2匹は遊び始めました。 と、そのとき、うっかりラグが、地面に置いておいたロコのポットを 足でたおしてしまい、中に入っていた水をこぼしてしまいました。 あっ、と思ったその時、 「うわっ!!」 -続く- |
ラティアス好き | #2☆2006.04/06(木)11:52 |
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<2,ポットの力> 「うわっ!!」 二人が驚いたのも当然、だって、水がこぼれた所から、 みるみる木が育って行ったんですから!! 「二人ともどうしたの?」 やって来たのは、フライゴンのフランです。 「立派な木だね。でも、こんな所に木なんてあったっけ?」 二人はしばらく呆然としていましたが、フランの言葉で我に帰りました。 「ううん。でも、私が拾ったポットに入ってた水がこぼれた所から、 すぐに木が生えて、こんなになっちゃったの。」 「ポットって?」 「ロコが湖で拾ったんだよ。」 「ふーん。それにしても不思議なポットだねぇ。」 「そうだね。いったいなんなんだろう。」 「そうだ!ロコ、コーじいにきいてみようよ。」 「そうしよう!!」 コーじいとは、昔からここに住んでいる物知りコータスです。 「コーじぃー。いるかーい。聞きたい事があるんだ。」 「なんじゃー。なんだ、ロコたちか。聞きたい事ってなんじゃ?」 「このポットのことなんだけど…。あれ?」 -続く- |
ラティアス好き | #3★2006.04/06(木)18:09 |
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<3,セレビィの落とし物> 「どうしたのさ。ロコ。」 「なぜか、さっきこぼれたはずの水が、またいっぱいになってるの。」 「それは、森のポットじゃな。でも、なんでこんなところに…。」 「森のポット??」 「そうじゃ。清らかな森のセレビィの持ち物なんじゃが…、そうだ!」 「え?」 コーじいによると、数年前、ここにセレビィが来て、この森を 作ってくれたそうです。 で、たぶんその帰りにあの湖に落としたんだと思うそうです。 「でも、ポットがないと3ヶ月くらいで森は枯れてしまうだろう。」 「?」 「この森のポットは、森林に力を与えているのじゃよ。」 ロコは、少し考え込んでから言いました。 「コーじい。私、ポットを返しにいくよ!」 「よく言った!俺もついてくぜ。」 「アタシも行く〜。」 「決まりじゃな。がんばるんじゃぞ。」 「ところで、ポットってこれだけなの?」 「いや、世界にはあと、水,炎の属性のポットがあり、 それぞれ形も能力も違っているのじゃ。そして、それらを全部まとめて わしらは「マジカルポット」と呼んでおる。」 「へぇ〜。じゃあ、私たちいきます。」 そして、出かけようとしたその時、 「火事だ!!」 -続く- |
ラティアス好き | #4★2006.04/16(日)15:57 |
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<4,初めての救助> 「え!?」 「火事ぃ!?」 「むらの方からだよ。」 「助けにいこうにも、ここからじゃ遠すぎるよ。」 「みんな、あたしに乗って!」 フランのおかげですぐに村につくことができました。 「大丈夫ですか。」 「私は大丈夫だけど、娘がまだいるんです。」 答えたのはニドクイン。 「どうしよう…。」 「そうだ!いい考えがあるよ!」 ロコはそういうと、ポットの水をその子がいるという窓の下にそそぎました。 もちろん、そこからは木が育ち、枝葉を伸ばし、 あっという間に窓のとこまできました。 「さぁ、降りておいで。」 「だめだよ〜、こわいよ〜。」 「大丈夫だから!」 ニドランはせかされて、思い切って飛び降りました。 木の葉や枝がクッションになって、無事降りることができました。 その後、消防士たちがきて、無事火は消し止められました。 「みなさん、ありがとうございます。」 「いいですよ。それより助かってよかったですね。」 「あの〜、すみません。」 ふりかえると、いたのはヒトカゲだった。 「実は、やったの僕なんです。ぼく弱くて、その…」 「何?」 彼によると、技の修行中に枝に火をつけてしまい、 おもわずそれを蹴ってしまって、その火が家に引火したのだそうです。 「すみませんでした!」 「もういいよ。こうして助かったわけだし。」 「ありがとうございます。では。」 「じゃあ、わたしたちも。」 「じゃ〜ね〜。お姉ちゃんたち〜。」 「よかったね。あのこたち。」 「でも、ああいうふうに、困ってる人はいっぱいいるんだよね。」 「そうだ!この旅、長くなるだろうし、困ってるひとを 助けながらいこうよ!」 「うん、そうだね。私たち、そうすれば救助隊だよ!」 こうして、ロコたち3人は、救助という目的をくわえ旅を始めるのでした。 -続く- |
ラティアス好き | #5★2006.04/17(月)21:28 |
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<5,グラエナの弟?> 「完全に迷ったな。」 「フラン、道見つけた?」 「ぜんぜん。道らしき道がなくて・・。」 ここは樹海の中。 旅立ったと思ったらいきなり迷うロコたちでした。 ガサっ、草むらが揺れた。 その草むらからはひょっこりと灰色の耳が突き出している。 「まさか…」 「ラグ兄ちゃ〜ん♪」 「ひいぃぃぃ!!」 「あっ、待ってラグ!」 「えっ、えっ?」 状況が飲み込めないロコ。そこに、 「ラグ兄ちゃん行っちゃった。」 「あっあの、君は?ラグ兄ちゃんって?」 「僕はエナ。弟だよ。」 「ええぇぇ!!ラグって弟いたのぉ!!」 「ハァハァ、ラグ、連れてきたよ。」 「エナだぁぁ!!エナだぁぁ!!」 「ねえ、なんでそんなに嫌ってるの?」 「一緒に行動してりゃわかるさ。」 「はぁ。」 ということで、4人は一緒に行動することにしました。 「ねぇねぇ、なんで旅してるの?」 「ポットをセレビィに届けるんだよ。」 「なんで?」 「大切な物だから。」 「どういう?」 「だから…」 エナはさっきから質問ばかり。 これならラグもうんざりするはずです。 でも、視力と直感だけはいいみたい。 「あっ、街だ!」 「えっ?どこ?」 「むこうにあるよ。」 ロコとフランには見えません。 「さすが狼の弟…。」 「あいつは特別。生まれつきだよ。(俺にも見えん)」 「西だよ!西!あっち!」 「わかったよ。フラン、乗せて!」 「OK!」 4人はフランに乗ってひとっ飛び。 「ほんとだ〜。」 「街があるね。」 「でも、なんか様子が変だよ。」 -続く- |
ラティアス好き | #6★2006.10/01(日)09:54 |
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<6,ポケモンの隠れ家> この街はなぜか家も道も全てが灰色と黒で、所々焼けこげています。 人の姿も見えません。 「火事でもあったのかなぁ〜。」 「火事ねぇ・・。」 「??お兄ちゃんたちどうしたの?」 ↑ここで話がとぎれたのは、ロコたち3人が4話のヒトカゲを思い出したからである。 と、そこに・・ 「何者だ!きさまら!!」 「!?」 「みんな、気をつけろ!」 「速くて見えないよ。」 「何者だ!答えろ!」 「俺たちは旅人だ。別に悪さしにきたわけじゃない。」 「…わかった。」 ゆっくりと空から降りてきたのはエアームドだった。 「俺はルドだ。突然攻撃してすまなかったな。」 「わかってくれればいいんだ。それより突然襲ってきて、なにかあったのか?」 「聞きたいならこっちへきてくれ。」 エアームドに案内され、4人は大きな館に入って行きました。 「おっ、ルド帰ってきたか。昼飯できてるぞ。えーと、そっちは?」 「俺はラグ。こっちは弟のエナ。」 「わたしはロコです。」 「あたしはフラン。」 「そうか、まぁこんなとこだがゆっくりしてけや。」 「ありがとうございます。ところで、なにがあったんですか?」 -続く- |
ラティアス好き | #7★2006.10/01(日)09:57 |
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<7,炎ポケモン襲来> 「それが…」 「その質問には私が答えましょう。」 そういって奥から出てきたのはサーナイトだった。 「あなたは?」 「私はリサといいます。」 「リサ、お前はいいんだぞ。」 「いいえ、ここは私の街ですから。」 「しかし・・」 「いいですか、じゃあ話しますよ。」 (うわぁ、ルドさんかわいそう、思いっきり無視されてる。) 「ここは、私が作った街なんです。前は栄えていたのですが、 ある日、火炎の国の人たちが来て襲ってきたのです。」 「それでこんなになったんですか・・。」 「この街で一番強いリサでも勝てなかったんだ。」 「でも、そもそもなんで襲ってきたの?」 「それが、わからないんです。」 「まぁ、考えるとしたら宝物庫の宝あたりか。」 「…なんだ?この音。」 「音?私には聞こえないけど・・。」 「なんか、火花が散るような…!!もしかしてさっき言ってた?」 「あいつら、来やがった!!」 「みなさん、逃げましょう。戦っても勝ち目はありません。」 「だめだよ、そんなの。なんだったら私たちも一緒に戦うよ!」 「…ありがとうございます。では、もう一度だけ抵抗してみましょうか。」 「そうだよ、みんなでならきっと勝てるよ。」 「よっしゃ、行くかぁ!」 -続く- |
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