ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[888] ポケモンプレイ日記

#1★2006.06/04(日)08:41
■第1話■ 電池の残量はきちんと確認しておこう

ふっふっふっ。
ポケットモンスター・ファイアレッド、とうとうゲットしたぜ。

僕は早速ソフトを取り出し、アドバンスに差し込んだ。
スイッチを入れる。
チャラーン♪ お馴染みのあの音楽が流れた。ゲームスタート。

オープニングでは、何故かゲンガーとニドリーノが闘っていた。
何でわざわざこの二匹なんだろう。
そんな疑問を残しつつ、僕は「最初から始める」を選択した。

するとどうした事か。
赤・緑(初期版)にはなかった、なんかボタンの説明みたいなのが出てきたではないか。
めんどくさいのでAボタン連打。

しばらくすると画面は暗くなり、懐かしい音楽が流れてきた。
ジャーンジャジャジャーン♪
オーキド博士登場!
なんか赤・緑(初期版)より爽やかになってませんか?
博士?

僕の問い掛けを軽やかに無視し、博士は話をどんどん進めていった。

ん? 性別? はいはい、男の子ですよ。
今度は画面に、主人公の姿が映し出された。
…現代的だなあ。
主人公のデザインにしみじみとそう感じ、僕は名前を入力した。
ソウタ、と。
え? いや、本名じゃないよ?
なんとなく、こう、なんとなく思い付いただけ、うん。

さてと、次はライバルの設定だ。
いやオーキド、孫の名前忘れるなよ。
早くも痴呆症ですかこのヤロー。
そうしているうちに、ライバルの姿が画面に現れてきた。

…かっこええ!

いやこれ何?
これがあのライバル?
赤・緑(初期版)ではキザったらしくてチンチクリンで若干ナルシスト入ってた、あのライバル?

ちょっとしたオシャレさんじゃないですか。
クラスに居たらちょっとモテそうな雰囲気じゃないですかオイ。

しばらく変わり果ててしまった彼を見つめ、僕はゆっくりと名前の入力を始めた。
トウマ、と。
今の君にはお似合いの名前さ。あははははは。

登場人物の設定も終わり、いよいよ本格的にゲームスタートだ。
何かしょっぱなからダメージ受けた感じだけど。
赤・緑(初期版)をプレイしてるだけに、カルチャーショックが大きい。

まーでもなんとかなるだろう。
僕はボタンを連打し、オーキドの台詞を完全無視した。

「夢と希望に満ちたポケットモンスターの世界へレッ」
主人公、ソウタが小っちゃくなっていく。
いよいよ冒険の始まりだ。

プツッ――――

画面が白くなった。
僕はアドバンスを裏返し、いそいそと単三電池を交換した。
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#2☆2006.06/04(日)08:37
■第2話■ 誰か彼女を精神科に

始まりはやっぱり主人公の部屋。
部屋には、パソコン、本棚、ベッド、テレビ、家庭用ゲーム機…様々なものがある。
あーこれがソウタの部屋ねー。
ふーん。

引きこもるには最適の部屋だな。

彼の十年後に心を痛めつつ、僕は一階への階段を下りていった。

一階には母親らしき人がいた。
椅子に座って微動だにせず正面を見つめている。
なんだか話し掛けるのに一種の戸惑いを覚えたが、勇気を出して話し掛けてみる事にした。

「そうね、男の子はいつか旅に出るものなのよ」
え? あ、いや、僕はちょっとゲームのヒントについてお聞きしたいんですが。

「うん、テレビの話よ」
テレビ? あの…大丈夫ですか?

「そういえば隣のオーキド博士が、貴方を呼んでいたわよ」
あ…そうですか…。

一通り話が終わると、母は再び動かなくなった。

僕は十字キーの下を押し、ソウタもこちらへ向き直り、そっと出口から出ていった。
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#3☆2006.06/13(火)08:53
■第3話■ 不審者に出会ったら防犯ベルを鳴らしてね

外に出ると、マサラの美しい町並みが広がっていた。
…狭い。
尋常じゃない狭さですよこれ。
町っていうよりも村だね、うん。

村の横幅およそ20歩。
民家は2軒。
怪しい研究所1軒。
そしてホームレスが2人ほど。

ソウタは研究所へは向かわず、我が家とライバルの家の間を抜け、草むらに突き進んでいった。
…つか赤・緑(初期版)やってるからストーリー知ってるんだよな。
そんな呟きも何のその、ソウタは草むらへ足を踏み入れた。
その時、

「おーい! 待て、待つんじゃ!」

オーキド博士!
博士は素早くソウタに駆け寄り、話し掛けてきた。

「危ないところだった!」
どちらかといえば危ないのは貴方です。

「草むらでは野生のポケモンが飛び出す。こちらもポケモンを持っていれば戦えるのだが…。そうじゃ! ちょっとわしに付いて来なさい」

勝手に話進めないでくださいよ。
え、ちょっ…なに腕つかんでるんですか。
加齢臭が移るじゃないですか。やめてくださいよ。

あれ? この人マジですよ?
マジで強制的に連れていく気ですよ?

誰か! 誰か居ませんか!?
お母さん! お母さーん!!

ちっ、駄目だアイツ。椅子から動きやしねえ。

ちょっと博士、大概にしといてくださいよ。
90年代とは違うんですよ?
今は「知らない人に話し掛けられたら逃げろ」の21世紀なんですよコラ。

そんな僕の抵抗も空しく、ソウタはオーキドに捕まり、研究所へと連れていかれた。
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#4☆2006.06/14(水)08:43
■第4話■ 彼、集団の中では孤立するだろうな

研究所へ誘拐されたソウタ。
建物内をずんずんと突き進み、奥の部屋へと連れていかれた。

…つか、ふと思ったんですけど…。
研究所にいる白衣の2人は助手だって分かるんですけど、もう1人のあの女の人は何者?

複雑な大人の事情を感じつつ、僕はオーキドの話に耳を傾けた。

ふむふむ。
どうやらポケモンをくれるらしい。
よかったね、ソウタ。

オーキドの話はAボタン連打でスルーし、隣にいるライバル・トウマに話し掛けてみた。

「へへーん、俺は大人だからがっつかないのさ。ソウタから先に選ばせてやるぜ」
ああ、うぜえなコイツ。
イケメンだけどうぜえな。

ちびキャラ・トウマに舌打ちして、僕はパートナーポケモンを選んだ。
僕が選んだのはヒトカゲ♂。
赤・緑(初期版)よりも更にかわいさが増していた。

そうしているうちに、やつ(トウマ)もポケモンを選んだようだ。
ゼニガメだよね、もちろん。
この後のバトルに備え、僕はレポートを書いておいた。

ソウタは研究所を出ようとする。
すると、

「待てよソウタ!」
来た来た。
トウマが近付いてきて、バトル開始。

トウマはゼニガメを繰り出してきた!
行けッ! ヒトカゲ!
あー、とりあえず「ひっかく」だけやって。

数十秒後。

えーっと、勝ったよ?(わーい)

「くそー、お前のポケモンにすりゃあよかった!」
そうかい。

その後、トウマはいくつかの捨て台詞を吐き、研究所を出ていった。
僕も彼の後を追って、ゆっくりとソウタを出口へ向かわせた。
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#5☆2006.06/15(木)07:56
■第5話■ ポケモン図鑑でノーベル賞取れると思う

町の外に出られるようになったので、とりあえず隣町に行ってみる事にした。
途中草むらに出現する雑魚達から逃げ続け、やっとこさトキワに到着した。

あ、ポケセンがあるー。

でも「逃げる」ばっかやってたから用無しなんだよね。
また今度利用させてもらうよ。

ソウタはポケセンの前を通りすぎ、フレンドリィショップへと入っていった。
入ると、いきなり店員らしき男から声を掛けられた。

「君はマサラタウンから来たんだね?」
なんで分かった!? 貴方はエスパー!?

「オーキド博士を知ってるね? これ頼まれてるんだけど、渡してくれるかい?」

いやいやいや、だから何で決め付けるんだよ。
しかも見ず知らずの子供に大切な荷物預けてるんじゃねーよ。
万引きするぞコラ。

心優しいソウタは店員からのお使いを、何も言わずに引き受けた。

ついでに何か買い物をしていこうと思ったが、店員は「頼んだよ」の一点張りで、結局何も売ってくれなかった。
仕事しろよ。

しょうがないのでショップを出て、とりあえずマサラに戻っていった。

「おお!これはワシが頼んでおいた特製のモンスターボールじゃ!どうもありがとよ」
届け物を渡すと博士はとても喜んでくれた。

次の瞬間、まさにゲーム的タイミングでライバルが現れた。

何だか博士から用事があると言われていたらしい。
オーキドも思い出したらしく、机にある赤い機械の説明を始めた。

ふむふむ、その機械はポケモン図鑑というらしい。
んでもって、ソウタとトウマに図鑑の中身を完成させて欲しいと。

…そんな大事な役目、たかだか10歳前後の子供にやらせていいんですか?

オーキドから強制的に図鑑を渡され、何だか旅立たなくてはならない空気になってきた。
図鑑完成、か。
めんどいなあ。

そう呟きつつ、ソウタは研究所を後にした。
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#6☆2006.06/16(金)08:13
■第6話■ フシギダネ選んだ人、トキワの森で苦戦しそう

トキワの森に備えて、マサラ近辺の草むらでレベルを上げておく事にした。
ヒトカゲのレベルは順調に上がっていく。

新技「火の粉」を覚えたところでレベル上げをやめ、ソウタはトキワシティへと向かった。

トキワジムはやはり閉鎖中。
これ以上やる事もないので、足早に町を出てトキワの森へ乗り込んでいった。

森に入った瞬間、懐かしい音楽と共に薄暗い景色が広がった。
さすがアドバンス、背景が綺麗だな。

ずんずんと森を進んでいくと、早速虫取りの少年に話し掛けられた。

初の道端トレーナー戦。
相手はビードルを繰り出してきた。

行けッ! ヒトカゲ!
元気にヒトカゲ登場!
「火の粉」だ!

効果は抜群。
ビードルは倒れた。

次に登場してきたのはキャタピー。
「火の粉」だ!
キャタピーは倒れた。

ヒトカゲはこの調子で森中の虫を焼き殺し、呆気なくトキワの森を抜けていった。
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#7☆2006.06/17(土)08:58
■第7話■ 任天堂ってアニメの影響受けすぎだよね

ニビシティ!

…なんて特徴の無い町だろう。

「ニビは灰色、石の色」っていう割には石らしき物も見当たらないし…。
一言で言うと、地味です。

*     *     *

さてと。
早速ジム戦行こうか。

…と思った貴方ちょっと待って(誰)
ニビジムのリーダー・タケシは岩ポケ使い、今のヒトカゲじゃあとても適わないわ(だから誰)

どこからか聞こえてきた謎の声の助言に従い、僕はヒトカゲのレベルを上げる事にした。

レベル上げならやっぱりトキワの森かな。
炎に弱い虫ポケ多いし。
ニビ近辺の草むら雑魚いし。

という事で、ソウタをトキワの森まで戻らせた。

森へ帰ると、ひたすら虫ポケを倒し続けた。
ビードル倒し、キャタピー倒し、コクーン倒し、ピカチュウ捕まえ、トランセル倒し、そうしている内に…

「ヒトカゲはメタルクローを覚えた!」

うし。
じゃあジム戦行こか。
ソウタは森を出、ニビジムへと歩いていった。

ニビジムに入ると、懐かしい音楽が流れてきた。
チャーンチャララーン♪

あー懐かしいなー。
ジム来たって感じするなー。

ジム内にはお馴染みのアドバイザー、トレーナー、ジムリーダー・タケシ、そして大量の石。

ソウタはトレーナーを無視して通り過ぎ、いきなりタケシに話し掛けた。

「俺はニビジムのリーダー、タケシ!」
お馴染みの台詞。
戦闘開始。

「ジムリーダー・タケシが勝負を仕掛けてきた」

…タケシ!?

何オシャレさんになっちゃってるの?
タケシは「強くて固い意志の男」じゃないの?
てかお前赤・緑(初期版)では裸だったんだろーがオイ。

明らかにアニメの影響を受けてるタケシにショックを受けつつ、戦闘は始まった。

最初のイシツブテには「体当たり」で微量のダメージを受けながらも、ヒトカゲのメタルクローで楽々勝てた。
さすがヒトカゲ。

タケシが次に繰り出してきたのは、イワークだった。

むぅ、なかなかレベル高いな。
でもメタルクローを覚えたヒトカゲの敵じゃあないぜ。
ヒトカゲ! メタルクローだ!

与えたダメージは、意外と少なかった。

ちっ。
まあいい、徐々に削っていくさ。
どうせイワークの覚えてる技なんて、体当たり、嫌な音、我慢…「イワークの岩石封じ!」

…岩石封じ!?

効果は抜群だ!
ヒトカゲのHPは一気に無くなり、そして、尽きた。
ヒトカゲは倒れた。

ソウタの手元にはもう戦えるポケモンが居ない。
ソウタは目の前が真っ暗に…

思わず電源スイッチに手が伸びた。

暗くなった画面を見つめ、僕はしばらく何も言えなかった。

*     *     *

落ち込んでいてもしょうがない。
僕はアドバンスを手に取り、電源スイッチを入れた。

もしかしたらまだレベルが足りないのかもしれない。
もう少し経験値を溜めてみよう。
そう思った僕はニビシティを出て、再びトキワの森へ戻っていった。

それからはひたすら戦闘を繰り返した。
繰り返して、繰り返して、繰り返して…そしてついに…

「おや?ヒトカゲの様子が…」

光に包まれるヒトカゲ。
徐々にその姿が変わっていく。
次の瞬間、

「おめでとう!ヒトカゲはリザードに進化した!」

思わずガッツポーズを作る。
これでタケシに勝てるかもしれない。
ソウタは踵を返し、トキワの森を後にした。

*     *     *

再びやってきましたニビジム。

ソウタはやっぱりトレーナーを無視し、真っ先にタケシに話し掛けた。
勝負だ!

タケシはイシツブテを繰り出してきた。
やはり「体当たり」でダメージを受けたが、今回も楽々倒せた。
問題は次だ。

タケシはイワークを繰り出してきた。

今度は負けないぞ!
リザードのメタルクロー!
前回より与えたダメージは増えたが、それでもHPの三分の一程度だ。

イワークの岩石封じ!
…攻撃は外れた。

よし!メタルクローだ!
見事命中。
イワークのHPは、緑からオレンジへと変化した。

イワークの岩石封じ!
…効果は抜群だ!
リザードのHPは、一気に半分まで削り取られた。

やばい。
マジでやばい。
あと一撃で…やられる!

リザードのメタルクロー!
イワークのHPはどんどん減っていって…わずかに残った。
やばい!

イワークの攻撃!
イワークの繰り出した技は…体当たり!
リザードのHPは、ほんの少しだけ削られた。

よっしゃあ!
リザードのメタルクロー。
見事命中。イワークは倒れた。

やったぁー!

僕は思いきり叫んだ。
近くに居た母親に白い目で見られた。

画面の中のソウタは、見事グレーバッジを手に入れた。
おまけに岩石封じの技マシンも貰い、タケシにも才能があると褒められ、ソウタと僕は意気揚揚と次の町を目指していった。
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#8☆2006.06/19(月)07:54
■第8話■ 大人達の事情

ニビシティを出ようと思ったら、なんだか出口付近に見慣れた人の姿が見えた。

まさか…まさかねえ…。
赤・緑(初期版)にはそんなイベントなかったよー?
半信半疑でその人に近付き、話し掛けてみた。

「ソウタくん!間に合ってよかった!」

やっぱりオーキドさんとこの研究員だった。
しばらく会話を交わした後、研究員はソウタにランニングシューズをくれた。

うわー、こんなとこで出るんだー。
今回は絶対にないって思ってたのに。

研究員はシューズを渡すと、足早に画面から消え去ってしまった。
きっとマサラへ戻るのだろう。

…つかトキワの森越えてニビまで来る力あるんならさ、あの人にポケモン図鑑頼めばいいんじゃないの?

ポケモンゲームの触れてはならない部分に突っ込みつつ、ソウタはニビシティを後にした。

道路のトレーナー達を蹴散らしていき、辿り着いた先は「おつきみ山」
ポケセンに居る「コイキングを売るおじさん」に懐かしさを覚えながらも、僕はこれからの事を考えていた。

次のジムリーダー・カスミは水ポケ使い。
いくらリザードでも勝ち目はないだろう。
僕はパソコンから、トキワの森で捕まえたピカチュウと、さっきゲットしたばかりのパラスを引き出した。

水タイプに強いこの二匹を重点的に育てるのだ。

そしてレベル上げをする事数時間。

リザード・レベル20、ピカチュウ・レベル16、パラス・レベル15、僕の手持ちはここまで育った。

しかし、ここにきて誤算が1つ。
パラスが予想以上に育たないのだ。
覚えている技も、ひっかく、痺れ粉、毒の粉の3つだけ。

しょうがなく僕は、ピカチュウを集中的に育てる事にした。

そしてレベル上げも兼ね、おつきみ山をどんどん進んでいった。

山の中には色々な人達がいた。

「友達とはぐれた」と何故か逆ギレしているミニスカート、なんにも言ってないのに「化石は僕のものだ!」といきなりキレた危ないオタク、「俺を倒したお前は、ロケット団のブラックリストに載るぜ」と子供相手に言っていた可哀相なロケット団…。

途中、別に欲しくなかったけどオタクから「甲羅の化石」を貰い、ソウタはおつきみ山から脱出した。

久々の明るい外。
この時点でのピカチュウのレベル、25(!)

ソウタは足早に山を下り、次の町・ハナダシティへ向かっていった。
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#9☆2006.06/20(火)08:59
■第9話■ あんまり変わってないカスミに安心しました

ハナダシティ。
町の雰囲気も音楽も明るく、とても感じの良い町だ。

…少なくともニビよりは。

さて、ハナダジムのジムリーダー・カスミは、水ポケ使いだ。
きっとピカチュウが役に立つだろう。

僕は正々堂々とカスミに挑み、そして勝った。

まず、ヒトデマンをピカチュウの「電気ショック」で倒した。
一撃だった。

次に出てきたのは、強敵スターミー。
こいつには赤・緑(初期版)でもかなり苦戦させられた。

作戦としては、ヒトデマン戦で出ていたピカチュウを引っ込め、レベル15の弱小パラスに交代した。
選択した技は、痺れ粉。
素早さの高いスターミーの「スピードスター」を食らってしまったが、なんとか生き残り、技を命中させた。

麻痺したスターミーは、自慢の素早さを生かせずに苦戦。

途中、倒されてしまったパラスを引っ込め、本命のピカチュウを呼び出した。
あとは「電気ショック」の連発。
スターミーが「水の波動」を使う事に驚きつつ、ソウタはカスミに勝利した。

*     *     *

ハナダジムを後にしたソウタは、24番道路へと向かっている。
なぜ24番道路へ向かっているかというと、他に道が無いからだ。
おつきみ山へは段差があって行けないし、気になる民家は警官が塞いでるし、ハナダ下側の道は細い木が邪魔して通れないし…

細い木ならリザードを使えば簡単に圧し折れそうな気もするけど、任天堂の方々が悲しみそうなのでやめておこう。

という事で、ソウタは24番道路へ入ろうとしていた。
すると、

「ようソウタ!」

トウマ登場!

うわー、相変わらず嫌な音楽に乗って登場するね。
元気してた?
ん?バトル? バトルしたいの? んー、まあいいよ。

という事で、ソウタはトウマとバトルをした。

圧勝だった。

ピジョンとゼニガメはピカチュウで瞬殺、そのあと出てきた「電光石火」だけのコラッタと、「テレポート」しか使えない哀しいケーシィはリザードにお願いした。

ちっ、経験値稼ぎにもなりゃしねえ。

戦闘後、トウマは負け惜しみの捨て台詞を吐き、その場を去って行った。
次に会う時はサントアンヌ号の中でだね。
それまで元気でね、トウマ。

…と別れを惜しんだのも束の間、奴はUターンして戻ってきた。

そして「ボイスチェッカー」なるものをくれた。
リュックを開いて使ってみると、ただ噂話が聞けるだけの道具だった。

…いらねぇ…。

そう心の中で呟きながら、僕は24番道路へ入っていった。
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#10☆2006.06/21(水)07:55
■第10話■ 金玉橋

24番道路は、橋の上から始まった。
虫取り少年によると、この橋の名前は「ゴールデンボールブリッジ」らしい。

…さすが任天堂。
我らが小学生のツボを知っているな。

パソコンの前で一人にやつくスタッフを想像しつつ、ソウタは橋を越えていった。

何度もポケセンに通いながらトレーナー達を倒していると、小さな一軒の家が見えてきた。
看板を見てみる。
「ここは岬の小屋、マサキの家」

そこはマサキの家だった。
とりあえず入ってみる(無断で)

おじゃましまーす。
家の中へ入ると、そこには一匹のポケモンが居た。

…ピッピ!?

しかも小せえ! そしてかわいい!
いや別にピッピでもいいんだけどね?
ただ赤・緑(初期版)では、なんかポケモンの種類もハッキリしてなかったしさ、てっきりもうちょっとモンスターっぽいポケモンかと…ピッピて…。

あまりの想定外な出来事にショックを受けたが、僕は勇気を出して話し掛けてみる事にした。

「こんちわ!ぼくポケモン!」

うわあ…関西弁喋ってるよ。
引くわぁ…。
ピッピの関西弁引くわぁ…。

話を聞いていると、どうやらマサキは実験に失敗して、こんな姿になってしまったらしい。
で、なんとかソウタに助けてもらいたいと。

「なっ!助けてくれへん?」

あえて「いいえ」を選択して、マサキの焦った様子を楽しむ僕。

でもなんかイベント的に絶対助けなきゃいけないらしい。
ちぇっ。

マサキはソウタにパソコンの操作を頼み、自分は大きな機械の中へ入っていった。
そしてソウタはパソコンを操作せず、出口から出ていった。

再び小屋に入ってみる。

うわ、マサキ機械から出てきてる。
そして何事も無かったかのようにその場に居るよ。
機械から出た瞬間、「…あれ…?」ってなったろうなー。ぷぷぷ。

さすがに可哀相なので二度目は真面目にやり、ちゃんと助けてあげた。
するとマサキはお礼に「船のチケット」をくれた。
パーティーとかは好きじゃないんだってさ。

*     *     *

ソウタはマサキの小屋を出、一旦ハナダへと戻り、次の町へ向かっていった。

途中、泥棒にはいられた民家でロケット団を倒したり(ついでに技マシンも頂いたり)、草むらでナゾノクサの群れを倒したり、道端で勝負を仕掛けてくるトレーナーを倒したり…

そうしている内に、ソウタはクチバシティへ到着した。
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#11☆2006.06/22(木)08:57
■第11話■ 助手の方々は別の研究所へ移られたほうが…

クチバシティ。
海に囲まれた港町なだけあって、人で賑わっている。
音楽も雰囲気も明るい。

…少なくともニビよりは(しつこい)

ソウタはポケモン達を回復させる為、ポケモンセンターに入って行った。
いつもの癖で屋内の人全員に声を掛けていると、一人、赤・緑(初期版)とは違う台詞を口にする少女が居た。

「一度戦ったトレーナーと、また戦いたいって思わない?」

すると少女は、バトルサーチャーなるものをくれた。
どうやらこれを使うと、再度トレーナーとバトルができるらしい。

…いいじゃん。

何度でも戦えるって事は、何度でも賞金が貰えるって事だよね。
それなら金欠になる心配もない&経験値もたくさん稼げる。
一石二鳥じゃないですか。

赤・緑(初期版)では生活苦しかったもんなあ…。

ほんの少ししんみりした後、ソウタはポケセンを出て、クチバジムへと向かった。

*     *     *

通れませーん!

ああ分かってましたよ。
こちとら赤・緑(初期版)中古で買ってやりまくってるんですよ。
どうせこんなオチだと思ってましたよ。

お約束というかなんというか、ジムの前にはあの「細い木」が生えていて、中に入れないようになっていた。
ソウタはジムに入るのを諦め、他の場所から攻略する事にした。

まず向かったのは、ディグダの穴。
目的はもちろん、あいつのゲットだ。
しばらく洞窟内をうろうろしていると、期待通り、あいつは出てきた。

「野生のディグダが現れた!」

少しレベルが低めの♂のディグダ。
レベル上げめんどいなーと思いつつ、ソウタはボールを投げ、見事ディグダをゲットした。

次に向かったのは、サントアンヌ号。

うお、ソウタと比べて船体小さいな。

中へ入ると、船内はオシャレな雰囲気が漂っていた。
さすがアドバンスだね。
ソウタは早速船の中を見て回る事にした。

船上なだけに、水タイプを使ってくるトレーナーが多いみたいだ。
そんな彼らをピカチュウで蹴散らし、各部屋に散らばっているアイテムを回収しつつ、おまけに木の実なんかもゲットしちゃったりしていると…

ソウタは少し変わった通路に出た。

今までの扉が並んでいる廊下とは違い、少し開けた通路。
なんだか見覚えがあるぞ。
そう思い、僕は十字キーの上を押した。

ソウタはそれに従って歩く。
僕の記憶が正しければ…

チャラララララ♪

階段からトウマ登場!

「ボンジュール、ソウタ」

うわ、フランス気取ってますよ。
その後トウマは一方的に会話を続け、最終的にはバトルを挑んできやがった。
別にいいけどさ。

そんなこんなで、バトルスタート。

「トウマが勝負を仕掛けてきた」

トウマの余裕の表情に舌打ちしつつ、僕はポケモンを繰り出した。
ピカチュウ。
まずはピカチュウの「10万ボルト」でピジョンを倒し、次にラッタを電気技でねじ伏せ、更にユンゲラーを「たたきつける」で仕留めた後、最後にカメールを電気ショックで瞬殺した。

ピカチュウ1匹で勝利した。

戦闘後、また負け惜しみを吐くのかと思ったら、トウマはサントアンヌ号の船長について色々と教えてくれた。
いい奴だな。たまには。

トウマが画面下の方へ去った後、ソウタは階段を上がり、上の階へ行ってみた。
するとそこは1つの部屋で、男性が背中を向けて立っていた。
話し掛けてみる。

「おえー!」

えーっ…。

船長さんは船酔いで苦しんでいるらしい。
ドン引きしている僕を尻目に、優しいソウタは背中をさすってあげていた。
ポケセン(回復時)の音楽が流れる。

「ふう…だいぶ楽になったよ」
早いな。

話を聞いていると、どうやら船長さんは「いあいぎり」が得意らしい。
でも今は気分が悪いので、自慢の技を見せる事ができないと。
という事で…

「ソウタは秘伝マシン01を手に入れた!」

よし。
もうこの船に用はない。
さっさと出よう。

ソウタは船長さんにお礼も言わず、サントアンヌ号を下りていった。
ソウタが下りると、汽笛が鳴り、船は出航していった。

ゆっくりとゆっくりと船は進み、やがて見えなくなっていった。

*     *     *

これでやっとジムに行ける!

ソウタは港を出て、クチバジムに挑戦した。
そして勝った。

ディグダ育てておいて良かった。

彼も無事ダグトリオに進化し、僕は順調にストーリーを進めていった。

「ディグダの穴」を通りトキワに戻ったソウタは、再びオーキドさんとこの研究員に出会った。
なぜか誰も来ないような建物の中にいた。

彼は「捕まえたポケモンの種類が10匹以上なら、秘伝マシンを渡すように言われた」と言ってきたが、そんなもん余裕で集まっているので即座に秘伝マシンを受け取った。

これできっと研究員はオーキド研究所へ戻れるのだろう。

…てか助手の方々カントー各地に散らばってますけど、研究はしなくていいんですか?

オーキドの人使いの荒さを痛感しつつ、ソウタはクチバへ戻っていった。
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#12★2006.06/25(日)08:57
■第12話■ カビゴンのお腹にダイビングしてみたい

シオンタウンへ行くには、一旦ハナダに戻って、イワヤマトンネルを通らなければならないらしい。
全てはあのカビゴンのせいだ。
あの安らかな寝顔に殺意を覚えつつ、ソウタはイワヤマトンネルへと向かった。

ハナダの右側の細い木を切ると、トンネルへ続く道が現れる。
トレーナーもわんさか居る。
ソウタは彼らを経験値稼ぎに利用しながら、どんどん先へ進んでいった。

今気付いたんですけど、赤・緑(初期版)では「ボーイスカウト」だった彼が、ファイアレッド・リーフグリーンでは「キャンプボーイ」になってるんですね。

ちょっと寂し。

トレーナー全てを倒していると、ちらと赤い屋根の建物が見えた。
ポケモンセンターだ。
ソウタは一旦ポケモン達を回復させ、トンネルへ入る準備を整えた。

リザードOK。
ピカチュウOK。
ダグトリオOK。
「いあいぎり」と「フラッシュ」覚えさせたナゾノクサOK。

よし、行こう。

入口付近のピクニックガールを瞬殺した後、ソウタはトンネル内へ入って行った。

「イワヤマトンネルは真っ暗だから、明かりがないと進めないよ」
誰かがそう言ってた気がするんだけど…
実際はソウタの周りだけ丸ーく明るかった。

なんかソウタが発光してるみたいでちょっと怖いんだけど。

僕は急いでメニューを開き、ナゾノクサにフラッシュを使わせた。
ソウタの周りの明るかった部分がどんどん広がっていき、最後は画面一杯まで明るくなった。

あ、見やすい見やすい。
ルビー・サファイアでは主人公の周辺しか明るくならなかったもんな。

きっと苦情が来たんだろうな、そう思いつつ、僕は洞窟内をゆっくりと進んでいった。

!オーキドさんとこの研究員!?
…と思って話し掛けたら、ただのトレーナーだった。
しかも「怪獣マニア」だった。

黒髪に眼鏡って、紛らわしい格好するなよな。
ふんだ。

それにしても、「マニア」っていう響きは時代を感じるね。
赤・緑(初期版)が出た頃には、きっとオタクなんて言葉、あんまり使われてなかったんだろうな。
そんな小さな部分に嬉しさを感じながら、僕は洞窟を進んでいった。

*     *     *

イワヤマトンネルを抜け、やっとの思いで出口に着いた時、ソウタのポケモンはほぼ死にかけていた。

ポケセンにも戻らず気合で進んできたからなあ。
しかも「これでやっと戦闘も終わりだ」って出口から出た瞬間、道端にトレーナー居るしな。

…しかし、嬉しいお知らせが一つだけあります。

なんと、ソウタの最愛のリザードくんが…進化致しました!
ぱちぱちぱちぱち。
まばらな拍手ありがとう!

更にかっこよくなったリザードンを筆頭に、ソウタ一行は、頑張って山を下りていった。
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#13☆2006.06/26(月)08:42
■第13話■ 金縛りにあった事もないのに幽霊を信じてます

シオンタウン。
「ここはシオンタウン。シオンは紫、尊い色」

…暗い。

それがシオンタウンの第一印象だった。
てかBGM怖っ!
赤・緑(初期版)の単音よりはマシだけどさ。

シオンタウンには、「ポケモンタワー」なるものが存在するらしい。
ポケモンの礼拝塔だと看板には書かれていた。
別にポケモンは亡くなっていないのだけれど、ソウタはタワーの中へ入って行った。

町中のBGMとは変わったが、ここの音楽もかなり怖い。
さすが礼拝塔。

ポケモンの死を悲しんでいる人達に心を痛めつつ、ソウタは二階への階段を上がっていった。

…って、あのギザギザ頭のチンチクリンは…

「よう、ソウタ!」

やっぱりトウマ!
こんな所で何してるんだろう?
お墓参り?

理由はよく分からないけど、なぜかトウマはソウタのポケモンを戦闘不能にする気満々らしい。
不本意だけど、バトルスタート。

トウマの手持ちは、ピジョン、ガーディ、タマタマ、ユンゲラー、カメールの5匹だった。

…ラッタは?

なんだかとても複雑な事情を感じつつ、僕はバトルを終了させた。
もちろん、勝利という形で。

戦闘後の会話。
トウマは「カラカラをゲットできた」と、とても喜んでいた。
そうかそうか。

トウマとのイベントを終わらせた後、ソウタは更に上の階へと足を運んでいた。
階段を上がると、部屋には霧のようなものが充満していた。

湿気が多そうだな。

そんなつまらない事を考えながら、どんどん先へ進んでいった。
すると、ポケモンに遭遇した。
カラカラかな?

しかし画面に登場したのは…幽霊だった。
ガスっぽい体に目が2つ、これで幽霊だってさ。ぷぷぷ。

大分デザインが優しくなったよね。
赤・緑(初期版)の幽霊は恐怖そのものだったもんな。
しかしなぜか我がポケモン達は、そんな幽霊を怖がり技を出す事ができない。

…思ったんですけど、ギャラドスとかサイドンとかニドキングとかは平気なくせに、なんで正体が分からないだけで戦えないんでしょうね?

「タチサレ…タチサレ…」と幽霊がしつこいので、ソウタは逃げるを選択し、更に上の階へ進んでいった。

てかマジで祈祷師の方々怖いです。

そして何であの人達が繰り出してくるゴースだけは実体が見えるんですか?

様々な事に不満をぼやきつつ進んでいると、確かちょうど5階辺りの所、そこで不思議な声が聞こえてきた。

「タチサレ…ココカラタチサレ!」

そして出てきたのは、やっぱりガスの幽霊。
攻撃を仕掛けても当たらない。
しょうがないのでソウタは「逃げる」を選択し、戦闘を終わらせた。

そして見えない力に押されるように、一歩戻される。
やっぱりシルフスコープが無いと駄目なのかなあ。
ソウタはタワー内で拾った「穴抜けの紐」を使い、外へ脱出した。

どうやら今シオンタウンに居ても駄目らしい。
次の町に行ってみるか。

そうしてソウタは3つある道のうち、左側の道を選んで進み、次の町を目指していった。
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#14☆2006.06/28(水)08:39
■第14話■ サカキが「ちょい悪オヤジ」に見える

8番道路にはトレーナーがたくさん居た。
彼らにダグトリオのレベル上げを手伝ってもらいながら進んでいく。

ちっ、ドガースには地面技効かないのか。

赤・緑(初期版)には居なかった暴走族に驚きつつ、地下通路を通り、ソウタは新しい町に到着した。

タマムシシティ。
ちょこっとお花なんかが咲いている、とても温かい町だ。

そんな町に居る黒い服の方々からは目を背け、ソウタは街を探索していた。

まず入ったのは、タマムシマンション。
住民一人一人に声を掛けていく。
すると、管理人のおばあさんが、ソウタに「お茶」をプレゼントしてくれた。

大切なもののポケットに入ったけど…何に使うんだろう?

*     *     *

次に向かったのは、タマムシデパート。
ここで色々と買い物を済ませ、ソウタは屋上へ向かった。

赤・緑(初期版)と変わらず、ジュースを欲しがる女の子が居た。
ソウタは自動販売機で、おいしい水、サイコソーダ、ミックスオレをそれぞれ1個ずつ買った。

おっと、もう1つ買っておかなきゃ。
ヤマブキゲートのイベントで必要だもんね。

そして女の子に、全種類のジュースを1つずつ飲ませてあげる。
女の子は喜んで受け取り、お礼に技マシンをくれた。

…ジュースと引き換えに技マシンを差し出すなんて…よっぽど飢えていたんだな。

お兄ちゃん、ジュースくらい買ってあげなよ。

女の子がくれた技マシンは、全部で3つ。
光の壁、神秘の守り、リフレクター。

…吹雪とかじゃないんだ。

技マシンが全て防御技な事に驚きつつ、ソウタはデパートを後にした。

*     *     *

タマムシゲームコーナー。
ここの明るい音楽は割と好き。

早速コインを買おうとしたら、店員に丁重に断られた。
コインケースが無いと駄目なんだってさ。
ちぇっ。

しばらく街の中を検索して、やっとこさコインケースを見つけた。
再びゲームコーナーに戻ってコインを買い、隣の景品交換所でケーシィと交換してもらった。

対幽霊対策でね。
奴らには地面技当たらないんだもん。

*     *     *

そしてそして、いよいよお待ちかねのタマムシジムへ。
タマムシジムのジムリーダー・エリカは草タイプ使い。
ここはリザードンに任せよう。

ソウタは草木を切り分け、タマムシジムの前へ。
隣に居る危ないオヤジを完全無視し、ジム内へ乗り込んでいった。

数分後。

正直言って、楽勝でした。
リザードンの火炎放射でイチコロ、抵抗する間もありませんでした。

まったく記憶に残らないジムを後にし、ソウタは先へ進んでいった。

*     *     *

向かった先は、再びゲームコーナー。
しかし、ゲームやコインが目的なわけではない。
真の目的は…

「俺はこのポスターを見張っているのだ」

ロケット団だ。

強制的にバトルが始まり、そして勝利した。
負けたロケット団は、ゲームの悪役らしく組織の情報を漏らしつつ去って行った。
ソウタは明らかに怪しいポスターを調べてみる。
ポスターの裏側に秘密のスイッチがあった。

「押してみますか?」
当然。

すると、先程ロケット団が消えた辺りに、階段が現れた。

…怪しい。

ソウタはその階段を下りていった。

地下にはロケット団のアジトが広がっている。
ロケット団もいっぱいいる。
団員を倒しながら進んでいくと、「動く床」を発見した。

うわー懐かしい。
乗ったらぎゅいーん(?)って動くんだよね。

早速乗ってみる。

…速っ!

移動スピード速い。
赤・緑(初期版)ではもっとゆっくりだったのにな。

現代人のハイスピードな思考を感じつつ、ソウタは先を進んでいった。

あ、エレベーター、鍵ないと動かないんだね。

*     *     *

鍵を手に入れエレベーターで地下4階まで行き、扉を守っている団員2人を倒した。
扉が開かれる。
ソウタが進んでいくと、中には1人の男が居た。

いかにも偉そうにソファーに座っている吊り目の男だ。
話し掛けてみる。

「世界中のポケモンを悪巧みに使っているロケット団。私がそのリーダー、サカキだ!」

自己紹介しちゃったよ。
しかも「悪巧み」って…自覚あるんだ。

「私に歯向かうなら、痛い目に合ってもらう!」

歯向かいません。シルフスコープください。
そんな話を聞いてくれるはずもなく、戦闘は始まった。

サカキの繰り出してきたポケモンは、イワーク、サイホーン、ガルーラの3匹だった。
前半の2匹はダグトリオで楽勝。
ガルーラには少々苦戦したが、何とか勝てた。

…えーっと、ロケット団のボスに勝っちゃいましたけど?

戦闘後サカキは、ソウタの前から颯爽と逃げ出した。
―なぜかシルフスコープを置いて。

まあとりあえず貰えるもんは貰っとく。

これでポケモンタワーを攻略できるな。

ソウタはタマムシの隣の道路で手に入れた「空を飛ぶ」を使い、シオンタウンへ戻っていった。
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ぴくの〜ほかんこ