「あっ……ああっ……」
薄暗い部屋の中に雹の声が響く。
「龍様…もっと,もっとわらわを見て……」
雹は何一つ身につけず布団の上に横たわっていた。
その手は後手に縛られ,足もM字に広げられて縛られている。
…いや,縛られてなどいない。雹は自らその態勢を維持していた。
「……」
雹の目の前では龍斗が無言のまま,冷たい瞳で見下ろしていた。
「…んっ……ああっ……んふ…」
そんな龍斗に見せ付けるように身をよじらせる雹。
その秘部からは愛液が次から次へと溢れ出し,布団の上に大きなシミを作っていた。
先程から龍斗に指一本触れられていないにも関わらず,だ。
「ひぁっ,あっ,あああああっっ!!!!」
ガクガクと体を震わせ,股間から潮を吹き,崩れ落ちる。
これで五度目。
雹は指一本触れることも触れられることもなく絶頂に達していた。
「…雹,欲しいか?」
龍斗がボソッと呟く。
「は,はい…!」
息も絶え絶えに横たわっていた雹が,龍斗の言葉に目を輝かせて体をおこす。
「わらわは龍様の性欲処理人形。龍様の思うが侭に陵辱しておくれ…」
雹は四つんばいになって尻を龍斗に向けた。
龍斗は口元をわずかにゆがめると,素早く衣服を脱いで雹に近づいていった。
「んんっ…あちらの部屋も…お盛んなようですね…」
「そうだな。…桔梗,そろそろいくぞ」
「は,はい。来てください……って若,そこは違います…」
「す,すまん。うっかりしていた」
オチがついたところで終わり