ゆうた | #1★2007.04/05(木)10:51 |
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第一話 〜序章〜 ここはポケモン達の暮らすもう一つの地球。 この世界は平和そのもので、毎日事件もおこらず、ポケモンと人間は平和に暮らしていたー 3345年ー 地球は紛争、三度の世界戦争によりかつての平穏さはなくなっていた。カントー・ジョウト・ホウエン・オーレ・シンオウの4地方が毎日のように激しく戦争を繰り返していた。 シンオウ地方ではこの事態を解決すべく、シンオウ平和連合軍ー 通称SDFを結成、紛争の鎮圧に乗り出した。SDFの活躍の成果もあって、紛争はなくなり、世界に再び平和は訪れたー かに見えた。 3356年ー 宇宙から急遽蜂型巨大宇宙船が接近、地球に着陸。 同年、シンオウ政府通信を試みるが反応無し。 同年、警告を発するが反応無し。 場所は変わって、シンオウリーグ… ラティオスの放った光弾がガブリアスの激しい攻撃をかいくぐり急所を捉える。 「ギャバアア!」 チャンピオン兼シンオウ政府国王シロナのガブリアスは激しい悲鳴とともに倒れた。 実況「勝者、ヒカリ!」 ヒカリ「や…やったああ!」 幼い少女は相棒のラティオスと抱き合う。 ヒカリー 11歳。ポケモントレーナー。最強を目指すためここシンオウのチャンピオンへの道を目指していた。 シロナ「ヒカリちゃん、おめでとう!シンオウの新しいチャンピオンの誕生ね… こっちへきてくれるかしら?」 ヒカリ「はいっ!」 ヒカリは当然チャンピオンの間へ連れて行かれると思っていた。 だが…違った。 その部屋にはたくさんのモニター、そして銃をもった人間、強そうなポケモンがいた。ヒカリは少々おびえたが進んだ。 シロナ「さて…ここはSDF総司令部よ。」 ヒカリ「はいっ?SDFって何ですか?」 シロナは前述のSDF結成理由などを分かりやすく説明した。 ヒカリ「へぇ…でも私とその軍隊に何の関係があるんですか?」 シロナ「最強の貴方に、SDFに入ってほしいの。これは軍事機密になるけれど、今地球のそばに超大規模な異邦人が駐留しているの。それらは近いうち攻め込んでくると考えているわ。長らく止めていたシンオウリーグを再開したのはそのためなの。」 ヒカリ「でも…そんな…私…」 シロナ「断ってもいいけど…地球は滅びるし、貴方には一生軍の監視下で生活してもらうことになるわ。国家機密を知ったわけだから。それに貴方一人じゃない。まだ3人、貴方と初陣を飾る仲間がいるわ。ハイってらっしゃい!」 ドアから3人のトレーナーが入ってきた。 シロナ「紹介するわ。まz ???「陛下、自己紹介くらい自分でできます!」 シロナ「…そう。勝手にして。」 リュウ「俺はリュウ。相棒はこいつだ! アブウウゥゥ… アブソルだ!まぁよろしくな!」 ほ〜ぷ「僕はほ〜ぷ。相棒はスピアーさ!よろしくね! スッピィィ!」 レイ「俺はレイ…宜しく…相棒はエーフィ・・ フィッ!(レイはカッコつけてるけど、本当はこんなんじゃないんだよ!) エーフィ…うるさい…」 三人「貴方は?」 ヒカリ「あのっ…ヒカリです!宜しくお願いします!私の相棒はラティオスです! ラティー!」 シロナ「決まり・・ね!SDFにはいる…よね?」 ヒカリ「でも…お母さんがなんていうか・・」 シロナ「ご両親の許可は取ってあるわ。」 ヒカリ「え!?なら…いい・・かな。」 |
ゆうた | #2☆2007.04/05(木)11:39 |
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第二回〜平穏の崩壊〜 シロナ「ヒカリちゃんがはいってくれて嬉しいわ。早速だけど、まずは貴方のラティオスの本当の力を見せて欲しいの。リュウ!レイ!ほ〜ぷ!バトルしてあげて!」 三人「御意!」 シロナ「ヒカリちゃん、シンオウ最強のトレーナーの力見せて…ね?」 ヒカリ「はいっ!ラティオス!行くよ!」 ラティオス「ラティー!」 シロナ「まずは…リュウからいいかしら?…ん?最前線から通信ね…何ですって!?…分かったわ。」 リュウ「陛下?何があったんですか?」 シロナ「駐留していた宇宙人が攻めてきたわ。パルパークから進軍を開始したみたい。これは…SDFの出番ね。リョウ!フヨウ!早速だけどマサゴ防衛軍のほうに行ってくれるかしら?」 リョウ「了解!ビークイン、行くぞ!」 フヨウ「分かりました…っと。行くわよ、ナマズン。」 こうして戦闘は始まった。二人はマサゴに到着。 リョウ「フヨウさん、まずはナナカマド博士と合流したほうがよくないですか?」 フヨウ「そうねぇ…それが一番かしら。じゃあ私は一足先に敵を見てくるよ・・。」 フヨウは海岸沿いに南へと進んだ。観光客や野生のポケモンが次々とマサゴに非難してきている。SDF隊員の放つ激しい銃声が耳を貫く。隊員の一人がやってきた。 SDF隊員「フヨウ様!お疲れ様です!」 フヨウ「ごくろうさん。敵とは何なの?」 SDF隊員「いまだに分からないのですが…地球に存在するあるポケモンに非常ににていr…グアッ!」 遠くから飛んできた酸のような黄色い液体が隊員にかかり、隊員は気を失った。 フヨウ「ちょっと!貴方!しっかりしなさい!」 SDF中佐「フヨウさん!早く逃げてください!我々SDFの力では敵を倒せません!数匹倒すのが精一杯で…」 フヨウ「…いいわ。ここは私に任せて。隊員の撤退を早く進めなさい。」 SDF中佐「それが…隊員はもう全滅…いや、敵に寝返りました!」 フヨウ「何ですって!?仕方ない、あなただけでも逃げなさい!」 SDF中佐「俺も戦います!地球は俺が守ります!」 フヨウ「無理です!人間ではポケモンに勝てない…ポケモンにはポケモンよ!」 SDF中佐「…ハッ!では私はけが人の護衛に当たらせていただきます!」 中佐は退却した。しばらく戦闘していない軍隊はこうまで弱いものなのか。 しばらくすると対岸から飛行物体…SDF隊員、SDFのポケモンが攻め込んできた。 フヨウが見たその飛行物体は…どうみてもポケモン…ミツハニーだった。しかもすべてが♂である。 フヨウ「楽勝ね…ナマズン!ウソッキー!いきますよ!」 ウソッキー「ウッソー!」 ナマズン「…。」 オスハニー「オスー!」 オスハニー「オスー!」 ミツハニーたちは甘い蜜を飛ばして攻撃してきた。 フヨウ「ウソッキー!ストーンエッジで攻撃!」 ウソッキー「ウソォーッ!」 地中から飛び出した岩がミツハニー軍団を倒していく。だが、次から次へと新手がやってくる。 フヨウ「ナマズン!しねんのずつきで接近戦!」 ナマズン「…。」 二匹の活躍で敵は落ちていったが…フヨウの活躍もそれまでだった。敵の奥深くから、リーフィアが現れた。ただのリーフィアではない。何か黒いオーラを発している。 フヨウ「あれは…ダークポケモン!?1500年前にオーレで現れたという…それが何故!?」 リーフィアは二匹に接近し、ダークストームを放った。 二匹はなすすべもなく倒れ、フヨウも撤退せざるをえなくなった。 フヨウ「ナマズン!ウソッキー!…仕方ないわ、リョウに合わせる顔がないけど…」 そのとき、無線に連絡が入った。 シロナ「フヨウ!無事!?」 フヨウ「私は無事ですけど…もう駄目ね、ダークポケモンよ。」 シロナ「…やはりそうか…仕方ない、リョウとともに市民を誘導してコトブキまで退却を!今からヒカリとレイを派遣するわ!」 フヨウ「了解!」 シロナ「聞いてたかもしれないけど、ヒカリちゃん、レイ、貴方たちの出番よ。マサゴから退却する市民の護衛を頼むわ。敵には…ダークポケモンがいるみたい。気をつけて。」 レイ「了解。…ヒカリ、行くぞ…」 ヒカリ「待ってください!ダークポケモンって…?」 レイ「古代…オーレで…ワルダック、デスゴルドが用いたポケモン…戦闘力は異状…」 ヒカリ「あ…ありがとうございます…」 シロナ「…時間がないわ。貴方達とともにSDF精鋭部隊、SDF精鋭ポケモンを派遣するわ。時々無線で連絡を入れるから。…二人とも、死なないようにね。」 レイ「俺が…死ぬわけがない…」 ヒカリ「頑張りますっ!」 そのとき無線が入った。 ???「シロナ!カントーも危ない!」 シロナ「その声は…ワタル!?」 ワタル「そうだ!クチバに上陸した敵は進軍を開始、そのままヤマブキを制圧しやがった!軍事拠点を二箇所も失った…」 シロナ「こっちも援軍をまわす余裕はないわ…もう少し耐えて…」 ワタル「仕方ない、そうするしかあるまい…」 無線は切れた。 シロナ「もう総力戦ね…貴方達には今すぐ出立してもらうわ。」 その時、マサゴから無線が入った。 シロナ「こちらSDF総司令部…リョウ!?どうしたの?」 リョウ「言い忘れていましたが…敵はミツハニー♂の姿をしているものと、寝返ったSDF隊員、ダークポケモンで構成されています!時間がない…失礼します!」 シロナ「ちょっと!?リョウ!?」 無線は切れた。 シロナ「ヘリが回ったわ…二人とも、行ってらっしゃい!」 二人はヘリに乗り込んだ。二人の運命はー? 終わり・第三回へ続く |
ゆうた | #3☆2007.04/05(木)13:52 |
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第三回〜湖の神との再開〜 ヒカリとレイを乗せたヘリはマサゴへ向かった。途中、フタバタウンの上を通る。だが、そこで見たものは… ヒカリ「レイ君、私フタバから来たんだ!」 レイ「…あっそ」 ヒカリ「…」 長い沈黙が訪れる。やがて目的地付近に到達するための着陸場所にフタバが選ばれた。 ヒカリ「お母さんに合わないと…レイ君もあいさつしてね!」 レイ「…興味ない…」 ヒカリ「そんなこと言わないでぉ…」 SDF隊員「二人とも!ついたぜ!ちゃくりk…何だあれは!?」 その時、地上から何かで砲撃された。機体はグラつき、シンジ湖へと墜落していく。 SDF少佐「くっ…制御不能か…みんな!仕方あるまい!パラシュートで湖に着陸だ!」 SDF隊員「少佐!パラシュートの数がたりません!」 少佐「なんだと!?燃え尽きるしかないというのか…」 その時、湖から赤い光の階段が現れた。 少佐「なんだこれは!?」 その時、ヒカリのモンスターボールから急にラティオスが飛び出した。 ヒカリ「ラティオス!?どうしたの?」 ラティオス「ラティー!(これはシンジ湖の神、エムリットの力だ!冒険途中にヒカリがユクシー・アグノム・エムリットを助けただろう?そのお礼がしたいんじゃないか?)」 ヒカリ「そう…かな…いや、待ってても死んじゃうんなら掛けるしかない!少佐さん!この階段を下りましょう!」 少佐「だが…危なすぎるぞ!?」 ヒカリ「いいんです、どうせ待ってても死んじゃうんですから!」 隊員「少佐!機体の燃料タンクに引火!もう5分と持ちません!」 ヒカリ「ほら!少佐さん!」 レイ「少佐…行け…」 少佐「ムゥ…仕方あるまい、この階段を下る!各員、敵砲撃に警戒せよ!」 ただちに階段を下り始めた。レイもエーフィを繰り出し臨戦態勢で階段を下りる。だが簡単に下へとは行けなかった。下からダークポケモンの激しい攻撃が加えられた。 少佐「ポケモンは殺すなといわれているが…仕方ない、反撃だ!撃て、撃てええ!」 SDF隊員達は一斉に射撃を開始した。だが彼らの弾丸が着弾する前に敵攻撃が階段へと降り注いだ。SDF隊員達は次々と階段から転落、敵の餌食となった。はじめは数百人いたSDF隊員、もいまや数人…ヒカリとレイも守られるだけでなく戦闘に参加することにした。と同時に敵飛行タイプが飛んで攻めてきた。 ヒカリ「ラティオス!行くよ!」 レイ「エーフィ…行くぞ」 ラティオス「ラティー!」 エーフィ「フィィッ!」 ヒカリ「ラティオス!りゅうのはどう!」 レイ「エーフィ!めざめるパワー!」 ラティオスとエーフィの激しい攻撃により敵との戦力差はほぼなくなった。SDF隊員も士気を取り戻す。この段階でようやく階段を降りきった。その時、激しい光とともに一同は吹き飛ばされた。 場所、シンジ湖の空洞… SDF中佐「ここは…?」 SDF隊員「なんだあいつらは!?」 レイも何とか体勢を整える。だがヒカリは依然倒れたままだった。 レイ「ヒカリ…起きろ」レイはヒカリを揺さぶった。 ヒカリ「ん…」 レイ「説明しろ、あのポケモンは何だ!?」 そこにいたのは青、黄色、赤三色のポケモンだった。 そう、ユクシー、アグノム、エムリットである。 彼らは語りかけてきた。 エムリット「ヒカリ…今度は我々が力を貸す番だ…」 ユクシー「この洞穴には結界を張っています…」 アグノム「まずは・・君達の傷を治してあげないとね☆」 強大な魔力がヒカリたちを包み込む。その瞬間、皆に傷は吹き飛んだ。 アグノム「それだけじゃないよ、ホラ!」 入り口からたくさんの人間が入ってきた。先の戦闘で階段から落ちていったSDF隊員達である。 少佐「おぉ…お前達…無事だったか!?」 ヒカリ「よかった…」 ヒカリは涙を流した。やはり、まだ10台前半の少女にとっては死というものは恐ろしかったのであろう。 エムリット「そろそろ結界が持たない…」 ユクシー「貴方達を守ってあげられるのはここまでです…今、フタバが敵本拠地になってます。ヒカリ、どういうことか分かりますね?」 ヒカリ「…あ!・・お、お母さん…」 ユクシー「今は我々の魔力でフタバの住民は隔離してありますが…そろそろ限界でしょう」 アグノム「だから、君達は一刻も早く体勢を整えてフタバを奪還するんだ!湖の外ではもの凄い数の敵がいるけど…君達は負けないよね!全員が強いポケモンをもってるんだもん!」 隊員一同「そういえば…」 そう、先にシロナからSDF精鋭部隊全員に強力なポケモンが配られていたのだ。 少佐「くっ…私がそのことを覚えていれば…」 レイ「やってしまったことは仕方がない…少佐、早くフタバを奪還するぞ…」 ヒカリ「お母さんを…いや、フタバの人のためにも!」 少佐「うむ、そうだな…よし!全軍、フタバを奪還する!」 全軍「おぉおぉおー!」 こうして湖の神の働きもあり、体勢を整えたヒカリ達。 だが、これが地獄への道になろうとはまだ誰も考えてはいなかった… 第四回へ続く |
ゆうた | #4☆2007.04/05(木)23:55 |
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第四回〜地獄の幕開け〜 ヒカリ達一同は結界から飛び出し、戦場へ向かった。空洞はすでにダークポケモンにに囲まれていた。ざっと見渡すだけで1000匹はいるだろう。 SDF中佐「総員、包囲を突破、フタバへと進軍開始!」 SDF隊員「おぉおぉおぉお!」 レイ「ヒカリ…行くぞ…俺たちは俺たちで進む」 ヒカリ「え、でも…」 レイ「グズグズするな…あの中佐には実戦経験がない…俺たちだけでも生き残るぞ…」 ヒカリ「でも…あの人達は…」 レイ「あいつらが少し生き残るのと、俺たち二人が生き残るのと…人類にとってどっちが有益だ?その場だけでなく、全体を見渡せ…」 ヒカリ「…」 レイ「ついて来い…」 二人は移動を開始した。レイは知らないが少なくとも、ヒカリはSDF隊員の無事を祈りながら。途中戦線から脱出するまでは何も出会わなかった。そう、出るまではー 場所は変わって、カントー地方、カントーリーグ。 SDF隊員「ワタル様!このままでは…カントーは全滅です!」 SDF隊員「グレン島、陥落!」 SDF隊員「ニビ、陥落!」 次々と入ってくる味方の敗報に、カントーの士気は下がれるところまで下がっていた。 ワタル「くっ…シロナ…援軍はまだか…」 その時、二人の若い男女が入ってきた。 ワタル「何だお前達は!?どこから入ってきた!?」 ???「俺はソラ。あなたたちをたすけに来ました。」 ???「ボクはアカリ。あ、いちお女だからね!」 ワタル「無礼者め…まぁこんな時だ、許してやろう。早速だがこのカントーリーグの救援を任せる。チャンピオンロードを逆走し、迫り来る敵を駆逐してくれ!」 ソラ「承った!」 アカリ「あいよ!」 カントーでもまた、戦いが始まろうとしていた… |
ゆうた | #5★2007.04/06(金)11:59 |
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第五話〜戦線散開〜 シンオウ、シンジ湖付近の森ー 敵から脱出し、何とか逃げ切ったヒカリとレイは、森の中で休んでいた。すると、周りの草むらがざわめき、何かが現れた。 ??「ヘッ…ルグァア…」 ヘルガーだ。 しかも、一匹ではないし、黒いオーラを放っている。 そう、ダークポケモンだ。 ヘルガーの群れはヒカリ達を襲おうとしている。 ヒカリ「もぉ…ラティオス!出番よ!」 レイ「待て…ヘルガーは悪タイプ…俺たちでは勝てない…」 ヒカリ「で、でも…」 レイ「隙を見て逃げるしかない…」 だが、そのレイの言葉の次の瞬間、ヘルガーたちはヒカリ達に飛び掛ってきた。 ヒカリ「キャアー!」 だがー 森の中に銃声が鳴り響く。 先頭をゆくヘルガーが倒れ、後続のヘルガーも怯んだ。 レイ「お…お前は!」 そう、先にレイが見捨てたSDFの隊員である。 SDF隊員「お前らが二人だけで移動するから…ついてきてよかったぜ!」 ヒカリ「うっ…えぐっ・・ウワーン!」 レイ「ヒカリ!まだ戦いは終わっていない!早く起きろ!」 ヒカリ「うっ、うっ…」 隊員「あ、危ない!」 隊員はヒカリ達に襲い掛かっていたヘルガーの目の前に飛び出した。ヒカリ達の視界を隊員の血が遮る。 隊員「地球を…頼む…」 隊員は絶命した。 ヒカリ達を庇いながら絶命した。 レイ「くそっ!ヒカリ!早く逃げるぞ!こいつの死を無駄にするな!」 二人は逃げた。ひたすら走った。 気が遠くなるくらい走って、走って走りまくった。 だが石に躓いてヒカリは転んでしまった。 レイ「くっ…ヒカリ!」 レイも足を止めた。今度こそ終わりだ。だが、すさまじい爆音とともにヘルガーは吹き飛んだ。SDF隊員である。 隊員「中佐の言うとおり、目をつけて正解だったな…」 レイ「…」 ヒカリ「うっ・・うっ…早く…逃げよう・・」 隊員「ついて来い!ここは俺の庭だ!」 隊員の言葉は伊達ではなかった。フタバで育ったヒカリも知らないような細い道を抜け、ヘルガーの群れを撒いた。 そして、三人が出た場所はー 場所は変わって、カントー・チャンピオンロード 中に入ったソラとアカリだったが、洞窟の中のすさまじさに目を閉じたくなった。 飛び交う銃声、悲鳴、爆音ー ソラ「アカリさん、待ってても仕方ありません。進みましょう。」 アカリ「えー!?この中をお?」 ソラ「それが我々の任務です。参りましょう!」 二人は暗い洞窟を進んでいった。そして、ポケモンと遭遇した。だが、それは普通のポケモンではなかったー すさまじい銃声の中で、一つだけ響く声ー 伝説のポケモン、ファイヤーである。 SDF隊員「くそっ!化け物め!これでもくらえ!」 機銃のすさまじい銃声とともにあたりの岩は砕けたが、ファイヤーにはダメージをほんの少ししか与えられない。 次の瞬間、周りの岩が溶け始めた! ファイヤーのはいた炎が、あたりの岩とSDF隊員を蹴散らし、あたり一面を火の海とする。 聞こえるのはSDF隊員の悲鳴、炎の音ー ソラ「あいつ…ダークポケモンですね、この火力は尋常じゃない!アカリさん、奴を止めますよ!」 アカリ「えー!?ボクのポケモンはスボミーとロズレイド、リーフィアだよ!?」 ソラ「俺が援護します!少しでも時間を稼ぐんだ!」 アカリ「ちぇっ、しょうがないなぁ…」 二人はダーク・ファイヤーを止めるべく戦闘へと進んだー 無駄だと分かっていながらも。 第六話に続く。 |
ゆうた | #6★2007.04/07(土)18:37 |
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第六話 ヒカリ達は森から抜け出した。 だが抜けた場所は先のシンジ湖のほとりである。しかし、敵も味方も一人もいない。あるのは、SDF隊員の大量の遺体とわずかな敵の遺体だ。 SDF隊員「なんだって!?ここは201番道路のはず…」 レイ「おい!どうなってるんだ!」 SDF隊員「分からない…それに何故誰も居ないんだ!」 だが、その時ヒカリのモンスターボールが激しく震え始めた。急にラティオスが飛び出した。 ヒカリ「ラ…ラティオス!?」 ラティオス「ラティー!(強い波動を感じる…どうやら俺たちは、空間を捻じ曲げてもとの場所に戻されたみたいだ…)」 ヒカリ「でも…そんな力を持ったポケモン…まさか!?」 ラティオス「ラティー(そのまさかだね…伝説のポケモン、パルキアだ!それも俺たちを攻撃対象に絞っている…)」 ヒカリ「そんな…はじめから私達は戦うしかなかったの!?…じゃあ、死んでいったあの隊員の人は…」 ラティオス「…」 ヒカリ「そんな…酷いよぉ…うっ…」 レイ「ヒカリ!状況は分からんが今は泣いてるときじゃないぞ!とにかく、空間を捻じ曲げている奴を倒すんだ!」 その時、隊員の無線に連絡が入った。 SDF大佐「聞こえるか!?精鋭部隊!応答せよ!」 隊員「その声は…大佐ですか!?」 大佐「そうだ!反応したのはお前だけだ!今陛下から聞いたのだが、お前達の部隊はどうなったのだ!連絡が取れないそうじゃないか!」 隊員「申し訳ありません!私一人、エージェントの少年少女を護衛しておりました!」 大佐「馬鹿者!すでにSDF最精鋭部隊は全滅との報が入っておるのだぞ!シンジ湖付近の敵軍はフタバを破壊し、既にマサゴへの攻撃を開始している!軍の士気は下がれるところまで下がっているのだ!一人だけ戦闘から逃れた罪は重いぞ!」 隊員「で、ですが…」 大佐「こんなときだ、お前を処分することはないだろう・・だが、お前はシロナ様が選ばれた二人の子供を守りぬけ!たとえ命がくだけようともだ!」 隊員「Sir,Yes Sir!」 無線は途切れた。 隊員「とりあえずここにいては危険だ、一旦フタバの様子を見に行こう。」 レイ「ヒカリ!行くぞ!」 だがヒカリは依然うつむいて動こうとはしない。 レイ「ヒカリ!」 ヒカリ「でも…フタバが破壊されたんでしょ?お母さんは…私のお母さんは…」 隊員「大丈夫、きっとお母さんが無事だよ!先を急ごう!」 なんといっても動こうとしないヒカリに、とうとうレイが怒ってしまった。レイは思い切りヒカリの頬を打った。ヒカリは倒れた。 レイ「馬鹿野郎!そんな弱気じゃ、助かるものも助からないぞ!」 ヒカリ「…」 隊員「レイ君も怒ることはないだろう?誰だってショックを受けるはずだ…」 レイ「ヒカリ、立て!」 ヒカリは立ち上がった。レイへの怒りと、もしかしたらお母さんが生きているかもしれないという希望を胸に。 ヒカリのラティオスは、ボールの中から見ていた、レイがとてもヒカリを打つとき辛そうな顔だったのを。 3人は移動した。野生のダークビツパに襲われたが、レイがヒカリを守り、隊員がビッパを倒した。 そして、フタバー 町は破壊され、かつての面影はもう残っていなかった。なぜか隊員はうつむいた。ヒカリの家も破壊され、ヒカリの部屋があった場所には焼けた一枚の写真があった。ヒカリは大泣きしそうになったが、グッとこらえた。目の前に敵がいたからだ。そこには、ポケモンをつれた少年が一人いた。両脇にはメタングとドーミラーがいる。 隊員は最新式アサルトライフルを構えた。 隊員「何だ貴様は!?」 ???「僕はノズというもの…ヒカリちゃん、貴方に伝えたいことがあってね。」 メタングのクロスが喋った。 クロス「ヒカリ、君のお母さんは」 ドーミラーのミララも喋った。 ミララ「食べちゃったミラ、こいつがね!」 ノズたちの後ろですさまじい音がした。そう、ヒカリが旅をしている途中、カンナギタウンで見せてもらった古い絵のポケモンー パルキアだ。 パルキアが現れた。すさまじい咆哮はあたりの空気もを揺るがす。 ヒカリは今度こそ大泣きしてしまった。パルキアの恐怖、そして大好きなお母さんの死ー ノズ「君達が森にはいったよね?そして森から出たとき、普通ならありえない場所に着いたはず。そう、これもこのパルキアの力だ!」 隊員「糞っ…ふざけやがって!」 隊員が発砲した数十発の鉛の弾丸は、すべてノズの顔の前で止まった。パルキアは空間を固体化して、ノズの前で壁になっていた。 とめられた弾はすべてまたエネルギーが与えられて、発砲した隊員に弾き返された。隊員が悲鳴を上げる。 レイ「おい!しっかりしろ!」 隊員「もう…駄目だ…レイ…ヒカリを…任せる…言っちゃなかったが…俺の兄は…ヒカリの父親でな…俺はここで育ったんだ…だから森で迷わなかった…」 レイ「何だと!?今そのヒカリの父は何処にいる!?」 隊員「兄さんは…ホウエンで…してんn…ウッ!」 隊員は血を吐いて絶命した。弱き命だったが、最後まで諦めなかった。 その時、ヒカリが泣き止み、立ち上がった。 レイ「…ヒカリ?」 ヒカリ「今の話…聞いてたよ…この人、私のおじさんだったんだね…ありがとう…」 ノズ「遊びは終わりです。そろそろ貴方達にも消えてもらいましょう!パルキア!あくうせつだん!」 再び凄まじい空間のゆがみが発生し、パルキアの口に凄まじいエネルギーが集結してきた。だが、その時、隊員の遺体のモンスターボールが凄い勢いで反応してきた。そして自分でボールを割り、出てきたのは… ???「グギュグバアッ!」 第七話へ続く。 |
ゆうた | #7☆2007.04/07(土)19:09 |
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第七話 昔からこいつが来ると春が訪れるといわれていたポケモン、ファイヤー。 そいつが今、ソラとアカリの目の前にいた。ダークポケモンになって。 フカイヤーにやられた幾多のSDF隊員の遺体は、すべて灰になって消えてしまった。 ファイヤーの黒い輝きのない瞳がソラとアカリを捕らえた。 ソラ「ダークポケモンは…捕まえて普通のポケモンと交流を持たせることで普通のポケモンに戻ると聞いています。アカリさん、こいつを何としてでも捕まえましょう!」 アカリ「はいはい、わかったよぉ。じゃボクが攻撃をかけるから、援護しててよ?行け、リーフィア!ロズレイド!」 リーフィア「リィ…フィッ!」 ロズレイド「ロズレィ!」 ソラ「おいでなさい、ミロカロス!」 ミロカロス「ミローゥッ!」 アカリ「リーフィア!ギガインパクト!ロズレイド、じんつうりき!」 二匹の放った高威力の大技はファイヤーに近づき、打撃を与えた…かに見えた。ファイヤーのダークオーラの前ですべて威力が半減されていた。すかさずファイヤーの反撃だ。 聖なる…元聖なる火の鳥の放ったダークフレイムは、あたり一帯をこがしながらリーフィアとロズレイドに向かった。炎が二匹を包み込み、二匹が悲鳴を上げた…が、 ソラ「ミロカロス!ハイドロポンプ!」 ミロカロスの放った水流が炎をかき消し、二匹を助けた。 アカリ「ソラ、ありがとう!」 ソラ「礼ならミロカロスに言ってください…」 アカリ「ミロカロス、ありがとう!(は〜と)」 ミロカロス「ミロッ!」 ソラ「さぁ、次の攻撃の準備に入りますよ…」 その時、爆音とともにチャンピオンロード天井が砕け散った。上から帯電した氷が落ちてくる。 氷の神フリーザー、雷の神サンダーの登場だ。 二匹はファイヤーを救出するためにチャンピオンロードにやってきた。 ソラ「あれは…氷の神フリーザーと雷の神サンダーでは?だとしたら我々に勝機はありません!」 アカリ「そ、そんな…」 3匹の神鳥は一斉に攻撃を開始しようとした。だが、ある人物が現れ二人を救う。 ソラたちはファイヤーと戦闘を開始するころに、カントーリーグ、カントー総本山に敵が現れていた。 ワタル「なんだお前は!?」 ???「私はジャキラ…弱きカントーを屠るため、ここに来た…貴様がワタルか?」 ワタル「そうだ!あいにくだが俺は今気が立っていてな、勝負するなら本気で戦うぞ?」 ジャキラ「面白い、いいだろう…いけ、メタグロス!」 メタグロス「ギュワーオ!」 ワタル「ダークポケモンか…だが俺の敵ではない!行け、ミュウツー!」 ミュウツー「ミュシャー!」 ジャキラ「何!?そ、それは…ワルダック様が作られた最強のポケモン…」 ワタル「どうした?怖気づいたか?」 ジャキラ「くそっ…メタグロス、コメットp」 ワタル「ミュウツー、だいもんじ!」 ジャキラがコメットパンチを命じる前に、ミュウツーのだいもんじがメタグロスを襲った。ダークポケモンとはいえ、耐えられる火力ではない。メタグロスは一撃で倒れてしまった。 ジャキラ「まさか…シャドーの人間以外でダークポケモンを使いこなせるものがいたとは…ちっ、ここは一旦…」 ワタル「逃がすな!取り押さえろ!」 待機していたSDF隊員達がジャキラを押さえつける。ジャキラは縄で縛られてしまった。 ワタル「ふう…これでひと段落…」 SDF偵察兵「ワタル様!チャンピオンロードの上に、フリーザー・サンダーと思われるポケモンが現れました!」 ワタル「何だと!?…ソラとアカリとかいったな、あいつらが危ない…チャンピオンロードに向かうぞ!カントー親衛隊、続け!」 親衛隊「Sir,Yes Sir!」 カントーでも、伝説ポケモンは現れていた。 場所は変わって、シンオウリーグ… SDF偵察兵「報告!シンジ湖に向かった最精鋭部隊、全滅!」 シロナはその報にショックを受けた。 シロナ「ヒカリは?レイは?」 偵察兵「お二人と敗残兵一人の無事は確認されました!」 シロナ「…」 偵察兵「新たな情報です!フタバに、パルキアと思われるポケモンが出現!」 シロナ「何ですって!?…仕方ないわ、ほ〜ぷとリュウも派遣!同時に最精鋭部隊をもう一度送るわ!」 偵察兵「御意!」 シンオウも、伝説ポケモンの脅威にさらされていたー 第八話へ続く |
ゆうた | #8★2007.04/08(日)12:27 |
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第八話 ???「グギュグバァッ!」 鳴き声とともにSDF隊員のモンスターボールから現れたのはパルキアと対の神。ディアルガだった。 神話によると、かつて顔を合わせたディアルガ・パルキアは睨み合い、終いには激しい大戦争を繰り広げたという。 ノズ「これが…ディアルガ…クロちゃん、ミラさん、こいつを捕獲しますよ!」 クロス「だりーよ。」 ミララ「いやミラ。」 ノズ「…(゜N゜)教授!」 ザクッ!! クロス「いてえ…わかったから…」 ミララ「問題児ミラね。」 ノズ「ふん…パルキア!ディアルガを捕獲するぞ!」 だが、パルキアに戦意はなかった。むしろ臆していた。 何故か? パルキアでなく、パルキアに変身したノズのメタモンだったからだ。だが、ヒカリ達もディアルガも気付いていない。 ノズは体裁をよくし逃げることにした。 しかしー ディアルガは突如暴れだし、もの凄い爆風を起こしながら飛び去っていった。 皆は吹き飛び、メタモンも恐怖のあまり変身が解けてしまった。 数時間後ー 最初に意識を取り戻したのはクロスだった。 クロス「う…」 ミララ「…ここはどこミラ?」 クロス「・・さぁ・・あ、ミララ、あれ…w」 クロスが指差した先にはヒカリとノズが倒れていた…のだが… ノズは意識を取り戻した。だが体が重い。腹が重かった。 ノズは自分の腹のほうを見た。そこにのっていたのは… ヒカリだ。 ノズはあまりの恥ずかしさに顔を赤らめたが、ヒカリは気を失っていて、自分がどういう場所にいるのかは分かっていなかった。 ノズ「ヒカリちゃん…そこのいてよ!」 といったところで、ノズの手に縄が掛けられた。 ノズ「!?」 起き上がったレイだった。 レイ「お前みたいなやつでも本部に送らなくてはならなくてな…メタモンに変身させるとはよくやったものだ…」 レイは伸びているメタモンを示して言った。 ノズ「…」 その時ヒカリが意識を取り戻した。 ヒカリ「ここは…?」 ヒカリは自分の置かれている状況に気付いてすぐに顔を赤らめてすぐに離れた。 ノズ「最悪だな…僕を死なせろ!こんな恥をかいてまで生きていたくない!」 ヒカリ「バカッ!すぐに死ぬとかいわないで…」 ノズ「…ふっ・・」 レイ「ここまでだ…本部に帰還するぞ!エーフィ!」 ヒカリ「まって・・私はマサゴに行く!」 レイ「…勝手にしろ…テレポート!」 レイたちは消えた。 ヒカリは移動を開始した。希望を胸に抱きながら。 クロス「ミララ、どうする?俺たち…」 ミララ「あのヒカリって子についてくしかないミラね…」 クロス「…決まりだな!」 第九話に続く |
ゆうた | #9☆2007.04/15(日)11:43 |
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第九話 ソラ「あ…あなたは!?」 その少年は、ジョウトの神といわれていた、スイクン・エンテイ・ライコウの三匹をつれソラとアカリの前に現れた。 ???「話は後だ!まずはこいつらを何とかする!スイクン!エンテイ!ライコウ!ダークエンド!」 ソラ「なっ…ダークポケモン!?」 三匹は黒いオーラをまとい凄まじいスピードで三匹の鳥に突撃していった。神鳥たちもダーク技で応戦する。洞窟の中は恐ろしいほどの黒いオーラに満たされた。 爆炎が起こり、雷が渦を巻き、水が凍り、氷が砕ける。 激しい戦いの末に遂に神鳥たちは消耗し始めた。 ???「いまだ!スナッチ!ハイパーボール!」 神鳥達にボールがぶつけられた。弱りきった3匹はあっけなく少年のボールに納まり、戦いは終わった。 もっともダークスイクンたちの消耗っぷりも普通ではなかったが。 アカリ「…キミは?」 ???「俺はレオ。とある理由でダークポケモンを集めている。もっともお前達には関係ないがな…」 ソラ「ひとまずお礼を言わせていただきます。ありがとう。」 レオ「ふん…礼を言われるほどのことはしていないぞ…」 その時、ワタルとSDF隊員が到着した。 ワタル「二人とも、無事だったか…」 その時、隊員の一人がレオに気付いた。 SDF隊員「ワタル様!この少年、もしや国際手配されているレオとやらでは・・!?」 ワタル「何!?…確かに、特徴は一致している…」 SDF隊員「犯罪者だ!撃て、撃てええ!」 アカリ「まって!この人は私達を助けてくれたんだよ!」 ソラ「SDF隊員にいつからそれほどの権限が与えられたのですか?あなたにそんな権利はないはずです。」 SDF隊員「何だと!?貴様らも撃つぞ!?」 ワタル「無礼者!控えろ!だが貴様のいうことも間違ってはいない…」 レオ「フ…ハッハッハッ!!気付かれては仕方あるまい…お前ら全員この場で屠りつくしてくれる!行け!ダーク・ホウオウ!」 七色の光とともに、レオのボールからジョウトの神、ホウオウが現れた。まばゆい光は先のダークオーラとまったく逆のもので、ソラとアカリは視界を奪われた。 アカリ「なんなの!?あのポケモンは!?」 ソラ「くっ…この光は・・ジョウトの神、ホウオウ!何故こいつがそんなポケモンを!?」 ワタル「くそっ!全軍退け!退けえぇえぇえぇえぇえ!」 SDF隊員「逃げろ!この場から少しでも遠くへ逃げるんだ!」 レオ「もう遅い!ホウオウ!ダークフレア!」 ホウオウの放った炎はファイヤーのものをはるかに超えていた。恐ろしい表現のしようのない爆炎があたり一面を包み込もうとしていた。 ワタル「チッ…いでよ!カイリュー!はかいこうせん!」 ソラ「ミロカロス!ハイドロポンプでとめるのです!」 レオ「無駄だ、無駄だぁあぁあぁあぁあ!」 ハイドロポンプもはかいこうせんも、ダークフレアの圧倒的火力で弾かれた。もはやカントーに打つ手はないのか… シンオウ・マサゴタウン。 ヒカリはマサゴに近づいてきた。 ラティオス「ラティー(なぁヒカリ、あのドーミラーとメタングとメタモン、まだついてきてるぜ!?)」 ヒカリ「…私たちと一緒に来たいのかな?」 ヒカリは後ろを向いて二匹に話しかけた。 ヒカリ「私と一緒にきたいの?」 ミララ「そうでもないけど…ノズも消えたし、行き場がないミラ。」 クロス「ぶっちゃけると、お前らには別についていきたくないけど…進行方向が同じだけだよ!」 ラティオス「ラティー(あん?あんまふざけたこと言ってると潰すぞ!?)」 ヒカリ「ラティオス、止めて…この子たちはこの子たちのやりたいことがあるんだから…じゃ、またね♪」 ヒカリたちは2匹と別れマサゴへ向かった。マサゴに近づくにつれ悲鳴が増えていく。 ラティオス「ラティー(ボールから出て大分たつなぁ…そろそろ疲れたぜ…)」 ヒカリ「もう少し、マサゴを助けてから休憩しよう?」 ラティオス「ラティー(もう無理だ…先にあの木陰でやすもうぜ…)」 ヒカリ「もう…仕方ないなぁ…」 だが、二人で木に腰掛けたとき、上から縄が落ちてきた。其の縄にラティオスが捕まってしまった。 ヒカリ「ラ、ラティオス!」 ???「よし、捕まえたぞ!」 ヒカリ「だ、誰!?」 ???「俺様はスグナオ。姉ちゃんのラティオスが欲しくてなぁ…」 ヒカリ「そ、そんな!返してよ!」 スグナオ「無理なものは無理なんだぜ姉ちゃん!とっととトンズラするぜ!キュウコン!ブラッキー!エーフィ!」 だが、スグナオが帰ろうとした矢先に縄の縛り目が何かに切られた。凄いスピードで何かがラティオスを助けたのだ! ヒカリ「あ…きみは…」 クロス「やっぱりついてきてよかったな、ミララ。」 ミララ「ミラね。」 スグナオ「くそっ…お前ら許さないぞ!キュウコン、ねっぷう!」 クロス「無駄だ!教授で鍛えられた俺には聞かない!サイコキネシス!」 キュウコン「ホゥワーオ!」 キュウコンの目の前に身代わりが現れた。あらゆる方向からキュウコン本体が攻撃してくる。 ミララ「もう無理ミラ!」 クロス「くそっ…」 戦っている間に、ヒカリは倒れているラティオスを見つけた。 ヒカリ「ラティオス!大丈夫!?」 ラティオス「ラティー(くそっ…羽がやられた…)」 だがスグナオがクロスとミララを蹴散らし、再びラティオスに縄を掛けた。 ヒカリ「や…やめてよ!」 スグナオ「あばよ姉ちゃん!せいぜい頑張りな!…ってうぉっ!?」 どこからかドラピオンが現れ、スグナオを拘束した。 リョウ「ヒカリちゃん!大丈夫かい!?」 ヒカリ「あ…リョウさん!」 何を隠そう、四天王のリョウである。 リョウ「僕を倒しておいてこんなやつに負けるとは・・シロナ様も嘆かれるなぁ…」 ヒカリ「ご…ごめんなさい…」 リョウ「別に大丈夫だよ!さぁ、こいつらを倒すぞ!ドラピオン!クロスポイズン!」 ドラピオンのクロスポイズンが一閃、スグナオたちにクリーンヒットした。 スグナオ「うぉおぉおぉおぉおぉおぉ!」 スグナオ一行は星になって消えた。 ヒカリ「ラティオス!」 ラティオス「ラティー(くそっ…みっともないとこ見せちまったな…)」 リョウ「それよりも早くラティオスとあの二匹のポケモンを救出しないと!」 ヒカリ「あ…そうでした!」 リョウ「ポケモンセンターへ急ぐぞ!あそこがマサゴの総司令部になっている!」 ヒカリ「はいっ! 二人はマサゴの中に入っていった。中では銃声、悲鳴が響いてそこらへんにダークポケモンがあふれかえっていた。 二人は近づいた。だが近くに何かに襲われているSDF隊員がいた。二人は助けに行った。 SDF隊員「くそっ!くそっ!これでも食らえ!」 隊員が相手にしていたのは… 第十回に続く |
ゆうた | #10☆2007.04/16(月)00:47 |
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第十話 ヒカリやソラたちが激しい戦いを繰り広げている中… ージョウト地方 ???「う〜ん…おはよう、エアームド!」 一人の少女が目を覚ました。彼女の名前はユカ、今日からここエンジュシティで舞妓見習いとして舞妓の道へ進む。 お母さん「ユカ!早く起きなさい!遅刻するわよ!」 ユカ「もう起きてるよ!」 だが、時計を見るとあと10分ではじめての稽古が始まる。 ユカ「エアームド、いこっか!」 エアームド「ムドゥルゥ!」 ユカ「いってきまーす!」 ユカは家から出た。今日はなんだかアサギのほうが曇っているが雨は降っていない。 ユカ「降り出す前に行こう!エアームド!」 二人は急いで稽古場に逝った。時間までに行くことができた。 ユカ「ごめんくださ〜い…」 ユカはステージに見とれた。カチューシャをつけた黒髪の女が舞っている。やがてその女がユカに近づいてきた。 ???「あなたが入門希望の方ですの?私はカントーのジムリーダーでもあり、この稽古場の長のエリカと申します。」 ユカ「あ…あの、はじめまして…ユカといいます…」 エリカ「そう、これからよろしくね。ではユカさん、早速最初の稽古をつけて差し上げるわ。いらっしゃい。」 だがその時、入り口からSDF隊員が駆け込んできた。 SDF隊員「エリカ様!しょ、少女がコガネシティを制圧、そのままここに向かってます!」 エリカ「まぁ…私の出番ですわね。ユカさん、申し訳ないけど少し待っててくれるかしら?」 ユカ「あ…ウチもいきます!ウチこうみえてもポケモンには自信あるんです!」 エリカ「そう…ならついてらっしゃい!」 二人は外へ出た。町の入り口付近で既に戦闘が始まっていた。 SDF一等司令官「敵だぞ!少女は撃つな、捕らえろ!ポケモンを撃てえぇえぇえぇえ!」 SDF隊員「Sir,Yes sir!」 SDF隊員「弾丸の味はどうだ!」 SDF隊員「親父の仇だぁあぁあぁあ!」 ???「無駄や、そんなんじゃうちのポケモンは傷つけられヘンわ!プクリン!うたう攻撃や!」 SDF隊員「なっ…お、お前…バタッ」 SDF一等司令官「ひ、怯むな!撃て、撃てえぇえぇえぇえぇえ!」 ???「無駄いうたのに…かわいそうなやっちゃな…プクリン!はかいこうせんや!」 プクリン「プゥクゥ〜!」 プクリンがその時視界を潰すような激しい光線を発した。 SDF隊員「うわあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!」 SDF一等司令官「ここ…までか!皆、最後まで戦うぞ!…あっ、エリカ様!」 エリカ「ジョウトSDFはここまで弱いのですか…仕方ないですわ、ウツボット!ゆくのです!」 ???「名乗らんとは失礼なやっちゃな…ええわ、ウチはプリカ!伝説のポケモンを探しにきたんや!」 エリカ「礼儀を私が欠くとは…;私はエリカ、カントージムリーダーです!町の秩序を乱すあなたを許すわけには参りませんわ!ウツボット!リーフストーム!」 はかいこうせんの反動で動けないプクリンを自然の力が襲う! プリカ「プ、プクリン!」 だがその時、プリカの背後から何者かが砲撃を浴びせ、リーフストームを相殺にした。さらにはウツボットにハイテクワイヤーを放ち、動きを止める。 プリカ「ジラルダン!遅いんや!」 ジラルダンといわれた男は姿を現した。 ジラルダン「プリカ!ルギアはまだなのか!?」 プリカ「やかましいわ!其の前にこいつらをなんとかするんや!」 ジラルダン「雑魚に手間取るとは…お前ら、砕いてくれる!」 ジラルダンが指を鳴らした。 大気が揺れる。 天空から光弾が降り注ぐ。 そう、敵の蜂型中型空母である。 エリカのウツボットはなすすべもなく倒され、エンジュシティは跡形もなく消え去った。 ジラルダン「フハッハッハッ!これぞ究極の技!ミツハニー砲だ!」 プリカ「やっときたんか…まあええわ、止めをさすで!プクリン!きあいパンチ!」 ユカ「エアームド!ウツボットを守って!」 ユカのエアームドが飛翔し、プクリンの前に飛び出す。 プリカ「なんやて!?うちのプクリンをとめおったわ…あんた、許さへんで!」 ユカ「お前達は…ウチの故郷、ウチの友達、ウチの家族、ウチの人生…今一瞬で、卑劣な空爆で消し去った!呼吸もできへんようにしてやるわ!覚悟せぇ!エアームド!ラスターカノン!」 だがその時、突如激しい大雨が降り、敵空母よりも高いところから銀色の羽が降り注いだ。 ジョウト幻のポケモン、ルギアである。 ルギアはエンジュを破壊された怒りにうずまきじまを飛び出し、ここまでやってきた。 ルギアの放つエアロブラストが、空母を貫き、墜落させる。 さらにルギアは怒りに任せ、残骸にまでエアロブラストを放ち始めた。 いかったルギアをとめることはできるのか… 第十一回に続く |
ゆうた | #11★2007.04/16(月)22:59 |
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第十一回 ヒカリとリョウはSDF隊員を襲っている男の前に飛び出した。その男はシンオウ幻のポケモン、パルキア…そして先に逃げ出したディアルガを連れていた。 ヒカリ「…コウキ…」 コウキ「…ヒカリか…今更俺に何のようだ!?」 リョウ「ヒカリちゃん!知っているのか!?」 ヒカリ「私の…幼なじみ…」 リョウ「なんだって!?その子がなぜ…」 コウキ「…俺の前から消えろ!すぐにだ!いいから消えろ!」 ヒカリ「コウキ!どうしたの!?なんで味方を…」 SDF隊員「くそっ!お前は味方なのかよ!?なんで俺を襲うんだ!?」 コウキ「うるさい、うるさい!いいからはやくきえて…く…れ…」 次の瞬間、ディアルガとパルキアからもの凄いオーラだ飛び出し、コウキに降り注いでいた。コウキは倒れ、隊員は恐怖のあまりその場に立ち尽くしていた。 ヒカリ「コウキ!コウキ!」 ヒカリはコウキをゆすぶった。だがその後、恐ろしい力でヒカリは弾き飛ばされた。リョウがヒカリを支えようとしたが、リョウも後ろに倒れてしまった。 ヒカリ「コウキ…どうして…」 コウキ「ザコが…我に近づくな!」 ヒカリ「コウキ!?どうしてそんなことを…」 隊員「やっぱコイツは化け物なんだ!くそっ、氏ねえぇえぇえぇえ!」 隊員は発砲した。銃声が耳を貫く。隊員の放った散弾銃の弾は全弾コウキにあたった…はずだった。 隊員「やったか!?」 コウキ「人間めが!我を玩具で倒せると思うな!」 コウキの体から黒い影のようなものが槍の形になり、隊員の腹部を貫いた。隊員は悲鳴を上げる間もなく絶命した。 コウキ「これが我に刃向かいし者の末路よ…貴様らも滅亡を選ぶか、この場から立ち去るかだ!」 リョウ「ヒカリちゃん!この場は僕に任せて!早くポケモンセンターで回復してくるんだ!」 ヒカリ「…はい…リョウさんも絶対に死なないで!」 リョウ「大丈夫!虫ポケモンの力でとめきるよ!」 ヒカリはポケモンセンターへと走った。 コウキ「ククク…我に刃向かうか…面白い…貴様も屠ってくれるわ!ディアルガ!パルキア!グズをなぎ払え!」 リョウ「ドラピオン!行くぞ!これが最後の戦いだ!…どうせこいつには勝てっこない、ヒカリちゃんが戻るまで時間を稼ぐ。。。それが僕の人生最後の仕事だ!」 コウキ「破滅を覚悟して我に勝負を挑むか…立派な勇気だ、褒めてやろう…話は別だ、いけ!」 ディアルガ「グギュグバァッ!」 パルキア「ガギャギャァッ!」 リョウ「ドラピオン!クロスポイズン!」 ドラピオンの爪が強力な毒素を帯び、神を切り裂きにかかる。 コウキ「ディアルガ!タイムブレイク!パルキア!スペースブレイク!」 二匹の放った技が時を引き裂き、空間を引き裂いた。ドラピオンはしばらくあがいていたが、やがて無力を悟ったのか、抵抗をやめ、大技のなされるままとなった。ドラピオンは消滅し、居た場所にはわずかな毒が残り、地面を溶かしていた。 リョウ「ドラピオン…ありがとう…まだ抵抗は終わっていないぞ!行け、ビークイン!」 コウキ「ふん…ビークイン…進化前にまける最大の恥、、思い知らせてくれる!いでよ!ネ申!オスハニー様!」 オスハニー「オスー!」 ビークイン「(お前、下っ端のくせに女王に刃向かおうというのか!早急に立ち去れ!)」 オスハニー「オスー!」 コオスハニーの周りに強力なエネルギーが集まった。すぐにそれは光弾となり、大きさはどんどん増していく。 コウキ「これぞ究極の美!ミツハニー砲!さぁ、ご発射を!」 オスハニーは光弾を放った。ありとあらゆるものを消し去り、ビークインに直撃する。あたりはもの凄い光に包まれた。 …光は収まった。 リョウは目が覚めた。 近くには花畑、そして川があった。 自分は川を渡ろうとしていた。 そうか、僕は死んだんだ。 地球を…頼んだぞ、チャンピオン。 下界。 ヒカリはもの凄い爆発音を聞いた。だが、それどころではない。リョウが命を張って戦っている。 ヒカリはポケモンセンターに入った。中にはSDF負傷隊員が、ボロボロになったSDF精鋭ポケモンでいっぱいだった。ヒカリは係員に話しかけた。 ヒカリ「外で戦闘に行かなきゃならないんです!回復優先してください!」 戦闘という言葉が効いたのか、すぐに回復してくれた。 ラティオスは元気になり、クロスとミララも意識を取り戻した。 ヒカリ「きみたちは私とこないの?」 クロス「…」 ミララ「・・帰る場所はないミラ、しょうがない、ついていくミラ!」 ヒカリ「良かった!君も・・くるよね?」 クロス「…しかたないな、助けてやるよ!」 二匹の仲間を加え、急いでリョウのいる場所へ戻った。だがそこにはリョウが横たわっていて周りが無茶苦茶に破壊されていた。 ヒカリ「リョ…リョウさん!」 リョウ「ヒ…ヒカリ…ちゃん…時間は…かせいだ…よ」 リョウは意識をなくした。 ヒカリ「リョ…リョウさん…うっ…」 ヒカリは泣きかけた。だが泣くわけにはいかない。ヒカリは立ち上がった。その時、無線が入った。 ???「ヒカリちゃん?わかるかしら?」 ヒカリ「だ…誰ですか?」 ???「私よ、ナタネよ!」 ヒカリ「ナ…ナタネさん!お久しぶりです! ナタネ「ええ。本題だけど、そっちの戦線はどう?ヒカリちゃんが戦ってると聞いて無線入れてみたんだけど…」 ヒカリ「大丈夫ですけど…リョウさんが…しん…」 ナタネ「リョウが!?…敵は誰なの?」 ヒカリ「うっ…コウキ…です」 ナタネ「…そう…辛い戦いになると思うけど頑張ってね…私も陣頭に出て指揮を執らないといけないから、コレで終わるけど…あなたは絶対生き残って!チャンピオンとして!」 ヒカリ「ハ…ハイ!」 ヒカリの第二の戦いが、幕を開けようとしていたー 第十二話へ続く |
ゆうた | #12☆2007.04/26(木)00:51 |
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第十二話 カントー・チャンピオンロード。 レオのダーク・ホウオウの圧倒的火力の前に絶望的になったソラとアカリ。 戦力の違いは圧倒的過ぎた。 ソラ「もはやこれまでですね…最後に一矢報いましょう!ミロカロス!ハイドロポンプ!」 ミロカロスの放った極太の水流はホウオウに直撃した…が、ホウオウの体温ですべて蒸発してしまった。 レオ「そんな技では倒せないといっただろう?ホウオウ!せいなるほのお!」 ホウオウが放つ炎は、かつては光に満ち溢れていた。しかし今のホウオウが放つ炎は黒ずんでいて、神秘さのかけらも残っていなかった。放たれた炎はあたりを煉獄火炎の地獄とし、もの凄い温度で離れていても全身から汗が吹き出るものだった。 ソラ「…本当にこれまでですね…アカリさん!ワタルさん!あなたたちだけでも逃げなさい!」 アカリ「そんな!ぼくだけで逃げるわけにはいかないよ!」 ワタル「カントー司令官として逃げるわけには行かない!」 ソラ「どうせこのままでは3人とも氏んでしまう…早く!逃げるのです!」 アカリ「駄目だよ!ボクも戦う!リーフィア!リーフブレード!」 レオ「相手してやるのも馬鹿馬鹿しくなってきたな…ホウオウ!これで終わりだ!せいなるほのおを直撃させてやれ!」 ソラ「はやく!」 だが、その時、入り口から銃声が鳴り響いた。 SDF敗残兵だ。 SDF第二部隊隊長「最後に一矢報いるのだ!撃て、撃て!弾丸のかぎり撃ち続けろ!」 SDF隊員達「Sir,Yes sir!」 隊員達は一斉に弾を発射した。ホウオウの腹を銃弾が鈍い音を立てて貫く。ホウオウは一瞬怯んだが、すぐに隊員への怒りを膨らませ出口のほうへと飛んでいった。 レオ「愚弄したな…皆殺しにしてやる!」 第二部隊隊長「ワタルさん!我々が囮になります!この隙に…はやく!」 ワタル「ばか者!お前達も何とかして逃げるんだ!」 第二部隊隊長「早く…早く逃げてください!」 ワタル「…すまない…ソラ!アカリ!俺に続け!」 三人は逃げ出した。走って走りまくった。後ろから隊員の声が聞こえる。 第二部隊隊長「来たぞ!正面だ!合図で一斉に発射だ!…よし、もう少し待て…今だ、総員放て!」 隊員A「くそっ!くそっ!よくも…俺たちの故郷を!これでも食らえぇえぇえぇえぇえ!」 レオ「雑魚どもは消えろ!邪魔だ!ホウオウ!だいもんじ!」 隊員B「嫌だ・・氏にたくない…た、助けてくれー!う…うわあぁあぁあぁあ!」 隊員C「お前は…俺の婚約者をやった!この恨み、思い知らせてやる!糞っ、氏ね!氏ねえぇえぇえぇえぇえ!」 レオ「無駄だと何回言わせれば分かる!ホウオウ!ソーラービーム!」 第二部隊隊長「もはや…これまでか…総員、最後まで戦うぞ!これがSDFの…カントー最後の戦いだ!撃て、撃て!」 隊員「うぉおぉおぉおぉお!」 レオ「…仕方ない…ホウオウ!せいなるほのおだ!すべてを灰にしろ!」 ホウオウの咆哮と煉獄火炎の轟音を最後に、何も聞こえなくなった。 ワタルたちは洞窟から抜け出した。多大な犠牲を払いながら。 ソラ「…ワタルさん、これからどうします?」 アカリ「もうぼくたちには行くとこがないよぉ…」 ワタル「シンオウに…シロナという知り合いがいる。そこに非難しようと思う。お前達はどうする?ついてくるか?」 ソラ「…私は行くところがないゆえついて行かせてもらいましょう。アカリさんは?」 アカリ「ボクもいくよ!カントーのためにも、こいつらを倒す!」 ワタル「決まり・・だな、よし、カイリューにのれ!」 ワタルたちはシンオウへと飛んだ。 シンオウ・シンオウリーグ、最深部。 ここにあるいすに腰掛けているのは皆の知っているシロナだった。 ーもの凄い形相だが。 シロナに続々と通信が入っている。 コウキ「シロナ様…マサゴでリョウは討ち取りました。ヒカリはどうします?」 シロナ「あの小娘はまだまだ利用させてもらうわ。それより、あなたはそのままホウエンへ向かってカイオーガ・グラードンの捕獲を急いで。」 コウキ「…御意」 レオ「シロナ様…レオです。カントーSDFは壊滅に追い込みました。ワタルですが、この俺としたことが取り逃がしてしまい…面目ない。神鳥はすべて捕獲できました。」 シロナ「ワタルは必ず見つけ出してとどめを刺して。生かしておいてもろくなことはないわ…」 レオ「了解…」 レイ「シロナ様…ノズとかいう男を捕らえ帰還、対面を…」 シロナ「わかった、すぐ行くわ。」 SDF偵察兵「シロナ様!カントー偵察部隊です!残念ながらカントーは…壊滅、です…」 シロナ「そう…カントーの治安はどうなったの?」 偵察兵「敵蜂型中型空母が着陸、住民の統制をはじめたようです…うわ、なんだ!?…う、うわあぁあぁあぁあ!」 シロナ「…バカめ…さて、捕まった愚かなノズを助けに行かないと…」 ???「シロナ、私だ。」 シロナ「その声は…デスゴルド!?どうしたの?」 デスゴルド「ラティ兄妹を捕獲するためにアルトマーレに言ったが…どうもラティオスはいないようだ…ラティアスは捕獲に成功した。」 シロナ「クックッ…ラティオスなら…こっちの手中よw」 デスゴルド「何!?今後どうするのだ?」 シロナ「あの小娘には…相当辛い思いをしてもらわないと気がすまないわね…アルドス・エルデスにダーク化したラティアスを持たせてハクタイに向かわせてくれる?ヒカリという少女を叩き潰して欲しいの。精神的に、ね…」 デスゴルド「フッ…分かった、なら私もそっちへ向かおう…」 シロナ「フッ…楽しみに待ってるわ…」 ???「…シロナよ…」 シロナ「…そのお声は…様ですね…」 ???「そうだ、私だ。各地方の征圧は順調か?」 シロナ「申し訳ないのですが…一般トレーナーの抵抗により難航しております…」 ???「貴様の力で必ず成功させよ…ジョウトではジラルダンの奴がミツハニー砲を使いおったうえにルギアに空母を一機撃墜されおった…この二の舞にならぬようにな…」 シロナ「心得ております…」 通信は全て途絶えた。 シロナ「さて…」 シロナは謁見の間へと急いだ。既に顔は元に戻っていた。 シロナは到着した。 レイ「ひとまず…敵将を捕らえ帰還…」 シロナ「ご苦労様。あなた、名前は?」 ノズ「シロナ様…何故ここに…」 シロナ「質問に答えよ」 ノズ「…ノズといいます…」 シロナ「そう…話は後で詳しく聞くわ、牢につないでおいて」 レイ「御意」 シンオウにも、不穏な空気が流れ始めたー 次回、ヒカリ、ジョウト編。 十三回へ続く。 |
ゆうた | #13☆2007.04/27(金)00:27 |
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第十三回 そのころヒカリは、コトブキシティへの道をたどり始めた。コトブキに旧フタバの住民が捉えられているという話をマサゴでSDF負傷兵から聞いたからである。 その道中では数匹のダークポケモンと出会ったが、クロスとミララの助けもあり無事に突破してきた。 だが、もうそろそろコトブキに到着するころに、一人の女性と出会った。 フヨウ「ヒカリさん…久しぶりね。」 ヒカリ「フヨウさん!どうしてここに…?」 フヨウ「決まってるじゃない?あなたのラティオスを頂に来たのよ!」 ヒカリ「え!?今…なんて!?」 フヨウ「問答無用!シャドー戦闘部隊!ラティオスを捕らえろ!」 その声の次に、道路の影から次々と銃器を構えた人間が飛び出してきた。 ヒカリ「そんあ…フヨウさん…何故?」 フヨウ「抵抗するなら撃ってもかまわぬ!ラティオスを奪え!」 ヒカリ「そんな…こ…このボールは渡さないわよ!」 ヒカリはボールをきつく握り締めた。 クロス「ヒカリ!戦うぞ!指示を出せ!」 ミララ「ミラたちだけで戦うミラ!」 ヒカリ「…そうね、迷っていても仕方ないわね、クロス!バレットパンチ!ミララ!ジャイロボール!」 フヨウ「…仕方ない、撃て!皆殺しだ!」 戦闘部隊「Sit,Yes sir!」 シャドー戦闘部隊は銃撃を開始した。シャドーに配備された最新式の銃器の弾丸が轟音を発し迫ってくる。弾は着弾し、クロスとミララに多大なダメージを与えた。 クロス「こんな攻撃…教授で鍛えられてるから痛くもかゆくもネェ!…俺の本気を見せてやる…」 クロスの周りから光が出て、クロスを包み込む。 光は消え去った。そこには既にクロスの姿はなかった。 そこにあったのは、厨と恐れられるメタグロスの姿だった。 クロス「これが…俺の最終形態…」 ミララ「ク、クロスがメタグロスに進化したミラ!」 ヒカリ「これが進化…始めてみた!」 クロス「俺に任せろ…食らえ!コメットパーンチ!」 フヨウ「そのくらいは計算済みですよ…重火器部隊!前へ!一気に粉砕しなさい!」 フヨウの号令とともに、ロケットランチャー・グレベードランチャー・ミサイルランチャーが火を噴いた。爆発物の火薬がクロスにダメージを与える。クロスももはやここまで…と思われたとき、三人の人間が現れた。 ???「フヨウ!止まれ!」 ???「止まらぬと貴様らの命はないぞ!」 フヨウ「お、お前は…」 ???「無用な戦いはやめなさい…痛い目にあいますよ!」 フヨウ「お前達にシンオウの何が分かる!」 ???「分かってないですね…シャドーといえど許せませんな…アルドス!こいつらを叩き潰せ!」 アルドス「御意!行け!ガブリアス!ダーククエイク!」 戦闘部隊隊員「隊長…我々ではこのお方たちには勝てません…」 戦闘部隊隊員「幸福したほうが…」 隊長「…仕方あるまい…フヨウを縛り上げろ!急げ!」 フヨウ「あ…あなたたち!何をするのです!」 隊長「問答無用!捕捉せい!」 フヨウは捕まった。 ???「フヨウ…お前ごときが我らに刃向かうというのが愚かな行動だったようだな…戦闘部隊!こいつは本部に送り返せ!」 隊長「御意!」 ヒカリは愕然としてクロスを撫でていた。突如現れた敵…と思われる人物が、目の前の敵を捕捉したからだ。 ???「お嬢さん…私はメチャリッチというもの…あなたの適ではありませんよ…アルドス!ガブリアスを戻せ!」 アルドスは素直にボールに戻した。 メチャリッチ「さてあなたは…ラティオスを持っていて狙われているのですね?我々といれば安心です、一緒においでなさい。」 ヒカリ「あ…あの…私…」 メチャリッチ「心配ありませんよ。エルデス!この子の世話をしろ!」 エルデス「了解しました…ちちう…いや、メチャリッチ様…」 ヒカリ「私…まだついていくなんていってません…」 メチャリッチ「ついてこなくても構いませんが…コトブキの激戦区で生き残れますか?」 ヒカリ「…」 メチャリッチ「決まり…ですね、一緒に行きましょう。今日はここらで野宿しましょう。夜の街は危険ですからな。」 ヒカリ「…はい…」 クロス「ミララ…危ないな。」 ミララ「ミラね…」 その夜、近くにお湯が出る温泉があったのでヒカリが入っていたときに、岩陰から声がした。 エルデス「お嬢さん…?私だ、エルデスだ。」 ヒカリ「きゃ…なんですか?それ以上近寄らないでください!」 エルデス「心配ない、それはしないさ。君にいいたいことがある。」 ヒカリ「な…なんですか?」 エルデス「君は今すぐ逃げろ…メチャリッチ…デスゴルドという本名だが…いや、私の父親は君のラティオスを狙っている。今地球に接近している宇宙船を手引きしたのも父上とシンオウチャンピオンのシロナ、この二人だ。二人はオスハニーの力を借りて地球を己が者にしようとしている…」 ヒカリ「そ…そんな…何故あなたがそんなことを!?」 エルデス「私は・・父上にも、アルドスにも、しっかりとした道を進んでもらいたいのだ…」 ヒカリ「…」 その時、影から音がした。 デスゴルド「エルデスよ…今の発言、しかと聞いたぞ…私に刃向かうつもりなのか?」 エルデス「…父上…もうやめましょう!ダークルギアの件もまだ反省しておられぬのですか!?」 アルドス「お前にはデスゴルド様の崇高な理想がわからぬのか!?」 エルデス「…わかるさ、父上の考えも…だがこの女の子を巻き込むことはないだろう!?…君、着替えておけ…」 ヒカリはさっと影に向かい着替えを済ませた。 アルドス「知れたことよ!その小娘がラティオスを持っているから問題なのであろう!エルデスよ!考えを改めその小娘を抹殺せぬかぎり、お前の命も…お前が尊敬する母親の命もないぞ!」 エルデス「…私が…悪かった…ラティオスを奪えばいいのだろう?この少女には手を出さなくとも良いのだな!」 アルドス「そういうことだ…」 エルデス「すまない…行け!ラティアス!」 ヒカリ「…いいわ、あなたもやっぱり敵だったのね…お願い、ラティオス!」 ラティオスはまばゆい閃光とともに姿を現した…が、戦意は全くない。 ラティオス「ラティー(ラティアス…お前…どうして!?)」 エルデス「…ラティアス!ダークストーム!」 ヒカリ「ラティオス!よけてりゅうのはどう!」 ラティオスは素早い身のこなしで攻撃をよけた…が、反撃しようとはしなかった。 ヒカリ「ラティオス!どうして!?」 ラティオス「…」 ヒカリ「ア!ラティオス!後ろ!」 ラティオスが余所見をしていたところに、ラティアスの放ったダークストームが直撃した。ラティオスは崩れ落ちた。 ヒカリ「そ…そんな…」 デスゴルド「行け!マスターボール!」 ラティオスを光が包み込み、マスターボールに収まってしまった。 ヒカリ「そ…そんな…」 エルデス「…くっ…」 デスゴルド「エルデスよ、今回の働きで罪は無しにしてやろう…これからも我が下で働くが良い…」 エルデス「はい…すまないな…」 デスゴルド「シロナのもとへ移動だ!ナッシー!テレポート!」 三人は消えた。 ヒカリのラティオスを奪って消えた。 ヒカリはその場に泣き崩れた。 今までの大親友を奪われたから。 もう何がなんだか分からなくなるまで泣いた。 泣きとおして夜が明けた。 クロスとミララもどうしていいかわからぬまま夜が明けた。 絶望に包まれて夜が明けた。 第十四回に続く ※お詫び※ 時間と行数の都合上、ジョウト編は次回に回させていただきます。 ご了承ください。 |
ゆうた | #14☆2007.05/12(土)11:36 |
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第十四回 ジョウト地方は、圧倒的な苦戦を強いられていた。 エンジュシティがあっという間に地上から消え去り、ルギアは暴れだしたがすぐに行方不明、カントーからの訪問者、エリカとそれについていた少女も行方不明…。 アサギの海岸戦線はオスハニー軍団の激しい攻撃を受け壊滅、アサギジムリーダーミカンは謎の失踪を遂げた。 シロガネやまからはカントーを壊滅たら占めたダークポケモン軍団が侵入、シロガネやまに入っていた少年一人行方不明。 ジョウトリーグというものがなく、特に固定の指令本部を持たなかったジョウト勢の残す拠点は、もはやコガネシティを残すだけとなった。 ジョウト全土の危機を逃れたジムリーダー、SDF戦闘部隊が終結、20万人の大軍団を結成、敵の侵攻に備えた。 …この決断が、一人の少年やジムリーダーを除く20万人の人間を氏に追いやることになろうとは、まだ誰も考えていなかった…。 ジョウトの全指揮権は、クジガワという一人の少年と、昔SDF本部から派遣されてきたフォルイルという少女、二人の双肩に委ねられていた。 そのまま年をあけ、3月ー。 遂にオスハニー軍団が接近した。 中型空母20機、オスハニーおよそ10万匹、ダークポケモン30万匹。 戦力差は圧倒的だった。 ジョウトSDF部隊は直ちに防衛線を展開、攻撃の阻止に当たった。 旧エンジュ方面には、5万人の隊員とともにフスベシティジムリーダーイブキが当たっていた。 エンジュ方面からもの凄い数の黒点が移動してくる。 この場から侵攻してきたのは、オスハニーおよそ3万、ダークポケモン6万。 はじめから結果の分かっている戦いに、イブキは嫌悪感を抱いていた。 イブキ「この戦いに何の意味があると…?ただたくさんの人間やポケモンが氏に至るだけではないのか・・?」 SDF偵察兵「隊長!敵勢力、我が軍の射程範囲に侵入!」 イブキ「…ひきつけてから一斉に撃て!」 SDF偵察兵「了解!」」 北部戦線は、今地獄が幕を開けようとしていたー。 オスハニーたちが接近してくる。 SDF隊長「よし!今だ!総員一斉射撃!」 隊員「Sir,Yes sir!」 隊員達の銃器が一斉に火を噴いた。 しかし、どれだけ発砲してもなかなか敵の数は減らせない。 隊員「こんなところで氏ぬのはいやだ!撃て、撃てえぇえぇえぇえ!」 隊員「俺には守るべきものがあるんだ!」 隊員「弾丸を食らえ!」 隊員達の激しい攻撃で、ようやくオスハニー軍団第一波は壊滅した。SDFは、このわずか数分の戦いで5万のうち2万を失った。だが、そのオスハニーの体は敵の中型空母に回収され、すべて消え去った。 隊員「おい…なんなんだあれは!?」 隊長「解せぬ…だが警戒を怠るな!」 フォルイル「北部戦線!聞こえるか!?」 隊長「…フォルイル様!聞こえます!どうぞ」 フォルイル「戦線はどんな感じだ!?」 隊長「敵第一波は壊滅たら占めましたが…残存兵力、本陣を合わせて3万ほどかと…どうぞ」 フォルイル「…そうか…新型兵器を発明した。我もそっちへ向かう。それまで持ちこたえよ!」 隊長「りょうk…うわ、なんということだ!怯むな、撃て、撃つんだあぁあぁあぁあぁあ!・・う、うわあぁあぁあぁあ!…」 フォルイル「おい!どうした!応答せよ!」 隊長「…」 SDF敗残兵「イブキ様!戦線は…壊滅。すぐにも敵がこっちへ…」 イブキ「・・仕方あるまい!総員!退避!この場を逃れよ!」 SDFは退却を始めた。敵への恐怖、そして訓練の成果もあり、退却は迅速に行われた。だが…敵の追撃はすぐにやってきた。 隊員「う、うわあぁあぁあぁあぁあ!追撃だぁあぁあぁあぁあ!」 イブキ「迎え撃て!」 その時、敵空母のハッチが開いた。中から出てきたのは大量のダーク鳥ポケモンである。ピジョット、オニドリル、ムクホークなどの大群が、空を覆いつくしていた。 隊員「に、逃げろおぉおぉおぉおぉお!」 隊員「待て!やつらの腹についているのは何だ!?」 偵察兵「・・ほ、砲台です!最戦線を壊滅させたのは奴らでは!?」 イブキ「…総員、敵飛行部隊を攻撃せよ!最後まで敵に屈するな!」 隊員「Sir,Yes sir!」 スナイパーライフル隊の銃口から鉛球が飛び出した。 だが、恐怖心から精度はばらばらで、敵に全く当たらない。 すぐに鳥ポケモンは接近、砲台から攻撃してきた。」 たちまちSDFの部隊は大混乱に陥り、著しい氏者が出た。 隊員「イブキ様!奴らが撃っているのは、エンジュを壊滅に陥れた砲弾の成分かと!」 イブキ「なんという…なんというインベーダーのテクノロジーだ…」 その時、フォルイルが到着した。 フォルイル「イブキ!はやくこっちへ!」 イブキ「フォルイル!これは何だ!」 フォルイル「これは『空間移動装置』。この中に入った物体をあっという間に移動させる力がある。お前のような司令官だけでも…シンオウに退避させる!」 イブキ「バカをいうな!この場にいる、SDF隊員はどうする!」 フォルイル「これだけの人間を移動させるのは無理だ!仕方のないこと…」 イブキ「…戦争が終わったらお前は特級戦犯だ…」 フォルイル「好きにしてくれ!さぁ!はやく!」 イブキは装置に入った。すぐにイブキの姿は消えた…。 その後すぐに、SDF北部戦線が壊滅したのは言うまでもない。 コガネ、ジョウト総司令部。 クジガワ「急げ!すぐに装置を作るんだ!」 クジガわの指揮の下、空間移動装置の大量生産が始まっていた。 この場のSDF全軍を直ちにシンオウに避難させるつもりである。 だが、先の北部戦線の全滅の報が入り、士気は最低まで低下した。 その時、外から声がした。 隊員「敵空母だー!敵空母が三機!」 外に出たクジガワは、恐るべき光景を目にした。 敵空母が、無数のオスハニーを投下している。 そして、更に恐ろしいのは、敵空母だった。 敵空母から、先のエンジュを滅ぼした巨大砲台が出現ー。 敵は、コガネをも吹き飛ばそうとしている。 隊員たちはすぐにパニックに陥り、オスハニーへの無差別攻撃を始めた。流れ弾に当たり、命を落とした隊員の数は尋常ではなかった。 クジガワ「待て!勝手に行動するな!…クソッ…」 その時、フォルイルが帰還した。 フォルイル「クジガワ!お前も装置に…はやく!」 クジガワ「バ、バカを言うな!指揮官の俺が仲間を捨てて逃げられるか!」 フォルイル「そんなことをいっている場合ではないだろう!指揮官だけでも退却するんだ!」 二人がやり取りをしている間に、最悪の事態が起こった。 ミツハニー砲の砲撃が始まった。 あっという間にコガネシティは、紅蓮の炎に包まれ、辺りには隊員の悲鳴、絶叫、肉のこげる匂いがたちこめた。 クジガワ「クソッ…総員、急ぎ南下!南部戦線と合流する!」 それからは押し合いへし合い、地獄のような…もとい、地獄の退却が始まった。 南部戦線ー。 クジガワたちは、どうにか合流した。 敗残兵の数、3000…。 南部戦線を指揮するミナキがやってきた。 ミナキ「クジガワ!どうした!?」 クジガワ「見ての通りだ…空を見ろ…」 ミナキの目には、無差別にミツハニー砲を乱射する敵空母三機しかうつらなかった。町は黒煙を上げている。 ミナキ「…」 隊員「おい!なんだあれは!?」 上空から、銀色の翼を羽ばたかせて巨大な鳥が舞い降りた。 そう、ルギアである。 ルギアにむけてミツハニー砲が乱射された。 ルギアはエアロブラストで反撃、ミツハニー砲を押し返し、たちまち空母三機を撃墜した。残るオスハニーもエアロブラストで駆逐…。 ミナキ「あれが…ルギア…」 クジガワ「…」 フォルイル「…」 その時、背後から爆音が聞こえた。 そこには、一人の老人、二人の男が立っていた。 デスゴルドたちである…。 デスゴルド「アルドス!エルデス!こいつらを駆逐しなさい!」 アルドス「御意!」 エルデス「…御意…」 アルドス「ラティオス!いでよ!」 エルデス「…ラティアス!ダークストーム!」 SDF隊員「おい…あのラティオス…シロナ様を倒した少女…確かヒカリとかいうやつのポケモンじゃないのか!?」 隊員「そうだ!何故こいつらが…ぐ、ぐわあぁあぁあぁあ!」 ダークラティアス、妹のために仕方なく戦うヒカリのラティオスの火力の前に、残った5万3000のSDFは壊滅した。 クジガワたちにも氏が襲い掛かると思われたとき、フォルイルが強引にも空間移動装置を作動させた。 ミナキ、フォルイル、クジガワ…。 三人だけが生き残った。 三月、同日、ジョウト、壊滅。 第十五回に続く |
ゆうた | #15★2007.05/15(火)19:57 |
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第十五回 壊滅した筈のジョウト地方は、敵勢力の残存戦力も残らず、ポケモンだけの世界となっていた。 だが、そのジョウト地方を疾駆する三人の人間がいた デスゴルド、アルドス、エルデスである。 彼らは、昔行った、ダークポケモン計画でルギアを虜にしていたが、あと少しというところで一人の少年に計画を打ち砕かれていた。 その復讐と、己の野望のために、ルギアを再び狙っていた。 目指すは、うずまきじまー。 うずまきじま内部。 ここに、二人の少女が紛れ込んでいた。 カントー地方から恋人を探してやってきたというリーフという少女と、研究家の父のために新たなポケモンを捜しにやってきた、ハルカという少女である。 この二人は全くの別人で、暗くてお互いの顔をろくに見えていないわけだが、大体同世代、同性といった理由からすぐに打ち解けていた。 ハルカ「ねぇ…リーフ、こんなところに私達の探すものはあるの?」 リーフ「分からない…でも、ここにはジョウト地方の神といわれるルギアが眠っているはずだわ。あの…レッドのことだから…ここに…」 ハルカ「え!?ルギアって…あのルギア!?」 リーフ「ええ。」 その時、二人は前方から強力な波動を感じた。 そのあまりの強さに、二人は後ろへ倒れた。 ハルカ「リーフ!これ…」 リーフ「間違いないわ…ルギアのエアロブラスト…ということは・・誰かが戦っているわ…」 ハルカ「行こう!私、伝説のポケモンってすきだなぁ…」 リーフ「あら?今まで何を見てきたの?」 ハルカ「ジラーチ、デオキシス…他にもいるけど、これくらいかな…」 リーフ「…凄いじゃない…私は…そんなの…」 ハルカ「いいじゃんか!これからその伝説のポケモンと対面だよ!」 リーフ「・・そうね、行きましょう!」 二人は奥へ進んだ。道がどこかと繋がる。その時、ハルカが誰かとぶつかって倒れてしまった。…デスゴルドたちだ。 デスゴルド「おぉおぉおぉ、お娘ちゃん、すまなかったね…」 ハルカ「あ…私こそすみません…」 リーフ「(こんなところにどうして人が来るの…?)あの、貴方方はどうしてここに来られたんですか?」 アルドス「そんなこと、貴様の知ったことではないだろう?」 デスゴルド「まぁまぁアルドス、そういうな…私達は、ルギアといわれるポケモンを探していてね。遂に見つけた…って感じかな。」 ハルカ「へぇ…なら一緒に行きましょう!私達も探してるんです!」 リーフ「(こいつら…何かあるわ…)あ、あの、モンスターボール・・落としたみたいなんで探してきます!」 デスゴルド「おぉ、それは大変だ・・エルデス、付いていってあげなさい。」 エルデス「・・かしこまりました」 リーフ「いえいえ、いいんです!そんな・・」 デスゴルド「気にしないでおくれ。私達はここで待っているから…」 リーフ「…ハイ」 リーフは来た道を駆け戻った。モンスターボールを落としたなどというのは嘘だが、エルデスが付いてきた以上は探すふりでもしなければならない。 リーフ「(この人には悪いけど…ここで気絶してもらうわ…二人だけなら私でも勝てるかも…)」 エルデス「君…何か考えているだろう?」 リーフ「え!?いや…そんなことあるわけないじゃないですか!」 エルデス「分かったさ…私も…あの方には付いていけない…」 リーフ「(この人は…?)あの、どういう…?」 エルデス「私はシンオウ地方から飛んできたのだが、ヒカリという少女を傷つけ、そのポケモンを奪ってしまった…あの老人がいただろう?あれは私の父親なんだが…ダークポケモン計画のために、何もかもを捨て奔走している…名前は」 リーフ「デスゴルド、ですね…」 エルデス「知っていたのか…私はその息子のエルデスというものだ…今回も、前回の計画の失敗への復讐のためにルギアを再び捕まえに来たんだ…」 リーフ「そうだったんですか…なら…あなたのことは信じます」 エルデス「好きにしてくれ…だが、こうなると私達は何としても父上の野望を食い止めなければならない…それに、もしこのままルギアと遭遇したら、父上は口封じもかねて君たちの命を奪うだろう…」 リーフ「させません!そんなこと…」 エルデス「そこで、作戦はこうだ…」 ハルカは、アルドスとデスゴルドと二人で待っていた。 デスゴルド「二人とも…遅いねぇ…」 アルドス「(小さな声で)父上、エルデスのやつ、またいらぬ手引きをしたのでは…」 デスゴルド「心配あるまい…自分の母親の命がかかっているのだぞ?まさか反旗は翻すまい…」 ハルカ「あれ?何か来ます…」 洞窟の手前から飛んできたのは、リーフのピジョットだった。 ハルカ「あなた…リーフちゃんの?」 ピジョットの足には手紙がくくりつけられていた。 ハルカちゃんへ どうしてもポケモンがみつからないから、一回洞窟から出てフラッシュが使えるポケモンをつれてくる! すぐに戻るね! 先に進んでいいよ! エルデスさんはそっちへ戻っています。 リーフ ハルカ「あのぉ…これ…」 ハルカは手紙をデスゴルドに渡した。 デスゴルド「ふむ…」 アルドス「ならこいつのいうように先に進もう…」 ハルカ「はい!」 ジョウトの戦いは、まだ終わりそうになかったー。 シンオウ。 ヒカリはまた一つ、希望を抱いてクロス、ミララとともに歩き出した。 思い出したのだ、ホウエン地方に父親がいるというSDF隊員の話を。 クロス「なぁヒカリ、歩いてホウエンに向かうのは無理じゃないのか?」 ヒカリ「えぇ…?あ…確かに…うん…」 ミララ「どうするミラ?」 ヒカリ「…そうだ、ハクタイのナタネさんのとこいこうよ!ナタネさんが助けてくれるよ!」 クロス「それなら…やっぱりコトブキは通らないといけないな…」 ミララ「シンオウ最戦線ミラね…」 クロス「そこを突破するのは厳しいぞ…」 ヒカリ「うぅ…」 クロス「あ、誰か来た」 ミララ「隠れるミラ!」 クロス「何故に!?」 三人は隠れた。 やってきたのは、サトシ・タケシの二人だった。 サトシ「なぁタケシ、ポケモンの数が少なくないか?」 タケシ「う〜ん…そうだな…やっぱり可笑しいかな…」 サトシ「絶対可笑しいぜ、マサゴタウンは廃墟になってたじゃないか!」 タケシ「う〜ん…」 ミララ「少し話しを聞いてみるミラ!」 ミララは飛び出した。 サトシ「タケシ!あれは!?」 タケシ「ドーミラーだ!」 サトシ「よ〜し!久々のポケモンゲットだ!行け、ピカチュウ!」 ミララ「え!?ま、待つミラ!」 サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!」 ピカチュウ「ピガーヂュウー!」 ミララ「みらー!」 その時、ミララの体が輝き始めた。 サトシ「な…何!?」 ヒカリ「く、クロス!どうして!?」 クロス「あいつも進化するんだな…」 サトシ「クソッ、どうこうしてたら負けちまうぜ!行け、モンスターボール!」 ヒカリ「あわわ、ミララ捕まっちゃうよ!」 クロス「出番だな。」 ヒカリとクロスは物陰から飛び出した。 と同時に、ミララはドータクンへと進化を遂げた。 ヒカリ「ちょっとアンタ!そのドーミラーはあたしのポケモンよ!」 クロス「いや、ドータクンなんだが…」 サトシ「…」 タケシ「…」 ミララ「進化、進化!」 ヒカリは赤面した。 ヒカリ「そ、そんなことはどうだっていいじゃない!クロス!こいつらをやっつけて!」 クロス「あいあい…」 サトシ「バトルなら負けないぞ!行け、ムクバード!」 ヒカリ「クロス!コメットパーンチ!」 クロスの腕が輝きを帯び、強烈な殴打がムクバオドを叩き落す。 ムクバードは一撃でダウンしてしまった。 サトシ「ム、ムクバード!ちくしょう、行け!ナエトル!ハッパカッター!」 ヒカリ「サイコキネシスで叩き落して!」 クロスの放った強烈な念力が、はっぱカッターを空中で止めた。 ヒカリ「いまよ!バレットパーンチ!」 クロスの素早い動きから放たれたパンチがナエトルを一撃で落とす。 サトシ「ナエトル!くそっ、なんて強さだ…」 タケシ「流石は厨ポケ…」 ヒカリ「クロス!その調子!」 サトシ「行け!ピカチュウ!ボルテッカー!」 ピカチュウの雷電を帯びた体当たりがクロスを強襲する。 ヒカリ「クロス!コメットパンチで迎撃よ!」 二つの力のぶつかり合いになったが、勝敗は分かっていた。 ピカチュウは吹き飛び、クロスは傷一つ負っていなかった。 サトシ「ピ、ピカチュウ…」 タケシ「いやはや、本当に強い…」 ヒカリ「クロス!ナイスファイト!」 クロス「俺様にかかればあさめしm…う、うわあぁあぁあぁあ!」 急にクロスが上空に連れ去られた。 ロケット団だ。 サトシ「ロケット団!そいつらを放せ!」 ムサシ「やーなこった!」 タケシ「こいつをボスに持ってけば俺たちは…」 ヒカリ「人のポケモンを奪うなんて、誰だか知らないけど許さない!ミララ!チャームアーップ!」 ミララ「ミラたちはノズのポケモンミラよ…」 ヒカリ「…ミララ!ジャイロボール!」 ジャイロボールが気球を貫き、気球は落下を始めた。 ヒカリ「クロス!コメットパーンチ!」 クロスの手から放たれた殴打に耐え切れず、ロケット団は吹っ飛んだ。 ロケット団「や〜なか〜んじぃ〜!」 ソーナンス「ソーナンス!」 ヒカリ「何なの、あの人たちは…」 タケシ「ロケット団だ…人のポケモンを奪うやつらさ…」 ヒカリ「ロケット団?シンオウにはギンガ団が…」 サトシ「そんなのどうだっていいだろ?なぁ、俺たちと一緒に行かないか?人数は多いほうがいいだろ?」 ヒカリ「…せっかくだけどお断りするわ…あたしにはシンオウを…いや、なんでもないわ」 サトシ「…そうか…」 ヒカリ「ゴメンね!じゃ、また!」 三人は別れた。 ヒカリ「そう、あたしたちの目的はシンオウを守ることだよ…シンオウを…」 ヒカリの目から涙が溢れていた。 クロス「…」 ミララ「…さ、はやくコトブキへ向かうミラ!」 シンオウにも平和は、訪れそうにもなかった。 シンオウ・SDF総司令部・最深部ー。 愛用の椅子に腰掛けたシロナの元に、無線が入った。 ホウエンのダイゴからである。 ダイゴ「シロナさん…どうするつもりんなんですか?」 シロナ「あなたには…ヒカリという少女にとどめをさしてほしいわ。私の推測だと、そっちのリーグにいる…にヒカリは訪れると思う。あなたのポケモンでもダークポケモンでもいいからとにかくブッ潰して…」 ダイゴ「…了解…」 ヒカリの行くところ、平和はないらしい…。 第十六回に続く |
ゆうた | #16★2007.05/20(日)13:18 |
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第十六回 ホウエン地方…。 そこだけは唯一戦火に巻き込まれていなかったが、そんな平穏は直ぐに崩壊した。 マグマ団、アクア団といわれる組織が伝説のポケモン、カイオーガ、グラードンを覚醒し暴れだし、更にホウエンSDFの指揮するレックウザ捕獲部隊がレックウザに発砲、レックウザは怒りホウエン地方へと飛び立った。 既にホウエンSDFは総員150万人の大軍団各地に展開したが、レックウザをとめることはできず、死者を増やし続けるだけであった。 表向きではSDFの総司令官になっているダイゴだったが、裏では既に破壊工作を始めていた。 まずはシロナの命令どおり、ヒカリの父親を拘束、世間には行方不明ということで終わらされた。 続いて、宇宙からの侵略者、以下フォーリナーの侵略を手引き、ホウエン地方への攻撃を開始させた。 だが、自然やポケモンとかかわってきたホウエンSDFは強く、次々とフォーリナーを迎撃していくため、ダイゴ自身かなり苛立ちを覚えていた。 フォーリナーは遂に意を決し、ジョウトを滅ぼした軍勢を改変、そして派遣した。 そして、遂に敵母船が動き出した。 敵は母船に加え、中型空母三台、そして新型陸戦戦車100台、そしてオスハニー40万匹、ダークポケモン10万匹。 ジョウトの大惨事が、今ホウエンで起こりそうになっていた。 そんなホウエンSDFは空軍を結成、空母5台、精鋭戦闘機3000台、飛行ポケモン4万匹の部隊を結成、更に空母には砲台を多数設置。指揮権は四天王、ゲンジに委ねられた。 そして、ムロタウンを制圧しカイナえと攻め込んでくるフォーリナーと、防衛すべく出立したSDFとの戦闘が開始された。 カイナ住民たちはSDFの敗走に備えて逃げる準備をして完了して戦いの行方を見守っていたが、どうもSDFは大攻勢を続け、フォーリナーを苦戦たら占めている。 戦闘機の爆撃の威力は凄まじく、厳しい訓練を耐え抜いてきた隊員の操縦もあり、一日に撃墜される戦闘機は多くて数十機といったところである。 飛行ポケモンの活躍も凄まじく、ダーク飛行ポケモンとも激しい戦闘を展開。会戦数日後に、中型空母を一機撃墜するに至った。 事態を重く見たフォーリナーは、遂にミツハニー砲による一斉射撃を開始。 だがSDFの部隊に当たるものではなかった。 弾は海上に着弾、水柱が上がっていった。 その中でもSDFは攻撃を続行、遂に敵空母残り二台も撃墜、陸戦部隊の結集をもって敵母船をこの地で撃墜する構えをみせていた。 戦闘は一時中止、フォーリナーは沈黙、SDFは敵補給部隊をかたっぱしから撃ち落としていった。 ダイゴはこの事態に頭を抱えていた。 まさかホウエンSDFがここまで強いとは思っていなかった。 フォーリナー親玉からの通信も幾度となく入っていて、そのたびに頭を下げ続けるだけであった。 だが、この程度であきらめるフォーリナーではなかった。 フォーリナーは母船侵入の動きを察知、内部で迎撃する準備を整えていた。 この動きを聞き、ダイゴは安心して陸戦部隊150万人のうちの50万人を派遣、この場で全滅させるつもりで戦いを見守った。 シンオウ。 ヒカリはコトブキに到着した。 街の中は既にSDF部隊が行動を開始、市民は退避。 噂によるとコトブキに300万人の大軍勢が終結しているという。ハクタイ戦線が不利な戦局を打破、ナタネ率いるハクタイ防衛軍も合流、クロガネからの援軍も到着、これだけの大軍団を揃えた。 そこでヒカリは思わぬ人物と再開する。 先にシロナに紹介された、レイと残りの二人の、ほ〜ぷ、リュウの二人に再会した。 ヒカリ「ほ〜ぷ!リュウ!」 ほ〜ぷ「ん・・?ヒカリ?」 リュウ「ヒカリか、ここに来てたのか!」 ヒカリ「この凄い数の人たちは…?」 リュウ「シンオウの戦闘部隊を集めている。後でシロナ様も加わるはずだ…。」 ヒカリ「シロナ…」 ほ〜ぷ「何かあったの?」 ヒカリ「ううん、なんでもないの!」 リュウ「後は何かな、カントーからの逃亡客が来てるとか。なんつったっけ、ワタル、ソラ、アカリだっけ…」 ヒカリ「えっ!?それじゃ…カントーは…」 ほ〜ぷ「ジョウトもやられた…」 リュウ「唯一、ジョウトは押しまくってるらしいが…」 ヒカリ「…そう…。あ、ねぇ!フタバタウンのひとたちはきてないの?」 ほ〜ぷ「フタバ?マサゴからならフヨウと市民が逃げてきたが…」 ヒカリ「…分かった…」 その時、市内にサイレンが鳴り響いた。 隊長「総員、これよりミオシティに進軍を開始する。ミオが敵に奪われた。先鋒に精鋭部隊を配備する。該当するものは速やかにテレビコトブキ前まで集まれ!」 ほ〜ぷ「リュウ!行くぞ!」 リュウ「あぁ。ヒカリ!お前も来い!」 ヒカリ「えっ!?ちょ、ちょっと!」 腕を引かれるがままに連れて行かれたヒカリは、予想通り、戦闘に巻き込まれることとなる。 しかも最前線。 戦友に、ほ〜ぷ、リュウ、そしてアカリ、ソラという二人が配属された。 もっとも、まだ顔を合わせては居ないのだが。 2地方の先頭の火蓋が今切って落とされた。 第十七回に続く |
ゆうた | #17☆2007.05/26(土)11:53 |
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第十七回 こうして、SDFシンオウ軍はミオシティ奪還へ向け兵を動かした。 総兵力300万という大軍のため、どうしても厭戦気分が漂っていた。 ミオに到着するまでに敵勢力と数回小競り合いがあり、どの戦いでもSDFは勝利を収めたが精鋭部隊の活躍によるものであって、一般部隊の死傷者数は目を見張るものがあった。 そしてミオに到着ー。 SDFは短期決戦を試み、300万の兵力で一斉に攻撃を開始した。 だが、士気の差は圧倒的で、戦闘開始直後に先鋒が逃亡、本陣に敵がなだれ込み夥しい死傷者をまたも出してしまった。 その後もしばらく戦いが続いたが、精鋭部隊の活躍でなんとか敵を退却させるので精一杯だった。 300万人いたSDFは、既に250万…。 SDFが倒した敵の数はたった数千といわれていた。 そんな中で、軍の士気を完全になくす出来事が起こった。 シロナ、捕虜ノズとともに行方不明ー。 この報は軍の上層部が隠蔽しようとしたが、こんな話を隠し通せるものではなく、直ぐに全軍の耳に伝わった。 この事態を打破すべく、SDFは夜襲部隊を編成。 主たる人物、ナタネ、ほ〜ぷ、リュウ、ソラ、アカリ、そしてヒカリ…。 その他500人の戦意のあるものを選び出し、今夜にも出撃となった。 だが、この中で生きて帰られるのはヒカリたち、5人だけであった…。 そのころ、ミナキ、フォルイル、クジガワ、そして先に飛んでいたイブキの三人は、ミオシティの中に身を潜めていた。 休んでいた最中に、ダークポケモンが押し寄せあっという間に街を占拠し、住民を誘拐、刃向かうものには容赦ない制裁を加えていた。 四人は、寝ているときに激しくうなされていた。 それはさておき、四人はミオから脱出するべく、夜間に銃器を構え街の中を散策していた。 すると、ポケモントレーナーなら誰でも知っているあの人物がいた。 シンオウ国王、シロナー。 四人は驚き、直ぐに飛び出そうとしたが思いとどまった。 シロナは誰かと話していた。 シロナ「流石…あなたならこのことも分かっていると思っていたわ…」 レイ「最初から見当は付いていたさ…貴様がフォーリナーに魂を売ったときにはな…」 シロナ「凄いのね、レイって。でも…あなたにはこの場で消えてもらわないと困るのよね…」 レイ「こちらとしても、お前を捕まえるつもりだ…」 シロナ「己の身の程知らずを思い知るがいいわ…」 レイ「おしゃべりはここまでだ…行け!エーフィ!」 レイのモンスターボールから光が溢れ出し、エーフィがその姿を現した。 シロナ「またレベルをあげたわね…でも、もう私の敵じゃない…行きなさい!ダークライ!」 レイ「…!?」 シロナの声とともに、シロナの目の前に地獄の果てまで続いているかのような穴が出現、その中から影が現れたー。 ダークライ。 昔からミオ住民に悪夢を与え、そのエネルギーを溜め込んでいたというポケモン…。 レイは明らかに分が悪かった。 レイ「エーフィ!戦える…か?」 エーフィ「フイィッ!(勿論!)」 レイ「よし…エーフィ!草結び!」 エーフィの周りから現れた草が一つになり、ダークライの足にまきつ…いたかに見えた。 ダークライはその姿を消し、エーフィの頭上に現れた。 シロナ「ダークライ!ダークホール!」 ダークライの放った黒い玉がエーフィを取り巻く。 エーフィは次の瞬間、深い眠りについた。 レイ「エ…エーフィ!?」 エーフィも絶体絶命と思われたその時、大きな爆破音とともに街中に銃声が鳴り響いた。 ナタネ「総員、敵部隊を攻撃!ミオジムに敵はいるわ!」 SDF隊員「Sir,Yes sir!」 士気の高い隊員達がダークポケモンを撃退、戦況はSDFに傾きつつあった。 ナタネ、ヒカリ、ほ〜ぷ、リュウの四人はレイのいるところへ到達、と同時に顔色を失った。 ナタネ「シ…ロナさん…!?」 シロナ「あらナタネ、遅かったじゃない。」 ほ〜ぷ「シロナさん!どういうつもりなんですか!?」 リュウ「シロナ…お前…」 ヒカリ「…」 シロナ「あなたたちは気付くのが遅すぎたわね。あなたたちをSDFに入れた理由?簡単なことじゃない。SDFの内部にいるだけであなたたちの動きは鈍り、倒しやすくなる…違って?」 レイ「なら…お前は何のためにフォーリナーに回った!?」 シロナ「それはいえないわね…さぁ、あなたたちも全員レイの二の舞にしてあげるわ…」 リュウ「ふざけやがって!行け!アブソル!」 ナタネ「ロズレイド!シロナさんに正気を戻してあげて!」 ほ〜ぷ「スピアー!頼むぞ!」 ヒカリ「クロス!ミララ!お願い!」 シロナ「今の人類の中で最強かもしれないポケモンが戯れても…私には勝てないのよ!」 その時、SDF精鋭部隊の一人が駆け戻ってきた。 隊員「ナ…ナタネ様!敵の迎撃と、ダークライの出現により、SDFは苦戦!救援を!」 シロナ「あら…お間抜けなSDFはここでも苦戦しているのね…少し楽にしてあげるわ…ダークライ!」 シロナの声と同時に、ダークライが戻ってきた。その時、エーフィも目を覚ました。 そして、ヒカリの前に姿を見せていなかった二人も…。 ソラ「ナタネさん!戦況は!?」 アカリ「だいじょうぶかい?」 ナタネ「見ての通り…シロナさんが…」 シロナ「あら…確かあなたたちは…カントーからワタルと脱出したといってた二人ね…」 ソラ「あなたがシロナさん…何の真似です!?」 シロナ「あなたの知ったことではないわ…さぁ、全員まとめてかかってきなさい!」 ミオシティに、一つの決戦がおころうとしていた…。 第十八回へ続く |
ゆうた | #18☆2007.05/27(日)18:01 |
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第十八回 ホウエン地方には、ヒカリの父親が幽閉されていた。 ホウエン四天王にしてレジ使い。名を、ミメリといった。 彼はポケモンを奪われ、何もできずに牢に繋がれていた。 だが、ある日、彼は牢の床に隠し階段を見つける。 彼は迷うことなくその階段を先に進んでいった。 だが、その長さは絶望的なものだった。 だが彼は諦めることなく道を進んだが行き止まりに突き当たってしまう。 彼は悔しさ、絶望感、疲れに支配され、行き止まりの壁をけりつけた。 すると、壁は意外と脆く、あっさりと崩れた。 彼は先に進んだ。 出た場所は― シンオウ地方、キッサキシティ。 彼は神殿を見つけた。 入り口には鍵が掛かっておらず、簡単に入ることができた。 彼は道を進んだ。 ある程度進んだ時、彼は後ろから急に話しかけられた。彼は驚き、振り向いた。そこには、二人の男が立っていた。 ミメリ「あ…あなたたちは?」 蜜野蜂雄「私は蜜野蜂雄というもの。…ウホッ、いいおとこ」 ナッパ「俺はナッパ。」 ミメリ「私はホウエン四天王、ミメリというもの。あなた方はどうしてここに?」 蜜野蜂雄「ここに二人で…いや、我々はレジギガスと言われるポケモンを探しに来たのです。」 ミメリ「レ…レジギガス!?あの伝説の…?」 ナッパ「そうだ。今の時世だ、強いものが必要でな。」 蜜野蜂雄「そういうあなたは何故ここに…?」 ミメリは事情を話した。 蜜野蜂雄「成程…では我々と一緒に行きましょう。いいおとこ…いや、食料もあるし」 ナッパ「旅は道連れって言うしな」 ミメリ「おぉ、それはありがたい…四天王といえどポケモンも持っていないが、何か協力できるよう尽力しよう。」 こうして三人は進んだ。 ほどなく最下層に到達した。 そこには大きな体をした置物のような…レジギガスがいた。 レジギガスは三人に気付き、テレパシーで話しかけてきた。 レジギガス「オマエタチ…ナニモノダ…」 蜜野蜂雄「こいつがレジギガス…ナッパ!捕まえるぞ!」 ナッパ「おう!」 レジギガス「オマエタチモ…ワレノネムリヲサマタゲル…ユルサナイ…」 レジギガスは咆哮した。 声と言えないような声が洞窟に響いた。 蜜野蜂雄「ウホッ、流石…行け、ミツハニー!」 ナッパ「行くぞ!カイリキー!」 この時ミメリは何故か寒気がした。 蜜野蜂雄「いけミツハニー!ミツハニー砲!」 ミツハニーは蜜を飛ばして攻撃した。例の空母に比べると大したことはなかったが…。 それでもレジギガスにダメージを与えた。 ナッパ「カイリキー!ばくれつパンチ!」 カイリキーは低い姿勢から唸るような拳を繰り出した。だが、レジギガスも殴りかけてきて2つの力はぶつかり合ったが勝敗は見えていた。カイリキーは吹き飛ばされ、まとめてミツハニー、蜜野蜂雄、ナッパも吹き飛んだ。彼らは気を失った。 レジギガスはミメリにも攻撃を仕掛けてきた。にぎりつぶす攻撃だ。 ミメリはレジギガスに語りかけた。 ミメリ「レジギガス!今私は、悪党を倒すのに力が必要なんだ!お前の力を貸してくれ!」 レジギガスは一瞬引いたが、直ぐに攻撃に戻った。 ミメリ「レジギガス!」 レジギガス「ウ・・ワレ…」 ミメリ「お前が私の仲間になってくれたら世界が救えるかもしれないんだ!」 レジギガス「ナカマ…セカイ…」 ミメリ「…」 レジギガスの拳はミメリの目の前でとまった。 レジギガス「ワレ…オマエニチカラカス…オマエハ…ワレヲテナズケラレルカ…?」 ミメリ「あぁ、お前の力を最大に引き出してやろう!」 レジギガス「ヨロシク…ミメリ…」 ミメリは、こうして仲間を増やし、自分が世界を救うという使命感にみちあふれていた。 第十九回に続く |
ゆうた | #19☆2007.06/02(土)11:52 |
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第十九回 ミオシティ。 ダークライを連れ、ヒカリたちの前に立ちふさがったシンオウ国王、シロナ。 自分を戦いへと誘っておいてこの始末であることにヒカリは怒りを覚えてきていた。 シロナ「どこからでもかかってらっしゃい…」 ナタネ「…ロズレイド!エナジーボール!」 ロズレイドの手の薔薇から命の力を宿した光弾が飛び出した。 うねりをあげながら、ダークライを襲う。 エナジーボールは見事にダークライにヒットした。 ナタネ「…やったわ!」 だが、終わってはいなかった。 シロナ「ダークライ!あくのはどう!」 ダークライから放たれた波動がロズレイドを襲う。 あっという間にロズレイドは崩れ落ちた。 ナタネ「ろ…ロズレイド!」 リュウ「次は俺だ!行け!アブソル!つじぎり!」 シロナ「ダークライ!かわしてあくうせつだん!」 ダークライは素早い動きでアブソルの斬撃を交わし、すぐさま攻撃を開始した。 空間が歪み、アブソルは歪みにぶつかり弾き飛ばされ、民家に吹き飛んだ。民家の壁はズタズタになっていた。 リュウ「クッ…」 レイ「まだだ!エーフィ!めざめるパワー!」 エーフィの体から飛び出した氷の結晶がダークライに降り注ぐ。 シロナ「ダークライ!ときのほうこう!」 ダークライから飛び出した光線が当たりの空間を捻じ曲げた。 あくうせつだんとめざめるパワーがぶつかりあう。 流石はSDFで最強のトレーナーともいわれたレイのエーフィ、戦力差を覆し押し負けることは無かった。 レイ「みんな!今のうちに攻撃を!」 レイの声で、今まで戦いを見ていた残りのメンバーは我に帰った。 ほ〜ぷ「スピアー!ミサイルばり!」 ヒカリ「クロス!サイコキネシス!ミララ!ジャイロボール!」 SDF偵察兵「俺だって…負けるわけにはいかない!」 スピアー、クロス、ミララ、SDF偵察兵の銃撃がめざめるパワーを後押しする。 遂にときのほうこうを押し切り、ダークライの体に攻撃が炸裂する。 ダークライの体はズタズタになり、心臓部を銃弾が貫いた。 ダークライは消滅した。 SDF偵察兵「やった!?我々の勝利だ!」 シロナ「フフフ…それで勝ったと思って?」 シロナは3つのモンスターボールを投げた。そこから現れたのは… ユクシー、アグノム、エムリット。 ヒカリとレイを助けてくれた、あの三匹だった。 ヒカリ「そんな…!?あなたたち…どうして!?」 レイ「ヒカリ…なったものは仕方ない…こいつらも敵だ!」 ヒカリ「そ…そんな…シロナ…絶対に許さない…」 シロナ「あなたみたいな小娘があがいたところでもう大局は変わらないのよ!あなたの両親も…我々の手中にあるしね…」 ヒカリ「えっ!?…ひどい!返して!」 シロナ「あなたには関係ないことだわ…ユクシー!アグノム!エムリット!こいつらを駆逐せよ!」 三体はうなずいた。 シロナは暗闇へと消えた。 過酷な運命に晒されたミオシティは、まだまだ平穏が訪れそうも無い…。 うずまきじま。 ハルカとデスゴルドとアルドスの三人は、うずまきじま最深部へと到達した。 そこでは…コウキと、ルギアが激闘を演じていた。 アルドス「デスゴルド様…あいつはシロナの手先の少年では…?」 デスゴルド「そのようだな…少し様子を見るか…」 コウキ「ディアルガ!ラスターカノン!パルキア!はどうだん!」 ディアルガ、パルキアとルギアの戦闘は熾烈だった。 爆音と、雄叫が洞窟を占領していた。 ハルカ「あれが…ルギア…」 うずまきじま、深部へ通じる別の道。 リーフとエルデスは作戦を練っていた。 そこに、足跡が近づいてきた。 エルデス「まさか…気付かれたか!?」 リーフ「いえ…違います。あいつらの気配じゃない…」 その三人の中からは、一人だけがしゃべっているようだ。 ???「ふんもふふんもふふんもっふ〜」 リーフ・エルデス「…」 そのうち近づくと、向こうも気付いたらしく、一人がリーフたちに話しかけてきた。 ミメリ「おや?あなたたちは…?」 リーフ「あなたたちこそどうしてこんなところに!?」 ミメリ「失敬。私はホウエン四天王のミメリ。」 ナッパ「俺はナッパ。」 蜜野蜂雄「私は蜜野蜂雄…!?うほっ、いいおとこ」 リーフ「敵じゃないんだ…よかった。私はリーフといいます。」 エルデス「私はエルデスというものだ。」 ミメリ「そうですか、ヨロシクお願いします。あなたたちもルギアを探してココに?」 リーフ「えぇ。そんなところかしら。」 ミメリ「あなたたちは…あのフォーリナーとは何の関係も無いのですか?」 リーフ「えぇ。」 エルデス「…あぁ。」 ミメリ「でしたら私達と行動しませんか?仲間は多いほうがいいですし…。」 リーフ「構いませんよ!ただ…今から即戦闘ですけど…」 ミメリ「…いいでしょう、お手伝いします」 うずまきじまでも戦闘が始まろうとしていた。 第二十回に続く |
ゆうた | #20☆2007.06/14(木)23:20 |
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第二十回 湖の神の攻撃が始まった。 SDFの現段階の最精鋭といえるポケモンと最強クラスのトレーナーの力を持ってしても全く歯が立たなかった…。 そんな中で、更に惨事が起こったー。 爆音とともにミオシティの防壁が崩れ去った。 SDF本陣司令官「今だ!総員突撃!ミオシティを奪還するぞ!」 隊員たち「Sir,Yes sir!」 ダークポケモンを蹴散らし、突入したSDF200万人はミオを奪還寸前まで運んだ。 アグノム「邪魔が入ったネ…ユクシー!エムリット!」 アグノム、ユクシー、エムリットの三体は消えた。 ほ〜ぷ「あっ!待て!」 だが遅かった。暫くはヒカリたちの間に沈黙が続いた。 その沈黙を破ったのは、空間が捻じ曲げられる音が聴こえたことだった。 レイ「…なんだ・・?」 SDF偵察兵「ん…無線だ…何!?何だと!?」 ナタネ「どうしたの!?」 SDF偵察兵「ハッ!第二偵察部隊の連絡によりますと、街中に突入したSDF200万人、全て石化!」 …六人の間にもの凄い沈黙が走った。 ヒカリ「・・と、とりあえず様子を見に行こう!」 リュウ「そうだな…」 アグノム「その心配は無用だヨ」 アグノムは戻ってきていった。 レイ「貴様…シンオウを守る立場のものだろう!何故シンオウを破滅へと誘う!?」 ユクシー「知れたことです…この馬鹿げた人間社会を覆し、元の我々だけの世界を作る…それだけの話、あなたたちには関係ない…」 ナタネ「どうして!?どうしてそんなことを…」 エムリット「説明は不要…既に究極完全体ドミツハニー様御光臨を迎える準備も整っている…」 アグノム「おっと、喋りすぎちゃったかな?…つまり…君たちはいまここで消えてもらわないといけないんだヨ」 ユクシー「…覚悟しなさい…」 ヒカリ「待って!話せば分かる!」 ヒカリの声もむなしく、湖の神たちは戦闘の態勢を整えた。 ヒカリを除いたSDFメンバーも戦闘を開始する。 レイ「ドミツハニだかなんだか知らないが…地球は我々が守る!エーフィ!シャドーボール!」 レイのエーフィの攻撃で戦いの幕が切って落とされた。 影の球はうねりを上げてユクシーを襲う。 ユクシー「…ひかりのかべ」 ユクシーの目の前に壁が現れ、シャドーボールを弾き返した。シャドーボールはエーフィを襲う。 レイ「チッ…エーフィ!大丈夫か!?」 エーフィは重症を負っていた。 リュウ「アブソル!まだ戦えるな!?」 アブソルはうなずいた。 リュウ「よし…アブソル!サイコカッター!」 アグノム「無駄だってのに…だいもんじ!」 アブソルが放った光の刃と、アグノムが吐き出した炎がぶつかり合う。だが、直ぐにだいもんじがサイコカッターを押し切った。 アブソルは倒れた。 ナタネ「まだ…終わってない!ドダイトス!お願い!」 ナタネのモンスターボールからドダイトスが飛び出した。 ナタネ「ドダイトス!リーフストーム!」 自然界の力がエムリットに襲い掛かる。 エムリット「無駄だ…れいとうビーム!」 エムリットから放たれた氷の筋はリーフストームを凍らせ、どのまま逆進してドダイトスに命中した。 ドダイトスも、なすすべもなく倒れた。 ヒカリ「どうして・・どうしてこんなこと…」 アグノム「…10まんボルト!」 アグノムから放たれた電撃がヒカリを襲う。 ほ〜ぷ「ヒ・・ヒカリ!」 SDF偵察兵「あ…危ない!」 偵察兵はヒカリの前に飛び出した。 閃光が迸り、ヒカリ達の視界をさえぎる… 視界が元に戻ると、ヒカリの前にはSDF隊員のヘルメットだけが転がっていた…。 ヒカリのために氏んでいった三人目のSDF兵である。 弱い命をなげうち、世界に貢献したSDF偵察兵の氏に、ヒカリはもとより、他のメンバーも涙した。 ユクシー「バカなことを…こいつでも未だ何かできることがあったかもしれないのに…」 エムリット「さあ…お遊びはここまでだ!今度こそ覚悟しなさい!」 エムリットから再びれいとうビームが放たれた。 ミオに、SDFの勇者の命は散ってしまうのか…。 第二十一回に続く |
ゆうた | #21☆2007.06/28(木)12:23 |
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大変申し訳ございません。 テーマがパンクしたため、ここにアップすることはできなくなりました。 連載を解除しないのは、止めるつもりは無いのでとりあえず連載のままにしている次第です。 善後策は考え次第ここに書き込むとともに凍結…という形にさせていただきます。 ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。 これからも宜しくお願いします。 |
ゆうた | #22☆2007.07/24(火)23:31 |
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ご無沙汰しております。 さて、容量不足の件ですが、今回ははっぴータウン様に移動して執筆を再開することとしました。 お暇でしたら、引き続き応援してあげてください。 物語のURLはコチラ↓ http://happinass.littlestar.jp/board/bbs.cgi?mode=view&genre=story&no=70 失礼しました。 |
このページは http://www1.interq.or.jp/kokke/pokemon/commu/story/985.htm のアーカイブです。