ぴくの〜ほかんこ

物語

【ぴくし〜のーと】 【ほかんこいちらん】 【みんなの感想】

連載[968] ハティのハチャメチャ記☆

秋穂 #1★2007.02/12(月)20:36
+プロローグ+

ブイズ5人姉妹(一応♂います)はある日
お引越しをする事に。
破天荒な長女のブラッキー・ハティを始め、
ハティと双子の次女のエーフィ・エトワール、
引きこもりの長男のサンダース・アトランタ、
変人気味な次男のシャワーズ・スノウ、
勇敢な三女のブースター・アラノの5人。
果たしてどうなることやら!?

第一話

「・・も、もうやだお引越しなんて…」
「アトラ、そんな事言わずに付いて来い!」
なんてギャーギャー言いながら歩いている2人。
どなっているのは長女のハティである。
後の3人は、のこのこ付いて来ている。
アトラとは一応と長男のアトランタの事である。
「もう・・ハティってば、アトラ怖がってるわよ?」
「…こんなの拾ってみた」
「スノウ兄ちゃん、そんなの拾わなくていいんだから・・」
次女のエトワールが苦笑いしながらハティに言う。
次男のスノウが拾った物は変な形の石だった。
三女のアラノは、スノウに対してツッコミを入れていた。

…ようやくハティ達は目的の村に着いたらしい。
「らしいって何よ作者!」
あ、すいません。
気を取り直して、この村は「クリア村」という。
「エトワ、着いたよクリア村に!」
「そうなの?あっ、こら、アラノ達!着いたわよ!」
スノウとアラノはさっきの事でケンカをしていた。
アトランタは、目をふせながらハティにくっ付いている。
そして、新しいわが家に入った。

「アトラ、はなれろ!それじゃ、荷物片付けるよっ!」
「僕、もうやだよぅ…」
アトランタは、半分泣きべそをかいていた。
「あたしは他の人のところに挨拶行ってくるからね!」
ハティは、荷物を置き去りにして家を飛び出していった。
「あ、ハティ待ちなさい!片付けて行ってっ!」
エトワールの言う事も無視して行ってしまった。
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秋穂 #2☆2007.02/14(水)22:01
+あらすじ+

お引越しを済ませたブイズの5人。
すると、挨拶をする、と言い
長女のハティが家を勢い良く飛び出す。
次女のエトワールが止めようとしたが…。

第二話

「ふんふふんふふーん♪お友達でっきるっかなー♪」
とかいうよく分からない鼻歌を歌いながらスキップしている。
しかし、家を出てきたのはいいものの、
ハティの知人なんて誰一人ここには居ない。
考えて考えて思いついた事は・・。
「広場で友達作ってこようかな!」
そんな訳で、村の広場に早歩きで向かった。

「こんにちは!初めまして、引っ越してきたばかり?」
と、早速声をかけたのはクチート。
どうやら女の子らしい。
「初めまして!あたしハティっていうの、宜しくね!」
「私はカティア。こちらこそ宜しくね、ところで何でここにいるの?」
カティアにその事を聞かれた。
「んーとね、引っ越してきたばっかりだから友達を作りに来たの」
「そうなの?なら私と友達になりましょうよ!楽しそうだし」
いきなり友達になろうと言われたハティ。
かなり嬉しそうだ。
「い、いいの!?よ、喜んで!!」
いつにも増して有頂天なハティだった。

「たっだいまー♪」
ステップを踏みながら家に入る。
さすがはエトワール、部屋はキッチリ整理されていた。
アラノがぐちゃぐちゃにした場所も、必死で直している。
「おかえりなさいハティ!今まで大変だったのよー」
ホラ、とエトワールがはたきを渡す。
「ハティも自分の部屋の掃除をしなさい」との事。
仕方なく部屋の整理をしていた。
…しばらく経って、掃除は終わった。
弟や妹の部屋が気になったので、ちょっとのぞいてみる事にした。
まずは長男アトランタの部屋を拝見。
「・・っと、ばれないようにっと」
小言を小さい声で聞こえないように言いながらそっと見てみた。
部屋は、案外キッチリしている、が。
「な・・何じゃコレ…」
大量の羽毛が丸くしきつめられ、
いかにも引きこもりのようなレイアウトがされていた。
見れるような状況でもなさそうなので、次はスノウの部屋へ。

「・・っ何じゃ・・何じゃコレェェェェ!!」
その場で叫んだ。
幸い、スノウ本人は居なかったので命拾いはした。
スノウの部屋には意外な物がしきつめられていた。
果たしてそれは・・?
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秋穂 #3☆2007.02/18(日)15:25
+あらすじ+

広場でハティに新たな友達ができ、
意気揚々として家に帰る。
部屋の掃除をし終わり、次男のスノウの部屋を覗くと・・?

第三話

「…ホントにこの雪、解けないのかな」
とハティ。
そう、しきつめられていた物は
雪、だった。
雪の上に自分でつくったであろう、氷の家具。
よくできてるなぁ、と眺めていると案の定、
「ハティ、今の叫び声何なのよ」
とエトワールが来た。
「いや、だって、こんな雪と氷の部屋…」
あたふたしながらハティが話しているのを無視。
エトワールが体を乗り上げ、
「どれどれ…」
と見てみると…。
「あー、そういう事ねー…」
エトワールはあきれていた。

「ハティ姉ちゃんー!あそぼーよー!」
いきなり大声でハティをアラノが呼ぶ。
「広場行こー!」
かなり急かしまくるから、仕方無く
家を出ようとしたその時。

ピンポーン

とチャイムの音。
「はい?」
エトワールが出た。
すると、この前ハティが知り合ったクチートのカティアが居た。
「こんにちは、私カティアって言うんですけど・・
ハティちゃん居ますか?」との事。
「分かりました、ちょっと待っててください。
ハティー!ちょっと来なさーい!」
ハティが顔を出すと、カティアはニッコリ笑う。
「何か用なの?」
そうハティが聞く。
するとカティアが、
「家に上がってもいい?かみつきさんが暴れなければ
いいけどね、それじゃ上がりますー」
勝手にべらべらしゃべって勝手にハティ達の家に上がった。
部屋のドアからこっそりアトランタとアラノとスノウがのぞく。
カティアは3人を見る。
その時、目が思いっきり輝いて、
「何この子、可愛いじゃないですかぁー!あぁもう可愛い・・」
アトランタに飛びついて1人でキャーキャー言っていた。
まるで韓流スターのファンみたいな。
他の兄弟達が見ているうちに、
カティアがアトランタを抱きしめたままダッシュで家に戻り、
またダッシュでヒラヒラした服を引っつかんでいた。
そして、勝手に服を着せては楽しんでいた。
「あー、アトラ、どんまい」
それしか他の兄弟達は言えなかった。

「カティアって、ショタコンなのねぇ…」
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秋穂 #4★2007.02/23(金)09:20
+あらすじ+

ブイズ5人の家に、
広場で知り合ったクチートのカティアが上がりこむ。
キャーキャー言いながらやった事とは・・?

第四話

「うふ、アトラちゃん次はこれねw」
とか言いながら
キャッキャ言ってるカティア。
何だかんだ言って、勝手にこの家に泊まったのである。
アトランタを勝手にアトラちゃんとか呼んでいる。
「カティア、アトラをそっとしてあげたら・・」
「ハティちゃんは、だまってて!!」
凄い形相でハティをにらむ。
その姿、なんとも恐ろしい。
うふふ、と言いながらはしゃいでいるカティアの後姿。
見てみると、奇妙な感じだった。
それもそのはず、
普通はアゴが開いているはずなのに、
カティアのアゴはひもでぐるぐる巻きになっていた。
あがあが言いながら必死で取ろうとするが、
かた結びの上にかた結びをしていて、
かなり細いひもなので解けなかった。
そして肝心のカティアは、思いっきり無視してた。
「あが、カティア、解けー!」
これがアゴの心情であろう。
しばらくするとアゴは諦めた。

そういえば、とハティ。
カティアが家に上がりこむ際の、
「かみつきさんが暴れなければいいけどね」
の一言を思い出す。
かみつきさんって、あのアゴ・・?
そんな疑惑が浮上した。
「かみつきさんじゃなくて、
もっとマトモな名前を付ければ良かったのにねー!」
こそこそ話していたのを、アラノが空気読まずに
大声で禁句を言ってしまった。
すると、やっぱり・・。

「んな事言うんじゃねぇー!!」

ブチ切れた。
ひもを解いて、かみつきさんを解放すると

グガァァ!!

と叫んで、アラノに噛み付くかと思ったが。
かみつきさん、恥ずかしがりやみたいで
カティアの命令を無視しておどおどしているだけだった。
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秋穂 #5★2007.06/29(金)18:47
+あらすじ+

ハティ達の家に勝手に上がりこんだカティアが
アラノの失言によってブチ切れる。
かみつきさんと呼ばれるアゴは
おどおどしているだけで…。

第五話

「かみつきさーん、ちょっと早くしなs」
「そんじゃあかみつきさんの紐結んどくか!」
カティアが喋っている最中に
ハティが割り込んでベラベラ喋っている。
…この後ハティVSカティアの乱闘があったが、
状況を言えない為に飛ばそう。
何だかんだ言ってカティアには帰ってもらった。

「んじゃ、アタシ遊んでくるぅ!ハティ姉ちゃん、一緒にあそぼー!」
アラノが広場に行きたいらしく、ハティも付き合ってあげる事にした。
「「んじゃあ、行ってきまーす!!」」
2人そろって大声で叫ぶと、広場へ一直線に走っていった。
「あーあ、部屋を汚しちゃって…」
エトワールはため息をつきながら、掃除をしていたのであった。

ハティとアラノが広場に着くと、
この前は見かけなかったサーナイトの女の子がいた。
広場の木にもたれかかって本を読んでいるようだ。
読書をしているのに、雰囲気ぶち壊しでアラノが
「こんにちはー!」
と話しかけてしまった。
アラノには空気を読む力が欠けている、
ハティはそう思ってため息をついた。
サーナイトはアラノに気がついて、
「こんにちは^^」
と返してくれた。
「お名前は何ていうのー?」
「私はセレアって言います、貴方は?」
「アタシ、アラノって言うのー!
お姉ちゃーん、こっち来なよー!」
アラノにそう言われ、ハティもセレアの近くまで走った。
「あら、この子のお姉さん?初めまして、私セレアです」
本を手にかかえたまま、セレアはにっこり笑って話す。
「こんにちは、あたしハティっていうの!
さっきはごめんね、アラノが邪魔しちゃって・・」
その後、3人で話が盛り上がり、ハティの家に来るという約束までした。

「「たっだいまー!!」」
これまたうるさい声で2人が言う。
「おかえりなさい、何してたの?」
エトワールがそう聞くと、
「えへ、今日広場にサーナイトのセレアって子が居たんだー!」
「それで?」
「友達になっちゃった^^
今日、この家に来るみたいだからねー」
「今日来るの?じゃあ準備しなくちゃ!」
エトワールが大急ぎで家の掃除をし、見事に10分で綺麗になった。
マ○イ棒の効果でもあるのだろうか。
しばらくして、呼び出しベルの音が鳴った。

「はーい、貴方がセレアちゃん?」
エトワールが戸を開けて覗く。
「そうです、私セレアといいます^^
ハティちゃんのお宅でしょうか?」
「はい、私は次女のエトワールといいます。さぁ、どうぞv」
やっぱり客が来ればスノウとアトランタがひょっこり覗くようだ。
セレアはその2人にも笑顔で挨拶しながら通った。

「…そういう事だったんですね、
すいません、アラノ末っ子なもので・・」
「いえ、いいんですよ、貴方達とも会えましたから」
セレア、なかなか温厚なようだ。
やっぱり本が好きなようで、本は常に持ち歩いていた。
エトワールは、セレアの本に気付いた。
「本、好きなんですか?私も好きなんです、今度読ませてもらえませんか?」
「いいですよ、もう読み終わったのでお貸ししましょうか?」
エトワールとセレアは気が合うようで、話が弾んでいた。
と、その時。
スノウの部屋の床の雪で、雪合戦をしていたアラノとスノウの
どちらかの玉がちょうどセレアとエトワールの居るところに入ってしまい、
セレアの本を濡らしてしまった。
「あ、だ、大丈夫ですか・・?」
エトワールが心配そうに聞く。
「…」
セレアはお気に入りの本を濡らされた事で
周りに怒りのオーラがただよい始めた。
「この本・・濡らしましたよね・・?」
どうやら怒っている。
スノウは殺気を感じて家に戻っていたが、
アラノは鈍感なので何も分からず外に居た。
セレアがオーラ出したまま外に出た。
アラノはビックリして後ずさりした…が…。
セレアの物凄い怒り様で、アラノはボッコボコにされていた。
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秋穂 #6☆2007.02/25(日)15:40
+あらすじ+

広場であったセレアと意気投合。
家に来てから、エトワールと話をしている時
スノウかアラノの玉が当たって本が濡れ
セレアがブチ切れて…。

第六話

アラノはあの後しばらく白目むいて倒れていた。
ハティにボコられた後もよくなるので放置しておいた。
「それじゃ、私は失礼します」
とセレアがペコリと一礼して去っていった。
その後アラノがぎゃんぎゃん言いながら泣いたのは言うまでも無い。

ちなみに、スノウは部屋で氷を彫ってたり
アトランタはキッチンでお菓子を作ったりと
気分転換を自分なりにしているようだった。
ハティも気分転換に広場で遊ぼうと思って出かけた。

早速来てみればエルレイド発見。
どうも武術でもやっていそうだ。
話しかけてみた。それもタメ口。
「こんちはー!」
エルレイドは振り向いた。
「・・何か用でもあるのか?俺はラルスというが」
「エルレイドなのにラルス?
ラルトスでもないのにラルス?何d」
「文句言うんじゃない!おばちゃんに失礼だ!」
何だかラルスがキレてしまったのでハティは家までダッシュ。
ラルスも追いかけてきてしまって…。
…言いようの無い音が鳴り響いた。
「こらぁー!!」
エトワールが物凄い声で怒鳴った。
「今うちにお客さん来てるから静かにしなさーい!
って、広場から来たの?其方の方」
ラルスに気付いて、声をかけた。
「ええ、俺ラルスですが
そなたらって一体・・」
3人の兄弟がぞろぞろ来たので、そう言ったのである。
その後に、コリンクが居た。
「私、廻(メグリ)と申すが、そなた何という騒音を出しておる。
私は静かにしたいのだが」
子供なのに古風な喋り方だ。
曲者が来たなぁ・・、ハティはそう思った。

「・・という事で、俺は真の漢を目指しているのだ。
廻!そなた俺と気が合いそうだな」
ラルスのそんな一言もあり、廻とラルスは意気投合。
この後かなり長い時間話していた。
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秋穂 #7☆2007.03/08(木)18:53
+あらすじ+

広場で知り合ったラルスと客の廻(メグリ)。
意気投合してかなり話し込んでいて…。

第七話

「…それじゃこの辺で失礼する」
「じゃあ俺も帰るとするか・・」
話が終わったところで
ラルスと廻は一礼して玄関から出て行った。
「・・古風な2人だった・・ね、エトワ・・」
苦笑しながらハティはエトワールと話していた。
ちなみに現在午後6時。ラルスが家に入った時は午前11時。

その時、呼び出しベルの音が鳴った。
「はーい?」
珍しくアラノが出た。
「えっと、ハティさんの家・・ですか?」
と、グレイシア。
後ろからはリーフィアも付いてきている。
「あたしミスティカっていうの、
後ろのはジュエン。ちょっと居候させてくれますー?」
いきなりミスティカがそう言うもんだから
「おねーちゃーん!ちょっとこっち来てぇー!」
とアラノが叫んでエトワールを呼んでいた。

「ミスティカさ、いきなり用件言うたらビックリするやんか
ったく・・、オレはジュエンって言うんやけどさ
すみませんねぇ」
ジュエンは関西弁で喋っている。
「それで居候というのは・・?」
「あたし達成人だから、家追い出されちゃって
それで行く場所が無くなって…」
「まぁアパート借りればええ話やけどな」
「なるほど、ちょっと待っててください」
エトワールがそう言って、走っていった。
「あ、どうぞお入りください^^」
2人が玄関に居るのに気付いて、エトワールが声をかけた。

「…こういう事なんだけど、どう思う?」
ハティ達にエトワールがさっきの事を説明した。
「・・だったらアパート借りちゃえばいいじゃない、
ボクはむかえたくはないし」
スノウは反対らしい。
「えー!べっつにいいじゃん、少しくらいポケモンが増えたってさ!」
ハティは大賛成らしく、スノウも長女には逆らえないので
結局はミスティカとジュエンをむかえる事になった。

…この家はどうなることやら・・!?
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秋穂 #8★2007.03/25(日)13:14
+あらすじ+

いきなり現れたミスティカとジュエン。
何だかんだ言って2人共この家のメンバーに加わる事に。
スノウは心配らしい…。

第八話

「おっはよーぅ!アラノ、遊ぼー!」
朝から元気すぎて困る程うるさい声で喋るミスティカ。
「そーだね、じゃあスノウの床の雪借りてこーか!」
どうも雪合戦をするらしい。
「…あーもうせからしいわ!少しは黙れ、ったく・・」
ジュエンはその声に耐えかねてその声よりもでかい声で叫んだ。
「…ホントだよ、雪だるまさんと喋れないじゃん・・」
スノウもグチをこぼして部屋に閉じこもった。

「それじゃあ遊ぼうか・・って、なんか黒いオーラが・・」
ミスティカはアラノよりは敏感らしく、
エトワールの怒りとアトランタの怒りを感じていた。
「何?早く外行こうよー」
相変わらず迷惑なくらい鈍いアラノは、
ミスティカをせかしている。

と、その時。
「…2人とも・・いい加減・・黙りなさーい!!」
「お願いだから・・黙って欲しいんだけど…!!」
アトランタは笑顔でこぶしを振り上げて、
エトワールは顔を真っ赤にして怒りの雷を落とした。
「「ごめんなさーい!!」」
そういうのも日常である。

・・ようやく長女のハティが起きた。
寝不足らしく、顔の表情がとんでもない事になっていた。
「ハティ!その顔、直してらっしゃい!」
エトワールに注意され、
「は〜い・・」
と仕方なさそうに足を引きずって自分の部屋に戻っていった。
「エトワ姉、キッチン借りるよぅ・・」
アトランタはそういって、お菓子作りにぼっとうしていた。

「アラノー!広場で遊ばないー?」
ミスティカはヒマらしく、アラノに聞いた。
「いいよー行こう!」
アラノはその誘いに乗り、ミスティカと一緒に走っていった。
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秋穂 #9☆2007.04/07(土)11:57
+あらすじ+

ミスティカはアラノを遊びに誘う。
アラノはそれに賛成し、一緒に走っていった。

第九話

「ふゅー、つーいたっ♪」
数分間物凄いスピードでダッシュして着いた。
「ねぇ遊ぼ、ミスティカ・・」
そう言ってアラノが振り返ると、
後ろに目が真っ白になって口からなんか出てる
恐ろしい光景のミスティカが倒れていた。
…多分冗談だろう。放って置いといて
「この作者のアホー!!あたしの事をほっとくなー!」
何やらうるさいがスルーしておこう。

「ねー、このさいだからもうちっと奥行ってみないー?
アタシ、行ったこと無いからさ」
「いいよ、でもハティ達には秘密よー、特にエトワには!」
「りょーかいっ!」
こんな好奇心で、広場の奥の細い道を通って
森の奥を探検してみる事にした。

「・・ねぇ、もういいんじゃないの?」
「まだまだー♪もうちょっといいでしょー?」
そんな事を聞いたり答えたりしながら、どんどん奥へ進んでいく。
道も奥に行くに連れて山道が多くなってきた。
いつの間にか、
「ハクタイの森」という看板が立っていた。

「ホントにやばくない?ちょっと行き過ぎじゃあ・・」
「アタシも、何かやばく感じてきた・・;」
アラノが怖がるくらい、夜のハクタイの森の入り口からでも
森の中の様子が分かるほど。いかにも幽霊がひそんでいそうだ。
「ねぇ帰ろうよ・・」
「そ、そうだね、帰ろうか・・!」
ギャー!と悲鳴を上げながら猛ダッシュで戻ってきた。
が、道に迷ってしまったようだ。分かれ道がある。

「もう勘だ!こっち行こう!」
とりあえず2人が右の道に走ってみると、
「あ、あれ?この道って戻っちゃうの?」
ハクタイの森の入り口に着いた。
もう夜だ。ハティ達が心配するだろう。
「アタシが、行こうと言わなければ・・!」
「それに乗ったあたしも悪いよ、とりあえず出口探そうか」
そう言って2人がくるりと入り口に背を向けたその時。

「ラプソは出口知ってますよーぅ♪」
背後からこんな声が聞こえた。
「「ギャー!」」
また悲鳴を上げた2人。そっと振り向くと、
ムウマがいた。
ふわふわ浮きながらムウマはくるっと縦に1回転する。
「ラプソはラプソディっていいますー、
ほら、ジーグも出口教えてあげようよー」
「はぁ、面倒ごとは嫌いなんだがね、あたしは。
ジーグっていう。あたしはここを見張ってるからラプソ行ってきな」
ジーグというヤミカラスはため息をついて、ラプソディに言った。
「分かったー、それじゃついてきてくださいねー」

そう言ってラプソディは、道をたどり始めた。
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秋穂 #10☆2007.04/08(日)16:13
+あらすじ+

アラノとミスティカは森へ探検。
しかし、ハクタイの森周辺で迷ってしまう。
そんな時、ラプソディとジーグという
ムウマとヤミカラスが現れて…。

第十話

「しっかりラプソに付いてきて下さいねー♪」
どうもラプソディ、ハイテンションのようだ。
「ラプソディ、お願いだからハイテンションは
引いちゃうからやめて・・」
ミスティカは思いっきり引いているようだ。
アラノはそんなの気にせずマイペースに歩いている。

歩いていくと、森がおいしげるところから
風が気持ちいい草原に来た。
花が咲き乱れている丘、ソノオタウンの近くらしい。
「綺麗だねー、花摘んでいこうよ!」
もう深夜に近いという事を忘れアラノが言った。
「どうしますぅー?お花は後でジーグに届けさせても
いいですけどー、あまり長い時間はやめてくださいねー」
ラプソディがこんな事を言ったので、そういう事にした。

…数十分後。

「花の冠出来たー!ラプソディ、ジーグに宜しくね!」
アラノとミスティカ、2人共摘んだようなので再び歩き出した。
「この先は危ないです、気をつけてくださいねー」
「そうなの?」
「はいー、ジーグの話によると、ですけど」
ラプソディとミスティカはこんな話をしていた。
アラノは聞き流しながら歩いていた。
しばらく歩いていて、急にラプソディの動きが止まった。
「…ここは、妖気が密集しています
普通のポケモンには危険すぎる…!」
目の前には、いかにも怪しい森である。

ラプソディの話によると、その森は「奇怪の森」という。
ゴーストタイプやエスパータイプが集まっているらしい。
その森にはゴーストタイプの妖気が密集して
死んでしまう危険性も高い、との事。
恐らくジーグはたまたま通りかかって危険を感じたのだろう。
そういう訳でラプソディの勧めもあり、
さけて通っていった。

山道を通って数分。
「おかしいですね・・もう着くはずなのに」
彼女が言うにはもう着いているはずらしい。
「・・同じところをぐるぐる回ってただけですか!」
ようやく感づいたらしい。
「ちょっとつかまっててくれますか!」
「わ、分かった」
ビックリしたアラノとミスティカだが、体につかまった。

「今日は特別、飛ばします!」
少しスピードをつけて浮いた。そして、空を飛んだ。
「振り落とされないよう気をつけて!」
そう言うと、息を吸って高い音で口笛をふいた。

そしてしばらくすると、ジーグが飛んできた。
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秋穂 #11★2007.04/08(日)17:35
+あらすじ+

道に迷ったアラノ達はラプソディに道案内をしてもらう。
しかし、ラプソディまでもが道に迷ってしまい・・?

第十一話

「ラプソ、どうしたー!?」
「あっ、ジーグ!どちらか連れてってあげて!」
ジーグが猛スピードで飛んできた。
ラプソディが訳を話すと、ジーグはうなずいて
アラノに自分をつかませた。
「よし、ラプソ!もう少し飛ばして行くぞ、
このままじゃ妖気で迷宮みたくなっちまう!」
どうやら妖気の影響で迷いやすくなっているようだ。

「ちょ、ちょっ・・疲れ・・」
アラノは腕が疲れたらしい。
「あたしもちょっと疲れたんだけど・・
何か別の方法ないのー?」
「無いっ!テレポートは誰も覚えてない!!」
ミスティカとアラノのグチに対し
ジーグは一言、無いと言った。
「ラプソも疲れたー、フーガ君達も来てもらった方がいいかな?」
「ぬー、そうだな、でも充分だろ!」
「はぁーい、じゃあ頑張ってねー♪」
どうやら呼ばないらしい。

数十分後、ようやく地面に降りた。
「はぁ・・、疲れたー」
「ね、もうアタシはこんなの耐えられないよ、二度とヤダ!」
「そんな事言うな!助けてやったんだ、感謝しろ!」
「まぁいいじゃんジーグ♪
それじゃあ家まで付いていきますーv」
ミスティカとアラノは疲れたらしい。
ジーグはグチをこぼし、ラプソディはお気楽モード全開。
「それじゃあジーグ、ハクタイに戻っといてー」
「分かった、それじゃあたしは帰る!」
そう、ジーグは言い残して飛び去っていった。

「・・あれ、そこに居るのアラノ達じゃあ・・」
もう真っ暗になったので兄弟達は寝ていた。
なので、夜行性のハティが探していたという事だ。
「そこに居るの、あなた達のお姉ちゃんじゃないんですか?」
ラプソディも気付いたらしい。
アラノとミスティカは背伸びしてみて、確認した。
「あ、ハティ姉ちゃん!こっちー!!」
「ハティ、ここだよー!」
叫んで、2人共走っていった。
「ラプソも連れてってくださいー!」
ラプソディも置いていかれまいと浮きながら追っていった。

「ねぇ、広場の先って楽しかったの?」
「うんwでも道に迷っちゃって、ラプソディに送ってもらったのーv」
「ふぅ・・ラプソはラプソディっていいますー♪」

そんな事を言っているうちに、朝日が昇ってきた。
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秋穂 #12☆2007.04/09(月)16:43
+あらすじ+

ジーグとラプソディに送ってもらい、
ハティにも再会した。
色々話しているうちに朝になった・・。

第十二話

「それでさ、ジーグってヤミカラス♀もいたんだけど
ハクタイに帰っちゃったんだよねー」
「あーそうそう、性格が生意気だったよアタシに対して」
「へぇ、気が合うかな?w」
そんな話をしているうちに足音が聞こえてきた。
「あっ、兄弟の子じゃないんですかー?」
ラプソディが気付いた。
先頭にはエトワール、その後ろに弟達だった。

「アーラーノ・・?それにミスティカ・・、何処行ってきたんですか!!」
早速、雷が落ちた。
「ごめんなさーい!」
と言いつつアラノは逃げる。
素早さは能力値上でダントツのアトランタが追いかけたが、
逃げ切った。
「ハティ、追いかけて!」
エトワールがこう言ったので、長女のくせに従って
物凄いスピードでの追いかけっこが始まった。
「…」
見ていて気分が悪くなるほど速いスピードである。

「・・はぁ、そういう事ね、やっぱりアラノが元凶って事ですか・・」
ラプソディとミスティカから事情を聞いて、
エトワールはため息をついた。
向こうでは、ようやく決着が着いたようで
ハティがアラノをつかんでこっちへ歩いている。
「でもー、ラプソは楽しかったですよ♪
ジーグと皆と一緒に遊べて楽しかったですvv」
笑いながらラプソディは言った。

「エトワー、アラノ連れてきたー」
それだけ言ってハティは寝た。
「・・まぁいいか、この事については許します。
でも危ないところには行かないように!」
エトワールから許しが出たので、アラノとミスティカは喜んだ。
「ラプソはまた来ますよぅー♪」
ラプソディはそれだけ言い残し、去っていった。

「…ねぇ、この岩いる?」
「い、いらなーい!;;」
スノウがどこかで拾ったであろうでっかい岩を片手で持っていた。
見た目からして重さ数sだろう。よく持てるものである。
何気にその岩にはコケとアリがついていた。

こうしてアラノとミスティカの探検は終わったが
忙しい日常はまだまだ終わらない!
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秋穂 #13☆2007.04/22(日)16:28
+あらすじ+

無事に家に帰って、ドタバタした日常に戻った。
ラプソディは帰り、どうなってしまうのか…。

第十三話

「ぴけこっちly」
「うるさーい!」
ふざけて、ぴけこっちゅとか
コケコッコーのいじった言葉を言い出した。誰かといえば勿論スノウ。
それにたまらず、ハティが大声で叫ぶ。

「そんじゃこれなら皆起きるでしょ」
そうスノウが言い、息を吸い込んで、
「りゃあぁあぁぁ!!」
物凄い叫び声(奇声)を発しながら
雪を玉の形に即行でして四方八方に投げながら廊下を歩いた。
これはたまらないはずだ。ちなみに2階にも行ったとか。
おかげでほとんどが風邪をひいたらしく…。

「つ・・つめて・・へっくしゅっ!」
氷タイプが弱点のジュエン。風邪をひいたらしく厚着だ。
「ジュエン、なーに風邪なんてひいてんのよーw」
そんな事を言うのは自分も氷タイプなミスティカ。ピンピンしてる。
「…皆、大丈夫なの?^^;」
苦笑しつつ自分は雪玉に当たってないハティ。ピンピンしてる。
「わ・・私も風邪を・・ごほっ、へっくしゅん!」
雪玉に当たったらしく、エトワールも風邪をひいている。厚着だ。
「雪玉・・じゃまだった・・寒い・・」
ブツブツグチを言っているのはアトランタ。寒いらしい。
「僕が何かやったのかぃ?」
開き直ってしまったスノウ。口調が明らかに変人じみている。
「・・熱、38.5℃!風邪じゃん・・」
明らかに熱が高いアラノ。マスクとマフラーをしている。

アラノを寝かせると、ハティがスノウの
首根っこを引っつかんでずりずりと引きずっていった。
まずは手始めにハティ。だましうちで一発かましてやった。
「それじゃ、皆よろしくー♪^▽^ノ」
それだけ言い残してどっか行った。
次はアトランタ。怒りのかみなりを落とす。ダメージは2倍だ。
「・・スッキリした・・それじゃ」
それだけ言って座り込んだ。ちなみにスノウはピクピクしている。
次は…、言ったらキリがなさそうなので略そう。
総攻撃を受けて、スノウは死にかけた。

一件落着♪(違)
「・・一件落着違いますでしょ…orz」(←スノウ)
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秋穂 #14☆2007.09/08(土)11:52
番外編

「えーと、作者の秋穂から言いたい事があるみたいだよ」

ハイ、言いたい事は分かるかもですが…。
長い間放置してすみませんでした;
俗に言うネタ切れってやつです、ネタが尽きました(ぁ)
それと、ネタ切れで書けなくなった後、
何故か恥ずかしくなって放置してしまいました…orz
もし、再開を待ちわびていた方が居たら、本当に申し訳無いです…!><
今更遅いですが、見捨てないで欲しいです…;
作者からは以上でございます。
尚、こんなのを上げても仕方無いので注目は外してあります。
ご了承下さい><

「以上のようです、大変ご心配をおかけしてすみませんでした、との事です」
「あたし達の事も見捨てないで欲しいな!」
「オレの事も見捨てんで欲しいわ、そうやろミスティカ?」
「そりゃそうでしょ、ジュエン!引き続き応援お願いしたいな!」
「うん!アタシからもお願いしたいn」
「うるさいから黙って頂戴、とにかくまどろっこしくてすみませんが、そういう事ですー」
「以上、ハ」(スノウが割り込み)
「ボク達からのお知らせでした…、これでいいんでそ?」
「変な言い間違いしないで欲しいな、まぁそういう事だけどさ」

この辺でハティ一家の話は切っておきますね。
それでは、勝手にお騒がせしてすみませんでした!><
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[968]

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ぴくの〜ほかんこ