「馬鹿……な……」
「……は? また、『レインボーキャット』が?」
『ああ、そうだ。もう一度、日本に来てもらえるか?」
掛かって来た電話は、新たなる虹の降臨を告げるもの。
「……ふざけてる! こんな、こんなのが『レインボーキャット』だと!?」
それは、怒り。
「一美!」
「お久し振りですわ、里緒」
それは、再会。
「……2回。後2回盗みに入る。それで完全にこいつは詰む。そう発表してください」
「やっぱり、ね。なら一気に3回やってやる……、予想通りだ」
それは、策略。
「……もう非常線はいりません。後は気絶した犯人に手錠をかけるだけ……、僕1人で片が付きますよ」
恋するキャットシーフ2nd〜フェイク・キャット〜
鋭意構想中
「……まさ……か……」
「偽物には、本物がお仕置きしてあげるわ。この……『レインボーキャット』が!」