ぴくの〜ほかんこ

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[877] 神秘な世界〜救える命を救うため〜

ライトクロス #1★2006.04/26(水)23:18
窓を開ける
心地よい春の風が流れ込んできた
窓の前で背伸びをしているのは
青い瞳に銀に近い灰色の長い髪をもつ少女だった
少女の名前はチェアリ、チェアリは体が弱くポケモンにも
触れてはいけないと親から言われている
「はぁー…私、旅にでたいなぁ…」

チェアリは外に出たことがなかった、出たといっても
中庭ぐらいだ
「世界は広いのに、どうして私だけ家でずっと本を読んでいなければならないの?」

窓を開け独り言を言っていると眺めていた綺麗な花畑に
一匹のポケモンを発見した、だが様子がおかしい
身を乗り出して見て見る、やはり普通ポケモンと少し違う
青い体に赤いものが滲んでいる
怪我をしているのだろうか?今親達は客の接待で忙しい
今なら抜け出せそうだ
「私…いいよね、外に出たって…」
窓から飛び降りた 窓は一階にあるので問題は無い

ポケモンのところまで一気に駆け抜ける
チェアリの髪が太陽に光った
このポケモンはー…確か神話に出てくるポケモンだ
名前はあまり興味が無かったので覚えていない
だが話に出てくるポケモンよりも遥かにに小さい
「大変、怪我してるっ」

白い小さい綺麗な手が傷口に触れる
傷の近くの青い羽に血がこびりついている
とても綺麗な瞳をしているポケモンだ
瞳はルビーのように燃えている、だが今は目をつぶっている
そのポケモンはチェアリが抱えられるほどだった

このままでは死んでしまうかもしれない
チェアリは窓から家に入り親に気づかれないようにそっと
救急箱を持ってきた

傷薬を塗る、少ししみるのかポケモンは少し暴れた
羽が傷薬を払う、チェアリも必死に押さえた
チェアリはポケモンの血に触れていることすら忘れて
手当てを続けた、そのかいあって今は安静にしている
もう少し発見が遅ければ死んでいたかもしれない
チェアリはファーストエイド(応急処置)を得意としていた

辺りを見回す、部屋に羽が散乱している
チェアリとポケモンのごたごたが招いた結果だ
ファーストエイドに夢中で抜け羽のことに気づかなかったのだ
ホウキを持ち出し、ちりとりに掃いてゆく
掃除を済ませると神話の本を取り出した
外に出られない代わりに本を沢山読んでいた
その中の一つである、その神話は実に美しいもので
残酷でもあった、三羽の偉大な力をもつ怪鳥が美しい世界を作り
その後に三羽の怪鳥がその大地で戦争を繰り広げるという
物語である
その中の氷の神フリーザにこのポケモンはよく似ている、
似ているのではなく、そうなのかも知れない
「すべてを氷付かせポケモンたちを海に沈めた…?」

バザバザ…羽音が部屋に響く

チェアリは驚いて読んでいたページを閉じた

赤い目がチェアリを捕らえ見つめ合い、互いに動かなくなった
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ライトクロス #2★2006.04/27(木)21:36
第二話
  〜旅立ち〜

フリーザもチェアリも動かない、何分たったのだろうか?
もしかしたら一時間たったかもしれない
それぐらいお互いを見詰め合っていた
っと最初に動いたのはフリーザのほうだった
テェール「有難うお嬢さん、貴方のおかげで私は助かりました私の名はテェールです」
ポケモンがしゃべっている、伝説のポケモンならあたりまえなのだろうか?そこでチェアリが
「どうしてあんな所にいたの?その怪我は?」

テェールは少しためらったがチェアリをじっと見つめ話始めた
「私は大陸の戦争から逃げ助けを求めていたのですが、傷を負っていたため途中で倒れてしまいました、そこであなたが救ってくださった」…。大陸の戦争、神話と同じだ
「た大陸の戦争って助けは見つかったの?」とチェアリが言った
フリーザがこっちを見つめている、何を考えているのだろうか?

何かを見極めたように口を開いた
「あなたが私たちを救ってくださる女神様だこの手当てからは癒しの力を感じる…」

チェアリのファーストエイドの力は優れていた、大火傷の傷を
応急処置で直したことがある、心臓病や肺がんなど
自分でもこの力で何かを助けたいという気持ちもあった
「私?私は…何も、きっと何もできないは」

テェールは笑っているのだろうか?目を細めている
「大丈夫だ、戦争で傷ついたポケモンたちを癒してほしいのだ」
そうか、戦争をしているのだからヒーラー(白魔導師)が必要だ

「でも私戦争を続けるのに皆を回復して戦わせるなんていやよ」
第一信じられない、本当に戦争が起きているなんて
「大丈夫だそんなことはしないと神に誓おう、そうだその格好では目立つなこれをやろう、好きなポケモンを思い浮かべたら
この金の羽を投げるんだ」

…いわれたとうりにやってみる、だがポケモンはあまり知らない、できるかぎり思い出して見る…

羽を投げたとたん、金色の羽は光を放ちチェアリの額に消えた
…何が起きたんだ?わけがわからない
?ふとへんな立ち方をしていることに気づく、床が近い
「な…にくきゅう!?」
なんとチェアリはエネコロロの格好をしていたのだ
テェール「ふむ、心やすらぐポケモンだ、時と場合で必要なポケモンになれる、それじゃあ頼むぞ!チェアリ!」
いや、急すぎるだろっと思っていると

ドン…ドンドン、チェアリ?聞こえる?チェアリ?
やばい母だ、母はポケモンが自分の部屋にいることを知れば
本当に一生外にでれないだろう…
ガチャ、鍵が開いたー…

何も無い本とベットがあるだけの部屋に緊張がたちこもった
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[877]

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