川崎京 | #1★2006.05/27(土)21:09 |
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とある日の朝、ここから物語が始まる… =マサラタウン ?「ん〜…眠い。」 ここはマサラタウンにある家の中。一人の少女がもうとっくに日が昇っていると言うのにまだ眠っていた。 すると、下からドンドンドン!と階段を上ってくる音が聞こえてきた。 ?「おーい、いい加減に起きろよナナ。お前何時まで寝てる気だ?母さんも怒ってるぞ。」 どうやら寝ていた少女の名前は<ナナ>と言うらしい。 ナナ「まだ8時半だよお兄ちゃん…もうちょっと寝かせてよ。」 先ほど起こしににきた人はどうやらナナのお兄ちゃんらしい。ちなみに名前は<ナチ>である。 ナチ「なに言ってんだよ。今日はオーキド博士に用事があるから来いって言われてただろ!」 再び布団をかぶって寝ようとしていたナナを、また布団をはいで起こした。すると ナナ「あ〜!!そうだった。もう!どうして早く起こしてくれなかったの!?」 ナチ「起きないお前が悪いんだろ…」 ナナ「いいから!着替えるんだから出てってよ!」 プチ喧嘩を起こし、ナチを部屋から追い出した。 …数分後 ナナ「お兄ちゃん早く!」 早く研究所へ行こうとナチをせかしていた。 ナチ「元はと言えばお前の寝坊のせいだろ?」 ぐちぐち言いながら研究所へと走っていた。 ナナ「あ、着いた。」 結構近くにあったため、そんなに時間はかからなかった。 ナナ「こんにちは〜オーキド博士。」 ナチ「失礼しまーす。」 二人でドアを開け、研究所の中へと入っていった。 |
川崎京 | #2☆2006.05/26(金)21:28 |
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オーキド「おー来たか二人とも。さ、こっちだ。」 研究所にやってきた二人をオーキド博士が出迎えてくれ、奥へと連れていってくれた。するとそこにはまた別の少年がいた ?「おいお前ら遅ぇーぞ。いったい人を何時間待たせたと思ってやがる。」 ナチ「まあまあ、ナナが寝坊するのは今に始まったことだろ?レン。」 ナチの口振りからすると、どうやらこの少年は二人の幼なじみらしい。ちなみにオーキド博士の孫である。 レン「まあそれもそうだな。」 ナナ「ちょっと!酷くない?!」 レン「しょうがねーだろ。文句言うなら早く起きれるようになってからにしろ。」 ナナ「なんですって〜!!」 二人がけんかをしいると… オーキド「いい加減にせんか。お前らを呼んだのはけんかをさせるためじゃないぞ。」 ナナ・レン「「はーい」」 オーキド博士の一括でけんかはすぐに治まった。 ナチ「ところで博士、用事ってなんですか?」 オーキド「おぉ、実は君たちに見せたい物があってな。」 ナナ・ナチ・レン「「「見せたい物?」」」 驚きで三人の声が見事にそろった。 オーキド「こっちじゃよ。」 ゆったりした様子で近くにあった台に近づいた。三人がその動きを見ているとあるものが台に乗っていることが分かった。 ナナ「もしかして……モンスターボール?」 一番最初にナナが反応した。 オーキド「その通り。」 レン「なんでこんな物が…?」 三人ともあまり見る物ではなく、驚いていて上手に話せなかった。 オーキド「実はな、お前たちももうトレーナーになれる年だしそろそろ旅に出るのも良いかと思ってな。そこで三人にこのポケモンたちを渡そう。」 三人が三人、同じようにビックリして目が点になっていた。 …数秒後 ナナ「ほっ本当?!博士!」 レン「ゆ、夢みてぇ…」 ナチ「どんなポケモンかな〜。」 三者三様の反応を見せ、嬉しがっていた。 オーキド「あぁもちろん本当で夢でもないぞ。さ、好きなのポケモンを選ぶといい。」 レン「おっしゃ、じゃあ俺がさ ナナ「私がいちばーん!」 レンが最初に選ぶと言おうとしたら、ナナに押され先を越された。 レン「くそー!」 ナチ(かわいそうに…) 男二人が何かしているうちにナナは真剣にポケモンを見ていた。 ナナ「よし!決めた!!」 ナチ・レン「「?(なんにしたんだ)」」 ナナの声を聞いて二人が後ろから見に来た。 ナナ「この子にする!」 そう言うと一つボールを取って中からポケモンを出した。 |
川崎京 | #3★2006.05/28(日)09:44 |
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ナナが出したポケモンは背中に種のついた緑色のポケモンだった。 オーキド「おぉ、ナナは<フシギダネ>を選んだか…」 ナナ「うん!!一番かわいかったの!」 そう言うと嬉しそうにフシギダネを抱き上げた。抱き上げられたフシギダネの方も嬉しそうにしている。 オーキド「よし、じゃあ残り二人も早く選べ。」 レン「今度こそ俺が ナチ「次は俺だな。」 またしても、今度は兄の方に先を越された。 そしてナチは<ゼニガメ>を、レンは<ヒトカゲ>を選んだ。 オーキド「三人共ポケモンは選べたな…そうじゃ、もっと仲良くなりたいならニックネームをつけてやると良いぞ。」 ナナ・レン・ナチ「「「ニックネーム?」」」 聞き慣れない単語に三人ともポケモンを見て首を傾げた。 オーキド「ポケモンの愛称のことじゃよ。つけるのは自由じゃがつけてやるとその分愛着もわくし、ポケモンも喜んでくれるんじゃ。」 ナナ「愛称か…」 オーキド博士に言われこのポケモン達にはどんな名前が良いか考え込んでいた。 …数分後 ナナ「決めたっ!この子の名前、<バジル>にする!」 そう言って再度<フシギダネ>もとい<バジル>を抱き上げた。 ナナ「うん。やっぱりいい感じv 今日からお前はバジルだよ。よろしくね。」 そう言って微笑むとバジルは理解したように笑った。 レン「じゃあ俺は…<ヒート>なんてどうだ?」 自分の目の前のいるヒトカゲに向かって訪ねると、ヒトカゲは嬉しそうな顔をした。 レン「よしっ!じゃあよろしくな、ヒート」 こうして二人がニックネームを決めたが、まだナチ一人だけ考えていた。 ナチ「う〜ん…何にしたらいいのかな?」 腕組みをして目の前にいるゼニガメを見つめうなっていた。 ナナ「お兄ちゃんまだ決まらないの?」 レン「お前いくら何でも考え過ぎだろ…」 二人に言われても体制は変わらず考え込んでいた。すると、 ナチ「よしっ!決まった!お前は今日から<リク>だ!うん。我ながら良い名前が浮かんだ。」 そう言ってニコニコしながらリクを見ていた。 オーキド「やっと決まったか。じゃあそろそろアレを渡すかの。」 ナナ・レン・ナチ「「「アレ?」」」 またしても意味不明な言葉に三人共頭を悩ませた。 |
川崎京 | #4☆2006.05/28(日)10:31 |
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オーキド「あぁ君たちには頼みたいことがあっての。こっちじゃ。」 そう言うとまた別の机へと移動していった。 するとそこには何かが置いてあり、布がかけられていた。 オーキド「これはつい最近つくったばかりでな…そして、これを託そうと思う。」 言いながらかけてあった布をめくると、そこには何か機会が置いてあった。 ナチ「これは…?」 言葉通り見てもまったくそれが何なのか理解できなかった。 すると博士はそれを持ち上げ説明を始めた。 オーキド「これは<ポケモン図鑑>という物でな、捕まえたポケモンのデータが入りいつでも詳しいデータが見れるすぐれもんじゃ。もし逃がしてしまったとしても一度出会えばそのポケモンの住んでいるところも分かってしまう。とても貴重な機械じゃよ。」 ナナ「どうしてそんない機械を私たちに渡そうとするんですか?」 図鑑の詳しい説明を聞き、どうしてそんな物を渡そうとするのかよけい わからなくなってしまった。 オーキド「こんな言い方をして悪いが…わしの研究の為に頼もうと思ってな。」 レン「研究?」 オーキド「あぁ。ずっと昔からのことじゃがわしはポケモンの生態の研究をしておってな。しかしそれには調べる対象がおらんとできることではない。昔こそ自分でなんとかできたものの、もうわしも年でな…。そこで君たちにポケモン達のデータを集めてほしいんじゃ。頼まれてくれんかのぉ…?」 三人は博士の願いを聞きすぐさま答えを出した。 ナナ「もっちろん!」 レン「当たり前だぜ!じいちゃんのためだもんな。」 ナチ「ああ。やってやるよ博士!」 オーキド「おお!やってくれるか!」 三人の答えを聞き嬉しそうに答えた。 オーキド「じゃあ早速図鑑を渡そう。」 そう言ってそれぞれに一つずつ渡していった。 ナナ「すごい…ありがとう博士。」 受け取ったナナは嬉しそうにバジルに見せた。 ナナ「いいでしょ〜バジル。あ、もうバジルのデータは入ってるんだ…」 そう言いながらデータをバジルに見せていた。一方見せられる方はそれがどういったものかわっかていなかった。 レン「見せたって分かるわけねーのにな。」 そう言って自分の相棒を見た。 ナチ「さてそとそろ行くかな。」 ナチの言葉に二人が振り返った。 |
川崎京 | #5☆2006.05/28(日)16:46 |
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ナナ「行くってどこに行くの?お兄ちゃん。」 ナチの言った言葉の意味が分からず思わず聞いてしまった。 ナチ「どこって…トレーナーになったんだから、旅に出るのは当たり前だろ?」 ナナの質問にあきれた顔で聞き返した。 ナナ「そっか〜そうだよね……でもどこを旅したら良いのか分かんないよ。」 オーキド「そうだな…一つ自分の目的を決めたらどうじゃ?」 ナナ・レン「「目的?」」 博士の答えにまた疑問ができた。 ナナ「目的って図鑑の完成じゃないの?」 ナチ「だから、それ以外のってことだろ?博士」 オーキド「おぉナチは分かっておるみたいじゃのお。」 ナチの答えに博士は満足そうに答えた。 オーキド「なにも図鑑の完成だけをしなくてもいいということじゃ。お前達はまだまだやってみたいことがあるだろう?旅をしながらそれをすればいいんじゃよ。さっきの口振りからするとナチはもう決まっておるみたいじゃが…」 楽しそうにナチの方を見やった。 ナナ「えっ!お兄ちゃんもう決まってるの?」 レン「お前にしては珍しいな…」 二人の驚いた声に苦笑い気味に答えた。 ナチ「あぁ。実はこれを目指そうと思って。」 そう言うと一枚の紙を取り出した。 ナナ「ポケモンリーグ開催のお知らせ…?」 ナナはまったく分かっていないようだったがレンは違った。 レン「まさかお前これを目指すのか?!」 ナチ「だからそう言ってんだろ。」 ナナから紙を受け取りしまいながら、 ナチ「小っさい頃からの夢だったんだ。今日やっとそのチャンスが回ってきたんだからやらない手はないだろ。」 そう言って笑うナチを見て ナナ「ねぇ、ポケモンリーグって何なの?」 周りの空気をあまり気にしないボケた発言に男二人はずっこけ、博士はあきれた顔をした。 レン「お、おいナナ…今までそんなことも知らないでトレーナーになりたいとか思ってたのか?」 ナナ「うん。知らなかった。」 レンのあきれた質問にもなにがおかしいのかという顔をしている。 ナチ「まあ、こいつならあり得ないことも無いようなきがする…」 実の兄にまであきれた表情をされた。 ナナ「で、何なの?そのポケモンリーグって。」 いたって普通の顔をして聞いてきた。 |
川崎京 | #6☆2006.05/30(火)22:18 |
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オーキド「よ、よいかナナ。ポケモンリーグというのはだなぁトレーナーのトップ、つまりチャンピオンを決めるすごく大きな大会のことじゃよ。この大会で優勝するために毎回各地からたくさんのトレーナーが参加しておるよ。」 ナナ「つまり、簡単にまとめちゃうとトレーナーの一番を決めるお祭りみたいなものってことでしょ?」 博士の説明を聞いてどうしてお祭りなどという変な解釈ができるのだろうか… レン「あ、あってるような…」 ナチ「あってないような…」 オーキド「ま、間違ってはおらんじゃろ・・」 少々(?)疲れ気味に答えた。 ナナ「トレーナーの一番かぁ。私でもなれるかな?」 オーキド「なれないことはないぞ。今からの努力次第じゃ」 ナナ「ホントに?!じゃあ私頑張る!!」 そう言うと嬉しそうにバジルを抱き上げた。 ナナ「ね、バジル。これからチャンピオン目指してがんばろうね!」 しかし男二人はナナのあまりにもあっさりした決め方に驚いた。 ナチ「お前そんな簡単に決めていいのか?」 ナナ「いいの いいの。事は成り行きって言うじゃない?」 レン(ぜってー言わねぇ!) ナチ「そ、それならまあがんばれよ…」 本当にあっさりした考えである。 ナナ「あ、そう言えばレンはなんかするの?」 レン「は…?俺まだ決めてねーけど。」 ナナ「じゃあレンも出ればいいじゃん!リーグに!」 ナチ(そこで勧めるものなのか?!) 妹の爆弾発言に兄は思いっきり驚いた。 レン「あ〜それもいいかもな。なぁヒート?」 そこは悩むほどのことなのかと言うナチの疑問をよそにレンは自分の相棒に聞いていた。 ナナ「別にいいよね〜。きっと楽しいよ!」 にっこり笑ってヒートに問いかけるとヒートも嬉しそうに笑った。 レン「じゃあまあいっか。」 同じようにあっさりした二人を見て大きな溜め息をつく人物が一人いた。 |
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