『悲鳴を上げなさい,豚のような……』
『お,落ち着こうみんな! 話し合えばわかる…気がする』
裸体をタオルで隠す事も忘れるくらいに完全にキレた女性陣を前に,龍麻はなんとか逃げ道を
探そうと辺りを見回した。
が,目に入るのはすでに屍と化した仲間の姿ばかり。なんだか泣きそうになった。
ガシッ
そのスキを逃さず,一瞬で間合いを詰めた美里が龍麻の腕を鷲掴みにした。
『わたしは あなたを つかまえた』
『キャヒーーーーーーッ!!』
この夜の天気は血の雨だったそうな。
「うわぁぁぁっ!!」
龍麻は自分の叫び声で目が覚めた。
「…くっ!」
全身に走る痛みに顔をしかめる。同時に,自分がまだ生きている事を実感し安堵した。
「ここは…?」
「目が覚めた? お兄チャン」
甘い女の子の声が聞こえたかと思うと,目の前にマリィの顔が現れた。
頭の下には柔らかい感触。そして目の前にマリィの顔。
そう,龍麻はマリィの膝枕で寝かされていた。
「マリィ…ここは?」
「タツマの部屋。あの後,タツマの命がドキドキするほど大ピンチだったから,介抱してあげたの」
マリィの言葉に,昨日の惨劇を思い出して思わずブルッと体を震わせる龍麻。
当分の間はトラウマになりそうだ。
窓の外を見るとまだ薄暗く,夜は明けていない。
とは言え,あれからずっとマリィは自分の事を看病してくれていたのかと思うと,龍麻はなんとも
申し訳無い気分になった。
「その…昨日は,えっと,ゴメン…」
「…………」
「あの…マリィちゃん?」
「本当に…本当に反省してる?」
「はい,そりゃあ,もう」
「……ふぅ,わかった。昨夜のことは許してあげる。他の皆は知らないけど」
「うっ」
これからの事を考えると気が遠くなってくる。いっそのこと逃げちゃおうかな,という考えがよぎる。
「タツマ」
「ち,違います! そんな事考えてません!!」
「?」
「え? あ,いや,なんでもない……」
「? 変なの。ところで許すって言ったけど,1つ条件があるの」
「条件…?」
「うん。まさか,あんなヒドイ事したのに,何もせずに許してもらおうと思ってたなんて事はないよネ?」
やっぱりまだ少し怒っているのか,いつもよりかなりトゲがあるっぽい。
「も,もちろんであります」
「それでね……その……」
急に龍麻から顔をそむけるとなにやらゴニョゴニョと呟き出すマリィ。
「? どうしたの?」
「だ,だから,その……えっと……マリィの裸を見た…責任として…その……えっと……」
顔を真っ赤にして呟くマリィは凶悪な程に可愛かった。
ちょっぴりダブダブ気味の浴衣がさらにそれを増幅。ある意味,最終兵器彼女。
「マリィのこと…貰ってくれる?」
「貰いますともさぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「キャッ!?」
理性とかモラルとかいった概念は遠い地平線の彼方。龍麻は,そんな夢一杯な少年だった。
体の痛みもなんのその。今はマリィの小さな体を抱きしめることで精一杯。
「タ,タツマ…?」
突然の抱擁にとまどい半分,嬉しさ半分なマリィ。
その様子が可愛くて,更に抱擁を続けようとするが,
(ま,待て俺! このまま進んで良いのか? ロリコンのレッテルを貼られてまでこの道を進んで
後悔はしないのか!?)
かろうじて残っていた理性の欠片がストップをかける。
(確かにマリィは可愛い。数年後には誰もが振り向く美少女へと成長するだろう。だが,それまでの
数年間の間,俺はロリコンとして生きねばならない。加えて美里達からの攻撃もあるだろう。
それこそ,『貴方を殺して私は生きる』ぐらいの勢いで)
龍麻が思いとどまろうかとした,その時
目 覚 め よ ―――
どこからともなく声が聞こえた。
「オーケー! 目覚めてやるさベイビー! ハロー茨の道!」
あ,吹っ切れた。
龍麻は優しく微笑むと,マリィの頬にそっと手を添えて,
「マリィ…俺のこと好きかい?」
「…ウン」
恥ずかしそうに小さく頷く。
「これから,マリィに少し痛い事するけど,我慢してくれる?」
「痛い事……それでタツマが喜んでくれるなら,我慢する」
「マリィ……大好きだよ」
そして龍麻は,
1・マリィの浴衣をそっと脱がせ始めた
2・浴衣を着せたまま抱いてみようと思った
3・マリィを大浴場へと連れて行った
→マリィを大浴場へと連れて行った
カポーン。
こんばんは,みんなのアイドルひーちゃんです。
僕は今,大浴場にマリィと2人っきり。
男湯だけど時間が時間なので誰も来ないと思われれます。
さあ,思う存分イチャイチャナデナデフニフニしようじゃあないか!
「……って,なんで水着姿なんだ!?」
オーマイガッ! なんてことでしょう,マリィは裸体ではなくスクール水着なのであります!
何故? どうして? WHY?
「だって,他の人が入ってきたら恥ずかしいし…。
それに,タツマ以外にマリィの裸,見られたくないの…」
「マリィ…,そこまで俺のことを…。嬉しいよ。
でも脱ぎ脱ぎしましょうねー♪」
「え? ちょ,タツマ?」
有無を言わさず,水着の肩紐をずらして下にさげる。
すると,小ぶりで未発達ではあるがとてもとても美味しそうな乳房が現れた。
あまりにも美味しそうだったので思わずしゃぶりつく。
「きゃっ!」
驚いて声をあげるマリィだが,抵抗の色はない。良い娘じゃないか。
少女特有の甘い匂いに頭をクラクラさせながらも,その体に舌を這わせる。
最初は体を固くして未知の感覚に耐えていたマリィだったが,そのうちに力も抜け,
少しずつ自ら求めるようになっていった。
「んっ……ふん……くぅ……」
声を出すのが恥ずかしいのか,必死でこらえようとするマリィ。
そんな様子がとってもプリチーなので,もっと意地悪してみることにする。
「マリィ…」
そっと,優しくキスをする。あくまでも優しい甘いキス。
マリィの瞳がトロンとしてきた所で,そっと舌を唇の間から割り込ませる。
「んっ……」
自分の舌とマリィの柔らかい舌とが触れ合い,そして絡み合う。
脳に電流が走るような快感。もっともっと味わいたい衝動に襲われる。
だが,なんとかそれを押しとどめてゆっくりと唇を離す。
「あっ,ダメ……」
残念そうな声をあげ,その自分の声に我に返って頬を赤らめるマリィ。
「何がダメなの?」
「…えっと,その」
「その?」
「…………もっとキスして」
もじもじと顔を真っ赤にするマリィ。
あ,いかん。ヒューズ飛ぶわ,これ。ていうかリミッター解除?
「URYYYYYYYYY!!!」
「え? え? え?」
結局,夜が明けてさすがに心配で部屋まで様子を見に来てくれた舞子ちゃんが,
全身汁まみれでサルのようにヤってる俺とマリィに出くわすまで饗宴は続いた。
口封じの為に舞子ちゃんを2人がかりで襲ったのは言うまでもない。
いやー,ちょっと頑張りすぎたかも。しばらくは粉もでねぇ。次の日にはもう復活だけど。