ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

[923] イーブイなアタシ

銀杏 #1★2006.10/29(日)15:21
ポケモン達が喋れるようになった時代のこと。

ここはホウエン地方。

そこのミシロタウンに一人の女の子とオスのポケモンが居た。

「ちょっとブイ待ちなさい!!まだお洒落してないでしょう??もう受付終わっちゃうわよ!!」

【嫌だよ!!第一ボクはオスだよ!!お洒落なんかしたくないね!!コンテストよりバトルが良いよ!!それにコータスとのバトル約束しているんだよ!!】

口げんかをしているのは12歳の女の子サエとオスイーブイのブイだ。

バトルを嫌うサエとコンテストを嫌うブイ。

正反対な二人だ。

二人ははっとして同時に時計を見た。

「あぁーコンテストの受付終わっちゃった…」

【あぁー約束の時間過ぎちまった…】

そして二人はお互いを見てまた喧嘩を始めた。

「ブイ!!貴方がお洒落を嫌がったから時間過ぎちゃったじゃないの!!」

【サエ!!君がお洒落とか言っている間に時間過ぎちゃったじゃんか!!】

仲が良いのか悪いのか…

また喧嘩が始まった。

「もう!!ブイなんか大っ嫌い!!」

【もう!!サエなんか大っ嫌い!!】

二人は同時に言った。

夜二人は別々に寝た。

二人の気持ちはだんだん寂しくなってきた。

朝謝ろう!

二人は同じ事を思って眠りについた。

だけど次の日とんでもない悲劇が起こった。

〜続く〜
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銀杏 #2☆2006.10/29(日)15:43
☆第二話☆

一番最初に起きたのはサエだった。

「ん〜よく寝た…あれアタシ木の下に寝てたっけ…まぁいっか〜」

外は雨が降っていたのか水たまりが出来ている。

そして背伸びをして家に向かおうとしたが、

「あれぇ上手く立てないや…まぁ四つん這いで行くか…」

と四つん這いで家に向かった。

ブイも目が覚めた。

【はぁ〜よく寝た…あれボクサエのベッドに寝てたっけ…まぁいっか〜】

と独り言を言って後ろ足で耳をかこうとした。

【あれ…とどかないな…】

と懸命にかこうとした。

すると偶々サエのお母さんが通りかかった。

そしてブイを見て吃驚とした表情でこういった。

「サエ…貴方何をやっているの…」

《ヘッ…お母さんボクをサエと間違っている…??》

ブイは一時考えてサエの手鏡を持って自分の顔を見た。

【…うわぁ!!ボ…ボクがサエになっている…】

一方同じ時間帯にブイ事サエはと言うと…

「あれぇドアにとどかないなぁ…」

と懸命にノブに向かってジャンプをしていた。

それを見ていたサエの手持ちのミロカロスことカロが不思議そうにサエに向かってこう言った。

【あら…ブイ君何をしているの??ポケモン用のドアから出入りしなくてはいけないでしょう??】

(えっ…カロアタシをブイと間違えている…??)

サエは一時考えて水溜まりで自分の顔を見た。

「…キャー!!ア…アタシがブイになっている…」

そして二人はリビングへ向かった。

二人は二人の顔をジッと見てこういった。

「【やっぱり入れ替わってる!!】」

どうしよう…

〜続く〜
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銀杏 #3☆2006.10/30(月)22:31
☆第三話☆

(どうしよう…このまま…ブイの姿だったら…)

《どうしよう…このまま…サエの姿だったら…》

「一生コンテストに出られない!!」

【一生バトル出来ない!!】

二人は顔を見合わせて睨んだ。

そしてまたもや喧嘩が始まった。

「ブイ!!貴方のせいでこんな姿になったじゃないのよ!!」

始めに文句を言ったのはサエの方からだった。

ブイも負けじと言い返した。

【何でだよ!!ボクは何もやっていないじゃないか!!】

お互い目を離さずに言い合った。

するとカロがやってきてこう言った。

【あの…お取り込み中ですが…今日は旅に出る予定でしたよね??】

カロの言葉にサエはあっ!と叫んだ。

「ありがとうカロ!!忘れかけていたわ!!」

カロは不思議そうに首をかしげた。

【あの…ブイ君がどうして慌てているの?】

カロがそう言ったのでそうだったと思い出した。

(アタシブイの姿だったっけ…だからカロも間違えるのよ…ね)

一端気持ちを整理したサエはカロに今どんな状況かを伝えた。

サエの手持ちポケモンの中で一番冷静沈着なので言いやすかった。

カロも一時意味が通じなかった。

だけど考えてやっと分かった。

【そうだったのですか…でもサエさんはサエさんですよね。なので例えブイ君の姿になったとしても私達はサエさんの言うとおりにしますのでご安心ください】

と言われた。

サエはほっと安心をした。

だがブイは不機嫌そうにこういった。

【だけどボクはバトルしたいよ…サエの洋服スカートっていうものばかりしか持っていないしさ、おまけに男ならまだしも女だぜ…】

腕を組んでそう言ったのでだんだん腹が立ってきた。

だがサエはそれを押さえた。

するとブイの肩にぴょんっとピッチが乗ってきた。

【サーエ♪ブイなんか放っておいてボクと遊ぼ!!】

ピッチはサエ以外の人には腹黒い何とも言えないピカチュウだ。

サエ…ではなくブイはそれを振り払ってこういった。

【な〜にがブイなんかだ!!このチビ】

サエがいつもと違うので吃驚したのか声が出ない様子だった。

そしてサエはブイを殴った。

そしてピッチの所へ行って状況を説明した。

ピッチは最初一時考えてそしてサエに抱きついた。

【ん〜…ブイという姿は気にくわないけど…中身はサエだしね〜】

と言ってベッタリとなった。

その状態を見ていたブイは角でこう思っていた。

《彼奴いつか見ていろよ…》

とブイはピッチにプチ嫉妬を燃やしていた。

〜続く〜
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銀杏 #4☆2006.11/02(木)00:01
☆第四話☆

「さぁーってと行きますか〜」

とサエが言った。

するとブイがこういった。

【何でサエが仕切るの??】

サエはえっ??っと聞き返した。

【だって今ボクはサエの身体だよ!!だから大きい人が仕切るの】

それを聞いたサエははぁ??っと思ってこう言った。

「何よそれ!!そんなのあり得ない!!というより考え方可笑しいわよ!!」

とサエはブイを睨んだ。

だがカロが喧嘩をくい止めた。

【さぁ出発しましょ!!ね??】

カロが言ったので二人は渋々返事をした。

ミシロタウンから出たのは何年ぶりだろう。

そんな感じだった。

ガザガザ…

後ろの草むらから音が聞こえる。

【誰か来ます!!】

と言ったのは聴力がよいキュンだ。

そしてその正体が分かった。

幼馴染みのエイだ。

「おぉ!!サエじゃんか♪久しぶり〜」

エイははっきり言って軽い感じだ。

そしてパートナーのダネネとマナナが出てきた。

【おやぁ〜そこにいるのは超ひねくれ者のブイ君じゃ有りませんか〜】

っともの凄く嫌みたっぷりな言い方をしたのはダネネだ。

【なんだと〜もう一度言ってみ…あっ…】

「この馬鹿イーブイ!!」

そうブイは今の姿を忘れていた。

なのでいつものような感じになってしまったのだ。

サエは小声でブイに言った。

「?どうしてサエがブイの事に怒るの??」

エイは不思議そうに訪ねた。

そして隠していてもしょうがないのでばらした。

エイはそれを聞いて吃驚した。

「っていうか現実にあり得ないんだけど…入れ替わるなんて…」

確かにあり得ないけどあり得るの!!

サエとブイは同じ事を思っていた。

【…けど…面白そう…】

そう言ったのはマナナだ。

はっきり言って人見知りが激しい。

確かに見ている人は愉快だろう。

けどこっちにとっては大問題だ。

するとエイは何かを思い出したような顔をしてこういった。

「そうそうサエ!!一緒に旅に出ようって言いに来たんだ〜」

とエイはにっこりとしていった。

《ブイとねぇ…》

《ダネネとねぇ…》

二人は嫌そうな感じだった。

〜続く〜
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[923]

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