ぴくの〜ほかんこ

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[873] 世界の果てまで 〜新たな世界で〜

りゆ☆ #1★2006.04/16(日)17:59
*((  ))は、主人公、勇輝の気持ちを表します。*


((ここはどこだろう??))
勇輝は、自分の部屋のドアを開けた…はずなのに、今までに見たことのない世界が広がっていた。
後ろを振り返ると、初めてみる街が広がっている。

>「世界の果てまで」


  1.はじまり


((ここはどこだ?・・もう戻れそうにない。仕方がないから宿でも探すとするか…。))
と、勇輝が街の中を歩いていると、白髪混じりのおじいさんが、
「勇輝君、こんにちは。」
と、前から知り合いだったかの様に話しかけてきた。
勇輝は、戸惑いながら答えた。
「え−と、あの、ここはどこですか…?」
「どこって、マサラタウンに決まってるだろ!お前の家は、ここの向かいだよ。」
おじいさんは、笑いながら勇輝の家(?)を指差して、行ってしまった。
勇輝は、指差された家に入っていった。
「おじゃまします。」
「どーぞーっ!!」
忙しそうな女の人が、返事をした。
((どっかで聞き覚えのある声))
姿を見た瞬間…((お母さん!?))
「あら勇輝、お帰りなさい。明日は出発だから、ゆっくり休みなさいね。」
と、おかあさんは言った。
((どうやら、世界は全く変わってしまったが、元の世界で話したことがある人は存在しているようだ。でも、俺以外の人は皆もとの世界の記憶を失っているようだ。))
勇輝の考えはその通りだった。
「出発って何のことだよ?」
勇輝はお母さんに聴きだした。
「ちょっとどうしたのよ!さっきからおかしいわよ。明日、オーキド博士からポケモンをもらって旅に出るじゃない!!」
((ポケモン!?いつもテレビやゲームで出てくる大好きなポケットモンスターのことか?))
勇輝の心は、ワクワクとドキドキでいっぱいだった。
((早く明日になんないかなぁ〜。))
勇輝は眠りについた。
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りゆ☆ #2☆2006.04/17(月)16:21
2.旅立ち


次の日、朝食などを済ませ、早速オーキド研究所へ向かった。
「ん?」
向こうの方に、見たことのない紫色の服を着た集団が集まっていた。
何か話しているが、遠くて聞こえなかった。
「ま、いっか♪」

少し歩くと、オーキド研究所についた。
「こんにちはー!!」
勇輝がノックをすると、博士の助手が出てきて、
「勇輝君だね。こっちにおいで!」
ついていくと、オーキド博士が立っていた。
「やあやあ、勇輝君!この3匹の中から好きなのを選んでくれ。一生のパートナーになるポケモンじゃから、慎重にな。」
((一生のパートナー…。))
数分後、ようやくポケモンをヒトカゲに決定した。
「厳しい旅になるが、頑張るのじゃぞ!!」
博士は、言った後少し間をおいて、
「今週中に残りの2匹も、トレーナーと一緒に旅に出るのじゃ。お前のライバルになる者達じゃ。…いってらっしゃい!」
「いってきまァーすっ!!」
勇輝は、博士と、お母さんに手を振りながらマサラタウンを出て行った。
「勇輝、立派なトレーナーになって帰っておいでー!!」
勇輝は、お母さんの言葉が心に響いた。
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りゆ☆ #3☆2006.04/29(土)11:21
3.ポケモンゲット!


((とうとう旅に出たんだなー))
勇輝は改めて思った。

草むらを歩いていると、1匹のコラッタが飛び出してきた。
((あのコラッタ、強そうだな))
「よし、いけっ!ヒトカゲ!!」
「カゲ、カゲ!」
勇輝はヒトカゲを出した。
「ヒトカゲ、ひっかくだ!」
命令すると、ヒトカゲはコラッタに攻撃した。
すると、コラッタはヒトカゲに向かってきた。
「ヒトカゲ、気をつけろ!!たいあたりがくるぞッ!」
しかし、ヒトカゲは避けきれず、直撃してしまった。
「く、もう1発、ひっかくだ!!」
無事命中した。
コラッタはかなり弱っている。
「モンスターボールだ、それ!」
勇輝はモンスターボールを投げた。
……ボールの動きが止まり、ゲットに成功した。
「やったー!初めて自分でポケモンを捕まえたー!!よろしくな、コラッタ。」

その後、野生ポケモンを倒しながら、トキワシティに向かった。
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りゆ☆ #4☆2006.05/22(月)15:16
4.トキワシティ
((ふぅ、ついたついた。))
もう、辺りは真っ暗になっていた。
((今日は、ポケモンセンターで休んで、明日頑張ろう!))
勇輝は、ポケモンセンターで、自分のポケモンを預けてロビーに座った。
すると、向かい側の席にゼニガメをつれた、1人の少年がいた。
ロビーには勇輝含めた2人しか居なかったので、早速その少年に話しかけてみた。
「今晩は!」
「…。」
少年は、横目で勇輝を見た。
「あの、今晩は〜!?」
勇輝は、少し自信をなくしてまた尋ねた。
「…何か俺に用か?」
少年は、挨拶もしないでしらけた目で答えた。
((ヤバ!!何だか変った人に話しかけちゃったな…(汗) ))
勇輝は、恐る恐る話し始めた。
「僕は勇輝って言います。今日、マサラタウンからヒトカゲと一緒に旅立ちました。あなたは…?」
「・・フッ…じゃ、俺とお前はライバルってことになるな…ニッ・・!」
その瞬間、部屋の空気が変わり、殺気がはしった。
勇輝は、焦ったが、あわてて答えた。
「じゃ、よろしくお願いします!」
といいながら、握手の手を差し伸べると、舌打ちをして手を振り払った。
「俺とお前はライバルなんだぞ。お前、全然わかってねぇだろ??」
勇輝は、もう半分気絶していた。
((この人が、僕のライバル!?))
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りゆ☆ #5☆2006.06/04(日)15:29
5.ライバル
少しの沈黙が続いた。
「いい忘れてたが、俺の名前は貴人だ。ライバルの意味がわかんねぇんだったら、教えてやろうか??」
貴人は、いやみそうに言った。
「…」
勇輝は悔しくて何もいえなかった。
「…勇輝、お前はライバルの意味、もうわかってるじゃねぇかよ!!」
貴人は馬鹿にした口調だったが、勇輝の心に光が差し込んだ。
「・・ぇ?」
勇輝が小さく反応すると、貴人はため息混じりに、
「今、オマエ、凄っごい悔しがってただろ??何かに負けたような気がして悔しい。その悔しさを強く感じる相手、つまり、絶対負けたくない相手のことだ。オマエは、その相手を俺だと認識しているだろ?俺のことをライバルだと…」
「………!!そうだ、ありがとう。」
やっと勇輝は、自分の気持ちに素直になれたのだ。
「フッ・・やっとわかったか。んじゃ、明日早速、俺とバトルしろよ!」
「うん!!」
勇輝は、元気いっぱいに答えた。
「俺はもう寝る。」
貴人は、少し微笑みながら、行ってしまった。
「おやすみなさい〜。これからよろしく!!」
勇輝が言い終わるころには、もう貴人は行ってしまった。
((貴人、結構いいヤツなんだなぁ〜。))
勇輝も、部屋で眠りについた。
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りゆ☆ #6☆2006.06/23(金)19:46
6.事件の匂い
明け方、もう勇輝はワクワクしながら起きていた。
まだ辺りは薄暗い。まだ皆寝ているはず。
((―!!))
ポケモンセンターのすぐ近く、それも勇輝の部屋のまん前に、昨日マサラで見かけた紫色の服を着た人が、3人、懐中電灯を持って話していた。
勇輝は、その懐中電灯の光で目覚めたのだ。
そして、とうとうその3人と目が合ってしまった。
…目が合った瞬間、サッっとどこかへ行ってしまった。
((なんなんだろう。))

〜翌朝
勇輝は身支度をし、朝食を食べ、早速貴人の泊まった部屋に向かった。
コンコンコンッ
ノックをしても誰も出ない。
勇輝は、戸を押してみた。
ー誰もいない!!
しかし、机の上に書置きがあった。

>勇輝へ  
  >朝起きたら、俺のポッポがいなくなってたんだ。逃げたのか、盗まれたのかは謎だが、モンスターボールごと無くなっている。悪いが、探すの手伝ってくれ。でないと、バトルやらんぞ!!ポケセンの玄関で待ってる。
>貴人より〜

((え〜(@_@。)))
急いで、勇輝は玄関に行った。
「遅かったじゃねェかよ。」
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りゆ☆ #7☆2006.07/23(日)19:41

  7.怪しい紙切れ
貴人は、朝から嫌味な口調だ。
「いくぞ、早くしろっ。」
「う、うん。」
ポケモンセンターの外に出ると、警察官が集まっていた。
そして、入りの警官が、
「ねえねえ君たち、こんなやつらを見なかったかい?」
その紙切れには、
>!!逃争グループ3人組参上!!
とかいてあり、3人の写真があった。
「なんだ?これは??」
貴人はまじまじと見た。
そのとき、一緒に写真を見ていた勇輝が、
「あ、うーん。もしかしたらだけど、今日の明け方、ポケモンセンターの裏で見かけたような…。暗かったから言い切れないけど…。」
「本当ですか??」
警察官は、聞き込んだ。
「はい。」
勇輝は答えた。
「ご協力、ありがとう。」
警官は、お礼を言うと、何処かへ行ってしまった。
「………。」
貴人は、なにやら考え事をしている。
「どうしたの?」
勇輝が問うが、何の反応もない。
しばらくして、
「…もしかして…。」
貴人がつぶやいた。
勇輝は、何の意味だかわからず、
「…何?」
と聞いた。
貴人は答えた。
「…まだわかんねぇのか?!…おまえ、ものすげぇ鈍感だな。」
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[873]

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