りゆ☆ | #1★2006.04/16(日)17:59 |
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*(( ))は、主人公、勇輝の気持ちを表します。* ((ここはどこだろう??)) 勇輝は、自分の部屋のドアを開けた…はずなのに、今までに見たことのない世界が広がっていた。 後ろを振り返ると、初めてみる街が広がっている。 >「世界の果てまで」 1.はじまり ((ここはどこだ?・・もう戻れそうにない。仕方がないから宿でも探すとするか…。)) と、勇輝が街の中を歩いていると、白髪混じりのおじいさんが、 「勇輝君、こんにちは。」 と、前から知り合いだったかの様に話しかけてきた。 勇輝は、戸惑いながら答えた。 「え−と、あの、ここはどこですか…?」 「どこって、マサラタウンに決まってるだろ!お前の家は、ここの向かいだよ。」 おじいさんは、笑いながら勇輝の家(?)を指差して、行ってしまった。 勇輝は、指差された家に入っていった。 「おじゃまします。」 「どーぞーっ!!」 忙しそうな女の人が、返事をした。 ((どっかで聞き覚えのある声)) 姿を見た瞬間…((お母さん!?)) 「あら勇輝、お帰りなさい。明日は出発だから、ゆっくり休みなさいね。」 と、おかあさんは言った。 ((どうやら、世界は全く変わってしまったが、元の世界で話したことがある人は存在しているようだ。でも、俺以外の人は皆もとの世界の記憶を失っているようだ。)) 勇輝の考えはその通りだった。 「出発って何のことだよ?」 勇輝はお母さんに聴きだした。 「ちょっとどうしたのよ!さっきからおかしいわよ。明日、オーキド博士からポケモンをもらって旅に出るじゃない!!」 ((ポケモン!?いつもテレビやゲームで出てくる大好きなポケットモンスターのことか?)) 勇輝の心は、ワクワクとドキドキでいっぱいだった。 ((早く明日になんないかなぁ〜。)) 勇輝は眠りについた。 |
りゆ☆ | #2☆2006.04/17(月)16:21 |
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2.旅立ち 次の日、朝食などを済ませ、早速オーキド研究所へ向かった。 「ん?」 向こうの方に、見たことのない紫色の服を着た集団が集まっていた。 何か話しているが、遠くて聞こえなかった。 「ま、いっか♪」 少し歩くと、オーキド研究所についた。 「こんにちはー!!」 勇輝がノックをすると、博士の助手が出てきて、 「勇輝君だね。こっちにおいで!」 ついていくと、オーキド博士が立っていた。 「やあやあ、勇輝君!この3匹の中から好きなのを選んでくれ。一生のパートナーになるポケモンじゃから、慎重にな。」 ((一生のパートナー…。)) 数分後、ようやくポケモンをヒトカゲに決定した。 「厳しい旅になるが、頑張るのじゃぞ!!」 博士は、言った後少し間をおいて、 「今週中に残りの2匹も、トレーナーと一緒に旅に出るのじゃ。お前のライバルになる者達じゃ。…いってらっしゃい!」 「いってきまァーすっ!!」 勇輝は、博士と、お母さんに手を振りながらマサラタウンを出て行った。 「勇輝、立派なトレーナーになって帰っておいでー!!」 勇輝は、お母さんの言葉が心に響いた。 |
りゆ☆ | #3☆2006.04/29(土)11:21 |
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3.ポケモンゲット! ((とうとう旅に出たんだなー)) 勇輝は改めて思った。 草むらを歩いていると、1匹のコラッタが飛び出してきた。 ((あのコラッタ、強そうだな)) 「よし、いけっ!ヒトカゲ!!」 「カゲ、カゲ!」 勇輝はヒトカゲを出した。 「ヒトカゲ、ひっかくだ!」 命令すると、ヒトカゲはコラッタに攻撃した。 すると、コラッタはヒトカゲに向かってきた。 「ヒトカゲ、気をつけろ!!たいあたりがくるぞッ!」 しかし、ヒトカゲは避けきれず、直撃してしまった。 「く、もう1発、ひっかくだ!!」 無事命中した。 コラッタはかなり弱っている。 「モンスターボールだ、それ!」 勇輝はモンスターボールを投げた。 ……ボールの動きが止まり、ゲットに成功した。 「やったー!初めて自分でポケモンを捕まえたー!!よろしくな、コラッタ。」 その後、野生ポケモンを倒しながら、トキワシティに向かった。 |
りゆ☆ | #4☆2006.05/22(月)15:16 |
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4.トキワシティ ((ふぅ、ついたついた。)) もう、辺りは真っ暗になっていた。 ((今日は、ポケモンセンターで休んで、明日頑張ろう!)) 勇輝は、ポケモンセンターで、自分のポケモンを預けてロビーに座った。 すると、向かい側の席にゼニガメをつれた、1人の少年がいた。 ロビーには勇輝含めた2人しか居なかったので、早速その少年に話しかけてみた。 「今晩は!」 「…。」 少年は、横目で勇輝を見た。 「あの、今晩は〜!?」 勇輝は、少し自信をなくしてまた尋ねた。 「…何か俺に用か?」 少年は、挨拶もしないでしらけた目で答えた。 ((ヤバ!!何だか変った人に話しかけちゃったな…(汗) )) 勇輝は、恐る恐る話し始めた。 「僕は勇輝って言います。今日、マサラタウンからヒトカゲと一緒に旅立ちました。あなたは…?」 「・・フッ…じゃ、俺とお前はライバルってことになるな…ニッ・・!」 その瞬間、部屋の空気が変わり、殺気がはしった。 勇輝は、焦ったが、あわてて答えた。 「じゃ、よろしくお願いします!」 といいながら、握手の手を差し伸べると、舌打ちをして手を振り払った。 「俺とお前はライバルなんだぞ。お前、全然わかってねぇだろ??」 勇輝は、もう半分気絶していた。 ((この人が、僕のライバル!?)) |
りゆ☆ | #5☆2006.06/04(日)15:29 |
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5.ライバル 少しの沈黙が続いた。 「いい忘れてたが、俺の名前は貴人だ。ライバルの意味がわかんねぇんだったら、教えてやろうか??」 貴人は、いやみそうに言った。 「…」 勇輝は悔しくて何もいえなかった。 「…勇輝、お前はライバルの意味、もうわかってるじゃねぇかよ!!」 貴人は馬鹿にした口調だったが、勇輝の心に光が差し込んだ。 「・・ぇ?」 勇輝が小さく反応すると、貴人はため息混じりに、 「今、オマエ、凄っごい悔しがってただろ??何かに負けたような気がして悔しい。その悔しさを強く感じる相手、つまり、絶対負けたくない相手のことだ。オマエは、その相手を俺だと認識しているだろ?俺のことをライバルだと…」 「………!!そうだ、ありがとう。」 やっと勇輝は、自分の気持ちに素直になれたのだ。 「フッ・・やっとわかったか。んじゃ、明日早速、俺とバトルしろよ!」 「うん!!」 勇輝は、元気いっぱいに答えた。 「俺はもう寝る。」 貴人は、少し微笑みながら、行ってしまった。 「おやすみなさい〜。これからよろしく!!」 勇輝が言い終わるころには、もう貴人は行ってしまった。 ((貴人、結構いいヤツなんだなぁ〜。)) 勇輝も、部屋で眠りについた。 |
りゆ☆ | #6☆2006.06/23(金)19:46 |
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6.事件の匂い 明け方、もう勇輝はワクワクしながら起きていた。 まだ辺りは薄暗い。まだ皆寝ているはず。 ((―!!)) ポケモンセンターのすぐ近く、それも勇輝の部屋のまん前に、昨日マサラで見かけた紫色の服を着た人が、3人、懐中電灯を持って話していた。 勇輝は、その懐中電灯の光で目覚めたのだ。 そして、とうとうその3人と目が合ってしまった。 …目が合った瞬間、サッっとどこかへ行ってしまった。 ((なんなんだろう。)) 〜翌朝 勇輝は身支度をし、朝食を食べ、早速貴人の泊まった部屋に向かった。 コンコンコンッ ノックをしても誰も出ない。 勇輝は、戸を押してみた。 ー誰もいない!! しかし、机の上に書置きがあった。 >勇輝へ >朝起きたら、俺のポッポがいなくなってたんだ。逃げたのか、盗まれたのかは謎だが、モンスターボールごと無くなっている。悪いが、探すの手伝ってくれ。でないと、バトルやらんぞ!!ポケセンの玄関で待ってる。 >貴人より〜 ((え〜(@_@。))) 急いで、勇輝は玄関に行った。 「遅かったじゃねェかよ。」 |
りゆ☆ | #7☆2006.07/23(日)19:41 |
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7.怪しい紙切れ 貴人は、朝から嫌味な口調だ。 「いくぞ、早くしろっ。」 「う、うん。」 ポケモンセンターの外に出ると、警察官が集まっていた。 そして、入りの警官が、 「ねえねえ君たち、こんなやつらを見なかったかい?」 その紙切れには、 >!!逃争グループ3人組参上!! とかいてあり、3人の写真があった。 「なんだ?これは??」 貴人はまじまじと見た。 そのとき、一緒に写真を見ていた勇輝が、 「あ、うーん。もしかしたらだけど、今日の明け方、ポケモンセンターの裏で見かけたような…。暗かったから言い切れないけど…。」 「本当ですか??」 警察官は、聞き込んだ。 「はい。」 勇輝は答えた。 「ご協力、ありがとう。」 警官は、お礼を言うと、何処かへ行ってしまった。 「………。」 貴人は、なにやら考え事をしている。 「どうしたの?」 勇輝が問うが、何の反応もない。 しばらくして、 「…もしかして…。」 貴人がつぶやいた。 勇輝は、何の意味だかわからず、 「…何?」 と聞いた。 貴人は答えた。 「…まだわかんねぇのか?!…おまえ、ものすげぇ鈍感だな。」 |
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